2021年02月25日 11:22 公開

米食品医薬品局(FDA)は24日、米製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソンが開発中の新型コロナウイルスワクチンについて、安全で有効であるとの判断を示した。同ワクチンはこれまでに認められたワクチンとは異なり、2度の接種を必要としない。

これにより、1回接種型のジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンの米国内での使用が数日以内に承認される可能性が出てきた。承認されれば、新型ウイルスのワクチンは同国で3例目となる。

専門家の外部委員会が26日にも、FDAにこのワクチンの使用について、承認を勧告するかを協議する。

ジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンは冷凍ではなく冷蔵保管が可能なため、米ファイザー製や米モデルナ製のワクチンに代わる、費用対効果が優れたワクチンになりうる。

また、1回の接種で完了するため、予約件数が減り、医療スタッフの数も少なくて済むようになる。

24日には、世界保健機関(WHO)などによる国際的なワクチン配分計画「COVAX」の出荷第1便となるワクチンがガーナに到着した。

そうした中、FDAはジョンソン・エンド・ジョンソン製の有効性に関する文書を公表した。

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ジョンソン・エンド・ジョンソンは先月29日、同グループのワクチン開発部門ヤンセンが開発中のこのワクチンについて治験結果を発表し、重症化を防ぐ高い効果が示されたとした。

治験はアメリカ、南アフリカ、ブラジルで実施された。接種から28日後に発症が確認された人を調べたところ、重症化の予防では85%以上の高い有効性が確認されたが、中等症を含む全体の予防効果は66%にとどまった。接種後に、新型ウイルスで死亡した人や、入院治療が必要になった人はいなかった。

ホワイトハウス関係者は、FDAから緊急使用が許可されるとみられるジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンについて、政府が来週に少なくとも300万回分の配布を想定していると明かした。

ジョンソン・エンド・ジョンソンは、6月末までにアメリカに1億回分のワクチンを供給するという合意に基づき、3月下旬までに合わせて2000万回分を提供する計画だとしている。

アメリカではすでに6500万人以上がワクチンを接種しており、全国で毎日約130万回の接種が実施されている。

同国での新型ウイルス感染症COVID-19による死者や入院者数は、ここ数週間で減少傾向にある。

しかし公衆衛生の専門家たちは、依然として新型ウイルスの変異株が影響を及ぼす恐れがあると警告を続けている。


ジョンソン・エンド・ジョンソン製ワクチンの発注状況

  • イギリス:3000万回分
  • 欧州連合(EU):2億万回分
  • カナダ:3800万回分
  • COVAX加盟国:5億万回分

(英語記事 Single-shot Covid-19 vaccine 'safe and effective'