マクロンの政党は、日本でいえば細川・日本新党のようにも見える。かりにそうであれば、その行く末は平たんではない。その手の話で、成功例はないことはない。そもそも、フランソワ・ミッテランは労働運動の闘士ではない。ビシー政権の役人であり、戦後早い時期に内務大臣まで勤めている。アルジェリア問題では、かなり厳しい対応をし、さらに謎めいた事実もあるようだ。その後、フランス社会党と共産党の上に乗り、不都合な部分を切り出してしまった。

 マクロンも勝ち馬に乗りたい政治家を操りながら、同様な手を打てば内政でもグリップを握ることができることであろう。

 一方のルペン娘の方も、親プーチン、ユーロ離脱などの旗をゆっくりおろしながら、今後5年の時があれば、次回の当選の可能性も出てくることであろう。言い換えれば、極論をいって党勢を拡大し、ある程度勢力となったらよりボリュームゾーンに受け入れられる議論にすり替えることが肝要であろう。

 ミッテランも元は極右であったという。また社会党の上にうまく乗ったのもミッテランであるとすれば、ルペン娘もマクロンも大至急に学ぶのは、フランソワ・ミッテランの政治手法となろう。

 いまだに、予想外のトランプが当選したので同類のルペンの可能性をいう人がいるが、フランス人はアメリカ人ではないことを忘れてはいけない。また、トランプに似ているのはマリーン・ルペンではなく、ルペン父のジャンマリ・ルペンの方だ。そして、次世代の秘密兵器は、現国民議会議員のルペン孫娘の方であろう。

 1989年生まれのマリオン・マレシャル・ルペンの時代に花開く可能性を感じる。才能は三代で作るというではないか。

 もう一度いう。トランプに似ているのは、ルペン父でマリーヌ・ルペンではない。