そこからすぐに追い付き、直後に2点目を喫しながら再び同点ゴールを決めて追い付くという両者で“ドタバタ劇”を演じると、42分にはカウンターから塩谷がサディクに翻弄される形で最後は植田のクリアミスをエテボに流し込まれ三たびの勝ち越しを許した。さらにサディクに塩谷と室屋の2人が付きながら突破されかけ、塩谷のファウルでPKを与えてしまう形で4失点目。さらに裏へのロングボールを櫛引が足で処理に行ってしまい、こぼれ球をエテボに流し込まれて5失点目となった。

 そこから浅野と鈴木がともに持ち味を生かして1点差に迫ったことはポジティブに捉えることもできるが、5失点のほとんどは普通なら考えにくいやられ方であり、ナイジェリアの身体能力に手こずった部分も含めて、国際経験の不足が招いたものだった。4チームのうち2チームしか勝ち上がれないレギュレーションを考えれば初戦を落とすというのは非常に痛い。

リオ五輪サッカー男子1次リーグB組日本対コロンビア。指示を出す手倉森監督=8月7日、マナウス
リオ五輪サッカー男子1次リーグB組日本対コロンビア。指示を出す手倉森監督=8月7日、マナウス
 結局この敗戦が響いたわけだが、コロンビア戦はナイジェリア戦ほど個の力で劣勢ではなかっただけに、中央突破かエースのテオフィロ・グティエレスに決められたミドルシュートはともかく、2失点目のオウンゴールは痛かった。GK中村航輔が足で弾いたボールを信じられない形で藤春がオウンゴールをしてしまったが、カウンターから遠藤が破られ、さらに植田と塩谷のコンビがタイトな対応ができずシュートを打たせてしまった流れもあった。

 その状況から2点のビハインドから浅野と中島のゴールで2−2に追い付いたことはU−23アジア選手権の韓国戦で0−2から逆転勝利した経験も生かされたはずだが、今回は逆転まではできず引き分けで勝ち点1となり、もし3戦目でスウェーデンに勝利しても、コロンビアがナイジェリアに引き分け以下でなければ予選リーグを突破できない状況となった。

 2試合続いた熱帯地域のマナウスからサルバドールに会場を移したスウェーデン戦は[4−4−2]と[4−4−2]のいわゆる“ミラーゲーム”となったが、日本は持ち前の機動力とコンビネーションでスウェーデンの守備ブロックを崩しにかかった。しかし、最後はクロスを高さに勝る相手DFに跳ね返されるなど、なかなか決定的なゴールチャンスを作れないまま迎えた後半、途中出場で攻撃を活性化させた矢島慎也が左サイドを破った大島のマイナスクロスにスライディングで合わせ待望の先制点をあげた。