「結婚は社会的な制度である」(Monte N. Stewart & William C. Duncan, Marriage and the Betrayal of Perez and Loving, 2005 BYU Law Review 560(2005))とも言われる。結婚とは子どもや社会の利益の為に、カップルによる性行為、出産、子育てが責任をもってなされるように社会が承認する制度として存在してきた(Maggie Gallagher, What is Marriage for? The Public Purposes of Marriage Law, 62 Louisiana Law Review 9 (2001))。生まれてくる子どもの福祉、実の親との安定した親子関係を保護することを第一の目的とするがゆえに、実の子どもを出産することが不可能な同性カップルは、婚姻の概念自体から当然に除外され、結婚をするカップルは男女であることが必須とされた。
そして、「婚姻は男女に特有の結合体であり、・安全な性的関係、・責任ある出産、・最善の子育て、・健全な人間関係の発達、・妻や母という役割の保護をしつつ、長期的な家族としての関係を保っていく為のものである」と定義されてきたのである(Lynn D. Wardle, The Boundaries of Belonging, 25 BYU Journal of Public Law 299(2010))。
「結婚は本質的には自らの幸福のためになされる私的で親密で情緒的な関係であり、カップル自身によって、カップル自身の為になされるものである。」(Sherif Girgis et al., What is Marriage?, 34 Harvard Journal of Law & Public Policy 246(2011))