但し、ミャンマー人でサムスンを利用している人はそれ程多くはない。ミャンマーは5年前まで携帯電話すら持っている人がほとんどいなかったが、民政移管後に急速に普及しているので、世界中の新興スマホメーカーが挙って参入している競争が激しい市場だ。サムスンの広告や宣伝は町中で見かけるが、それ以上に中国Huawei、OPPO、vivoやミャンマーのKENBO、タイのTrue、シンガポールのSingtechなどの他にも多くのスマホメーカーが存在し、特に中古端末は町の屋台で購入できることから中古や新品の安いスマホが大量に流通しており、サムスンだけが目立って売れているわけではない。 
ミャンマーのヤンゴン
ミャンマーのヤンゴン
 また今回の「Galaxy Note 7」は事前予約の920,000チャット (約8万円)と、ミャンマーではとんでもなく高価なスマホで、誰もが簡単に購入できるものではない。事前予約でも数百台の予約しかきていなかった。だからほとんどのミャンマー人にとっては「Galaxy Note 7」の爆発やリコール問題は他人事だ。大量に中古や廉価な新品スマホが流通しているので、サムスンのスマホがなくてもミャンマー人は誰も困らない。 

 それでも今回の「Galaxy Note 7」のニュースはミャンマーでも多く報じられており、Facebookなどでも話題になっているのでミャンマーでも誰もが知っている。「そんなに超高級なスマホでも爆発するってことは、自分が持っている安いスマホは大丈夫か?」と心配している人もいる。競争激しいミャンマーのスマホ市場でサムスンは多額のマーケティングコストをかけてブランド構築を行っていたが、今回のトラブルでサムスンのブランドはミャンマーでも大きく失墜してしまった。(『Yahoo!ニュース個人』より2016年9月19日分を転載