2018年06月08日 12:43 公開

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中国北部の西安に、ゆっくり歩くスマートフォン利用者専用の特別な歩行者道路が完成した。新華社通信陝西省版のウェブサイトが6日、報じた。

新華社通信の陝西省版によると、西安市内の雁塔路には現在、「ファバー」専用の特別道路がある。ファバーとは、電話を凝視し、周り全てを無視する人を指す。

この専用道路は赤、緑、青で塗られ、横幅は80センチ、長さは100メートル。スマートフォンの絵が道に描かれ、普通の歩道とは違うことを示している。

雁塔路に面して建つ大型ショッピングモールがこの1カ月、専用道路の整備を後押ししてきたと新華社通信陝西省版は伝えた。

報道によると、周囲に注意を払わないこともある歩行者でごった返す歩道に、車がよく進入していたという。

ニュースサイト「The Paper」による地元住民へのインタビューでは、住民は専用道路の登場を歓迎している。

ウェイ・シャオウェイさんは、こんなものを見たのは初めてだが、「非常にいい」と語った。

「この辺を歩く皆が、専用道路は非常に安全だと思っている。歩道の横には車が走っていて、車も歩道に進入してきて、時々道を邪魔してくるので」

別の地元住民、フー・シュヤさんは「現代を歩く若者は足が速く、常に電話を見ている。専用道路は、電話を良く見ている私たちのような人間を安心させてくれる。一種の安全対策だ」と話した。

しかし、中国で人気のあるSNS「微博(ウェイボ)」の利用者の中には、専用道路をもっぱら当惑しながら面白がっている。ある利用者は、現代の若者にとって携帯電話は「清王朝時代に吸われていたアヘンと同じぐらい広まっている」と書いた。

別の利用者は、スマートフォン利用者はまるで「目の見えない人」のようだと書いている。さらに別の利用者は、専用道路を使うファバーたちにも、お互いがぶつかってしまう危険性は変わらずあると指摘した。

(取材:ケリー・アレン)

(英語記事 Chinese city gets 'smartphone zombie' walkway