2021年03月05日 9:55 公開

ニュージーランドで5日未明から朝にかけ、マグニチュード7を超える強い地震が3度あり、津波警報が出された。北島沿岸部の住民らに避難が呼びかけられたが、津波警報はその後、解除された。

最も強い地震は5日午前8時半(日本時間同4時半)ごろ、ニュージーランド本土の北東約1000キロに位置する、無人のケルマディック諸島付近で発生。マグニチュード(M)は8.1だった。

これに先立つ2度の地震で津波警報が出され、いったん解除されていたが、ニュージーランド緊急事態管理局はこの地震で新たに津波警報を発令。一部地域では津波への警戒を呼びかけるサイレンも鳴らされた。

その後、この津波警報は解除された。

同局は、「予想不可能な高さ」の津波が沿岸部に到達する見込みだとし、沿岸部の住民に直ちに高台に避難するよう呼びかけていた。また、津波の動きは数時間にわたって続くとした。

地元メディア関係者は、トコマル湾に津波が押し寄せる様子の動画をツイッターに投稿した。

https://twitter.com/MichaelMorrah/status/1367608986585862147


仏領ニューカレドニアとヴァヌアツでも、津波への警戒が呼びかけられた。

津波の高さは3メートルに達する可能性があるとされた。ペルーやエクアドル、チリなど南アメリカの沿岸国では、高さ1メートル程度の高波が到来するかもしれないとの警告が出された。

米ハワイにある太平洋津波警報センターは「津波が観測された」とした。ただ、これまでに被害の情報はないとしている。

避難で混乱も

高台に避難しようとする住民らの動きで、一部の町などで混乱が起きたと、地元メディアは報じた。

北部ワンガレイやファカタネでは、自宅や学校、職場から避難する人々で渋滞が発生したという。近郊の住民は地元紙ニュージーランド・ヘラルドに、道路では自動車が隙間なく並び、避難する人々の長い列もできていたと話した。

当局は住民らに、車の渋滞に巻き込まれるのを避けるため、徒歩か自転車での避難を呼びかけた。

ニュージーランドでは先週、南島クライストチャーチで日本人28人を含む185人が死亡したM6.3の地震発生から10年を迎え、追悼式典が開かれたばかり。

(英語記事 Tsunami warning after quakes rattle New Zealand