「日本死ね」で名を上げた


 女史 笑えたのは、ネットで読んだ慶応大学教授、金子勝さんのツイッター。日本でもネット検索が中国みたいに、政府に操作されているという妄想に取り憑かれていたんだよね。

 《たとえば、「平成28年度予算」とgoogleで検索すると、産経新聞と経産省など政府機関が必ず上位を占めて気持ち悪い。ネットもメディア操作の対象であり、検索順位の操作が行われていることは知られているが、今年初めからgoogle検索ではこうした操作が目立つように思われる》

って、書き込んでんの。産経や政府系機関は元号表記を使ってるから「平成28年度予算」で検索したらヒットするの当たり前じゃん。朝日新聞とか、ほとんどのメディアが「2016年度」って西暦表記しているんだからさあ。

 教授 ネットと言えば、「保育園落ちた日本死ね」のブログを国会で取り上げ有名になった山尾志桜里代議士は、まだ2期目で民進党の政調会長になりましたね。

衆院予算委員会で質問する民主党の山尾志桜里氏=2016年2月29日、国会・衆院第1委員室
衆院予算委員会で質問する民主党の山尾志桜里氏=2016年2月29日、国会・衆院第1委員室
 女史 「日本死ね」って過激なブログだけど、朝日も持ち上げたからね。冨永格特別編集委員はツイッターで「『保育園落ちた 日本死ね!』以外の表現…では、これほどの伝播力は持ち得ない。尖った言葉が、むき出しの怒りや悲しみを残らず伝えているからこそ、その叫びは全国に響いた」と、つぶやいてた。

 編集者 「尖った言葉」「むき出しの怒り」は、ヘイトスピーチの専売特許かと思いましたが、朝日の記者も好きなんですね。

 女史 冨永さんって、前にツイッターで、ナチスの旗などを掲げてデモをする人たちの写真を載せて、英語で「東京であった日本の国家主義者のデモ。彼らは安倍首相と保守的な政権を支持している」と書いて、朝日新聞がお詫びする騒ぎを起こしているんだよね。レギュラーのコラム執筆も降ろされちゃったんだって。

 編集者 山尾氏は、自分が長を務める政治団体の政治資金収支報告書が、1年間で地球5周分のガソリン代を計上していたことを、週刊新潮に批判されていました。新潮の「『日本死ね』で名を売った弱者の味方!」という見出しは皮肉が効いていましたよ。

 教授 彼女は、東大出身で元検事という知的なご経歴の持ち主ですが、「日本死ね」は品性にかけていますね。有権者にウチワを配って法相を辞任した松島みどり衆院議員を彷彿させますよ。あの人も東大出で朝日新聞という、知的なご経歴の持ち主ですから。(笑)

 女史 山尾さんは、ガソリン代で秘書の責任を強調しようとしてたけど、彼女って、経済再生担当相を辞任した甘利明さんの不祥事の追及チームで「秘書のやったことについて本人の責任が免れるわけではない」という批判をしてたんだよね。自己矛盾じゃん。

 先生 ただ、ガソリン代の地球5周分は官房長官の菅義偉も同じだった。これもダメだろ。

 教授 菅氏の場合は事務所やスタッフの活動規模も、山尾氏とは比べものにならないほど大きいから事情が違うと思いますよ。