SEALDsの背後関係

 私は、SEALDsは「政治活動」の範疇だと考えていました。少なくともスタートにおいては、そうであったと確信しています。また、批判する立場にもありません。私は、安保法制の推進派であるため対峙する陣営でありますが、一人の政治家として政治を真剣に考える学生たちにエールを送りたいほどです。

 しかしながら、指揮・采配に対しては大きな失敗しているな、という思いも抱いています。それは背後関係を疑われる点が多々あり、余りに軽率に感じます。ここまで述べてきた「政治活動」の線引きがあやふやであり、周囲の大人たちがそれを伝えていないゆえの結果であろう。学生側の責任ではないと考えますが、すでに混同されつつあると言ってもいいだろう。

 私自身は、スタートにおいては「政治活動の範疇であった」と考えています。しかし「社会がどう認識しているか」と問われれば、政治活動の領域を逸脱しつつある団体と認識しているように考えています。

 その最たるものが共産党の関与です。共産党のHPには「各地の行動予定」というページがあり、ここにSEALDsの日程も告知されております。これは政党から、少なくとも広報支援を受けているという事実であります。実態としては動員協力を受けていると言われても否定は難しいだろう。

 政党が、政治活動を支援することは構わない。それ自体を問題視するつもりはないが、その場合は、特定政党の「政党活動」ということになる。単なる政治活動とは、扱われ方は変わってきます。

 国会前では中核派の騒動もありました。チラシを配布して良いか否か、トラブルがあったようでネット上でも注目を集めました。また7月15日、安保法案に反対する活動に参加していた男性2名が公務執行妨害で逮捕されていますが、60代の中核派であったとの報道。学生闘争に参加していた一般と認識されるべきでしょう。これをもってSEALDs=中核派と述べるつもりはありませんが、過激派・公安監視対象団体の領域であると混同されても仕方ありません。

 他にも、民青の動きも注目すべきです。民青とは、日本民主青年同盟の略称で、共産党の関連の深い団体です。共産党と同一の組織ではありませんが、かつては「日本共産党のみちびきをうけ科学的社会主義と党綱領を学ぶ」とあり、党の指導を受けることが明確化されておりました。

 共産党と関連の深い民青でありますが、民青幹部がSEALDsのデモ隊の先導をしていたことが発覚しており、ネット上でも拡散され、周知され尽くしている。SEALDsと民青の関連も否定は難しい状況です。

 では、上記の集団とSEALDsの関連はどうなのでしょう。正直、私は関連はないと考えています。しかし、混同されつつある、とも考えています。実態としては、党組織の若返りが悲願の共産党であったり、もしくは過激派などがSEALDsに近づいている程度のものでしょう。ネットでは多事総論ありますが、実は「ほとんど関係ない」というのが現実なのだと思います。

 とは言え、SEALDsの車両が共産党のそれであったり、明確に関係性を示す物証が続々と出てきています。デモにしてもノウハウが必要であり、安保法案反対という同じ活動方針ゆえ「融通しあったり、助け合ったり」しただけなのだろう。

 その際の、意思決定フローにおいて、線引きが余りにあやふやであった、それだけではないだろうか。私は、この点は極めて軽率であったと思う。対立する陣営に塩を送り、そして恨まれるであろうことも覚悟の上で発信してきた。その理由は見ていて危なっかしかったから、という一点に尽きる。