わたしはお世辞を言わないのが、ちいさな信念のひとつだ。お世辞は保身だからである。

 だから韓国男性へのこの評は、本音そのものだ。その濃い情愛のエッセンスがストレートに表現されているからこそ、韓国製のドラマは一時期、日本でも、もてはやされたのだ。

 そして事実、韓国男性が「日本軍の強制連行」に抗(あらが)って妻、姉、妹を守ろうとした例は、ただの一件も出てきていない。

 もちろん北朝鮮の影響下にある反日団体などによる捏造事例はある。昨年末の日韓合意の後は、増えるだろう。しかし少なくとも公正に立証された例は無いのだ。

 「銃剣で連れて行かれるのなら、一身を挺して守った韓国男性は山のようにいるでしょう。しかし、家族が貧困に苦しみ、親がやむを得ず女性を業者に身売りするのなら、じっと耐えるほかなかった男性が多かったでしょう。それを、貧困がある程度は改善された現在の韓国と日本の眼から、高飛車に批判すべきではない。慰安婦問題の根っことは、ただ、これだけではありませんか?」

 ここまで話すのに、わたしの語りとしては、せいぜい2、3分である。

 それでも、なかなか語り終えることができないことも多い。しかし、語り終えることができたときには、韓国民の眼の色が、嘘のように穏やかに、優しく変わっていることを何度も体験した。

 このままでは、韓国の子供たちと未来の世代は「朝鮮半島の男は、女を見殺しにする」という嘘をその身に被ることになる。

 もともとは日本の敗戦後教育に、歪んだ根っこがある。アメリカ占領軍の「世界大戦は、日本だけが悪かったんだと思え」という教育宣伝作戦(WGIP/ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム)をまともに呑み込み、日本を悪者にすることをみずから子供たちと国民に学校教育とメディア報道を通じて刷り込んできた。

 だから「韓国の女性を銃で脅して連行し、従軍慰安婦にして弄(もてあそ)んだ」とみずから真っ赤な嘘の告白をすると本が売れてテレビに出られると思った吉田清治という自称ジャーナリストが嘘のつき始めとなり、学校で成績優秀だった記者が多いからこそ日本悪者論を骨の髄まで吸収している朝日新聞がそれを拡大し、韓国の政治家らが利用した。

 現在の朴槿惠大統領からして、幼い頃からその虚偽を植え付けられて育っているのだ。

 安倍晋三総理は、日本だけではなくアジアの史観を公正にするためにも再登板した。

 それが「軍の関与の下」という致命的な嘘を固定する役割を果たしては、天命に反する。

 天命に反すれば、不幸な結果がやがて忍び寄る。当面の内閣支持率が上昇し、参院選などに有利になっても、いずれそれが音を立てて逆回転し、内閣は本願を果たせずに終わるだろう。天命に反したままにしてはいけない。安倍総理は、嘘は嘘であることを世界に向けて立証することを、むしろこれを機に決断すべきだ。

 わたしたち国民にもできることがある。韓国に行かずとも、ネットというツールもある。

 わたしの長年のささやかな、前述の試みを、どうぞ参考になさってください。これからも一緒に考えましょう。