2021年03月01日 17:07 公開

米ハリウッド外国人映画記者協会が映画とテレビの優秀作品を選ぶ、ゴールデングローブ賞の授賞式が28日夜、米ロサンゼルスで開かれた。映画部門では「ノマドランド」と「続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画」が主要賞を受賞した。

「ノマドランド」は最も栄誉ある作品賞(ドラマ)に選ばれた。俳優フランシス・マクドーマンドさんが米西部を放浪するホームレス女性を演じた作品だ。

同作品ではクロエ・ジャオ監督が監督賞を受けた。監督賞に女性が選ばれたのは、1983年のバーブラ・ストライサンドさんに続き、これでまだ2人しかいない。

「大好きなことをできるようにしてくれたみんなに感謝します」とジャオ監督は述べた。

「映画作りと物語を伝えるのが大好きになったのは、一緒に笑ったり泣いたりして、互いについて学び、互いを思いやる機会を生み出すことができたからです」

今年のゴールデングローブ賞の授賞式は、新型コロナウイルスの影響により、バーチャル形式で開催された。

各賞の候補者は自宅から電話で出演。授賞式の会場には、新型ウイルス対策の最前線にいる医療従事者や救急当局者らが、観客として招かれた。

ゴールデングローブ賞は、米アカデミー賞の結果を占う前哨戦として位置づけられている。

白人だけの協会に皮肉

「続・ボラット」は、2006年に大ヒットした映画「ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」の続編。この夜、作品賞(ミュージカル・コメディ)を受賞した。

主演のサシャ・バロン・コーエンさんは、「白人しかいないハリウッド外国人映画記者協会(HFPA)に感謝します」と受賞スピーチで述べた。これは、同協会に黒人の会員が1人もいないことが最近、地元紙ロサンゼルス・タイムズによって明らかにされたことを受けたもの。

コーエンさんは主演男優賞(ミュージカル・コメディ)にも選出され、その際にもジョークを飛ばした。

「ちょっと待った、ドナルド・トランプが結果を争うと言っている。彼は多くの死人が投票したと主張しているが、それはHFPAに対して非常に無礼なことだ」

英女王描いた作品が圧勝

テレビ部門では、エリザベス英女王の半生を描く「ザ・クラウン」が、作品賞(ドラマシリーズ)をはじめ今回最多となる4つの賞を獲得した。

チャールズ皇太子を演じたジョシュ・オコナーさんが主演男優賞、故ダイアナ元妃を演じたエマ・コリンさんが主演女優賞を得た。

同作品ではさらに、マーガレット・サッチャー元首相役のジリアン・アンダーソンさんも助演女優賞に選ばれた。

死後に受賞

映画部門では、昨夏43歳で大腸がんのため死去したチャドウィック・ボーズマンさんが、「マ・レイニーのブラックボトム」の演技で主演男優賞(ドラマ)に選出された。

この夜はボーズマンさんに代わり、妻のテイラー・シモーヌ・レドワードさんが同賞を受け取った。

(英語記事 Nomadland and Borat win top awards at Globes