こう言うと「結局、会社にしがみついているのか」と言う人もいる。それには「まったく世間知らずですね(笑)」の一言だ。他に言葉はない。

 ついでに一言、加えよう。与良正男・毎日新聞専門編集委員は先のコラムで「どうしても納得できない正反対な社説が掲載される事態になったら、論説委員を辞するくらいの覚悟はある」と書いている。

 これには「まあ、ご立派な覚悟だこと」と感心するほかない(笑)。同時に、私は「こういう大層な台詞を吐く輩に限って、まったく信用ならない」と思っている。これは本当に戦った経験のある人間にしか、分からない直感だ。「まずは戦ってみてから言ってくれ」と申し上げる。

 さて、最後にネットとマスメディアの乖離についても書いておこう。ネットの世界では、ニュース女子が伝えたような問題はとっくに知られていた。

 一例を挙げれば、取材の妨害だ。ジャーナリストの青木理氏は「サンデー毎日」の連載コラムで「高江は反対運動が激化し、危険でメディア取材ができない」という問題についても「完全なデマ」と書いている。

 青木氏はネットで「高江、暴力」と検索してみるべきだ。すると反対派が取材者を威嚇し嫌がらせしたり、一般人の車両を勝手に検問する映像がいくつも出てくる。この一例をもってしても、青木氏の指摘のデタラメさが分かる。
 新聞やテレビが報じないから、青木氏は知らなかっただけかもしれない。そうだとすれば、ジャーナリストとして、まったくお粗末だ。沖縄問題に関心がある人はみんなネットで知っていた。それほどネットとマスメディアの情報が乖離している。

 左派メディアは綺麗事(きれいごと)と建前が大好きだ。沖縄についても、反対派は口を開けば「人間の尊厳をかけた戦い」などと言う。左派メディアがそういう綺麗事ばかりを報じてきたから、ニュース女子がちょっと疑問を呈したら、反対派がすっかり逆上してしまった。

 その意味で左派メディアの罪は重い。反対派に迎合して、都合の悪いことは報じない。そういう姿勢では、やがて左派メディア自身が読者、視聴者の信頼を失っていくに違いない。いや、もうとっくに失い始めているのだ。