2021年03月19日 14:24 公開

パリ首都圏で20日午前0時から、新型コロナウイルス対策のロックダウンが再開される。カステックス首相が18日、発表した。フランスでは過去24時間の新規感染者が3万5000人を超え、流行の第3波が懸念されている。

ロックダウンの期間は1カ月の予定。他にも国内15の地域で同様の措置が取られる見通しだ。

ジャン・カステックス首相は、今回のロックダウンは前回ほど厳しくはないと説明。市民は屋外での運動が認められるという。

一方で、フランスに流行の「第3波」が来ている可能性が増していると指摘した。

オリヴィエ・ヴェラン保健相によると、特にパリは1200人が集中治療を受けているなど、第2波があった昨年11月よりも状況が悪化しているという。

<関連記事>

パリでは今後、日用品以外の小売店は営業停止となるが、学校は引き続き授業を行う。市民は自宅から10キロ圏内であれば屋外で運動しても構わない。

一方、相応の理由がない限り、それ以外の場所への移動は禁じられる。対象地域では、自宅を出る際に書類に理由を書かなければならない。

また、全国で実施されている夜間外出禁止は継続されるが、季節を考慮して開始時間は1時間遅い午後7時に変更される。

フランス政府は新型ウイルスのワクチン接種事業の遅れで批判を浴びている。

欧州医薬品庁(EMA)は18日、英アストラゼネカ製ワクチンについて「安全で有効」と結論づけた。これを受け、フランスを含む欧州連合(EU)主要国は同ワクチンの接種を再開する。カステックスも首相も、安全が確認されたのですぐにこのワクチンを接種すると話した。

アストラゼネカと英オックスフォード大学が共同開発したワクチンをめぐっては、血栓との関連を懸念し、EU加盟の13カ国が接種を見合わせていた。接種停止直後に行われた世論調査では、このワクチンを信用していると答えた回答者は2割ほどだった。

(英語記事Paris to lock down as France fears 'third wave'