なお、二元代表制のもとでは、小池知事が代表を務める都民ファースト側の議員が増えれば、知事のいいなりになる議員が多くなり、議会が都政をチェックできないという批判をする向きがあります。

 しかし、上述のとおり、なんと言っても、専門性・資格を有している者であれば、条例案を議会に提出し、制定するようになって議会を活性化するとともに、知事とは別の自らの視点・観点で行政をチェックする(例えば公認会計士の観点で都の予算・決算をチェックする等)ことが十分期待できます。

 「東京が変われば国が変わる」。東京都は国の縮図です。東京都には過疎・人口減少が進んでいる地区や島もあります。同じ23区でも人口増と人口減の区があります。木造密集地区がある一方、タワーマンション建築地区もあります。

 要は、全国各地域のそれぞれの特殊事情が東京都の中においても同じように併存しています。東京都がさまざまな工夫や特区制度を利用して、さまざまな問題・課題にモデルケースとして取り組み、それが効果的であれば、そのノウハウを全国の同じ特殊事情を抱える地域に伝えることができます。

 昨今、地方創生・地方活性化の動向が強まっています。それ自体大切なことですが、地方と東京がいわば「VS」になってはいけません。財政が現時点において比較的豊かな東京都が率先し新たな試みを続け、その成功事例のノウハウを地方に伝授すれば、東京都と地方はWin-Winの関係になることができます。

 安心安全のまちづくりも同じことが言えます。まさしく東京都は人口も多く犯罪発生件数も多いですが、これも23区の例をとれば、区によってその犯罪情勢や犯罪件数の推移も異なります。その理由と傾向を探ることで、その結果を区と同じ環境化にある全国の地区に情報提供することで、新たな安心安全まちづくりの指針となり得ます。

東京都知事選。街頭演説する小池百合子氏(左)と若狭勝氏=東京都品川区(伴龍二撮影)
東京都知事選。街頭演説する小池百合子氏(左)と若狭勝氏
=東京都品川区(伴龍二撮影) 
 東京都選出の国会議員である本職としては、東京都の問題、それは、ひいては国の問題と考え、東京都の問題に係る解決策を探ることで、国全体にも良い影響を及ぼす、それに関わることで、本職の役割も一つ果たせると思っています。 

 今回の都議選は、重要な選挙と位置付けております。まさに上述のとおり、「しがらみ政治」をこのまま続けてしまうのか、あるいは「しがらみ政治」から脱却し、それに終止符を打てるかの選択の選挙です。

 「しがらみ政治」に染まっていない「都民ファースト側の立候補(予定)者」に「しがらみ政治からの脱却力」を発揮してもらいたいと考えております。