2021年03月31日 12:06 公開

京都の桜が、記録の残っている過去1200年で最も早く満開を迎えた。大阪府立大学の生態気象学研究グループの調査が指摘している。

京都では今年、3月26日に桜が満開となった。

一方、京都では宮廷の資料や日記などに花見の記述があり、最も古い記録は812年までさかのぼる。

その中で最も早かった満開日は3月27日で、1236年と1409年、1612年の3回が記録されている。

京都は今年、非常に温暖な春を迎えた。近年、桜の開花時期が早まっているのは、気候変動の影響である可能性が高いと科学者らは指摘している。

桜の開花時期のデータは古くから記録があるため、非常に価値が高いとされている。

2009年に学術誌「Biological Conservation」に掲載された論文では、「京都では桜の花見を行った時期を9世紀までさかのぼることができ、過去の気候を推定するととともに、温暖化や都市化による気温上昇を示すことができる」と説明されている。


大阪府立大学でこのデータを調査している青野靖之准教授はウェブサイトで、「(京都で書かれた)日記類、年代記類の中には、花見をしたとか、花(サクラ)が満開になったとかが書かれている場合が結構あります。日記などは毎日の記録なので、そうした記事の書かれていた日付を集積していけば、『サクラの満開日』としての植物季節データとなるのではないか」と述べている。

データでは1800年以降、京都では桜の満開の時期が4月半ばから4月初旬へと移ってきていることがうかがえる。

日本では気象庁が各地の開花や満開の情報を提供するなど、桜の様子が詳細に調査されている。

今年は広島で3月11日にソメイヨシノの開花が観測された。これまで2004年3月19日が観測史上もっとも早かったが、その記録を8日更新した。

(英語記事 Japan's cherry blossom 'earliest peak since 812'