その観点から見ると、特に、この記事に登場するのが、一般的な若者でなく、政治に興味を持つだけで意外性のあるスカウトマンというのが、非常に出来すぎている気がします。しかも、今の20、30代は自民党支持者が多く、立憲民主党は割と高齢な人に支持されているのに、そのスカウトマンが立憲民主党に期待しているのです。このように、2重に意外な事が実際に起きたとは私には思えません。ですから、スカウトマンの「草の根と俺らの事をディスられた」という会話を、記者が本当に聞いたのか、私の感性では、どうしても疑いたくなってしまいます。

 こうやって書くと、私こそ朝日新聞に憶測でイチャモンを付けていると感じる人もいるかもしれません、しかし、朝日には記事に角度をつけて演出してきた歴史があるので、私は正当な指摘をしていると思っています。

 例えば、過去には慰安婦の記事だけでなく、朝日新聞のカメラマンが、自分の書きたい事が、都合よく起きないために、サンゴに自ら落書きをして、それを記事にした事件があった事もありました。

福島市内での第一声で地元住民が握ったおにぎりを食べる自民党の安倍晋三首相=2017年10月10日、福島市佐原(松本健吾撮影)
福島市内での第一声で地元住民が握ったおにぎりを食べる自民党の安倍晋三首相=2017年10月10日、福島市佐原(松本健吾撮影)
 そういった過去の出来事に加えて、最近も、朝日新聞の印象操作ではないかと指摘された記事は、多々あります。例えば、福島産のおにぎりを食べる安倍総理の表情がこわばっていたという記事があります。実際に、総理がおにぎりを食べている映像を見ると、決して、こわばっていたようには見えません。偶然なのか、同じ手法で書いたのかわかりませんが、今回の社説にもスカウトマンの表情を記者が憶測で解釈する部分もありますし、非常に角度の付いている文章と感じられると言われても仕方ないと思います。

 朝日新聞が慰安婦報道の誤報を認めて以来、数多くの人が、朝日新聞のファクトチェックを行なっています。ですが、もう、それだけでは十分で無いように感じます。

 今回のような、ファクトの確認できない記事にも、なぜファクトが明示できない記事を新聞が書くのかと追求するべきです。そうしなければ、記者が頭の中で、あらゆる事を創作して書いたにも関わらず、ファクトチェックすらされない記事が世の中に流通してしまいます。その結果、事実では無い事を、事実だと思ってしまう国民が大量発生してしまうでしょう。以後、再びポエムだかエッセイだかよく分からない、ファクトが曖昧な記事が、朝日新聞に登場しない事を心から期待したいです。