2021年02月22日 11:11 公開

ミャンマーの首都ネピドーで21日、国軍のクーデターに反対する抗議デモで頭部を撃たれて死亡した女性(20)の葬儀が行われ、大勢の人たちがその死を悼んだ。

亡くなったのは、スーパーマーケットに勤務していたミャトゥエトゥエカインさん。20歳の誕生日直前の9日、抗議デモに参加した際に頭部を撃たれて重体となり、19日に死亡した。国軍のクーデターに対する抗議デモの初の犠牲者だった。

21日の葬儀にはミャトゥエトゥエカインさんをたたえるために何千人もが詰めかけた。中には、デモ隊が抗議を示すために使用している3本指を立てる敬礼をする者もいた。

ミャトゥエトゥエカインさんの棺をのせた黒と金の霊きゅう車は、数百台ものバイクを引き連れて市内を移動した。

デモ参加者がミャトゥエトゥエカインさんの写真を掲げるなど、ミャトゥエトゥエカインさんは抗議デモの中心的存在となっている。

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ミャンマーでは1日に国軍がクーデターを起こし、アウンサンスーチー国家顧問が率いる国民民主連盟(NLD)から政権を奪取。NLDが大勝した昨年11月の総選挙で不正があったと主張しているが、証拠は示していない。

国軍は早期にやり直し選挙を開くと誓ったものの、これに反発する人々が各地で抗議している。デモ隊は拘束されているアウンサンスーチー氏やNLDメンバーの釈放を求めている。

20日には警官がデモ隊を追い払おうと実弾を発砲して抗議者2人が死亡。これまでで最悪の事態となったが、翌21日にも各地で抗議デモが行われた。

抗議者の死亡を受け、アントニオ・グテーレス国連事務総長は「平和的なデモ隊に対する死につながる致死的な実力行使や脅迫、嫌がらせは容認できない」とツイッターで非難した。

21日には、ミャンマーの著名な俳優ルー・ミン氏が国軍を非難する動画を投稿した後に逮捕されたと、同氏の妻が明かした。

フェイスブックが軍が運営するニュースサイトをブロック

イギリスに拠点を置く監視団体「NetBlocks」によると、ミャンマーでは22日未明に、夜間のインターネットの遮断が2週目に突入した。

軍事政権は大規模な抗議活動を抑え込もうと、定期的にウェブサイトをブロックしている。

これに先立ち、ソーシャルメディア大手の米フェイスブックは、ミャンマー国軍が運営するニュースサイトを削除した。

「当社のグローバルポリシーに従い、暴力行為の扇動や危害を加えようとする行為を禁止する当社のコミュニティ規定に繰り返し違反したタッマドー(ミャンマー国軍)・トゥルーニュース・インフォメーション・チームページをフェイスブックから削除した」とフェイスブックは説明した。

このサイトは国軍が運営する主要サイトで、抗議者に警告を発したり、選挙結果に関する疑惑を主張するなどしていた。

フェイスブックはミャンマーでニュースなどを得る主要な情報源となっている。ミャンマーの総人口約5400万人のうち、推定2200万人がフェイスブックを利用している。

ミャンマー軍トップのミンアウンフライン総司令官を始めとする軍幹部は、イスラム系少数民族ロヒンギャに対する人権侵害疑惑をめぐり、すでにフェイスブックの利用を禁止されている。

(英語記事 Huge crowds mourn woman killed in Myanmar protests