“同じ釜の飯を食べる”寄宿生活をしてみて


ひろじ:はじめ塾と関わるまで料理はしたことがなくて、蒸し器に水を入れ忘れて空焚きした失敗を3度ぐらいしました。今は、麻美先生や先輩からいろいろ教わって少しずつできるようになっています。

 最近は作業も好きになってきました。腕力があるので力仕事を頼まれることも増えて、経験の長い先輩よりも頼られるのを感じて嬉しいです。

 実は寄宿生活に慣れるまで相当手間取って、3回ほど脱走しました。今になって、バカなことしたなぁって思います。脱走で失った先輩や仲間の信頼を取り戻すには、大きな努力が必要であることも実感しました。

塾長夫妻の子供達と遊んであげている塾生
塾長夫妻の子供達と遊んで
あげている塾生

失敗しても受け止めてくれる環境


なつみ:塾では、十分に力のついていない人は失敗しても怒られません。失敗は成功の元だから、どんどん失敗するのが良いと言われます。私もまだまだ失敗が多くて、先輩を困らせちゃうけど、ちゃんと助けてもらえます。野菜の千切りを間違って棒切りにしてしまいサラダ用にならなくなった時でも、使い回し方や切り直し方を提案してくれるので、やっぱり先輩はスゴイと思います。

うらら:私は寄宿してから、家庭との違いや通塾生と寄宿生との違いなどに戸惑うようになって、学校からまっすぐ帰宅できない日が何度かありました。夜遅くまで戻らなかった私に対して寄宿生からは厳しい反応がありましたが、正宏先生と麻美先生は翌日にはいつもと変わらずに接してくれました。どんな時でも「水に流す」というスタンスでいてくれる先生方の態度に、最初はカチンと来ました。しかし、やがて「水に流す」ことの大切さを理解できるようになりました。でも私にはまだ「水に流す」ことを実行する力がありません。

 寄宿生活3年になる今では、自分なりに考えを深められるようになって、「それは違うのではないか」「どうしてそうなのか」と言えるようになりました。はじめ塾の先生方や関わっている大人の人は、そうした私の発言に対して「そうした見方もあるよね」「みんなで話し合ってみよう」と正面から受け止めてくれます。また、塾では現状を見極めた上での適切なアドバイスを貰えます。学校の先生は、学校の規則に照らした判断を優先していると感じることがあります。

 勉強に対する考え方もこの3年間でずいぶん変わりました。短期記憶型の私は一夜漬けが得意ですが、この先の大学受験や就職のことを考えると、このままではまずいと思って、自分に合った方法を試行錯誤しているところです。

 みんな何かしら先輩の影響は受けています。敬語や礼儀、電話の応対なども先輩の姿を真似るうちに自然に身に着きますね。