2021年03月15日 11:25 公開

アメリカのバイデン政権が2月中旬から北朝鮮政府との接触を試みているものの、北朝鮮側から反応がないことが明らかになった。米政府関係者の話としてロイター通信が13日に報じた。

報道によると、米政府は北朝鮮との緊張がエスカレートしないよう、複数の外交チャンネルを通じて北朝鮮当局者との接触を試みた。この中には北朝鮮の国連代表部を介す「ニューヨーク・チャンネル」も含まれるという。

ある米政府関係者はロイター通信に対し、アメリカは北朝鮮との接触を「複数回にわたり試みた」ものの、ジョー・バイデン大統領の前任者ドナルド・トランプ氏の大統領任期最後の1年を含む12カ月以上にわたり、北朝鮮との意味のある接触は実現しなかったと明かした。

バイデン氏はすでに北朝鮮政策を見直すと発表しており、4月にもその内容が公表される見通し。

北朝鮮の国営メディアはこれまでのところ、バイデン氏を米大統領として報じていない。

<関連記事>

アメリカと北朝鮮は、北朝鮮の核・ミサイル開発計画をめぐり対立し続けている。

バイデン氏は北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記を悪党と呼び、アメリカや国連による厳しい経済制裁を緩和するには北朝鮮の核軍縮が必要だと強調していた。

一方の金氏は、より精度の高い長距離ミサイルや超大型核弾頭、偵察衛星、原子力潜水艦の開発を進めているとし、同国の軍事力を誇示し続けている。

同時に、アメリカ側に「敵対的な政策」をやめるよう求めている。

アメリカのアントニー・ブリンケン国務長官とロイド・オースティン国防長官は今週、日本と韓国を訪問する予定で、北朝鮮の核開発が大きな議題になるとみられる。

2017年に北朝鮮が米本土の都市を攻撃できる長距離ミサイルの発射実験を行ったことで、米朝関係は急速に冷え込んだ。その後、トランプ氏が金氏との個人的な関係性を築く中で両国の緊張は和らいだ。

トランプ氏と金氏は3度にわたり首脳会談を行ったものの、ほとんど成果は得られなかった

アメリカや西側の主要国は北朝鮮に核兵器の放棄を求めていたが、経済制裁の解除が先だと主張する北朝鮮を説得することはできなかった。

北朝鮮は現在、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、1年以上にわたり国境を封鎖するなど、かつてないほど外界から遮断されている。

主要な同盟国である中国との貿易はここ数カ月で90%以上減少している。

(英語記事 North Korea 'not responding' to US contact efforts