2021年03月17日 17:33 公開

イギリス王室バッキンガム宮殿は16日、エリザベス女王の夫エディンバラ公フィリップ殿下(99)が退院し、ウィンザー城に戻ったと発表した。

フィリップ殿下は2月16日、不調を訴えてロンドン市内のエドワード7世病院に入院。その後、聖バーソロミュー病院に転院し、心臓関連の既往症の治療を受けていた。

バッキンガム宮殿は声明で、「感染症の治療と既往症の治療が成功し、退院した」、「殿下は治療に関わった医療従事者や、回復を祈ってくれた全ての人に感謝している」と述べている。

フィリップ殿下は車椅子で病院を出て、待っていた車の後部座席に助けを借りながら座った。

この日、ロンドン市内のワクチン接種センターを訪問していた息子のチャールズ皇太子は、フィリップ殿下の退院は「とても良い知らせ」で「大喜びしている」と述べた。

また、退院に際してフィリップ殿下と話したことも明らかにした。

ボリス・ジョンソン英首相は報道官を通して、「引き続きフィリップ殿下の迅速な回復をお祈りする」と発表した。

エリザベス女王(94)とフィリップ殿下は、新型コロナウイルスの流行を受けたロックダウンで、現在は少人数のスタッフと共にウィンザー城で暮らしている。今年1月には新型ウイルスのワクチンを接種した。

フィリップ殿下が入院した直接の理由は明らかになっていないが、王室はCOVID-19ではないと話している。

殿下は2月半ばにエドワード7世病院に入院した後、3月1日に聖バーソロミュー病院に転院。3日に心臓手術を受けた。その後はエドワード7世病院に戻っていた。

フィリップ殿下はここ数年、さまざまな治療を受けている。冠動脈疾患や膀胱炎の治療を受けたほか、2013年には腹部の診査手術を、2018年4月には人工股関節置換手術を受けた。

今回の入院は28日間に上り、これまでで最も長い期間だったという。

王室関係者は、ロックダウン中も公務を続けている。

エリザベス女王は先に、ウィンザー城で社会的距離を保ちながらナイトの叙勲式を執り行った。

また、さまざまな会合にリモートで参加しているほか、首相と毎週行っている会談も電話で行っているという。

こうした中、サセックス公爵ハリー王子と妻のメガン妃は著名テレビ司会者オプラ・ウィンフリー氏のインタビューに応じ、王室における人種差別などについて明らかにした。また、イギリスのタブロイド・メディアから差別的扱いを受け精神的に追い詰められたものの、王室は支えてくれなかったと述べた。

王室はこれについて、内容は「懸念される」もので、王室として「深刻に受け止めている」とコメント。「記憶は人によって異なるかもしれない」ものの、指摘された問題には王室内で対応すると方針を示した。

このインタビューの中でメガン妃は、エリザベス女王に直接電話し、フィリップ殿下の入院について「様子を聞いた」と述べた。

16日には米司会者ゲイル・キング氏が、サセックス公爵夫妻と話し、ハリー王子と兄のケンブリッジ公爵ウィリアム王子、父のチャールズ皇太子の間の対話は「建設的ではなかった」と伝えられたと話した。

キング氏はCBS番組「This Morning」で、対話そのものは実を結ばなかったものの、サセックス公爵夫妻は対話が始まったことを「喜んでいた」と話した。

一方で、「2人が気に病んでいるのは、王室がこの件を内々で解決しようとしている点だと思う。しかし2人はまだ、メガン妃に関するひどい作り話がこれからも出てくるだろうと考えているし、王室の誰も、まだメガン妃とは話していない」と述べた。

バッキンガム宮殿はこれについてコメントしていない。

(英語記事 Prince Philip leaves hospital after a month