今、次期大統領の最有力候補とされている文在寅は日本にとって脅威になりかねません。前回選挙に出たとき、統合進歩党という極左政党と政策協定を結んで選挙協力し、統合進歩党は大統領候補を出したが、途中でおろして、文在寅を支持すると言って政策協定を結んだ。

 統合進歩党は朴槿恵政権時代に、国会議員の自分の地下サークルをつくってそこで秘密演説をして、戦争になったら我々は武装蜂起すると言っていた。武器や爆薬を準備し、秘密サークルのメンバーに演説していて、そこに入った国情院のスパイが録音したテープを証拠として、国会議員を逮捕したんですね。そのような極左政党と連立政権を組もうとしていたのが文在寅なんです。

文在寅氏と朴槿恵元大統領
文在寅氏と朴槿恵元大統領
 文在寅が直接北朝鮮とつながっているという証拠はないが、かなり危険であることに間違いないんです。なぜなら、大統領に当選したら、ワシントンではなくて平壌に行くと言っているぐらい。さらに、日韓慰安婦合意は見直すべきで、THAAD配備についても延期すべきだと言っている。

 盧武鉉政権時代の外務大臣が出した回顧録の本には、こんなエピソードもあるんです。盧武鉉政権が国連の北朝鮮人権決議に賛成か棄権するか揉めたとき、当時秘書室長だった文在寅が北朝鮮に意向を聞いて棄権したということが書いている。北朝鮮に政策を聞くのかとスキャンダルになったが、朴槿恵スキャンダルで消えてしまったんです。

 文在寅は当選したら、最初に平壌で金正恩に会い、そして2000年の南北共同宣言で金大中と金正日の間で連邦制による統一をするという合意ができているので、その連邦制による統一を進める実務協議を始めるつもりのようです。連邦制による統一ができたら韓米同盟はいらない。米軍は撤退ということになり、これは大変危険なことなんです。

 米軍が駐屯しているのは北朝鮮という仮想敵があるためで、統一ができたらもう必要ない。日本にとっては、朝鮮が赤化したら大変だが、アメリカにとってはそれほどでもない。中国は朝鮮戦争で北が勝ったのと同じことなのでもちろん歓迎するでしょう。

 朝鮮半島全体が反日勢力に陥るのは、日本にとって地政学的に最悪の危機になる。白村江の戦いで負けたとき、モンゴルが高麗を滅ぼして朝鮮半島全体を散らしたときも日本が侵略の危機にさらされた。さらに日清、日露戦争も半島全体が敵対勢力の手に落ちないために戦った。