当時まだ青臭い学生であった私は、この番組の結論に大いに膝を打って感心したものだ。「なるほど、我が国の未来の為にも『無責任体質』の打破が必要だ。NHKはなんとすばらしいテレビ局なのだろう」と。

 ところがその後のNHKの歴史は、彼らの存在そのものが「無責任体質」であったことを証明してしまった。

 中でも、小泉訪朝によって北朝鮮による拉致犯罪が白日の下にさらされる前年、2001年1月30日のETV特集シリーズ「戦争をどう裁くか」は、「反日的」だのなんだのという批判では到底収まらぬほど犯罪的である。後に「NHK番組改変問題」と称され、朝日新聞等反日サヨク勢力がこぞって「自民党安倍晋三代議士等からNHK上層部に圧力があった」と騒ぎ立てたこの番組には、よりにもよって北朝鮮の工作員が2名も、その素性を隠して出演していたことが判明している。NHKは「拉致など無い」「拉致は日本による捏造」などと息を吐くように嘘をついていた朝鮮総連やサヨク勢力と結託し、その反日プロパガンダに加担していたわけである。

 しかしこの驚くべき事件について、NHKが番組関係者や上層部に相応の処分を下したという話は寡聞にして聞かない。

 NHKによる反日プロパガンダとその事実が発覚した後も、ろくな処分が行われぬ「無責任体質」は、その後も何度となく繰り返されており、いまだ根絶される気配はない。

 そうした数多の不祥事の中でも特に、2009年4月放送のNHKスペシャルシリーズ 「JAPANデビュー」第1回「アジアの“一等国”」は、現地の台湾人が日本による台湾への貢献について証言した部分をカットしたインタビューが流された結果、「捏造番組である」として、台湾人等から集団訴訟を起こされるという事態まで招く恥知らずな結果を招いた。

 捏造や偏向だけではない。かつて北朝鮮の工作員を番組に登場させて将軍様のプロパガンダに加担した責任がなんら問われぬまま、今もサヨク活動家等をその素性を隠して登場させる番組が横行している。

 先日9月3日放送のETV特集「関東大震災と朝鮮人 悲劇はなぜ起きたのか」においても、バリバリの反日活動家のプロパガンダを垂れ流したとの批判がネット上において多数見られ、登場人物の素性を詳細に調査したホームページも公開されている。

 NHKによる捏造・偏向番組は、こうした政治的な内容を含むもの以外についても溢れかえっている。最近では「全ろうの作曲家佐村河内守」を扱った2013年3月31日放送のNHKスペシャル「魂の旋律〜音を失った作曲家〜」が有名であろう。
2014年3月、会見中に記者の要望で手話を披露する佐村河内守氏(矢島康弘撮影)
2014年3月、会見中に記者の要望で手話を披露する佐村河内守氏(矢島康弘撮影)
 はたしてあの番組の責任問題は一体どうなっているのであろうか。企業や行政が不祥事を起こすたびに厳しい処分を求め、時には責任者が自殺に追い込まれるまで追及の手を止めぬのが我が国のテレビ局文化であるが、NHKが自らの不祥事において責任者を解雇したなどということが一体どれだけあったであろうか?他人に厳しく自分に甘い、そういう人間を「卑怯者」と言わずしてなんと言うのか。

 幸いにして、NHKには「ドキュメント太平洋戦争」という素晴らしいコンテンツがある。新人教育を始め、定期的にこの絶好の教材を用いて職員のモラル向上教育を行うことをNHKにはお勧めしたい。