一方、日本では占領初期にGHQが真珠湾事件を使って反日洗脳を徹底的に行った。このため日本悪者論が戦後の政治、司法、文化、教育の思想基盤となった。そして左翼がマスコミ文化界に「閉ざされた言語空間」を作ったため、独立後も大東亜戦争の真の因果関係が真珠湾事件を含めて隠蔽されてきた。実際1951年の米政府の歴史見直しも未だに日本国民に知らされていないのである。

 このため、今でもこの日本人悪者史観が日本社会を支配する重要なイデオロギーになっている。例えばNHKは占領中の「真相はかうだ」番組でわかるように占領軍の日本人洗脳組織であり、真珠湾事件を使って日本悪者論を散々放送したが、独立後も解体されることなく公共放送として依然として反日歴史観による番組を放送している。自民党も安倍首相を総裁に頂きながら今も占領政策に従い独立記念日を祝わない。これらの反日歴史観のシンボルが真珠湾事件の日本非難なのである。

 そこで宣伝で繰り返される「真珠湾奇襲攻撃は卑怯なだまし討ち」の真相を解明したい。まずこの事件は日本の攻撃ではなく米国の挑発と圧迫に対する日本の自衛反撃である。そして奇襲ではない。
1941年12月7日、日本軍のハワイ真珠湾攻撃で、炎上して沈む米戦艦
1941年12月7日、日本軍のハワイ真珠湾攻撃で、炎上して沈む米戦艦
 日本海軍の真珠湾計画はグルー公電で10カ月以上前に米政府にすでに通報されていた。さらに日本の暗号は事件の一年以上前の1940年9月に米軍の暗号専門家フリードマン大佐により解読されていたから日本政府の外交通信はすべて大統領に報告されていたのである。フリードマン夫人は「夫は真珠湾大被害のラジオニュースを聞くと、何故だ、奴ら(大統領ら)は知っていたのに、と言いながら居間をぐるぐる歩き廻った」と語っている。

 この事件では日本の最後通牒の手交が遅れたことが潔癖症の日本人の不満になっている。しかし重光葵は反撃なので通告は不要と主張したという。すでに米陸軍の大航空部隊が義勇軍(フライング・タイガー)に偽装して支那南部で日本軍を攻撃していたからである。また、米国は歴史的に宣戦布告をしていない。朝鮮戦争、ベトナム戦争などが良い例だ。日本だけに宣戦布告を要求するのは二重基準の不正だから拒否して良い。

 開戦前夜の緊迫した状況で日本大使館の館員が送別会を開いたことが通牒文書作成の遅れにつながったとして怒る人もいる。しかし通牒自体が余計な文書であり内容も先に解読されていたのだから意味が無い。これはFBIの厳重監視下に置かれていた日本の大使館員が米国に対して多少でも異変を見せないように偽装したのかも知れない。

 日本海軍の攻撃はルーズベルトの想定内であったが、結果は重要艦船の壊滅的被害に加え戦死者が2345名に上りまったく想定外となった。

 このため、ルーズベルトは動転狼狽しそれが「日本の卑怯な騙し打ち」の猛宣伝となった。軍事とスポーツをすり替えて米国民を誤魔化したのである。勿論ハルノートに到るそれまでの対日圧迫政策は隠蔽されていた。このため米国民は国会議員を含めて騙され日本の「卑怯な」反撃に対して憤激したのである。