4人に1人が生活保護受給というエリア


 この「チーム」と、池袋ウエストゲートパークのチームたちを僕は比べているのではなく、生活保護不正阻止でこれだけ盛り上がる地域は、逆に言うと、生活保護というあり方が目立つ地域であり、その不正に行政が特別に着目せざるをえないほどまだ市内に拡大していないのではということなのではないか。
つまりはリーマンショック以前、『池袋ウエストゲートパーク』の頃のようなまだ社会が完全に階層化されていない雰囲気を小田原市は残しているのだろうかということだ。

 そこまで調べる気力は今日の僕にはないけれども、生活保護という有り様が珍しい地域なのであれば、このグッズづくりと「チーム」化の盛り上がりはわからないでもない。
大阪市の某区の4人に1人が生活保護受給というエリアで仕事(高校内居場所カフェ等)をする僕とすれば、今回のジャンパー事件は牧歌的出来事でもある。

 オリジナルロゴグッズと「チーム」化で盛り上がるほど不正受給を憎むエリアがある一方で、4人に1人が生活保護でありある意味「不正」は制度の一部だとおおらかに受け止めてしまうエリアも現代の日本には混在するようだ。
 こうでも考えないと、大の大人が、それも行政人たちが、SHATなどで子どもっぽい盛り上がりができる理由が僕にはわからない。
(2017年2月10日 Yahoo!ニュース個人「田中俊英のドーナツトーク」より転載)