韓国マスコミの使う「極右」の意味


 一般的に、漢字語「極右」という言葉が意味するものは何か。辞書的な意味で言えば自国や自民族への過度な優越主義、排他主義性向ではないだろうか? 韓国も日本と同様である。

航空自衛隊小松基地を視察し、栄誉礼を受ける稲田朋美防衛相=2016年8月12日、石川県小松市
航空自衛隊小松基地を視察し、栄誉礼を受ける稲田朋美防衛相=2016年8月12日、石川県小松市
 ところで、稲田氏はここに当てはまる人物だろうか? 日本のマスコミも、稲田氏が保守・右派性向の人物であるという点は否定しないだろう。だが、日本の主要メディアの中に稲田氏を「極右」と表現するメディアがあるだろうか? 恐らく、この表現は見当たらないだろう。なぜか。「極右」という表現は保守だとか右派という言葉とは異なり、ドイツのナチスや米国のKKKのような過激で否定的なイメージを持つ、非常に強い言葉であるからだ。中立を標榜するマスコミであれば、この言葉を使用することに対して慎重にならざるを得ないだろう。

 だとすれば、韓国マスコミが「極右」という言葉を惜しげもなく使う理由は何なのか? 極右という言葉の辞書的な意味が日本と同様であることは先ほど述べた通りである。

 ただし、ただし、である。韓国においては、相手が「日本」の場合に限り、この言葉の意味が唐突に拡張されるのだ。韓国マスコミは韓国の価値観や主張と対立したり、あるいは、韓国を非難する日本側の主張、日本人はいとも簡単に「極右」だと断じる。この用法は日本語の「極右」には存在しない韓国語独自の用法である。

 例えば、韓国マスコミは橋下徹前大阪市長を「極右政治家」、読売新聞を「極右マスコミ」と紹介するのだが、ヘイトスピーチ条例案を提出した橋下氏や世界最多発行部数を誇る読売新聞を「極右」だと考えている日本人がどれだけいるだろうか?