2021年03月05日 12:30 公開

イギリス王室バッキンガム宮殿は4日、2月から入院しているエディンバラ公フィリップ殿下(99)について、心臓関連の既往症の治療が成功したと発表した。向こう数日は、治療と休養、回復のために聖バーソロミュー病院にとどまる見通し。

フィリップ殿下は先月16日に体調を崩し、「大事を取って」ロンドン市内のエドワード7世病院に入院。感染症の治療を受けていたが、3月1日に既往症の検査と観察のために聖バーソロミュー病院に転院していた。

フィリップ殿下は2011年のクリスマス前に胸の痛みを訴え、ケンブリッジシャー州パップワース病院で冠動脈のステント手術を受けている。

聖バーソロミュー病院(通称バーツ)はイギリス最古の病院。国民保健サービス(NHS)のウェブサイトによると、心疾患治療で有名。

フィリップ殿下の直接の入院理由は明らかになっていないが、新型コロナウイルス関連ではないと発表されている。

エリザベス女王(94)とフィリップ殿下は1月に新型ウイルスのワクチンを接種している。


聖バーソロミュー病院とは

  • NHSウェブサイトによると、バーツはイギリス最古の病院で、2023年に創業900年を迎える
  • NHSの医学学校も兼ね、国際的にも有名
  • 病床は300床以上で、2500人のスタッフに支えられている
  • ロンドン市内の聖ポール寺院に近い。一般病棟のほか、がんセンターや心臓病専門センターがある
  • バーツ心臓センターは10室の手術室を備え、集中治療室やスキャン設備など一流の設備をそろえている
  • 同センターは欧州最大の心血管専門センターで、主要病棟のジョージ5世病棟内にある

図書デーに合わせ写真公開

王室関係者はロックダウンの中、公務を続けている。エリザベス女王は2月24日、オーストラリアに建立された自身の銅像の除幕式にリモートで参加した。

チャールズ皇太子の妻のカミラ夫人(コーンウォール公爵夫人)は3月3日、新型ウイルスのワクチンセンターを訪問した際、フィリップ殿下の容体は「少し良くなっている」と話した。

フィリップ殿下は2017年に正式に公務から退いている。これまでに単独公務を2万2000回以上、スピーチを5000回以上行ったという。

フィリップ殿下はここ数年、さまざまな治療を受けている。冠動脈疾患や膀胱炎の治療を受けたほか、2013年には腹部の診査手術を、2018年4月には人工股関節置換手術を受けた。

イギリス王室のツイッターアカウントは4日、世界図書デーを記念して、1976年に撮影されたエリザベス女王とフィリップ殿下の写真を公開した。

また今後、アメリカのテレビ番組で、著名司会者オプラ・ウィンフリー氏によるサセックス公爵ハリー王子と妻のメガン妃のインタビューが放送される予定。

(英語記事 Philip has successful heart procedure, palace says