ファンの想いも複雑だ。解散という現実を受け入れられない熱烈なファンは、素晴らしい結束力と動員力で、今もあらゆる解散阻止活動を行っている。「SMAP×SMAP」の最終回はファンからの想いをふんだんにちりばめた構成で20年を振り返った。「ありがとう」という言葉は新しく出発する彼らへの「贈る言葉」として掲げられたに違いなく、同時にSMAPは永遠であるという強い想いが画面からあふれていた。

 しかし、その裏では、納得できないファンのメッセージがネットをにぎわせてもいた。「ふざけるな」「ありがとうじゃねーよ」「勝手に終わらせるな」。解散についての説明が何もないことに怒りを吐き出す声も少なくなかった。番組の最終回に寄せられ、紹介されなかったメッセージの多くは、決して「ありがとう」だけではなく、一方的にハッピーエンドにする姿勢への憤りに満ちていたと聞く。

 解散に至った説明をファンが求めるのは理解はできる。だが、ファンが芸能界の出来事について納得する形で真実を知り得ることは非常に難しい。それがジャニーズであればなおさらだ。業界からファンまで大きく振り回された解散騒動だったが、今回は当のジャニーズさえ振り回され続けた。ここまで何とかまとめただけでも大変な苦労だっただろう。その苦労さえファンにとっては知る由もない。

 12月19日に放送された人気コーナー「ビストロSMAP」最終回には大御所タモリさんが登場した。一連の解散騒動や紅白(出場)問題で度々その名が登場したタモリさんとSMAPは20年来の深くて長い縁がある。そのタモリさんが所属する田辺エージェンシー代表、田邊昭知さんを後ろ盾にSMAP独立といううわさがある。ジャニーズと契約切れとなる2017年秋以降、「木村を除く独立組4人」が田邊さんの力添えで芸能界に残れるよう、すでに相談しているとの情報もある。

 最後まで何かと話題の尽きないSMAPだが、17年9月のジャニーズとの契約更新に向けて、まだまだ注目され続けるだろう。メンバー個々の動向が世間をにぎわせ続ける限り、SMAPはまだまだ終わらない。