朝から二部構成で各局が特番放送


 一番顕著なのは、テレビの特別番組ラッシュです。開業に向け、これまでも折にふれて特集が組まれてきましたが、 26日の開業日には民放5テレビ局が軒並み特別番組を放映します。(時間はいずれも午前)

●HBC(北海道放送/TBS系列)
「北海道にガッチャンコ!新幹線がやって来たまるわかりスペシャル!」
(第1部5時45分~7時30分、第2部9時25分~11時45分、ゲスト:杉村太蔵他)

●STV(札幌テレビ放送/日本テレビ系列)
「みるみる北の新幹線!北海道開業スペシャル」
(第1部5時58分~6時28分、第2部9時30分~11時25分、ゲスト:サンドウィッチマン他)

●HTB(北海道テレビ放送/テレビ朝日系列)
「新幹線がやってきた!ユメをのせて出発進行」
(第1部5時30分~8時00分、第2部9時50分~11時45分、ゲスト:タカアンドトシ他)

●UHB(北海道文化放送/フジテレビ系列)
「みんなの新幹線」「ゆったりしあわせ旅」
(それぞれ9時55分~11時15分、12時~12時55分、ゲスト:矢野直美他)

●TVh(テレビ北海道放送/テレビ東京系列)
「体感LIVE!新幹線1番列車~期待と課題載せ出発進行~」
(6時30分~7時、3月22日に池上彰司会の特別番組を編成)

今回は「札幌」まで開通しない


 ほぼ同時刻に、ほとんどの局が早朝から昼までの長時間にわたる二部構成で特集するという 「テレビ報道の加熱ぶり」と、わずか25%という新幹線の 「低調な予約率」のコントラストが浮き彫りになっています。それにはさまざまな背景があると考えられます。

 まずは、今回のタイミングでは札幌まで開通しないこと。予定では2030年度末に札幌に開通するので、後15年ほどかかります。札幌市の人口は190万人強、函館市の人口は26万人強ですから、単純に7分の1の人口規模では全道へ盛り上がりを波及させるのは至難の業です。
北海道新幹線の路線図(北海道庁ホームページより)
北海道新幹線の路線図(北海道庁ホームページより)
 しかも、札幌駅から新函館北斗駅まででも3時間半近くかかります。プラスして、新函館北斗駅があるのは函館市に隣接している北斗市。新函館北斗駅から函館駅までも、新設される「はこだてライナー」などを利用し20分近くかかってしまいます。

 SNSをのぞいてみると、「26日の時点では札幌まで開通しないこと」「新函館北斗駅が函館市にないこと」はあまり知られていないようです。

 時間的な面・費用的な面などでも、飛行機に後れを取ってしまっている北海道新幹線。「試される大地」(ここ数年北海道のキャッチフレーズに採用されている文言)に乗り込んでくる新しい列車たちは、まさに北の大地で試されようとしています。

(ライター・橋場了吾)