なにしろ、小室圭氏は銀行を辞めて法律事務所で補助的な仕事をしながら大学院に通っている状況だ。その収入だけで、眞子さまが元皇族としての体面を保てるめどが立っているとは到底言えまい。その補完という意味も含めて、眞子さまが公務を行うことに対して適正な報酬を支出することは現実的な方策だと思う。

 また、女性皇族と結婚した相手についても、その能力に応じて、公的な仕事を与えることがあってもよいのではないか。スペインでは王女の配偶者が金銭スキャンダルに巻き込まれたことで、王制存続の危機に陥っている。そういう皇族を利用しようとする輩を排除するためにも、公的な団体などで適切なポストを与えることは、決して悪いことではないと思う。
報道陣の取材に応じる小室圭さん=5月17日、東京都中央区(桐原正道撮影)
報道陣の取材に応じる小室圭さん=5月17日、東京都中央区(桐原正道撮影)
 (4)については、眞子さまに公務を続けていただきたいので、お二人の間に生まれた男子を将来の「皇位継承候補」とするのは、一つの可能性である。たとえば、徳川宗家18代目の恒孝氏や、近衛忠煇(ただてる)氏のように、先代の外孫が祖父母や義理の叔母の養子になって当主を継いだのと同じ形になるので、比較的自然である。

 しかし、同時に旧宮家など男系男子の可能性も排除すべきではない。旧宮家が皇籍離脱してから70年がたったこともあり、国民になじみがないという人がいるが、それは現在は何も役割を与えていないからである。前述のように宮内庁嘱託などの形で活動していただくことになれば、状況は大きく変わる。だいたい、いま民間人として活動している成人男子をいきなり天皇にしようなどと言っている男系男子論者などどこにもいない。

 しかも、悠仁さまと同世代の男子を宮家の猶子にしても、悠仁さまにお子さまがないまま薨去された場合にのみ皇位を継ぐわけである。仮にその人が皇位を継ぐとしても悠仁さまの後だから、皇位継承の時期は21世紀後半のことになる。もっと言えば、新たに皇族となった本人ではなく、生まれながらの皇族として誕生したその子供に継承される可能性が高いので、違和感はあまりないだろう。

 さらに「合わせ技」も考えられる。旧宮家の中には、竹田宮、東久邇宮など明治天皇や昭和天皇の女系子孫もかなりの数がいるわけで、当然彼らは南北朝時代に成立した伏見宮家の流れをくむ男系男子である。さらに、現在の女性皇族と非皇族の男系男子の結婚という方法もある。旧宮家に限った議論の中で、候補者が少ないと主張する人がいるが、明治以降で終戦以前に皇籍を離脱した元皇族の子孫や、江戸時代に五摂家の近衛、一条、鷹司家に臣籍降下した親王の男系子孫も数十人いるので、候補者は意外に多い。

 いずれにせよ、悠仁さまの後に皇位継承できる男子男系の維持が難しくなったとしても、それは何十年後も先の話である。ただ、そのときまでにある程度の人数の候補者を準備しておくことが大事だ。その際には、今までのルールからは外れるのだから、本人や配偶者、その子供まで含めた皇族としての資質もそれなりに考慮した方が無難であり、単に継承順位を決めればいいわけではない。

 また、悠仁さまのお妃選びについても、これまでの反省を踏まえ、今から交友関係の構築など含めて始めるべきだ。悠仁さまと同世代の男系男子の子孫が多くおられたら、皇室とわが国の安定にとって、これ以上の慶事はないのだから。