2021年03月22日 11:52 公開

米フロリダ州マイアミビーチ市で、春休みの学生らが数多く路上に集まり、新型コロナウイルスの感染拡大のリスクを高めているとして、市当局が緊急事態を宣言する状況となっている。

マイアミビーチ市はこれまでも、夜8時から翌朝6時までの夜間の外出を禁止してきた。市委員会は21日、最短でも来月12日まで夜間外出禁止を続けることを決めた。

同市では夜間、車両の通行も制限されている。人出が多いサウスビーチ地区では、商店などが閉鎖を命じられている。

ダン・ゲルバー市長は、何千人もの観光客がマイアミビーチ市に「混乱と無秩序」をもたらしたと主張。

「何ブロックにもわたって人がいっぱいで、まるでロックコンサートのようだ」、「ばか騒ぎしたいなら、よそに行ってほしい」とCNNに話した。

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アメリカでは3~4月に、大学などの学校が春休みになる。学生たちの間では、フロリダ州など温暖な地域に大挙して旅行する動きがみられる。

マイアミビーチ市当局は学校が春休みに入る前に、「責任ある休暇の楽しみ方をしないと、逮捕されることになる」と警告を発していた。同市がある郡では全域に、新型ウイルス対策の夜間外出禁止令が出されていた。

しかし20日からの週末には、大勢の人々が同市でお祭り騒ぎを起こした。多くの人はマスクを着けず、他人との距離も十分ではないように見受けられた。

マイアミビーチ市は、世界的に人気の観光スポット、オーシャンドライブなどで知られる。

同市幹部のラウル・アギラ氏は20日、市内の状況について、「大混雑」、「道路の舗装部分も芝生も見えなかった」と説明。「住民だけではなく、私たちが安全を確保したいと思っている、春休みを楽しむ人たちなどの来訪者を守るためにも」緊急措置が必要だと話した。

同市の警察は21日、外出禁止となった夜間に少なくとも十数人を逮捕したとCNNに語った。地元紙マイアミ・ヘラルドは、夜間外出禁止を守らせるため、警察がコショウスプレーを使ったと報じた。

警察は夜間外出禁止が解かれるまで、主なパーティー場と化している地域への歩行者や車両の進入を禁止する。

ゲルバー市長は21日、市委員会の会合で、同市が「ここ数週間で、簡単に燃え上がるような状態に」なったと説明。フロリダ州のロン・デサンティス知事が先月下旬、同州について、新型ウイルス規制から逃れられる「自由のオアシス」だと発言してから、観光客が同市に押し寄せたと述べた。

フロリダ州ではこれまで、新型ウイルスの感染者が200万人近く確認されており、感染が多い地域の1つとなっている。アメリカの感染者は累計約2900万人に上っている。

米疾病対策センター(CDC)の直近のデータによると、フロリダ州では先週、1日あたり平均約4300人の新規感染者が確認されている。

(英語記事 Miami Beach curfew over spring break 'chaos'