韓国側の主張を聞いていると日本は韓国を併合してから好き放題に内地へ労働者を送り込んで搾取していたかのような印象を受けますが、実際はどうだったのか、当時の様子を振り返ってみると、日韓併合から10年ほどは朝鮮半島から日本に働きに来るのは自由であったため、次第に朝鮮半島出身者が増加し、それに伴う問題に対応を迫られた日本政府は1919年から段階的に朝鮮半島から日本への渡航を制限していきましたが、それにもかかわらず日本での職を求める人間は減るどころか法の網をかいくぐってでも日本へ行きたいという人間による密航事件が多発し、1934年には内閣が密航取り締まり強化を閣議決定するほどで、ここまでは、朝鮮半島から労働者を連れて来る必要がないどころか、反対に流入を制限していました。という話をすると「同じ日本なのに移住の制限があるのはおかしい」とツッコミが入りそうですが、当時の内地と朝鮮半島の経済格差を考えると妥当な措置であったと言えるのではないでしょうか。

 しかし状況が変わり始めたのが支那事変勃発から2年たった1939年ころで、労働力不足のため渡航制限が解除され民間業者による募集が行われはじめました。この時に、おそらく朝鮮半島の比較的安い労働力獲得のために様々なことがあったと思われます。何しろ日本は今でもブラック企業なるものが存在するくらいですから、騙された人や搾取された人は少なくなかったと容易に想像できますが、その責任を日本政府に求めるのは筋違いです。

 その後、大東亜戦争開戦後の1942年には政府自身が朝鮮半島で民間業者へ労働者の募集斡旋を行うようになり、徴用も1944年9月から実施されるようになりましたが、その7か月後には海路の安全が確保できないため日本への渡航は事実上中止になりました。

 このように朝鮮半島から内地への移住は、日韓併合35年のうちの20年間は制限されており、問題の徴用工は実質7か月ほどしか行われていないわけで、これだけ見ても彼らが日本に来た理由が一律でないにもかかわらず、「日本が朝鮮半島から強制連行した」というようなことを言っている人たちの多くは、そのことには触れようとせず、「とにかく日本が無理やり連れてきた」の一点張りで、日本政府が本当に多額の費用を費やして朝鮮半島から内地に労働者を強制的に連れてくる必要があったのかどうかということすら考えようともしません。

 彼らは、とにかく戦前に朝鮮半島から日本へ渡ってきた人間のほとんどが強制的に連れてこられたと言いたいのでしょうが、当時から比べると、かなり豊かになった今の韓国から、いまだに日本へ密航してでも来る人や不法就労している人が少なくないのですから、当時の貧しさを考えると真実は推して知るべしでしょう。