2021年04月01日 14:00 公開

フランスのエマニュエル・マクロン大統領は3月31日、フランス全土の学校を少なくとも3週間閉鎖すると発表した。フランスでは新型コロナウイルスの流行が続いており、ロックダウンを強化する。

フランスの学校は来週から、リモート学習に切り替えられる。

また、一部地域で3月初めに始まっていたロックダウンをその他の地域にも拡大する。4月3日からは日用品以外の小売店が営業できなくなり、自宅から10キロ圏外への移動は、相応の理由がない限り禁じられる。

同国では現在、5000人以上が集中治療室(ICU)で治療を受けており、感染のピークに直面している。

保健省の発表によると、この日だけで新たに5万9038件の新規感染が報告された。フランスではこれまでに460万人以上が新型ウイルスに感染し、9万5495人が亡くなっている。

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マクロン大統領はテレビ演説の中で、フランスは「きわどい」状況にあり、4月が重要な時期となると説明。「今手を打たなければ制御不能になる」と話した。

また、ワクチン接種事業を急ぎながらも、流行を食い止める努力が続いていると述べた。

学校閉鎖については、市民生活維持に不可欠なキーワーカーの子ども向けに校舎での授業を継続すると付け加えた。

すでに全国で行われている午後7時以降の外出禁止も継続されるほか、在宅勤務が推奨される。

マクロン大統領は、「みんなが他人との接触を制限する必要がある」と述べ、イースター(復活祭)の週末の間にロックダウンを過ごしたい場所へ移動しておくよう呼びかけた。

その上で、新しい施策が守られれば「トンネルの終わり」が見えてくるだろうと話した。

フランスの首相官邸は、議会が1日にマクロン氏が発表した施策を審議・採決すると明らかにした。

フランスの状況は

フランスではCOVID-19の重症患者が増えており、グラン・パリの病院ではICUへの重圧が高まっている。パリ周辺の病院は現在、新型ウイルス関連以外の診察・治療を縮小している。

フランス病院連盟は先週、当局が感染を抑制できなければ、全国の病院が向こう数週間で「前例のない暴力的なダメージ」を受けると警告。政府に対し、「厳しいロックダウン」を求めていた。

市民の間でも全国的なロックダウンを求める声が高まっていた。エラブ研究所が3月31日に発表した世論調査では、回答者の54%がロックダウンに賛成していた。

アンヌ・イダルゴ・パリ市長も、「状況は非常に深刻」だとして、学校閉鎖を支持した。

フランスの教師グループは先に、教室で子どもたちと接する教職員を守らず、「他者の命を危険にさらしている」として、ジャン=ミシェル・ブランカー教育相を提訴している。

欧州のその他の状況

ドイツでは、特に感染が広がっているバイエルン州とバーデン=ヴルテンベルク州の首相が、状況が予想以上に悪化しているとして、政府に対して厳しい制限を求めた。ハンブルク市は2日から夜間外出禁止措置を開始する予定だ。

スペインでは、3月31日に海岸やプールなどを含む屋外でのマスク着用を義務付ける法律が施行された。だが、大きな批判を受けて見直しに入っている。


ポルトガル当局は、優先グループ全員にについて、4月11日までに少なくとも1回目ののワクチン接種を完了する予定だと述べた。この優先グループには介護施設の入居者、80歳以上の高齢者、50歳以上で感染リスクの高い人々が含まれる。

ポーランドでは31日に新たに653人が亡くなり、今年に入って最多を記録した。同国ではこれまでに5万3045人が亡くなっている。

(英語記事 French schools to close under third Covid lockdown