投手については、球数制限に惑わされすぎだ。普段と違う規定がある以上、シンプルに割り切ればいい。先発投手の球数に右往左往するのでなく、先発投手と第二先発、ふたりの投手で6回までを作る。7回まで行けばラッキー。残りの3回(または2回)を中継ぎ、抑えで受け持つ。それだけの話だ。人材はいる。先発は、菅野智之(巨人)、則本昂大(楽天)、石川歩(ロッテ)、武田翔太(ソフトバンク)。第二先発は藤浪晋太郎(阪神)、増井浩俊(日本ハム)、牧田和久(西武)、千賀滉大(ソフトバンク)。
 
 中継ぎに岡田俊哉(中日)、宮西尚生(日本ハム)。抑え候補の平野佳寿(オリックス)、松井裕樹(楽天)、秋吉亮(ヤクルト)は中継ぎも兼務する。第二先発は必ずイニングの頭から出る。先発が途中で崩れたときには中継ぎが間に入るなどの内規を決めておけば混乱も少ない。
WBC台湾プロ野球選抜との壮行試合第2戦1回、山田哲人が先頭打者
本塁打を放つ=3月1日、ヤフオクドーム
WBC台湾プロ野球選抜との壮行試合第2戦1回、山田哲人が先頭打者
本塁打を放つ=3月1日、ヤフオクドーム
 打線は、個性もあって楽しみだ。不安があるとすれば、中田翔(日本ハム)も含め、平田良介(中日)、松田ら、むらのある一発屋が短期決戦でつなぐ打線に水を差すことだ。平田、松田らは代打の切り札でこそ存在感を発揮するのではないか。

 松田をベンチに下げれば、三塁手の人材が必要だ。ギャンブルだが、山田の三塁起用も選択肢ではないかと思う。二塁手が山田、菊池とふたりいる。小久保監督は当初、二塁守備のスペシャリスト菊池を守らせ、山田をDHに起用した。ところが、守りと打撃でリズムを作るのが当たり前だった山田にとって、守らずに打席に向かう感覚はしっくりこなかったのではないか。それならば、山田を三塁に起用することで、ふたりの二塁手が共存する。

 外野は人材揃いで選択に苦しむところだが、レフト筒香、ライト鈴木誠也(広島)、センターは青木と秋山の併用が基本でチームは力を発揮するのではないか。

 7日からの本番。1次ラウンドは勝ち抜くだろうが、2次ラウンドは楽観を許さない。決勝ラウンドの行われるアメリカに侍ジャパンが渡れるかどうかは予断を許さない。最大のポイントは明るさ、大胆さ、そしてリーダーのもとに相乗効果を起こせるかにかかっている。いや、何より、結果より感動、興奮を巻き起こし、「野球ってドキドキする、面白い!」、素朴なワクワク感をもたらしてほしい。