「もしも5人がジャニーズ事務所から独立していたら、SMAPはどうなっていたか」

 これに対しては、自分の中ではビジョンが明確だ。おそらく先に書いたことと、真逆のルートを彼らは辿っていただろう。

 仮に彼らが独立していたとしたら、おそらく一時的に、テレビや映画からは干されて、表舞台から姿を消すことになるだろう。楽曲やドラマ、映画といった過去の作品にまつわる権利も、おそらく事務所が持っているだろうから、塩漬けにされてしまうかもしれない。しかし、それでも、彼らの築きあげてきたブランドと、影響力があれば充分やっていけるはずだ。

画像はイメージです
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 何より今はインターネットがある。テレビ朝日が出資しているAbemaTVは厳しいかもしれないが、ニコニコ動画やLINE LIVE等に進出して、成果を上げていけば、芸能界も、その存在を無視することはできなくなっていくだろう。

 ファンに直接課金するメルマガを発行することもできる。YouTubeに自分たちのチャンネルを持ってもいい。資金力があるのであれば、自分たちの事務所で独自に映像作品を作るというのもありかもしれない。
何せ、主演俳優は5人もそろっているのだ。

 有名無名問わず、彼らといっしょに仕事をしたいという映像作家や放送作家も、たくさんいるだろう。かつてのSMAPは、無名だが才能あるクリエイターとコラボすることで、ブランドイメージを高めてきた。
今の保守化しているテレビの周辺にいる顔なじみの作家とルーティンで仕事をするくらいだったら、無名だが才能のあるインディペンデントのクリエイターたちと組んだ方が何倍も面白いものを生み出せるのではないだろうか。

 あるいは、一気に海外市場を目指すというのはどうだろうか。NetflixやAmazonビデオのような有料動画配信サイトで、SMAP主演のドラマを海外の資本で作るということだって、難しくはなかったはずだ。

 今となっては夢物語を語っているようで、書けば書くほど、そうならなかった現実を実感してむなしくなるが、前例は全くないわけではない。

 例えば、事務所のゴタゴタでテレビの仕事を失った小林幸子はニコニコ動画を中心としたオタク界隈に進出することで、ネットを見ている若者層からの支持を獲得し2015年には紅白歌合戦に返り咲いている。

 最近、事務所を独立したのん(能年玲奈)も、テレビの仕事は当面厳しいかもしれないが、独立してすぐに劇場アニメ『この世界の片隅に』の主演声優のオファーが来ている。彼女を応援したいという俳優やマスコミ関係者が多く、ネット上には彼女を応援する声は多数ある。