2021年03月30日 15:59 公開

イタリア・マフィアの指名手配犯が、ユーチューブに料理動画を投稿したことがきっかけで逮捕された。マルク・フェレン・クロード・ビアルト容疑者(53)は、7年間にわたり警察の手から逃れていた。

イタリア警察は、ユーチューブに投稿された料理動画からビアルト容疑者を追跡。動画の中で容疑者は顔を隠していたものの、身体に入ったタトゥー(入れ墨)を隠しきれていなかった。

ビアルト容疑者は、犯罪組織「ヌドランゲタ」のメンバーとされる。24日にドミニカ共和国で逮捕され、イタリアに送還された。

警察は声明で、ビアルト容疑者はドミニカ共和国のボカ・チカという町で静かに暮らしていたと説明した。

ビアルト容疑者は2014年、ヌドランゲタのカチョッラ家のためにオランダへコカインを密輸した疑いで指名手配されていた。

ヌドランゲタは、イタリア半島の「つま先」に位置するカラブリア州に拠点を置く。欧州に密輸されるコカインの大半を牛耳っており、世界で最も強力な犯罪組織のひとつとされる。

ヌドランゲタに対する捜査は長期間にわたり、これまでに一族のボスとされるルイージ・マンクーゾ容疑者(66)や主要メンバー、そして汚職に関わった公務員など合わせて355人が訴追されている。イタリアでは数十年ぶりの大掛かりなマフィア裁判が始まっている。

AFP通信によると、裁判前の聴取で3時間に渡って被告たちの名前が読み上げられた。被告らは殺人や麻薬密輸、恐喝、資金洗浄などの罪に問われている。

今年1月に始まった裁判には900人以上の証人が呼ばれる予定で、判決までに2年かかる見通し。

(英語記事 Mafia fugitive caught through online cooking show