彼らは慰安婦たちに、ある程度の自由があり、彼女たちが多額の金銭を受領していたことを知りません。この慰安婦=「sex slave」という誤解は長い間、日本政府が放置してきた結果、看過できないほど世界に広まり日本のイメージを損なっています。斯くなる上は日本のために戦っていただいた方々に対して甚だ遺憾ではありますが、取り返しのつかない事態になる前に今後、我が国が対外発信する際においては、持って回ったような言い方で誤解され易い「comfort women」という表現を使用することをやめ、彼女たちの実態を端的に表現する「prostitute」に改めることも検討していかなければなりません。

 とにもかくにも彼らは御都合主義で、慰安婦問題に限らず前回話した強制連行や強制労働に関しても、最初は奴隷狩りのように集められ強制的に連れて行かれて働かされたという主張をしていましたが、それが通用しないと見るや「民間業者や末端官憲が詐欺まがいの行為で連れて行った」と言うようになり、最近は、その証拠もないとわかると、「たとえ本人が、自由意思でその道を選んだようにみえるときでも、植民地支配、貧困、失業など何らかの強制の結果である」などと言い出す始末です。そんなことを言い出せば、家のローンを抱えて事実上、職業選択の自由がないサラリーマンが、行きたくない会社に行くのも国家による強制労働になってしまいます。

 仮に彼らの主張通りに売春行為を行っていた女性の人権を守れというのであれば、はるか昔の真偽不明の話よりも、今、夜の街で春を鬻ぐ女性たちを、その環境から救い出すことこそ喫緊の課題ではないでしょうか。ところが彼らは、韓国の国会議員が世界中に約10万人、そのうち日本には5万人いると国会で明言した韓国人売春婦を無視し、多額の費用を費やしてジュネーブまで出かけ「慰安婦の問題は女性の人権問題だ」などと、70年以上前の存在自体に疑問が呈されている問題を虚実取り混ぜながら国連人権理事会などに訴え、ただでさえ多忙な国連職員の業務を増やし、その結果として中東やアフリカで本物の性奴隷として囚われている切に救済が必要な人たちを見殺しにしているのです。

 百歩譲って、もし何らかの理由により、それらの問題を差し置いて慰安婦問題にかかわらなければならないのだとしても、どうして一番数の多かった日本人慰安婦を無視するのでしょうか、朝鮮人という人種にこだわるのだとすれば、どうして韓国国内で韓国兵やアメリカ兵を相手にしていた慰安婦を無視するのでしょうか。それは、彼らが人権とは違う何か別の目的で運動を行っているからではないでしょうか。そもそも年老いた女性に思い出したくない過去を衆目の前で語らせて晒し者にした挙句、彼女たちを公衆の場において平気で「奴隷」と呼ぶ人たちが彼女たちのことを本気で考えているとは思えません。