2021年03月04日 13:20 公開

アンティーク品の掘り出し物を狙っている人にとって、これ以上のものはないかもしれない。

米コネチカット州のガレージセールで35ドル(約3700円)で買われた白磁の小ぶりの茶わんが、15世紀の中国・明代の非常に珍しい工芸品であることが判明した。

熱心な骨董(こっとう)品ハンターが同州ニューヘイヴンでこの茶わんを見つけたのは、昨年のことだった。すぐ、専門家に鑑定を依頼した。

専門家からは、30万~50万ドルの価値があるとみられるとの回答があったという。

この茶わんは世界に7つしか現存しないものの1つで、他の茶わんの多くは美術館に収蔵されているという。

ニューヨークで競売に

茶わんは3月17日に米ニューヨークで、競売大手サザビーズによってオークションにかけられる予定

サザビーズで中国製陶磁器を担当するアンジェラ・マカティア氏は「ものすごく特別なものを目にしていることがすぐにわかった」とAP通信に話した。

「絵のスタイル、茶わんの形、それに青色だけからも、15世紀初期の磁器の見事な特徴が見て取れる」

茶わんは直径16センチで、コバルトブルーの花が描かれている。ふち周りには込み入ったデザインが施されている。

「すべての特徴が、明代初期に作られた物であることを示している」とマカティア氏は述べた。

この茶わんがどのようにして、コネチカット州の露天で売られるに至ったのかは謎だ。どこかの家で代々引き継がれてきたのではないかとの推測が出ている。

「こうした宝物の発見がまだ起こるというのは、とても驚異的なことだ」とマカティア氏は話した。

「私たちのような専門家にとって、存在していることすら知らなかった物がどこからともなく出てくるのは、本当に心が躍る」

(英語記事 Rare Ming Dynasty bowl found at US yard sale