住民投票不成立、そしてこれからどうするのか?


上野 住民投票に関しては自治体ごとにいろんなルールがありますが、小平市では「投票率が50%を超えなければ不成立として、投票結果を開票しないことにする」と、途中で市長がゲームのルール変更を言い出して、それを議会が認めちゃったわけですね。投票率50%、有権者の半分というのは、憲法を変えるよりハードルが高い。憲法は投票数の過半数の賛成で変えられるとなっていますが、投票率の条件はありませんから。こんな首長をそのまま黙って置いておくんですか、小平市民は。

國分 市長のリコール運動をやってもよかったのかもしれませんが、僕は、前向きになれなかったですね。だって、リコールは非常に否定的な運動でしょう、「あいつをやっつけろ」という。それなら道路建設で失われる雑木林の価値を訴える方向の運動をしたいと思った。少なくとも僕はそういう考えでやっていました。

上野 投票した人たちは、住民の何割でしたっけ?

國分 35.17%、3人に1人です。

上野 3人に1人が投票所に足を運んだなんて、すごいです。でも投票率50%を下回ったからって投票箱が開けられることもなく、塩漬け状態なんですね?

國分 市ははじめは投票後90日くらいで捨てると言ってたんですけど、裁判をやっている間は捨てないと言わせました。それは唯一勝ち取った点ですね。

上野 廃棄の差し止め請求をやったら止められるでしょ? 投票は公文書と一緒だから。

國分 廃棄差し止めはしませんでしたが、情報公開請求はして、すぐはじかれました。

上野 はじかれた?

國分 情報公開条例を持っている市なのに、やっていることが訳わかんないですね。

上野 少なくとも投票用紙の廃棄についてはストップをかけられた。

國分 はい。何も言わなかったら廃棄してたと思います。

上野 そうでしょうね。それでこの後、小平市は、どうなるんです? みんな固唾(かたず)を呑んで見守ってると思うんだけど(笑)。