記者会見で議員辞職する意向を表明し、頭を下げる自民党の宮崎謙介衆院議員=2月12日午前、国会
記者会見で議員辞職する意向を表明し、頭を下げる自民党の宮崎謙介衆院議員=2月12日午前、国会
 自民候補とうわさされていた乙武(洋匡)さんの一件が話題になってますが、ちょっと騒ぎすぎかなという気がするけどね。ただ自民党にとっては参院選の目玉になるはずだったわけだから。もう出ないでしょう。あれで出るようだと大した度胸だと思うけど。共産党にももちろん不倫でやられた人はいますよ。それは男と女の社会だからね。ただ、あんまりそういう確率は低いよね。不倫で辞職した宮崎(謙介・前衆院)議員なんか「キジも鳴かずば撃たれまい」みたいな、育休で目立っちゃったからね。だから僕は文春にタレこみがあったんだと思うよ。何が育休だと(笑)。

 公募議員っていうのは政党としてどうかと思う。民主党が党名を決めるのに世論調査をやって民進党になったけど、自民党もこれをあんまり馬鹿にできないと思う。だって大政党の自民党だったら、候補者ぐらい自前でつくれ、政権政党何十年やってるんだよと。人材を抱える企業とだって、役所とだって付き合いがあるわけだから。公募なんて議員にはある意味卑しさを感じる。選んでもらえれば、いまの自民党だったら勝てるというね。

 国会議員になることを前提に政治のことを勉強していいわけがない。会社を立ち上げて成功した、金も結構ありますという人が公募で選ばれて、本当に国会議員になっちゃうわけでしょ。そもそも自由民主党になんで入りたいのか。自由民主党に入るのは国会議員になりたいから入るわけでしょ。たぶん国会議員落選したらすぐ抜けてますよ。党費なんて払う人もいない。要するに自分のことしか考えていないということではないのか。

 自民党で選挙が強い人だって、やっぱり最初の頃はうんと苦労しているわけです。中選挙区で自民党とも、野党とも戦い、みんな這いつくばって地元を開拓して、自分の地盤を作り上げてきた。しかし、いまの小選挙区だったらそんなことしなくったって、自民党公認という金看板さえあれば、ほとんど勝てる。だから公募議員ってコツコツ努力していないもの。

 金銭トラブルで自民を離党した武藤(貴也・衆院)議員も、宮崎議員も落下傘候補だった。地元で苦労したわけでも何でもないんだよ。政治家にとってドブ板というのはやっぱり大事なんだ。この街のことなら何でも知ってる、タクシーの運転手より詳しいんだというぐらいコツコツ歩く、そういう苦労をしていない。小選挙区とはもう党で決まっちゃう、そういう選挙制度なんだよ。「小沢ガールズ」だって民主党の看板さえあればだれでも当選出来た。ガーンと政権交代のような大きな変化があると、そういうチルドレンしか残らないわけ。今の自民党の公募議員っていうのはそれと変わらないんだよ。チルドレンとは呼ばれていないけど。