5.中国経済の低迷

 韓国は中国に依存する形で経済発展をしてきた。中国の凄まじいばかりの経済発展に引きずられて急成長をしてきた。しかしその中国の経済成長も低迷しつつあり、韓国経済は大きなダメージを受けている。韓国は日本以上に輸出依存の体質があり、特に中国への輸出が不振になると、立ち行かない企業が多く生まれる。すでに影響は出ており、韓国経済は当面は厳しい状況に置かれそうだ。

6.韓国財閥の危機

 韓進海運の破綻は衝撃的であった。韓国の財閥は巨大で強かったが、その多くで問題が噴出している。ロッテ財閥は現会長が逮捕され、今後の展開が不明だ。サムスン電子はリコールしたギャラクシーノート7でも問題が発生し、成長にストップがかかる可能性がある。現代自動車は12年ぶりの全面ストライキで数千億円の多額な損失を受けている。安定していた韓国財閥の骨幹が揺らいでいる。

7.朴大統領の疑惑の財団問題

 朴大統領が関わるとされる財団の疑惑問題も浮上している。疑惑の財団とは「ミール財団」と「Kスポーツ財団」である。短期間に巨額の資金を集めており、朴大統領が退任に備えているのではないかと見られているのだ。大統領退任後、これらの財団を操り、企業からの金を自在に懐に入れるのではないかと疑惑が持たれている。今回の支持率の低下の一要因とみられている。

8.平昌五輪の準備不足

 韓国経済の低迷から平昌五輪の準備が順調に進んでいない。平昌五輪は朴大統領にとって花道を飾る最後のビッグイベントだ。これが失敗すると、まさに朴大統領政権の失敗の象徴にされてしまう。最終的には成功にもっていけるだろうが、華やかな花道を飾るという状態にはなりそうにない。あと1年ちょっとにまでなった。まだ油断できない状況だ。

 こうした問題が総合的に起きている。外交、安全保障、経済、政治、社会のすべてで問題が起きている。朴大統領が立て直すには時間がなくなってきた。朴大統領の任期は1年あまりしかない。これから朴大統領がどういう行動をとるか。成果をとろうと最後のしかけをするかもしれない。どのように安倍政権が絡むことができるのかはわかりにくい。反日のしかけなのか、親日のしかけなのか。いずれにしても朴政権ができることはこれから限定的になるだろう。年が明ければ、一気にポスト朴の関心が高まることになりそうだ。(Yahoo!個人 2016年10月15日分を転載