小池氏はアイデアウーマンである。彼女を一躍有名にしたのはやはり“クール・ビズ”だろう。小泉政権で環境大臣だった小池氏の提唱で始まったこの運動、今ではすっかり定着した。似合うかに合わないかは別にして環境省の役人がアロハを着てテレビニュースに取り上げられたり、小泉首相以下閣僚が“かりゆし”を着たり、ブームを引き起こしたのは記憶に新しい。開襟でも見栄えがいい高めの襟の半そでシャツも開発されたし、何よりビル内のエアコン設定温度28度も当たり前になり、大いに省エネに貢献した。

日本橋高島屋のクールビズ特設コーナーに足を運んだ小池百合子環境大臣=2005年7月19日(肩書当時)
日本橋高島屋のクールビズ特設コーナーに足を運んだ小池百合子環境大臣=2005年7月19日(肩書当時)
 しばらく直接取材する機会がないまま時が過ぎたが、次に小池氏に会ったのは2012年8月、自民党の党本部で開かれていた政務調査会だった。その場で、「女性が暮らしやすい国はみんなにとっていい国だ特命委員会(1192特命委員会)」委員長だった小池氏は中間報告Part1を取りまとめた。これは後に安倍首相が推進する「ウーマノミクス」の原型である。女性の就業環境の改善により、我が国のGDPは15%拡大し、820万人の雇用を創出する、との外資系金融機関の予測を基に、7つの提案を打ち出した。その中には、

・ “2020年30%”(にぃまる・さんまる)の目標達成
社会のあらゆる分野で2020年までに指導的地位に女性が占める割合を30%以上とする目標

・「ダイバーシティ促進購入法」の制定
女性を活用する企業からの物品調達に関する法律(ダイバーシティ促進購入法)案の議員提案

・女性候補者・女性議員増加促進のための法律改正
政党が、女性の候補者・議員比率を高めることを促すため、女性候補比率(または議員比)に応じ、政党交付金を傾斜配分する仕組み等を盛り込んだ「政党助成法改正案」の議員提案

などが盛り込まれた。