投票に行ったけど裏切られた思いも?


 なぜこんなまぎらわしい名前をつけたのか。実際、佐野代表も「まぎらわしい名前ゆえに誤解されているところがある」と認める。佐野代表はこう説明する。「支持政党のない人たちが大変多いにもかかわらず、今まで(そうした人の)心の声が届かなかったのが一番問題だと思ってつくった」。
 今回の投票率は前回を上回ったものの、52.61%と過去4番目の低さとなった。「世の中の半分くらいが選挙に行かない。(その背景には)いままで投票に行ってきたけど裏切られてきた、という思いがあると思う」と政治不信を持ち出し、「支持する政党がないという人たちの『ぶつけ先』をこうして作れば、次回は投票率が上がるとまでは言えないが、いままで行かなかった人が行ってくれるのではないか」と期待する。

「今回(支持なしに)入れてくれた人は、次回も投票に行ってくれると思う。その票数が数字として出る。それだけでも満足してもらえるのではないか」

「政策一切なし」方針の意図は?


 同団体は「政策一切なし」を掲げている。「法案の採決にネットやスマホで参加できる」として、国会に提出されるすべての法案について、インターネットなどを通じて、賛成か反対か意思決定に参加してもらうシステムの導入するという構想だ。その際、同団体のサイト上で、その法案について、賛成と反対の立場で分かりやすく解説し、理解を深めた上で「議決」してもらうのだという。そして、その結果、賛成が6割、反対が4割であれば、その比率に応じて、国会の採決の場で、所属議員がそれぞれ賛成票と反対票を投じるとしている。

 政策が一切ないというのは、政党としては無責任のようにも見える。そうした批判に対しては、「1議席取れるかどうかわからないところが、政策を打ち出した時点で、それこそ嘘つきの始まりだと思っている。できないような政策を言うなら、その時点で有権者を裏切っていることになる」と述べ、「無責任に政策なしと言っているわけではない」と強調した。

 議席獲得こそならなかったが、「支持政党がないという人たちの心の声を届けられた。意義はあった」と語る佐野代表。「支持政党なし」としての活動は、次の衆院選を視野に、今後も継続していくという。