しかし、それでも思う疑問は2つです。1つは、どちらにも回答しない人たちって何を考えているのだろうということ、もう1つは、改正すべきが27%もいることです。

 産経新聞によれば、憲法9条があるから国防に支障を来しているそうです。

 現状のどこで一体、国防に支障を来しているというのでしょう。毎年、聖域としてあれだけ莫大な国家予算をぶんどっていますが、自衛隊は世界有数の軍事力にまで肥大化しています。この憲法の枠組み、歯止めをさらに取っ払わなければ国防に支障を来すということは、さらなる軍事力増強を目指すという意味でもあります。昨今、安倍政権は核兵器を持つことも化学兵器を持つことも憲法に違反しないなどと言っています。恐るべき軍事力増強への執念です。

 さて、安倍政権は憲法9条を、これでもかというほど目の敵にしています。日本の右翼層はこぞって自主憲法だ、軍隊だと声高に叫んでいます。何故でしょう。安倍氏らが決まって口にするのが中国や北朝鮮の脅威論です。これだけいつでも脅威論を叫んでいると「オオカミ少年」そのものなのですが、実際に現状の自衛隊の軍事力でも十分すぎるくらいのものです。

 このような経緯からすれば、この憲法9条の「改正」の意味(争点)は、現状の維持か(従来ベースでの増強)、それとも、さらなる飛躍的な軍事力の増強と国軍化、さらには日本の防衛とは直接の関係のない海外で戦闘行為を行うことの是非です。
護憲派の集会でメッセージを掲げる参加者(東京都江東区)
護憲派の集会でメッセージを掲げる参加者(東京都江東区)
 マスコミの世論調査もしっかり前提を踏まえた上での調査をやってもらいたいものです。NHKなどは「どちらともいえない」に誘導したかった動機が見え見えです。

 さて、これに対する典型的な言い掛かりがこれです。
 典型的な争点のすり替えでもあるのですが、要は「憲法9条を守れ」というのであれば自衛隊を解散しろというのか!」というレベルのものです。