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    ロシアや中国からサイバー攻撃、トランプ・バイデン両陣営狙う 米マイクロソフトが警告

    2020年09月11日 11:12 公開 米マイクロソフトは10日、ロシアや中国、イランとつながりのあるハッカーが、11月の米大統領選の候補者のドナルド・トランプ大統領(共和党)とジョー・バイデン前副大統領(民主党)の両陣営関係者らを標的にしていると明らかにした。 マイクロソフトによると、2016年米大統領選に向けた民主党の選挙キャンペーンに介入したとされるロシアのハッカーが、再び関与しているという。当時、民主党の大統領候補だったヒラリー・クリントン氏の陣営の電子メールがハッキングされ流出した。 マイクロソフトは「外国の活動グループが(大統領選を標的としたサイバー攻撃を)強化しているのは明らかだ」と述べた。 同社声明には、「ストロンチウム」と呼ばれるロシアのハッカー集団がこれまでに200以上の組織を標的に活動しており、その多くは米与党・共和党と野党・民主党に関連しているとある。 このサイバー攻撃犯たちがイギリスの政党も標的にしていたというが、マイクロソフトは政党名を明らかにしていない。 「ストロンチウム」は、ロシアの連邦軍参謀本部情報総局(GRU)に属しているとみられるサイバー攻撃部隊「ファンシーベアー」の名前でも知られている。 マイクロソフトの主張 「我々が2016年に確認したのと同様に、ストロンチウムは人々のログイン認証情報の収集、あるいは人々のアカウントへの不正アクセスを開始している。おそらく、情報収集あるいは混乱を引き起こすのを支援するためとみられる」と、マイクロソフトのトム・バート副社長(顧客セキュリティー・トラスト担当)は述べた。 同社は中国のハッカーがバイデン氏の選挙キャンペーンとつながりのある個人を標的としたサイバー攻撃を開始し、イランのハッカーがトランプ氏の選挙キャンペーンに関係する人々を標的とした活動を継続していたとした。 こうしたサイバー攻撃のほとんどは成功しておらず、投票システムを扱う団体を狙った攻撃も行われていないという。 「候補者や選挙キャンペーンスタッフだけでなく、彼らが重要な問題について助言を求めている人々も標的にしており、これまでの攻撃パターンと一致している」とバート氏は指摘した。 「これらの活動は、選挙が近づく中で、政治プロセスに関わる人や組織が無料あるいは低コストのセキュリティーツールを活用して、自分たちの身を守る必要性を浮き彫りにしている」 マイクロソフトの報告によると、中国のハッカー集団がバイデン陣営に関係する人々や、「かつてトランプ政権に関係していた著名人1人」の個人の電子メールアカウントへの攻撃を始めていた。 国際問題関係や学術機関、政策団体とつながりのある「著名な個人」も、中国のハッカー集団「ジルコニウム」の標的になっていたという。 イランのハッカー集団「フォスフォラス」は今年5月から6月までの間に、ホワイトハウス関係者やトランプ氏の選挙キャンペーンスタッフのアカウントへのアクセスを試みたものの、失敗に終わった。 マイクロソフトはロシアや中国、イランのハッカーの狙いを特定できなかった。米グーグルは今年6月、中国とイランが同様のサイバー攻撃を試みていたことを発見したと発表していた。 <関連記事> 米国土安全保障省、ロシア疑惑で情報操作か 元高官が内部告発 【英総選挙2019】 ロシアが英政治に介入? 公表されない議会調査のなぞ ロシア疑惑の発端調査、刑事捜査に格上げ 米司法省 トランプ陣営の広報担当シーア・マクドナルド氏は、「我々は大きな標的なので、選挙キャンペーンやスタッフに向けた悪意ある活動があっても驚きではない」と述べた。 一方のバイデン陣営の関係者は、「我々がこのような攻撃の標的になりうることは選挙キャンペーン開始当初から分かっていたし、その備えはしてある」と述べた。 マイクロソフトの発表の前日には、米国土安全保障省の元情報部門高官が、ロシアの選挙介入の脅威を過小評価するよう同省トップから指示されていたと内部告発していた。指示の理由は「米大統領の印象が悪くなる」からだったという。 トランプ政権の反応は 国土安全保障省サイバーセキュリティー・インフラセキュリティー庁のトップ、クリストファー・クレブス氏は、マイクロソフトの警告について、アメリカの情報機関がすでに指摘していたことを認めるかたちになったと述べた。 「(サイバー攻撃の標的には)投票インフラの維持あるいは管理に関係する者は1人も含まれておらず、選挙システムへの影響は確認されていないことを強調することが重要だ」 マイクロソフトの発表に先立ち、トランプ政権は10日、アメリカの政治プロセスへの干渉を企てたとしてロシア人1人を訴追した。 また米財務省は、同様の干渉行為をしたとされる、ロシア政府とつながりのあるウクライナのアンドレイ・デルカッチ議員に対し、制裁を科したと発表した。 デルカッチ氏はバイデン氏を中傷するために編集された音声を公開したとされる。この音声はトランプ氏によって大々的に取り上げられている。 デルカッチ氏は昨年12月、トランプ氏個人の顧問弁護士ルディ・ジュリアーニ氏と面会していた。 米情報機関の主張は アメリカの情報機関は8月、中国やロシア、イランが11月の米大統領選に積極的に干渉しているとした。 ロシアがバイデン氏を「中傷」しようとしていたことや、中国とイランがトランプ氏の落選を望んでいたことが発覚したという。 また、イランがオンラインコンテンツを通じてアメリカの民主的な制度とトランプ氏を「弱体化」させようとしている可能性があると、米情報機関は警告した。 (英語記事 Russia, China and Iran hackers 'target US election')

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    フランスの新規感染、1日で約1万人 過去最多を記録

    2020年09月11日 10:45 公開 フランスで10日、新型コロナウイルスの新規感染者が24時間で1万人近く報告された。感染流行が始まって以降、1日あたりの感染者数としては最多となった。 保健当局は同日、9843人の感染が新たに確認されたと発表した。これまでの1日あたりの最多記録を約900人上回った。 フランスの新型ウイルス感染症COVID-19の死者は3万800人強で、世界で7番目に多い。 最近は、集中治療室に入っている患者数が増えている。4月のピーク時と比べると大幅に少ないが、このままのペースで増加すると、医療機関に大きな負担を及ぼす恐れがある。 <関連記事> パリでマスク義務化、フランスは「否定できない感染増加」 フランスで感染者また急増 「間違った方向に」進んでいると首相 フランスの新規感染者、2カ月ぶりの高水準 欧州でまた増加 閣僚や保健の専門家らは11日、新たな対策の導入を検討する予定。感染流行について政府に助言している科学委員会のトップ、ジャン=フランソワ・デルフレシー氏は、「厳しい」決断が必要だろうと警告している。 エマニュエル・マクロン大統領は10日、政府は「できるだけ透明かつ明快でなくてはならない」、「パニックになることなく、厳しく現実的になる必要がある」と述べたと、仏AFP通信が伝えた。 政府は今月に入り、「フランス再出発」と名づけた大型の景気刺激策を発表。企業に対する減税などにより、失業率の上昇を反転させたい考えだ。 他の欧州諸国でも ヨーロッパの他の国々でも、新型ウイルスの感染者が増加している。 イギリスでは10日、1日あたりの感染者数が5日連続で2000人を超えた。こうしたことからイングランドは、ポルトガル本土からの渡航者を再び隔離の対象に戻した。また、7人以上の集まりを禁じる新規制を実施する。 スペインは今週、欧州連合(EU)加盟国で初めて、累計の感染者が50万人を超えた。過去1カ月で10万人近く増加した。 世界保健機関(WHO)は、ヨーロッパで10~11月に流行が再拡大する恐れがあると警告している。 ヨーロッパの多くの国が、影響の深刻な地域で再びロックダウン(都市封鎖)を実施。マスク着用と社会的距離の確保の呼びかけも強化している。 新型ウイルスの影響で閉鎖されていた学校は再開され、生徒・児童が教室に戻り始めている。 新型コロナウイルス特集 感染対策 基本情報:1分で解説 新型コロナウイルスについて知っておくべきこと 予防方法: 正しい手の洗い方 なぜ外出を控えるのか: 家にいることで人の命を助けられる 社会的距離とは: 2メートルってどれくらい? 感染対策に必要な距離 感染したか判断するには: 「具合が悪いんだけど、もしかして新型ウイルス?」 感染を判断する方法とは 心の健康:【解説】 新型コロナウイルス、心の健康はどう守る? 在宅勤務・隔離生活 在宅勤務:【解説】 より良い在宅勤務へ 便利なコツやツールは? 自主隔離:新型コロナウイルス、自主隔離でやるべきこと 必要なものの調達: 安全なデリバリーやテイクアウト、買い物の方法は (英語記事 France records almost 10,000 Covid cases in a day)

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    肺や免疫、脳にも……COVID-19が体に与える影響

    2020年09月10日 18:35 公開 新型コロナウイルスに感染すると、ほとんどの人が無症状だが、中には数週間にわたって入院が必要な人もいる。 また、回復した後に何カ月も症状が残ると訴える声もある。 新型ウイルスが体のさまざまな場所に与える影響を、3分間にまとめた。

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    ギリシャ最大の難民キャンプで火災 1万3000人が焼け出される

    2020年09月10日 17:48 公開 ギリシャ最大の難民キャンプで火災が発生し、1万人以上の難民が生活場所を失った。 レスボス島モリアのこの施設では、中東・アフリカから渡ってきた難民を収容していた。 火災当時、収容可能人数の4倍に当たる1万3000人が暮らしていたという。 また、先週には新型コロナウイルスの検査で陽性者が出たため、施設全体が隔離状態に置かれていた。 火災の原因は明らかになっていない。

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    米カリフォルニアの山火事、すでに昨年の約20倍の規模に

    2020年09月10日 16:56 公開 米カリフォルニア州で起こっている山火事で、これまでに200万エーカー(約8100平方キロメートル)以上が焼失した。 去年の同じ時期、被害は約11万8000エーカーだったという。

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    大坂なおみ選手がマスクでアピールする、米黒人犠牲者たち

    2020年09月10日 14:57 公開 テニスの大坂なおみ選手(日本)が、米ニューヨークで開催中の全米オープンで試合のたび、異なる名前が記されたマスクを着けて登場し、注目を集めている。マスクに書かれているのは、アメリカで警察の人種差別的な暴力の被害に遭った黒人犠牲者たちの名前だ。 大坂選手は8月末に大会が開幕した時から、マスクでメッセージを伝えると宣言していた。現在、準決勝まで勝ち進んでいる(準決勝は日本時間11日朝に開始予定)。 名前が出た犠牲者の家族には、大坂選手に感謝を表明する人もいる。米スポーツ専門放送局ESPNは、そうした家族のビデオメッセージを放送している。 大坂選手は記者会見で、「とてもありがたいし(中略)恐縮している」と話した。 「泣かないようにこらえていた」、「ちょっと現実ではない感じだ。私の行為によって家族が感動するのは、非常に感動的だ。自分では大したことはしていないと思っている。私にできることのごく一部でしかない」。 これまでの5試合で、大坂選手のマスクに名前が記された人たちを紹介する。 ブリオナ・テイラーさん 3月13日、ケンタッキー州ルイスヴィルの医療技術者ブリオナ・テイラーさん(26)の自宅アパートに、警官隊が玄関ドアを叩き壊して突入。警官隊は混乱状況の中で発砲し、武器を持っていなかったテイラーさんが死亡した。 警察はテイラーさんのアパートが、ギャングの麻薬取引に使われているとみていた。当局が疑いをかけていた1人がテイラーさんの元恋人だったため、テイラーさんの名前も捜査線上に上がっていたという。ただし、テイラーさん自身は捜査対象ではなかった。 彼女の名前と、「ブリオナ・テイラーを殺した警官を逮捕しろ」というフレーズは、今夏の世界的な「Black Lives Matter」(黒人の命は大切)抗議行動における掛け声の1つとなった。 テイラーさんのアパートに「やみくもに」10発を撃ち込んだとされたブレット・ハンキソン警察官が6月、免職となった。 テイラーさんの遺族は、関与したとされる他の2人の警官も訴追されるよう求めている。 イライジャ・マクレインさん イライジャ・マクレインさん(23)は昨年8月24日、コロラド州デンヴァー郊外のオーロラで、警察に拘束された際に死亡した。 武器を持たずに歩いていたマクレインさんは、警官3人に止まるよう言われた。手配中の「不審人物」に外見が似ていたとされる。 警官が身に着けていたカメラの映像によると、武器の有無を調べる間、マクレインさんは警官に距離を置くよう要請。警官の1人が「彼は銃を狙っている」と言うと、マクレインさんは地面に押さえ付けられ、首を腕で絞められた。 検察によると、マクレインさんは意識を失ったが、首から腕が離れると再びもがいたという。 現場に駆けつけた消防の救急隊員に鎮静剤を注射された後、マクレインさんは「ソフトな拘束」状態で救急車に乗せられた。その後、呼吸や脈拍がないことに救急隊員が気づいた。マクレインさんは3日後、脳死と判定された。 マクレインさんの家族は、彼が嘔吐(おうと)し、息ができないと繰り返し訴える中、警官らは約15分にわたって過度の力を行使したと主張している。 関与した警官3人は直後に有給の休職となった。3カ月後、検察は不起訴を発表し、3警官は復職した。 アフマド・アーベリーさん ジョージア州ブルンズウィックのアフマド・アーベリーさん(25)は2月23日、ジョギング中に白人男性2人に射殺された。 銃撃したのは、グレゴリー・マクマイケル被告(64)とトラヴィス被告(34)父子。拳銃とショットガンを持ち、車でアーベリーさんを追跡していた。のちに、地元で連続していた不法侵入事件の容疑者にアーベリーさんが似ていたからだと警察に話した。 当時の状況を撮影した36秒の動画が5月5日、インターネット上に流出。全国的な非難が沸き起こり、親子は殺人罪で起訴された。動画では、親子がジョギング中のアーベリーさんを待ち伏せていたように見える。 親子と動画撮影者ウィリアム・ブライアン被告の計3人が起訴されたのは、アーベリーさんが殺害されてから2カ月以上たち、動画が流出してからだった。3被告は無罪を主張している。 アーベリーさんの父マーカス・アーベリー・シニアさんは、大坂選手へのメッセージで、「私の家族を支えてくれてありがとう。あなたの行動と、あなたが私の息子のことで私たち家族を支援してくれていることに、神の恵みがありますように。私の家族は本当に感謝しています。あなたに神の恵みがありますように」と述べた。 トレイヴォン・マーティンさん フロリダ州サンフォードで2012年にトレイヴォン・マーティンさん(17)が殺され、射殺した男性が無罪になったことが、「Black Lives Matter」抗議行動の誕生につながった。 マーティンさんはその日、近所の店に菓子やソフトドリンクを買いに出かけた。ボランティア自警団のジョージ・ジマーマンさんは、マーティンさんが悪事をたくらんでいると考え、押し倒そうとした。その後、マーティンさんを射殺。目撃者はいなかった。 ジマーマンさん側は、マーティンさんに激しく襲われたと主張。警察は事件発生から6週間たつまでジマーマンさんを逮捕せず、米国各地で抗議行動が起こった。 ジマーマンさんはのち、正当防衛の訴えが認められ無罪となった。マーティンさんの遺族や友人らは、殺人事件だったと主張した。 マーティンさんの母シブリナ・フルトンさんは、大坂選手にメッセージを寄せた。「特製マスクでトレイヴォン・マーティンと、アフマド・アーベリー、ブレオナ・テイラーのことを訴えてくれたことを、大坂なおみに感謝したい」。 「心の底から感謝している。成功し続けてほしい。全米オープンで勝ち続けてもらいたい」 ジョージ・フロイドさん 今年、「Black Lives Matter」の抗議行動を再燃させたのが、ジョージ・フロイドさん(46)の死だった。 フロイドさんは5月25日、ミネソタ州ミネアポリスで、偽札でたばこを買った事件を捜査していた警官に呼び止められ、逮捕された。 当時の動画には、警官のデレク・チョーヴィン被告がフロイドさんを地面にうつぶせに押さえ付けている様子が記録されている。 チョーヴィン被告は膝でフロイドさんの首を9分間近くにわたって圧迫。フロイドさんは何度も「息ができない」と訴え、膝をどけるよう懇願した。 フロイドさんはその後、病院で死亡が確認された。 この動画が世界中に拡散される中、ミネアポリスでは抗議行動が発生。これが「Black Lives Matter」デモとなって世界中に広がった。 フロイドさんの逮捕に関与した警官4人は免職になり、殺人罪などで起訴された。裁判は来年予定さている。 写真は全て著作権者に帰属します。 (英語記事 The black victims honoured in Naomi Osaka's masks )

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    野生生物が「壊滅的減少」 過去50年で3分の2が減る=WWF

    2020年09月10日 14:55 公開 ヘレン・ブリッグス、BBC環境担当編集委員 野生生物の個体数が過去50年未満で3分の2以上減少したとする報告書を、世界自然保護基金(WWF)が公表した。この「壊滅的な減少」には減速の兆候がみられないという。 WWFの報告書は、自然界がこれまでに見たことのない速さで人間によって破壊されていると警告している。 人間が森林を燃やし、海で乱獲し、自然を破壊することで野生生物の個体数が「激減」していると、WWF英国の責任者ターニャ・スティール氏は指摘する。 「我々は自分たちの世界を、自分たちが故郷と呼ぶ唯一の場所を破壊している。自分たちの健康や安全、そして地球上での生存を危険にさらしている。今や自然は我々に絶望的なSOSを発信している。時間切れになりつつある」 個体数は何を意味するのか この報告書では、世界中の生息地で保全科学者たちに監視されている数千種の異なる野生生物について調査した。 その結果、1970年以降、哺乳類、鳥類、両生類、爬虫(はちゅう)類、魚類の2万以上の個体数が平均68%減少したことがわかったという。 こうしたデータを提供するロンドン動物学協会(ZSL)の保全責任者、アンドリュー・テリー博士は、個体数の減少は人間の活動が自然界に及ぼしているダメージの明確な証拠だと述べた。 「何も変化がなければ、個体数は間違いなく減少し続け、野生生物を絶滅に追い込み、私たちが依存している生態系の完全性を脅かすことになる」 同報告書は、新型コロナウイルスの感染症COVID-19のパンデミック(世界的流行)は、自然界と人間がいかに結びついているかをはっきり思い起こさせるものだと指摘している。 生息地の減少、野生生物の利用や取引など、パンデミックの出現につながると考えられている要因もまた、野生生物の減少の背景にある要因の一部となっている。 新たなモデリングでは、我々が緊急の保全活動を行い、食料の生産と消費の方法を変えれば、生息地の喪失や森林破壊を食い止め、さらには取り戻せることが示されている。 イギリスのテレビ司会者で自然学者のサー・デイヴィッド・アッテンボローは、人新世(人類の活動が自然界に影響を及ぼすようになった地質学的な時代)は人間が自然界とのバランスを保ち、地球を世話する立場になる節目となる可能性があると述べた。 「そのためには、我々には食料生産やエネルギーの生成、海洋管理、材料の使用の方法を体系的に転換する必要がある」 「しかし何よりも、視点を変える必要があるだろう。自然をオプション的に捉えたり、あるいは『あるといいな』という考えから、私たちの世界のバランスを回復するための唯一で最大の味方という捉え方に変えていく必要がある」 自然の喪失をどう評価するのか 地球上の全ての生命の多様性を評価するのは複雑だ。その方法は多数存在する。 総合すると、人類史上前例のない速さで生物多様性が破壊されているという証拠を得られる。 今回の報告書では、野生生物の個体数が増えているか減っているかの指標が用いられている。失われた種の数や絶滅数が分かるものではない。 個体数が最も減少したのは熱帯地域で、ラテンアメリカとカリブ海地域で94%減少した。これは世界最大の減少率だ。 「この報告書は世界の状況と、これらの傾向を逆転させるために早急に行動を起こす必要があると示している」と、ZSLのルイス・マクレー氏は述べた。 このデータは、減少を逆転させるために何が必要かを調べるためのモデリングに用いられている。 「Naturesuggests」誌に掲載された研究では、この流れを変えるためには、我々は食品廃棄物の削減や環境への影響の少ない食品の摂取を含む、食品の生産と消費の方法を変える必要があるとしている。 英ユニヴァーシティ・コレッジ・ロンドン(UCL)のデイム・ジョージーナ・メース教授は、「生物多様性の喪失の流れを食い止める」には、保全活動だけでは十分ではないだろうと指摘した。 「ほかの分野からの行動が必要だ。供給側の農業分野と需要側の消費者の両面から、食糧システムが特に重要になるだろう」 ほかの評価から分かること 10万種以上の動植物を評価する国際自然保護連合(IUCN)がまとめた絶滅データによると、3万2000種以上が絶滅の危機に瀕している。 2019年の科学者による政府間パネルは、100万種(動植物50万種、昆虫50万種)が絶滅の危機にひんしており、その中には数十年以内に絶滅する恐れのあるものもあると結論付けた。 WWFの報告書は来年の主要サミットに向けた、自然界の状況に関する多くの評価の1つだ。ほかの評価は今後数週間あるいは数カ月の間に公表される。 国連は14日にも、世界の自然界の状況に関する最新評価を明らかにする予定だ。 (英語記事 Wildlife in 'catastrophic decline', report warns)

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    「黒人」と偽っていた白人教授が辞職 米大学が発表

    2020年09月10日 12:09 公開 実際は白人でありながら黒人と偽っていたことを告白したアメリカ人の学者が、勤務先のジョージ・ワシントン大学を辞職した。同大学が認めた。 アフリカ地域やアフリカからの移民を研究してきたジョージ・ワシントン大学のジェシカ・クルーグ准教授は3日、自分は黒人ではなく、カンザスシティー出身の白人のユダヤ教徒だと明らかにした。 クルーグ氏は、「私は自分の人生を暴力的かつ反黒人的なうそで作り上げてきた。ひとつ息をするごとに、うそをついてきた」と語った。 同僚たちは同氏の告白に「ショックを受け、がくぜんとした」と述べた。 クルーグ氏は3日に投稿したブログで、自分はこれまでアフリカ系の黒人、アメリカにルーツのある黒人、カリブ海にルーツのあるニューヨーク市ブロンクス出身の黒人だとアイデンティティーを主張してきたものの、「私にはそう主張する権利がない」と告白した。 大学がツイッターで発表 ジョージ・ワシントン大学は9日、クルーグ氏が辞職したとツイート。「今学期の彼女の授業はほかの教員が教えることとなる。当該コースを受講する学生には、今週中にさらなる情報を提供する方針」としている。 クルーグ氏はこの件についてコメントしていない。 人種詐称を受け、ジョージ・ワシントン大学史学科のクルーグ氏の同僚たちは4日、同氏の辞任あるいは終身雇用資格の剥奪を求める共同声明を発表していた。 同大学も同日、クルーグ氏は今学期は授業で教えないことになったと発表。「多くの学生や教員、スタッフ、卒業生が傷ついている」としていた。 クルーグ氏は2018年にアフリカ地域やアフリカからの移民社会の政治と文化に関する著書「Fugitive Modernities: Kisama and the Politics of Freedom」を出版している。 告白の内容は クルーグ氏は、人種を詐称してきたことは「暴力、窃盗、文化盗用そのもので、非黒人が様々な方法で黒人のアイデンティティーや文化を乱用する、そのやり方そのものだった」と語り、私生活でもこうした嘘をつき続けてきたと述べた。 また、幼少期のトラウマや心の健康の問題が原因だと説明する一方で、だからといって自分の詐称を言い訳したいわけではないと書いた。 現地メディアによると、クルーグ氏は活動家として、ジェシカ・ラ・ボンバレラという名前も使っていたという。 今年初めに投稿した動画でクルーグ氏は、白人のニューヨーク市民が「黒人や先住民にルーツを持つニューヨーカーに時間を割いていない」と非難していた。 クルーグ氏の告白は、白人の元活動家レイチェル・ドールザル氏が黒人だと詐称していた事件と酷似している。 ドールザル氏は2015年、両親が彼女は白人だと明かしたことで虚偽が発覚し、注目を集めた。 (英語記事 US university professor who posed as black resigns)

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    死ぬ様子のライブ配信試みた男性、緩和ケアを受け入れ フランス

    2020年09月10日 11:53 公開 自分が病気で死んでいく様子をライブ配信しようとしていたフランスの男性が、緩和ケアを受け入れた。 動脈壁の変性疾患を患っているアラン・コック氏(57)は、安楽死が認められなかったため、4日から投薬や飲食を断ち、死ぬまでの経過をフェイスブックでライブ配信しようとした。 フェイスブックはこの配信を阻止したものの、コック氏はその後も断食を続けていた。 しかし、AFP通信の取材でコック氏は「これ以上闘えない」と話し、緩和ケアを受け入れるとともに、飢える試みを諦めたことを明らかにしたという。 コック氏の「死ぬ権利」をめぐる活動はフランスで大きな注目を集め、議論を呼んでいる。 <関連記事> 病気で死ぬ様子をライブ配信、フェイスブックが阻止 フランス 認知症患者の安楽死、過去の合意で可能に オランダ最高裁 「真夜中5分前」の安楽死 認知症にのまれる前に フランスでは法律上、安楽死は認められていない。しかし、病気の末期症状で死が差し迫るなど限られた状況では、医師が患者を深い沈静状態に置くことが認められている。 コック氏は、末期症状の人たちが死を選べるよう法律を改正してほしいと呼びかけている。一方、キリスト教カトリック教会などは倫理的な観点から安楽死に反対している。 コック氏は、動脈壁の変性疾患で30年以上「末期症状」にあるという。7月にはエマニュエル・マクロン仏大統領に手紙を書き、病気によって「非常に残酷な苦しみ」を味わっていると説明。「尊厳を持って」死なせてくれるよう、安楽死の許可を求めた。 これに対しマクロン大統領は、手紙には「心を動かされた」が、自分は「法の上に立っているわけではない」として、コック氏の要求を認めなかった。 「苦しみすぎた」 コック氏は4日、フェイスブックの自身のアカウントに「最後の食事を終えた」と書き込み、「救済への道が始まった。私は幸せだ」と述べた。 「これからは大変な毎日になるだろうが、もう決断したことだし、落ち着いている」 しかしフェイスブックは、自殺をほのめかすコンテンツを認めていないとして、コック氏のライブ配信をブロックした。 フェイスブックの広報担当者はAFP通信の取材に対し、「この複雑な問題に光を当てようとするコック氏の決断は尊重するが、専門家の助言を受け、コック氏のアカウントのライブ配信機能を停止した。自殺の意図のある行動をコンテンツとして見せることはできない」と説明した。 コック氏の広報担当者によると、同氏は7日に「苦しみすぎた」ために病院に搬送された。 広報担当者は地元メディアに「コック氏は苦しまずに(断食を)続けたいと願っているが、非常に困難なことだった」と説明している。 AFP通信によると、コック氏は10日以内に自宅に戻れる予定。その際には医療チームも派遣されるという。 (英語記事 Terminally ill man backs down on vow to starve)

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    トランプ氏、新型ウイルスの危険性を「軽く見せたかった」 米記者に発言

    2020年09月10日 11:32 公開 アメリカのドナルド・トランプ大統領が、世界で猛威を振るう新型コロナウイルスによる感染症COVID-19について、米国内で流行する以前からインフルエンザよりも致命的だと知りつつ、その危険性を意図的に軽く見せようとしていたことが、米ジャーナリストの新著で明らかになった。 ウォーターゲート事件報道で有名なボブ・ウッドワード記者は、昨年12月から今年7月までの間にトランプ氏を18回インタビューした。 今月15日発売のウッドワード氏の新著「Rage」(怒り)には、アメリカで最初の新型ウイルスの死者が確認されるよりも前に、トランプ氏が新型ウイルスについて「致命的なもの」だと同氏に語っていたと記されている。 新著の内容は一部の米メディアが9日に報じた。それによると、トランプ氏はウッドワード氏とのインタビューで、人種や他の問題だけでなく新型ウイルスのアウトブレイク(大流行)についても言及したという。 この本の内容について、トランプ大統領は新型ウイルスのアウトブレイクで大衆のパニックを引き起こすのを避けたかったと述べた。 新型ウイルスのパンデミック(世界的流行)が始まって以来、アメリカでは約19万人の死亡が報告されている。 ウッドワード記者の新著「Rage」に記載されているトランプ氏の主な発言をいくつか紹介しよう。 新型ウイルスについてトランプ氏は何と? トランプ氏はこれまで公に発言してきた内容以上に、COVID-19の重大性を認識していたことをうかがわせた。 通話音声によると、トランプ氏は今年2月にウッドワード氏に対し、新型ウイルスはインフルエンザよりも致命的だと話したという。 「このウイルスは空気を介して感染する」と、トランプ氏は2月7日にウッドワード氏に述べた。 「接触感染よりも厄介だ。感染するのに物を触る必要がないんだから。だろ? でも空気感染だと、空気を吸い込むだけだ。それで感染する」 「かなり油断ならないウイルスだ。細心の注意がすごく必要だ。それに、強力なインフルエンザさえ上回るほど致命的だ」 同月下旬、トランプ氏は新型ウイルスは「かなり制御されている」とし、感染者数はすぐにゼロに近づくだろうと述べていた。また、インフルエンザの方がCOVID-19よりも危険だと公にほのめかしていた。 トランプ氏は3月10日、議会議事堂で「落ち着いて。新型ウイルスはそのうちなくなるから」と発言した。 それから9日後(ホワイトハウスが国家非常事態を宣言してから数日後)にトランプ氏はウッドワード氏に対し、「新型ウイルスについて過小評価したかった。今でも過小評価したいと思っている。パニックを起こしたくないからね」と述べたという。 ホワイトハウスの反応は トランプ氏は9日、ホワイトハウスで記者団に対し、「あなた方が言うように、国民におびえてほしくないし、パニックを引き起こしたくはない。もちろん、この国や世界を狂乱状態に追い込むつもりもない」と述べた。 「我々は自信と強さを示したい」 11月の米大統領選で再選を狙うトランプ氏は、ウッドワード氏の著書について「政治的な攻撃」だと述べた。 ウッドワード氏の著書に関する質問に対応したホワイトハウスのケイリー・マケナニー報道官は、「大統領が新型ウイルスについて過小に述べたことは1度もないと、改めて申し上げておく。大統領は冷静さを示した。大統領は状況を真剣に受け止めていた」とした。 大統領選でトランプ氏と争う野党・民主党候補のジョー・バイデン前副大統領は、「致命的な病気が我々の国で猛威を振るう中、(大統領は)自分の仕事をしなかった。意図的にだ。アメリカ国民に対する、生死に関わる裏切り行為だった」とツイートした。 その他に明らかになったことは ウッドワード氏は6月19日のトランプ大統領との会話の中で、Black Lives Matter抗議運動の話題を振り、自分たちのような「白人で特権階級に属する」人間が黒人のアメリカ人の気持ちを理解するよう努めるべきだと述べたという。 これに対しトランプ氏は、「きみは本当にうのみにしているんだね」、「しっかりしろよ」と答えたという。 アメリカでは、5月にミネソタ州ミネアポリスで黒人男性ジョージ・フロイド氏が警官に首を圧迫されて死亡した事件をきっかけに、警察の残虐行為や人種差別に対する全国的な抗議デモが勃発した。 トランプ氏はまた、奴隷制を廃止したエイブラハム・リンカーン第16代大統領を除き、自分はほかのどの歴代大統領よりもアフリカ系アメリカ人のために多くのことをしてきたと繰り返した。 7月8日にも再び「黒人コミュニティのために膨大な仕事をしてきた」が、誰からも「愛情が感じられない」と繰り返した。 米紙ワシントン・ポストは、ウッドワード氏がトランプ氏に、アメリカには制度的人種差別があるかどうか尋ねたインタビューについても掲載した。 トランプ氏はこういった問題はどこにでも存在するが、「ほとんどの場所あるいは多くの場所よりも、おそらくここ(アメリカ)の方が少ないと思う」と答えたという。 トランプ氏はまた、人種差別がアメリカの人々の生活に影響を及ぼしていることを認め、「それは不幸なことだ」と述べた。 金正恩氏との手紙も ウッドワード氏の本には、トランプ氏と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との間で交わされた数十通の手紙も引用されている。 大げさな表現で埋め尽くされた手紙の中で、金氏はトランプ氏を「閣下」と呼び、2人の「深く特別な友情が魔法の力として働くだろう」と述べたと報じられている。 米メディアによると、トランプ氏は自分と金氏のつながりについてウッドワード氏に語ったという。「女性と会ったときに、1秒で何か起きるかどうかが分かる。10分もかからないし、6週間もかからない。うわあ、という感じ。分かるか? 1秒もかからないんだ」。 また、バラク・オバマ前大統領が「非常に過大評価されている」と感じるとも述べたと報じられている。 トランプ氏は「オバマが賢いとは思わない」、「演説に長けているとも思わない」と述べたという。 米CNNによると、トランプ氏はジョージ・W・ブッシュ第43代大統領について、「愚かな間抜けに見えるし、実際そうだった」とも発言したという。 (英語記事 Book says Trump deliberately downplayed virus)

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    ベラルーシ野党指導者、旅券破り国外追放に抵抗 同僚が会見

    拘束か ベラルーシで4週連続の抗議デモ、100人逮捕か 大統領選から1カ月 ベラルーシ、BBC記者などの取材許可を取り消し 抗議デモ続くなか コレスニコワ氏以外の著名な女性2人は、すでにベラルーシを離れている。大統領選で主要対立候補となったスヴェトラーナ・チハノフスカヤ氏は、先月11日にリトアニアに脱出した。 パスポートを破り コレスニコワ氏の同僚のアントン・ロドネンコフ氏とイワン・クラフツォフ氏は8日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)で記者会見に臨んだ。 ロドネンコフ氏によると、両氏は7日、コレスニコワ氏の自宅に向かう途中に拉致された。建物が並ぶ中を車で移動させられた後、頭にフードをかぶせられ、両手を縛られた状態で尋問されたという。 当局は両氏に、コレスニコワ氏と共にベラルーシを出国するよう要求。従わない場合は訴追すると脅したという。両氏はこれを受け入れた。 8日朝、3人は私服の男たちによってウクライナとの国境地帯に連れて行かれた。 車が国境地帯に着くと、コレスニコワ氏が越境を拒否。パスポートを破り、車の窓から外に投げ捨てたという。 「真の英雄」 「彼女は(車の)後部座席に押し込まれた。どこにも行かないと声を張り上げた」と、ロドネンコフ氏は話した。 「彼女は車から出て、ベラルーシに向かって堂々と歩いた」、「彼女は真の英雄だ。それを理解しなくてはならない。彼女は強い信念をもって行動している」。 一方、クラフツォフ氏は、「当局の関心はマリア・コレスニコワを国外に追い出すことにあった。ベラルーシの状況を沈静化するために必要だと言っていた」と述べた。 コレスニコワ氏は8月、BBCロシア語の取材に、「何が起きているのかを本当に理解するには、ここにいなくてはならない」と話していた。 大統領選を戦ったチハノフスカヤ氏は、コレスニコワ氏の即時解放を要求。「白昼公然と人を拉致するとで、ルカシェンコは弱さと恐怖心を見せつけている」との声明を出した。 もう1人の著名女性活動家、オルガ・コヴァルコワ氏は5日、隣国ポーランドに避難したと発表。投獄の脅迫を受けていたとした。 政府は拘束を認める 一方、ベラルーシ政府は8日、ウクライナに出国しようとしたコレスニコワ氏を拘束したと説明した。 ルカシェンコ大統領はロシアのメディアのインタビューで、コレスニコワ氏について、「越境の規則に違反した」ために拘束されたと述べた。 ルカシェンコ氏はまた、1994年から続く長期政権に「飽き飽きしている」国民もいるかもしれないと発言。しかし、大統領を辞任する考えはないと強調したとされる。 さらに、ベラルーシを「守る」ことができるのは自分しかいないと主張したという。 治安部隊に依存 ルカシェンコ氏は辞任要求デモの最中に2度、銃を手に姿を見せている。逃亡していないことを示すためだと、記者団に語った。 欧米に対してはこれまで、内政干渉だと非難している。欧州連合(EU)は7日、逮捕された市民の釈放をベラルーシ政府に求めた。EUは8月の大統領選の結果を認めておらず、ベラルーシに制裁を科すことを決定している。 リトアニアはルカシェンコ氏について、ロシアとの連携を深める考えだと主張している。ルカシェンコ氏は「近日中に」ロシアを訪問するとみられている。 BBCのサラ・レインズフォード・モスクワ特派員は、反政権の運動が国民の支持を集めるなか、ルカシェンコ氏は治安部隊への依存を強めていると分析。 この日のロシアメディアの取材では、もし同氏が辞任すれば治安部隊は「虐殺され、ばらばらにされる」と、メッセージを放ったと解説した。 (英語記事 Belarus politician 'tore up passport' at border)

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    英イングランド、7人以上の集会を禁止へ 新型ウイルス感染者増加で

    年齢層の市民で、屋内・屋外、個人宅、公共施設、パブやレストランといった場所にかかわらず適用される。 BBCのニック・アードリー政治担当編集委員は、レストランやパブの屋内に7人以上の顧客が滞在することは許されるが、たとえば6人グループで入店した場合は互いに距離を取る必要があるだろうと指摘した。 店舗でこうした例外が認められるのは、パブなどが安全・衛生規則に従っている場合のみ営業を認められているからだという。 一方、スコットランドとウェールズ、北アイルランドでは各自治政府がそれぞれの流行状況に見合った新型ウイルス対策を講じている。 イギリスでは先に、イングランド副主任医務官のジョナサン・ヴァン・タム教授が、イギリスの新型ウイルスの感染流行について、このところ「大きな変化」がみられ「非常に気がかりだ」と警告。 夏の間、人々の「気が緩み過ぎた」と指摘し、「もう一度かなり深刻に、事態を受け止め始めなければならない」と述べた。 その上で、保健当局と政治家らに対し、短期ではなく半年、さらに「春まで」の期間で新型ウイルスの抑制を検討するよう求めた。 イングランド主任医務官(CMO)のクリス・ウィッティー教授は首相官邸の新たなルールを支持。 また、特に17~29歳の若年層で感染が急増していると警告し、人々が互いに距離を取る施策を守らなければ「COVID-19が戻ってくる」と述べた。 ロックダウン一部再開の地域も こうした中、マット・ハンコック保健相は、感染が拡大しているグレーター・マンチェスターのボルトンについて、一部のロックダウン施策を再開すると発表した。 これには、レストランなどの営業をテイクアウトに限定することや、午後10時から午前5時までの営業を禁じることなどが含まれている。 また、ボルトン市民は同世帯以外の人との接触が禁じられた。一方、学校は通常通りだという。 (英語記事 Social gatherings over six to be banned in England)

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    COVID-19の症状がなくならない……イギリス感染者の訴え

    2020年09月09日 12:52 公開 エリーさん(37)は今年3月、ロンドン・マラソンに向けてトレーニングをしている最中に、新型コロナウイルスによる感染症COVID-19を発症した。 それから6カ月近くがたった今も、同じ症状に苦しめられているという。 サイクリングが趣味のメレディスさん(22)も、4月に症状に気付いた。そして今なお、全快した気がしないと話す。 王立開業医学会は、エリーさんやメレディスさんのような人たちのため、COVID-19後遺症専門外来の全国的なネットワークが必要になると指摘している。 国民保健サービス(NHS)イングランドも、「新しく強化された(COVID-19の)リハビリセンターを急速に増やしている」という。

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    米ニューヨーク州の黒人男性死亡、警察本部長が辞任

    2020年09月09日 12:41 公開 米ニューヨーク州北西部ロチェスターで今年3月、武器を持たない黒人男性ダニエル・プルード氏(当時41)が警官に地面にうつぶせで押さえつけられた後、1週間後に死亡した問題で、ロチェスター警察の本部長と副本部長が辞任した。市長が8日、市議会に報告した。ブルード氏の死をめぐっては、関与した警官7人が停職処分になっている。 ロチェスター警察のラロン・シングルタリー本部長は8日に声明を発表し、「誠実な人間である以上、外部勢力が私の人格を破壊しようとするのをいたずらに座視するわけにはいかない」と述べた。 さらに、「プルード氏の死亡を知らされた後の私の行動が、誤って政治的なものにねじまげられているが、それは事実にもとづく内容ではないし、私の信条を反映するものでもない」と説明。プルード氏が今年3月に死亡した経緯を世間から隠したわけではないと主張した。 勤続34年のジョセフ・モラビト副本部長も辞任を発表した。 <関連記事> 米ニューヨーク州の黒人男性死亡、関与の警官7人を停職 武器持たない米黒人男性、警官に押さえつけられ1週間後に死亡 今年3月 ロチェスターのラヴリー・ウォーレン市長は、自分がシングルタリー本部長の辞任を求めたわけではないと説明。「本部長は隠蔽(いんぺい)などしていない」と述べた。 ウォーレン市長は3日、関与した警官7人の停職処分を決め、構造的な人種差別がプルード氏の死につながったと話していた。また、本部長の当初の報告が不十分で、薬物の過剰摂取が死因だと聞いていたと不満を示していた。 ウォーレン市長は8日、シングルタリー本部長は9月末まで職務を続けると発表。市議会と連携しながら、「この街の警察に必要な改革を必ず実施する」と表明した。 頭を2分間押さえつける 重い精神疾患を患い、小雪の降る深夜に全裸で道路を走っていたプルード氏は今年3月23日午前3時過ぎ、心配する兄の通報を受けた警察に発見された。 遺族の情報公開請求で公表された警察のボディカメラ映像によると、後ろ手に手錠をかけられ、路上に座らされた状態で警官たちを罵倒している。自分は新型コロナウイルスに感染していると告げた上で地面に唾を吐くなどしたため、警官たちが「唾液防止フード」を頭にかぶせた。「唾液防止フード」は、容疑者の唾液から警官を守るためのもの。 やがて1人の警官が、プルード氏の頭を約2分間にわたり両手で押さえつけた。動かなくなったプルード氏は病院に搬送されたが、1週間後に家族が生命維持装置の停止を決断し、3月30日に亡くなった。 遺族は今月2日になって記者会見し、問題を公表。警察の映像を情報公開請求で入手するのに時間がかかったため、このタイミングになったという。 「訓練通りの手順」 プルード氏が亡くなった経緯について、大陪審が事件性を検討することになっている。 ロチェスター警察労組は現場の状況について、警官たちが訓練された通りの手順を「ひとつひとつ踏んでいる」と説明。同労組のマイケル・マザイオ会長は、警官たちがプルード氏にかぶせた「唾液防止フード」は通常の装備だと話している。 さらに、精神疾患の様子がみられる人物の保護が必要だった当時の状況は、警官たちにとって難しいものだったと述べている。 モンロー郡監察医事務所による死体検案書には、プルード氏の死亡について、「身体的拘束下の窒息による合併症」を死因とする、人為的な致死だと書かれている。 死体検案書はほかに、プルード氏が「興奮したせん妄状態」にあり、作用の強い幻覚剤、フェンサイクリジン(PCP)の激しい影響下にあったことも、要因として挙げている。 ドナルド・トランプ米大統領はツイッターで、民主党のウォーレン市長とアンドリュー・クオモ・ニューヨーク州知事を批判。「無策で手をこまねいている。ニューヨーク州はボロボロだ。金がない、税金は高い、犯罪は多い。みんな脱出してる。11月3日。みんなで直せる」と書いた。 トランプ氏は11月3日の米大統領選に向けて、野党・民主党は警察の予算を減らし、国内の治安を崩壊させるなどと繰り返している。 (英語記事 Daniel Prude death: Rochester police leaders step down)

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    英オックスフォード大、ワクチン治験を中断 参加者に副作用

    コロナウイルス 英オックスフォード大のワクチン、治験で「期待持てる」結果 免疫反応を誘発 BBCのファーガス・ウォルシュ医療担当編集委員によると、独立した調査が進められる間、このワクチンの国際的な治験はすべて中断される。同ワクチンの治験中断は2回目だという。 大規模な治験が中断されることは珍しくない。参加者の体調が悪化し、原因不明で入院した場合は毎回中断されるという。 数日内にも治験が再開されるとみられている。 ワクチン開発の現状 世界保健機関(WHO)によると、世界では現在180種類近くのワクチンの治験が進められている。治験を終えたものはまだない。 安全性の確認には時間がかかるため、有効なワクチンの年内承認は見込みが薄いとしている。国際製薬団体連合会(IFPMA)のトマス・クエニ理事長も、同様の見方を示している。 こうしたなか中国とロシアは、国内で開発したワクチンの接種を、医療関係者など主要労働者を対象に開始した。WHOは治験と位置づけている。 一方、アメリカの食品医薬品局(FDA)は、治験のフェーズ3の終了を待たずにワクチンを承認する可能性を示唆している。 先週には同国の疾病対策センター(CDC)が、11月1日までのワクチン供給を実現するため、必要な要件の一部を適用しないよう各州に求めた。同月3日には大統領選挙がある。 ドナルド・トランプ大統領はこれまで、選挙前にワクチンを供給できる可能性に言及している。一方、野党・民主党のジョー・バイデン大統領候補は、トランプ氏が科学者の意見を聞きいれて、透明な手続きを進めるか疑わしいと批判している。 <関連記事> 【米大統領選2020】 世論調査を追う どちらが有利か アメリカの新型ウイルス感染者、600万人超える 製薬9社が安全を誓う 大統領選直前のワクチン供給を急ぐトランプ氏の姿勢は、安全性より政治が優先されかねないとの不安を呼んでいる。 そうしたなか、ワクチン開発に当たる9社の団体は8日、科学的、倫理的な基準を守るとする「歴史的誓約」を発表。世間を安心させようとした。 9社はアストラゼネカ、米ジョンソン・エンド・ジョンソン、独ビオンテック、英グラクソ・スミスクライン、米ファイザー、米メルク、米モデルナ、仏サノフィ、米ノヴァヴァックス。 各社は治験のフェーズ3を終えて初めて、当局に承認を申請すると約束。「ワクチン接種を受ける個人の安全と健康を常に最優先する」と誓った。 (英語記事 Oxford vaccine trial paused as participant falls ill)

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    英政府、ブレグジット協定を変更の方針 国際法違反の可能性と閣僚が答弁

    と受け入れて、「次の段階へ進む」べきだと話している。 <分析> 異例の閣僚答弁――クリス・モリス、BBCリアリティー・チェック編集委員 これはきわめて異例の答弁だった。閣僚が議会で、政府は国際法をやぶるつもりだと述べたのだから。 ブランドン・ルイス北アイルランド担当相は下院に対して、「状況が変化すればイギリスも諸外国も、国際法上の義務を検討し直さなくてはならない。これには明確な前例がある」と述べた。 これはつまり、政府は「条約法に関するウィーン条約」の第62条を検討しているのかもしれないと、英ケンブリッジ大学のキャサリン・バーナード法学教授は説明する。この条項は、条約締結時の事情が根本的に激変した場合は、国は条約上の義務を停止することができるという内容。 しかし、この第62条の適用が認められるには、「事情の根本的な変化」はかなり劇的なものでなくてはならない。たとえば、ユーゴスラヴィア解体のように国際的に承認されていた国家が存在しなくなるほどの、劇的な変化だ。 北アイルランドに関する議定書の場合、政府は状況の難しさを十分に承知しながら交渉していたし、合意から1年もたっていない。 そして、離脱協定と矛盾する法案を政府が押し通そうとした場合はどうなるのか? 「EUは離脱協定に含まれる、紛争解決の仕組みを発動し、欧州司法裁判所の仲裁を仰ぐ可能性がある」と、バーナード教授は説明した。 (英語記事 Northern Ireland Secretary admits new bill will 'break international law')

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    12歳少女に体当たりし拘束 香港警察、選挙延期の抗議デモで

    2020年09月08日 17:37 公開 香港警察が6日、立法会(議会)選挙の延期をめぐる抗議デモが繰り広げられていた場所で、12歳の少女に体当たりして拘束する様子をカメラがとらえた。 警察は、少女が違法な集会に参加し、「不審な動きで逃亡」しようとしたため、「最小限の行使」に踏み切ったと主張した。 一方で少女の家族は、学校で絵を描くための道具を買いに来ただけと説明。いきなり警察に囲まれてパニックになったと話している。 この日の抗議デモでは300人近くが拘束された。

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    トランプ氏は人種差別するギャングと、元弁護士が暴露本 ホワイトハウスは否定

    2020年09月08日 13:58 公開 長年にわたりドナルド・トランプ米大統領の個人的な顧問弁護士だったマイケル・コーエン元弁護士が、トランプ氏はギャングのようにふるまい、「すべての黒人を低く評価している」と7日出版の暴露本で書いていることが明らかになった。 コーエン元弁護士は連邦議会への偽証、トランプ陣営による選挙資金法違反、脱税などの罪で禁錮3年の有罪判決を受け、現在は仮釈放中。服役中に書いた「Disloyal: A Memoir(不忠:回顧録)」で、自分が刑務所に入ることになったのと同じ罪をトランプ氏も犯していると指摘。トランプ氏は「ずるいうそつき、偽物、他人をいじめる横暴な人種差別主義者、獲物を狙う常習者、詐欺師」だと書き、「マフィアのボス」のような発想をする人間だと非難した。 元弁護士はさらに、トランプ氏が南アフリカ指導者の故ネルソン・マンデラ氏や、ヒスパニックの人たちについて差別的発言をしたと書いている。 これに対してホワイトハウスは、元弁護士がうそをついていると反論。「コーエンは恥辱にまみれた犯罪者で、議会にうそをつき、弁護士資格を剥奪された人物だ」と、ケイリー・マケナニー大統領報道官は声明で述べた。「信用をすべて失った彼が、またしてもうそをついてもうけようとしているのは、決して意外ではない」。 <関連記事> トランプ氏は「私のうそを望んでいた」 元顧問弁護士が議会証言 トランプ氏が元弁護士を「チクリ」と 野党議員は「まるでマフィアのボスだ」と批判 トランプ氏、「違法行為を指示していない」 実刑判決の元顧問弁護士に トランプ氏の元弁護士、議会への偽証を認める 「忠誠心から」 複数の米メディアが、元弁護士の本の抜粋を報道している。トランプ氏について元弁護士が書いている内容を、以下にいくつか紹介する。 黒人とマンデラ氏について 「トランプは原則的に、あらゆる黒人を低く評価していた。音楽から文化、政治に至るまで」とコーエン元弁護士は書いている。 南アフリカのアパルトヘイト(人種隔離政策)と闘い、国家反逆罪で27年間投獄され、後に南アフリカ初の黒人大統領になったマンデラ氏については、「あんなのはリーダーじゃない」と言っていたという。 「黒人が仕切る国で、こえだめじゃない国があるなら、言ってみろ。どれも完全な(罵倒語)便所みたいだ」と、トランプ氏が話したことがあるとも書いている。 この「こえだめ(shithole)」という表現は、2018年1月にトランプ氏が中南米やアフリカの国について使ったと報道されたのと同じもの。トランプ氏は当時、複数の報道について、「自分は人種差別主義じゃない。君たちが取材した中で、自分ほど人種差別しない人間はいない」と反論していた。 トランプ氏が人種差別的だという批判は、就任からの4年近く、しきりに繰り返されてきた。11月3日の大統領選に向けても、引き続き問題となっている。 オバマ氏について コーエン元弁護士は、トランプ氏が前任者のバラク・オバマ前大統領に執着し、「憎み、見下している」と書いている。 「トランプは『ニセオバマ』を雇い、自分と一緒にビデオに出演させた。その中でトランプはまるで儀式のようにアメリカ初の黒人大統領をばかにしてから、クビにした」と、コーエン元弁護士は書いている。 米メディアは、トランプ氏がかつて司会を務めたリアリティー番組「アプレンティス」のように、オバマ氏に扮(ふん)した相手をクビにする映像を放送している。 これは2012年大統領選の共和党全国党大会用に作られた映像と思われる。オバマ氏が再選された当時の大統領選では、ミット・ロムニー現上院議員が共和党候補になった。問題のビデオは、党大会で放送されなかった。 ヒスパニックの有権者について 元弁護士によるとトランプ氏は、「ヒスパニックの票は絶対にとれない。黒人と一緒で、連中は頭が悪すぎるからトランプには投票しない。僕のところには来ない」と述べていた。 トランプ氏は2018年の大統領選中、メキシコ人を繰り返し罵倒し、就任後はメキシコとの国境で移民流入を厳しく取り締まってきた。そのため、ヒスパニック系への言動は注視されている。 一方で2019年にニューメキシコ州で開いた支持者集会でトランプ氏は、「自分ほどヒスパニックを愛する人間はいない」と強調していた。 キリスト教福音派について キリスト教徒の中でも保守的な福音派は、トランプ氏にとって重要な支持基盤となっている。 2016年11月に当選して間もなく、ニューヨークのトランプタワーで複数の福音派指導者と会談したトランプ氏は、会談が終わると振り向き、「あんな(罵倒語)を信じる連中がいるなんて、信じられるか?」と言ったと、元弁護士は書いている。 トランプ氏は福音派の票を確保するため精力的に活動し、自分も敬けんなキリスト教徒だと繰り返してきた。副大統領のマイク・ペンス氏は、熱心な福音派の信者として知られる。 <関連記事> 米キリスト教保守派がトランプ氏罷免求め トランプ氏支持基盤に異変 【米大統領選2020】 トランプ氏、バイデン氏は「神に背いている」 舌戦が激化 プーチン氏について 元弁護士によると、トランプ氏はロシアのウラジーミル・プーチン大統領を高く評価している。その理由は、「ひとつの国を丸ごと自分のものにして、自分の会社のように、つまりトランプ・オーガナイゼーションのように、仕切ることができる」からだという。 元弁護士はさらに、トランプ氏がプーチン氏に「おべっかを使った」のは、2016年大統領選に敗れた場合には、自分の事業にロシアの資金を確保できるようにするためだったと書いている。 ただし、いざ選挙に勝ち政権を発足させた後は、トランプ陣営は「実際にロシア政府と共謀するには、あまりに混沌(こんとん)として無能すぎた」のだという。 ストーミー・ダニエルズ氏について コーエン元弁護士は2016年の大統領選の直前、トランプ氏と不倫関係にあったと主張する米ポルノ女優のストーミー・ダニエルズ(本名ステファニー・クリフォード)氏に口止め料を払ったとして、13万ドル(約1400万円)を払った。この支払いが選挙資金法違反と認められ、元弁護士の実刑判決につながった。 コーエン元弁護士は自分はあくまでもトランプ氏の指示に従って行動したと主張してきたが、トランプ氏は一貫して否定している。 <関連記事> 女優ストーミー・ダニエルズ氏、コメディ番組でトランプ氏からかう トランプ氏と弁護士の会話テープ放映 元モデルへの支払い協議か=CNN 暴露本によると、トランプ氏は「こういうのを和解するのは絶対、割りに合わないんだが、本当に多くの友人が払えとアドバイスするのでね」と話していた。「もし表ざたになったら、支持者はどう思うかな。ポルノ・スターと寝るなんてかっこいいと思うんじゃないかな」と、トランプ氏は発言したという。 マイケル・コーエンとは コーエン元弁護士は長年にわたりトランプ氏の顧問弁護士を務め、トランプ氏の「フィクサー」とみられてきた。しかし、口止め料の支払いなどを機に2018年12月に有罪になると、昨年2月には連邦議会でトランプ氏を強く糾弾する証言を重ねた。 元弁護士は連邦議会への偽証、選挙資金法違反、脱税などの罪を認め、禁錮3年の判決を受けた。 今年5月には新型コロナウイルスの感染懸念からいったん仮釈放されたものの、7月初めにニューヨーク市内のレストランに家族といるところを写真撮影され、その数日後にはマスコミと接触しないという自宅拘禁の条件を不服としたため、連邦刑務所に戻された。 この措置は、今回の暴露本の執筆に対するトランプ政権の報復だと訴える元弁護士の請求を、7月下旬に連邦裁判所が認め、それ以降は刑期の残りを自宅拘禁の状態で過ごしている。 トランプ氏はコーエン元弁護士のことを、「チクリ」の裏切り者で、うそつきだと罵倒している。 元弁護士はかつて、自分はトランプ氏の身代わりになって死ぬ覚悟だと話していた。今では、トランプ支持者から殺すと脅迫されているという。 (英語記事 Michael Cohen's Trump book: The ex-lawyer's key claims)

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    イギリスの感染増加を「深く憂慮」 イングランド保健高官が警告

    治家らに対し、短期ではなく半年、さらに「春まで」の期間で、新型ウイルスの抑制を検討するよう求めた。 BBCのニック・トリグル保健担当編集委員は、イギリスの感染者数はここ2日で急増したように思えるが、春の状況と比べると大きく下回っていると説明。 ただ、若者の間で感染が広がれば、弱者の間での感染を抑えることが困難になるとし、政府は警戒を強めていると解説した。 一方、BBCのヒュー・ピム保健担当編集長は、ヴァン・タム教授の発言について、「これは明らかに事態を懸念している医療リーダーから公衆に向けた、真剣に社会的距離を確保してほしいという警告だ」と述べた。 (英語記事 Rise in UK coronavirus cases a 'great concern')

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    ベラルーシの野党指導者が行方不明に 覆面の男らが拘束か

    > ベラルーシで4週連続の抗議デモ、100人逮捕か 大統領選から1カ月 ベラルーシ、BBC記者などの取材許可を取り消し 抗議デモ続くなか プーチン氏、ベラルーシに治安部隊派遣も 混乱が「制御不能になれば」 ベラルーシのニュースサイトTut.byは目撃者の話として、7日の朝に覆面の男性らがコレスニコワ氏から携帯電話を奪い取り、同氏をマイクロバスに押し込んだと伝えた。 コレスニコワ氏は、野党が権力委譲のために設置した調整協議会のメンバーの1人。一方ベラルーシ政府は、「調整協議会の創設と活動は、国家権力の掌握と国家安全保障を損なうことを目的としている」として、野党指導者らを刑事訴追した。 反政権派の3人の女性のうち、コレスニコワ氏以外の2人はすでにベラルーシを離れている。 そのうちの1人、ヴェロニカ・ツェプカロ氏は投開票の行われた9日にベラルーシを脱出。チハノフスカヤ氏も11日にリトアニアに脱出した。 チハノフスカヤ氏はコレスニコワ氏の拘束について、調整協議会の活動を阻止するためのものだと指摘。リトアニアから、「(当局が)我々を怖がらせるほど、人々が街に出てデモをするだろう」と声明を発表した。 調整協議会も、ルカシェンコ大統領が「大々的にテロの手段を使っている」と非難した。 また、協議会の広報担当アントン・ロデネンコフ氏とイワン・クラフツォフ事務局長も行方不明になっているという。警察は、拘束についての情報はないとしている。 イギリスのドミニク・ラーブ外相は「コレスニコワ氏の身の安全を非常に懸念している」として、ベラルーシ政府に同氏の安全な帰還を最優先するよう求めた。 BBCロシア語が8月に行った取材でコレスニコワ氏は、一連のデモは「権力を求めるものではなく」、「人間の尊厳と自己尊重を求めている」と説明。ボディーガードを雇用しないことを決めたと話していた。 「バスいっぱいの治安部隊には、何人ボディーガードがいても意味がない。我々は警察国家の能力を把握している」 別の女性活動家オグラ・コワルコワ氏は5日、拘束される恐れがあるためポーランドに脱出したと発表した。 6日のデモでは600人超が逮捕 インタファクス通信の報道によると、首都ミンスクでの6日の抗議デモのあと、警察は帰宅中の参加者を拘束した。この時撮影された動画には、平服の男性らが平和的なデモ参加者を棒で殴っている様子が映っている。 ベラルーシ内務省は、この日だけで全国で633人を逮捕したと発表。 ユーリ・カライエフ内相は、治安部隊の行動を擁護した。 国営ベルタ通信によると、カライエフ内相は「彼ら(目撃者)はベラルーシ警察の残虐性について話しているが、私はこう言いたい。世界のどこにも、ここ以上に人道的で節度のある、冷静な警察はいない」と述べたという。 最近では、黒ずくめの服装にバラクラヴァ(目出し帽)をかぶった治安部隊が、夏休みから戻った大学生を標的にし、路上や大学の建物から所属不明のミニバンに引きずり込んでいる。 デモと警察による鎮圧が始まって以来、これまでに4人が死亡し、数百人が負傷している。 欧州連合(EU)は7日、ベラルーシ政府に対し、抗議を受けた逮捕は「恣意(しい)的で説明がされていない」として、逮捕された市民の釈放を求めた。 EUは8月の大統領選の結果を認めず、ベラルーシに制裁を科すことを決定している。ロイター通信はEU外交筋の話として、ベラルーシ内相を含む31人の政府高官が制裁の対象になる予定だと報じた。 1994年以来、同国の実権を握っているルカシェンコ大統領は、西側諸国の介入を非難している。 一方ルカシェンコ政権を支持しているロシアは7日、同氏が「数日以内」にモスクワを訪問する予定だと発表した。 (英語記事 Masked men seen seizing Belarus opposition leader)

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    新型ウイルスがアフリカ系アメリカ人の死因3位に なぜ感染被害に人種の偏り

    2020年09月08日 12:20 公開 新型コロナウイルスの感染者数が620万人を超えたアメリカで、今年はアフリカ系アメリカ人の死因のうち、すでに新型コロナウイルスによる感染症「COVID-19」が3位になっている。 アメリカで感染被害の規模に人種の偏りがあり、特にアフリカ系アメリカ人の間の被害が深刻だということは今年4月の時点で指摘されていたが、いったいなぜそこまで差が出るのか。統計をひもといてみる。 (ビデオ製作:ハナ・ロング=ヒギンズ、ダン・ライトウィン)

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    ロシアの野党指導者、容体改善=ドイツ・ベルリンの病院

    スクからモスクワへ向かった旅客機内で、離陸から30分後にいきなり体調を崩した。近くに座っていた乗客はBBCロシア語に対して、ナワリヌイ氏が激痛に苦しみ悲鳴をあげていたと話した。飛行機は中南部オムスクに緊急着陸し、ナワリヌイ氏はオムスク病院へ搬送された。 ナワリヌイ氏は出発前は元気だった。広報担当のヤルミシュ氏によると、この朝はトムスク空港で飲んだ茶のほかは何も口にしていなかった。 ロシア当局は当初、ナワリヌイ氏の国外移送を認めようとしなかったが、ユリア夫人など家族や支持者の強い希望で、ナワリヌイ氏は22日にベルリンに移送された。 ドイツ政府と医師団は、ドイツ軍研究所で検査した結果、ナワリヌイ氏が神経剤ノビチョクで攻撃されたことを示す「疑いようのない証拠」が得られたと断定している。 一方で、最初にナワリヌイ氏が救急搬送されたオムスク地域の毒物主任、アレクサンドル・サバエフ氏は、治療に当たったオムスク病院の医師たちはナワリヌイ氏の体内から毒物を検知しなかったと強調した。 ロシア政府は7日、ナワリヌイ氏の急病をロシア政府のせいにするのは「ばかげている」とコメント。「ロシアが関与していたかのような主張は、受け入れられないし、ばかげている」と、ドミトリー・ペスコフ大統領報道官は話した。 ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官も、ノビチョクが使われたというドイツなどの主張に、証拠の裏付けがないと批判している。 ノビチョクは、1970~1980年代にソビエト連邦(当時)で開発された神経剤。神経から筋肉への信号伝達を妨げ、全身の機能不全を引き起こす。 液体のほか固体としても存在し、超微細粒子にして拡散することもできるとされる。毒性が強く、効果が30秒~2分で現れる種類もあるという。 元ロシア情報員セルゲイ・スクリパリ氏とその娘が、2018年にイギリス・ソールズベリーで襲われた事件で使われた。スクリパリ親子は助かったが、イギリス人女性が後に病院で死亡した。英政府は、ロシア軍情報当局が襲撃したと非難した。 ロシアではこれまでにも、ウラジーミル・プーチン大統領や政府を批判したり対抗したりする政治家や情報将校、ジャーナリストなどへの攻撃や不審死が相次いでいる。ロシア政府は一貫して関与を否定している。 汚職追及の反体制指導者 ナワリヌイ氏は政府の汚職を追及し、全国的な抗議運動を主導してきた。巨大国有企業の内部で不正敢行や腐敗が横行していると、2008年にブログを書き始めて注目された。 プーチン氏率いる「統一ロシア」政党を、「悪党と泥棒」の集まりと呼び、「ロシアの生き血をすすっている」と非難している。 2011年には、統一ロシアが議会選挙で不正投票を行ったことに抗議し、逮捕。15日間刑務所に入れられた。 2013年にも横領の容疑で禁錮刑となったが、政治的な判決だと非難している。 2018年に行われた大統領選では、公金横領事件で有罪判決を受けたことを理由に出馬申請を却下された。同氏はこれは、政治的な意図による判断だと批判している。 2019年7月には、認可のない抗議活動をしたとして30日間の禁錮刑となったが、その最中に体調を崩して病院へ搬送された。 医師は「接触性皮膚炎」と診断したものの、ナワリヌイ氏は自分はアレルギーになったことはないと反発。かかりつけの医師には「何らかの毒物」にさらされた可能性があると診断されたと述べ、毒を盛られた可能性があると話していた。 2017年にも消毒薬を顔にかけられ、右目に化学火傷を負っている。 ロシア政府は昨年、「外国機関」への監視を強化する法律を制定していたが、この中にナワリヌイ氏の反汚職同盟も含まれた。 各国の反応は イギリス政府は7日、駐英ロシア大使を呼び出し、「毒物の使用について深い懸念」を伝えた。 「使用禁止の化学兵器が使われたなど、まったく容認しがたい。ロシアは透明で全面的な捜査を徹底して実施しなくてはならない」と、ドミニク・ラーブ英外相は述べた。 欧州連合(EU)もロシア政府による「透明性のある」捜査を要求している。 ドイツでは、アンゲラ・メルケル首相に対して強硬策をとるよう求める声が高まっている。メルケル首相は2日、ナワリヌイ氏は殺人未遂事件の被害者で、世界はロシアに答えを要求すると述べている。 ドイツ政府報道官は7日、バルト海底を経由してロシア・ドイツ間をつなぐ、建設中の天然ガス・パイプライン「ノルド・ストリーム2」の今後について決断するには、まだ時期尚早だと述べた ノルド・ストリーム2について、ロシアのアレクサンドル・ノヴァク・エネルギー相は、「困難」の伴う現状だが、それでも完成させなくてはならないと述べた。インタファクス通信が伝えた。 アメリカのドナルド・トランプ大統領は、プーチン氏が関与したとする証拠は見ていないとして、ロシア政府を直接は非難していない。ノルド・ストリーム2について7日に聞かれると、建設に反対するというアメリカ政府の従来の主張を繰り返した。米政府はかねて、このパイプラインの完成を阻止しようと、協力企業への制裁を決定している。 <分析> ドイツとロシアの関係は――デイミアン・マクギネス、BBCニュース(ベルリン) ナワリヌイ氏の容体は改善したが、独・ロ関係は健全とは言いがたい。 ドイツのハイコ・マース外相は、ナワリヌイ氏への毒物使用についてロシア政府が数日中に捜査協力しなければ、ドイツは欧州諸国と制裁について協議を開始すると発言している。 それに輪をかけて強力な圧力になっているのが、完成間際になっているノルド・ストリーム2の建設中止も辞さないという、メルケル政権の強硬姿勢だ。 ロシアからドイツへ天然ガスを運ぶパイプラインの建設中止には、巨額の費用が伴う。約120社の欧州企業が関わる巨大プロジェクトで、総工費は90億ユーロ(約1兆1300億円)以上だ。これが中止となればドイツ政府は弁償しなくてはならない。 メルケル首相には圧力がかかっているだろうが、ドイツ社会はロシア政府に対して一枚岩ではない。ロシアに対するドイツ人の態度も、ばらばらで複雑に入り組んでいる。対ロ強硬姿勢や強気の発言は、票に直結しない。 もし具体策が必要になるなら、メルケル氏はおそらくEUと歩調を合わせて、狙いを定めた限定的な行動を選ぶはずだ。 (英語記事 Russia's Navalny out of coma after poisoning)

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    東京五輪、「新型ウイルスに関係なく」開催 IOC副会長が表明

    ことはできない。毎年、すべての主要組織の世界中のスポーツ大会の予定を変えることはできない」と、5月にBBCスポーツに述べた。 オリンピックはこれまで、戦争により中止されたことはあったが、延期されたことは1度もない。 (英語記事 Tokyo Olympics will happen 'with or without Covid')

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    ジョコヴィッチ、線審にボールぶつけ失格 テニス全米オープン

    2020年09月07日 12:15 公開 ジョナサン・ジュレイコ、BBCスポーツ テニスの全米オープンで6日、男子シングルス第1シードのノヴァク・ジョコヴィッチ(セルビア、33)が試合中に線審にボールを誤ってぶつけ、失格となった。 米ニューヨークで開催中の同大会で、世界ランキング1位のジョコヴィッチはこの日、第20シードのパブロ・カレーニョ・ブスタ(スペイン)と4回戦を戦っていた。 第1セット5-5から自らのサービスゲームを落として5-6とリードされると、いら立ちをあらわにした。 ショートパンツのポケットからボールを取り出すと、コート後方に向かってラケットで打った。ボールは女性の線審の喉を直撃した。 大会関係者はしばらく協議した後、ジョコヴィッチの失格を決めた。 ポイント、賞金とも失う 米テニス協会(USTA)は声明で、「コート内で意図的に危険な方法でボールを打つ行為、または結果を考慮せずにボールを打つ行為があったことを受け、大会レフェリーはグランドスラム(4大大会)のルールに従い、ノヴァク・ジョコヴィッチを2020全米オープン失格にした」と発表。 「ジョコヴィッチは失格により、今大会で獲得したランキングポイントをすべて失うとともに、獲得した賞金は罰として失い、さらに今回の違反に関する罰金も別に科せられる」とした。 今年に入って無敗のジョコヴィッチは今大会、男子シングルスの優勝候補の筆頭だった。新型コロナウイルスの世界的流行が始まって以降、初の4大大会となるこの大会は、無観客で開催されている。 ラファエル・ナダル(スペイン)、ロジャー・フェデラー(スイス)は欠場しており、ジョコヴィッチの失格で、4大大会においては2016年全米オープン後で初めて、この3人以外の優勝者が誕生することになった。 直前のゲームでも ジョコヴィッチはこの試合、第1セットを5-4とリードし、カレーニョ・ブスタのサービスの第10ゲームではセットポイントを3つ握った。しかし、これをすべて逃した。 このゲームがデュースに入ったときには、ジョコヴィッチはボールをコート横のボードに打ちつけ、感情をあらわにした。 国別対抗戦デヴィスカップの英代表チームのレオン・スミス監督は、この行為でジョコヴィッチに警告が出されなかったのは「驚きだ」と、BBCラジオ5で解説。もし出されていたら、その後の失格行為は防げたかもしれないと述べた。 転倒で治療 最後のゲームとなった第11ゲームでは、ジョコヴィッチは転倒して肩を痛め、治療のためタイムアウトを取った。ジョコヴィッチの0-30で再開されると、カレーニョ・ブスタはこのゲームのブレークに成功した。 その直後、ジョコヴィッチはポケットから出したボールをラケットで打ち、線審に直撃させた。 ジョコヴィッチは大会レフェリーらとネット付近で話し合いに入り、自己弁護をしている様子だった。 しかし、協議がしばらく続いた後、ジョコヴィッチは審判の判断を受け入れ、ショックを受けた面持ちのカレーニョ・ブスタと握手した。 ジョコヴィッチは記者会見に臨まず、会場を後にした。後に、インスタグラムに謝罪文を投稿。「彼女にあんなにひどいストレスを与えてしまい、本当に申し訳ない。まったくわざとじゃない。まったく不適切だった」と謝った。 今回のてんまつで「本当に悲しい、むなしい気持ちだ」と書き、「自分の落胆に立ち向かい、自分が選手として、そして人間として成長し進化するための教訓にしたい」と述べた。 ジョコヴィッチはその上で、全米オープンと関係者全員に謝罪した。 テニス関係者の反応 対戦相手のパブロ・カレーニョ・ブスタ:「その瞬間は見ていなかった。コーチを見て、ブレークを喜んでいた。すると、線審が倒れ込んだのが見えた。ショックだった」 「わざとではなかったと思う。こうしたことをわざとする選手はいないのではないか。たまたま起きたことで、運が悪かった」 「もちろん認められない行為だ。ルールはルールだ。レフェリーらは正しいことをしたが、簡単な決定ではない」 デヴィスカップ英代表チームのレオン・スミス監督(BBCラジオ5ライブ・スポーツ・エキストラで):「これは習慣的な行為だ。彼は5分前にも、もっと悪意を込めてやっていた。広告ボードに当たったのは幸運でしかなかった。ボール拾いの子どもに当たったかもしれなかった」 マルチナ・ナヴラチロワ氏(元女子選手、ツイッターで):「全米オープンのコートで信じられないことが起きた。ノヴァク・ジョコヴィッチがわざとではないものの、線審女性の喉にボールをぶつけるというばかな真似をして、失格となった。大会関係者は失格にするしかなかった。なんと…#悲しい 女性が無事でよかった。こんなことがあってはならない」 ビリー・ジーン・キング氏(元女子選手、ツイッターで):「ノヴァク・ジョコヴィッチの失格について私はこう思う。なにより線審の無事を願っている。ルールはルールだ。関係者全員にとって残念なことだが、今回のこの状況では、失格は正しい判断だった」 トレイシー・オースティン氏(元女子選手、ツイッターで):「正しい判断! 衝撃の出来事だった。線審が無事だといいけど。ノヴァク・ジョコヴィッチは優勝候補筆頭で、18回目のグランドスラム優勝でラファ(ナダル)やロジャー(フェデラー)との差を縮めようとしていた。ジョコヴィッチが負けるとしたら、こういう形でしかなかったように思う。主要大会で新たな初優勝者が出る」 <分析>議論の余地なし――ラッセル・フラー、BBCテニス担当編集委員 ノヴァク・ジョコヴィッチがもし失格になっていなかったら、世間の反発はどれほどだっただろう。テニスの公平性と審判の判断をめぐって、どのような反応が起きただろうか。 私の目には、議論の余地のないケースだった。 失格に当たらないと主張するのは不可能だ。ボールをどれだけ強く打ったかは問題ではない。ジョコヴィッチに弁解の余地はない。 (英語記事 Djokovic disqualified in US Open match)

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    ベラルーシで4週連続の抗議デモ、100人逮捕か 大統領選から1カ月

    で機動隊が残忍なやり方で平和的な行進を弾圧していると指摘する。 <関連記事> ベラルーシ、BBC記者などの取材許可を取り消し 抗議デモ続くなか プーチン氏、ベラルーシに治安部隊派遣も 混乱が「制御不能になれば」 ベラルーシで大規模抗議、厳重警備も10万人集結か 大統領は防弾チョッキ姿 ミンスクの状況は 人権団体ヴィアスナが6日に130人が逮捕されたと報じた後、べラルーシ内務省はロシアのインタファクス通信に対し、少なくとも100人が拘束されたと認めた。 複数の目撃者が同通信社に証言したところによると、無許可の抗議デモが終わって市民が帰宅し始めた後に警察が逮捕に踏み切ったという。6日の様子を捉えた動画では、私服姿の男たちが平和的な抗議者たちを棒で殴る様子が確認できる。 ユーリ・カライエフ内相は、治安部隊の行動を擁護した。 国営ベルタ通信によると、カライエフ内相は「彼ら(目撃者)はベラルーシ警察の残虐性について話しているが、私はこう言いたい。世界のどこにも、ここ以上に人道的で節度のある、冷静な警察はいないと」と述べたという。 抗議デモが始まって以来、日曜日は街頭デモにとって重要な日となっている。 最近では、黒ずくめの服装にバラクラヴァ(目出し帽)をかぶった治安部隊が、夏休みから戻った大学生を標的にし、路上や大学の建物から所属不明のミニバンに引きずり込んだ。 これに先立ち、リュドミラと名乗る女性抗議者はBBCに対し、デモ隊は治安部隊にひるんだりしないと話した。 「何年も続いたあの暮らしに戻るつもりは、まったくありません」 「私たちはあまりに長いこと、無気力に生きてきましたが、今やっと自分たちが意味ある存在なんだと感じています。連帯していると思えるし、私たちは実際に、少なくとも私は、変化がすでに起きていると感じています。なので、今は絶対にあきらめてはならないんです」 ミンスクのほか、フロドナやモギリョフ、ホメリなど、国内のほかの市や町でも抗議デモが報告されている。 ルカシェンコ氏の主張 ルカシェンコ氏は欧米諸国がベラルーシに干渉していると非難している。特に、隣国ポーランドとリトアニアが、政権交代の強要を目論んでいると攻撃している。 ベラルーシはロシアやウクライナのほか、ポーランドやリトアニアなどの欧州諸国と国境を接している。同国はエネルギー供給においてロシアに大きく依存しており、歴史的にも密接な関係にある。 ルカシェンコ氏は3日、ロシアにいっそう歩み寄る用意があることを示唆し、「適切な結論に至る」ためのきっかけを、毎週の抗議デモが作ったと述べた。 同氏は少なくとも2回、ミンスクの自宅近くで銃を手にし、重装備の警備員に囲まれている姿が撮影されている。 野党派が国外へ避難 抗議デモが続く中、多数の野党派が国外に逃れている。5日には、活動家のオルガ・コヴァルコワ氏が隣国ポーランドへ避難。出国に同意しなければ、長期の懲役刑を言い渡されたはずだと話した。 コヴァルコワ氏によると、治安部隊に国境検問所まで移送された。ポーランド行きのバスの運転手が自分に気付いてくれたので、乗ることができたという。 ポーランドのマテウシュ・モラヴィエツキ首相の報道官は、ベラルーシで弾圧された犠牲者をポーランドは支援する方針だとした。 現在はリトアニアに脱出している、ルカシェンコ氏の対立候補のスヴェトラーナ・チハノフスカヤ氏(37)は4日、国連に対し、ベラルーシ当局による抗議者弾圧を止めさせるため、支援を呼びかけた。 政治経験のないチハノフスカヤ氏は、今年5月に政権に批判的だったブロガーの夫セルゲイ・チハノフスキ氏が出馬を禁じられ、収監された後に出馬を決めた。 チハノフスカヤ氏は、野党は警察暴力の終結や政治犯全員の即時釈放、自由で公正な選挙の実施を要求している。 EUの反応は 欧州連合(EU)加盟国首脳は先月、不正選挙や残虐行為、抗議者の投獄といった疑惑に関与した当局者(名前は明かされていない)に対し、資産凍結を含む制裁を科すことで合意した。具体的な制裁措置はまだ検討中だ。 ベラルーシの国連特別報告者のアナイス・マリン氏は、ルカシェンコ氏の再選は「完全に操作されたもの」であり、「国民の票が盗まれた」と述べた。 また、ベラルーシ警察の拷問を非難し、その一例に「あまりにひどく殴られ、こん睡状態になった」16歳の少年を挙げた。 「当局は恣意的に逮捕された全員を解放しなければならない」とマリン氏は述べた。「ベラルーシ政府は自国民に対して、狂った戦争をおこしている」。 (英語記事 Dozens arrested as Belarus cracks down on protests)

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    台風10号、九州や中国地方が暴風域に 40万戸以上で停電など被害

    2020年09月07日 10:17 公開 大型で非常に強い台風10号(ハイシェン)は7日未明、九州の西方を北上し、強風と大雨、停電などをもたらした。安倍晋三首相は6日、影響が予想される地域の住民に最大級の警戒を呼びかけた。 台風10号で九州や中国、四国地方が暴風域に入り、約800万人に避難指示や避難勧告が出された。 日本の気象庁によると、台風は7日午前9時に長崎県対馬市の北110キロを北進していたもよう。 台風は朝鮮半島付近へと進んでおり、韓国は警戒を強めている。 一帯は2日から3日かけて、近年で最大規模の台風9号(メイサク)が通過したばかり。 日本への影響は? NHKによると、台風10号の影響で九州では7日午前8時現在、約41万1510戸が停電している。 西日本の広い地域で工場や商店などが休業し、学校も休みになっている。多くの航空機と鉄道も運休している。 AFP通信によると、気象庁の中本能久予報課長は台風10号について、九州に近づくにつれ勢力が弱まり、やや離れたコースを通っているものの、「大型」で「非常に強い勢力」を維持していると述べていた。 また、記録的な大雨や土砂崩れ、河川の氾濫の恐れもあると警告。河口付近の低地などでは、高潮による広範囲の洪水に注意する必要があるとした。 首相が注意呼びかけ 安倍首相は6日の関係閣僚会議で、河川の氾濫や高潮の危険性が高い地域の住民らに向けて、「自治体などからの情報に十分注意し、避難や安全確保など、命を守る行動を直ちにとることをお願いする」と呼びかけた。 海上保安本部は、東シナ海で台風9号北上中の2日に行方不明となった貨物船「Gulf Livestock 1」の乗組員らの捜索を中断した。同船には乗組員43人が乗り、牛約6000頭を運んでいた。これまでに乗組員3人が救助されている。 韓国の対応 韓国の中央災害安全対策本部は6日午後7時(現地時間)、台風10号の警戒レベルを最大の4に引き上げた。 山林庁も、土砂崩れに対する警戒レベルを最大にした。同庁トップは、「今回の台風は、雨季が終わった後に韓国に被害をもたらした前回の台風より危険だと予想されており、甚大な被害が見込まれている」と韓国・聯合ニュースに話した。 (英語記事 Japanese urged to stay alert as typhoon blows in)

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    病気で死ぬ様子をライブ配信、フェイスブックが阻止 フランス

    2020年09月07日 9:49 公開 フェイスブックはこのほど、回復の見込みがない病状のフランス人男性が、自分の死んでいく様子をライブ配信しようとするのを阻止した。 フランス東部ディジョンに住むアラン・コック氏(57)は、動脈壁の変性疾患を患い、安楽死を望んでいる。 しかしフランス政府が安楽死の申請を却下したため、4日から投薬や飲食を断ち、フェイスブックでライブ配信を始めた。 フランスでは法律上、安楽死は認められていない。尊厳のある死を求める声も多いが、キリスト教カトリック教会など宗教保守派が道徳的観点から合法化に反対している。 <関連記事> 認知症患者の安楽死、過去の合意で可能に オランダ最高裁 「真夜中5分前」の安楽死 認知症にのまれる前に 「もう人生を続けたくない」 104歳の豪科学者がスイスで自死 コック氏は4日、フェイスブックの自身のアカウントに「最後の食事を終えた」と書き込み、「救済への道が始まった。私は幸せだ」と述べた。 「これからは大変な毎日になるだろうが、もう決断したことだし、落ち着いている」 しかしフェイスブックは、自殺をほのめかすコンテンツを認めていないとして、コック氏のライブ配信をブロックした。 フェイスブックの広報担当者はAFP通信の取材に対し、「この複雑な問題に光を当てようとするコック氏の決断は尊重するが、専門家の助言を受け、コック氏のアカウントのライブ配信機能を停止した。自殺の意図のある行動をコンテンツとして見せることはできない」と説明した。 コック氏によると、フェイスブックは9月8日まで同氏のアカウントのライブ配信機能を停止した。コック氏は現在、支援者にフェイスブックへのロビー活動を呼びかけている。 コック氏は7月、エマニュエル・マクロン仏大統領に手紙を書き、病気によって「非常に残酷な苦しみ」を味わっていると説明。「尊厳を持って」死なせてくれるよう、安楽死の許可を訴えた。 これに対しマクロン大統領は、手紙には「心を動かされた」が、自分は「法の上に立っているわけではない」として、コック氏の要求を認めなかった。 (英語記事 Facebook stops incurably ill man streaming death)

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    香港、立法会選挙の延期に数千人が抗議 300人近く逮捕

    2020年09月07日 9:31 公開 香港で6日、この日予定されていた立法会(議会に相当、定数70)選挙の延期に対する数千人規模の抗議デモが行われ、300人近くが逮捕された。 無許可で行われた抗議デモでは、参加者たちが「選挙権を返せ!」と声を上げながら行進。重装備の機動隊と衝突した。 警察は、こしょうスプレー弾をデモ隊に向けて発射した。 地元メディアによると、少なくとも289人が逮捕された。 「私は投票する権利を求めている!  選挙を延期するなど(政府は)恥を知れ!」と、6日に拘束された元議員の梁国雄氏が述べたと、香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストが報じた。 デモに先立ち、著名な民主派活動家の譚得志(タム・タクチ)氏が政府に対する憎悪や侮辱を煽りかねない演説をしたとして拘束された。 譚氏は、6月に導入された国安法を根拠に拘束された。同法は、様々な政治的表現を犯罪に位置づけている。 立法会選挙は6日に予定されていたが、香港政府は新型コロナウイルスの感染拡大を理由に延期した。 抗議者たちは、政府が市民の投票阻止に新型ウイルスのパンデミック(世界的流行)を口実にしていると非難している。 民主派の活動家たちは、中国政府が香港での反政府的な動きを取り締まる「香港国家安全維持法」(国安法)を施行したことへの怒りや、香港の自由が損なわれつつあるとの懸念に乗じて、今回の立法会選挙で過半数獲得を目指していた。 香港はかつてイギリスの植民地だった。1997年に中国に返還されたが、「一国二制度」の下、返還から50年間は中国大陸ではみられない独自の自由が保障されていた。 昨年11月に行われた区議会選挙では民主派が全18地区のうち17地区で勝利し、前代未聞の躍進を遂げた。 (英語記事 Clashes and arrests in Hong Kong over delayed poll)

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    639年かけて演奏される曲、7年ぶりに新しい和音 ドイツの教会で

    2020年09月06日 11:50 公開 ドイツ中部ハルバーシュタットの教会で演奏されている故ジョン・ケージ氏の作品の和音が5日、7年ぶりに変わった。9月5日は、ケージ氏の誕生日。 教会にはこの日、多くのファンが詰めかけ、音が変わる瞬間を見守った。 前衛音楽家のケージ氏が作曲した「As Slow As Possible(できるだけ遅く)」は2001年9月5日に演奏が始まり、2640年に終わる予定。 和音が前回変わったのは、2013年10月5日だった。 特製のオルガンによって演奏されている。曲の冒頭は長い休符のため、最初の和音が鳴るまでに演奏開始から18カ月近くかかった。 次に音が変わるのは2022年2月5日。

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    ロシア野党指導者こん睡、トランプ氏はロシアを非難せず 毒物の証拠ないと

    2020年09月06日 10:59 公開 ロシアの野党指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏(44)が毒物を盛られた可能性があることについて、ドナルド・トランプ米大統領は4日、事態は「悲劇的」だが、毒物が使われた証拠を見ていないとして、ロシア非難を避けた。 記者団の質問を受けたトランプ氏は、「何があったのか正確なところは分からない。悲劇だと思うし、ひどい話で、こんなことあってはならない。まだ証拠は何もないが、目を通しておく」と述べた。 ドイツやイギリス、欧州連合(EU)、北大西洋条約機構(NATO)、米国家安全保障会議(NSC)などがロシア政府の関与を指摘し非難しているが、トランプ氏はロシアを非難せず、むしろ中国のほうが世界にとって脅威だと強調した。 「みんないつでもロシアを話題にするのは興味深いし、皆さんがロシアを話題にするのは気にしないが、現時点でもっと話題にすべきなのはおそらく中国だと思う」と、トランプ氏は述べた。 ナワリヌイ氏は先月、ロシア・シベリアを旅客機で移動中に体調が悪化。同国の病院を経て、家族の強い希望でドイツ・ベルリンの病院に移送された。ロシアにおける汚職やウラジミール・プーチン大統領を激しく批判してきたことから、ナワリヌイ氏の支持者らはプーチン氏の命令で毒が盛られたと主張している。ロシア政府は一貫して、関与を全面否定している。 ドイツ政府とNATOは、ドイツ軍研究所で検査した結果、ナワリヌイ氏が神経剤ノビチョクで攻撃されたことを示す「疑いようのない証拠」が得られたと断定している。 NATOは4日、ロシア政府にノビチョク開発事業に対する国際査察を受け入れるよう呼びかけた。 NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長も、ナワリヌイ氏への「恐ろしい」攻撃を全加盟国は一致して非難すると述べている。 米国家安全保障会議(NSC)は、毒物使用が疑われていることについて、「強い非難に値する」とした。NSCの広報官は、「私たちは同盟国や国際社会と協力し、証拠に基づいてロシアの関係者の責任を追及するとともに、悪意ある活動の資金を規制する」とツイートした。 一方、ロシア外務省は5日、もし確かにノビチョクのような神経剤が使われていたとしても、ロシア発のものとは限らないと述べた。 ロシア政府の反論 ロシア外務省は5日に短い声明を発表し、ナワリヌイ氏の病状に関連して「ロシアに対して複数の敵対的発言」があったことを指摘した。 その上で、欧米諸国やNATOでもノビチョク製造に使う化合物を長年研究しているとして、「たとえばアメリカでは戦闘用に、関連技術の開発者に150以上の特許登録が認められている」と述べた。 セルゲイ・ラヴロフ外相は、ドイツ政府はまだ何の情報もモスクワ検察に提供していないと説明。その上で、ロシアには「隠し立てすることは何もない」と述べた。 ナワリヌイ氏は8月20日、ロシア・シベリア西部トムスクからモスクワに向かっていた旅客機内で、いきなり体調を崩した。痛みに苦しんでいたという乗客の話もある。飛行機は中南部オムスクに緊急着陸し、ナワリヌイ氏はオムスク病院へ搬送された。 オムスク地域の毒物主任、アレクサンドル・サバエフ氏は、治療に当たったオムスク病院の医師たちは毒物の兆候を確認しなかったと強調した。 「突然の体調悪化を引き起こす外的要因は、ほかにもたくさんある。朝食をとらなかっただけでも、ああなることがある」とサバエフ氏は話している。 ノビチョクは、1970~1980年代にソビエト連邦(当時)で開発された神経剤。神経から筋肉への信号伝達を妨げ、全身の機能不全を引き起こす。 液体のほか固体としても存在し、超微細粒子にして拡散することもできるとされる。毒性が強く、効果が30秒~2分で現れる種類もあるという。 元ロシア情報員セルゲイ・スクリパリ氏とその娘が、2018年にイギリス・ソールズベリーで襲われた事件で使われた。スクリパリ親子は助かったが、イギリス人女性が後に病院で死亡した。英政府は、ロシア軍情報当局が襲撃したと非難した。 化学兵器禁止条約(1997年発効)で、ロシアとアメリカは神経剤を含む化学兵器の全廃に同意した。ロシアは2017年に備蓄廃棄を終え、アメリカは2023年末までに廃棄を完了する予定。 (英語記事 Alexei Navalny: Trump refuses to condemn Russia over poisoning)

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    米警官に7発撃たれた黒人男性、別件の審理で病院から無罪主張

    2020年09月06日 10:33 公開 米ウィスコンシン州ケノーシャで警官に背後から7発撃たれたジェイコブ・ブレイクさん(29)が4日、それ以前に被害届が出ていた罪状について、病院からビデオ通話アプリ「ZOOM」経由で無罪を主張した。 8月23日に至近距離から背中を7発撃たれたブレイク被告は入院中で、撃たれた傷により下半身が麻痺(まひ)しているという。この日は、それとは別件で元恋人から7月に被害届が出されていた事件について、ケノーシャ郡裁判所による罪状認否に出席した。 訴えによると、被告の元恋人は被告による不法侵入や性的暴行、公序良俗違反などの被害にあったと主張している。ブレイク被告はいずれの罪状についても、無罪を主張した。 一方で、地元検察は起訴相当の証拠があると判断した。 元恋人は、今年5月に被告から性的に暴行された上、車のカギとデビットカードを奪われたと主張している。 ケノーシャ郡検察官事務所によると、8月に警官に撃たれた事件の時点で、ブレイク被告はこうした罪状で訴追されていた。 ブレイクさんが至近距離から撃たれたことに抗議し、ケノーシャではデモや暴力沙汰が続き、17歳少年が抗議参加者に発砲して3人を死傷させる事件も起きている。 8月23日には何があった ブレイク飛行が警察に撃たれた経緯については、ウィスコンシン州の州司法長官によると、「訪問が禁止されている元ボーイフレンドがやってきて、車の鍵を持ち出そうとしている」という女性の通報を受けて、警察が現場に向かったのがきっかけだという。 ただし、その通報内容にブレイク被告がどう関係するのか、警官が発砲する前にブレイク被告が何をしたのか、情報は錯綜している。ブレイク被告の弁護士の主張と、警察労組の主張は食い違っている。 通報で現場に到着した警察は、ブレイク被告をテイザー銃で制止しようとした。 ブレイク被告が自分の自動車に乗ろうとすると、警官がそのシャツをつかみ、至近距離から背中に7回発砲した。車内にはブレイク被告の幼い子供3人が乗っていた。 ケノーシャ警察労組は、警官が発砲した時点で被告はナイフを持っていたと主張する。一方、事件後の捜査で、車内にナイフがあったことが判明している。 (英語記事 Jacob Blake makes court appearance from hospital bed)

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    【米大統領選2020】 両候補、暴力とデモに揺れるケノーシャ訪問 対照的な内容

    2020年09月05日 13:54 公開 米ウィスコンシン州ケノーシャは、警官が黒人男性を至近距離の背後から7回撃った事件を機に、人種差別や警察暴力に抗議するデモが相次ぎ、それに対抗する右派の17歳少年が抗議参加者に発砲し3人を死傷させるなど、暴力沙汰が相次いでいる。 11月3日の大統領選に向けて、ドナルド・トランプ米大統領は各地で相次ぐデモに乗じた暴力沙汰を強く非難し、野党・民主党のジョー・バイデン大統領候補が選挙で勝てば、アメリカの秩序は崩壊すると訴えている。 一方のバイデン氏は、トランプ氏が白人至上主義者を勢いづかせ、国内の分断を煽っているのが、今の混乱の原因だと非難している。 両氏は相次いでケノーシャを訪れた。トランプ氏は地元経済界の関係者と面会し、バイデン氏は警察に撃たれたジェイコブ・ブレイク氏(29)の家族と会い、重傷で入院中のブレイク氏と電話で話した。きわめて対照的な両氏の訪問だった。 ジェイコブ氏が警察に撃たれた経緯については、「訪問が禁止されている元ボーイフレンドがやってきて、車の鍵を持ち出そうとしている」という女性の通報を受けて、警察が現場に向かったのがきっかけだという。ただし、その通報内容にブレイクさんがどう関係するのか、警官が発砲する前にブレイクさんが何をしたのか、情報は錯綜している。ブレイクさんの弁護士の主張と、警察労組の主張は食い違っている。 ブレイクさんが自分の自動車に乗ろうとすると、追ってきた警官にシャツをつかまれ、背中を7回撃たれた。車内にはブレイクさんの幼い子供3人が乗っていた。撃たれた当時、ブレイクさんは武器を持っていなかったが、事件後の捜査で、車内にナイフがあったことが判明している。

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    米誌、トランプ氏が戦死米兵を「負け犬」呼ばわりと報道 トランプ氏は否定 

    2020年09月05日 13:03 公開 米誌アトランティックは3日、ドナルド・トランプ米大統領が戦死した米兵を「負け犬」や「まぬけ」と呼び、なぜ国のために命を落とすのか意味が分からないなどと発言を重ねていたと、複数の政権関係者の話として伝えた。これについて複数の報道機関が裏付けを取ったと報道し、大統領への批判が高まるなか、トランプ氏は内容を全面否定している。 トランプ氏が戦死した米兵を嘲笑したり、戦没者墓地への訪問を嫌がったり、負傷兵について「誰も見たくない」などと発言したりしていたという内容は、最初にアトランティックが伝えた。続いて、AP通信と米紙ワシントン・ポスト、保守派フォックスニュースの記者がそれぞれ、独自に政権関係者から内容の裏付けを得たと報道した。 これに対してトランプ氏は4日の定例会見で、「この国の軍や倒れた英雄たちに否定的な発言を自分がするなど、あり得ない。軍事予算や軍人の給料を自分ほど増やした人間はいないのに」と反論。「ひどい雑誌が作り出した、みっともない状況だ」と批判した。 一方で、複数の退役軍人団体は大統領を批判。進歩派団体「VoteVets(退役軍人、投票を)」は、子供が戦死した複数の家族のビデオを投稿した。「犠牲を払うことの意味を、あなたは知らない」と遺族の1人はトランプ氏を批判している。 「イラク・アフガニスタン帰還兵の会」のポール・リーコフ氏は、記事の内容について「予想外だと、本当に驚いている人などいるだろうか」とツイートした。 11月3日の大統領選で、トランプ氏は退役軍人など軍関係者の支持を必要としているため、今回の報道内容が選挙に影響するかもしれないという指摘もある。 どういう発言が報道されているのか アトランティック誌の記事は、4人の匿名消息筋の話をもとに、トランプ氏が2018年にパリ郊外のアメリカ人戦没者墓地への訪問を中止した理由について、戦没者墓地が「負け犬だらけ」だとトランプ氏が発言していたからだと書いている。 記事によると、トランプ氏は雨で髪が乱れるのを嫌がり、戦死米兵に敬意を払うのは重要ではないと考えていたという。 さらに記事は、このフランス訪問中にトランプ氏が、ベローの森の戦いで戦死した米兵1800人を、「まぬけ」と呼んだと書いている。第1次世界大戦中の1918年6月に米海兵隊が、ドイツ軍のパリ進撃阻止に大きく貢献したこの戦闘は、「ベローウッドの戦い」として、米海兵隊にとって重要なものと位置づけられている。 ホワイトハウスは当時、トランプ氏の墓地訪問中止は悪天候でヘリコプターが飛べなかったからだと説明していた。同様の説明を、ジョン・ボルトン前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)も近著で書いている。ボルトン氏は政権を離れて以降、トランプ氏を声高に批判している1人。 また、トランプ氏が希望する軍事パレードをホワイトハウスが計画する際、トランプ氏は負傷兵を行進に参加させないようスタッフに指示し、腕や脚を失った兵士について「誰もそんなものは見たくないから」と述べたと、記事に書かれている。 記事ではほかに、2017年5年の戦没将兵追悼記念日に、ジョン・ケリー国土安全保障長官(後に大統領首席補佐官)と共にアーリントン国立墓地を訪れた際、戦死米兵たちの墓の前でケリー氏に、「分からないな。このみんなはどういう得をしたんだ」と声をかけたとある。目の前の区画には、アフガニスタンで戦死したケリー氏の息子の墓もあったという。 記事によると、海兵隊将軍でもあるケリー氏自身は取材に応じていない。しかし記事は、ケリー氏の友人の将軍による、「(トランプ氏には)自分ではない誰かのために何かをする人間というのが、想像もつかない」のだというコメントを伝えている。 ケリー氏は2018年12月に政権を去った。 ホワイトハウスの反論は トランプ氏はホワイトハウスの定例会見で、報道内容を「フェイクニュース」と呼び、アトランティック記事の情報源はおそらくケリー氏だろうと述べた。海兵隊将軍のケリー氏が、「(ホワイトハウスの)職務のプレッシャーに対応できなかった」のだと批判した。 また5日には、記事を書いたジェフリー・ゴールドバーグ記者を名指しはしないものの、 「えげつないゲスな記者が、もしかして不満分子と協力し、こんなひどい批判をでっちあげた」とツイート。記事内容を独自に確認したと報道したフォックスニュースの記者については、「ジェニファー・グリフィンはこんな報道をして、クビになるべきだ。電話でこちらのコメントをとることさせしてない。フォックスニュースはおしまいだ!」とツイートした。 フォックスニュースでは別の記者たちが、アトランティックなどの報道内容を政権関係者が否定してると伝えている。 マイク・ポンペオ国務長官は4日、フォックスニュースに対して、戦没者墓地への訪問中止が問題になっているフランス訪問中、自分はほとんど常に大統領に同行していたが、報道されているような発言は聞いていないと述べた。 マーク・エスパー国防長官は政治ニュースサイト「ポリティコ」に対して、トランプ氏は「この国の軍関係者、退役軍人とその家族を、何より敬愛している」とコメントした。ただし、エスパー氏は報道内容を明確に否定はしていない。 ほかにも、メラニア・トランプ夫人やミック・マルヴェイニー大統領首席補佐官、サラ・ハッカビー・サンダース前大統領報道官が、報道内容を否定している。 トランプ氏と軍人 トランプ氏はかねて、自分は軍関係者から絶大な支持を得ていると主張してきた。米ピュー研究所の昨年調査によると、退役軍人の57%がトランプ大統領を全軍の最高司令官としておおむね支持している。また、退役軍人の6割が、自分は共和党支持者だと回答したという。 トランプ大統領と議会の与党・共和党は、軍事予算を拡大させ続けている。 一方でトランプ氏は2016年の大統領選でも、イラクで戦死した米兵の遺族を批判し、強い反発を呼んだ。 2015年には、ヴェトナム戦争中に捕虜となり拷問された故ジョン・マケイン上院議員について、撃墜されるような兵士は「英雄ではない」、「捕虜になるような人間は好きじゃない」と発言し、これも批判された。2018年にマケイン議員が亡くなった際には、ホワイトハウスが半旗をすぐに戻したことが物議を醸した。 2019年2月までトランプ政権の国防長官だったジェイムズ・マティス海兵隊大将は、トランプ大統領が2018年12月にイスラム過激派勢力「イスラム国」(IS)はシリアで敗れたと宣言し、米軍約2000人を撤退させるといきなり発表した直後に、辞任を発表した。 そのマティス氏は今年6月、トランプ氏の「リーダーシップの欠如」を批判する文章をアトランティック誌に寄稿している。 トランプ氏自身は軍で勤務した経験はない。ヴェトナム戦争中は、5回にわたり徴兵を猶予されている。4回は学業が理由で、1回はかかとの「骨棘(こつきょく)」形成が理由だった。骨棘とは、関節の軟骨が硬くなり、「とげ」のようになったもの。 民主党からの批判 退役軍人の批判に加え、大統領選をトランプ氏と争う野党・民主党のジョー・バイデン前副大統領は、トランプ氏は国を率いる「資格がない」と批判した。 「もしこの記事が本当なら、そして過去の発言に照らせばどうやら本当のようだが、まったくもって決定的にひどい。あまりにみっともない」と、バイデン氏は述べた。また、「私の息子はまぬけではなかったし、息子が軍で共に奉仕した人たち、特に帰国しなかった人たちは負け犬ではない」と怒りを込めて強調した。2015年に病死した長男のボー・バイデン氏は、陸軍将校としてイラク戦争に従軍していた。 その上でバイデン氏は、記事内の発言が本当ならトランプ氏は、戦地で子供を失った全ての母親や父親、軍に家族がいるすべての人たち、「おとしめて侮辱したすべての家族」に謝罪すべきだと述べた。 バイデン氏自身はヴェトナム戦争中、学生として徴兵を5回猶予された後、入隊のための健康診断の結果、10代のころのぜんそくが原因で軍務に不適格と判定された。 イラク戦争で両脚を失ったタミー・ダックワース上院議員(民主党、イリノイ州選出)は、「自分のエゴのために米軍を使うのが好きな人だ」とトランプ氏を批判した。ダックワース氏は陸軍のヘリコプター操縦士としてイラクで勤務中の2004年、ヘリの墜落で両脚を失った。 息子をイラク戦争で失い、2016年民主党全国党大会でトランプ氏を批判したところ、トランプ氏に逆に攻撃されたキズル・カーン氏は、「私たちが口にする言葉は、それぞれの魂の中身をのぞかせてくれる窓だ。なので、他人のために自分の命を捧げる人をドナルド・トランプが『負け犬』と呼ぶとき、私たちはトランプの魂の状態を理解する」と話した。 (英語記事 Trump panned over reports he called US war dead 'losers')

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    ロシアの新型ウイルスワクチン、「抗体反応を誘発」=英医学誌

    おり、8種類は最も進んだ第3段階にあるという。 <解説>まだまだ先は長い――フィリパ・ロクスビー、BBCニュース健康記者 「励みになる」、「今のところは順調」。イギリスの科学者の一部はこういった反応を見せている。しかし、ロシア製ワクチンの実用化には、明らかにまだ長い道が残されている。臨床試験の第2段階で、このワクチンを投与された参加者全員に抗体反応がみられたといって、必ずしも新型ウイルスから守ってくれるというわけではない。有効性はまだ証明されていないからだ。 こうした結果から、このワクチンは18歳から60歳までの健康な人の場合、42日間は安全なようだ。試験が実施された期間は42日間なので、分かるのはそこまでだ。では、COVID-19の重症化リスクが最も高い高齢者や基礎疾患のある人たちの場合はどうだろうか。どのくらい安全で、もっと長い期間安全性は保たれるのだろうか。 この答えは、臨床試験参加者が自分が投与されているのがワクチンなのか偽薬なのかを知らない、もっと大規模で長期的な無作為化試験を行って初めて得られるものだ。より多くの人々にワクチンを投与した時にどれほど有効なのか、科学者たちが知ることもできる。 ワクチン開発をめぐっては、開放性と透明性を求める声もある。現在世界中で試されている多くのワクチンの中には、特定の状況下や特定のグループの人に対して、他のワクチンよりも効果を示すものもあるだろう。だからこそ、ワクチンが誰によく効くのかを知ることは、極めて重要だ。1つのワクチンが全ての人に適している可能性は低いので。 (英語記事 Russia Covid-19 vaccine 'triggers immune response')

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    ベイルート爆発から1カ月 生存者発見の希望薄れる

    2020年09月05日 12:37 公開 8月4日に大爆発で多数が死傷したレバノンの首都ベイルートで、爆発から約1カ月後にがれきの中に生存者がいる可能性がいったん浮上したものの、その後の捜索では結果が得られず、希望は薄れている。 南米チリの救助隊が捜索活動を続けるベイルートのマル・ミカエル地区で、災害救助犬が2日夜、がれきの中に生存者がいる可能性を示す動きを見せた。しかし、4日夜まで続いた2日間の捜索では、生存者も遺体も見つかっていない。チリの救助隊は4日夜に捜索をいったん中止した。翌朝また捜索を再開する方針という。 現地報道によると、レバノンの救助隊が捜索を続けている。 チリ救助隊のフランシスコ・テルマンダ隊長は4日午後、深さ3メートルの瓦礫の下で、ゆっくりとした呼吸が検知されたと記者団に話していた。心拍が検知された場所へたどりつくため、捜索隊は3カ所から掘り進めているが、誰かがそこで「生きているか死んでいるか」判断するのは時期尚早だと述べた。 これに先立ち、捜索活動を調整するニコラス・サード氏はAFP通信に、心拍は前日からかなり速度が落ちていると話していた。現場で取材する記者たちは、直近の調べでは何の反応も検知されていないと話している。 現場には多くの住民が集まり、捜索活動を見守っている。その1人のモハマド・フーリさんはロイター通信に、がれきの下で生きていて欲しいのはもちろんだが、たとえ発見されるのが遺体だとしても、それによって遺族にとって区切りとなることが大事だと話した。 ベイルートでは約200人が死亡した大爆発から1カ月の4日、多くの市民が1分間の黙祷(もくとう)を捧げた。港湾地区の倉庫に置かれていた硝酸アンモニウム2750トンが原因となった爆発では、数千人が負傷し、約30万人が家を失った。 レバノン政府によると、爆発から1カ月たった今でも、7人が行方不明だという。 (英語記事 Beirut explosion: Hopes fade in search for survivor)

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    イランの低濃縮ウラン貯蔵量、核合意規定の10倍に IAEAが報告

    2020年09月05日 12:28 公開 国際原子力機関(IAEA)は4日、イランの低濃縮ウランの貯蔵量が2105キロに達し、2015年のイラン核合意で定められた上限の10倍を超えたと発表した。イラン核合意では低濃縮ウランの貯蔵量の上限を300キロとしていた。 IAEAは最新の声明で、イランが「環境サンプルを回収するために、IAEA査察官の立ち入りを許可した」とし、「このサンプルについて、IAEAネットワークの複数の研究所で分析を行う」方針だと述べた。 今月下旬にも2つ目の施設からサンプルを回収するという。 IAEAはこれまで、イランが申告していない可能性のある核物質や核関連活動について回答せず、立ち入り調査を拒否していることを批判してきた。 イランはかねて、自分たちの核開発計画は平和的なものだと主張してきた。 今回の報告に先立ち、イランはかつて核開発が行われていた疑いのある2施設のうち1つについて、IAEAの査察官の立ち入りを許可。核保障措置に関連する未解決問題を解決するため、「誠意を持って」立ち入りに合意したとした。 イラン「核合意を順守しない」 イランは昨年、2015年にイラン、中国、フランス、ドイツ、ロシア、イギリス、アメリカの7カ国で締結された国際的核合意での取り決めについて、意識的かつ公然と放棄し始めた。 核合意では、原子炉燃料だけでなく核兵器にも使用される濃縮ウランについて、イラン国内での濃縮率を3.67%までに留めることで合意した。 アメリカの軍備管理協会によると、核兵器を製造するには、イランは濃縮度3.67%のウラン1050キロを製造する必要があり、その濃縮度を90%かそれ以上にする必要があるという。 専門家たちは、イランが核兵器製造を選ぶなら、濃縮プロセスには長い時間がかかるだろうとしている。 核合意をめぐっては、アメリカのドナルド・トランプ大統領が2018年5月に離脱を表明し、対イラン制裁を復活させた。イランは報復措置として核合意を順守しないと宣言した。 (英語記事 Iran's enriched uranium stockpile '10 times limit')

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    欧州移民危機から5年 救助船で生まれた赤ちゃんは今

    ュエルさんはリビアからイタリアへゴムボートで渡っているところを救助され、その救助船の中で出産した。 BBCのマーク・ロウエン記者が、現在シチリアに住むサミュエルさんを訪ねた。

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    新型コロナウイルス、室内感染を防ぐ5つの方法 換気に注目

    2020年09月04日 12:35 公開 デイヴィッド・シュクマン、BBCニュース科学編集長 秋が近づき、室内にいることが増える中、新型コロナウイルスの感染を防ぐには建物の換気が重要になりそうだ。 新型ウイルスの流行が始まって以来、私たちは手洗いと他人との距離を取るソーシャル・ディスタンシングを奨励されてきた。 しかし科学者や技師は、子どもたちが学校に戻り、オフィスに戻る大人も増えてきた中で、私たちは呼吸する空気にも意識を向けるべきだと指摘する。 (1) 空気がこもっていたら外に出ること もし部屋に入った時に空気がよどんでこもっていると感じたら、換気に問題があるはずだ。 室内に新鮮な空気が十分に入っていない場所では、新型ウイルスに感染する確率が上がってしまう。 最近の研究では、密閉された空間では「エアボーン感染(空気感染)」、つまりウイルスの飛まつが空気中に漂い、感染源になることがあると言われている。 イギリス政府がパンデミック前に出したオフィス環境の指標によると、室内では毎秒1人当たり10リットルの新鮮な空気が必要とされている。この指標は今まで以上に重要だ。 公認建築設備技術者協会の技術ディレクターを務めるハイウェル・デイヴィース博士は、空気がこもっているなと感じたらその部屋から出た方がいいと話す。 また、室内に清潔な空気の流れがあることが重要だと指摘した。 「もし建物内に感染者がいても、外気をたっぷり入れていれば、感染物質を薄めることができる。他の人が感染するリスクを下げることができる」 (2) エアコンを確認すること 暑い夏にエアコンは必須だが、どんなタイプのエアコンなのかをチェックする必要がある。 最もシンプルなのは、壁や天井に設置されている白い箱型のもの。これはスプリット型と呼ばれている。 この形式のエアコンは、部屋の中の空気を取り込んで冷やし、再び室内に戻している。 つまり、室内の空気を循環させているのだ。 こうしたエアコンのある場所は、短時間の滞在なら問題ないものの、長時間いると感染のリスクがあるかもしれない。 中国のレストランで行われた研究によると、この形式のエアコンが新型ウイルスの拡散に一役買っているという。 このレストランを訪れた客の1人が、未発症の感染者だった。 この人物の呼吸や会話によって空気中に放たれたウイルスが、エアコンによって作られた空気の流れに乗って部屋中に拡散したと、専門家はみている。 この結果、レストラン内にいた9人が感染した。 デイヴィース博士はここでも再び、新鮮な外気を入れる重要性を指摘した。 「外気との換気がちゃんとしていれば、感染者が室内にいても、そこから感染する人数は少なくできるはずだ」 (3) 「外気取り入れ量」を確かめる では、窓がはめ殺しになっていることの多い現代建築では、どうやって外気を取り込めばよいのだろうか。 こうした建物では、よどんだ空気を室内から取り除き、屋上などに設置してある屋外ユニットから排出している。 この屋外ユニットから新鮮な外の空気が取り入れられ、屋内の空気と混ぜられ、建物の中に戻っていくという仕組みだ。 新型コロナウイルス感染のリスクを考えると、外気取り入れ量を最大限に上げることが重要だと専門家は指摘する。 英リーズ大学のキャス・ノークス教授は、「外気を100%、あるいはそれに近い値で取り入れるのが良い」と話した。ノークス教授は、イギリス政府の新型ウイルス対策を策定している非常時科学諮問委員会(SAGE)に参加している。 「外の空気を取り入れるほど、建物内でウイルスが循環するリスクを減らすことができる」 外気の取り入れ量は、建物の管理者が決めていることが多い。 取り入れ率を100%にするのはコストがかかる。外気は夏には冷却、冬には暖められてから建物内に入ってくるため、どちらの場合もエネルギーが使われている。 (4) フィルターをチェックする 現代の換気システムにはフィルターがついているが、その遮断能力は決して完璧ではない。 米オレゴン健康科学大学病院での調査では、新型ウイルスの多くはフィルターがキャッチするものの、一部すり抜けてしまうことが明らかになった。 この調査を主導したケヴィン・ファン・デン・ワイメレンバーグ教授は、換気システムのフィルターを調べることで、建物内に感染者がいるかどうかを確かめることができると話した。 韓国では、11階のコールセンターで働いていた1人から、90人が感染した例もある。 フィルターを小まめにチェックすることで、より早く新型ウイルスの存在を発見できるかもしれない。 ファン・デン・ワイメレンバーグ教授は、フィルターから得たデータは、感染対策を「いつ、どこで行えばいいのかを教えてくれる」と説明した。 (5) すきま風に注意 どの分野の専門家に聞いても、室内感染を防ぐには外気が重要だと話す。 しかし、空気の流れをモデリングしている専門家は、そう簡単な話ではないと指摘する。 F1レーシングカーを設計しているニック・ワース氏は現在、スーパーや食品加工企業などに対し、従業員が安心して働けるような空気の流れを助言している。 ワース氏によると、たとえば窓側に座っている人が新型ウイルスに感染していた場合、その窓を開けると、風下いる人たちにウイルスが広がる可能性があるという。 「窓を開けると空気はどこへ向かうか。その流れの先に人がいるのはよくない」 「一般的には外気を多く取り入れる方がいいが、もしその空気にウイルスが含まれていて、平行に流れてしまったら、予期せぬ結果になる」 この理論についてノークス教授に意見を尋ねたところ、外気によって室内の空気中のウイルス濃度が薄まる利益の方が、その他のリスクを上回るだろうと話した。 ノークス教授は、窓を開けることでたとえウイルスにさらされる人数が増えたとしても、その量はずっと少なく、リスクも低くなるとみている。 このように、意見に相違があることは不思議ではない。このウイルスについては、分からないことがまだまだ多い。 それでも、私たちが呼吸する空気をどうするか、それが室内の安全性を高めることにつながるのは確かだ。 (英語記事 Five ways to avoid catching coronavirus indoors)

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    映画「バットマン」新作、撮影を再中断 主役俳優が新型ウイルス感染か 

    2020年09月04日 12:03 公開 映画製作会社ワーナー・ブラザーズは3日、新作映画「バットマン」の撮影を再び中断したと発表した。米メディアは、主演のロバート・パティンソン氏(34)が新型コロナウイルス検査で陽性と判明したためと報じている。 年初からイギリスで進められていた「バットマン」の撮影は、新型ウイルス流行に伴うロックダウン(都市封鎖)で中断。数日前に、およそ6カ月ぶりに再開されたばかりだった。 ワーナー・ブラザーズは、制作チームの1人が自主隔離していると述べたが、それが誰なのかは明らかにしていない。 同社の広報担当者は、「バットマン制作チームの1人がCOVID-19検査で陽性と判明し、当局の支持に従って隔離を行っている。撮影は一時中断された」と説明している。 一方、米誌ヴァニティー・フェアは、ロンドンで撮影が再開された数日後に、パティンソン氏の感染が確認されたと伝えた。 パティンソン氏はこの件についてコメントしていない。 <関連記事> 米俳優ドウェイン・ジョンソン氏、新型ウイルス感染を発表 現在は回復 大作映画6作、撮影再開へ 新型ウイルス乗り越え 米俳優トム・ハンクスさん、オーストラリアで新型ウイルスに感染 「バットマン」の最新作は2021年6月に公開予定だったが、すでに10月に延期されることが決まっている。 マット・リーヴス氏が監督を務める今作は、パティンソン氏にとって初のバットマン役。同役はこれまで、ジョージ・クルーニー氏やベン・アフレック氏、クリスチャン・ベイル氏など複数の俳優が演じてきた。 パティンソン氏は8月公開(日本は9月公開)のクリストファー・ノーラン監督映画「テネット」にも出演している。 (英語記事 Batman filming halted after 'Pattinson Covid test')

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    子ども5人の遺体を発見、母親は自殺未遂か ドイツ西部の集合住宅

    2020年09月04日 11:34 公開 ドイツ西部ノルトライン=ウェストファーレン州ゾーリンゲンの集合住宅の一室で3日、5人の子どもの遺体が発見された。警察によると、デュッセルドルフ近くの駅ホームで自殺未遂を起こして保護された27歳の女性が、5人の母親。警察は、この女性が子どもたちを殺したとみている。 5人の死因など、詳しい情報は明らかにされていない。 事件は3日午後1時45分(日本時間午後8時45分)ごろの通報で明らかになった。警察がゾーリンゲン市ハッセルデルの集合住宅に向かうと、1歳から8歳までの女の子3人と男の子2人の遺体を発見した。 また、6人目の子どもは保護されたという。この子どもは11歳とみられている。 独ニュースサイト「ビルト」によると、現場から約60キロ離れたメンヒェングラートバッハに住む子どもたちの祖母が警察に通報した。 警察のシュテファン・ヴァイアント報道官は、子どもらの母親は駅で飛び込み自殺を図ったため「重傷を負っており」、警察の監視の下で病院で治療を受けていると説明。 また、「現時点では事件の背景や詳細は分かってないが、これから捜査で明らかにしていく」と述べ、警察は「全力」で捜査に当たっていると話した。 警察は、この母親の聴取ができれば「非常に悲劇的な事件」の詳細が分かるだろうとみている。 事件発覚後、現場の集合住宅の玄関は封鎖され、警察や救急車両が詰め掛けている。現場にはも鑑識の捜査員も出ている。 ゾーリンゲンのティム・クルツバッハ市長はフェイスブックで、この集合住宅を訪問したと発表。 「私にとってはまだ理解できない出来事だ。きょうはゾーリンゲン市民全員が悲しみに暮れている」と述べた。 現場の集合住宅の玄関では、ニュースを知った住民などがおもちゃやろうそくを供えに訪れる姿も見られた。 (英語記事 Germany children deaths: Bodies of five found in flat in Solingen)

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    米ニューヨーク州の黒人男性死亡、関与の警官7人を停職

    2020年09月04日 11:24 公開 米ニューヨーク州北西部ロチェスターで今年3月、武器を持たない黒人男性ダニエル・プルードさん(当時41)が警官に地面にうつぶせで押さえつけられた後、1週間後に死亡した問題で、ロチェスター市長は3日、警官7人を停職処分にした。 ロチェスターのラヴリー・ウォーレン市長は記者会見し、「市議会の助言に反して私は本日、問題になっている警官たちを停職させる。州司法長官に捜査の徹底をお願いする」と述べた。 「私たちの警察、精神医療制度、この社会、そして私自身が、プルードさんにきちんと応えませんでした」と、ウォーレン市長は言い、構造的な人種差別が関係していると話した。 市当局によると、プルードさんの死亡に関して関係者が処分されるのは、今回が初めて。停職処分を受けた警官7人は有給の休職状態におかれる。 <関連記事> 武器持たない米黒人男性、警官に押さえつけられ1週間後に死亡 今年3月 精神的に不安定な状態にあり、小雪の降る深夜に全裸で道路を走っていたプルードさんは今年3月23日午前3時過ぎ、心配する兄の通報を受けた警察に発見された。 遺族の情報公開請求で公表された警察のボディカメラ映像によると、後ろ手に手錠をかけられ、路上に座らされた状態で警官たちを罵倒している。自分は新型コロナウイルスに感染していると告げた上で地面に唾を吐くなどしたため、警官たちが「唾液防止フード」を頭にかぶせた。「唾液防止フード」は、容疑者の唾液から警官を守るためのもの。 プルードさんはその後も、混乱した様子で銃や金を要求するなど声を上げ続け、やがて1人の警官が、プルードさんの頭を両手で押さえつけた。「唾を吐くのをやめろ」と言う様子も、動画に映っている。 約2分間にわたり頭を押さえられていたプルードさんは、その後静かになった。救急車が到着した時点で、警官の1人がプルードさんの肩に触れて「ずいぶん冷たいぞ」と言う様子も、見ることができる。 プルードさんは病院に搬送されたが、1週間後に家族が生命維持装置の停止を決断したため、3月30日に亡くなった。遺族が今月2日になって記者会見し、問題を公表したのは、警察の映像を情報公開請求で入手するのに時間がかかったからだという。 死体検案書の内容 モンロー郡監察医事務所による死体検案書には、「身体的拘束下の窒息による合併症」を死因とする、人為的な致死だと書かれている。 死体検案書はほかに、プルードさんが「興奮したせん妄状態」にあり、作用の強い幻覚剤、フェンサイクリジン(PCP)の激しい影響下にあったことも、要因として挙げている。 市長は市警本部長に「落胆」 ウォーレン市長は、「過去に直面した課題の多くが、私たちがいま直面する課題と同じ」だと、プルードさんの死が示していると話した。 さらに、ロチェスター市警のラロン・シグルタリー本部長から初めて報告を受けたのは8月初めだったと明らかにした。 その際に市警本部長から受けた説明と、公開された警察ビデオの内容は「まったく違っていた」と市長は話した。市警本部長は、薬物の過剰摂取が死因だと説明していたという。 市長は本部長に「個人的に、そして職業人として、深く落胆している」と述べた。処分を検討しているかは明らかにしなかった。 一方でシングルタリー本部長は2日、事案を公表しなかったのは、隠蔽(いんぺい)を意図してのことではないと述べている。 米紙ニューヨーク・タイムズによると、本部長は「これは隠蔽ではない」と述べ、「何らかの医療の介入を要請することが我々の職務で、あの夜はまさにそういう展開だった」と説明している。 ニューヨーク州のレティシア・ジェイムズ州司法長官の事務所が4月に、捜査の継続に着手している。 同州のアンドリュー・クオモ州知事は、「できる限り速やかに」捜査を進めて、結論に至るよう呼びかけた。 8時間前には プルードさんは5人の子供の父親で、シカゴの倉庫で働いていた。警察に取り押さえられた3月23日当時、ロチェスターに住む兄ジョーさんのもとを訪れていた。 警察に拘束される8時間前には、市内の病院で精神状態の診察を受けていた。 ニューヨーク・タイムズによると、シカゴからロチェスターへ向かう電車を降ろされ、ロチェスターに近いバッファロー市のシェルターにいたプルードさんを、ジョーさんが22日に保護して自宅に連れ帰った。ところが、自分を殺そうとしているだろうと責めたり、地下室への階段に頭から飛び込むなどの行動が続いたため、ジョーさんは弟を病院に連れて行った。 診察後、プルードさんはジョーさんを保護監督者としていったん帰宅したものの、再び不安定になり、家から走り出た。このためジョーさんは、警察に通報した。 プルードさんのおば、レトリア・ムーアさんは米AP通信に対し、プルードさんは数年前から、自分の母や兄弟2人の死亡に強い衝撃を受けていたようだと話した。 (英語記事 Daniel Prude: Mayor suspends officers in 'spit hood' death)

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    ベイルート爆発で生存者か 発生から1カ月、「がれき下で心音」の未確認情報

    再開 救助隊は7チームに分かれ、被害を拡大しないよう慎重に、がれきを1つずつ取り除いた。現地取材するBBCのオルラ・ゲリン記者によると、救助隊が小さな音も確認できるよう、静寂を求める声がたびたび上がった。 現地では、赤十字が投光器などの器具を備えたテントを設営。軍や消防当局、救助ボランティアたちも集まっている。 がれきを取り除くクレーンが近くに無く、建物が崩壊する恐れもあるため、夜になって捜索活動は4日朝までいったん中断された。 現場に集まった人々は、手を使ってで捜索を続けると主張。市民が調達したクレーンが現場に到着したほか、チリの救助隊も捜索を再開したという。 地下15メートルの呼吸も感知 8月4日に発生した大規模爆発では、約200人が死亡、30万人近くが住まいを失った。港湾地区の倉庫に置かれていた硝酸アンモニウム2750トンが爆発の原因となった。 危険物が無防備に保存されていたことを受け、市民らは反政府デモで強い怒りを表明。数日間にわたって警官隊と衝突した。レバノン政府はその後、閣僚が総辞職した。 チリの救助隊は今月1日にレバノン入りした。現地の報道によると、同救助隊は深さ15メートル地点での呼吸も検知できる、非常に高感度の器具を持っているという。 一方、レバノンの軍当局は3日、ベイルートの港湾周辺にあるコンテナ4基に、硝酸アンモニウム計4.3トンが入っていることが分かったと明らかにした。特殊チームがコンテナを調査中だという。 (英語記事 Beirut rescuers investigate ‘heartbeat in rubble’)

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    ジョージ・フロイドさんの死から100日、世界はどう動いたか

    2020年09月03日 17:49 公開 人種差別に反対する抗議運動が勢いを取り戻し、植民地時代の象徴は破壊され、メーカーは商品を考え直し、警察の捜査手法にも目が向けられた。 米ミネアポリスで黒人のジョージ・フロイドさんが白人警官に取り押さえられ、亡くなってから100日。 フロイドさんの死が世界にもたらした、さまざまな変化をまとめた。 制作:ライアン・ランゴビン、グラフィック・デザイン:オイフェ・マケナ、パルヴィーン・ヴィルディ

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    台湾、パスポートのデザイン変更へ 中国との混同避けるためと

    か? 台湾の李登輝元総裁が死去 「台湾民主化の父」 蔡総統、「中国は台湾を尊重すべき」 BBC単独会見 「中国からとの誤解を避けたい」 これまでのパスポートでは「REPUBLIC OF CHINA」の文字が表紙の上部にあったが、新しいパスポートではエンブレムの周りに小さな活字で配置される。「TAIWAN」の表記は以前より大きくなり、活字も太くなる。 台湾の呉釗燮(ジョセフ・ウー)外交部長は、新型コロナウイルスの大流行が発生して以来、「台湾の人々は台湾が存在感を増すとともに、中国から来たと誤解されるのを避けたいと思っている」と記者団に話した。 当局によると、各国が新型ウイルス対策として中国からの渡航者を規制するなか、台湾からの渡航者も同様に扱われているという。 新型ウイルスの流行で、中台問題に改めて注目が集まっている。 台湾は新型ウイルス対策で国際的に評価されているが、世界保健機関(WHO)の一員にはなっていない。中国は2016年以降、台湾がWHOの会合に参加することを認めていない。 台湾は国共内戦後の1949年から、選挙による独自の政府や軍隊、通貨をもっている。一方、中国は「一つの中国」政策のもと、台湾は将来、必要なら武力によって、中国の指導下に入るとしている。 台湾を主権国家と認め、外交関係を結ぶ国は少ない。台湾の主権を認める姿勢を見せた国や要人、企業に、中国は激しく反発している。 チェコ議長、米閣僚が訪台 1日には、チェコのミロシュ・ヴィストルチル上院議長が、台湾の立法院(国会)を訪問。「私は台湾人だ」と演説し、台湾への支持を表明した。これは、1963年のジョン・F・ケネディ米大統領による有名な演説、「Ich bin ein Berliner」(私はベルリン市民だ)を念頭に置いたものとみられる。 中国の王毅外相はヴィストルチル氏の訪問について、「一線を超えた」とし、「大きな代償を払う」ことになるだろうと非難した。 8月上旬には、アメリカのアレックス・アザール厚生長官も台湾を訪れ、蔡英文総統と会談した。アメリカと台湾が断交した1979年以降で、最高ランクの米政治家の訪台となった。 中国外務省の報道官は、「中国はアメリカと台湾の公式対話に強く反対する」、「中米関係の深刻な悪化を避けるため、アメリカには『台湾独立』をめぐって誤ったシグナルを送らないよう強く求める」と述べた。 (英語記事 New Taiwan passport shrinks 'Republic of China')

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    FBI、スマート・ドアベルを使った警察監視を懸念か 流出文書で判明

    2020年09月03日 14:13 公開 米連邦捜査局(FBI)が、訪問者をスマートフォンでリアルタイムに確認できる「Ring」などのスマート・ドアベルを使って、何者かが警察を監視しているのではないかと懸念していることが、ハッキングで流出した複数の文書で明らかになった。 複数文書には、2017年に何者かが遠隔で、警察が捜索令状に基づき活動する様子を監視していた事案について書かれている。 この情報は、米オンラインメディア「ザ・インターセプト」がオンライン上で、ハッキングで流出した文書の中から見つけた。 逆にプライバシー擁護派は以前、スマート・ドアベルのデータが警察と共有されるのではないかと懸念していた。 遠隔で「法施行機関の活動を監視」 ハッキングされた文書は「BlueLeaks」と総称されるもので、250以上の警察ウェブサイトから盗まれた。 問題となっている文書は、ホームセキュリティ・システムやスマート・ドアベルが、警察にとってどういう長所と短所があるかをまとめた技術分析報告書だ。 2017年の事案では、捜査されていた側が「法執行官が敷地内にいる間、密かに捜索活動を監視」し、自分の隣人や家主に注意喚起できる状態だったという。 使われていたビデオ・ドアベルのブランド名は記されていない。 企業が情報を共有 米アマゾンのスマート・ドアベル「Ring」は最も人気の高い商品の1つだが、複数の企業が家庭用監視キットと一緒にスマート・ドアベルを販売している。 スマート・ドアベルをめぐってはむしろ、カメラの情報が警察に提供されるのではないかと懸念されていた。 昨年には、アマゾンがアメリカの200以上の警察組織と連携し、同社の「Ring」を介しての監視を許可していたとして批判されていた。この提携関係では、警官は顧客に対し、居住地域での犯罪に関するビデオ映像や情報の共有を求めることができる。 デジタル著作権団体のFight the Futureは当時、「我々の民主的なプロセスと基本的人権が損なわれた」と指摘した。 イギリスでは、ウィルトシャー警察が民間のスマート・ドアベルや防犯カメラのデータベースを構築しており、住民は自分が使う製品の登録を求められている。 (英語記事 FBI worried that Ring doorbells are spying on police)

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    ロヒンギャ、世界最大の難民キャンプで育つ子どもたち

    2020年09月03日 13:25 公開 2017年、ミャンマー軍による迫害を受けたイスラム教徒の少数民族ロヒンギャは、バングラデシュ国境への移動を余儀なくされた。 この迫害で何千人もが亡くなり、今も100万人以上が世界最大の難民キャンプで暮らしている。 このキャンプでは毎年、2万人の子どもが生まれている。 ミャンマーはロヒンギャに市民権やその他の権利を与えてこなかったため、彼らがミャンマーに戻れる可能性はほとんどない。 このキャンプで生まれた3歳のナイームちゃんに話を聞いた。 ビデオ・ジャーナリスト:シャフネワズ・ロッキー、編集:ケヴィン・キム、シャフネワズ・ロッキー、制作:レベッカ・ヘンシュケ、ブルーノ・ガルセス

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    米俳優ドウェイン・ジョンソン氏、新型ウイルス感染を発表 現在は回復

    2020年09月03日 13:06 公開 アメリカの俳優ドウェイン・ジョンソン氏(48)が日本時間3日午前、自身と家族が新型コロナウイルスに感染していたことを明らかにした。 「ザ・ロック」の愛称で知られるジョンソン氏は自分と妻、2人の娘が、きちんと感染対策をとっていたにも関わらず、新型ウイルス検査で陽性だったとインスタグラムで発表した。 陽性結果が出た時は「腹を蹴られたような」衝撃を受けたと話した。 その上で、「自分たちは病気を克服した。もう陽性じゃない。本当にありがたいことに、健康です」と述べた。 ジョンソン氏と妻のローレンさん(35)、4歳のジャスミンちゃん、2歳のティアナちゃんは、約2週間半前に新型ウイルスに感染した。 一家は「家族ぐるみでとても親しくしている友人たち」から感染したが、その友人たちがどこで感染したのかは全く分からないという。 ジョンソン氏はインスタグラムに投稿した動画で、「家族として、これほど大変で厳しい事態は、これまでほかにあまりなかった」と語った。 「自分はこれまで何度か、ひどいけがから立ち直ったり、家から追い出されたり、無一文だったりしたが、COVID-19にかかったのは、全く違う経験だった」 「自分の最優先事項はいつも家族を守ることだ」 「COVID-19にかかった場合、必ずしも回復して健康に戻れるとは限らないと、よく承知している。それだけに、自分たちは本当に恵まれていたと思う」 「一部の政治家などが、マスクを着けるかどうかを問題にして、政策論争の話題にしているが、まったく理解できない」 「これは政治とは関係ない。マスクを着けよう。これは事実だ。正しい行動だ」 米フォーブス誌では、2年連続で世界で最も稼いだ俳優に選ばれている。 ジョンソン氏は父親の後を継いでレスラーになり、活躍した。後に俳優に転身し、「スコーピオン・キング」や「ワイルド・スピード6」、「ジュマンジ」といった大作に多く出演している。 最近では、米フォーブス誌による高収入俳優ランキングで、2年連続で首位となった。2019年6月1日~2020年6月1日の収入は8750万ドル(約93億4000万円)とされ、これには配信大手ネットフリックスのスリラー映画「レッド・ノーティス」の出演料や、自身のフィットネス衣料ブランド「プロジェクト・ロック」からの収入が含まれる。 (英語記事 Dwayne 'the Rock' Johnson and family had Covid-19)

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    トップレス日光浴、フランス内相が擁護 家族連れから苦情が出たが

    2020年09月03日 12:27 公開 トップレスで日光浴をしていた女性たちに、警官が胸を隠すよう求めたのは不適切だった――。フランスの内相はこのほど、そう述べて、女性たちの「自由」を擁護した。 発端は、地中海に面した観光地サントマリーラメールの海岸で8月中旬に起きた出来事だった。 女性3人が上半身裸で日光浴をしていたところ、2人組の警官が近づき、服を着るよう要請した。警官は休暇で訪れていた家族連れから、子どもへの影響が心配だとして対応を求められていた。 これが知れ渡ると、警官への激しい批判が沸き起こった。オンラインでは、「潔癖の波がフランスを席巻しているのか」、「トップレスでの日光浴は禁止されるのか」といった疑問の声が相次いだ。 フランスでは上半身裸で日光浴をすることは違法行為ではない。ただ、地方自治体は服装規定を通して、禁止することができる。 大臣も警察を批判 ジェラルド・ダルマナン内相は、「自由は貴重な必需品だ」とツイート。警察批判に加わった。ただ、「当局が誤りを認めるのは普通のことだ」とした。 ピレネー=オリアンタル警察はフェイスブックでの発表で、「警官は(抗議する家族連れを)なだめたいとの思いから、関係者に事情を説明し、胸を覆ってもらえるか尋ねた」、「今回の行為(トップレスでの日光浴)を禁じる条例は、サントマリーラメールにはない」と説明した。 警察の女性広報官マディ・シュレル氏は、胸を隠すよう求めた警官の対応は「ぎこちないものだった」とツイート。「私はいつも制服を着ているが、サントマリーラメールの海岸ではトップレスの日光浴は認められている」とした。 フランスではトップレスが減少? ウェブサイトVieHealthyの2019年の調査では、トップレスの日光浴は、フランスで以前ほど一般的ではなくなっている。ヨーロッパの国々と比べ、珍しくなってきているという。 同調査によると、トップレスで日光浴をしたことがあると答えたのは、フランスでは女性回答者の22%だった。この比率はスペインでは48%、ドイツでは34%だった。 (英語記事 French minister defends topless sunbathing )

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    ロシア反体制指導者に神経剤「ノビチョク」使用 独政府が発表

    2020年09月03日 12:09 公開 ドイツ政府は2日、こん睡状態に陥り同国で治療中のロシアの野党指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏(44)について、神経剤ノビチョクによる毒殺が図られた「明確な証拠」があると発表した。 アンゲラ・メルケル独首相は記者会見で、ナワリヌイ氏は殺人未遂の被害者だとして、ロシアに国際社会への説明を求めた。 ナワリヌイ氏は先月、ロシア・シベリアを旅客機で移動中に体調が悪化。同国の病院を経て、ドイツ・ベルリンの病院に空輸された。 ロシアにおける汚職やウラジミール・プーチン大統領を激しく批判してきたことから、ナワリヌイ氏の支持者らはプーチン氏の命令で毒が盛られたと主張している。ロシア政府はこの訴えをはねつけている。 <関連記事> こん睡のロシア野党指導者、「毒物中毒の可能性」=ドイツ医師団 こん睡状態のロシア野党指導者、ドイツへ移送 ロシアの野党指導者ナワリヌイ氏がこん睡状態に 「毒を盛られた」可能性も ロシア政府の広報官はドイツ政府に対し、全面的な情報交換を要求。ロシア外務省のマリア・ザハロワ広報官は、ノビチョクの使用を裏付ける証拠がないとし、「事実はどこにあるのか、使われた物質の化学式はどうなっているのか、少なくとも何らかの情報を出すべきでは?」と述べた。 どんな毒物? ノビチョクは、1970~1980年代にソビエト連邦(当時)で開発された神経剤。神経から筋肉への信号伝達を妨げ、全身の機能不全を引き起こす。 液体のほか固体としても存在し、超微細粒子にして拡散することもできるとされる。毒性が強く、効果が30秒~2分で現れる種類もあるという。 元ロシア情報員セルゲイ・スクリパリ氏とその娘が、2018年にイギリス・ソールズベリーで襲われた事件で使われた。スクリパリ親子は助かったが、イギリス人女性が後に病院で死亡した。英政府は、ロシア軍情報当局が襲撃したと非難した。 ボリス・ジョンソン英首相はナワリヌイ氏をめぐる事件について、「とんでもないことだ」、「ロシア政府はナワリヌイ氏に起きたことを説明する必要がある。我々は、正義を実現するため国際社会と協力していく」とツイートした。 ドイツの発表 ドイツ政府が軍研究所の毒物検査の結果を発表した後、メルケル首相は記者会見を開き、「ロシア政府しか答えられず、同政府が答えなくてはならない深刻な疑問」が持ち上がったと述べた。 「誰かが(ナワリヌイ氏を)黙らせようとした。ドイツ政府全体を代表し、最大限の非難を表明する」 メルケル氏はまた、北大西洋条約機構(NATO)と欧州連合(EU)の加盟国に今回の捜査結果を通知したことを明らかにした。加盟国はロシアの反応をみて、一致して適切な対応を決めるという。 ナワリヌイ氏の妻ユリア・ナワルナヤ氏と、ロシアの駐ドイツ大使にも、結果は連絡済みだとした。 国際社会の反応 EUはロシア政府に「透明性のある」調査を要求。「関係者は法で裁かれる必要がある」と声明で述べた。 NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長もツイッターで、調査を要求。アメリカの国家安全保障会議(NSC)は、毒物使用が疑われていることについて、「強い非難に値する」とした。 NSCの広報官は、「私たちは同盟国や国際社会と協力し、証拠に基づいてロシアの関係者の責任を追及するとともに、悪意ある活動の資金を規制する」とツイートした。 ナワリヌイ氏に何が起きた? ナワリヌイ氏は8月20日、ロシア・シベリア西部トムスクからモスクワに向かっていた旅客機内で体調を崩した。同氏の支持者らは、トムスクの空港で飲んだ茶に毒が混入されたとみている。 飛行機は中南部オムスクに緊急着陸し、ナワリヌイ氏はオムスク病院へ搬送された。3日間治療を受けた後、家族の要望を受け、ベルリンのシャリテ病院に移送された。 ロシア政府は、同国の医師団が神経剤の治療に使われるアトロピンを投与したが、毒物が使われた証拠は見つからなかったとしている。 妻のナワルナヤ氏は、ロシアの医師団が、化学物質の検出を防ぐためにナワリヌイ氏の移送を遅らせたとの見方を示した。 シャリテ病院の医師団は、ナワリヌイ氏は回復に向かっているが、人工呼吸器を装着して集中治療室で治療を続けていると述べた。 ナワリヌイ氏はどんな人? 汚職撲滅運動家のナワリヌイ氏は、議員ではないものの、2011年の議会選挙以降、プーチン大統領と幹部への抗議活動を続けている。プーチン大統領率いる与党・統一ロシアを「いかさま師と泥棒の党」と呼び、これまでに何度も逮捕され、禁錮刑となっている。 2011年には、統一ロシアが議会選挙で不正投票を行ったことに抗議し、逮捕。15日間刑務所に入れられた。 2013年にも横領の容疑で禁錮刑となったが、政治的に断罪されたと非難している。 2018年に行われた大統領選では、公金横領事件で有罪判決を受けたことを理由に出馬申請を却下された。同氏はこれは、政治的な意図による判断だと否定している。 2019年7月には、認可のない抗議活動をしたとして30日間の禁錮刑となったが、その最中に体調を崩して病院へ搬送された。 医師は「接触性皮膚炎」と診断したものの、ナワリヌイ氏は自分はアレルギーになったことはないと反発。かかりつけの医師には「何らかの毒物」にさらされた可能性があると診断されたと述べ、毒を盛られた可能性があると話していた。 2017年にも消毒薬を顔にかけられ、右目に化学火傷を負っている。 ロシア政府は昨年、「外国機関」への監視を強化する法律を制定していたが、この中にナワリヌイ氏の反汚職同盟も含まれた。 (英語記事 Russian opposition leader 'poisoned with Novichok')

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    ベラルーシ治安部隊、デモ参加の大学生を狙い逮捕

    欧ベラルーシ。 首都ミンスクで抗議活動を行っていた学生を、治安部隊が暴力で押さえつけ拘束する様子を、BBCのジョナ・フィッシャー記者がとらえた。 撮影:アントン・チチェロフ、リザ・ヴェレイキナ