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    「コウモリを悪者扱いしないで」 新型ウイルスの「誤解」を解く豪団体

    2020年06月24日 17:58 公開 世界中で猛威をふるっている新型コロナウイルスは、コウモリから人間にうつり、感染が広がったとみられている。 そのため、コウモリを目の敵にする人は珍しくなく、一部では駆除を求める声も上がっている。 そうしたなか、オーストラリアの団体は、コウモリをめぐる「誤解」を解こうと活動を続けている。

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    パンデミック中の飛行機利用の注意点 イギリスの場合は?

    イギリスに渡航した人は14日間の自主隔離が義務付けられているが、この規制についても再検討している。 BBCのローラ・フォスター健康・科学担当編集委員がロンドン・サウスエンド空港を例に、飛行機に乗る際の注意事項を紹介する。

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    テニスのジョコヴィッチ選手、新型ウイルスに感染 大会開催を「謝罪」

    2020年06月24日 14:06 公開 男子テニスで世界ランキング1位のノヴァク・ジョコヴィッチ選手(33)が23日、新型コロナウイルスに感染したことを明らかにした。 ジョコヴィッチ選手は、先日始まったバルカン諸国をめぐるテニス大会「アドリア・ツアー」の主催者の1人。ジョコヴィッチ選手はツイッターで、大会を開催するには「早すぎた」と説明。「私たちの大会が被害を及ぼしたことを謝罪します」と述べた。 また、アドリア・ツアーは「純粋な心」と「良い志」のもとに始まったもので、「すべての保健要件を満たしている」と思っていたと話した。 「しかしそれは間違っていたし、早すぎました」 他の3選手も陽性 ジョコヴィッチ選手の前には、アドリア・ツアーに出場したグリゴール・ディミトロフ選手(ブルガリア)、ボルナ・チョリッチ選手(クロアチア)、ヴィクトル・トロイキ選手(セルビア)が感染を発表していた。 ジョコヴィッチ選手の弟で大会ディレクターを務めるジョルジェ・ジョコヴィッチ氏は、アドリア・ツアーの残りの日程は中止されると発表した。 ジョルジェ氏は、「残念ですが、ここ数日で起こったことを踏まえ、いま最も重要なことは疫学的な状況を安定化させ、全員が回復することだという結論に至った」と説明している。 イギリスのアンディ・マリー選手は、感染者が出たことは「教訓になった」と話した。豪ニック・キリオス選手は、大会の開催は「浅はかな決定だった」と述べた。 ジョコヴィッチ選手のウェブサイトの声明によると、「(第2試合が終わって)ベルグラードに到着してすぐ、ノヴァクはベルグラードおよび(クロアチアの)ザダルで一緒にいた家族やチームと共に検査を受けた。ノヴァクは無症状だ」という。 またジョコヴィッチ選手は自身の声明で、向こう14日間は自主隔離を行い、5日ごとに検査を受けるとしている。 <関連記事> テニス・ウィンブルドン選手権を中止 全米オープンも延期を検討 英政府、プロスポーツの「身体接触」伴う練習の指針を発表 男子プロテニス協会(ATP)のツアーは2月以来、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)で中止されている。アドリア・ツアーはATPツアーには含まれおらず、パンデミック以降で初めて開催されたテニス大会だった。 セルビアでの第1戦ではジョコヴィッチ選手とトロイキ選手が対戦し、4000人の観客が詰め掛けた。その後、選手達はベルグラードのナイトクラブで踊っているところを目撃されている。 第2戦はザダルで行われ、ディミトロフ選手とチョリッチ選手が対戦した。クロアチアでは新型ウイルス流行に伴うロックダウン(都市封鎖)が緩和されており、選手らは他者と距離を取るルールを守る必要はなく、試合後にネット越しに抱き合う姿も見られた。 19日には、ディミトロフ選手とジョコヴィッチ選手のほか、アレクサンダー・ズベレフ選手(ドイツ)、マリン・チリッチ選手(クロアチア)らがバスケットボールに興じている写真が、大会のソーシャルメディアアカウントに掲載されている。 アドリア・ツアーに参加しているズベレフ選手とチリッチ選手、アンドレイ・ルブレフ選手(ロシア)は検査で陰性だったものの、最長14日間の自主隔離を行う見通しだ。 ATPツアーは8月14日から再開予定。また、全米オープンも無観客で、8月31日~9月13日の日程で開催される見通しだ。しかし一部の選手から、ニューヨークへ移動することに懸念の声が上がっている。 <解説>ワクチン陰謀論をあおった後に、陽性 ――マリアンナ・スプリング、偽情報・ソーシャルメディア専門記者 ジョコヴィッチ選手はパンデミックの間ずっと、新型ウイルスの陰謀論に親しみ続けていた。 4月に行ったフェイスブック配信では、ワクチン接種に反対を表明。国際トーナメントに出場するためにワクチン接種が必要だとしても、「誰かにワクチンを強制されたくはない」と話していた。 ジョコヴィッチ選手のコメントは、ここ数週間フェイスブック上で出回っている、ワクチン義務化に対する陰謀論に影響を及ぼしている。 たとえば、16万人が参加している「ビル・ゲイツに集団抗議を! ワクチンは受けたくない!」というフェイスブックグループは、ジョコヴィッチ選手のコメントを歓迎し、ワクチンに関する偽情報を正当化する理由に使っている。 数日後には、ジョコヴィッチ選手の妻エレナさんが、新型ウイルスと第5世代移動通信システム(5G)に関わりがあるとする陰謀論の動画をソーシャルメディアで共有した。 この動画はインスタグラムによって、偽情報だと認定されている。 新型コロナウイルス特集 感染対策 基本情報:1分で解説 新型コロナウイルスについて知っておくべきこと 予防方法: 正しい手の洗い方 なぜ外出を控えるのか: 家にいることで人の命を助けられる 社会的距離とは: 2メートルってどれくらい? 感染対策に必要な距離 感染したか判断するには: 「具合が悪いんだけど、もしかして新型ウイルス?」 感染を判断する方法とは 心の健康:【解説】 新型コロナウイルス、心の健康はどう守る? 在宅勤務・隔離生活 在宅勤務:【解説】 より良い在宅勤務へ 便利なコツやツールは? 自主隔離:新型コロナウイルス、自主隔離でやるべきこと 必要なものの調達: 安全なデリバリーやテイクアウト、買い物の方法は (英語記事 Djokovic 'so sorry' after positive test)

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    ブラジル連邦裁、大統領にマスク着用命じる 違反なら罰金

    2020年06月24日 13:37 公開 ブラジルの連邦裁判所は23日、ジャイル・ボルソナロ大統領に対し、首都ブラジリアとその周辺地域の公共の場でマスクを着用するよう命じた。 極右のボルソナロ氏は新型コロナウイルスを「ちょっとした風邪」と言うなど、そのリスクを軽視し、批判を受けてきた。 米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、ブラジルでは114万5900人以上が感染、5万2600人以上が死亡している(日本時間24日午前時点)。ともに、アメリカ(感染者234万5800人以上、死者12万1200人以上)に次いで世界で2番目に多い。 くしゃみをした手で握手 多数の感染者と死者が出ているにもかかわらず、ボルソナロ氏はマスクを着けずに公の場で支持者への挨拶を繰り返している。 これまで、ある集会で口を覆わずにせきをする姿が撮影されたほか、別のときには、手にくしゃみをした直後に年配の女性と握手を交わす様子が目撃されていた。 マスク着用が義務化、罰金も ブラジリア連邦直轄区では4月30日からマスク着用が義務化された。これはイバネイス・ロシャ連邦直轄区知事が導入したもので、公共交通機関や店舗、商業・産業施設を含むすべての公共の場で鼻と口を覆うことを義務付けている。 5月11日にはルールが強化され、違反者には1日あたり2000レアル(約4万1000円)の罰金が科されることとなった。 レナト・ボレッリ連邦判事による23日の判断は、ボルソナロ大統領はマスク着用義務が免除されないことや、違反すれば大統領やほかの役人たちも2000レアルの罰金が科されることを意味している。 経済優先で対立 ボルソナロ氏は新型ウイルスのパンデミック(大流行)の発生当初から、新型ウイルスそのものより、感染拡大を食い止めるための制限による経済的打撃の方が大きいと主張してきた。 22日にはロックダウン(都市封鎖)措置の緩和と店舗や企業の再開を改めて求めた。 ボルソナロ氏は、パンデミックへの対処の仕方は「すこしやり過ぎだったかもしれない」と述べた。 経済を優先すべきとのボルソナロ氏の主張をめぐっては深い分断が生じており、同氏は移動制限や公共の場でのマスク着用を義務付ける各州知事と衝突している。 新型コロナウイルス特集 感染対策 基本情報:1分で解説 新型コロナウイルスについて知っておくべきこと 予防方法: 正しい手の洗い方 なぜ外出を控えるのか: 家にいることで人の命を助けられる 社会的距離とは: 2メートルってどれくらい? 感染対策に必要な距離 感染したか判断するには: 「具合が悪いんだけど、もしかして新型ウイルス?」 感染を判断する方法とは 心の健康:【解説】 新型コロナウイルス、心の健康はどう守る? 在宅勤務・隔離生活 在宅勤務:【解説】 より良い在宅勤務へ 便利なコツやツールは? 自主隔離:新型コロナウイルス、自主隔離でやるべきこと 必要なものの調達: 安全なデリバリーやテイクアウト、買い物の方法は (英語記事 Brazil's Bolsonaro ordered to wear mask in public)

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    アメリカの新たな感染急増、専門家が議会で警告 「懸念すべき」

    2020年06月24日 13:18 公開 アメリカの感染症専門家らは23日、新型コロナウイルス対策を調査する議会委員会に臨み、同国の一部で「憂慮すべき急増」がみられると証言した。 国立アレルギー感染症研究所(NIAID)所長のアンソニー・ファウチ博士ら4人の専門家は、新たな感染流行を抑えるうえで、今後数日間が重要だと述べた。 アメリカでは多くの州で、感染者数が急激に増えている。 <関連記事> トランプ氏、3カ月ぶり選挙集会も会場に空席目立つ 直前には陣営スタッフの感染確認 「抑え込んだ」はずが死者10万人 米国と新型ウイルス 死者10万人 アメリカでのコロナ禍を他国と比較 ファウチ氏は委員会で、南部と西部の多くの州において「憂慮すべき感染の急増」と「地域での感染拡大の増加」が起きていると警告を発した。 同氏は、「数日前の新規感染者は(1日あたり)3万人だった」と指摘し、「とても懸念している」と発言。 「テキサス、フロリダ、アリゾナなどの州でみられるこうした急増に対しては、今後数週間の対策が重要になる」と述べた。 疾病対策センター(CDC)のロバート・レッドフィールド所長は、ウイルス検査は「対策の大事な土台」だが、感染拡大の抑制には社会的距離の確保のほうが効果的だと述べた。 また、全国民が今年、インフルエンザワクチンの予防接種を受けることが必要だとし、ワクチンを信頼するよう呼びかけた。 ワクチン開発の見通しは? 新型ウイルスのワクチンについては、ファウチ氏は今年末までの開発を「慎重ながら楽観している」と述べた。 同氏は、ワクチン開発は「可能性ではなく時間の問題」だとしたが、「しばらくかかるかもしれない」と説明。製薬会社モダーナについて、「フェーズ2の臨床試験でよい結果が得られれば、今年7月にもフェーズ3の臨床試験を始める」と述べた。 国民にマスク着用を早期に呼びかけなかったことについては、個人用防護具が不足し、医療関係者に回す必要があったと述べ、自らの判断は正しかったと主張した。 マスクをめぐっては、いくつかの市や郡が先週以降、新たに着用を義務付けている。 ファウチ氏は委員会で、「第1に、混雑した場所に行かないこと。第2に、もし行くならマスクを着けること」と呼びかけた。 トランプ氏の説明と食い違い 専門家4人はまた、ドナルド・トランプ大統領にウイルス検査を「遅らせる」よう指示されたことはないと証言した。 これは、トランプ氏が20日のオクラホマ州での選挙集会で、感染者数を低くするために検査を減らすよう求めたと述べたことを受けたもの。 ファウチ氏は、「私が知る限り、私たちの誰も検査を遅らせるよう言われていない」、「実際には検査を増やしている」と述べた。 疾病対策センター(CDC)、食品医薬品局(FDA)、保健福祉省のそれぞれから出席した他の3人の専門家も、検査のペースを緩めるよう言われたことはないと証言。トランプ氏の発言に異を唱えた。 「冗談ではない」 トランプ氏の発言をめぐっては、政府関係者が「冗談」だったと説明していた。 ところが同氏は23日、記者団に「冗談ではない」と述べ、関係者の説明と食い違いを見せた。 アメリカの新型ウイルスの死者は12万人を超え、世界最多になっている。 しかしトランプ氏は同日、アリゾナ州フィーニックス開かれた選挙集会で、新型ウイルス「伝染病」は「消えつつある」と話した。 また、新型ウイルスを改めて「カン・フルー」(Kung Flu)と呼んだ。発生源の中国を意識した、外国人嫌悪を示す呼び名との指摘があるが、政府は人種差別的な呼び名ではないと主張している。 同州ではこの日、トランプ氏が到着する数時間前に、1日あたりの新規感染者数が過去最高を記録したばかりだった。 同州当局は、州内の病床の8割以上が埋まっていると説明。今後数日から数週間で、現行の医療制度では対応し切れなくなる恐れがあると述べた。 どこで感染が増えている? 全米50州の半数以上の州で、1日あたりの感染者の新規確認が増加している。 過去最高を更新したテキサス州とフロリダ州は、新たなロックダウン(都市封鎖)を宣言せざるを得ないかもしれないとしている。両州では現在、制限解除を受けて種々の再開計画が進められている。 フロリダ州では22日、累計感染者が10万人を突破。マスク着用は州レベルでは義務付けられていないが、市や町が公共の場での着用を独自に義務付ける動きが出ている。 テキサス州当局は、社会的距離に関するルールを破った店舗に対し、酒類取り扱いの免許を無効にした。グレッグ・アボット知事は、新たなロックダウンは計画していないとしたが、「再びテキサス州を封鎖するのは、最後の手段として常にあり得る」と述べた。 新型コロナウイルス特集 感染対策 基本情報:1分で解説 新型コロナウイルスについて知っておくべきこと 予防方法: 正しい手の洗い方 なぜ外出を控えるのか: 家にいることで人の命を助けられる 社会的距離とは: 2メートルってどれくらい? 感染対策に必要な距離 感染したか判断するには: 「具合が悪いんだけど、もしかして新型ウイルス?」 感染を判断する方法とは 心の健康:【解説】 新型コロナウイルス、心の健康はどう守る? 在宅勤務・隔離生活 在宅勤務:【解説】 より良い在宅勤務へ 便利なコツやツールは? 自主隔離:新型コロナウイルス、自主隔離でやるべきこと 必要なものの調達: 安全なデリバリーやテイクアウト、買い物の方法は (英語記事 Top health officials warn of 'disturbing' new US surge )

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    ドイツ北西部でロックダウン再開 食肉工場でのアウトブレイク受け

    必要があるが、当局はRを押し上げているアウトブレイクは地域的なものにとどまっていると強調している。 BBCのデイミアン・マクギネス・ベルリン特派員は、ドイツ全体での感染率は低いものの、突発的な地域的アウトブレイクがRを押し上げていると説明。先週、新たな感染者が出なかった自治体は140に上ると報じた。 小規模の感染は欧州のほかの国でもみられる。22日にはスペイン北東部アラゴン州ウエスカでロックダウンが再開され、6万8000人の住民に影響が出ている。 新型コロナウイルス特集 感染対策 基本情報:1分で解説 新型コロナウイルスについて知っておくべきこと 予防方法: 正しい手の洗い方 なぜ外出を控えるのか: 家にいることで人の命を助けられる 社会的距離とは: 2メートルってどれくらい? 感染対策に必要な距離 感染したか判断するには: 「具合が悪いんだけど、もしかして新型ウイルス?」 感染を判断する方法とは 心の健康:【解説】 新型コロナウイルス、心の健康はどう守る? 在宅勤務・隔離生活 在宅勤務:【解説】 より良い在宅勤務へ 便利なコツやツールは? 自主隔離:新型コロナウイルス、自主隔離でやるべきこと 必要なものの調達: 安全なデリバリーやテイクアウト、買い物の方法は (英語記事 Second German area locked down after outbreak)

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    北朝鮮、韓国への軍事計画を保留 「情勢を考慮」=国営メディア

    2020年06月24日 11:03 公開 北朝鮮は23日、朝鮮労働党中央軍事委員会の予備会議で、韓国に対する「軍事行動」計画を保留した。北朝鮮国営メディアが24日に報じた。 韓国の脱北者団体が北朝鮮に向けて体制批判のビラを飛ばしていることをめぐり、南北の緊張関係はここ数週間で高まっている。 北朝鮮は南北軍事境界線がある非武装地帯(DMZ)に朝鮮人民軍を送り込むと警告していた。 しかし北朝鮮の国営メディアは24日、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が議長を務める中央軍事委員会が現在の情勢を考慮し、軍事行動計画を保留したと伝えた。 金氏の妹の金与正(キム・ヨジョン)氏は13日の談話で、韓国に対して「次の行動を決行する」などとし、軍にDMZへの進入の準備をするよう命じたことを明かした。この判断の理由の1つに、脱北者団体が北朝鮮に向けて体制批判のビラを飛ばすのを韓国が止めなかったことをあげていた。 なぜ南北の緊張が高まっているのか 2018年の南北首脳会談で融和ムードが生まれて以降、長年敵対関係にあった韓国と北朝鮮は関係改善と対話維持に努めてきた。 しかし、両者の関係はここ数週間で急速に悪化しているようだ。 その原因の1つは、韓国の脱北者団体による北朝鮮批判のビラ散布だ。 脱北者団体は通常、風船に北朝鮮批判のビラやUSBあるいはDVDをくくりつけて北朝鮮側へ飛ばす。韓国での報道やドラマもそれらに含めて飛ばすこともある。 こうしたものはすべて、北朝鮮の情報統制を崩壊させ、北朝鮮の人々が国内から政権を転覆させるかもしれないと期待しての取り組みだ。 北朝鮮側はビラの散布について、対立を避けるために南北が署名した、2018年の板門店宣言に反するものだと主張している。 韓国政府は、南北軍事境界線付近の住民を危険にさらす恐れがあるとして、これまでも脱北者団体によるビラ散布を阻止しようとしてきた。 連絡事務所を爆破 今月9日、北朝鮮は金委員長と韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領とのホットラインを含む、南北間のすべての通信線を遮断した。 北朝鮮は16日、南北軍事境界線沿いの北朝鮮・開城にある南北共同連絡事務所を爆破した。連絡事務所は2018年の首脳会談後、南北間の定期的な対話を確保するために設置されたものだった。 軍事行動に出るという与正氏の脅しは、詳細は示されなかったものの、両者の緊張をさらに高めることとなった。 ところが23日になって、北朝鮮の論調はトーンダウンしたようにみえる。 北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は、23日の党中央軍事委員会の予備会議で「戦争抑止力をより一層強化するための新たな方針が示された」と伝えた。 金委員長は今年1月の新年のあいさつで、核開発や大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を再開する可能性を示した。北朝鮮は2017年を最後に、ICBMの発射実験を行っていない。トランプ政権と非核化交渉を続けるなか、核開発やICBMの発射実験を一時停止すると自ら発表していた。 (英語記事 N Korea 'suspends military action' against South)

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    COVID-19につかまったウイルスハンター エボラやエイズ研究の先駆者

    新型コロナウイルスに感染し、COVID-19を発症してしまった。 ピオット博士は自らの経験について、BBCのチューリップ・マズムダル世界医療担当編集委員に話した。

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    トランプ氏集会「空予約して欠席」運動の「TikTokおばあちゃん」に聞く

    2020年06月23日 17:20 公開 ドナルド・トランプ米大統領がオクラホマ州で20日夜に開いた選挙集会の参加者が予想より少なかったことをめぐり、動画共有アプリTikTok(ティックトック)利用者と韓国音楽Kポップのファンたちが絡んでいるとの見方が出ている。 トランプ氏の集会開催に抗議するため「予約だけして欠席しよう」と呼びかけるビデオが有名になり、「TikTokおばあちゃん」と呼ばれるようになったメアリ・ジョー・ラウプさん(51)に、その経緯や意図について話を聞いた。 トランプ陣営は21日、当初100万人が予約したと強調していた集会の参加者が少なかったことについて、ソーシャルメディア利用者の空予約が原因だという説を否定した。

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    第1波は抑えたものの……韓国とオーストラリアに新型ウイルス流行の第2波

    2020年06月23日 14:20 公開 新型コロナウイルスの被害を比較的少なく抑制できていた韓国とオーストラリアに、流行の第2波が押し寄せている。 韓国では2月に宗教団体で集団感染が発覚して以降、大規模な検査や徹底した接触者追跡を行い、4月には3日連続で国内での感染者ゼロを記録するに至った。 しかし5月以降、首都ソウルの繁華街などで感染者が再び確認されるようになった。6月23日には過去24時間で新たに17人の感染が報告されており、韓国疾病管理本部(KCDC)は、流行の第2波が来たようだと述べている。 オーストラリアも全体での感染者が7200人余り、死者も102人と、他国に比べて感染を大きく抑えられていた。 5月以降はロックダウン(都市封鎖)を徐々に緩和しているが、ヴィクトリア州で再び流行の兆しが見えており、同州は新たにロックダウン体制を敷いている。 韓国での流行は「数カ月は続く」 KCDCはこれまで、韓国での流行は第1波がまだ続いている状態だと説明していた。 しかしKCDCのチョン・ウンギョン本部長は今回、5月初めの連休を機にソウルを中心に感染の第2波が始まったとみていると報告した。この流行は数カ月は続く見込みだという。 22日には南部テジョン市で、小規模のクラスター(感染者集団)が発見されたことを受け、美術館や図書館といった公共施設での集会が禁じられた。 ソウル市長も、向こう3日間で感染者が30人を超えたり、病床の占有率が70%を超えた場合は、他者との距離を取る施策を厳格化すると警告している。 韓国はこれまで、全国的なロックダウンを避ける代わりに、ドライブスルーを利用した大規模な検査の実施や、徹底した接触者追跡システムと隔離施策などで流行に対処してきた。 全体での感染者は約1万2000人、死者は280人にとどまっている。23日時点での国内の患者は1277人という。 豪ではヴィクトリア州のみで再流行、他州は警戒 オーストラリアのブレンダン・マーフィー保健主任は13日、現在のところ地域に感染が広がっているのはヴィクトリア州だけだと説明した。 ヴィクトリア州の保健主任を勤めるブレット・サットン教授は、同州の地域感染は2月以来、「非常に低い」水準を保っていたものの、「人々が感染対策を1カ月前、2カ月前ほど徹底していないため、再流行」が始まったと指摘した。 先週には州都メルボルンを中心に毎日平均18人が新たに感染しており、そのうち半数が、家族間や患者を隔離している施設のスタッフ間でのクラスター感染だとみられている。 これは過去2カ月間で最も急激な増加だが、それでも3月のピーク時よりは少ないという。3月には連日100人以上の感染が報告され、国全体で数百人が入院しており、感染者数が毎日25%ずつ増加していた。 対して現在の感染者の増加率は0.4%で、ヴィクトリア州で約100人のCOVID-19患者がいる。うち9人が入院しているという。 しかしヴィクトリア州政府はこうした事態を受け、厳しい制限を再導入し、緊急事態宣言を7月12日まで延長した。 また、メルボルン近郊の6カ所の「ホットスポット」に照準を合わせ、検査や接触者追跡を拡大。今後、感染者が増えた場合は自宅待機命令を再度、発令する方針だ。 一方、ヴィクトリア州での感染拡大を受け、他州は同州との州境の解放を見合わせている。 (英語記事 South Korea confirms second wave of coronavirus / Is Australia's virus success at risk?)

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    イギリスの名門イートン校、黒人の元生徒への人種差別を謝罪

    また現在、黒人の生徒は7%、アジア系は8%、複数人種の生徒は5%ほどだという。 ヘンダーソン校長はBBCの取材で、「オンエアマ氏のイートン在校時以降、私たちは相当に進歩してきた。しかし、世界中で何百万もの人が人種差別と不平等に抗議の声をあげている今、学校として、そして個人として、もっとやるべきことがあると認める謙虚さを持たなくてはならない」と話した。 また、オンエアマ氏をイートン校に招いて直接謝罪をし、「いつでも歓迎するという意思をはっきり示したい」と述べた。 「私たちは誰もが声を上げて、今後ずっと、もっときちんと行動すると約束しなくてはならない。本物で持続的な改善のきっかけになるよう、今のこの時をなんとしてもつかまなくてはならないと、私は意を強くしている」 オンエアマ氏は何と? オンエアマ氏は、イートン校に対する自分の評価は総じて前向きなもので、謝罪の必要はないと述べた。 その一方で、イートン校からの謝罪によって「他の偏見と違い、肌の色や人種に基づく偏見は被害者を人間扱いしないものだと、認識せざるを得なくなる」と話した。 オンエアマ氏はBBCの過去の取材でも、イートン校で同級生などから毎日のように差別されたと話していた。 その中には、「何で黒いの?」「髪の中に何匹虫がいる?」「お母さんは鼻に骨を刺してるの?」といった質問もあったという。 カンニングを疑われた また、学業の成績が悪かったり、スポーツで高得点を取ると、それは人種のせいだと言われたという。 一方で、7科目で中等教育修了一般資格(高校卒業試験に相当)を取得した時は、学校中が混乱した。 オンエアマ氏は著書の中で、「私は何度も何度も『どうやったんだ? カンニングしたんだろ?』と言われた」と書いている。 イートン校を離れた後、オンエアマ氏は同校での体験を回想録にまとめた。すると1972年には、学校訪問を禁止するという正式な書簡がイートン校から届いたという。 アメリカで黒人男性が白人警察官に暴行を受けて死亡した事件をきっかけとした「Black Lives Matter」の抗議運動はイギリスにも広がっており、過去に奴隷貿易との関連があった保険会社やパブ・チェーンなどの大企業などが相次いで謝罪している。 (英語記事 Eton apologises to Nigerian ex-student for racism)

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    トランプ氏、貿易交渉のため対中制裁を見送り ウイグル人強制収容めぐり

    2020年06月23日 11:44 公開 アメリカのドナルド・トランプ大統領は、新疆ウイグル自治区のイスラム教徒のウイグル人拘束をめぐる中国当局者への制裁措置について、中国との「貿易交渉の真っ最中」だったため制裁は実施しなかったと、ニュースサイト「Axios」で述べた。 トランプ氏のインタビューは19日に行われ、その内容は21日にオンラインに掲載された。 トランプ氏は「素晴らしい」取り引きを達成したことで、「追加制裁」を科すことができなかったと述べた。 中国は教化や処罰のために、西部・新疆ウイグル自治区の収容施設に約100万人のウイグル人やほかの民族グループを収容しているが、虐待の事実を否定している。 この問題は、23日に出版されるジョン・ボルトン前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)の回顧録「The Room Where It Happened」(それが起きた部屋)に書かれていたことから、疑惑として浮上した。 ボルトン氏は昨年の米中首脳会談に先立つG20サミット夕食会での会話について、著書で言及。トランプ氏は、新疆ウイグル自治区における収容施設の建設について、「正しいこと」なので進めるべきだと述べたとした。トランプ氏はこの疑惑を否定している。 トランプ氏の主張は Axiosによると、ウイグルの収容施設問題をめぐる中国共産党幹部に対する追加制裁を保留にしていた理由を問われたトランプ氏は、「まあ、大きい貿易取引の真っ最中だったので」と答えた。 「それに、交渉の最中に突然、追加制裁を始めるのはどうだろうか。すでにたくさんやっていたし。私は中国に関税をかけた。どんな制裁よりこの方がひどい」 米中の厳しい貿易戦争の一貫として、アメリカは3600億ドル相当の中国製品に関税をかけた。一方の中国も、報復措置として一方の中国も、1100億ドル相当の米国製品に関税をかけたが、米中は今年1月に貿易戦争の緊張緩和を目的とした「第1段階」の合意文書に署名した。 人権侵害に対抗するために2016年に米議会で可決したグローバル・マグニツキー法をなぜ適用しなかったのかについては、「中国について、誰も(その法律に)具体的に言及しなかった」とトランプ氏は述べた。 Axiosはまた、トランプ氏が11月の大統領再選を目的に、中国の習近平国家主席の支援を取り付けようとしていたとするボルトン氏の主張について、トランプ氏に迫った。ボルトン氏は、「彼(トランプ氏)は米農家の票と、中国が大豆と小麦の購入を増やすことが、選挙結果を左右すると強調した」と振り返っている。 トランプ氏は、「いや、それは全く違う。習主席に限らず、私は全ての取引相手に同じことを伝えた。この国とビジネスをしてほしいと。この国のためになることは、私のためにもなるので」と答えた。 「だが、私は『お願いだから選挙で助けてくれ』などと、言って回ったりしない。なんで私がそんなことを言うんだ」 新疆ウイグル自治区をめぐる中国への非難 活動家たちは、中国がイスラム教徒グループの文化を破壊し、習慣を禁止して、力ずくで中国に同化させようとしていると主張している。 一方の中国は、新疆ウイグル自治区の施設はイスラム過激派をターゲットにした職業訓練センターだとしている。 今年3月のある報告によると、何万人ものウイグル人が中国中の工場で働くために同自治区から移送されたという。 中国国営メディアは、労働者の移送は任意によるものだと伝えた。 アメリカのこれまでの対応は トランプ政権はこれまで、人権問題をめぐり、中国を公然と標的にしていないとして批判されてきた。しかし、一部省庁は中国のウイグル人の扱いについて公に批判してきた。 米国務省は拷問や虐待について非難してきたし、米商務省は新疆ウイグル自治区での問題をめぐり、中国当局者に対していくつか制裁を科してきた。 中国企業への一部輸入制限や、一部の中国当局者に対するビザ発給の禁止、強制労働の下で生産された商品の禁止などが科されたが、財務省のより強力な制裁はなかった。 トランプ氏は17日、新疆ウイグル自治区をめぐる中国当局者に制裁を科す「ウイグル人権法案」に署名したが、適用については自分が決めるとしている。 米国務省は22日、中国の報道機関、中国中央テレビ、中国ニュースサービス、人民日報、グローバル・タイムズの4社について、報道機関ではなく「プロパガンダ機関」だとして、宣伝機関に指定した。 これらの機関は、アメリカ拠点を置くスタッフの情報や不動産取引について米政府に申告しなければならなくなる。一方で、報道活動は制限されない。 (英語記事 Trump held off Uighur sanctions for China deal)

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    ネオナチ組織による若者の勧誘・育成の実態、BBCが音声入手

    2020年06月23日 10:44 公開 ダニエル・デ・シモーン、アリ・ウィンストン(BBCニュース) ネオナチの過激派組織がアメリカや欧州などで、ティーンエイジャーの育成や勧誘を密かに進めている実態が、複数の秘密録音で明らかになった。 米人権団体「南部貧困法律センター」(SPLC)が入手した音声の一部は、BBCの調査報道番組「パノラマ」も確認した。 ネオナチ団体「The Base」の幹部たちが若い志願者を面接したり、若者を過激化させる方法を話し合う様子が記録されている。 米連邦捜査局(FBI)は、「The Base」が世界中の白人至上主義者を団結させ、人種戦争を扇動しようとしているとしている。 The Base創設者は、アメリカ人のリナルド・ナザロ氏(47)。BBCは今年初め、ナザロ氏がロシア・サンクトペテルブルクの高級アパートから同組織を指揮していることを突き止め、報道した。 暗号化アプリを使う電話会議での面接は、一定のパターンに沿って行われる。メンバー候補者たちはまず、ナザロ氏から経歴や民族性、過激化の経緯、武器の使用経験について質問されてから、上級メンバーたちからの質問を受けていた。 候補者たちは、アドルフ・ヒトラーの「わが闘争」などの本を読んだことがあるか質問されていた。また、人種戦争の加速を予測し、それを追い求め、争いや社会的崩壊への準備を要求する、同団体の白人至上主義のイデオロギーを習熟するよう促されていた。 ナザロ氏が通話中にほかの過激派グループのメンバーを歓迎する声も確認できる。 偽名を使い、様々な度合いのイデオロギー認識を示す若い志願者たちは、オンライン動画やプロパガンダを通じて過激思想を持つようになったと話している。 通話が終わると、上級メンバーは対面審査の手配の前に、候補者の可能性について話し合った。 社会の崩壊 The Baseが西側諸国の軍の兵士を募り、戦術や武器の使用に関する訓練方法を利用しようとしていたことが、音声から明らかになった。 BBCの調査によると、ナザロ氏はかつてFBIの分析官や、米国防総省の請負業者として働いていたとされる。ナザロ氏は1人の10代イギリス人に対し、社会崩壊の考えは「指針となる哲学」だと教えていた。 ヨーロッパの10代若者は、「我々が活用できる権力の真空状態」が実現するのなら、こうした崩壊はたとえ地方レベルであっても望ましいことだと教えられていた。 ある少年は、「我々はまず、できるだけ多くの場所に2人~3人の小隊をつくることを目標にしている」、「イギリスにはこれを実行できる可能性が大いにあると考えている」と伝えられた。 面接後の話し合いの中で、ヨーロッパ出身の17歳について、1人の年配男性が思想体系の「形成」に言及すると、ナザロ氏は「思想的には少し手を加える」必要があるが、「間違いなく正しい方向に向かっている」と述べた。 イギリス人のティーンエイジャーについては、ナザロ氏はおそらく「思想的に成熟」する必要があると示唆した。 米人権団体「南部貧困法律センター」(SPLC)の上級リサーチアナリストのキャシー・ミラー博士は、これらの音声について、この過激派世界を「垣間見る非常に珍しい」機会だとし、「過激化のための特異な道筋はみられなかった」と話す。 ミラー氏は、The Baseに応募した人たちは様々なバックグラウンドを持っていたと指摘する。 「多くは全く普通の人だという事実、それ自体が重要なことなのだと思う」 「志願者にはテロリストになりたいと思ったり、過激派イデオロギーに惹かれたりするような特性はなかった」 「政治的に深く二極化した社会を反映していると考えるのが妥当だと思う」 米ジョージア州では現在、The Baseのメンバー3人が反ファシズムのカップル殺害を計画したとして共謀罪で訴追されている。 「The Base」は、現在は存在しない「Iron March」と呼ばれるウェブフォーラムによってつくられた、国際的ネオナチ・ネットワークから出現した地下組織としては一番新しい団体だ。 ほかには、禁止団体に指定されているイギリスの「National Action」や「Sonnenkrieg Division」、FBIの全国的な捜査対象となっているアメリカの「Atomwaffen Division」などがある。 BBCの調査では、The Baseの上級メンバーで、10代イギリスでのテロ行為に関する起訴と関連のある後継オンラインフォーラムを作成した男について、身元が判明している。 米カリフォルニア州・南カリフォルニア出身の、無職のマシュー・バカリ氏(25)は、「マタイアス」という偽名で、悪名高いウェブサイト「Fascist Forge(ファシストのとりで)」を運営している。このサイトでは、テロ行為や性的暴力が公然と奨励されている。 The Baseの電話面接でもバカリ氏の声は確認できる。同氏は「Fascist Forge」でThe Baseのことを宣伝していたが、捜査当局の注目を集めたため、今年初めにオフラインになった。 イギリスでテロ攻撃を計画して昨年有罪判決を受けたダラム出身の16歳少年の事件で、Fascist Forgeは中心的役割を果たしていた。 同サイトの別の若いイギリス人メンバー2人(うち1人は15歳)は別々に、少年裁判制度に基づき25件のテロ犯罪で訴追されている。 バカリ氏はBBCの取材チームが質問をしようと自宅を訪問した際、寝室から出てくるのを拒んだ。 バカリ氏とナザロ氏には、2人にとって不利な証拠を提示した複数の手紙を送っているものの、返事はなかった。 (英語記事 Teens groomed by neo-Nazi militant group)

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    新型ウイルスの致死率、インドでは女性のほうが高い?

    2020年06月23日 8:03 公開 スーティク・ビスワス、インド特派員 新型コロナウイルスの感染症COVID-19による死者は、世界全体では男性のほうが女性より多いと、いくつかの研究が示している。 例えばイタリア、中国、アメリカでは感染者は男性のほうが多いし、感染して死に至る確率(致死率)も男性のほうが高い。 米ジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ公衆衛生大学院で、ウイルス感染症をめぐる性差を研究している科学者サブラ・クライン氏は、「新型コロナウイルスでは、男性であることは高齢であることと同じくらいリスクが高い」と話す。 ところがインドでは、説明し難いことが起きている。 インドとアメリカの科学者グループの研究によれば、新型ウイルスに感染するのは男性のほうが多いのに、新型ウイルスで死ぬ危険性は女性のほうが高いというのだ。 女性で高い致死率 この研究は、インドで5月20日までにCOVID-19で亡くなった人を対象とした。 初期段階の分析では、患者の致死率は男性が2.9%、女性は3.3%だった(研究実施時のインドの感染者は11万人を超え、死者は3433人で、致死率は3.1%だった)。 40~49歳の年齢層をみると、男性の致死率が2.1%だったのに対し、女性は3.2%だった。5~19歳では、死者は女性だけだった。 「死亡リスク」と「死亡負荷」 米ハーヴァード大学の公衆衛生学の教授で、今回の研究で主要な著者の1人となったSV・サブラマニアン氏に、この結果が何を意味するのか聞いた。 サブラマニアン教授は、COVID-19の致死率を集団別に語ることは、死亡リスクと死亡負荷という2つの重要な測定項目をひとまとめにするものだと語った。 死亡リスクは、特定の集団の人が死亡する確率を示す。今回のケースでは、女性の死者数を、確認された女性の感染者数で割った数値がそれだ。 一方、死亡負荷は、男女の死者の総数に占める、女性の死者の割合が該当する。 サブラマニアン教授は、今回の統計では主に後者、つまり男性のほうが死者の割合が大きいこと(インドでは各国の結果と同様に63%)について分析したが、「前者の死亡リスクは推論した」と言う。 「全体的な結論は、感染すると(インドでは)女性のほうが生存に有利なことはないとみられる、ということだ」 「この結論のどれくらいが生物学的要素に起因し、どれくらいが社会的要素に関連しているのかは不明だ。ジェンダーはインドで重要な要因になり得る」 普通は男性のほうが病気がち 今回の研究結果は、世界のどの場所で得られるデータとも違っている点で際立っている。 一例として、男性は一般には心疾患や高血圧などの併存疾患や基礎疾患に悩まされやすいことが挙げられると、米ジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ公衆衛生大学院の松下邦洋(くにひろ)教授は話す。 また、多くの国で喫煙者は男性のほうが女性より多い。男性は女性より手を洗う回数が少ないという研究もある。 松下教授がこれまで参加した研究では、男性患者は重度のCOVID-19になるリスクが、より高いとの結果も出ているという。 女性のほうが免疫力ある 科学者らはまた、女性のほうが免疫防御は強力で、死亡リスクが低いと考えている。エストロゲンのようなホルモンをもっていることも理由だ。松下教授によると、エストロゲンは上下の気道に有益な効果があり、上気道における感染に対して免疫反応を刺激する作用がある。 そうした点から、今回の研究で男性より女性の致死率が高い結果となったのはかなり特異だと、松下教授は話した。 ただ、男女でウイルス検査を受ける機会は同程度あるのかなど、インドにおけるCOVID-19の診断方法という観点から、研究データを精査する必要があると同教授は言う。 今回の難問は、すぐには気づきにくい問題も含んでいる。 インドでは女性が男性より長生きで、高齢者は女性のほうが男性より多い。これは、高齢者のほうがCOVID-19の影響が大きいことを考えると、女性の死者が多いことと関係があるだろうか? それに、インドの女性は医師の診察をなかなか受けず、家で自ら治療することが多い。加えて、女性の健康は家庭内で関心を払われにくい。そのため、女性の検査や治療は遅れているのだろうか? 専業主婦や、育児や介護を担う人は、感染症にかかりやすい。1918年のスペイン風邪の時、インドでは女性(比較的栄養状態が悪く、不衛生で換気の悪い住居に閉じ込められ、病人の世話をしていた)が男性より多く死亡した。 「何が起きているのか、ジェンダーのデータを細かく分析する必要がある」と、インド・ヴェロールにあるクリスチャン・メディカル大学の元教授T・ジェイコブ・ジョン氏は言う。 研究者たちも同意見だ。「よく調べ、結果は更新し続けていく」とサブラマニアン教授は話している。 新型コロナウイルス特集 感染対策 基本情報:1分で解説 新型コロナウイルスについて知っておくべきこと 予防方法: 正しい手の洗い方 なぜ外出を控えるのか: 家にいることで人の命を助けられる 社会的距離とは: 2メートルってどれくらい? 感染対策に必要な距離 感染したか判断するには: 「具合が悪いんだけど、もしかして新型ウイルス?」 感染を判断する方法とは 心の健康:【解説】 新型コロナウイルス、心の健康はどう守る? 在宅勤務・隔離生活 在宅勤務:【解説】 より良い在宅勤務へ 便利なコツやツールは? 自主隔離:新型コロナウイルス、自主隔離でやるべきこと 必要なものの調達: 安全なデリバリーやテイクアウト、買い物の方法は (英語記事 Are more women dying of Covid-19 in India?)

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    移民の家政婦、大使館前に次々と捨てられる 経済危機のレバノン

    き去りにしている。ここ数日の間で、100人以上の移民労働者がエチオピア大使館の前に「捨てられ」た。 BBCのマーティン・ペイシェンス記者が現地から報告する。

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    英で出産間際の看護師がCOVID-19で死亡 残された夫の悲しみ

    に死去した。 それから約2カ月が過ぎ、2人の娘と残された夫のアーネスト・ボアテングさんが、胸のうちをBBCに話した。 アーネストさんは、妊娠後期だったメアリさんに病院側が病棟勤務を続けさせたのは間違いだったと考えている。

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    超過死亡とは 新型コロナウイルスによる死者数の全体像を知るには

    2020年06月22日 15:37 公開 BBCリサーチの集計によると、新型コロナウイルスの感染症「COVID-19」が原因という公式の死者数44万人に加え、少なくとも13万人がCOVID-19のパンデミック(世界的流行)で死亡している。 各国政府の死者数の速報値を検討すると、パンデミック中の死者総数が多くの場所で平年より多い。COVID-19が死因だと公式に確認された死者数を考慮してもなお、死者数が平年より突出している地域もある。 平年の死者数をもとにした予想死者数より多い、いわゆる「超過死亡」をみると、COVID-19パンデミックの影響で亡くなった人の数が、各国政府の公式発表よりも場所によってははるかに多いことがうかがえる。 COVID-19が直接の死因でありながら公式統計に記録されなかった人に加え、COVID-19が直接の死因でなくても、医療体制の逼迫(ひっぱく)など、新型ウイルスが間接的な原因になった人もいるかもしれない。 イギリスの事例をもとに、超過死亡がどういうものかを説明してみる。

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    ブラジルの新型ウイルス死者、5万人超す 世界2位の多さに

    2020年06月22日 15:20 公開 ブラジルで21日、新型コロナウイルスの死者数が5万人を超え、アメリカ(死者11万9900人超)に次いで世界で2番目に多くなった。 ブラジル保健省この日、過去24時間で新たに641人の死亡を確認し、死者数は合わせて5万617人に上ったと発表した。また、過去24時間に感染者数が1万7000人以上増加した。 米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、感染者数と死者数共に世界最多のアメリカではこれまでに227万9800人以上が感染し、11万9900人以上が死亡している(日本時間22日午後1時時点)。 ブラジルでの死者数が5万人を超えたとのニュースは、政情不安が高まる中で報じられた。19日には、同国内で確認された感染者数が100万人を突破していた。 専門家たちは、ブラジルがアウトブレイク(大流行)のピークに達するのはまだ数週間先になると警告している。 <関連記事> ブラジルで新型ウイルス感染者100万人突破 アメリカに続き2カ国目 ブラジル、新型ウイルス感染のデータ再公開 裁判所命令受け 世界保健機関(WHO)は21日、世界全体の感染者数が24時間で約18万3000人増加し、1日の新規感染者数としてはこれまでで最多を記録したと発表した。新規感染者の60%以上は北米と南米で確認されたという。 しかし、アウトブレイクの拡大を受けても、ブラジルの極右のジャイル・ボルソナロ大統領の支持者と反対派数千人による21日の抗議行動は止まらなかった。 反政府を掲げる抗議者たちはボルソナロ大統領の弾劾を求めている。18日には、ボルソナロ氏の元側近と、その人物の家族ぐるみの付き合いがある知人が汚職の疑いで逮捕されていた。 ボルソナロ氏の支持者たちは、最高裁判所が同氏の権力を抑制しようとしていると主張している。 新型ウイルス対応めぐり批判 新型ウイルス対応をめぐり、ボルソナロ氏は激しく批判されている。同氏はロックダウン(都市封鎖)に反対しており、保健省からの助言に公然と反発してきた。 ボルソナロ氏はまた、新型ウイルスそのものより、こうした制限による経済的打撃の方が大きいと主張。これまでに、大統領の方針に反発して保健相が2人、辞任している。 全国的なロックダウンは敷かれなかったものの、州や市が独自の対策を導入した。数カ月にわたった制限の一部は徐々に緩和されつつあるが、感染者数は依然として多いままだ。 一部の場所では医療制度が対応しきれなくなったり、先住民コミュニティなどの適切な看護を受けるのが難しい貧困地域や遠隔地で、感染が急速に拡大したりするのではないかとの懸念は依然として残っている。 こうした中、ボルソナロ氏自身は政治的危機にも直面している。現在、政治的利益のために警察に介入した疑惑で捜査を受けているほか、最高裁判所は別の2案件でボルソナロ氏の仲間を調べている。 首都ブラジリアの警察は21日、議会と最高裁判所周辺で行進するボルソナロ氏支持者と反対派グループを引き離し続けた。 サンパウロやリオデジャネイロでも大規模集会が行われた。 新型コロナウイルス特集 感染対策 基本情報:1分で解説 新型コロナウイルスについて知っておくべきこと 予防方法: 正しい手の洗い方 なぜ外出を控えるのか: 家にいることで人の命を助けられる 社会的距離とは: 2メートルってどれくらい? 感染対策に必要な距離 感染したか判断するには: 「具合が悪いんだけど、もしかして新型ウイルス?」 感染を判断する方法とは 心の健康:【解説】 新型コロナウイルス、心の健康はどう守る? 在宅勤務・隔離生活 在宅勤務:【解説】 より良い在宅勤務へ 便利なコツやツールは? 自主隔離:新型コロナウイルス、自主隔離でやるべきこと 必要なものの調達: 安全なデリバリーやテイクアウト、買い物の方法は (英語記事 Brazil reaches 50,000 virus deaths amid protests)

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    スペイン、欧州の観光客受け入れ再開 非常事態宣言を解除

    染歴を申告。連絡先も知らせる。 英国民の隔離を取りやめ スペインのアランチャ・ゴンザレス・ラヤ外相はBBCに、イギリスからの渡航者について、これまで求めていた2週間の隔離措置をやめると述べた。 また、イギリスも同様にスペインからの渡航者の隔離措置をなくすかは協議中だとした。 ラヤ氏は今回の取りやめについて、「スペインに第2の住居をもつ40万人の英国民への敬意からだ」と述べた。 一方、フランスでは22日、約3カ月の自宅待機を経て、何百万人もの子どもたちが学校への登校を再開する。 学校に戻るのは、小学生と15歳までの中学生。ここ数週間、一部の子どもはすでに登校を再開していた。 映画館と団体競技用のスポーツスタジアムも、22日から営業を再開する。 イタリアでは20日、サッカーの1部リーグ・セリエAの試合が約3カ月ぶりに始まった。 新型コロナウイルス特集 感染対策 基本情報:1分で解説 新型コロナウイルスについて知っておくべきこと 予防方法: 正しい手の洗い方 なぜ外出を控えるのか: 家にいることで人の命を助けられる 社会的距離とは: 2メートルってどれくらい? 感染対策に必要な距離 感染したか判断するには: 「具合が悪いんだけど、もしかして新型ウイルス?」 感染を判断する方法とは 心の健康:【解説】 新型コロナウイルス、心の健康はどう守る? 在宅勤務・隔離生活 在宅勤務:【解説】 より良い在宅勤務へ 便利なコツやツールは? 自主隔離:新型コロナウイルス、自主隔離でやるべきこと 必要なものの調達: 安全なデリバリーやテイクアウト、買い物の方法は (英語記事 Spain welcomes tourists back as emergency ends)

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    トランプ陣営、Kポップ・ファンによる「偽予約」否定 支持者集会の空席めぐり

    行動に反対する勢力のハッシュタグをソーシャルメディア上で圧倒し、募金を集めている。 タルサで取材したBBCのアンソニー・ザーカー北米担当記者によると、集会の主催者は常に会場の収容人数を超える人数の予約を受け付ける。そのため、偽の予約は真の支持者を締め出すものではないという。 しかし偽の予約によって、トランプ陣営は実際より多くの人が参加の意向だと受け止めたようだと、ザーカー記者は言う。また、陣営が自慢した約100万の予約のうち、本物が半数程度だったとしても、会場にはもっと参加者がいただろうとした。 新型ウイルスの懸念 今回の選挙集会は、新型コロナウイルス対策のロックダウンが国内各地で実施されてから初めてのものだった。そのため、COVID-19(新型ウイルスによる感染症)が拡大するのではないかとの懸念が出ていた。 参加者は、どのような病気にかかってもトランプ陣営の責任は問わないとする同意書にサインしなくてはならなかった。開始のわずか数時間前には陣営が、集会スタッフ6人がウイルス検査で陽性だったと発表した。 トランプ氏はこの日の約2時間に及んだ演説で、COVID-19の大流行にもわずかに触れた。 オクラホマ州の最高裁判所は19日、集会での社会的距離措置の順守を求める地元住民らの訴えを棄却した。トランプ陣営は、参加者には会場に入る前に検温を実施し、マスクを提供するとした。 今回の集会は、「スーパースプレッダー(きわめて多数の人に2次感染させる感染者)」のようなイベントになりうると懸念される中で開催された。 米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、アメリカではこれまでに227万9000人以上が感染し、11万9000人以上が死亡している(日本時間22日午前10時時点)。 トランプ氏の演説 トランプ氏は演説の冒頭で、「すごく悪いやつらが外で悪いことをしている」と切り出したが、詳細は述べなかった。開会前には会場の外に、「黒人の命は大事」と訴える抗議行動者らも集まっていた。 新型ウイルスについては、検査をすると感染者の発見増加につながったため、当局にウイルス検査の実施スピードを落とすよう促したと主張。ウイルス検査は「もろ刃の剣」だと述べた。 トランプ氏は、ウイルス検査には「悪い部分がある。検査をすればもっと多くの感染者が見つかり、感染者数が増える」と、歓声を上げる観衆に語った。「だから『検査スピードを緩めろ』と言ったんだ」。 また、新型ウイルスはいくつも名前があるとし、発生源の中国を意識したとみられる「カン・フルー」(Kung Flu)という、外国人への嫌悪を示す呼び名もあると述べた。 ホワイトハウスはその後、トランプ氏はウイルス検査について、「明らかに冗談を言っていた」と述べた。 トランプ氏は大統領選で争う野党・民主党のジョー・バイデン前副大統領について、「急進左派の無能な操り人形」だと呼んだ。 また、話題が反人種差別の抗議行動や歴史上の人物の像が倒されていることに及んだときも、攻撃的な姿勢を見せた。 「ねじの外れた左派の暴徒が、この国の歴史を打ち壊そうとしてる。記念碑を汚し、像を倒し、絶対的で完全な支配を求める自分たちの要求に応じない者は誰でも、罰して否定して攻撃しようとしている。我々は応じない」 (英語記事 Trump campaign rejects low turnout manipulation)

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    新型ウイルス、昨年12月にイタリアに存在 下水調査で発覚

    2020年06月22日 12:52 公開 イタリアの高等衛生研究所(ISS)は18日、昨年12月の時点で新型コロナウイルスが同国北部に存在していたとする調査結果を公表した。同国で初の感染者が確認されたのは今年2月で、それよりも2カ月も前に新型ウイルスが到達していたということになる。 ISSによると、ミラノとトリノで昨年12月18日に採取された下水から、新型コロナウイルスの遺伝子の痕跡が見つかったという。 この調査結果は、考えられているよりもずっと早い段階から、新型ウイルスが広まっていた可能性があるとする、ほかの国々での証拠を補強するものとなった。 中国当局は昨年12月末時点で初の感染者を確認していた。 イタリアでは、北部ロンバルディア州コドーニョで、海外からの入国者以外の感染が初めて確認された。コドーニョは2月21日に封鎖され、「レッドゾーン」に指定された。ロンバルディア州のほかの9つの町と、近隣のヴェネト州も続いて封鎖され、3月初旬には全国的なロックダウン(都市封鎖)が敷かれた。 米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、イタリアではこれまでに3万4600人以上が死亡している(日本時間22日正午時点)。 イタリア北部で下水を採取 ISSの科学者たちは、イタリア北部の複数の下水処理場で昨年10月から今年2月にかけて採取した40の下水サンプルを調査した。 ISSの水質専門家ジュゼッピーナ・ラ・ローザ氏によると、昨年10月から11月までのサンプルからはウイルスの痕跡は発見されず、この時点ではまだウイルスが同国に到達していなかったことがうかがえる。 北部エミリア・ロマーニャ州ボローニャの下水については、今年1月のサンプルから新型ウイルスの痕跡が見つかっているという。 今回の発見は、科学者たちがイタリア国内でどのように新型ウイルスが広がり始めたのかを理解するのに役立つ可能性があると、ラ・ローザ氏は述べた。 一方で、この研究は「イタリア国内でのエピデミック(感染流行)の発展につながった主な感染連鎖が、これらの最初の感染から生じたものだと自動的に暗示する」ものではないとした。 下水監視でウイルスの早期発見も ISSは、臨床的に感染者が確認されるよりも前にウイルスの存在を知らせてくれる、早期発見ツールとして下水を利用する「戦略的重要性」が、今回の結果で確認できたとした。多くの国では現在、この技術を利用している。 ISSによると、今年後半に全国的な下水監視ネットワークを構築することを視野に、7月に観光地の下水を監視する試験的プロジェクトを開始する予定という。 今年5月、フランスの科学者たちは、昨年12月27日にパリ近郊で肺炎の疑いで治療を受けた患者のサンプル検査で、新型ウイルスに感染していたことが明らかになったと発表した。 こうした中、スペインではある研究で、1月中旬にバルセロナで採取された下水から新型ウイルスの痕跡が見つかった。つまり、同国で初の感染者が確認されるより約40日も前にウイルスが存在していたことになる。 新型コロナウイルス特集 感染対策 基本情報:1分で解説 新型コロナウイルスについて知っておくべきこと 予防方法: 正しい手の洗い方 なぜ外出を控えるのか: 家にいることで人の命を助けられる 社会的距離とは: 2メートルってどれくらい? 感染対策に必要な距離 感染したか判断するには: 「具合が悪いんだけど、もしかして新型ウイルス?」 感染を判断する方法とは 心の健康:【解説】 新型コロナウイルス、心の健康はどう守る? 在宅勤務・隔離生活 在宅勤務:【解説】 より良い在宅勤務へ 便利なコツやツールは? 自主隔離:新型コロナウイルス、自主隔離でやるべきこと 必要なものの調達: 安全なデリバリーやテイクアウト、買い物の方法は (英語記事 Virus already in Italy in December, study finds)

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    TikTokユーザーの運動が原因? トランプ氏集会の空席

    ついて、運動に参加したユーチューバーでコメディアンのイライジャ・ダニエルさんは、入場は先着順だったとBBCに説明。会場に空席が目立ったのは、ソーシャルメディアの運動が原因というよりは、そもそもトランプ氏に「関心がない」ことが原因だろうと話した。

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    英レディングの刃物攻撃、6人殺傷の容疑者はMI5が把握と

    を刺し、6人を殺傷した疑いの容疑者は、英保安部(MI5)が以前から把握していた人物だという。消息筋がBBCに明らかにした。 警察によると、逮捕されたカイリ・サアダラ容疑者(25)はレディング在住で、単独犯と見られている。事件は現在、テロ事件として捜査されている。 捜査筋によると、容疑者はもともとリビア出身で、2019年にMI5に認識されるようになったという。 捜査を担当する南東部対テロ警察(CTSPE)は、20日に殺人容疑で逮捕されたレディング在住の25歳男性を、2000年対テロ法41条違反の疑いで再逮捕したと発表した。 BBCのドミニク・カシアーニ内政担当編集委員が取材したところ、治安当局が最初に容疑者に注目したのは、テロ目的で海外渡航を意図しているという情報を得たことがきっかけだった。MI5が捜査に着手したが、当時は具体的な脅威につながる内容は見つからなかったという。捜査継続のための事件ファイルも作成されなかった。 容疑者の友人、キーラン・ヴァーノンさんはBBCのダニエル・サンドフォード内政担当編集委員に、サアダラ容疑者は「普通の本物の奴」で、一緒に大麻を吸う相手だったと話した。 「自分やあなたと同じ、普通の人間に見えた。会うときはいつも、ウイスキーをどう飲むとか、色々なガンジャ(大麻の一種)が考え方にどう作用するかとか、そういうたわいもない話ばかりしていた」 事件では3人がレディングの公園で刺されて死亡し、3人が負傷した。負傷者のうち2人は退院。1人は入院治療が続くが、命に別状はないという。 死亡した3人のうち、教師ジェイムズ・ファーロングさん(36)の情報が公表された。 レディング近郊ウォーキンガムの学校で歴史や公民、政治の主任教師だったファーロングさんの家族は、「素晴らしい人」、「美しい、知的で正直で、楽しい人」だったとしのんだ。 勤務先のホルト学校は、ファーロングさんを「使命感の強い」「優しい穏やかな人だった」とたたえた。 ボリス・ジョンソン英首相は、公園での襲撃事件に「ショックを受け、ぞっとしている」と述べ、「学ぶべき教訓があるなら」しかるべく対応すると話した。首相はこれには、テロ法違反の服役者が自動的に早期釈放される現行制度の改変も含まれると述べた。 ロンドン警視庁の対テロ捜査トップ、ニール・バス副総監は、「悲惨な事件」だとして、遺族に「深い哀悼」の気持ちを伝えた。 副総監によると、事件に共犯はいないと今のところみているという。 (英語記事 Reading stabbing attack suspect Khairi Saadallah known to MI5 - sources)

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    「100万人申し込み」も空席だらけ……3カ月ぶりのトランプ氏選挙集会

    2020年06月22日 10:48 公開 アメリカのドナルド・トランプ大統領は20日夜、南部オクラホマ州タルサで、新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)開始以来3カ月ぶりに、11月の大統領選にむけて選挙集会を開いた。 しかし1万9000人収容のバンク・オブ・オクラホマ・センターには空席が目立ち、動員数は当初予想を下回った。 トランプ氏は先に、この日の集会に100万人近くの申し込みがあったと強調していた。

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    トランプ氏、3カ月ぶり選挙集会も会場に空席目立つ 直前には陣営スタッフの感染確認

    宣伝されていたような100万人規模の支持者には遠く及ばず、トランプ氏の安心材料にも到底ならかったと、BBCのアンソニー・ザーカー北米担当記者は指摘する。 トランプ氏の演説内容は 支持者は今週初め、少なくとも10万人がタルサ中心部に集ると予想される中、アリーナに入れるよう並び始めた。 しかし参加者数が予想を下回ったため、トランプ陣営は屋外での演説を中止。「過激な抗議者」やメディアが支持者を「怖がらせて追い払おう」としたと非難した。 会場の外では騒然とした場面もあったが、深刻なトラブルは報告されなかった。 トランプ氏は演説の冒頭で、「すごく悪いやつらが外で悪いことをしている」と切り出したが、詳細は述べなかった。 また、会場を訪れた集会参加者は「戦士」だとし、「サイレント・マジョリティ(静かな多数派)」は「これまでにないほど強い」と述べた。 トランプ氏は大統領選で争う野党・民主党のジョー・バイデン前副大統領について、「急進左派の無能な操り人形」だと呼んだ。 中西部ミネアポリスで黒人男性ジョージ・フロイドさんが白人警官に暴行され死亡して以来、すでに1カ月近く各地で続く抗議行動については、「ねじの外れた左派の暴徒が、この国の歴史を打ち壊そうとしてる。記念碑を汚し、像を倒し、絶対的で完全な支配を求める自分たちの要求に準じない者は誰でも、罰して否定して攻撃しようとしている。我々は準じない」と述べた。 感染拡大、反人種差別運動をめぐる懸念 今回の集会は、「スーパースプレッダー(きわめて多数の人に二次感染させる感染者)」イベントになりうると懸念される中で開催された。 タルサのG・T・バイナム市長はフェイスブックで、同市でこのようなイベントがロックダウン開始以来で初めて開催されることをめぐり、住民の意見が割れていることを認めた。 「我々はこのイベントを開催する。COVID-19の陽性者が増加しているが、病院の受け入れ態勢がしっかりしたままなので。これを素晴らしいと考える人もいれば、無謀と捉える人もいる。各自がどう思うかはともかく、我々は1つのコミュニティとしてまとまって対応する」 タルサ当局者の間では、トランプ氏の支持者と反トランプ派が衝突するのではないかとの懸念もあった。 バイナム市長は18日、「市民の不安」につながる危険性を理由に、会場周辺に夜間外出禁止令を出した。しかしトランプ氏は19日、「自分たちのたくさんの支持者」のために夜間外出禁止令は解除されたとツイートした。 トランプ氏はさらに、「オクラホマ州に行こうとしている抗議者や無政府主義者、扇動者、略奪者あるいはごろつきは、ニューヨークやシアトルあるいはミネアポリスでのような扱いはされないと承知しておくように。まったく違う光景になる!」と警告していた。 トランプ氏は当初、19日に選挙集会を開くつもりだったが、この日が「ジューンティーンス」と呼ばれる、アメリカで奴隷制度が終わった日にあたるため、日程を変更していた。 集会場所の選定も物議を醸している。タルサは1921年、白人の暴徒が黒人や黒人の企業を襲撃して推定300人の死者を出した大虐殺が起きた場所だ。 人権活動家のアル・シャープトン師は19日にタルサで行われた平和的な集会で、今度こそ全員にとって「アメリカを偉大」な場所にできるチャンスだと、各地で抗議集会に関わる人たちを応援した。 (英語記事 Trump holds Tulsa rally amid virus fears)

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    ポルノ俳優がいきなり自宅に? 性教育についてNZの公共広告

    2020年06月21日 12:03 公開 セックスについて、子どもはどう学んでいるのだろう。 もしポルノを通じて、セックスとはこういうものと子どもが思い込んでしまうとしたら、それはいかがなものか……。こういう趣旨で展開されるニュージーランドの公共広告ビデオが話題になっている。 ポルノの出演者がいきなりそのままの姿で自宅にやってきたら……というこのビデオについて、製作者に話を聞いた。

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    英南部レディングの公園で男が刃物で6人殺傷 テロ事件として捜査

    て捜査していると述べる一方、共犯はおらず単独犯の犯行のようだと話した。犯行の動機はまだ不明という。 BBCのダニエル・サンドフォード内政担当編集委員によると、逮捕されたレディング出身の男は以前、テロ罪ではなく比較的軽い罪状でイギリス国内の刑務所で服役していたもよう。 事件を目撃した男性はBBCに、男が刃物を手に、公園内のあちこちにそれぞれ集まっていたグループからグループへと移動しながら、次々と人を刺し、男が自分に向かっても走ってきたと話した。事件当時、公園は混雑していたという。 攻撃が始まった時点で男から約10メートル離れていたというローレンス・ウォートさん(20)は、男が3人刺した後に自分たちに向かって突進してきたため、自分たちは走って逃げたところ、男は座っていた別のグループを攻撃しはじめたと話した。「1人の首の後ろを刺して、みんな走っているのに気づくと、(男は)公園の外に走って出て行った」。 英紙サンデー・ミラーによると、警官が男を「タックル」して地面に倒したという情報もある。 事件現場となった公園では同日夕、人種差別に反対する「Black Lives Matter」抗議集会が開かれていたが、警察は事件はこれと無関係と見ている。 同日深夜には武装した警官隊が、レディング市内の住宅を家宅捜索した。 外で取材していたBBCのドミニク・カシアーニ内政担当編集委員によると、警官隊が突入した後、大きな破裂音が聞こえたという。詳しい情勢は分かっていない。 「平和的な抗議集会」 事件の数時間前には公園内で「Black Lives Matter」抗議集会が開かれていた。 主催者のニーマ・ハッサンさんはフェイスブックに投稿したビデオで、「(自分たちの集会は)とても平和的で、警察の連絡係と連携していた」と説明。 「抗議と参加者について言えば、全員が無事です。誰も影響を受けなかった。事件が起きたころには誰も、現場にはいなかった」 (英語記事 Reading stabbings: Three people dead after Forbury Gardens attack)

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    グレタ・トゥーンベリさんに聞く パンデミック中どうしていた?

    タ・トゥーンベリさんは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)の間、どう過ごしていたのか。 BBCのジャスティン・ロウラット記者が取材した。 スウェーデン政府は強制的なロックダウン(都市封鎖)を実施しなかったものの、自主的な感染対策を市民に求めた。多くの市民はこれに応じて社会的距離を維持し、在宅勤務を続けた。

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    米司法長官、大統領がニューヨーク検事正を解任と 検事の辞意めぐり二転三転

    2020年06月21日 10:44 公開 米ニューヨークのジェフリー・バーマン連邦検事正が19日、解任された。司法長官による発表で自分が「辞任」することを知らされた検事正は、そのつもりはないと否定したものの、ウイリアム・バー司法長官はこの後、ドナルド・トランプ大統領がバーマン検事を解任したと発表した。一方で大統領は、決めたのは司法長官だと話した。ニューヨークの連邦検察官事務所は、ドナルド・トランプ大統領の関係者に対する様々な捜査を進めてきた。 バー司法長官は19日夜、バーマン検事正が「辞任する」と発表した。辞任の理由は示さず、米証券取引委員会(SEC)のジェイ・クレイトン委員長が後任に指名されると説明した。クレイトン氏に検察経験はない。クレイトン氏の承認までは、近隣ニュージャージー州の連邦検事が代行を務めると、バー長官は述べた。 しかし、バーマン検事正はこの発表から間もなく、「私は今晩、司法長官の報道発表で、自分が連邦検事を『やめる』のだと知った。私は辞任していないし、辞任するつもりもない。私はニューヨーク州南地区連邦地裁の裁判官たちに、この地区の連邦検事に任命された。私は大統領指名を受けた候補が上院に承認された時点で、この職を降りる。それまでは我々の捜査は遅滞も中断もなく進む。私はこの検察官事務所のスタッフと共に、恐れや偏向なく正義を追求する1日1日を大切にし、この事務所が扱う重要事件が確実に、滞りなく進むよう取り組むつもりだ」と発表した。 https://twitter.com/SDNYnews/status/1274178732476059650 この後に司法省が発表した書簡でバー長官はバーマン検事正に、「残念ながらあなたの昨晩の発表で、公共への奉仕よりも公の騒ぎにすることを選んだ。辞任するつもりはないと宣言したため、私は大統領に本日付で、あなたを解任するよう要請し、大統領はそうした」と伝えた。 バー長官は、バーマン検事正の後任が決まるまで、オードリー・ストラウス次席検事が代行を務めると述べた。 バーマン氏はこれに対して、ストラウス次席検事に代行させるという「バー司法長官が通常の法定手続きを尊重することにしたのを受け」、「ただちに」職を去ると発表した。 この日、オクラホマ州タルサでの支援者集会に向けてホワイトハウスを出発したトランプ大統領は、記者団に対して、「それは(司法長官の)省だ。私のじゃない。でも非常に有能な司法長官なので、彼次第だ。自分は関与してない」と答えた。 大統領の側近たちを捜査・起訴 バーマン検事正が2018年1月に就任以降、ニューヨーク州南地区連邦検察事務所は、トランプ氏の複数の側近を起訴してきた。連邦議会への偽証罪や選挙資金規制法違反などで服役したマイケル・コーエン元顧問弁護士も、その1人。トランプ氏の現在の顧問弁護士、ルディ・ジュリアーニ氏の商取引に対する捜査も進めている。 バーマン検事はそのほか、 性的人身取引などで有罪判決を受けニューヨークの拘置所内で急死した米資産家ジェフリー・エプスティーン被告に対する捜査も進めており、生前の被告と親交のあった英王室のアンドリュー王子が、捜査に非協力的だと発言したばかり。 バーマン検事は連邦地裁に任命されたため、トランプ大統領に解任する権限があるかは不明とされていた。 野党・民主党の幹部はこれまでたびたび、バー司法長官が司法省を政争の道具に使い、トランプ氏に求められるまま司法省の方針を決めていると批判してきた。 バーマン検事については最近では、かつてトランプ氏の側近だったジョン・ボルトン前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が近く出版する予定の回顧録に、トランプ氏とのやりとりを書いている。それによると、トランプ氏はトルコの大統領との取引材料にするため、トルコ国有銀行ハルクバンクへの捜査を中止するようバーマン検事の事務所に圧力をかけたという。 なぜ自ら選んだ検事正を バーマン氏は長年の共和党支持者で、トランプ氏の大統領選挙対策委員会を含め、複数の共和党政治家に献金してきた。 ニューヨーク連邦地検では、前任のプリート・バララ検事が辞任を拒否したため、トランプ氏が解任した。その後任として着任したのが、バーマン検事だった。 バララ氏はツイッターで、バーマン氏解任のタイミングや方法は奇妙だと書いた。 「選挙まで5カ月をきっているのに、なぜ大統領は自ら選んだニューヨーク州南地区の連邦検事正を金曜夜に追い出そうとするのか」と、バララ氏は書いた。 民主党幹部のジェリー・ナドラー下院司法委員会委員長は、バー長官はこれまで何度も「トランプの代わりに刑事捜査を妨害してきた」だけに、今回の「辞任」劇も驚かないと発言。 「これについて水曜に審議する。バーマン氏の証言を歓迎するので、公聴会に招待する」とナドラー委員長は述べた。 民主党のチャック・シューマー上院院内総務は、バーマン検事正の解任は「司法手続きの腐敗の可能性がぷんぷん臭う」と批判。「トランプ大統領は何に怒っているのか? この連邦検事の過去の行動か、それとも進行中の捜査か?」とツイートした。 検事正解任を知らされていなかった様子のリンジー・グレアム上院司法委員会委員長(共和党)は、バーマン氏の後任の承認手続きにおいては、まずはニューヨーク州選出の上院議員2人の承認が優先的に必要になると述べた。ニューヨーク州選出の上院議員は、チャック・シューマー議員のほか、同じく民主党のキルステン・ジリブランド議員。 (英語記事 US Attorney Geoffrey Berman denies he is stepping down)

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    ボルトン前米補佐官の暴露本、出版差し止め請求を棄却 米連邦地裁

    2020年06月21日 10:33 公開 米ワシントンの連邦地裁は20日、ジョン・ボルトン前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が在任中のことを書いた回顧録の差し止めを求めていたトランプ政権の訴えを棄却した。 米司法省はボルトン氏の回顧録の内容は、適切な精査を受けていないと主張していた。 ワシントン連邦地裁のロイス・ランバース判事は、政府が「出版差し止めによって、回復不可能な損害を防げるとは立証できなかった」と述べた。 一方でボルトン氏については、米国の国家安全保障を「賭け」、すでに「国家を危険にさらし」ているとした。 「The Room Where It Happened」(それが起きた部屋)という題の回顧録は、数十万部が印刷、配送されており、今月23日に発売が予定されている。 回顧録には、今年11月の大統領選で再選するという欲に意思決定が支配されたドナルド・トランプ大統領について、赤裸々に綴られている。 トランプ氏はこの書について、「うそと作り話で構成されている」と主張している。 地裁の判断は 米司法省の弁護団は、著書に機密情報が含まれていないと確認するための、出版前の原稿チェック義務にボルトン氏が違反したと主張した。 ボルトン氏の弁護団はこの主張をはねつけた。原稿は徹底的に精査されたもので、トランプ氏は単に内容が気に食わなかっただけだと主張した。 10ページにおよぶ判決文の中で、ランバース判事は、ボルトン氏は結論が出る前に出版前の精査プロセスを中断し、「機密保持契約の義務に違反し、機密情報を開示することで国家安全保障を脅かした可能性が高い」としたが、米政府の出版差し止め請求は棄却した。 「国家情報当局の最終承認を得ることなく、進んで本を出版しようとしていることから、ボルトン氏は実際に回復不能な損害を国家に与えているかもしれない」 「しかし このインターネット時代では、ほんの一握りの部数が出回るだけで、国家機密は取り返しがつかないほど損なわれる可能性がある。本を手にしたのがたった1人でも、熱意があれば本の内容を近所のコーヒーショップから世界中に公開できてしまう。本書はすでに報道機関をはじめ、世界中に何十万部も配布された。危害はすでに生じてしまった。現状は回復できない」 <関連記事> トランプ氏、習氏に再選支援を求めたか 前補佐官が暴露 トランプ米政権、ボルトン前補佐官の著書出版差し止め求め提訴 この決定の直後、トランプ氏はボルトン氏が「機密情報を(大量に)公開し、法律を破った」とし、「ボルトンはこの行為に対する非常に大きな代償を払わなければならない」とツイート。「こんなこと2度と起きてはいけない!!!」とした。 その後トランプ氏は、地裁の決定について、「ボルトンに法廷で大勝した。言うまでもなく、この本はすでに大勢やメディアにリークされていたので、高名な判事には止められなかった。しかし、金と機密情侵害について、強力で説得力のある声明と判決が下された……」とツイートした。 https://twitter.com/realDonaldTrump/status/1274366494185570304 ボルトン氏の弁護人、チャールズ・クーパー氏は、地裁が政府の出版差し止め請求を棄却したことを歓迎した。 一方で、ボルトン氏が政府との契約上の出版前義務を完全に順守しなかったとする結論には反論した。 「経緯の全容はまだ語られていないが、いずれ明らかになる」と付け加えた。 ボルトン氏の回顧録を出版する米サイモン・アンド・シュースターは、「我々は、検閲と出版の事前制限に対する合衆国憲法修正第1条の強力な保護を、地裁が支持したことに感謝する」としている。 「とっぴで、驚くほど無知な」指導者 ボルトン氏は2018年4月にトランプ大統領の補佐官(国家安全保障問題担当)に就任。イランや北朝鮮、アフガニスタンなどとの主要な問題の対処をめぐってトランプ氏と対立し、翌年9月に辞職を発表した。 ボルトン氏は回顧録の中で、トランプ氏を「とっぴで」、「衝動的で」、「驚くほど無知な」指導者だとしている。 ほかにも、真実かどうかは確認できないが、個人的な会話に基づく主張も含まれている。 ボルトン氏によると、トランプ氏は大統領再選を目的に、中国の習近平国家主席の支援を取り付けようとし、「米農家の票と、中国が大豆と小麦の購入を増やすことが、選挙結果を左右すると強調した」という。 また、新疆ウイグル自治区での収容所建設は「正しいこと」だと述べたという。 トランプ氏は「実質的に、お気に入りの独裁者に個人的な便宜を図るために」犯罪捜査に介入することを厭わず、トルコの企業が関与した事件について、トルコのレジェプ・タイイップ・エルドアン大統領を進んで援助していたとしている。 ほかにも、ヴェネズエラ侵略は「クール」で、ヴェネズエラは「実際はアメリカの一部」だと述べたという。 イギリスが核保有国だと知らなかったり、フィンランドはロシアの一部なのかと側近に尋ねたこともあったと書かれている。 (英語記事 Judge rejects Trump bid to ban ex-adviser's book)

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    ナヴァホ・ネイション、アウトブレイクに立ち向かう先住民コミュニティー

    2020年06月20日 13:49 公開 ジョシュア・チータム、BBCニュース 自分が新型コロナウイルスに感染していると分かった時、アメリカの先住民ナヴァホのヴァレンティーナ・ブラックホースさんは携帯電話で姉妹に、心配しないようにとメッセージを送った。 ミス・コンテストで優勝経験のあるヴァレンティーナさんは、ナヴァホの伝統を愛していること、他人を助ける情熱、そしてユーモア豊かな性格で知られていた。1歳半の娘ポエットちゃんを溺愛し、政府職員として働き、ナヴァホ・ネイション(先住民の準自治領)の大統領になることを夢見ていた。 新型コロナウイルスがナヴァホ・ネイションまで到達した時、ヴァレンティーナさんは家族に家の中にとどまり、感染対策をするよう呼びかけた。しかし数週間後、恋人のボビーさんが体調を崩したため、ヴァレンティーナさんはアリゾナ州モニュメント・ヴァリーに近いカエンタという小さな町で、恋人の看病に当たった。 ヴァレンティーナさんには関節リウマチの持病がある。しかし、それとは違う関節の痛みをすぐに感じるようになり、呼吸もしづらくなった。新型ウイルスの検査を受けると、1週間後に心配していた通りの結果が出た。 呼吸が悪化したため、ボビーさんは急ぎヴァレンティーナさんを診療所に連れて行った。その数時間後に彼女は亡くなった。28歳だった。 姉妹のヴァニエルさんは、「ヴァレンティーナはこれまでたくさんのことを克服してきた。今回も回復すると思っていたのに」と話した。 ナヴァホ・ネイションで新型ウイルスの犠牲になった人の中でも、ヴァレンティーナさんは若い方だ。ナヴァホは今、アメリカ史上最悪のアウトブレイク(大流行)と戦っている。 最初にネイション内で感染者が報告されたのは3月15日。それ以降、人口比の感染率はアメリカのどの州と比べても高い。 6月14日時点までに確認された感染者は6611人。死者は300人以上に上り、15州の死者数より多い。 ナヴァホ・ネイションは、アメリカ先住民の準自治領としては広さ、人口共に最大だ。ユタ州、アリゾナ州、ニューメキシコ州の砂漠や渓谷にまたがるネイション内には、17万3000人以上が住む。もしこのネイションが単独の州だったとすると、その広さは他の10州よりも大きい。 ナヴァホ、あるいは彼らの言葉でディネと呼ばれるこの民族は、この地域に数百年前から住んでいる。しかし、ナヴァホ・ネイションはアメリカによって作られた。 アメリカは領土拡大に伴って何千人ものナヴァホを従来の土地から追い出した後、一定の自治を認める地域を指定した。この地域への居住を承諾する見返りとして連邦政府は、教育や保健といった公共サービスについて補助金を出すことを約束した。 ナヴァホはアメリカの発展に大きく貢献してきた。おそらく最も有名なのは、第2次世界大戦中の暗号だ。ナヴァホの兵士が母語から暗号を開発し、アメリカ軍の通信の機密性を確保した。 しかし新型コロナウイルスがネイション中に広がる中、ナヴァホの暮らしに影響し続ける社会的・経済的不平等が浮き彫りになった。ひとつひとつの問題が互いに影響しあい、アウトブレイクを悪化させたのだ。 ヴァニエルさんは、「私たちにもっと色々なものがあれば、ヴァレンティーナはまだ生きていたかもしれない」と話した。 ネイションでは多くの住民が金銭に困っている。ネイション内の失業率は約40%で、年収1万2760ドル(約136万)以下の貧困ラインで暮らす人たちの割合も同じくらいだという。 こうした要因がナヴァホの健康問題を悪化させる。人口の3分の1が糖尿病や心臓疾患、肺の病気などを患っている。中には、砂漠のあちこちに放棄されたウラン鉱山の放射線に何年もさらされ、体調を崩す人もいる。 健康な食品をなかなか手に入れられない現状も、こうした状況に一役買っている。ナヴァホ・ネイションでは7万1000平方キロメートルの広さの中に、食料品店がたった13軒しかない。もっと充実した店舗で買い物をするには、何時間も運転してネイションの外へ行かなくてはならない。ガソリン代が払えないため、複数の家族が自動車1台に乗り合い、買出しに行くのが当たり前の光景だが、これも感染リスクを悪化させる。 さらに、保健サービスの不足が救援活動を妨げている。ネイション内に12カ所ある医療施設には、ベッドが総計200床しかない。住民900人につき1床という計算になり、アメリカ全体の平均値の3割に過ぎない。その結果、新型ウイルス患者はその場しのぎの隔離施設に運ばれたり、ネイション外の病院へと搬送されたりする。 多くの家庭で、数世代が一緒に暮らしているため、高齢者や基礎疾患などのある住民にもウイルスが広がりやすい。ネイションの3割の世帯には水道や電気が通っておらず、手をこまめに洗う感染対策がなかなかできない人が、何千人もいる。 <関連記事> 家で「手洗い」ができないアメリカ国民 料金未払いで水道停止 手洗いが難しい国、どうすれば? 新型ウイルス対策の壁 ネイション内でペットボトルの配布や水道整備を行う慈善団体「DigDeep」のエマ・ロビンスさんは、「私たちがこのネイションに入れられてからずっと、年間を通じて起きていることだ」と話した。 ロビンスさんはこのネイションで生まれた。現在は、ネイションから600キロ近く離れたカリフォルニア州ロサンゼルスに住んでいるが、移動制限のために戻れないでいる。 「家族や友人のことが心配です。こうした話を聞くにつけ、帰れないことが本当につらく、絶望を感じています」 しかしこうした苦境にも関わらず、ロビンスさんは、ナヴァホのことが議論されると被害者であることが強調される現状に苛立っていると話した。 「ナヴァホ・ネイションの状況について『なんてひどい』というトーンで話すのが流行っているけれど、そういう人たちは、現地の素晴らしい取り組みや、前向きな努力を見ていないと思う」 米連邦インディアン事務局はBBCの取材に対し、新型コロナウイルスの流行を受けて「インディアンのネイションを支援するために前例のない活動」を行ったと説明。ナヴァホについては防護用品などを支給したほか、技術的な支援も行ったと話した。 ナヴァホ・ネイションはこのほか、パンデミックを受けた2兆ドルの経済刺激策から、6億ドルを受け取っている。しかし、自治体が資金を手に入れたのは法律施行から1カ月後のことだった。ナヴァホを含む10民族はこの間に、アメリカ先住民への補助金遅延について財務省を訴え、勝訴している。 政府の補助金が遅れる間、ナヴァホ・ネイションはアウトブレイク初期の大事な数週間を寄付や自己資金に頼っていた。同ネイションのジョナサン・ネズ大統領は地元住民へ食料や医療品を流通させるネットワークを構築したほか、週末には57時間の外出禁止令を敷くなど、アメリカ国内でも最も厳しい部類に入るロックダウンを行った。 地元住民もこうした支援に協力した。ナヴァホで過去に司法長官を務めたエセル・ブランチさんが始めたクラウドファンディングは470万ドル以上を集めた。また不思議な縁から、アイルランドから何千ドルもの寄付が送られてきた。これは1847年、アイルランドで大飢饉(ききん)が起きたときに170ドルを寄付したチョクトーミニ族への敬意の表れだという。ブランチさんはボランティアの協力を得て、寄付金を使って食料や水、除菌ジェルなどを住民の半数以上に届けることができた。しかしこうした時にも、インフラの整備不足が障害となった。 「外界から本当に遮断されたコミュニティーがひとつあり、食料をどうやって届けようかと試行錯誤しました」 「直接行くのが一番簡単ですが、それだとずっと舗装されていない道を行くことになります。舗装されている道をたどると、1時間半も遠回りしてしまう」 言語の壁も、ナヴァホ・ネイションでのアウトブレイク対策で決め手となる要因だった。 あらゆる公のコミュニケーションと同様、ネイション内では新型ウイルスの情報をナヴァホの言語と英語で提供していた。これは文化的遺産を守りたいという意欲によるものでもあるが、ナヴァホの言葉しか話せない、あるいは英語のスキルに限界がある住民もいるという実務的な理由もある。ナヴァホでは、新型ウイルスは「Dikos Ntsaaígíí-19」と翻訳された。「大きな咳(せき)19)」という意味だ。 しかしBBCが取材した住民からは、この翻訳が新型ウイルスの脅威を過小評価する一因になったという声も聞かれた。 ナヴァホ出身で、アリゾナ州立大学の公衆衛生学科を束ねるアグネス・アッタカイさんもその1人だ。ナヴァホの伝統的な治療師の助言を元に、COVID-19のナヴァホの名前を改名すべきだと考えている。 「言葉は敬意を持って扱わなければならないし、この病気について否定的になるような事態は避けるべきです」 「言葉を尊重した上で正しく翻訳するようになれば(中略)、その言葉を使う人も、COVID-19はせきや肺炎のようなものだと思うのをやめて、自分の行動を変えようと思うようになるはずです」 しかし、ナヴァホのネズ大統領は、この翻訳が適切に新型ウイルスの危険性を表していないという意見は「不公平だ」と話した。 BBCの取材でネズ氏は、「そういう言い訳が飛び交っている」と話した。 「私たちはナヴァホの高齢者や伝統的な教えを尊重して、『死』という言葉を避け、ナヴァホの民に負担や困難を与える言葉を避けた」 近隣州がロックダウンを緩和し始める中、感染の第2波がネイションを襲うのではないかと、多くの住民が心配している。 「先が見えないことが多いですが、希望は持っています」とネズ大統領は話した。 「ナヴァホを率いるには、希望を持たずにはやっていられないので」 (英語記事 The people battling America's worst coronavirus outbreak)

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    アメリカの奴隷解放を祝う「ジューンティーンス」、数百万人が参加

    2020年06月20日 12:38 公開 アメリカで奴隷制度が終わった日、6月19日を「ジューンティーンス」と呼んで祝う行事が19日、アメリカ各地で開かれた。 1865年6月19日は、テキサス州で奴隷解放宣言が読み上げられた日。奴隷制維持のために戦った南部連合のうち、テキサス州は奴隷解放を受け入れた最後の州だった。南北戦争は1865年4月に終結している。 6月19日は国民の祝日ではないが、多くのアフリカ系市民が「June nineteenth(6月19日)」を「Juneteenth」と呼んで祝ってきた。 今年は、黒人男性ジョージ・フロイドさんが白人男性の暴行で死亡した事件を機に、各地で人種差別に抗議する動きが高まっている最中での6月19日ということもあり、例年より多くの人々が、さまざまな行事に参加した。

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    ブラジルで新型ウイルス感染者100万人突破 アメリカに続き2カ国目

    2020年06月20日 12:17 公開 ブラジルで19日、新型コロナウイルスの感染者が100万人を突破した。感染者数が100万人を超えたのは、アメリカに続いて2カ国目となる。 ブラジル保健省によると、この日までに確認された感染者は103万2913人。また、過去24時間の感染者数が過去最多の5万4000人以上だったと発表した。 保健省は、今週初めに各州からの報告に不備があったため、感染者数が急激に増えたと説明している。 一方、1日当たりの死者が4日連続で1200人を超えており、全体で4万9000人近くが亡くなっている。 ブラジルでは検査の実施件数が不足しており、実際の感染者数や死者数はこれよりも多いとみられている。専門家は、感染のピークはまだ数週間先だとみている。 特に貧困地域や先住民コミュニティーなどで感染が広がっているという。 感染対策をめぐっては、極右のジャイル・ボルソナロ大統領の対応が大きな批判を浴びている。ボルソナロ大統領は当初から新型ウイルスの脅威はたいしたことがないとし、「ちょっとしたインフルエンザ」のようなものだと述べていた。また、感染拡大を防ぐために厳しい移動の制限などを敷いた州知事や市長らと激しく対立している。 ボルソナロ氏はまた、新型ウイルスそのものより、こうした制限による経済的打撃の方が大きいと主張。これまでに、大統領の方針に反発して保健相が2人、辞任している。 <関連記事> アマゾン先住民リーダー、新型ウイルス感染症で死亡 ブラジル、新型ウイルス感染のデータ再公開 裁判所命令受け 新型コロナウイルスによる本当の死者数は? 各国の超過死亡を見る ブラジルでは全国的なロックダウン(都市封鎖)が行われていない中、各州や市が独自の感染対策を行っている。数カ月にわたる制限の後、流行はなお収まっていないものの、一部では制限が緩和され始めている。 一部の地域では、保健システムが感染拡大に対応できずにいる。先住民コミュニティーなど適切な治療へのアクセスが難しい遠隔地で感染が急速に拡大するなど、なお懸念材料がある。 一方で、経済活動の再開を願う声も広がっている。 経済アナリストからは、ブラジルでは今年6~8%のマイナス成長となり、数百万人が失職する恐れがあるとの予測が出ている。ブラジル政府はパンデミックの影響を受けた人を対象とした一時的な支払い制度を導入したものの、多くの市民が貧困状態になると予想されている。 ボルソナロ大統領の対応とは ブラジルでは新型ウイルスが非常に政治的な問題となっている。世界保健機関(WHO)などが提唱する社会的距離などの科学的アドバイスをボルソナロ大統領が拒否したことが、ブラジルの被害悪化につながったと、複数の専門家が指摘する。 ボルソナロ氏は当初、新型ウイルスの脅威は誇張されていると繰り返し主張。集会は危険だという保健当局の忠告を無視し、ロックダウンに反対するデモにも参加していた。 また、厳しいロックダウンを敷いた州知事は、政府に対抗して政治的利益を上げようとしているのだと批判した。 さらに、感染者に対して抗マラリア薬ヒドロキシクロロキンの使用を強く推奨していた。この薬については、WHOが致死率を下げる効果がないと指摘している。保健相が相次いで辞任した後、現在は公衆衛生での経験が全くない軍幹部が、政府の新型ウイルス対策本部を率いている。 今月初めには、過去24時間の感染者と死者の数だけを公表するとして累計データをウェブサイトから削除。この措置は検閲に当たるなどと大きな批判を浴び、最高裁判所が再公開を命令した。 こうした中、ボルソナロ氏自身も政治的危機に直面している。現在、政治的利益のために警察に介入した疑惑で捜査を受けているほか、最高裁判所は別の2案件でボルソナロ氏の仲間を取り調べている。 世界で現在、最も感染者が多い国はアメリカで、ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると約222万人。死者は12万人近くに上っている。世界全体の感染者数はこれまでに864万人を超え、死者数は約46万人。これまでに423万人以上が回復しているという。 <解説>トランプ米大統領との共通点 ――ケイティー・ワトソン南米特派員 ジャイル・ボルソナロ大統領は、以前からドナルド・トランプ米大統領と、その政治手法を称賛してきた。それぞれの国でのパンデミック対策をはじめ、この2人には共通点が多い。アメリカの感染者数や死者数は衝撃的だが、ブラジルも恐ろしい水準に達している。誰も参加したくないクラブの名誉会員といったところだ。 ブラジルでの感染者急増は、報告の不備が原因とは言え、感染がまったく抑制できていない実態を物語る。しかもよりによって、大都市が経済活動を再開し、大勢が職場に戻っているこのタイミングでの急増だ。 ブラジルでは長い間、ボルソナロ氏と各州の知事が対立していた。州知事らが厳しい隔離政策を敷いたことで経済が打撃を受けると、ボルソナロ氏は怒っていた。 しかし流行が始まってから3カ月がたち、各州知事に経済再開の圧力をかけているのは、今や大統領だけではないようだ。数百万もの住民が生活に困り、失業する中、何らかの「日常」に戻りたいという願いが強くなっている。しかしこれは危険なやり方に思える。ブラジルはまだ、感染流行のピークを迎えていないのだ。 (英語記事 Hard-hit Brazil passes one million virus cases)

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    英俳優イアン・ホルムさん死去 「ホビット」「エイリアン」「炎のランナー」など

    ようになった。 米アカデミー賞候補になった「炎のランナー」では、英アカデミー賞を受賞。1981年にはBBCラジオによる「ロード・オブ・ザ・リング」全編のラジオ劇で、フロド・バギンズを演じた。 2000年には米紙ロサンゼルス・タイムズのインタビューで、「自分の演技はいつも変わる。自分はいわゆる映画スターのタイプではないので、いつも同じような役を求められることもない」と話していた。 1989年には大英帝国勲章司令官(CBE)を叙勲され、1998年にはナイト爵位を与えられて「サー・イアン」となった。 (英語記事 Sir Ian Holm: Lord of the Rings and Alien star dies aged 88)

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    アメリカン航空、マスク着用を拒んだ乗客を降ろす

    2020年06月19日 14:24 公開 米アメリカン航空は17日、マスクの着用を拒んだ男性乗客1人を旅客機から降ろした。同社は、新型コロナウイルスによる感染症「COVID-19」対策のため、乗客に顔を覆うことを義務付けている。 搭乗を拒否されたのは、ブランドン・ストラーカ氏。アメリカン航空によると、米ニューヨーク発テキサス州ダラス行きの1263便で、ストラーカ氏がマスクの着用を拒否したため旅客機から降りるよう求めたという。 ストラーカ氏は、機内で顔を覆うことを義務付ける法律は存在しないと主張した。 「私はマスクをつけていないという理由で飛行機から排除された。こんなことは初めてだ。連邦法なんかじゃないのに。アメリカン航空スタッフが立ちはだかって、これは法律だと言ってきた。『マスクをつけられない人たちのことを尊重してください』と。これは法律なんかじゃないと指摘したら、排除された」と、ニューヨークのラ・ガーディア空港からツイートした。 https://twitter.com/BrandonStraka/status/1273295136429084672 今後の搭乗禁止も アメリカン航空は、「乗客が顔を覆うよう求められなくなる」までストラーカ氏の搭乗を禁止したと述べた。 マスク着用を義務付ける連邦法はない。しかしアメリカのすべての主要航空会社は新型ウイルスの感染拡大のリスクを軽減するため、5月中旬から乗客乗員に対して顔を覆うよう求める規則を導入している。 15日には、アメリカン航空は「乗客に対して顔を覆うよう求める、より強力な方針」を発表した。この方針では、顔を覆うのを拒否した乗客の搭乗を許可しないほか、今後の搭乗も禁止する可能性があるとしている。 マスク着用は「法律じゃない」 ストラーカ氏は、客室乗務員の1人が機内でのマスク着用は「法律だ」と主張し、「間違いを犯していた」と述べた。 「それは事実じゃないと指摘したら、『いいえ、事実です、事実です』って言ってきた。最終的に乗員たちは主張を変えたんだ。『これが私たちの方針です。従えないなら搭乗できません』って」 「私にマスクを着用できない健康上の理由があるのか、誰1人として聞いてこなかったと言ったら、スタッフ全員が私を取り囲んで威嚇してきた」 同じ便に搭乗していた米紙ニューヨーク・タイムズの記者は、言い争いの一部を携帯電話で撮影していた。 https://twitter.com/AsteadWesley/status/1273293191194836993 この動画では、ストラーカ氏が客室乗務員と言い争う声が確認できる。女性客室乗務員は、持病があるならそれを確認できる書類を持っているかと尋ねている。 激しいやりとりの後、別の女性が「マスクを着けるか、飛行機を降りてもらえますか?」と叫んでいるのがわかる。 アメリカン航空は、子どもや持病がある人、飲食する場合には例外的にマスクを外していいとしている。 マスクを着用しなくていい条件に見合う持病があるのかと米CNNに尋ねられると、ストラーカ氏はコメントを拒否。「マスクを着用するのは困難であり、やりすぎだ」と述べた。 「もはや選択肢すらない」 ストラーカ氏は元俳優のヘアスタイリストで、米フォックス・ニュースにゲスト出演したことがある。民主党への支持を否定するよう人々に促す運動「WalkAway Campaign」(立ち去ろうキャンペーン)を立ち上げた経歴の持ち主だ。 WalkAway Campaignのウェブサイトでは、20ドル(約2140円)のマスクなどの同キャンペーン商品が販売されている。 ストラーカ氏はツイッターに投稿した動画の中で、アメリカン航空のマスク着用方針は「全く正気とは思えない」とし、「私たちにはもはや選択肢すらない」と述べた。 (英語記事 US airline passenger removed for not wearing mask)

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    オーストラリア、国家によるサイバー攻撃被害 首相が発表

    グだと専門家が判断していると述べた。 <関連記事> 中国外交官、新型ウイルスの発生源探しをBBCに否定 南シナ海問題で「無責任な発言」 中国、豪外交白書を批判 どの国家によるものかわかっているかとの記者団からの質問に、モリソン氏は「公に特定はしない」と述べ、特定の国家を名指しすることは避けた。 その上で、「こうした活動ができる国家的な行為者はそう多くはない」と付け加えた。 サイバー攻撃は過去何カ月間にわたって回数が増えていたという。モリソン氏は、同様の「悪意ある」攻撃はオーストラリアだけでなく、世界中でみられるとした。 専門家は中国との関連を指摘 サイバー情報活動の専門家らはしばらく前から、オーストラリアで起きたハッキングは中国と関連があるとしている。 彼らは中国について、ロシア、イラン、北朝鮮などと共に、こうした攻撃を仕掛ける能力をもち、オーストラリアとは同盟関係にない数少ない国の1つだと説明している。 専門家ジョシュア・ケネディ=ホワイト氏は、「ロシアと中国とは常に緊張関係にあり、オーストラリアにとってはそれらの国が主に気をつけるべき国となる」とBBCに話した。 BBCのシャイマー・カリル・オーストラリア特派員は、オーストラリアがアメリカに同調し、新型コロナウイルスの発生源の調査を求めて以来、オーストラリアと中国の緊張が大きく悪化したと説明。 中国はオーストラリアの大麦に関税をかけ、牛肉の輸入を停止したとし、オーストラリアはモリソン氏が先週、中国の「威圧」には屈しないと述べたと伝えた。 多くのハッキングを防いできた オーストラリアでは昨年、主要政党や議会のコンピューターネットワークが「高度な技術をもつ国家」により「悪意ある侵入」を受けた。 ロイター通信は、オーストラリア情報機関が中国によるものとみていると報じた。豪政府はコメントを拒否した。 モリソン氏は18日、医療機関などの事業者に、サイバー攻撃に対する防御策を改善するよう要求。これまで多くのハッキングを当局が防いできたが、常に警戒することが大事だとした。 そして、「今日この問題を指摘するのは、国民の不安をあおるのが目的ではなく、注意を呼び起こすためだ」と述べた。 (英語記事 Australia targeted by 'state-based' cyber attack)

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    警察を解体したらどうなる 実践してみたアメリカの街

    2020年06月19日 14:04 公開 黒人男性への警察暴力への抗議が高まり、警察改革や予算打ち切り、警察解体などと様々な要求がされる中、実際に警察組織を解体した自治体に注目が集まっている。 米東部ニュージャージー州のキャムデン市は2012年、市の警察を解体した。住民との関係改善が目的だった。 キャムデン市の住民が警察に求めたのは、猛々しい戦闘員ではなく、自分たちを守ってくれる守護者だった。 キャムデン市はかつては全米でも特に犯罪率の高い自治体だったが、警察解体から8年たった今、犯罪発生件数は過去50年間で最少になった。

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    「ここの人たちが本物のアメリカ人」 西部でトランプ支持者に聞く

    2020年06月19日 13:48 公開 11月の米大統領選を控えて、BBCのソフィー・ロング記者は西部モンタナ州を訪れ、有権者がドナルド・トランプ大統領をどう思っているか、尋ねてみた。 大統領の支持者の中には、自分たちこそ「真のアメリカ人」で「サイレント・マジョリティ(静かな多数派)」だと自認する人たちがいる。

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    私たちの脳はパンデミックをどう処理しているのか

    2020年06月19日 13:46 公開 自主隔離、失職、感染の恐怖……。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)で、様々な要因が私たちの心の健康に影響を与えている。 私たちの脳がこの異常事態をどう処理しているのか、専門家の話を聞いてみた。 ビデオ製作:アンゲリカ・M・カサス

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    フェイスブック、トランプ陣営の選挙広告を削除 「ナチスの憎悪のシンボル」使用で

    している。 <解説> トランプ大統領を怒らせる判断 ――ジェイムズ・クレイトン、テクノロジー記者(BBC北米) テクノロジー大手とホワイトハウスの関係がますます不安定になる中、新たな衝突が発生した。 ツイッターは先月、ミネアポリスでの暴動についての大統領のツイートが「暴力を賛美」していると判断し、警告をかぶせた。 これに対してトランプ氏は、大手テクノロジー企業は「監視されていない権力」を持っていると批判。利用者の投稿内容についてインターネット・プロバイダーの責任を免責する「米通信品位法230条」を撤回するべきだと反論した。 しかしツイッターはさておき、トランプ氏がプラットフォームとして本当に気にかけているのはフェイスブックだ。トランプ氏のオンライン政治広告予算の大半がフェイスブックに振り向けられている。今回のフェイスブックの判断にトランプ氏は怒り心頭だろう。一方でこれは、フェイスブックが政治的な投稿についてもモデレーション(内容確認)を行うという警告でもある。 大統領選が近づく中、フェイスブックがどんな内容を削除するのか、さらに注目が集まるだろう。

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    米最高裁、若い不法移民の救済廃止は「違法」 トランプ氏は反発

    う制度だ。 2007年以降に米国に居住している個人のみに適用される。 DACAが適用されている人々はBBCに対し、今回の判決に安堵(あんど)し、驚いたと述べた。そして多くが、これからも移民制度改革を訴え続けると述べた。 テキサス州のフアナ・グズマンさん(28)は、「これはすごく必要とされていた勝利だ。そして、私たちがDACAで保護されていない自分たちの残された家族や地域社会のために前進し続け、闘い続けるために必要な力を与えてくれている」と述べた。 メツリ・サンチェスさん(23)は、「今回は大勝利となったが、DACAの保護を受ける資格があるのに受けられない人々のため、闘い続ける必要がるという圧力をかけ続けなければならない」と述べた。 (英語記事 Trump's bid to end immigration policy 'unlawful')

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    インド兵10人、中国が解放 衝突後の交渉で=インド報道

    、衝突の際に中国軍が使ったとされる武器が18日、明らかになった。 国境警備に当たるインド軍の幹部からBBCが入手した写真には、多数のくぎが付けられた鉄の棒が写っている。幹部は中国軍が使用したものだとしている。 この写真はツイッターで拡散されており、インドで怒りの声が出ている。写真について、インドも中国も当局はコメントしていない。 両国は1996年、緊張悪化を防ぐため、係争地での銃器や爆弾を禁止することで合意している。 メディアによると、今回の衝突は標高約4300メートルの険しい尾根部分で発生。氷点下の気温の中、急流のガルワン川に落下した兵士もいたという。 核保有国の両国が国境付近で銃器を使わずに衝突したのは、これが初めてではない。 先月も、ラダック地方のパンゴン湖や北東部シッキム州で両国兵士が殴り合うなどした。 最後に銃撃があったのは、1975年にインド北東部アルナーチャル・プラデーシュ州の国境付近で起きた衝突で、インド兵4人が死亡した。以来、両軍による発砲は起きていない。 双方が主権を主張 インドと中国の国境地帯ではこのところ小さな衝突が起きていたが、死者が出たのは過去45年以上で初めてだった。 インドのメディアは、中国兵も40人以上が死亡したとの未確認情報を伝えている。 中国当局は18日、「ガルワン渓谷地域の主権」を主張。インド当局はこれを、「誇張であり受け入れられない」と反論している。 17日には、インドのスブラマニヤム・ジャイシャンカル外相と中国の王毅外相が電話で会談。インド外務省の報道官によると、両外相は「全体状況を責任ある方法で扱うことで合意した」。 電話会談後、インド政府は声明を発表。戦略上の要衝であるガルワン渓谷で、事実上の国境である実効支配線(LAC)のインド側に、中国軍が建造物を建てようとしたとした。 また、そうした行動は「周到に計画されたものであり、暴力と犠牲者を生む直接の原因となった」とし、中国に「間違いを正す」よう求めた。 一方、中国政府の声明で王氏は、「中国は改めてインドに強い抗議を表明するとともに、インドに詳細な調査と(中略)同じことが起こらないために挑発的な行動の中止を要求する」と述べた。 インドは、中国がガルワン渓谷に数千人の部隊を送り込み、インドの領土を3万8000平方キロにわたって占拠していると主張している。 両国は過去30年間で何度か協議を重ねてきたが、国境問題は未解決のままだ。 (英語記事 China 'releases Indian soldiers' after border clash)

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    ドイツ食肉処理場で集団感染、650人が陽性 千人超が自主隔離へ

    2020年06月18日 14:03 公開 ドイツ北西部ギュータースローの食肉処理場で新型コロナウイルスの集団感染が発覚した。これまでに1000人以上の従業員が検査を受け、650人以上の感染を確認。数千人が隔離を行うよう指示されている。 この食肉処理場は、17日午後から操業を停止している。さらに数千人が検査を待っている状態だ。 従業員やその接触者は、検査結果を受け取るまで自主隔離を行うよう指示された。また感染発覚を受け、地元自治体は今月いっぱい、学校や保育施設の閉鎖を決めている。 ドイツのアンゲラ・メルケル首相は、感染拡大を防ぐためのこうした措置を「歓迎する」と述べている。 <関連記事> 新型コロナウイルス治療に「画期的発見」 ステロイド剤が重症患者に効果 北京で新たに100人の感染者、規制強化 ロックダウン拡大 欧州のロックダウンが「300万人の命を救った」 英研究 ドイツは新型ウイルスのアウトブレイク(大流行)対策に関して称賛を受けている。欧州連合(EU)最大の人口を持つにも関わらず、新型ウイルスによる死者は9000人以下にとどまっている。 政府は17日、大型イベントを禁止する制限を10月末まで延長すると発表した。 一方、食肉処理場での集団感染は今回が初めてではない。ドイツでは西部ノルトライン=ヴェストファーレン州のミュンスターやコースフェルトの処理場でも感染が確認されており、政府は処理場で季節労働者を雇わないことを決定している。 この問題は、食肉加工業界の労働環境の悪さに再び焦点を当てることになった。過去の集団感染では、従業員が寮で共同生活をしていたことが明らかになっている。 フランスやアメリカでも食肉処理場で集団感染が起きており、少なくとも2カ所の処理場で新型ウイルスによる死者が出ている。 (英語記事 Thousands quarantined after Germany abattoir outbreak)

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    イングランド、夏休み中も無料給食継続へ 著名サッカー選手の呼びかけで実現

    万人の子どもたちが、夏休み中も無料で給食を受け取ることができるようになった。 ラッシュフォード選手はBBCの番組に対し、「やるべきことはまだ残っている」と話し、今後も制度の改革に取り組んでいくと話した。 <関連記事> 英中銀、経済支援の「準備できている」 4月のGDP20%減を受けて 新型コロナウイルスと貧困、最悪の組み合わせ? 「給食をポケットに詰め込んで」 英小学校の貧困児童たち(2018年4月) イングランド代表でもあるラッシュフォード選手はロックダウン中、慈善団体「FareShare UK」と協力し、貧困家庭などに対して300万食分の食事を確保するため、2000万ポンド(約26億8000万円)の寄付を集めていた。 今回「FareShare UK」は、政府が夏休みの終わりまで無料給食制度を延長しない場合は法的措置に踏み切ると発表していた。 ラッシュフォード選手は公開書簡の中で、子どもの頃に学校の無料給食やフードバンクを利用していた経験を語り、この話は「イングランドの家庭にはあまりにも身近なことだ」と述べた。 「私の母は最低賃金でフルタイムで働いて、家族がきちんとした夕飯を食べられるように頑張っていた。でも、それでは足りなかった」 その上で、「(政府が方針を)Uターンし、最もぜい弱な人たちの生活を守ることを最優先にする」のは、「政治ではなく人道の問題だ」と話した。 「決定変更に感謝」 BBCの番組に出演したラッシュフォード選手はジョンソン氏との会談について、「首相が決定を覆してくれたことに感謝する」と話した。また、電話の中でジョンソン首相から、「キャリアを前向きな方向に使ってくれたことを」感謝されたと述べた。 「首相は、意見を持って人々に広める人がいること、声をあげるプラットフォームがない人の声になり、できる限り声をあげる人がいることを喜んでいた」 また、夏休みにも給食制度が延長されたことで、「次に何をするべきかを考える6週間の猶予ができた」と話した。 「やるべきことはもっと残っているので、これで終わりにしたくはない。反応を分析する必要もある」 「年間を通して苦労している人たちがいる。そうした人々の状況についてもっと把握し、どんな支援が最善なのかを考える必要がある」 「最近になってやっと知った」 ジョンソン首相は首相官邸で毎日行われている定例記者会見で、ラッシュフォード選手の「貧困に関する議論への貢献」を称賛した。 「きょうラッシュフォード選手と話した。彼の取り組みについては正直、最近になってやっと知ったが、その取り組みの成果について感謝を述べた」 「学校給食が一般的に学期中に適用されべきなのは明らかだが(中略)我々は今現在、家庭が直面している圧力を理解しなくてはならない」 イングランドの無料給食制度では、子ども1人につき1週間当たり15ポンド分の給食券が支給される。夏休みに制度が延長されたことで、新たに1億2000万ポンドのコストがかかるという。 一方、スコットランドとウェールズではすでに、給食券や食事の宅配、銀行口座への送金といった制度を使って、夏休み中も家庭支援が続くことが決まっている。 北アイルランドのアーリーン・フォスター首相も、「必要な資金が確保でき次第」、同様の食事支援制度を夏休みの終わりまで延長したい考えを示した。 著名サッカー選手の影響、効果は? ジョンソン政権の閣僚らは当初、給食制度を夏休み中にまで延長しないという決定を擁護していた。 しかしBBCのローラ・クンスバーグ政治編集長は、ラッシュフォード選手のような「若くて人気があり、意見をはっきりと述べられる著名人」の介入で、「この擁護も時間を追うごとに続かなくなった」と分析した。 ハンナ・リチャードソン教育・社会問題担当記者によると、学校の休暇中に食事に困る貧困家庭の問題は、今に始まったことではないという。 慈善団体は毎年夏になると、こうした家庭の報告書を発表して事態改善に努めているが、ラッシュフォード選手の登場で政府が動くに至ったと述べた。 一方で、今回の政府の決定では、現在、給食制度を受けている家庭だけが対象となっており、これから学期末までに新たに困窮した家庭などは対象外となってしまうと指摘。 ロックダウンによって社会保障申請者が増えている中で、今回の決定が十分なのかは疑問だと話した。 雇用当局の発表によると、イギリスで5月にロックダウンの影響で失業手当などを含む雇用関係の社会保障を申請した人は280万人に上っている。 また、ジョゼフ・ローントゥリー基金とセーブ・ザ・チルドレンが共同で行った調査では、6月に社会保障の一括給付制度「ユニヴァーサル・クレジット」や子どもの扶養控除を受け取った家庭の半数が、家賃や光熱費などを支払えなかったと回答。 さらに、回答者の7割が食費や日用品の購入費を削ったと答えている。 マーカス・ラッシュフォード選手とは マンチェスター出身のラッシュフォード選手は7歳からマンUに所属し、キャリアを積んできた 18歳で欧州サッカー連盟(UEFA)ヨーロッパリーグ、FCミッティラン(デンマーク)戦の補欠選手に選ばれたが、別選手のけがによってスターティングメンバーに繰り上げられた この対戦で2得点をあげ、ヨーロッパリーグで得点したマンU選手の最年少記録を塗り替えた この対戦の3日後には、アーセナル戦でプレミアリーグ・デビューを飾った。これまでに137試合に出場し、64点をあげている 2016年のUEFA欧州選手権と2018年のワールドカップでイングランド代表に選ばれた。22歳までに国際試合に38回出場し、10得点をあげている (英語記事 Rashford seeks more change after food voucher win / Food voucher U-turn after Rashford campaign / Rashford calls for school meals U-turn)

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    トランプ氏、習氏に再選支援を求めたか 前補佐官が暴露

    うだけでなく、ドナルド・トランプはアメリカ国民への神聖な責務に違反したことになる」と声明を出した。 BBCのアンソニー・ザーカー北米担当記者は、今回明らかになったのは「ウクライナ疑惑」同様、トランプ氏が自らの政治的利益のために外交を利用したことを描く深刻な内容だと指摘する。 大統領選まで5カ月を切り、足場を固めるのに苦労しているトランプ氏にとって、痛手となるとみられるという。 大阪で会談した際に 米紙ニューヨーク・タイムズに掲載された著書の抜粋によると、昨年6月に大阪であった主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)でトランプ氏と習氏が会談した際、習氏は中国に批判的なアメリカ人たちが新たな冷戦を呼びかけていると不平を言った。 トランプ氏は、習氏が米民主党の政治家のことを言っていると考えたという。 ボルトン氏は、「トランプは驚いたことに、話題を次期(2020年)大統領選挙に変えた。中国の経済力をほのめかしながら、再選できるよう習氏に懇願した」、「彼は米農家の票と、中国が大豆と小麦の購入を増やすことが、選挙結果を左右すると強調した」と振り返った。 習氏が貿易交渉で農産物を優先させることに同意すると、トランプ氏は習氏を「中国史上最も偉大な指導者」と呼んだという。 一方、米通商代表部(USTR)のロバート・ライトハイザー代表は17日夕、トランプ氏が再選の支援を求めたことは「1度もなかった」として、ボルトン氏の説明は不正確だとした。 収容施設は「正しいこと」 ボルトン氏は、米中首脳会談に先立つG20サミット夕食会での会話についても著書で言及。 トランプ氏は、中国西部・新疆ウイグル自治区における収容施設の建設について、「正しいこと」なので進めるべきだと述べたとした。 収容施設にはウイグル人などの少数民族100万人近くが罰や教化のため拘束されているとされ、人権団体が中国を厳しく批判している。 英国が核保有国とは知らなかった? ボルトン氏の回顧録はまた、マイク・ポンペオ国務長官などトランプ氏の複数の側近が、トランプ氏のために働くことにいら立ち、嫌悪感から辞任を考えたとした。 ボルトン氏がホワイトハウスで働き始めた際、ジョン・ケリー首席補佐官(当時)は、「ともかくここを出たくて自分は必死だ。君には想像もつかないだろう。ここは良くない職場だ。そのうち分かるよ」とボルトン氏に言ったという。 また、2018年にトランプ氏が北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長と会談した際には、ポンペオ氏がボルトン氏に「(トランプ氏は)本当にでたらめばかりだ」とメモを回してきたという。 「(トランプ氏は)他人の動機を勘ぐり、陰謀を疑い、巨大な連邦政府はもちろん、ホワイトハウスの運営方法についても、驚くほど理解しないままだった」と、ボルトン氏は書いている。 ボルトン氏によると、トランプ氏はイギリスが核保有国だと知らなかった様子だという。フィンランドが国だということも、知らなかったとしている。 トランプ氏は、北大西洋条約機構(NATO)の加盟国が防衛予算を増やさないなら、アメリカは脱退すると脅すつもりだと話したこともあったという。 さらに、全般的にトランプ氏に忠実なポンペオ氏が、トランプ氏と韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領の電話会談に同席中、「心停止」しそうだとこぼしていたとも記している。 ボルトン氏はさらに、米ABCニュースに対して、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が「(トランプ氏のことを)思いのまま操れると考えていると思う」と話した。このインタビューは21日に放送される。 「最高機密」の削除を拒む ボルトン氏の著作をめぐっては、「最高機密」の詳細が含まれているとして、政府が1月に削除を要求。ボルトン氏はこれを拒んだ。 著作には、今年初めの大統領弾劾裁判の核心だった「ウクライナ疑惑」に関する内容が含まれるという。 その中には、トランプ氏がウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領に対し、ジョー・バイデン前米副大統領と息子ハンター氏についての汚職捜査を始めるよう圧力かける目的で、軍事援助を停止したとする項目も含まれるとされる。 トランプ氏がウクライナの大統領に電話をした昨年7月の時点で、バイデン氏は民主党の大統領候補になる最有力とされていた。今では、秋の大統領選でトランプ氏と争うのが確実となっている。 トランプ氏はこの疑惑を一貫して否定。与党・共和党が多数派の上院で2週間にわたって開かれた弾劾裁判で、無罪評決を受けた。弾劾裁判では証人は1人も呼ばなかった。 ボルトン氏は2018年4月にトランプ政権のスタッフとなり、翌年9月に辞職を発表した。これに対しトランプ氏は、ボルトン氏がトランプ氏に「強く」反対したため解任したと説明した。 (英語記事 Trump sought Xi's help with re-election - Bolton)

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    「フィッシュ・アンド・チップス待ちの行列はなくなる」 新しい方法を開拓

    2020年06月18日 11:55 公開 イギリスのチェスタフォード・グループは国内40カ所でフィッシュ・アンド・チップスのレストランを経営する。新型コロナウイルスの感染拡大が始まる前は、毎週5万人にイギリスの名物料理を提供していた。 しかし感染流行によって、客が特に予約もなしにふらりと入ってきてその場で注文して、熱々に揚がった料理を持ち帰るというおなじみの光景は、持続できなくなった。 ジェイムズ・リプスコムCEOは、会社の資金繰りがどんどん苦しくなる事態に危機感を抱き、2週間もしない内にまったく新しい経営方法を編み出した。

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    ロンドン動物園、3カ月ぶりに再開 安全と存続の両立できるか

    2020年06月18日 11:39 公開 新型コロナウイルスの感染対策で3月末から全国的なロックダウン(都市封鎖)が続いていたイギリスで、15日からイングランドの全ての商店が再開した。 これに伴い3カ月近く休園していたロンドン動物園も再開。待ちわびていた愛好者がお互いに社会的距離を保ちながら行列し、動物たちとの再会を喜んだ。 入園料収入が3カ月途絶えて経営的に苦境に立つ動物園は今後、来園者やスタッフの安全を保ちながら、いかに運営を継続するか模索している。 ジェイミー・モアランド記者が動物園から報告する。

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    【分析】 南北共同連絡事務所の破壊、北朝鮮の狙いとは

    2020年06月18日 11:15 公開 北朝鮮が16日午後、南北共同連絡事務所を破壊するという脅しを完全に実行し、世界中で警戒が高まっている。 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は2018年、関係を改善しようと会談を行った。連絡事務所の設置は、この会談後の相次ぐ融和政策の1つだった。 両国は法的には、まだ戦争状態にある。 ドナルド・トランプ米大統領と金委員長の2019年会談を経て、北朝鮮が核兵器開発を放棄するのではないかと期待が寄せられていた。しかし、大々的に報じられた数回の米朝首脳会談からは、何も生まれなかった。 ここ数カ月間では、感染者は1人も出ていないと主張する北朝鮮国内の新型コロナウイルス感染の実態や、同国の経済状況をめぐり、様々な憶測が飛び交っている。 金氏の健康状態についてのうわさや、いざとなれば妹の金与正(キム・ヨジョン)氏が後任となるための準備が進められているのではないかといううわさも、しきりに渦巻いている。 では、なぜ北朝鮮は今このような行動に打って出たのだろうか。そして、これは何を意味するのだろうか。 私たちは、複数の北朝鮮ウォッチャーに急きょ、分析を依頼した。 <分析>「北朝鮮が危機的状況を作り出そうとしているのかもしれない」――アンキット・パンダ、「Kim Jong Un and the Bomb: Survival and Deterrence in North Korea(金正恩と爆弾:北朝鮮における遺物と抑止力)」著者 初の南北首脳会談(2000年6月)から20年を迎えた直後に、共同連絡事務所が破壊された。南北の連携が過去にいかにうまく行かなかったか、2018年の進展がいかに急速にほころびつつあるのか、はっきり示す出来事だ。 北朝鮮側は、脱北者団体による活動(北朝鮮批判のビラ散布)が今回の決定の直近の原因だとし、連絡事務所を破壊するときわめて明確に通達していた。 私たちは今後数日のうちに、北朝鮮によるほかの措置を見ることになるかもしれない。挑発的な軍事演習や韓国領内に向けた砲弾の実射、あるいは2018年9月の軍事分野における南北の包括的合意を覆す措置などを。 一方で、こうした挑発行動の裏にある戦略的目的がどうかというと、多くのことが不明なままだ。北朝鮮は、4月の韓国総選挙で圧勝した文大統領に南北の経済協力事業の推進を促すため、危機的状況を作り出そうとしているのかもしれない。 これとは別に、今回や今後の挑発行為は、金正恩氏の妹・与正氏の正統性を補強しようという、北朝鮮国内の動きに関係するのかもしれない。先週末に共同連絡事務所の破壊が差し迫っていると宣言したのは、与正氏だったので。 <分析>「金正恩氏の妹が中心になっている」――アンドレイ・アブラハミアン、ジョージ・メイソン大学(韓国・仁川校)教授 北朝鮮が韓国から譲歩を引き出したがっているのではないか、長距離ミサイルの実験をせずにアメリカの注意を引き付けたいのではないか、あるいは緊急会談を正当化するための序曲として危機的状況を作りたいのではないか――などの憶測がこの1週間で浮上している。こうして戦略的に説明しようとする説は、どれも全面的には納得できない。 北朝鮮の対外的な選択の多くは内政に関係するものだ。私たちは決して、何が起きているのか正確に把握することはできない。 金正恩氏の妹がこの緊迫状態の中心にいる。それはつまり、北朝鮮の敵に厳しい態度で臨める人物としての、与正氏の評価を磨き上げようとしているのかもしれない。 与正氏はそもそも、2018年の南北和解に密接に関係していた。与正氏を軽んじるなというメッセージを北朝鮮指導部は国内に向けて発信しており、国際社会もまたそのメッセージを受けとっているわけだ。 「韓国の文大統領がアメリカと手を切り、代わりに南北協力事業を推進する」という期待を北朝鮮が本当に諦めたのなら、おそらく失うものはほとんどないと考えているのだろう。 <分析>「北朝鮮はトランプ氏に裏切られたと感じている」――ヴァン・ジャクソン、「On the Brink: Trump, Kim, and the Threat of Nuclear War(崖っぷち:トランプ、金と核戦争の脅威)」著者 連絡事務所への攻撃の背景には、重なり合う3つの要素があるようだ。1つ目はトランプ米大統領との会談が失敗に終わり、北朝鮮指導者の金正恩氏が裏切られたと感じたことだ。金氏は懲罰的な経済制裁からの解放を確保できることを期待して米朝会談に臨んだが、何も得られなかった。 2つ目は、COVID-19(新型コロナウイルスの感染症)による中国との貿易制限と、制裁圧力の最大化を求めるアメリカの働きかけが増大したことによって北朝鮮経済がひっ迫し、制裁解除の必要性が高まったことだ。 そして3つ目は、金正恩氏の妹を正真正銘の権力者として確立する過程の途中にあり、北朝鮮のエリート層と軍国主義の古い世代の両方に、彼女の強さや能力を示す必要があることだ。正恩氏の体調不良を考慮して、後継者として与正氏を育てているのかは不明だ。 韓国を標的にするのには戦略的な理由がある。アメリカを直接攻撃すれば争いが激化する危険があるため、北朝鮮は戦争を引き起こす可能性がより低い、脆弱な標的として、韓国に狙いを定めたというわけだ。 (英語記事 Why did North Korea destroy liaison office?)

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    ウインストン・チャーチル 英雄か悪人か

    2020年06月18日 10:57 公開 アメリカで黒人男性が白人警官に暴行され死亡したのを機に、人種差別と警察暴力に反対する抗議がイギリスにも飛び火し、各地で奴隷貿易や人種差別に加担したとされる歴史的人物の像が倒されたり、落書きされたりしている。 第2次世界大戦でイギリスを敗戦の淵から復活させた国民的英雄として尊敬されながらも、人種差別思想の持ち主で、インドをはじめアジアやアフリカでは植民地政策を推進したと批判される、ウインストン・チャーチルの銅像も、議会広場前の抗議で「人種差別者」と落書きされた。死後だけでなく存命中から毀誉褒貶(きよほうへん)の多い人だったチャーチル像は、しまいには囲いで覆われた。 英雄か、悪人か。チャーチル元首相に詳しい伝記作家のソニア・パーネルさんと、英エクセター大学のリチャード・トイ教授(歴史学)に尋ねた。

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    英オックスフォード大学のコレッジ、植民地政治家の石像を撤去する意向

    2020年06月18日 10:50 公開 ショーン・コクラン、BBCニュース家族・教育担当編集委員 オックスフォード大学オリエル・コレッジの理事会は17日、植民地政治家セシル・ローズの石造を建物から撤去したい意向だと発表した。理事会が多数決で決めたという。 セシル・ローズは植民地支配と人種差別の象徴だと反発する学生や活動家たちが以前から、石像の撤去を求めていた。オックスフォードの中央通りに面するオリエル・コレッジの建物の正面中央に、ローズの石像はあり、通りを見下ろしている。 石像は直ちに撤去されるわけではなく、コレッジは市の建築基準などとすり合わせる必要があるとしている。 「ローズは下さなくては」と運動してきた人たちは、コレッジの発表は「期待できる」としたものの、実際に撤去されるまでは注視を続けると声明を出した。活動家たちは「ローズの石像がオックスフォードの中央通りに面するオリエル・コレッジの正面を飾らなくなるまで」、大学の建物を彩る「帝国主義と植民地主義の図像」に対する抗議は続くと主張している。 オリエル・コレッジの理事たちは、「議論と検討を重ねた熟慮の期間」を経た決定だと説明し、さらに「こうした決定がイギリスや世界各地におそらく与える影響を、十分承知した上で」のことだと表明した。 大英帝国の拡張を推進し、南アフリカの鉱物採掘で巨万の富を得たセシル・ローズは、巨額の遺産をオックスフォード大学に寄付。イギリスの植民地などの学生を対象に、「ローズ奨学金」と呼ばれる留学生の奨学金基金を設立した。オリエル・コレッジはローズの残したものについて、「独立調査委員会」を発足させる方針という。 イギリスの文化遺産保護団体「ナショナル・ヘリテージ」の責任者だったキャロル・スーター氏(現オックスフォード大セントクロス・コレッジ学長)が、調査委員会の長となる。委員会は、ローズの遺産のほか、黒人や少数派民族の学生に対する支援や、「多様性」への取り組みなども検討する。ローズ像撤去を求めた活動グループや、大学の学生、地元住民、市議会議員などとも協議する方針という。 オックスフォード市議会のスーザン・ブラウン議長は石像撤去の決定を支持し、コレッジの委員会は像を「今後どこに置くのが適切か」検討する良い機会になると述べた。 ローズ像の扱いについては、様々な意見がある。 イギリス政府のミシェル・ドネラン大学担当閣外相はコレッジの決定に先立ち、像の撤去に反対していた。ドネラン氏は「歴史を書き換えようとする」のは「近視眼的」で、過去を「検閲したり修正」しようとするべきではないと主張した。 「人種差別はおぞましいもので、この国の社会でいっさい容認すべきではないということは、はっきり申し上げたい。それはこの国の大学でも同じだ」と、ドネラン氏は高等教育政策研究所の集まりで発言した。 ドネラン氏は、植民地時代の19世紀のウイリアム・グラッドストンにちなんだ名前の建物の改名や、ローズ像の撤去に反対すると述べていた。 一方で、オックスフォード中心部で抗議を続けた人たちは、ローズ像はもはや受け入れがたい帝国主義的な価値観を表すものだと批判していた。 これに対して、オックスフォード大学のルイーズ・リチャードソン副総長は先週、過去を「隠す」ことは問題だと警告し、ローズ像撤去を支持しなかった。 「自分たちの歴史を隠してしまっては英知を得られないというのが、私自身の意見だ」とリチャードソン氏はBBCに話した。 「この歴史を理解し、この石像が作られた文脈を理解し、なぜ当時の人がそのように考えたのかを理解する必要がある」 「この大学は900年前から続いている。そのうち800年もの間、大学の幹部たちは女性を教育する価値などないと考えていた。その人たちも非難すべきだろうか?」 「私自身はそう思わない。女性の教育を否定した人たちは間違っていると思うが、その人たちの時代背景をもとに判断しなくては」 (英語記事 Oxford college wants to remove Rhodes statue)