宗教とビジネスは矛盾するものではない


 時代は変わり、社会は変わっても、人々と同じ立場に身を置き、痛みを実感し、 説く教えの大切さは変わりません。そして、時代を反映すると同時に、時代を超えた普遍性があるのが、本当の宗教者であり、そこから生まれる教えが、本当に生きた教えだと思っています。

 とはいえ、 これらのビジネスを信仰と混同することはありません。ワールドメイトが予備校を布教に使うこともない。それは「聖と俗を区別して共存させる」という、神道古来の特質に由来しているからです。

宗教とビジネスについて語る深見氏
宗教とビジネスについて語る深見氏
 著名なカリスマ経営者は普遍的な神仏への信仰を持ち、ビジネスと区別して共存させているじゃないですか。出光興産創業者の出光佐三氏は宗像大社の熱心な崇敬者です。 西武グループ創始者の堤康次郎氏は箱根神社の熱心な崇敬者。「経営の神様」と呼ばれた松下幸之助氏は会社の敷地内に「根源の社」を建立し、 自身は辮天宗の総代も務めていましたよ。東芝の社長・会長を歴任した土光敏夫氏は、熱心な法華経崇敬者でした。

 また、京セラ創業者の稲盛和夫氏や、協和発酵の創業者である加藤絣三郎氏、エスエス製薬の創業者の泰道照山氏も、熱心な仏教者ですね。特に泰道照山は、 天台宗の僧侶で、出家得度した人物として知られます。そして「Canon」(キャノン)が「観音」から来てることは、あまりにも有名でしょう。角川書店の社長だった角川春樹氏は、群馬に宗教法人「明日香宮」を創設した教祖で、宮司でありながら、角川書店の社長もしていた。

 どの経営者も、信仰を自身の拠り所としつつ、信仰と経営を混同させず、はっきり区別して共存させたのです。これらは、聖と俗を区別して共存させる好例なんです。ですから、宗教とビジネスは矛盾するものではありません。

 また、こうした活動をすることによって、さまざまな雑誌などのメディアに取り上げられるようになり、私がやっていることを知る人が多くなったのは良いことだと思っているんです。雑誌や本を見て我々のワールドメイトに入りたいという人はそれでいいし、嫌だと思う人は他の宗教に行けばいい。

 ワールドメイトは、神道がベースです。神道の思想は、神社を見れば分かりますが、「来る者拒まず、去る者追わず」で、本来強制がない。だから、ワールドメイトも神道の伝統に則り、社会性を大切にするわけです。