2018年06月14日 12:08 公開

イエメン政府を後押しするサウジアラビア主導の有志連合が13日、反政府派が占有する西部の港湾都市フダイダに侵攻し、激しい戦闘が開始された。有志連合がイエメン国内の主要都市を攻撃するのは今回が初めて。

フダイダは内戦が続くイエメンに人道支援が届けられる主要な入り口となっている。同国では800万人が飢えに苦しんでいる。

アラブ首長国連邦(UAE)は、自国の兵士4人が死亡したと発表。また、イランが後押しする反政府武装組織「フーシ」の戦闘員22人が死亡したと伝えられている。

報道によると、戦闘はフダイダの空港周辺や南郊に集中しているという。

国連安全保障理事会は14日に、この件に関する緊急会合を開く予定だ。


UAEの国営メディアWAMは、有志連合軍は「空港周辺の地域を解放し」、「何十人もの」フーシ戦闘員を捕縛あるいは殺したと伝えた。

また、4人のUAEの兵士が「殉職」したと伝えたが、戦闘の詳細は明らかにしなかった。

現地の医療筋によると、有志連合の空爆によってフーシの戦闘員22人が死亡した。

有志連合筋は、フダイダ郊外のフーシの拠点に13日、18回の空爆が行われたとしている。

一方フーシは、ミサイルで有志連合の戦艦を攻撃したと述べているが、この情報の確認は取れていない。

アナリストは、今回の戦闘はイエメン内戦で最大規模のものになる可能性があると指摘しており、フダイダに住む40万人の市民に大きな犠牲が出るとの懸念が出ている。

しかし、有志連合の報道官は、「市民の安全のため」にフーシとの市街戦は避けたいと話した。また、今回の侵攻の目的は空港と港、として首都サナアへの幹線道路を確保することだとしている。

有志連合は、フーシに対して13日午前零時(日本時間午前6時)をフダイダからの撤退期限としていたが、期限を過ぎても撤退しなかったことを受け、爆撃を始めた。

イエメンでは2014年末、フーシとその同盟軍がサナアを含む北西部を制圧したことで内戦が勃発。この際にハディ大統領は国外逃亡を強いられている。

シーア派のイランが後押しするフーシの台頭を警戒し、サウジアラビアをはじめとするスンニ派9カ国は2015年3月から、ハディ政権の復活を目指して軍事介入している。

(英語記事 Fighting rages over vital port in Yemen