2021年03月29日 15:14 公開

地中海と紅海を結ぶエジプトのスエズ運河で座礁し、航路をふさいでいた大型コンテナ船が29日、離礁したと報告されている。

現地当局によると、スエズ運河で座礁したパナマ船籍のエヴァーギヴン号は岸から離れ、船体の向きは運河に沿ってまっすぐに直ったという。

海運サービス会社のインチケープも、エヴァーギヴン号が離礁したと報告した。

エヴァーギヴン号が浮いているように見える映像もソーシャルメディアに投稿されているが、船体の向きを変えただけという情報もある。

エヴァーギヴン号は23日午前7時40分ごろ、中国からオランダのロッテルダムへ向かう途中、スエズ港のすぐ北側で座礁した。当時、強風と砂嵐が発生し視界が悪かった。

現場にはサルベージ(引き揚げ)会社のエンジニアらが派遣され、複数のタグボートや浚渫船を使った離礁作業が長く続けられていた。

最初の数日間は離礁がうまくいかず、28日になってスエズ運河当局が船内にある約2万個のコンテナの一部を取り除く、船の軽量化作業を開始した。

複数の専門家は先に、こうした軽量化作業には高さ60メートル以上に到達するクレーンなど、専門的な設備の導入が必要となるほか、離礁までに数週間かかるかもしれないとBBCに述べていた。

全長約193キロのスエズ運河は地中海と紅海を結ぶ運河で、アジアと欧州を最短距離でつないでいる。世界的に海上貿易量が最も多いルートの1つで、世界の貿易の約12%がこの運河を経由する。

代替ルートには、アフリカ大陸南端の喜望峰を経由する方法があるが、スエズ運河経由よりもさらに2週間かかる場合がある。

エヴァーギヴン号が座礁したことで、ほかの多くの船舶はアフリカ大陸をぐるりとまわるルートに変更している。

(英語記事 Stranded Suez container ship reported freed