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    【米大統領選2020】 オバマ氏やハリス副大統領候補、トランプ氏を批判 民主党大会

    2020年08月20日 19:43 公開 11月3日の米大統領選に向けた野党・民主党の全国党大会3日目となった19日、カマラ・ハリス上院議員(カリフォルニア州選出)が副大統領候補の指名を受諾した。 アメリカの主要政党から初めて有色人種の女性として副大統領候補になったハリス氏や、バラク・オバマ前大統領をはじめ民主党の複数の重鎮は相次ぎ、ドナルド・トランプ米大統領を鋭く批判し、アメリカの民主主義に対する危機感を示した。

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    ベラルーシ大統領、警察にデモ鎮圧指示 武器の流入阻止も

    いる抗議者が、工場の労働者に嫌がらせをしていると非難した。 検問所で身元チェック ミンスクで取材するBBCのジョナ・フィッシャー記者によると、19日朝にはミンスクでベラルーシ当局が、戦術を変更する兆しがすでに確認できたという。 国営テレビ局に通じる道路には検問所が設置され、警察がテレビ局へ向かう人の身元をチェックしていた。また、ミンスク周辺の工場周辺でのストライキも警察に妨害されているという。 ロシアがベラルーシに人員を派遣したとの報道もある。 新内閣組閣、主要閣僚が留任 ルカシェンコ氏はこの日、新内閣の組閣も行った。今後、下院の承認を仰ぐこととなる。 ラマン・ゴロフチェンコ首相のほか多くの主要閣僚が留任すると、地元ニュースサイトTut.byが報じた。 取り締まりや治安維持などを担当するユーリ・カライエフ内相も留任リストに含まれる。 9日の大統領選では、1994年から実権を握ってきたルカシェンコ大統領が6期目当選を決めた。 中央選挙管理委員会によると、大統領選でのルカシェンコ氏の得票率は80.1%、対立候補のスヴェトラーナ・チハノフスカヤ氏(37)は10.12%だった。 しかし、中立の選挙監視団は呼ばれていなかったため、選挙結果は不正だと批判する声が高まり、抗議デモやストライキが10日以上続いている。 <関連記事> ベラルーシ大統領、野党がクーデター画策と 権力移譲図る協議会設置に反発 ベラルーシ大統領、視察先で「出て行け」と野次 大統領選めぐり反発強まる 「生まれて初めて自由に息ができる」 ベラルーシで大統領選めぐる抗議続く 今回の動きは、欧州各国の外相がベラルーシ当局者に対して制裁措置を取ることで合意するなど、国内外から反発が起きる中、事態がエスカレートしていることを示唆するものとなった。 欧州理事会のシャルル・ミシェル議長は19日、欧州連合(EU)が選挙結果を承認していないことを明確にした上で、収監されている数百人もの抗議者を釈放するようルカシェンコ氏に求めた。 なぜエスカレートしているのか 現在は隣国リトアニアへ脱出しているチハノフスカヤ氏が、大統領選の結果を拒否するよう欧州各国の首脳に求めてから間もなく、ルカシェンコ氏は対策強化について言及した。 チハノフスカヤ氏は19日、ビデオ声明で、ルカシェンコ氏は「我々の国そして世界の視点から見れば、全ての正当性を失っている」と述べた。 そして、欧州諸国に「ベラルーシの覚醒」を支持するよう求めた。 「自分たちの票を守るためにベラルーシ全土の都市で抗議した人たちが、必死に権力にしがみつく政権によって残忍に殴られ、投獄され、拷問された。これは今、ヨーロッパの真ん中で起きていることだ」 チハノフスカヤ氏は「国際的監視の下で、新しく公正で民主的な大統領選」を計画する「調整協議会」を設置した。これについてルカシェンコ氏は18日、野党が「権力を掌握しようとしている」と非難した。 EUの反応は EU加盟国首脳は19日、3時間におよぶビデオ会議の末、ベラルーシに対して3つの措置を講じることで合意した。 BBCのギャヴィン・リー欧州担当記者によると、合意内容は次の通り――。 第一に、不正選挙や残虐行為、抗議者の投獄といった疑惑に関与した当局者(まだ人数は公表されていない)に対し、資産凍結を含む制裁を科す。具体的な制裁措置は検討中。 第二に、EU加盟国首脳は路上で抗議する人を支持し、選挙結果を認めないことを共同文書で明確にすることで合意した。一方で、一部のEU当局者が望んでいたように、ルカシェンコ大統領の権力を否定することはしない。 第三に、EU加盟国首脳はベラルーシ政府と野党の対話を仲裁し、ルカシェンコ大統領が退陣して平和的に権力を移譲する方法を見つけるための支援を申し出た また、5300万ユーロ(約67億円)をベラルーシの非政府組織に拠出するという。暴力行為の犠牲者の支援や、政府が支援するメディア組織に代わる機関の設置などに充てることを目的としている。 ドイツのアンゲラ・メルケル首相は、選挙は自由でも公正でもなかったと述べた。 メルケル首相はさらに、論争の的となっている大統領選後に起こった「デモ参加者に対する残忍な暴力行為や数千人ものベラルーシ人に対する暴力の行使」を、EU加盟国首脳が非難したと付け加えた。 メルケル氏と欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は、ベラルーシ当局と野党の対話の必要性を強調した。 ロシアの介入は 26年にわたり政権を握るルカシェンコ氏は、隣国ロシアと緊密な関係を維持してきた。 大統領選をめぐる混乱が続く中、ルカシェンコ氏はロシアのウラジミール・プーチン大統領に助けを求めた。 ルカシェンコ氏によると、プーチン氏はベラルーシが外部からの軍事的脅威を受けた場合に、包括的な援助をすることで合意したという。 しかし、プーチン大統領の報道官ドミトリー・ペスコフ氏は19日、今のところロシアが軍事的あるいはほかの方法でベラルーシを支援する必要性はないと発言した。 メルケル氏は、「我々は、ロシアによる軍事介入で事態がはるかに複雑になると、立場を明確にしている」と述べた。 (英語記事 Belarus leader orders clampdown on unrest)

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    【米大統領選2020】 ハリス副大統領候補、トランプ氏の「失敗」を非難

    2020年08月20日 15:01 公開 11月3日の米大統領選に向けた野党・民主党の全国党大会3日目の19日、カマラ・ハリス上院議員(カリフォルニア州選出)が副大統領候補の指名を受諾した。アメリカの主要政党から初めて、有色人種の女性として副大統領候補になった。 指名受諾演説でハリス氏は、ドナルド・トランプ大統領の「指導力の失敗」のせいでアメリカ人が「生命や生活を失った」と厳しく糾弾した。 また、ハリス氏に先立ち演説したバラク・オバマ前大統領は、トランプ氏が大統領の立場を「リアリティーショー」のように扱っていると非難した。 これに対しトランプ大統領は、ツイッターや記者会見で2人の発言を批判した。 <関連記事> 【米大統領選2020】 どういう仕組みかなるべく簡単に解説 【米大統領選2020】 世論調査を追う どちらが有利か 新型コロナウイルス対策のためほとんどが録画や中継で行われている異例のバーチャル党大会3日目には、家庭内暴力や性暴力、発砲事件などの被害者が登場し、被害者への共感力が強いとされ、対策強化を掲げるジョー・バイデン大統領候補への支持を表明した。2011年に発砲事件で頭部を撃たれたガブリエル・ギフォーズ元下院議員は、「以前は言葉を発するのは簡単でした。今では話をするのに苦労します。けれども私は声を失っていません。アメリカは、私たちが全員が声を上げることを求めています。言葉を見つけるのがどれほど大変でも」と呼びかけた。 前回大統領選で民主党候補だったヒラリー・クリントン元国務長官はビデオで、自分がトランプ氏に敗れた状況を念頭に、大統領選では相手より300万票多く獲得しても負けることがあるのだから、有権者は後悔しないようなるべく早く投票するよう強調した。 「これは皆さんのこと」とハリス副大統領候補 ハリス上院議員はこの日、共にホワイトハウス奪還を目指すバイデン氏の地元デラウェア州ウィルミントンで、ほぼ無人の会場から指名受諾演説をした。 カリフォルニア州で地方検事や州司法長官などを歴任したハリス議員は、ジャマイカ出身の父とインド出身の母の間に同州で生まれた。演説では、こうした自分の生い立ちをはじめ、家族や友人を大事しているという価値観を紹介した後、バイデン氏の政治家としての能力や人間としての優しさをたたえた。 アメリカには「外見がどうだろうと、出身がどこだろうと、誰を愛するとしても、誰もが歓迎される、愛されるコミュニティー」であってほしいと、自分とバイデン氏は共に願っていると述べた。また、「細かい全てのディテールでは合意しないとしても、すべての人間は無限の価値がある存在で、思いやりと尊厳と敬意に値する存在なのだという、根本的な信念で一致団結している国」であってほしいと強調した。 また、今のアメリカは「失われた命を悲しみ、仕事を失ったことを悲しみ、安定を失ったことを悲しんでいる」が、それにもかかわらずトランプ大統領は「私たちの悲劇を政争の具にして利用する」と批判した。 「私たちは曲がり角にさしかかっています」と続け、「たえまない混乱に、私たちは途方に暮れています。(トランプ政権の)無能ぶりに、恐怖を感じます。あの無神経ないい加減さに、自分は孤独だと感じてしまいます。本当に大変です」と述べた。 一方で、今のこの状態に甘んじるべきではないと言い、「今までとは違うやり方で、もっと良いやり方で、大事な職務を果たす大統領を、選ばなくてはなりません」と、バイデン氏への支持を呼びかけた。 ハリス氏はさらに、新型コロナウイルスの被害が有色人種に特に集中していることや、アメリカ各地で人種差別に抗議するデモが相次いだことにも言及。「人種差別にワクチンはありません。私たちが、なんとかしなくてはならないんです」と強調した。 「大事なのはジョーや私ではなく、これは皆さんのことなんです」 その上で、将来この時代を振り返り、子供や孫たちに「未来が危なかったあの時、どうだったか聞かれたら、自分どう感じたかだけでなく、自分が何をしたか、答えられるように」なろう」と締めくくった。 <関連記事> 【寄稿】 カマラ・ハリス氏は「隅に追いやられた人たちに場所を与える」 【米大統領選2020】 カマラ・ハリス上院議員とは 野党・民主党の副大統領候補に オバマ氏「民主主義を枯らさないで」 ハリス氏の前には、オバマ前大統領がフィラデルフィアの独立戦争博物館から生中継で演説。トランプ氏が大統領として能力不足で、大統領の職を「リアリティーショー」のように扱っていると痛烈に非難した。大統領経験者が現職を表立って強い調子で批判するのはきわめて異例だが、オバマ氏はここ数年、徐々にトランプ氏への批判を強めている。 オバマ氏は、「(トランプ氏は)きちんと仕事をすることに何の関心もない。共通認識を探ることにも何の関心もない。大統領の絶大な権限を使って助けようとするのは、自分自身と自分の仲間だけだ」と批判した。 「欲しくてたまらない注目を集めるため、大統領の職をまたひとつリアリティーショーのように扱う、そのことにしか関心がない」 「トランプは次第に大統領らしくは、ならなかった。あの人には、無理なので」 オバマ氏はこうたたみかけ、その結果「17万人のアメリカ人が死んでしまった」と非難。トランプ政権の4年間の結果、「この国の中の最悪の衝動が解き放たれ、世界各地におけるこの国の評価はひどく低下し、この国の民主主義を支える制度はかつてないほど危機にさらされている」と述べた。 オバマ氏は、バイデン氏とハリス氏が共にいかに民主主義を重視しているか強調した上で、トランプ政権は有権者の無関心やシニシズム(冷笑)を頼りにしているのだと指摘。 「勝つために必要なら、この政権は民主主義を破壊します」 現状が続くようなら「民主主義は枯れて、やがて民主主義などなくなってしまう」と危機感を示し、「(政府に)皆さんの力を取り上げさせないでください、皆さんの民主主義を取り上げさせないでください」と有権者に呼びかけた。 トランプ氏は大文字で連続ツイート オバマ氏のこの演説やハリス氏の演説の最中、トランプ氏はツイッターで大文字のみで「彼は僕の選挙戦をスパイしていて見つかった!」、「だったらなんで最後までジョーを支持しなかった」、「前は彼を人種差別主義者と呼ばなかったか? 前は彼を無能と呼んでいなかったか」と、ツイートを連投していた(大文字は強調を意味する)。 トランプ氏はオバマ政権が2016年大統領選中に自分の陣営を盗聴していたと繰り返し主張しているが、証拠による裏付けはされていない。ハリス議員は予備選中に、バイデン氏がかつて差別的な議員とも協力していたり、人種隔離を解消する法案に賛成しなかったことなどを批判したが、バイデン氏を差別主義者と呼んではいない。 また、オバマ氏の演説が始まる前の定例記者会見ではオバマ氏について「惨状を残していった。いくつもの馬鹿げた取引を残していった」と批判した。 「どれだけひどかったか、どれだけ無能な大統領だったか見るといい。本当に無能でひどかった」 「オバマ大統領は良い仕事をしなかった。自分が今ここにいるのは、オバマ大統領と(副大統領を務めた)ジョー・バイデンのせいだ」 「自分は以前の生活を気に入っていたが、2人の働きがあまりにひどかったら、今こうして自分は皆さんの前に大統領として立っているんだ」 トランプ大統領は来週行われる共和党の党大会で、同党からの大統領選候補の再指名を正式に受ける予定。 (英語記事 Kamala Harris Attacks Trump "failure of leadership / DNC 2020: Obama blasts Trump's 'reality show' presidency / DNC 2020: Kamala Harris blasts Trump 'failure of leadership')

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    リビア沖で移民らのボート沈没、子ども含む45人死亡=国連

    2020年08月20日 12:39 公開 国連は19日、リビア沖で17日に起きた難民ら80人以上が乗ったボートの沈没事故で、少なくとも45人が死亡したと発表した。子ども5人が含まれるという。 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、リビア沿岸ズワラの沖合いで17日、移民や難民80人以上が乗ったボートのエンジンが爆発した。 地元の漁師たちに救出された生存者約37人が、複数が死亡したと報告している。 生存者は主にセネガルやマリ、チャド、ガーナの出身者で、リビアで下船した後に拘束された。 UNHCRと国際移住機関(IOM)は移民らの捜索救助活動の強化を求めている。献身的な捜索や救助活動の仕組みがなければ、地中海でより多くの命が失われることになるとしている。 300人以上が死亡、生き延びても虐待被害に 今年に入り、リビアから欧州へ海を渡ろうとして300人以上が死亡したとされているが、実際の数はそれよりはるかに多いとみられる。 2011年に当時のムアンマル・カダフィ政権が転覆し、カダフィ大佐が殺害されて以降、リビアは移民にとって重要な中継国となっている。 しかし、移民は危険な状況に置かれており、UNHCRとIOMは「進行中の紛争や深刻な人権侵害、下船後の恣意的な拘束に直面する危険にさらされている」と警告している。 移民がリビアで恐ろしい扱いを受けているとの報告が上がっている。特に民兵や人身売買業者の手に渡れば、虐待され、金を巻き上げられることになるという。 (英語記事 Dozens of migrants die in shipwreck off Libya - UN)

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    モーリシャス座礁「わかしお」 人工衛星写真で撤去作業の様子明らかに

    しての助言を提供することで、現地の人やモーリシャス政府の要望に応えたい」 首都ポートルイスで取材するBBCのヤシン・モハブス記者によると、船首部分の撤去作業は現在、干潮のために滞っているものの、潮が満ち次第再開される見通し。 一方で、サンゴ礁の上に乗ってしまっている船体の後側部分については、専門家たちが撤去方法を検討している。 座礁をめぐっては、わかしおのスニル・クマル・ナンデシュワル船長(58)が、安全な航行を怠ったとして逮捕・起訴されている。 モーリシャスの警察によると、座礁当日には誕生日パーティーが開かれていたと船員たちが証言している。 また、WiFiを受信するために海岸近くを航行しようとしたという説も浮上している。 写真は全て著作権者に属します (英語記事 Battle to move Mauritius oil ship seen by satellite)

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    米アップル、時価総額が2兆ドルを突破 米民間企業で初

    2020年08月20日 11:11 公開 米IT大手アップルの時価総額が19日、米企業で初めて2兆ドル(約212兆円)を超えた。2018年に民間企業として世界で初めて時価総額が1兆ドルを突破してから、わずか2年で倍増した。 アップルの株価はこの日午前の取引で467.77ドルをつけ、時価総額が2兆ドルを突破した。 このほかに時価総額が2兆ドルに達した企業は、昨年12月にサウジアラビア国内で上場した石油会社サウジアラムコのみ。 しかしその後、サウジアラムコの時価総額は1兆8000億ドルにまで後退している。アップルはサウジアラムコを7月末時点で上回り、世界で最も時価総額の高い企業となった。 好調な売上高 新型コロナウイルス危機の影響で小売店の閉鎖や、中国とのつながりをめぐる政治的圧力に見舞われているにも関わらず、iPhoneを手がけるアップルの株式は今年、5割超上昇している。 アップルの株価は、新型ウイルスのパンデミック(世界的流行)をめぐるパニックが市場を席巻した3月の安値から、実に約2倍に上昇している。 ロックダウン(都市封鎖)が敷かれ、アメリカの景気が後退する中、アップル株はここ数週間で急騰し、コロナ禍の勝者とみなされている。 第3四半期(4月~6月)の売上高は597億ドル(約6兆2500億円)で、製品とサービス面で2桁の成長を遂げた。 アップルに次いで時価総額が高い米企業は、約1兆7000億ドルのアマゾン。 アップルの急速な株価上昇は「短期間での見事な偉業」だと、PPフォーサイトの技術アナリスト、パオロ・ペスカトーレ氏は話す。 「この数カ月の間で消費者や家庭にとって、今までより良質のデバイスや接続性、サービスの必要性がますます重要になった。アップルの品揃えは強力かつ多様で、提供するサービスも拡大している。それだけに、アップルが今後も成長する機会は十分ある」 ギガビット接続できるブロードバンドの到来が、アップルに「無限の可能性」を提供するだろうと、ペスカトーレ氏は言う。 「待望の5G対応iPhoneは、今まで以上に消費者需要を伸ばすはずだ。そこに注目が集まっている」 アップルに次いで時価総額が高い米企業はマイクロソフトとアマゾンで、それぞれ約1兆6000億ドル。その後に、1兆ドル超のグーグルの親会社アルファベットが続く。 (英語記事 Apple first US company to be valued at $2tn)

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    大西洋に最大2100万トンのマイクロプラスチック 大規模調査で発見

    2020年08月19日 18:06 公開 大西洋で過去最大規模の海洋汚染調査が行われ、水深200メートル以内に合わせて最大2100万トンものマイクロプラスチックが浮いていることが明らかになった。 調査では、ろ過装置を使って海中のマイクロプラスチックを採取し、コンピュータによるモデリングで総量を計算した。

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    【米大統領選2020】 若い民主党支持者はバイデン氏をどう思う?

    2020年08月19日 17:50 公開 ジョー・バイデン前米副大統領が18日、正式に野党・民主党の大統領候補に指名された。 77歳のバイデン氏について、半世紀は年下の若い民主党支持者はどう思っているのか。

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    【米大統領選2020】 バイデン前副大統領、民主党の大統領候補に正式指名

    2020年08月19日 15:08 公開 11月3日の米大統領選に向けて野党・民主党は18日、ジョー・バイデン前副大統領を正式に党の大統領候補に指名した。全国党大会で各州の代議員が、地元で撮影した映像で予備選の投票結果を読み上げるという異例の形式での指名だった。 前日始まった全国党大会は新型コロナウイルス対策のため、各州の代議員や関係者がひとつの会場に集まるのではなく、録画や中継を駆使した新しい方式になっている。 バイデン氏が大統領を目指すのはこれで3度目。各種世論調査では、ドナルド・トランプ大統領に対して安定したリードを維持しているものの、最近ではトランプ氏の支持率が少しずつ上がりつつある。 「リーダーシップは大事」というテーマを掲げた党大会2日目、全米50州やプエルトリコなど米領を代表する代議員が、民主党予備選の結果をそれぞれの地元から読み上げた。従来は党大会会場に一同が集まって、大歓声の中で行う恒例行事だが、今年は各地の自然景観や名所などを背景に、代議員たちが地域を象徴する服装などで登場する映像が次々と放送され、アメリカの広さや多様性を言わずと物語る内容となった。コロナ禍の影響を説明したり、地元の名産を紹介する代議員もいた。 「roll call」と呼ばれるこの予備選の結果読み上げに先立ち、複数の政治家や民主党関係者がバイデン氏とサンダース氏への「応援演説」を展開した。その中では、民主党から出た元大統領のビル・クリントン氏とジミー・カーター氏や、共和党ブッシュ政権の国務長官だったコリン・パウエル将軍などが次々と登場し、バイデン氏を支持した。 クリントン元大統領はニューヨーク州の自宅で録画した基調演説で、トランプ氏がホワイトハウスに「混沌(こんとん)」を持ち込んだと批判。「ドナルド・トランプは我々が世界の先頭に立っていると言う。実際は、失業率が3倍になった主要工業国はここだけだ」と述べた。 「こういう時に大統領執務室は中央司令部でなくてはならない。それなのに、今では嵐の中心だ。そこには混沌しかない」 この日の発言者は相次ぎ、バイデン氏が内政だけでなく、外交や軍事政策についても経験豊かで、諸外国から信頼されていると強調した。 大統領候補経験者のジョン・ケリー元国務長官はトランプ氏について、「この大統領が外国に行くと、それは親善友好の訪問にならない。NGビデオだ」と批判。「同盟国と決別して、独裁者にラブレターを書く。アメリカには、笑い者ではない、尊敬される大統領が必要だ」と述べた。 共和党員のパウエル将軍は、「自分が(ニューヨークの)南ブロンクスで大きくなりながら、そして軍で働きながら、学んだ価値観」をバイデン氏は共有していると述べた。共和党の故ジョージ・H・W・ブッシュ元大統領の政権中に統合参謀本部議長となり、同じく共和党のジョージ・W・ブッシュ元大統領の政権で国務長官となったパウエル氏は、今年6月の時点でトランプ氏を「憲法から逸脱」したうそつきと呼び、バイデン氏支持を表明していた。 共和党重鎮で大統領候補にもなった故ジョン・マケイン上院議員のシンディ夫人も、党派の違いを超えてマケイン氏とバイデン氏が長年にわたり友情を育んでいたと語った。 前日の党大会初日にも、共和党から上下両院議員と州知事を歴任したジョン・ケーシック氏を初め、複数の共和党関係者が登場し、トランプ氏を批判してバイデン氏が大統領に適任だと強調していた。 1990年代から高校やコミュニティーカレッジで英語を教えていたジル・バイデン夫人は、地元デラウェア州にある高校の無人の教室から、夫の人となりを説明し、支持を呼びかけた。 若いころに前妻と娘を交通事故で失い、近年では息子ボー氏を脳腫瘍(しゅよう)のため失う悲劇をひとつひとつ乗り越えてきたバイデン氏について、「私たちは誰もが重荷を背負っています。だからこそ、重荷を一緒に担ってくれる強い人が必要です」と述べた。 「この国をジョーに託せば、あの人が私たち家族のためにしてくれたのと同じことを、皆さんの家族にも必ずするでしょう。みんなを引き寄せ、ひとつに団結させてくれるはずです」 民主党の全国党大会は20日まで続く。19日には、副大統領候補となるカマラ・ハリス上院議員や前回選挙の大統領候補だったヒラリー・クリントン氏、バイデン氏が8年間にわたり副大統領として仕えたバラク・オバマ前大統領などが演説する。 最終日20日は、バイデン氏の指名受諾演説で締めくくられる。 来週行われる共和党の全国党大会も、ほとんどが録画や中継などバーチャルな内容になる予定。トランプ氏はホワイトハウスから指名受諾演説をする予定で、これについて民主党は、現職の立場を悪用する前例のないことだと非難している。 (英語記事 US Election 2020: Biden is crowned as Democratic nominee)

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    ベラルーシ大統領、野党がクーデター画策と 権力移譲図る協議会設置に反発

    2020年08月19日 14:48 公開 大統領選の結果をめぐる抗議デモが拡大している東欧ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領(65)は18日、野党がクーデターを起こそうとしていると非難した。 9日の大統領選では、1994年から実権を握ってきたルカシェンコ大統領が6期目当選を決めた。 対立候補のスヴェトラーナ・チハノフスカヤ氏(37)は17日、暫定大統領を務める可能性を示唆した。 野党指導者らが権力移譲を図る協議会を設置したことについて、「これは間違いなく、権力を掌握しようという試みだ」とルカシェンコ氏は述べた。 対抗措置ちらつかせ ルカシェンコ氏は18日、チハノフスカヤ氏から野党調整協議会メンバーに任命された35人について、「こういった性急な人たちを静める」手段があると述べ、対抗措置を取ると脅した。 調整協議会には芸術家や作家、実業家らが含まれる。 ルカシェンコ氏はテレビ会議で、このグループの目的は明白だと述べた。 「彼らが要求しているのは権力の移譲に他ならない。権力を掌握し(中略)それに付随する全ての影響を掌握しようという試みであることは、はっきり分かっている」 この日、ルカシェンコ氏はデモ隊の取り締まりに尽力した治安当局者に、「完璧な任務」を遂行したとして勲章を授与した。 <関連記事> ベラルーシ大統領、視察先で「出て行け」と野次 大統領選めぐり反発強まる 「生まれて初めて自由に息ができる」 ベラルーシで大統領選めぐる抗議続く ベラルーシの国営テレビ局前で抗議 大統領選めぐる偏向報道に非難 中央選挙管理委員会によると、大統領選でのルカシェンコ氏の得票率は80.1%、対立候補のスヴェトラーナ・チハノフスカヤ氏(37)は10.12%だった。 しかし、中立の選挙監視団は呼ばれていなかったため、選挙結果は不正だと批判する声が高まっている。 チハノフスカヤ氏は、自分は実際には60~70%の票を得たと主張している。 同氏は選挙結果について不服を申し立てるため、10日に選挙管理委員会を訪れたところ、7時間にわたって拘束された。その後、隣国リトアニアへ脱出した。 ルカシェンコ氏は自分は選挙で公平に勝利したとし、占拠のやり直しはしないと主張している。 高まる大統領への圧力 ベラルーシでは、選挙結果をめぐる抗議デモやストライキが10日間にわたって続いている。 警察との衝突でこれまでに数百万人の抗議者が負傷し、2人が死亡している。逮捕者は数千人に上り、その多くが治安部隊から拷問を受けたと証言している。 先週末には首都ミンスクでの抗議集会に10万人以上が集結した。1990年の旧ソ連からの独立宣言後にベラルーシで開催された抗議集会としては最大規模だった。 ストライキも大統領への圧力を高めている。国営テレビ局や主要工場、郵便局員らもストライキに参加したと報じられている。 17日に首都ミンスクの工場を視察した際、ルカシェンコ氏は「選挙は済んだ。あなた方が私を殺すまで、ほかの選挙はない」と述べたが、労働者からはブーイングや「出て行け」などと野次が飛んだ。 18日に何があったのか 政治経験のないチハノフスカヤ氏は、今年5月に政権に批判的だったブロガーの夫セルゲイ・チハノフスキ氏が出馬を禁じられ、収監された後に出馬を決めた。 この日、セルゲイ氏は42歳の誕生日を迎えた。同氏が収監されているミンスクの刑務所の外には数百万人が集った。 多くの抗議者はルカシェンコ政権への抵抗を示す紅白の風船を手にし、「誕生日おめでとう、セルゲイ」と声を上げた。 https://twitter.com/tutby/status/1295665197244456965?s=20 チハノフスカヤ氏は、「犯してもいない罪」のせいで夫は獄中で誕生日を過ごすことになったと主張した。 「1人の人物が全てを支配し、26年もの間この国を恐怖に陥れ、ベラルーシ国民の選択肢を奪うという、腐敗した制度がどのように機能しているのか。こうしたあからさまに違法で不正な行為の全てが、それを証明している」と、チハノフスカヤ氏はビデオメッセージで述べた。 国際社会の反応 26年にわたり政権を握るルカシェンコ氏は、隣国ロシアと緊密な関係を維持してきた。 大統領選をめぐる混乱が続く中、ルカシェンコ氏はロシアのウラジミール・プーチン大統領に助けを求めた。 ルカシェンコ氏によると、プーチン氏はベラルーシが外部からの軍事的脅威を受けた場合に、包括的な援助をすることで合意したという。 プーチン氏は18日、フランスのエマニュエル・マクロン大統領とドイツのアンゲラ・メルケル首相と電話会談を行った。 マクロン氏とメルケル氏は、ベラルーシ政府は野党との対話を始めなければならないと述べた。一方プーチン氏は仏独両首脳に対し、外国の干渉はこの危機をエスカレートさせるだけだと伝えたと、ロシア当局は明かした。 欧州連合(EU)は19日に緊急ビデオ会議を開く予定だ。 欧州各国の外相は先週、「暴力、弾圧、選挙結果の改ざん」の責任を負うベラルーシ当局者に対し、新たな制裁措置を準備することで合意した。 イギリスは17日、「不正な」選挙結果は受け入れないとした。ドミニク・ラーブ英外相は「世界はベラルーシ当局による暴力行為を見てぞっとした」と述べた。 アメリカのドナルド・トランプ大統領も同日、ベラルーシでの「恐ろしい状況」の行方を見守っていると述べた。 (英語記事 Belarus leader accuses opposition of staging coup)

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    【米大統領選2020】 米郵政長官、ポスト撤去などの新政策を停止へ

    2020年08月19日 13:40 公開 アメリカの郵便公社は18日、かねて進めていた新政策を停止すると発表した。この新政策は、11月の大統領選の郵便投票を妨害すると批判が出ていた。 郵便公社はここ数カ月、ルイス・デジョイ長官の支持の下でコスト削減策と称するさまざまな改革に手をつけていたが、長官はこの日、一連の政策による変更点を元通りにすると述べた。 デジョイ長官はこの件に絡んで議会での証言を控えているほか、少なくとも20州が長官を起訴する準備を進めている。 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)を受け、大統領選では記録的な数の有権者が郵便で投票する見通し。しかし、郵便公社への補助金をめぐっては激しい議論が展開されている。 <関連記事> 【米大統領選2020】 下院議長、郵便公社「救う」ため下院招集 郵便投票めぐり 【米大統領選2020】 民主党大会初日 ミシェル夫人、トランプ氏は「実力不足」 【米大統領選2020】 どういう仕組みかなるべく簡単に解説 何が変わった? デジョイ長官が行った新政策には、郵便ポストの撤去、配達サービスの縮小、仕分けセンターの閉鎖などが盛り込まれていた。 しかしデジョイ氏は今回、郵便局の営業時間は短縮しない、ポストや仕分け機は撤去しないなど、新政策の一部を中止すると明らかにした。 また、時間通りの配達を確実にするため、残業手当も引き続き保障すると述べた。 「郵便投票に影響があるかもしれないという見た目さえ避けなくてはいかない。そのため、選挙が終わるまで一連のイニシアチブを停止する」と、デジョイ氏は述べた。 長官はドナルド・トランプ大統領の忠実な支持者で、トランプ氏が今年5月に指名した。これまで郵便事業に関わった経験はなく、共和党に巨額献金を重ねていたことで知られている。 新政策、野党や労組から大きな批判 大統領選を前に、アメリカで最も利用者の多い政府機関が政治化され、一番の議題になっていることについて、アメリカ国内では議論が行っている。 バラク・オバマ前大統領は先週末、トランプ大統領が郵便サービスを「積極的に機能不全に」しようとしていると批判した。 一方、デジョイ長官の支持者は、郵便公社の負債を理由に挙げている。同公社は十年にわたる郵便物の減少により、1600億ドル(約16兆9000億円)の負債を抱えている。 しかし、20万人以上が加入するアメリカ郵便労組のマーク・ディモンスティーン委員長はフォックスニュースの取材で、新政策のせいでむしろ「郵便配達に実際に遅れが生じている。未配達の郵便物がたまってしまっている。利用者も(中略)従業員も実感していることだ」と話した。 こうした中、野党・民主党幹部のナンシー・ペロシ下院議長は16日、郵便事業を保護する法案を審議するため、休会中の連邦下院を再開し、今週後半にも採決する方針を示した。 デジョイ長官は21日に共和党優勢の上院で、24日に民主党優勢の上院で証言する予定だ。 トランプ大統領は何と? トランプ氏は先週、郵便公社に対する追加の補助金を認めない考えを示した。大統領選で郵便投票が増えることで詐欺が横行し、野党・民主党に有利になると、根拠のない主張を展開している。 また先には、郵便投票は「不正確で詐欺まがいの」結果を招くとして大統領選の延期を示唆した。ただし、大統領にその権限はない。 ロイター通信によると、アメリカでは郵便投票は珍しいものではない。2016年の前回大統領選では、およそ4人に1人が郵便で投票した。 反対派は、1人の有権者が何度も郵便投票した上で、投票所でも投票で来てしまうと指摘している。しかしさまざまな国家・州レベルでの研究で、そうした詐欺が横行しているという証拠は出ていない。 それでも詐欺はまれに行われているという。ブレナン司法センターが2017年に行った調査によると、アメリカの投票詐欺の割合は0.00004~0.0009%の間だという。 <解説>トランプ氏の郵便政策Uターン、なぜ? ――アンソニー・ザーカー北米記者 トランプ氏は1週間前、郵便公社への追加の補助金には全く興味がない、郵便投票の業務に使われるだけだと話していた。 新型ウイルスの感染リスクを抑えるために郵便投票の規模を拡大することについて、トランプ氏はほとんど根拠を示さないまま反対し続けている。 しかし今週に入って、大統領は「郵便局を救いたい」とツイート。ミネソタ州の集会では郵便サービスを「強化する」と述べた。 そして今、郵政長官はポストの撤去や配達の縮小をやめると発表した。 一体何が変わったのか? 郵便サービスは、公共サービスの中でも特に人気があることが分かったのだ。モーニング・コンサルトの世論調査では、アメリカ国民の80%が郵便サービスを評価している。高齢者は処方薬を郵便で受け取っているし、地方に住む人々にとっては外の世界へとつながるライフラインだ。 デジョイ長官の新政策は、長期的な改革における勘違いだったのか、それとも左派が疑っているような陰謀の一部だったのか。どちらにせよ、ホワイトハウスがこの危機を乗り越える方法はたったひとつ、撤退しかなかった。 (英語記事 US Postal Service halts controversial changes)

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    マリでクーデターか、大統領が拘束後に辞任 政府と議会も解散

    WASの全ての意思決定機関からマリを追放するとした。 反乱について分かっていること バマコで取材するBBCアフリカのアブドゥル・バによると、今回の反乱はカティ・キャンプのナンバー2、マリク・ディアウ大佐と、もう1人の司令官サディオ・カマラ将軍が主導したもの。 バマコから約15キロに位置する軍基地を占拠した後、反乱軍はバマコへ行進した。バマコではケイタ大統領の辞任を求めて集った群衆から声援を受けた。 午後になると、反乱軍は大統領公邸を襲撃し、中にいたケイタ大統領とシセ首相を拘束した。 報道によると、大統領の息子や国会議長、外相、経済相も拘束された。 この反乱に関わった兵士の数や、要求内容は不明。軍の給与をめぐる争いがきっかけだったと一部で報じられている。 カティ・キャンプは2012年にも、マリ北部を支配するジハーディストやトゥアレグ族の反乱軍を上級司令官が阻止できていないことに激怒した兵士たちによる反乱の中心地となった。 AFP通信が報じた動画では、18日にバマコの司法省が所有する建物が燃えたことが分かる。 https://twitter.com/ALIUF/status/1295735177164009473 なぜケイタ大統領は不人気なのか ケイタ大統領は2018年に2期目当選を果たしたが、汚職や経済政策の失敗、ジハーディストや異なるグループ間の暴力行為が増加して治安状況が悪化していることをめぐり、怒りが拡大している。 ここ数カ月の間、ポピュリスト(大衆主義)のイマーム(イスラム指導者)、マハムード・ディコ氏が率いる大規模集団がケイタ大統領の退陣を求めてきた。 報道によると、それよりもはるかに小規模な複数の集団が、兵士を支持するために18日にバマコに集結したという。 大統領ら拘束に対する反応 国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、マリ指導者らの「無条件解放」と「憲法秩序の即時回復」を要求した。 国連安全保障理事会はフランスとニジェールの要請を受け、19日に緊急会合を開く予定だと、国連の上級外交官はAFP通信に述べた。 アフリカ連合委員会(AUC)のムーサ・ファキ・マハマト委員長は、ケイタ大統領とシセ首相の拘束を「断固として非難する」とした。 ECOWASは、「ECOWASが数カ月にわたって率先して、マリの全てのグループとの調停努力を行ってきたタイミングで、この反乱が起きた」と述べた。 マリはサヘル地域全土でイスラム教徒の反乱軍と闘うフランス軍にとって、重要な拠点となっている。かつてマリを植民地支配していたフランスは、今回の反乱に素早く反応した。 仏大統領は、「現在進行中の計画された反乱を非難」するとし、ジャン=イヴ・ル・ドリアン仏外相は兵士たちに兵舎へ戻るよう求めた。 <解説>2012年を想起させる反乱――ウィル・ロス、BBCワールドサービス・アフリカ編集長 反乱として始まった動きは、クーデターに発展したようだ。数カ月間、街中でケイタ大統領の退陣を求めてきた膨大な数の抗議者たちは歓迎するだろう。 一連の出来事と、2012年のクーデターには類似点がある。当時は、政府が反逆への対応を誤ったことが、クーデターにつながった。 暴力的なジハーディストは当時、混乱に乗じてマリ北部地域を占領した。聖戦主義者たちは今に至るまで、同地域に混乱をもたらし続けている。 (英語記事 Mali president seized by mutinying soldiers/Mali's president resigns and dissolves parliament)

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    米S&P500、半年ぶり最高値 コロナ禍での暴落以前の水準に

    2020年08月19日 11:36 公開 アメリカの株式市場で主要な指標のひとつ、S&P500指数が18日、前日比0.23%高の3389.78で終え、約6カ月ぶりに史上最高値を更新した。 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)への懸念から世界的に株価が暴落する以前の水準に戻り、2月19日の最高値を約3ポイント上回った。 他のアメリカの主要株価指標も回復し、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も6月の最高値を再び更新した。一方で、ダウ工業株30種平均は続落し、前日比66ドル84セント(0.24%)安の2万7778ドル07セントとなったものの、これも2月の水準に近づいている。 アメリカの株価は米連邦準備理事会(FRB)が大規模な量的緩和策などを次々と打ち出したのを受けて、3月23日以降、上昇基調を続けている。 しかし3月上旬にパニック売りが相次ぎ、株価が連日急落していた当時は、これほど素早い回復はほとんど考えられなかったと、投資会社ベアードの投資戦略担当、ウィリアム・デルウィッチ氏は言う。 アメリカは今なお感染拡大の抑制に苦労しており、経済の状態に対する懸念も継続しているだけに、株価がこれほどの規模と速度で回復したのは予想外だと、デルウィッチ氏は話す。 国内各地で感染対策のロックダウン(都市封鎖)が実施された影響で、アメリカ経済は4~6月の第2四半期に過去最大の減少幅を記録した。 「実体を伴う回復が実現したこと自体は意外ではないものの、ここ数カ月来、急速な回復が続いている。今こういう会話をしている、そのこと事態がまったく驚きだ」 アナリストたちは回復の理由について、FRBの対策など景気刺激策のほか、経済回復を信じる投資家心理が影響しているとみる。特に投資家たちは、株式市場よりも資産運用に適した場をあまり見つけられずにいるとも言われる。 CFRAリサーチの投資戦略責任者、サム・ストーヴァル氏は、これほど急速な株価回復は意外だが前例がないわけではないと指摘する。1929年の世界大恐慌以降では、S&Pの回復速度としては3番目だとストーヴァル氏は言う。 回復の規模は、世界主要市場の中でもアメリカが群を抜いている。ロンドンのFTSE100種総合株価指数は、1月の最高値よりまだ約20%低い水準で推移している。フランスの CAC40も19%ほど低いままだ。 日本の日経平均はコロナ禍以前の水準に戻りつつある。これは、政府の積極的な景気刺激策に加え、大規模なロックダウンを実施しないまま感染拡大を比較的抑制できたことによる。 ハイテク株が推進 米株価の強力な回復は、アップル、マイクロソフト、アマゾンなどのテクノロジー大手各社がけん引している。こうしたハイテク大手や、クラウド・コンピューティング、機械学習などの業界が、ロックダウンの打撃を受けなかった勝者と見られている。 「ハイテクがなければ史上最高値はあり得ない」と、USバンクウェルスマネージメントの投資戦略責任者、テリー・サンドヴェン氏は言う。 S&P500のハイテク部門の株価は今年に入ってから約25%伸びているが、他の部門は不変かマイナスに動いている。たとえばエネルギー部門は1月初め以来約37%下がり、金融部門は約20%下がっている。 格差拡大 S&Pダウジョーンズの上級アナリスト、ハワード・シルヴァーブラット氏は、S&P500の最高値更新は決して経済全般の状態を表すものではなく、業界ごとの株価動向の違いがその兆候だと警告する。 「好調な会社と不調な会社の間に、大きな格差がある」 今年初めと比べると、S&P500全体は約5%上昇した。 しかし、指標に含まれる500社の内、年初より株価が下がっている企業は半数以上だと、シルヴァーブラット氏は指摘する。S&P500はニューヨーク証券取引所やNASDAQに上場している代表的な500銘柄を算出したもので、中小企業よりは企業体力があるはずだが、それでも多くの大企業が苦しんでいる。 「時間の経過と共に情勢が変わり、今後への楽観論が多いが、それは心配だ」と、シルヴァーブラット氏は言う。「期待が裏切られた場合がどうなるか。落胆は市場にとって良くない要素だ」。 サンドヴェン氏は、経済全般の展望が改善しない限り、今後の株価の伸びは限定的なものになるとみている。 連邦政府が追加の景気刺激策を承認するか、そして米大統領選がどういう結果になるのかの政治的要素も、投資家にとっては不安材料だ。 「2021年には成長基調が回復するはずだという楽観論が、明らかに多い。けれども慎重になるだけの理由もある」と、サンドヴェン氏は話した。 (英語記事 US stocks hit new high after coronavirus crash)

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    【米大統領選2020】 民主党大会始まる 異例のバーチャルでトランプ氏打倒を強調

    2020年08月18日 20:08 公開 11月3日の米大統領選に向けて野党・民主党の候補を正式に指名する民主党の全国党大会が17日、始まった。 ウィスコンシン州ミルウォーキーを会場にする党大会は、通常は大勢が集まる派手な大規模イベントだが、今年は新型コロナウイルス対策から、ほとんどの演説や演奏が中継や録画で行われる異例の形式となった。 人気女優エヴァ・ロンゴリアや女子サッカーの大スター、メガン・ラピーノ選手などが次々と登場したが、迎える大観衆の歓声はないテレビ・イベントだった。 民主党の候補となるジョー・バイデン前副大統領と最後まで競ったバーニー・サンダース上院議員や、ミシェル・オバマ前大統領夫人が口々に、いかにドナルド・トランプ氏の再選を阻止することがアメリカや世界にとって大事かを強調した。 バーチャルな党大会がどういうものか、初日の様子を短くまとめた。

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    ベラルーシの2人の政治家、異なるメッセージ

    2020年08月18日 18:01 公開 大統領選の結果をめぐり退陣要求にさらされている東欧ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領(65)は17日、首都ミンスクの工場を視察した。 ルカシェンコ氏の6期再選をめぐり怒りが高まる中、労働者たちからは「出て行け」などと野次が飛んだ。 その後ルカシェンコ氏は、国民投票を実施した後に「憲法に従って私の権限を引き渡す」意思はあると述べた一方で、「圧力や、街頭での抗議によって権限を引き渡しはしない」と話した。 これに対し、主要対立候補のスヴェトラーナ・チハノフスカヤ氏(37)はビデオメッセージで、自分が暫定大統領になることもあり得ると示唆した。

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    ベラルーシ大統領、視察先で「出て行け」と野次 大統領選めぐり反発強まる

    。 労働者からブーイング ルカシェンコ氏は工場で話す間、労働者からブーイングや野次を浴びせられた。 BBCのスティーヴ・ローゼンバーグ記者は、ルカシェンコ氏が野次られる動画をリツイートした。 「ルカシェンコが、自分に対する国民の怒りがどれほど強いか信じていなかった(あるいは信じたくなかった)のだとしたら、今は確実に感じ取っているはずだ」 https://twitter.com/BBCSteveR/status/1295291253022752768 9日の大統領選では、1994年から実権を握ってきたルカシェンコ大統領が6期目当選を決めた。中央選挙管理委員会によると、ルカシェンコ氏の得票率は80.1%、対立候補のスヴェトラーナ・チハノフスカヤ氏(37)は10.12%だった。 しかし、この選挙結果は不正だと批判する声が高まっている。 チハノフスカヤ氏は、自分は実際には60~70%の票を得たと主張している。 暫定大統領に就くと示唆 現在はリトアニアに脱出しているチハノフスカヤ氏は、暫定大統領を務める可能性を示唆している。 同氏は17日にビデオメッセージを公開。平穏と正常を取り戻し、政治犯を解放し、新たな選挙に備えるために「国家の指導者」になる準備が出来ていると述べた。 <関連記事> 「生まれて初めて自由に息ができる」 ベラルーシで大統領選めぐる抗議続く ベラルーシで野党派数万人がデモ、今週もストの予想 大統領は選挙やり直しを拒否 ベラルーシの国営テレビ局前で抗議 大統領選めぐる偏向報道に非難 ベラルーシについて知らないかもしれない5つのこと……世界的な重大事との関係 複数の国営工場でストライキが起きており、多くの従業員が大統領に反対する行進に加わっている。この動きは国営テレビにも広がり、17日にはテレビ局スタッフがストライキを起こした。 26年にわたり政権を握るルカシェンコ氏は、隣国ロシアと緊密な関係を維持してきた。ベラルーシはエネルギー供給においてロシアに大きく依存している。 ルカシェンコ氏に対する圧力 選挙後、警察当局は抗議行動に暴力で対応している。また、拘束された人たちが拷問を受けたとの証言もある。こうした事態が、16日の大規模な抗議集会を巻き起こした。 地元の独立系ニュースサイトTut.byによると、16日の抗議集会は「独立後のベラルーシ史上最大規模」だった。 同日には親政府派の集会も開かれた。公式には約6万5000人が参加したとされているが、非公式には約1万人とされる。一方で、野党集会には約10万人から約22万人が集ったとの非公式データがある。 この1週間で、警察との衝突で数百人が負傷し、2人が死亡した。また、約6700人が逮捕された。 17日には、ミンスクの管弦楽団が歌で抗議した。 https://twitter.com/BBCWillVernon/status/1295314918976163840 ベラルーシのイーゴリ・リェシェニャ駐スロヴァキア大使は、デモ隊との連帯を表明した。 リェシェニャ大使はBBCに対し、「私はベラルーシとベラルーシ国民を代表している。憲法によると、それが唯一の力の源だ」と述べた。 国際社会の反応 欧州連合(EU)は19日に緊急ビデオ会議を開く予定だ。 欧州各国の外相は先週、「暴力、弾圧、選挙結果の改ざん」の責任を負うベラルーシ当局者に対し、新たな制裁措置を準備することで合意した。 イギリスは17日、「不正な」選挙結果は受け入れないとした。ドミニク・ラーブ英外相は「世界はベラルーシ当局による暴力行為を見てぞっとした」と述べた。 アメリカのドナルド・トランプ大統領も同日、ベラルーシでの「恐ろしい状況」の行方を見守っていると述べた。 一方、ルカシェンコ氏はロシアのウラジミール・プーチン大統領に助けを求めた。 ルカシェンコ氏によると、プーチン氏はベラルーシが外部からの軍事的脅威を受けた場合に、包括的な援助をすることで合意したという。 両首脳は16日に2度目の協議を行った。その中で、ロシア政府は「ベラルーシの状況について、同国が外部から圧力を受けていることを考慮して」話し合ったとしている。 (英語記事 Workers boo Belarus president as protests spread)

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    中国当局、収容施設の内部撮影したウイグル族モデルの扱いを擁護

    2020年08月18日 13:59 公開 ジョン・サドワース、BBCニュース 中国西部・新疆ウイグル自治区の収容施設での収監中に内部を撮影したウイグル人モデルについて、中国政府は合法的に拘束されているとの見解を示した。 マーダン・ギャパーさん(31)の自撮り動画には、薄汚れた壁に囲まれ、窓には鉄格子がつけられた部屋で、汚れた服を着た本人の姿が写っている。足首は腫れ上がり、左手首にはめられた手錠は、ベッドの鉄フレームにつながれている。ほかに家具は見当たらない。 かつて広東省仏山市でモデルとして働いていたギャパーさんは、今年2月に家族にこの動画や収容施設内の様子を記したメッセージを送っていたが、3月初めから連絡が取れなくなっている。 BBCはギャパーさんの家族からこの動画を入手し、8月初めに公開した。 BBCは同時に中国当局に対して質問リストを送っていたが、それから2週間以上たって、新疆ウイグル自治政府から書面で回答が来た。 新疆ウイグル自治政府からの回答は、「中華人民共和国の刑務所法37条には、人民政府は釈放された囚人の再定住を支援すると定められている」という内容だった。 「移送の際、マーダン・ギャパーは自傷行為および警察に対する過剰な行動をとった。警察は合法的手段で彼を制止し、容体が落ち着き次第、この手段による制止を解いた」 <関連記事> ウイグル族のモデル、中国の収容施設から動画 BBCが入手 英外相、中国がウイグル人に「おぞましい」人権侵害と非難 ベール着用やサイト閲覧で収容 中国のウイグル政策示す文書か BBCがギャパーさんのおじ、アブダルハキム・ギャパーさんに自治政府からの回答を見せたところ、「もし警察が、マーダンが働けるよう再定住を支援したかったのなら、彼が住んで働いていた仏山市で行うべきだった」と指摘した。 「強制的にクチャ市に送られるべきではなかった」 アブダルハキムさんは2009年から新疆ウイグル自治区で政治ビラを配るなどの平和的な活動をしてきた。2011年に中国当局に逮捕されそうだと知り、国外に脱出現在はオランダで暮らしている。 大麻販売で逮捕から「再教育」 ギャパーさんは長年、仏山市に住み、アパレルモデルとして豊かな生活をしていたが、出生地の新疆ウイグル自治区クチャ市に移送された。 2018年8月に大麻を販売したとして逮捕され、1年4カ月の実刑が言い渡された。彼の友人は、容疑はでっち上げだったと主張する。 ギャパーさんは2019年11月に刑務所を出たが、1カ月もたたないうちに警官が訪れ、新疆ウイグル自治区に戻って規定の手続きをする必要があると言われた。 今年1月15日、ギャパーさんは新疆ウイグル自治区に飛行機で移送された。家族はギャパーさんが再教育施設に送られたと考えた。 ギャパーさんのメッセージによると、収容施設に収監された後、発熱の兆候が出たために感染予防センターに移送された。返却された持ち物の中に携帯電話があり、それで動画を撮ったという。 家族への説明なく おじのアブダルハキムさんによると、ギャパーさんが連れて行かれた1月に、「再定住」という説明は一切されなかった。 その代わり当局は「地元で数日間の教育を受ける必要があるかもしれない」と説明していた。BBCはこの証拠も入手している。 ギャパーさんの家族は、この「教育」というのは高度な警備体制の敷かれた再教育施設のことだと考えている。 信頼できる推定によると、過去数年間で100万人超のウイグル族と他の少数民族が、こうした収容施設に入所させられている。中国はこの施設について、反過激主義の教育を目的とした、自主的に入る学校だとしている。 また最近の調査では、何千人もの子どもが親から引き離されている。また、女性には避妊手術が強制されている。 中国の「思想改革」収容所 「犯罪予備軍」を教化 BBCの送った質問のうち、回答がなかったものもある。 ギャパーさんがどうやって監視の厳しい新疆の収容システムの中から手錠をかけられた自分の動画を送ることができたのかについて、言及はなかった。 家族はBBCに対して、感染予防センターで所持品を返された際に、守衛に気付かれずに携帯電話を回収することができたのだと話していた。 ギャパーさんによると、収容施設では手錠と足かせをされ、頭に袋を被せられた状態で、小さな部屋に何十人もが押し込められていた。 また、施設内では拷問が行われ、「朝から晩まで男性が叫んでいるのが聞こえた」こともあると記している。 政府はこうした扱いについても回答していない。 ギャパーさんの自撮り動画に映っていた、感染予防センターでの汚い衣服や手錠についても回答はなかった。 その一方で、ギャパーさんが行ったという暴力や自傷行為について羅列し、収監が妥当で合法なものだと主張している。 「彼は感染予防センターでは職員による検温を拒否し、暴言や暴力を振るった」 「こうした言動から、犯罪を起こす疑いがあり、警察は強制措置を取らざるを得なかった」と政府は回答し、さらにギャッパーさんの件は「手続き中」だと述べた。 警察暴力を被害者のせいに 中国の新疆政策に詳しい米ジョージタウン大学のジェイムズ・ミルワード教授は、新疆自治政府の回答には、クチャ市の警察署の様子についての説明が一切ないのが興味深い。ギャパーさんのメッセージにあった過密状態、暴力、不衛生な環境、50~60人で8セットの食器を使いまわしているといったものだ」と語った。 「ギャパーさんがどんな理由でクチャに収監されているにせよ、(新型コロナウイルスの)パンデミックが起きている中、彼の説明にあったような環境は非常に不安なものだ」 ウイグル族について研究している米コロラド大学のダレン・バイラー博士も、「自治当局の言い分は典型的だ。警察の過剰暴力を批判されると、被害者のせいにする。今回もその一例だ」と話した。 「再教育政策は2017年から始まっており、収容された人はその状況について抗議することが許されていない。その代わり『良い態度』を心がけ、脅迫や暴力、拷問の中で罪を認めるよう求められている」 駐英中国大使、BBC番組でウイグル人の強制収容否定 ビデオを見せられ 人権擁護団体ヒューマン・ライツ・ウオッチで中国研究を担当しているマヤ・ワン氏は、「中国警察には、拷問の一種として虐待的な環境での拘束を用いる長い歴史がある」と話した。 「新疆ではイスラム教徒の処刑も行っている。これらを合わせれば、マーダン・ギャパーをめぐる当局の回答に説得力があるとは思えない。何も後ろめたいことがないなら、国連の専門家を含む独立監督機関を新疆に迎えるべきだ」 BBCの質問に対して、自治区政府の回答には、虐待などについての説明はなく、アブドルハキムさんが平和活動関連で中国で指名手配されている事実はあるのかという質問にも答えはなかった。 それでもギャパーさんの家族は、今回の回答によって、ギャパーさんが確かに当局に拘束されたのだという確認が初めてとれたと話す。家族には3月初め以来、本人からの連絡がない。 「私はマーダンのことをよく知っている」と、アブドルハキムさんは話す。 「彼が自傷するとは思えない。中国が彼を傷つけ、その言い訳を探しているだけだと思う」 「彼が生きていて無事だと、見せてほしい。そうでなければ書面の内容は一切信じられない」 (英語記事 China defends detention of Uighur model)

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    ロンドンの美術館から30メートル落とされた男児、1年たって一時帰宅

    2020年08月18日 13:47 公開 ロンドンで昨年8月、現代美術館テート・モダンのバルコニーから投げ落とされ重体になったフランス人の6歳少年が、自宅に一時帰宅できるまで回復したと両親が明らかにした。 事件から1年たって7歳になった少年について17日、医療費の支援を募るクラウドファンディング・サイトで、両親が男の子を「週末の間だけ」自宅に連れ帰ったと声明を発表した。 男の子は昨年8月4日、フランスから家族と訪れていたテート・モダン10階にある展望台から投げられ、約30メートル下の5階の屋根に落ちた。 逮捕された当時17歳の実行犯、ジョンティ・ブレイヴァリー受刑者は殺人未遂罪で今年6月に有罪となり服役している。 被害者の男の子は、脳の出血や脊椎損傷など「人生が一変してしまう」ほどの重傷を負った。車椅子の使用を必要としており、少なくとも2022年までは24時間態勢の治療が必要だと、ブレイヴァリー受刑者の裁判で明らかになった。 男の子は事件後、ロイヤル・ロンドン病院で治療を受けた後、フランスの病院に転院した。男の子の名前は法律上の理由で公表されていない。 事件から1年以上たった17日、募金サイトGoFundMeでは、男の子が一時帰宅したという両親の声明が掲載された。 「海に連れて行って、お友達と一緒に砂のお城を作ることができました」と両親は説明。「座っている彼のところに、必要なものを私たちが持っていきます。泳ぐのはもちろん無理です。添え木がないとまだ動けないので」と明らかにした。 「また初めて家に戻りました。自分の家と自分のおもちゃに再会できて、本当に喜んでいました。2階の自分の部屋には行けなかったけれども」 両親は大勢の支援に感謝した上で、自分たちの息子は「少しずつ」文字を読む能力や呼吸が少しずつ改善し、歌も少し歌えるようになった述べた。 「息子はまだ1日の大半を車椅子で過ごし、自力で歩くことはできません。それでも、私たちが手を差し伸べると、前のように彼の全体重を支える必要はなくなりました。今では彼自身がバランスをとる手助けをするという感じです」 「そうやって数メートルは歩くことができます。今では、私たちが支えていれば、階段も1段や2段は上ることができます」 クラウドファンディングのサイトではこれまでに、3500万円近くが男の子の医療費支援に集まった。 実行犯に禁錮15年以上の実刑判決 ロンドン西部ノーソルト出身の受刑者は、幼い頃から自閉症と診断されていた。 オールド・ベイリー(ロンドン中央刑事裁判所)は昨年10月、ブレイヴァリー被告(当時)の名前公表を認めた。 さらに今年6月の量刑言い渡しで、15年以上の実刑を言い渡した。 事件前に受刑者のケアを担当していたハマースミス・アンド・フラム行政区は、対応が適切だったかを重点的に調べている。 裁判では今年2月、被害者の両親が被害者への影響を意見陳述し、受刑者の行動が「自分たちにもたらした恐怖をとても言葉では言い尽くせない」と述べていた。 テート・モダン美術館の広報担当は、「安全性を徹底的に検討し、今後も入場者の安全を守るために最善の行動指針に従っている」とコメントしている。 (英語記事 Boy thrown from Tate Modern balcony 'goes home')

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    【米大統領選2020】 どういう仕組みかなるべく簡単に解説

    集まる。その一方で、その勝敗がどうやって決まるかのプロセスについては、良く分からないという人も多い。BBCニュースの中でも、選挙人団の仕組みや激戦州とは何か、あらためて確認しなくてはならないほどだ。 そのため、今回の投票日11月3日までに、大統領選の仕組みについて予習・復習しておきたい人のために、簡単に解説する。 選挙はいつで候補は誰か アメリカ大統領を決める選挙の投開票日は、11月の最初の月曜の翌日の火曜日と決まっている。今年が11月3日だというのは、そのためだ。 アメリカ政界では19世紀後半以降、共和党と民主党が二大政党として圧倒的な力を維持してきた。そのため、近現代の大統領は常にそのいずれかの党に所属してきた。 今のアメリカでは共和党が保守的な政党で、現在は与党だ。現職のドナルド・トランプ大統領が2期目の再選を目指している。 共和党は「Grand Old Party(偉大な伝統ある政党)」を自称し、その略称「GOP」とも呼ばれる。財政的な保守の側面と、社会的保守の側面を併せ持ち、近年では減税や銃保有権の促進、移民規制の強化などを打ち出してきた。また20世紀後半から農村部の支持を伸ばしてきた。 トランプ氏以前の共和党の大統領には、ブッシュ親子やロナルド・レーガン、ジェラルド・フォード、リチャード・ニクソン各氏がいる。 これに対して今の民主党はリベラル政党で、今年の大統領候補にはオバマ政権の副大統領を2期8年務めたジョー・バイデン氏が決まった。 トランプ氏は現在74歳で、バイデン氏は78歳。もしバイデン氏が当選すれば、就任時に過去最高齢の米大統領になる。 勝敗はどうやって決まる 全国的に一番たくさんの票を得た候補が勝つ……わけでは必ずしもない。2016年には民主党のヒラリー・クリントン氏が、トランプ氏よりも300万票近く多くの票を獲得した。しかし、それでも勝ったのはトランプ氏だった。 これは、トランプ氏がクリントン氏よりも、多くの「選挙人」を獲得したからだ。 アメリカの大統領選では、まず州の人口ごとに「選挙人」が割り当てられている。総数は538人なので、当選に必要な人数は270人だ。 有権者はそれぞれ、共和党の候補に投票にするのか、民主党の候補に投票するのかを決める。その票は州ごとに集計され、票数に応じてその州がもつ選挙人が、いずれかの候補の持ち分となる。 ほとんどの州では、最も多く得票した候補がその州の選挙人全員を獲得する。得票率で選挙人を配分する州は、メイン州とネブラスカ州の2州のみ。 こうしてどちらの候補の持ち分か決まった選挙人が、最終的に有権者の民意に反して大統領候補を選ぶことはまずない。 ほとんどの州は伝統的に、支持する政党が決まっている。そのため候補たちはそれ以外の、両党の間で「swing state(揺れる州)」、いわゆる接戦州や激戦州と呼ばれる州に選挙活動を集中させる。 激戦州で、しかも人口が多く選挙人の数も29人と多いフロリダ州が重視されるのはこのためだ。選挙人18人のオハイオ州も、激戦州のひとつ。 選挙人が最も多いカリフォルニア州(55人)とニューヨーク州(29人)は伝統的に、リベラルな民主党の牙城とされる。 共和党は中西部で伝統的に強いが、共和党候補を長年支持してきたテキサス州やアリゾナ州で民主党が支持を伸ばしているため、激戦州になりつつあると言われている。テキサス州の選挙人は38人と、カリフォルニア州に次いで多い。 アメリカのこの「選挙人団」による間接選挙の仕組みには、他の選挙制度と同様に長所と短所がある。とはいえ、人口が集中する都市部以外の有権者の民意も反映しようと、アメリカ建国当時の議論の中から生まれた仕組みで、200年以上にわたりほとんどの場合は、選挙人による勝敗は、全国的な得票数による勝敗と一致してきた。しかし、過去5回の大統領選で2回、これが一致しなかったことがある。ジョージ・W・ブッシュ氏が勝った2000年と、2016年にトランプ氏が勝った2016年だ。 誰がどうやって投票するのか アメリカ国民で18歳以上なら、大統領選で投票する資格がある。 しかし、多くの州には、投票前に身分証明書を提示しなくてはならないという州法の決まりがある。 こういう規制を導入するのは多くの場合、共和党だ。共和党は、不正投票を防ぐ必要があるからだと言う。これに対して民主党は、これは一種の投票妨害だと批判する。多くの場合、運転免許証などの身分証明書を提示できないのは、貧しい少数者の有権者だからだと民主党は言う。 ほとんどの人は投票日の当日に、投票所で票を入れる。しかし、近年ではそれ以外の投票方法とその利用者も増えてきた。2016年には投票した人の21%が郵便で投票した。 今年の大統領選では、新型コロナウイルスのパンデミックの影響で、投票方法が議論の対象になっている。郵便投票の拡大導入を求める政治家がいる一方で、トランプ大統領はほとんど根拠を示すことなく、郵便投票は不正投票につながると発言を続けている。 郵便投票による不正は過去に、共和党と民主党の双方に散発的に起きている。しかし、全国規模や州規模の複数の研究が実施されているが、広範な不正があったという証拠は見つかっていない。 2016年には約2億4500万人が有権者だったが、実際に投票したのは1億4000万人未満だった。米国勢調査局によると、有権者登録をせずに投票しなかった人の大半は、自分はともかく政治に興味がないのだと答えたという。有権者登録したものの投票しなかった人の多くは、どちらの候補者も気に入らなかったからだと答えた。 刑務所で服役する受刑者の投票する権利についても、州ごとに規則が異なる。ほとんどの州では、有罪判決を受ければ参政権を失うが、刑期を終えれば権利が復活する決まりになっている。 11月3日に選ばれるのは大統領だけ? いいえ。 世界の注目は、トランプ対バイデンに集中するが、有権者は連邦議会議員も同時に選ぶ(副大統領候補のマイク・ペンス副大統領とハリス上院議員への投票は、大統領候補への投票とセットで、個別には行わない)。 連邦議会の上院(定数100)の議員の任期は6年で、議員の3分の1が2年ごとに改選される。そのため今回の改選対象は33人。 下院(定数435)の議員任期は2年で、2018年11月の中間選挙に続き、今回も435人全員が改選対象となる。 上院は現在、与党・共和党が53議席で多数党。下院は野党・民主党が232議席で多数党。 両党とも、両院での多数党を目指している。 連邦議会は立法府として、連邦政府の予算決定や閣僚人事の承認権など、様々な権限を持ち、大統領(行政府)に対するチェック機能を持つ。 たとえば民主党は昨年の中間選挙で下院を奪還したことで、トランプ大統領を弾劾訴追したほか、トランプ政権に様々な圧力をかけてきた。 今年11月の選挙で上下両院の多数党がどちらになるかは、ホワイトハウスの住人がどちらになるとしても、その政策の実施に大きな影響を与える。 結果はいつ分かる? 最後の一票まですべての票を数え終わるまでには数日かかることがあるが、通常は翌日未明の時間までに勝者が判明している。 11月8日が投票日だった2016年には、トランプ氏は9日午前3時ごろに大歓声の支持者たちの前に立ち、勝利演説をした。 けれども今回はそういうわけにはいかないかもしれない。各州の選挙管理委員会はすでに、予想通りに郵便投票が急増すれば、結果判明までに数日、場合によっては数週間かかる可能性があると述べている。 アメリカでは選挙当日に投票所に行くか、その前に郵便投票するしか、投票方法は認められていない。しかし細則は州ごとに異なり、一部の州では郵便投票するには選挙当日に投票所に行けない理由を提示する必要がある。新型コロナウイルスの感染予防を有効な理由として認めている州もいくつかあるが、すべての州ではない。 投票締め切りから数時間の内に勝者が判明しなかった直近の事例は、ジョージ・W・ブッシュ対アル・ゴアの2000年選挙だ。フロリダ州で再集計を求めるゴア陣営に対し、ブッシュ陣営は再集計停止を求め、法廷闘争が1カ月以上続いた後、連邦最高裁が12月12日に再集計を実質的に中止させる判断を示した。つまり、この時は大統領が決まるまでに1か月以上かかったことになる。 当選者はいつ就任するのか 現職のトランプ氏が再選しても、挑戦者のバイデン氏が初当選しても、就任式は来年の1月20日に連邦議会の前で行われる。 バイデン氏が次期大統領になった場合は、11月から就任式までの期間は移行期間となり、組閣作業が行われる。 就任式を終えた大統領はホワイトハウスに入り、4年間の任期が始まる。 (英語記事 US election 2020: A really simple guide)

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    アメリカの「死の谷」で54.4度、8月の世界最高気温か

    「うだるような暑さが全身を覆う感じだ」と、デス・ヴァリー国立公園で働くブランディ・スチュワート氏はBBCに述べた。 スチュワート氏は5年間、断続的にこの国立公園で生活し、働いてきた。屋外にいるのがあまりに辛いため、8月中は屋内で過ごす時間が多い。 「外を歩いている時は、たくさんのドライヤーを顔に浴びているようだ」とスチュワート氏は述べた。「熱を体感するし、まるでオーブンの中へ歩いていくようだ。暑さに取り囲まれている状態だ」。 これまでの記録は 16日にひあデス・ヴァリー内のファーネス・クリークで54.4度の気温が観測されたとみられる。 これまでの世界最高気温は、デス・ヴァリーで2013年に観測された54度だった。 デス・ヴァリーでは1913年に56.6度に達したとされているが、論争の的になっている。現代の気象専門家の一部は、当時観測された気温には誤りがあったと考えている。 気象史学者クリストファー・バート氏による2016年の分析によると、1913年に同地域で記録された他の気温から、56.6度という記録に確証が得られないという。 1931年にはチュニジアで55度が観測された。しかしバート氏は、チュニジアでの観測や、植民地時代にアフリカ大陸の各地で観測された気温の記録はほとんど信用できないとみている。 熱波の状況は 現在のアメリカでは、南西部アリゾナ州から北西部ワシントン州に至る西海岸を、熱波が襲っている。 17日と18日に暑さのピークを迎え、今週後半には気温が下がり始めるとみられている。しかし、この猛暑は少なくともあと10日は続く予想だ。 カリフォルニア州で気温が上昇する中、ラッセン郡では15日に大規模な「ファイアネード」(炎の竜巻)が観測された。 カリフォルニア州内の電力を管理する独立系統運営機関(CISO)は、「需要が供給を上回り始めた状況」を意味するステージ3の緊急事態を宣言した。 この地域の電力の多くは太陽光や風力に依存している。熱波に見舞われる中、人々が冷房を使用することで送電網に負荷がかかり、完全に機能しなくなる恐れがある。 州の電力需要を管理し、完全な電力停止を防ぐために、当局は計画停電を実施してエネルギーを制御している。 猛暑による影響は 当局は気温が32度を超え、高温多湿の状態が2~3日続く状況を猛暑と定義している。 米疾病対策センター(CDC)によると、国内のほかの異常気象よりも熱波の死者が多い。 人間は熱波にさらされると、熱けいれんや脱水、さらには死に至る恐れのある熱中症を起こす危険がある。 世界保健機関(WHO)は、猛暑によって呼吸器疾患や心臓病、腎臓病などの持病が悪化する恐れもあると指摘する。 インフラに影響を及ぼす可能性もある。電力網に負担をかけて停電を引き起こすだけでなく、飛行機の運航が停止したり、道路が溶けたり、車内が危険なレベルまで高温になることがある。 熱波によって野菜がしおれて枯れてしまったり、植物の病気がまん延するなど、農業にも深刻な影響を及ぼす恐れがある。 (英語記事 'Highest temperature on Earth' recorded in US)

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    モルディヴの2島、住民がリゾート開発計画を阻止

    2020年08月17日 17:58 公開 モルディヴのマディヴァル島とマディヴァル・フィノル島はリゾート開発が決まっていたが、近くのラスドゥ島の住民が自然保護に乗り出した。 住民らは、開発計画によって雇用が失われ、サンゴ礁や周辺の生態系が大きなダメージを受けると主張。開発企業と政府によるリゾート計画を阻止した。 今後、この海域は保護区になるという。 動画:トリスタン・ヤング、ジャスミン・ソウェシ

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    「生きたまま焼いてやると脅された」 ベラルーシ警察の拷問、被害者の証言

    加者が警察に拘束された。 その多くは平和的なデモに参加していたり、ただ通りかかっただけの人たちだ。 BBCは釈放された人たちに、収容センター内での話を聞いた。 制作:アブドルジャリル・アブドゥラスロフ、ウィル・ヴァーノン

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    日本経済、戦後最悪の落ち込み 4~6月期は27.8%縮小

    2020年08月17日 14:24 公開 日本の内閣府は17日、2020年4~6月期の国内総生産(GDP)が前期比年率27.8%縮小したと発表した。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)に取り組む中で、現行基準の1980年以降で最悪の落ち込みとなった。 この日に発表された減少率はアナリスト予想をわずかに上回った。マイナス成長となるのは3四半期連続で、GDP統計をさかのぼることができる1955年以降で最大の落ち込み。 今回の数字は、世界各国が直面する深刻な経済的影響を鮮明に浮き彫りにした。 日本は今年初め、GDPが2四半期連続で落ち込み、リセッション(景気後退)入りした。 景気低迷の主な要因の1つは、日本経済の半分以上を占める国内消費の深刻な減少だ。世界貿易がパンデミックの打撃を受けていることから、輸出量も激減している。 日本は新型ウイルス危機よりも前から、すでに経済成長率の低迷に苦しんでいた。 GDPの落ち込みは、昨年10月に消費税が8%から10%に引き上げられたことや、同月の台風19号「ハギビス」による被害などの影響で苦戦してきた日本経済を、さらに圧迫している。 一筋の光 記録的な景気後退の後、日本の経済成長は今後数カ月で回復すると、ほとんどのアナリストが予想している。 安倍晋三首相は、パンデミックの打撃を和らげることを目的とした大規模な景気刺激策を導入している。 5月25日に緊急事態宣言を全面解除した一方で、最近の感染者急増が再び企業や家計に打撃を与えるのではないかとの懸念は残っている。 世界第2位の経済大国である中国にも、希望の兆しがいくぶん見られる。同国の2020年4~6月期のGDPは前期比年率3.2%増加した。 <解説>景気後退後の回復に期待――カリシュマ・ヴァスワニ、アジアビジネス担当編集委員 アジア諸国は相次いで、2020年第2四半期のGDPの大幅な低下を報告している。日本も、それに続くこととなった。 しかし、GDPの落ち込みは予想外ではない。パンデミックの影響をまったく受けていない人など1人もいないし、厳格なロックダウン(都市封鎖)が敷かれなかったとしても、大抵の人は屋内に閉じこもり出費をしなかったのだから。 消費者の買い物が減れば、企業収益が減少するという連鎖が起きている。 こうした悪循環から、雇用情勢の展望に対する信頼感が失われ、就職機会についても不安感がある。その全てが、今日の数字に表れている。 しかし、今は将来を見据え、景気回復の可能性に目を向けるべき時だ。 日本は他国よりも経済を好転できる可能性が高いと、一部のアナリストはみている。 英経済調査コンサルタント会社のキャピタル・エコノミクスは、世界第3位の経済大国の日本は現在、感染の再拡大している最中だが、それでも医療体制がひっ迫しているとは言えず、新規感染者数は減少し始めていると指摘する。 同社は、日本の第3四半期にはGDPが回復し、その流れが来年まで続くと予想している。 (英語記事 Japan suffers its biggest economic slump on record)

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    ベラルーシで野党派数万人がデモ、今週もストの予想 大統領は選挙やり直しを拒否

    にわたり、複数の国営工場の労働者はストライキを起こし、その多くは大統領に反対する行進に加わっている BBCのウクライナ・キーウ特派員、ジョナ・フィッシャー記者は、同様のストライキが今週も予定されており、こうした動きがルカシェンコ大統領への圧力になっていると指摘する。 ルカシェンコ氏は支持者に対し、自分は集会は好きではないし、誰かに擁護してもらう必要もないと語った。また、助けを求めなければならなかったのは自分のせいではないと述べた。 ルカシェンコ氏は、大統領選のやり直しを求める声を一蹴し、そんなことが起きればベラルーシは「国家として死ぬ」だろうと述べた。 「あなた方は、自分たちの国や独立、妻や姉妹、子どもたちを守るために、四半世紀ぶりにここへやって来た」と、ルカシェンコ氏は述べた。 また、今回押さえ込みに失敗すれば、反政府派は「ネズミのように穴から這い出てくる」だろうと付け加えた。 「これが終わりの始まりだ。ウクライナや他の国のように、ひざまずいて祈ることになるだろう」 ルカシェンコ氏は隣国ポーランドやリトアニアでの北大西洋条約機構(NATO)による軍事演習に懸念を示し、西側諸国の軍事同盟を激しく批判した。 NATO側は同地域での軍備増強を否定した。 2014年にロシアが一方的にウクライナ南部のクリミア半島を併合した際、NATOはイギリス、カナダ、ドイツ、アメリカが率いる部隊をバルト三国へ派遣したことがある。 ロシアが安全保障上の援助に合意 大統領選をめぐる混乱が続く中、ルカシェンコ氏はロシアのウラジミール・プーチン大統領に助けを求めた。 ルカシェンコ氏によると、プーチン氏はベラルーシが外部からの軍事的脅威を受けた場合に、包括的な援助をすることで合意したという。 両首脳は16日に2度目の協議を行った。その中で、ロシア政府は「ベラルーシの状況について、同国が外部から圧力を受けていることを考慮して」話し合ったとしている。 プーチン氏は、ロシアは「必要であれば、集団軍事協定に従って」ベラルーシを支援する準備ができていると、ルカシェンコ氏に伝えた。 チハノフスカヤ氏の呼びかけに22万人が集結 ニュースサイトTut.byによると、ミンスク中心部にある第2次世界大戦の英雄都市記念碑近くには、ルカシェンコ氏に反対する約22万人が集結した。 これは、ベラルーシ全土で平和的な抗議を行うよう求めたチハノフスカヤ氏に応えたもの。 同氏は選挙結果について不服を申し立てるため、10日に選挙管理委員会を訪れたところ、7時間にわたって拘束された。その後、隣国リトアニアへ脱出した。 チハノフスカヤ氏の選挙陣営メンバーだったマリア・コレスニコワ氏は16日、「あなた方は素晴らしい、愛しています」と群衆に語り、当局や安全保障担当者、裁判官らにこう訴えた。 「これがラストチャンスだ。善人と国民の味方をしてください。私たちが多数派だ。私たちには力がある」 西部ブレストでは、市長が演説しようとした際に抗議者からブーイングを受けた。また、南東ホメリでは、デモ隊が旗竿から国旗を外し、赤と白の旗を掲げた。この旗は、1991年にベラルーシが独立国となった際に使われていたもので、現在はルカシェンコ政権への抵抗を示すシンボルとして使われている。 ベラルーシのサッカー選手イリヤ・シュクリン氏は、ルカシェンコ氏が退陣するまで母国のためにはプレーしないと、インスタグラムで発表した。その後、所属するCSKAモスクワでの初ゴールを決めた。 (英語記事 Strikes expected in Belarus after mass protests)

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    ニュージーランド、総選挙を10月に延期 新型コロナウイルスの集団感染で野党要求

    2020年08月17日 12:01 公開 ニュージーランドのジャシンダ・アーターン首相は17日、新型コロナウイルスの流行を受け、9月に予定されていた総選挙を1カ月延期すると発表した。 総選挙は9月19日に行われる予定だったが、10月17日となった。 アーダーン首相は、延期によって各党が「今後、選挙活動を行うさまざまな状況への対策を練ることができる」と語った。 一方で、これ以上の延期は「一切考えていない」と述べている。 野党・国民党はかねて、新型ウイルス対策で選挙活動が制限される中、アーダーン首相が不当に有利な状況になっているとして、選挙の延期を求めていた。 ニュージーランドは3カ月以上に渡り感染者ゼロの状態が続いていたが、先週になって最大都市オークランドで集団感染が発覚。16日までに1つのクラスターから49人の感染者が出ていることが明らかになっている。 オークランドは12日から再びロックダウン(都市封鎖)されている。 この集団感染は当初、接触者を追跡したところ、1つの家族から始まっていることが分かっていた。しかしアーダーン氏はその後、さらなる追跡により、7月31日に体調を崩した店舗従業員が関わっていることが明らかになったと発表した。 保健当局者が地元紙ニュージーランド・ヘラルドに語ったところによると、この家族は「大きな衝撃」を受けており、「自分たちの身に起きたことに少し後ろめたくなっている」という。 <関連記事> ニュージーランド、新たに14人が感染 「厳しい状況」と首相 新型コロナウイルスとの闘い 世界は勝てているのか 偽情報で800人以上死亡 新型ウイルスめぐり=研究 ニュージーランドは4段階の「警報」を設定しているが、ロックダウン以降、オークランドはレベル3に指定されている。その他の地域はレベル2. 新たな集団感染が発覚するまで、ニュージーランド政府は3月に開始した最初のロックダウンの行動制限をほとんど緩和していた。 米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、ニュージーランドではこれまでに1622人の感染が確認され、死者は22人となっている。 ニュージーランドでは早期にロックダウンを開始し、海外からの渡航者を厳しく制限。効果的な保健情報を提供し、積極的な検査・追跡プログラムを行うことで、市中感染を抑えてきたと評価されている。 (英語記事 New Zealand delays election over coronavirus fears)

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    トランプ米大統領の弟ロバート氏、死去

    2020年08月17日 11:43 公開 ドナルド・トランプ米大統領(74)は15日、弟のロバート氏が亡くなったと発表した。兄弟姉妹の中で最年少で、71歳だった。 トランプ氏は、「悲しいことながら、私の素晴らしい弟のロバートが、夜の間に安らかに息を引き取ったことをお知らせします」と声明を出した。 「彼は私の弟というだけでなく、一番の友人だった」、「彼の思い出は私の心の中で永遠に生き続ける」とトランプ氏は述べた。 大統領は14日にニューヨークの病院で弟に面会し、記者団に「厳しい状況だ」と話していた。 ロバート氏の死因は明らかになっていない。 米紙ニューヨーク・ポストによると、ロバート氏は今年6月、ニューヨーク・マンハッタンのマウト・サイナイ病院の集中治療室に1週間以上入院していた。 米紙ニューヨーク・タイムズは家族の友人の話として、ロバート氏は最近転倒して以来、脳内出血を繰り返すようになっていたと伝えている。 大統領の息子エリック氏はツイッターで叔父について、「見事な人、強くて優しくて芯まで忠実な人だった」と書き、「家族全員がとても寂しい思いをしている」と述べた。 ロバート氏は、フレッド・トランプとマリアン・トランプ夫妻の5人兄弟の末子で、ドナルド氏の2歳年下だった。 長男のフレッド・ジュニア氏は1981年に亡くなっている。 ロバート氏はトランプ一族の不動産会社で長年働き、最高幹部になった。兄とは異なり目立つことを好まず、近年はニューヨーク州で引退に近い生活をしていた。10年以上前に最初の妻と離婚し、今年3月に再婚していた。 ドナルド・トランプ氏は1987年の著作「The Art of the Deal(交渉の技術、邦題「トランプ自伝」)で、「ロバートはほとんど誰とでも仲良くなる。これは僕にとっては最高だ。場合によっては僕が悪者にならなくてはならないので」と書いている。 2016年大統領選を前にした米紙ニューヨーク・ポストによるインタビューで、ロバート氏は「私はドナルドを1000%支持する」と話していた。 最近では、長兄フレッド・ジュニア氏の娘で自分のめいにあたるメアリ・トランプ氏による暴露本の出版をやめさせようと法廷で争ったが、敗れた。 トランプ一族の家族関係について書かれた、「Too Much and Never Enough: How My Family Created the World's Most Dangerous Man」(多すぎる、いつも足りない:いかに私の家族が世界で最も危険な男を作り出したか)は、7月末に発売された。 (英語記事 Robert Trump: President's younger brother dies in hospital)

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    【米大統領選2020】 下院議長、郵便公社「救う」ため下院招集 郵便投票めぐり

    2020年08月17日 11:40 公開 米野党・民主党幹部のナンシー・ペロシ下院議長は16日、アメリカ郵政公社を守るための法案を審議するため、休会中の連邦下院を再開し、今週後半にも採決する方針を示した。ペロシ議長は公開した書簡で、ドナルド・トランプ大統領が郵便公社を縮小し、郵便投票を困難にすることで、11月3日に迫る「大統領選を妨害する運動を展開」していると非難した。 ペロシ議長は書簡で、今年5月に就任した郵政トップのルイス・デジョイ郵政長官による郵政公社改革計画が、「郵便サービスを劣化させ、配達を遅らせ、そして郵便公社そのものが言うように、近づく選挙でアメリカの有権者が適切なタイミングで郵便投票できないようにしてしまう」と批判した。 「大勢の命や生活、そしてアメリカの民主主義の命脈が、この大統領によって脅威にさらされている」と、ペロシ議長は書いている。 その上でペロシ議長は、今年年初の時点で米郵便公社が提供していた郵政サービスや事業内容の変更を認めないという法案を審議するため、今週から下院に戻るよう議員たちに呼びかけた。郵便集配の規模を縮小できないようにするこの法案について、採決日はまだ決まっていない。 新型コロナウイルスのパンデミックが続くなか、11月3日の大統領選では記録的な人数の有権者が事前に郵便で投票することが予想されている。 そうしたなか、トランプ大統領は郵便投票が選挙不正につながると根拠を示さず主張してきた。ただし、トランプ氏自身が投票は郵便で行っている。 米郵便公社は先月、各州に送付した通知で、「特定の締め切り(中略)は郵便公社の配達基準に適合していない」などと述べ、大量の郵便投票が開票日までに選挙管理当局に届かない恐れがあると警告していた。 デジョイ郵政長官は、トランプ氏の忠実な支持者で、トランプ氏が指名した。そのため、デジョイ氏が配達遅れの原因となっているとの批判も出ている。 <関連記事> 米大統領選の郵便投票、開票に間に合わない恐れ 郵便公社が警告 トランプ氏、郵便公社への補助金を拒否 郵便投票減らすため トランプ氏、米大統領選の延期を提案 それはできないと与党・共和党 ツイッター、トランプ氏の投稿に「事実確認」の警告ラベル ペロシ議長はさらに、デジョイ郵政長官をはじめ郵便公社幹部に対して、今月24日開かれる行政監視政府改革委員会の「緊急」公聴会に出席し、証言するよう求めた。 大統領選の郵便投票と郵便公社の集配業務縮小については、バラク・オバマ前大統領を含め多くの民主党員が、トランプ大統領が「選挙を損なう」ために郵便投票と郵便公社を攻撃しているのだと、強く非難している。 トランプ氏は13日、フォックス・ビジネス・ネットワークの電話取材に対して、郵便公社への補助金を拒否したのは郵便投票に反対しているからだと発言している。トランプ氏はかねて、郵便投票が自分の選挙活動に不利になると訴えている。また、郵便投票を認めれば、不正確で不正だらけの選挙になると、根拠を示さずに繰り返し主張している。 「郵便局が、何百万もの投票用紙を受け付けられるようにするには、それだけの(補助金が)必要なわけだが、(補助金承認を)我々が拒否すれば、郵便局は金を受け取れない。そうすれば、全国一律の郵便投票が実現しない。郵便投票ができなくなる」と、トランプ氏は発言していた。 (英語記事 USPS: Pelosi to recall the House to 'save' the post office)

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    モーリシャス座礁「わかしお」船体、2つに割れる

    」があり得ると警告している。 モーリシャスの海洋生物学者で環境技師のヴァッセン・カウパイムトゥー氏はBBCに対し、現地住民は「原油の蒸気を吸う」羽目になっており、流出に対して「悲しみと怒りがないまぜになっている」と話した。 (英語記事 Mauritius oil spill: Wrecked MV Wakashio breaks up)

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    ベラルーシの国営テレビ局前で抗議 大統領選めぐる偏向報道に非難

    な支援を約束したという。 <分析> 数週間前には想像すらできなかった光景 ――ウィル・ヴァーノン、BBCニュース(ミンスク) ベラルーシでは、明らかに国民の空気が変わった。 今週初め、警察は夜になって街に出た人たちを手当たり次第に警棒で殴っていた。しかし、国内の大工場などでストライキが広がると、それに勇気付けられたのか、昼間に外に出てくる人が大きく増加した。 14日には、ミンスク・トラクター工場の従業員らが、ミンスクの独立広場に集まった数千人の抗議に加わった。 数週間前には想像すらできなかった光景だ。ベラルーシでは通常なら、ルカシェンコ大統領への反対意見は徹底的に封じ込められる。 BBCの取材に応じた女性は、こう語った。 「絶対に何もかも変わります。勝利を確信しています。だから毎日街に出ているんです。毎日!」 (英語記事 Thousands protest outside Belarus state TV )

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    第2次世界大戦の英雄と、日本の過去との向き合い方

    2020年08月16日 12:25 公開 ルーパート・ウィングフィールド=ヘイズ東京特派員 第2次世界大戦の日本の軍人で、敗戦後、最後に正式投降したのが小野田寛郎だ(文中敬称略)。 小野田少尉は1974年3月9日、やっと自らの剣を引き渡した。29年間、フィリピンのジャングルで持ちこたえた。日本に帰国後のインタビューや手記では、日本が降伏したことを受け入れられなかったと述べた。 部外者には小野田は狂信者に見えた。しかし帝国時代の日本では、彼の行動は完全に理にかなっていた。小野田は決して投降せず、天皇のために死ぬと誓っていた。女性を含めた他の国民も全員、同じ事をするはずだと彼は信じていた。 だがもちろん、そんなことはなかった。1945年8月15日、日本の最高神である裕仁天皇は、天皇として前例がなかったことをした。ラジオに現れたのだ。原子爆弾が広島と長崎を破壊していた。2つ目の原爆が投下された日、ヨシフ・スターリンが日本に宣戦布告した。ソビエト連邦軍はすでに、満州を席巻していた。数週間以内に、ソ連軍は北海道に上陸するとみられた。裕仁はアメリカへの降伏が最善の選択だと受け入れた。 それでも、天皇の降伏演説はもう少しで実現しないところだった。8月15日朝、若い将校らが部下を率いて皇居の敷地へと入り込んだ。演説の録音を奪い取るのが狙いだった。彼らは戦争にはまだ負けていないと信じていた。日本本土は侵略されていなかった。中国にいた大規模な陸軍の多くは、まだやられずに残っていた。 将校らは、アメリカの爆弾で多数の民間人の犠牲者が出たことを、ほとんど気にかけていなかった。彼らの関心はただ1つ、天皇制の維持だった。天皇の安全が約束されないうちに平和交渉をするなど、もってのほかだった。 若い将校らは放送を阻止できなかった。しかし、望みは実現した。降伏後、アメリカは裕仁を戦争犯罪人として裁かないことを決めたのだ。その代わり、彼は天皇の座にとどまり、実質的なアメリカの操り人形となった。 これは1949年まで日本を支配したダグラス・マッカーサー米司令官による、抜け目のない判断だったといえるだろう。マッカーサーは自らの施策――保守的な日本をアメリカ式の憲法をもつ近代的民主主義国家に変革する――を推し進めるため、天皇を利用したのだった。 戦争に勝った連合国は、日本の戦時中の指導者28人を裁判にかけた。東条英機首相ら7人が絞首刑となった。しかし、その他の人たちは何ら責任を問われなかった。天皇のおじで、中国の首都南京(当時)における悪名高い大虐殺の際に日本部隊を率いていた、朝香鳩彦王子もそうした1人だった。 彼らを不問に付すことを、マッカーサーは必要悪と考えていた。だが彼の判断は、日本が過去と真剣に向き合うのを避けることを許し、奨励すらすることになった。 裁判を逃れた別の人物が岸信介だ。岸は満州の占領で重要な役割を果たし、東条英機の側近でもあった。アメリカは彼を不起訴にし、1948年に釈放された。アメリカが日本を占領していた間は、公職から追放された。 しかし1955年、岸は新たな政治勢力の形成を画策した。自由民主党だ。まもなく彼は同党の党首となり、日本の首相になった。彼にとってのリハビリ期間は終了し、彼が創設に関わった政党はその後の65年間のほとんどにおいて、日本を支配することになった。 岸信介の娘は、別の有力政治家一族の息子、安倍晋太郎と結婚した。彼はのちに日本の外相にまでなり、晋三という名の息子をもつようになる。 安倍晋三首相のこうしたルーツは決して珍しいものではない。日本の政治家一族は極めてしぶとい。 安倍晋三は祖父と親しかったと言われている。祖父は若き日の晋三の政治観に深い影響を与えた。多くの右派の仲間と同様、岸信介も自身がかろうじて免れた戦争犯罪の裁判を、勝者の裁きと考えていた。戦後の平和憲法を破棄することが、彼の生涯の目標となり続けた。 1965年のスピーチでは、岸は「日本の敗北とアメリカの占領の影響を完全に消し去る方法」として、日本の再武装が必要だと主張した。 日本に批判的な中国と韓国の人々は、日本が第2次世界大戦でした事に対して一度も適切に謝罪していないと言うが、それは間違いだ。日本は繰り返し謝罪している。問題は、日本の有力政治家らによる他の言葉や行動だ。それらのせいで、日本の謝罪は完全に心のこもったものではないと受け止められる。 1997年、日本の政治エリートによって1つの新しい団体が設立された。日本会議だ。秘密結社ではないが、その存在や目標を知る日本人は少ない。 この団体の目標は、皇室を中心として日本の国としての誇りと一体感を取り戻すこと、平和憲法を破棄すること、国旗・国家や国の歴史への敬意を広めること、日本の軍備を増強することだ。 日本会議の会員約3万8000人の中では、安倍晋三首相、麻生太郎副総理、小池百合子東京都知事といった存在が目を引く。 会員の1人だったのが、生前の小野田寛郎だ。1970年代になって小野田少尉が帰ってきた日本は、彼が好むものではなかった。戦後世代は軟弱になったと彼は考えていた。一時ブラジルに移住し、牛の牧場で生計を立てた。その後日本に戻って学校を開き、ジャングルで30年間生き延びるのに役立った技能を日本の若者に教え込んだ。 小野田寛郎が2014年に91歳で死去した時、追悼を述べた安倍首相の報道官は感情をあらわにした。彼は小野田の孤独な戦争の無益さについてはみじんも触れず、日本が降伏して何年もたってから小野田が殺したフィリピンの村人たちのことも言及しなかった。その代わり彼は、小野田寛郎は日本の英雄だと述べた。 (英語記事 A WW2 hero and a reckoning with Japan's past)

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    イギリスで「対日戦勝利の日」75年式典 国立記念植物園で2分の黙とう

    われた。チャールズ皇太子が、2分間の黙祷(もくとう)を先導した。 後に皇太子の長男、ウィリアム王子がBBCの終戦番組で国民に向かって、「過去の教訓を学ぶ」よう呼びかけた。 またエリザベス女王は、「とても果敢に戦った」人たちに感謝するメッセージを発表した。女王は、「極東戦線が終結した時のことを覚えている私たちは、その知らせを海外で任務中に知った人も、故郷で知らせを待っていた人も、あの時の歓喜にあふれる光景と、圧倒的な安堵の気持ちを決して忘れません」と振り返った。 チャールズ皇太子は、スタッフォードシャーの国立記念植物園で開かれた式典に、カミラ夫人と出席。日本軍による強制労働で多くの連合軍捕虜が犠牲になった、クワイ(クウェー)川鉄道(泰緬鉄道)工事の犠牲者をしのぶ慰霊碑に、花輪を捧げた。 数人の退役軍人とその家族が、庭園内に社会的距離を保ちながら配置されたベンチに座り、式典に参加した。 式典の一環として、イギリス軍とナチス・ドイツ軍の空中戦「バトル・オブ・ブリテン」を記念する編隊飛行が、植物園の上空を通過した。 チャールズ皇太子は、太平洋戦争における退役兵士たちの奉仕は「時代を超えて響き続ける」と演説した。 皇太子は、イギリスでは1945年5月の欧州戦線勝利を大きく祝うあまり、その後もアジア各地で日本軍と戦い続けた兵士や看護師などが自分たちは「忘れられた軍隊」だと不満に思っていたことに触れた。その上で、「確認しましょう。皆さんは忘れられていません。むしろ、私たちは心の底からいつまでも、皆さんを尊敬し、感謝し、大切にします」と強調した。 現場で取材したBBCのジョン・マグワイヤ記者によると、アジア各地で日本軍と戦った約40カ国の連合軍の多様性を浮き彫りにする式典だった。英ウェールズやスコットランドの部隊代表の横には、英陸軍のグルカ兵やシーク教徒兵の代表が並んだ。インド楽器シタールの演奏や、南アジア系イギリス人俳優の朗読もあった。 式典に出席したボリス・ジョンソン英首相は黙祷に先立ち、「The Exhortation(奨励)」として知られる、戦争詩人ローレンス・ビンヨンによる1914年作の詩「For the Fallen(倒れし者のため)」の一節を朗読した。 「(戦場で倒れた人たちは)年をとらない、残された自分たちは老いていくが(中略)あの人たちを忘れない」という一節を朗読した首相は、「平和と繫栄」の回復のために戦った人たちに感謝した。 このほか、BBCが15日夜に放送した終戦特番では、ウイリアム王子が事前収録された演説で、曽祖父の国王ジョージ6世が1945年8月15日に国民へ向かって演説し、「人類史上最も壊滅的な紛争がついに終わった」と告げたことに言及した。 「その時、対日戦線で勝利した日がどういうものだったか、想像するのは難しい。幸せと歓喜と、ともかくもほっと安心するとともに、深い悲しみや、二度と故郷に帰ることのない人たちに対する圧倒的な喪失感が入り混じった日だったのではないでしょうか」 「今日のこの日に私たちは、ひどい苦しみを耐えた人たちを思い、命を失った全ての人に敬意を表します」と王子は言い、さらに「当時を振り返りつつ、私たちは過去の教訓から学び、第2次世界大戦の恐ろしい出来事が絶対に、二度と繰り返されないよう注意しなくてはなりません」と述べた。 「退役軍人とその家族のためにも、そしてこの後に生まれてくる未来の世代のためにも」 王子はさらに、祖父のエディンバラ公フィリップ殿下(99)が、「解放された捕虜を英軍艦に収容する作業に関わったことを、まざまざと覚えている」と話した。 フィリップ殿下は日本の降伏時、東京湾上の英軍艦ウェルプに海軍将校として任官していた。 番組中のモンタージュで、他の多くの兵士の写真と共に、フィリップ殿下の当時の写真も放送された。 2017年に公務を引退して以来、フィリップ殿下が公の場に出る機会は限られている。 式典とは別に、ジョンソン首相は録画した談話で、「第2次世界大戦終戦から75年のこの日に、何千マイルも離れた山や島やアジアの密林で配備された英雄たちをたたえます。欧州での勝利を祝うことができず、帰還が最後まで遅れたこの人たちについて、困難を前に平和に平和と繫栄を復活させたその勇気と才覚をたたえます」と述べた。 東アジアで戦った退役兵士たちに首相は、「皆さんの帰国は最後になってしまいましたが、今の活気あふれるアジア各地で首都は輝いています。そこに皆さんに業績を見ることが出来ます。皆さんの後に生まれた私たち全員が、困難のさなかでの皆さんの勇敢の恩恵を受けています。記念日のこの日、そして今後毎日、皆さんを忘れません」と強調した。 イギリスでは、1945年8月15日は「VJ Day」もしくは「日本に対する勝利の日」と呼ばれる。 イギリス軍にとって対日戦は、数万人の兵士が日本軍の捕虜収容所で苦しむことになるなどイギリス軍史の中でも特に厳しい戦争経験となった。 対日戦線ではイギリスと英連邦の約7万1000人が戦死したほか、日本軍の捕虜として1万2000人以上が死亡したと推定されている。 日本の側では、250万人以上の兵士と民間人が死亡したとみられている。 欧州戦線は1945年5月に終結したが、日本は徹底抗戦の方針を示し、連合軍と日本軍の戦闘は東アジアで8月まで続いた。 7月末には米英中3国が日本に対する降伏勧告(「ポツダム宣言」)を発表したものの、日本はこれを受諾しなかった。アメリカは日本に降伏させることなどを目的に、広島と長崎に原爆を投下。推定21万4000人が死亡した。 15日には昭和天皇が国民にラジオ放送で降伏を発表した。 この日の75周年に日本では、安倍晋三首相が全国戦没者追悼式で「戦争の惨禍を2度と繰り返さない」と誓った。その一方で、極東国際軍事裁判(東京裁判)で戦争犯罪人とされた戦争指導者を合祀(ごうし)していることなどから、議論の的となっている東京の靖国神社に、安倍氏は私費で玉串料を奉納した。 靖国神社には15日、安倍内閣から閣僚4人が参拝している。 ビルマ戦線で従軍したサー・トム・ムーア退役大尉(100)は、8月15日は「一番特別な日」だと述べ、記念行事に参加するようイギリス国民に呼びかけた。 ムーア大尉は4月初め、新型コロナウイルス対策の最前線で働く人たちを支援するため、1000ポンドを募るキャンペーンを開始。4月30日の100歳の誕生日までに自宅の庭を100往復すると宣言した。歩行補助器を使いながら庭を往復するその姿が注目され、3200万ポンド(約43億円)以上が集まった。 「この日(VJ Day)になって、全ての戦線で和平が宣言されて初めて、戦争の苦しみがついに消え始めることができた」 「少し手を止めて、この日に思いをはせていただくよう、イギリスの皆さんにお願いします。全員が手を止めて、考えて、感謝しなくてはなりません。男女を問わずあれほど勇敢な人たちがかつて、究極の犠牲を払わなければ、たとえ今のこの困難な時でも、私たちが今のような自由を享受することはなかったので」 (英語記事 VJ Day: UK commemorates 75th anniversary as royals lead tributes)

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    日本で75年目の「終戦の日」 靖国神社に閣僚が4年ぶり参拝

    2020年08月15日 14:54 公開 日本は15日、第2次世界大戦での降伏から75年目となる日を迎えた。安倍晋三首相は、「戦争の惨禍を2度と繰り返さない」と誓った。 安倍氏は15日に開かれた全国戦没者追悼式で、「この決然たる誓いをこれからも貫いていく」と述べた。 安倍氏はこの日、東京の靖国神社に私費で玉串料を奉納した。参拝はしなかった。同神社は戦争指導者を合祀(ごうし)していることなどから、議論の的となっている 一方、安倍内閣の4閣僚がこの日午前、靖国神社に参拝した。中国と韓国の怒りを呼ぶことが予想される。 4年ぶりに閣僚が靖国参拝 NHKなどの報道では、小泉進次郎環境相、萩生田光一文部科学相、衛藤晟一沖縄北方相、高市早苗総務相が参拝した。 閣僚の靖国神社参拝は4年ぶり。同神社には多数の戦争犯罪人と戦没者がまつられている。 萩生田文科相は記者団に、「先の大戦で尊い犠牲となられた先人のみたまに、謹んで哀悼の誠をささげた」と述べた。 韓国大統領は言及せず 韓国では同日、日本の植民地支配からの解放を記念する「光復節」の式典で文在寅(ムン・ジェイン)大統領があいさつに立ったが、靖国神社参拝には触れなかった。 文氏は、韓国政府がいつでも、歴史問題について顔を合わせて話をする準備ができていると述べた。 韓国と日本は、植民地時代(1910~1945年)の韓国人の強制労働に対する補償問題をめぐって対立している。 日本との戦闘では、イギリスおよびイギリス連邦の7万1000人が犠牲となったと推定されている。そのうち、戦争捕虜になった人は1万2000人を超えた。 日本占領下の中国と韓国では、何百万人も死んだとされる。 日本では、アメリカが原子爆弾を広島(8月6日)と長崎(同9日)に投下してからほどなく、終戦となった。 1945年8月15日、裕仁天皇(当時)が国民に向かい、戦闘の終了を発表した。日本は9月2日、降伏文書に調印し、正式に降伏した。 同年5月8日にドイツが降伏し、ヨーロッパ戦勝記念日となった。だが、アジア太平洋地域ではこの後も数カ月間、戦争が続いた。 <分析>ルーパート・ウィングフィールド=ヘイズ東京特派員 東京の靖国神社には日本の戦没者約250万人がまつられている。 この日朝、気温36度の猛暑と新型コロナウイルスの感染流行にもかかわらず、何千人もが参拝の列をつくった。 靖国神社には、連合国からA級戦犯として有罪判決を受けた、戦時の指導者14人もまつられている。 日本の閣僚級の政治家がこの神社を訪れることに、中国と韓国は強く反発している。 そのため、天皇は一度も靖国神社を参拝したことがない。終戦日の公式な行事は別の場所で開かれている。 しかし今朝、安倍内閣の4閣僚が靖国神社を参拝した。安倍氏も玉串料を奉納した。 このことは、終戦から75年がたっても、日本を支配するエリートが戦時の侵略に対して心から悔いているわけではないとする中国と韓国の見方を強めるものとなるだろう。 (英語記事 Japan marks 75 years since end of WWII)

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    ベラルーシ大統領選の対立候補、週末の「平和的デモ」を呼びかけ

    た。 解放された人々には、拷問で身体にあざができたり腫れあがったりした様子がうかがえる。 ある男性はBBCに身体のあざを見せ、「当局は容赦なく、猛烈に人々を殴り、誰でも逮捕する。私たちは夜通し庭に立たされた。女性が殴られている音が聞こえてきた。こんな残虐行為は理解できない」と述べた。 ユーリ・カライエフ内相は、抗議活動中に大勢が負傷したのは自分の責任だと述べ、暴力に巻き込まれた人には謝罪したいと語った。 ロシアのニュースサイト「Znak.com」に所属するジャーナリスト、ニキータ・テリツェンコ氏は、3日間にわたる刑務所での恐怖体験を報道した。すでにロシアに戻ったテリツェンコ氏は、収容センターでは人々が互いに重なり合うように床に横たわり、辺りには血や排泄物がプールのようにたまっていたと話している。拘束された人々は何時間もトイレを使うことを許されず、体の向きを変えることも禁じられていたという。 「やめてくれと懇願したが、拷問が続いた」 セルジー氏は9日に拘束され、機動隊に車両へ放り込まれた。そして拷問が始まったという。 当局からは、デモの主催者が誰なのか聞かれ続けたという。そのような人物はいないと答える度にスタンガンで感電させられた。何か言おうとする度に棒で殴られたと話す。 「最も恐ろしかったのは、彼らが限界というものを知らないことだった」 「耐え難い痛みだった。やめてくれと懇願したが、拷問は続いた」 数時間もの拷問の後、セルジー氏は息をするのがやっとだった。その後、当局は救急車を呼び、セルジー氏は病院へ搬送された。そのままにされていたら、悪名高いオクレスティナ収容センターから生き延びることはできなかったかもしれない。 多くの人がさらに悪質にたたかれ、収容センターに残っている人々に対する不当な扱いは続いている。収容センターの外にいるボランティアは14日、BBCスタッフにおとなしくするよう求めてきた。また、周囲の人々に対し、勾留された人々を支持するために拍手したり声を上げたりしないよう促した。そうしなければ、施設内に残っている人々が報復としてたたかれることになると話した。 選挙のやり直し求めて抗議 ベラルーシの人々は14日も複数の都市で抗議を続けた。西部フロドナでは労働者が管理事務所の外に集り、新たな選挙を行うよう要求した。首都ミンスクにある自動車メーカーMAZの工場には自動車工場の労働者が大勢集まった。ほかの多数の工場でもストライキがあったとの報告が上がった。 ミンスクでは、抗議者たちが「臆病者ではない。家畜の群れではない。単なる一般市民ではない。我々はMTZ(ミンスクトラクター工場)の労働者だ」と書かれた横断幕を掲げた。これは、ルカシェンコ大統領が抗議者を「臆病者」だと呼んだことに反発したもの。 EUが対ベラルーシ制裁で合意 欧州各国の外相は14日、制裁の対象となる人物のリストを作成することで合意した。9日の投票を「自由でも公正でもない」と非難するEUは、以前もベラルーシに対して制裁を科したが、ルカシェンコ氏が4年前に政治犯を釈放した際に解除していた。 チェコのアンドレイ・バビシュ首相は「国際的なオブザーバーが参加して、自由で透明性の高い選挙がベラルーシで開催されるまで」制裁が科されるべきだと述べた。ポーランドは市民社会を支援するため、ベラルーシに対するビザの制限を緩めると約束している。 EUの緊急会議に先立ち、ベラルーシのウラジーミル・マケイ外相は、同国は他国との「建設的で客観的な」協議を行う準備ができていると述べていた。 ロシアは14日、ベラルーシで先月から拘束されていたロシア人雇い兵32人の身柄が、ベラルーシから引き渡されたと明かした。ベラルーシ当局は先月末、ロシア人雇い兵が「選挙キャンペーン中に情勢を揺るがす」ために入国した疑いがあるとしていた。ロシア側はベラルーシは移動の経由地にすぎないとして疑惑を否定していた。今回の解放の詳細はわかっていない。 (英語記事 Exiled leader calls weekend of protests in Belarus)

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    米大統領選の郵便投票、開票に間に合わない恐れ 郵便公社が警告

    2020年08月15日 12:01 公開 11月3日に行われる米大統領選挙をめぐり、大量の郵便投票が開票日までに選挙管理当局に届かない恐れがあると、米郵便公社(USPS)が警告していたことがわかった。 今年の米大統領選では、新型コロナウイルスの大流行を受け、記録的な数の有権者が郵便で投票するとみられている。 ドナルド・トランプ大統領は郵便投票について、野党・民主党の対立候補ジョー・バイデン前副大統領に有利にはたらくと繰り返し主張。不正にもつながると訴えている。 一方、専門家らは郵便投票を安全で不正の恐れがない方法だとし、これまで米軍やトランプ氏自身も利用していると指摘している。 <関連記事> トランプ氏、郵便公社への補助金を拒否 郵便投票減らすため トランプ氏、ハリス議員についても「アメリカ人ではない」論に言及 【米大統領選2020】 バイデン、ハリス両氏、トランプ政権は国を「ボロボロに」 そうしたなか、USPSが先月、各州に送付した通知で、「特定の締め切り(中略)は郵便公社の配達基準に適合していない」などと述べていたことが浮上した。 郵政トップの郵政長官は、トランプ氏の忠誠な支持者として知られるルイス・デジョイ氏が務めている。そのため、デジョイ氏が配達遅れの原因となっているとの批判も出ている。 「時間的余裕が少ない」 USPSは先月の通知で、すべての郵便投票が開票日に間に合うように届くことを保証できないと警告した。 ペンシルヴェニア州の州務長官宛ての文書では、州法の規定どおりに投票日の1週間前に要請された郵便投票は、USPSの「配達基準」に照らすと時間的余裕が少な過ぎるため、当局に期日までに届かない恐れがあると通告。 USPSのトマス・マーシャル顧問は、ペンシルヴェニア州法と郵便公社の配達能力の「ミスマッチ」が、「州法が定める締め切り日近くの投票について、州法が規定している開票日に間に合うように返送されないリスクを生んでいる」とした。 全有権者にあらかじめ送付の州も この通知は、同州のキャシー・ブックヴァー州務長官が州最高裁に、投票日の3日後までに届いた郵便投票は有効票として扱われるよう求めた中で、13日に公開された。 ペンシルヴェニア州は激戦州の1つ。前回の大統領選では、トランプ氏が1%未満の差で勝利した。 米メディア報道によると、フロリダやミシガンなど他の激戦州にも通知が送られた。 ペンシルヴェニア州に隣接するニュージャージー州のフィル・マーフィ知事(民主党)は14日、州内の全有権者にあらかじめ郵便投票用紙を送付すると発表した。これは、全郵便投票と呼ばれるもので、すでに9州で採用されている。 郵政改革が配達遅れ生んだ? USPSは長年、財政難の状態にあり、赤字は1600億ドル(約17兆円)に膨らんでいる。 6月に就任したばかりのデジョイ郵政長官は、残業や遅い時間の配達を減らすなどの改革を導入。ただ、これが配達の遅れにつながっているとの批判が出ている。 トランプ氏は13日、大統領選での郵便投票には反対だとし、郵便公社への追加補助金を認めない考えを示した。 これに対しバラク・オバマ前大統領(民主党)は、トランプ氏が「大統領選を台無しにしようとしている」と強く批判。トランプ政権は「ウイルスより投票を抑え込もうと躍起になっている」とツイートした。 民主党最高幹部のナンシー・ペロシ下院議長とチャック・シューマー上院院内総務も14日、批判を展開。「多くの国民に郵便の遅れとサービス低下を招き、民主主義を脅かしている変革を早急に転換」するよう、デジョイ氏に求めた。 また、「上下両院の民主党は大統領に、郵便公社への攻撃をただちにやめることと、妨害戦略を用いずに2020年大統領選を進めると明確にすることを求める」と声明で述べた。 (英語記事 US Postal Service warns of risks to mail-in votes)

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    【寄稿】 カマラ・ハリス氏は「隅に追いやられた人たちに場所を与える」

    2020年08月15日 11:26 公開 米大統領選でカマラ・ハリス上院議員が野党・民主党の副大統領候補になると決まったことで、アメリカがいま必要としている変化が実現するかもしれないと、米パーデュー大学のナディア・E・ブラウン准教授(政治学、アフリカ系アメリカ人研究)は予想する(文中敬称略)。 カリフォルニア州選出のカマラ・ハリス上院議員が、ジョー・バイデン前副大統領と共にホワイトハウスを目指す副大統領候補に選ばれた。この政治的瞬間がどういうものか、見ておく必要がある。 政治的な時代背景は変化した。今は普通のアメリカ人が、制度化された人種差別や、ジェンダーを理由とした暴力について話し合っている時代だ。 白人と同じように黒人の命も大事なのだと主張する「Black Lives Matter」運動は今回、ジョージ・フロイドの暴行死に抗議して、あるいは自宅で警察に射殺されたブリオナ・テイラーのために正義を求めて、持続的な勢いとなった。この運動の盛り上がりを前に、多くのアメリカ人が警察や正義や人種平等について、従来の考えを改めるようになった。 黒人のアメリカ人活動家、タラナ・バークが10年以上前に始めた「MeToo(私も)」運動は、この国の社会の隅にいる女性や少女が受けている性的加害に世間の目をひきつけるためのものだった。それが全国的なスポットライトを浴びるようになったのは、このフレーズを白人女性が取り入れ、性的加害や嫌がらせや暴力を受けてきた自分たちの経験を語るために使ったからだ。 これに加えて、新型ウイルスのパンデミック(世界的流行)の渦中にあって、連邦政府が感染拡大を防ぐための指導力を発揮できなかったせいで、ほんの数カ月前まであえて無視されていたしつこい人種格差が、あらためて浮き彫りになった。 新型ウイルスは人口比などにまったく不均衡なほど、ことさら黒人女性に打撃を与えている。パンデミックが引き起こした景気後退のため、黒人女性の雇用は脅かされ、経済格差を悪化させている。 加えて、パンデミックに関連してアジア人差別など、人種差別に起因する攻撃が頻発している。 こうした状況を背景に、カマラ・ハリス上院議員が副大統領候補となったわけだ。 <関連記事> 【米大統領選2020】 バイデン、ハリス両氏、トランプ政権は国を「ボロボロに」 カマラ・ハリス上院議員とは 野党・民主党の副大統領候補に 民主党の副大統領候補にカマラ・ハリス上院議員 バイデン氏が発表 人間社会はもう長いこと、腐敗した(男性)政治家がもたらす混乱を上手に整理するのは、清廉潔白な女性の闘士だと、そういうイメージを抱いてきた。アメリカの女性参政権100年を祝っている今年、なぜ女性に投票権を与えるべきかという当時の論調は、少し気味が悪いほど今でもなじみがある。 ジェンダーのステレオタイプを通じて、女性は男性に比べて腐敗していないという(間違った)固定概念がある。 それゆえに、トランプ政権が国内の一部でどう見られているかを踏まえれば、バイデンにとって女性を副大統領候補に選ぶのは、論理的な選択だった。 カマラ・ハリスの選択は、女性大統領に対する待望論を反映したものでもある。ただし、アメリカの有権者は大統領選の予備選では(ハリス議員を含めて)女性候補を特に支持しなかったのだが。 ハリス議員その人についても注目すべき点はたくさんあるが、それよりも時代がここまで至った複数の要因をもっと検討する必要がある。彼女が歴史的な副大統領候補になったその文脈を見ることで、バイデンによる選択が象徴的だというだけでなく、内容を伴うものだったことが分かってくる。 象徴的だという意味では、多くの女性、有色人種のコミュニティー、移民、そして有色人種の女性たちが今回初めて、主要政党の候補に自分を投影できるようになった。 ハリス議員の生い立ちの物語は、多くの人の共感を呼ぶものであると同時に多様性に満ちている。変わりつつあるアメリカの人口構成を反映しているのだ。多人種化が一層進むアメリカにあって、彼女は民主党の将来を代表する。 南アジア系アメリカ人は、自分たちを代表する政治家たちが登場する意味を話題にしてきた。 ハリス議員は黒人女性を代表する存在でもある。民主党の屋台骨を長く支えてきた黒人女性たちは、自分たちの要求にもっと反応するよう、かねて党に呼びかけていた。 黒人女性の政治参加を増やそうとする、「Higher Heights for America」や「Black Women's PAC」などといった団体は、黒人女性が長年首尾一貫して忠実に党を支え、党に貢献してきたことを認めるためにも、黒人女性を副大統領候補にするよう、民主党に呼びかけてきた。 「#BlackWomenLead(黒人女性は先頭に立つ)」というハッシュタグの広がりは、有権者や政界エリートの間に占める黒人女性の力を、オンラインであらためて示した。黒人女性を副大統領候補にするよう求める声の盛り上がりは、これまで黒人女性たちがいかに長年にわたり組織的に、黒人女性の権利実現のため活動してきたかを物語っている。 ゆえに、今の政治的瞬間において、ハリスという選択は正しかったのだ。 全米初の黒人女性大学生の交流団体「アルファ・カッパ・アルファ・ソロリティ」や、アフリカ系アメリカ人コミュニティーの強化を目的とするボランティア組織「The Links, Incorporated」などのメンバーになることで、ハリス議員は黒人に政治的影響力を与えるために構築されてきたアメリカの制度の中に自ら進んで参加してきた。 私は黒人女性の政治参加を研究対象に、近く論文を発表する予定だが、その中でもこうした組織の重要性を指摘している。アメリカ政治で黒人が掲げる明確な政策目標を確立するためにも、黒人有権者の政治参加スキルを向上させるためにも、上述したような黒人組織は重要な役割を果たしてきた。 こうした運動に参加してきたハリス議員は、当選すればその運動の系譜をホワイトハウスにも持ち込むことになる。 それに加えて、ハリスが当選すれば、彼女を補佐する複数の黒人女性スタッフも一緒にホワイトハウス入りすることになる。(連邦議会では黒人女性スタッフが少なすぎる状態が長く続いているが)有力政治家のスタッフは政策づくりに相当の影響力を持つ。 となれば、カマラ・ハリスという選択は、単なるシンボルでは終わらない。政策に反映される実質的な変化が可能になる。この実質的な変化こそ、アメリカ人がいま必要としているものだ。 これまで社会の隅に追いやられ、声がかき消され、無視されてきた人たちの声を、ハリスは政策検討の場に持ちこむだろう。 上院議員として、カマラ・ハリスはパンデミックの最中に家賃やローンの不払いで人が家を追い出されないよう、強制退去禁止のために働いた。国民医療保険の実現や黒人妊産婦の健康推進事業のために働いた。幼少時に大人に連れられて不法入国した人たち、いわゆる「ドリーマー」に市民権獲得の道筋を提供するため働き、反トラスト法を武器に大手IT企業の規制強化に取り組んだ。 いずれも、政界の黒人女性リーダーたちが推進してきた政策の流れに沿うものだ。 私は、黒人女性と政治におけるジェンダーを研究してきた。黒人女性は立法政策の決定過程に自分の全存在を注ぎ込む。カマラ・ハリスも明らかにその1人だ。 (ナディア・E・ブラウン博士は、インディアナ州ウェストラフィエットのパーデュー大学で政治学とアフリカ系アメリカ人研究を教える准教授) (英語記事 Viewpoint: Kamala Harris 'brings marginalised groups to the table')

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    香港国安法で逮捕の黎智英氏、「怖くはない」 BBC独占取材

    反の疑いで逮捕され保釈された、香港メディア界の大物で民主活動家の黎智英(ジミー・ライ)氏(71)が、BBCのインタビューに応じた。 黎氏はインタビューの中で、逮捕や今後について「怖いとは思っていない」と発言。 「民主活動を30年間やってきた。今が試練の時だ」、「怖くないし、これからも進む。それが私の使命だ」と語った。

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    長崎で被爆し「メキシコで生き返った」 山下泰昭さん、BBCに語る

    ィス」で働くことになり、そのまま移住を決めた。 山下さんは、メキシコで自分は「生き返った」と話す。 BBCムンドが取材した。

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    独フランクフルト空港の探知犬、数日で現金3000万円以上発見

    2020年08月14日 16:48 公開 ドイツ・フランクフルト空港の探知犬が、旅行者が未申請のまま隠し持っている金銭の発見に一役買っている。これまでに見つけた金額は計24万7280ユーロ(約3123万円)に上る。 ベルジアン・シェパード・ドッグ・マリノアのアキは、6月末から7月初めの数日間で、計12人の旅行者の隠し持っていた金銭を探し当てた。 ある事例では、男性のポケットの中に5万2000ユーロが隠されていたという。 当局は、金銭を隠し持っていたのは全員、欧州連合(EU)域外からの渡航者だと説明している。 EUには金銭の持ち込みに関する厳しいルールがある。EU域外とを結ぶ便に乗る場合、1万ユーロ以上の資金について申告が義務付けられている。 当局は、アキの断固とした職務態度が、旅行者のショルダーバッグやハンドバッグ、上着のポケットなどから税関職員がユーロ紙幣やドル紙幣を見つけ出すのを助けていると説明した。 フランクフルト空港税関のイザベル・ギルマン氏は、「『金は匂わない』という言葉は、アキには通用しないようだ」と話した。 また、金銭の申請は「脱税やマネー・ロンダリング(資金洗浄)、国際テロとの戦い」で重要だと付け加えた。 9歳のアキは昨年1月にも、中国へ出発しようとした男性が隠し持っていた1万ユーロを見つけ出し、メディアを賑わせた。 (英語記事 Sniffer dog catches whiff of hidden cash stash)

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    タイの保護区でトラが増加 隠しカメラで撮影

    2020年08月14日 16:05 公開 タイのトゥンヤイ・フワイ・カーケン野生生物保護区では、今年に入ってから79頭の野生のトラが確認された。 これは13年前と比べると70%以上の増加だ。 保護区内の隠しカメラでは、個体数だけでなく、それぞれのトラの生存確認も行っているという。 一方で保護区の職員からは、密猟がなお横行しているという話も聞かれた。

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    トランプ氏、郵便公社への補助金を拒否 郵便投票減らすため

    2020年08月14日 15:42 公開 ドナルド・トランプ米大統領は13日、郵便公社に対する追加の補助金を認めない考えを示した。11月に予定されている大統領選で郵便投票が増え、野党・民主党に有利になるからだとしている。 米大統領選では、新型コロナウイルスのパンデミックを受け、多くの人が郵送による投票を行うと予想されている。 トランプ大統領はかねて、郵便投票が自分の選挙活動に不利になると訴えている。また、郵便投票を認めれば、不正確で不正だらけの選挙になると繰り返し主張している。 民主党はこの主張に反発。国民が投票によってトランプ氏を敗北させるのを、同氏が阻止しようとしていると批判している。 最新の世論調査では、トランプ氏と民主党の対立候補ジョー・バイデン前副大統領の争いは接戦となるとみられている。 <関連記事> トランプ氏、ハリス議員についても「アメリカ人ではない」論に言及 【米大統領選2020】 世論調査を追う どちらが有利か トランプ氏、米大統領選の延期を提案 それはできないと与党・共和党 トランプ大統領は12日、郵便公社に対する250億ドル(約2兆6700億円)の緊急補助金や35億ドルの選挙警備費について、高すぎるために承認しないと発言。 13日にはフォックス・ビジネス・ネットワークの電話取材で、補助金を拒否したのは郵便投票に反対しているからだと述べた。 「(郵便公社は)この35億ドルを詐欺に使おうとしている。これは基本的には選挙の資金だ」 「彼らは何百万もの投票を受け入れられるよう、郵便局の体制を整えるために資金が必要だ」 「だが我々が認めなければ、金は手に入らない。(事前に郵便投票用紙を送る)全郵便投票ができなくなるというわけだ」 アメリカでは、軍隊などが郵便投票を採用している。トランプ氏の主張とは裏腹に、郵便投票が詐欺の対象となったり、特定の政党に有利にはたらくといった証拠はほとんどない。 「我々の民主主義と経済への攻撃」 バイデン氏の報道官を努めるアンドリュー・ベイツ氏は声明でトランプ氏を批判。「この国の大統領は、ここ100年で最も悲惨な公衆衛生の危機の中でも安全に投票するというアメリカ国民の基本的権利を奪うために、何億人もが依存している基本的なサービスを破壊し、地方経済や医薬品の配達にとって重要なライフラインを切断しようとしている」と述べた。 「これは、アメリカ国民に事実を突きつけられるのを恐れる男による、我々の民主主義と経済への攻撃だ。この男はあらゆる権力を使い、何カ月にもわたって自分がやったことの責任から逃げている」 アメリカの郵便システムでは現在、配達量が縮小している。これは、トランプ氏が任命した郵政トップの政策のせいだと批判する声もある。 ルイス・デジョイ郵政長官は、郵便投票を阻止する政策を展開しており、これが郵便サービスへの不振を招いていると非難されている。 デジョイ長官は、過去20年で初めて、郵便公社出身ではない長官。トランプ氏の選挙事務所や多くの共和党議員に多額の献金をしていることで知られる。 (英語記事 Trump blocks postal funds to stymie mail-in voting)

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    ベイルート爆発、子供たちの体と心の傷

    2020年08月14日 15:30 公開 注意:見ていてつらい映像が含まれます。 レバノンの首都ベイルートで4日に起きた巨大爆発では、多くの子供も体と心に傷を負い、家を失った。そして多くの子供がいま、自分の不安や恐怖を様々な形で表している。 爆発は、港の倉庫で不適切に保管されていた硝酸アンモニウム2750トンに引火したことで起きた。少なくとも200人が死亡し、数千人が負傷した。

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    イスラエルとUAE、国交正常化に合意 「歴史的」と米大統領ら

    、合意を「恥ずべき」ものと批判。ガザ地区の軍事組織ハマスも、「人々を後ろから刺すもの」と非難した。 BBCのジョナサン・マーカス防衛外交担当編集委員は、合意は重要な前進だが、約束されたことが実現するのか、他の湾岸諸国が後に続くのかが問題だと指摘。 合意の内容を満たさなかったり、反対にそれを超えるものをもたらしたりする可能性があるが、再び蚊帳の外に置かれたパレスチナにとっては、不満を高めるものとなったと解説した。 (英語記事 Israel and UAE strike historic peace deal)

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    ベラルーシのデモ、警察による「拷問」の証言相次ぐ 大統領選への抗議は5日目

    。抗議参加者は土の上に横たわるよう強制され、警官に蹴られたり警棒で殴られたりしたという」と話した。 BBCの取材班は、首都ミンスクにあるオクレスティナ収容センターから叫び声が上がっているのを録音している。 またAFP通信は国連の人権専門家5人からなる監視団の話として、機動隊は平和的抗議を強硬に取り締まり、過剰で不要かつ無差別な暴力を頻繁に使っていたと伝えている。 国連の人権専門家らは共同声明で、「ベラルーシ当局は抗議活動を速やかに解散させ、できるだけ多くの人を逮捕することにしか興味がないように思える」と述べている。 <関連記事> ベラルーシのデモで2人目の死者、大統領選への抗議続く ベラルーシ大統領選の対立候補、国外脱出 拘束中のビデオも ベラルーシについて知らないかもしれない5つのこと……世界的な重大事との関係 こうした中、ベラルーシ上院のナタリャ・コチャノヴァ議長は国営テレビでの演説で、ルカシェンコ大統領が抗議者拘束についての捜査を命令したと発表。これまでに1000人以上が釈放されていると述べた。 またユーリ・カライエフ内相は、抗議活動中に大勢が負傷したのは自分の責任だと述べ、暴力に巻き込まれた人には謝罪したいと語った。 こうした声明や抗議者の釈放を受けて、警察に対する市民の怒りや国際的な批判を受け、政府が懐柔的なアプローチに切り替えつつあるようだという見方が広がっている。 政府はこれまでに、一連の衝突に絡んで2人が亡くなったと発表している。 1人は10日、ミンスクで爆発物を手に持っていた男性が爆発によって死亡。もう1人は南東部ホメリ州の25歳の男性で、拘束された後に体調を崩して亡くなった。 ストライキや花を持ったデモも 13日にNextraに投稿された動画には、抗議参加者らが「出て行け!」と叫びながら通りを歩いている姿が映されている。 https://twitter.com/Alla91748059/status/1293985537020354560 また、ミンスクの刑務所の前には、拘束された家族の情報を求めて多くの人が集まっている。 警察の暴力に反対し、工場や病院などでストライキが行われた。ミンスク近郊ジョジナにある国営トラックメーカー「ベラズ」の工場では、数百人の従業員がストに参加した。 さらにミンスクなど複数の都市では、数千人の女性たちが花を持って「連帯の鎖」を作り、警察の暴力に反対した。 このデモには、野党派のマリア・コレスニコワ氏の姿もあった。今回の大統領選では、野党派の先鋒として3人の女性に注目が集まったが、コレスニコワ氏以外の2人はすでにベラルーシを離れている。 そのうちの1人、ヴェロニカ・ツェプカロ氏は投開票の行われた9日にベラルーシを脱出。また、主要対立候補だったスヴェトラーナ・チハノフスカヤ氏(37)も11日にリトアニアに脱出した。 チハノフスカヤ氏は脱出について、子どもたちのために「非常に難しい決断をした」と語る動画をYouTubeに公開している。 政治経験のないチハノフスカヤ氏は、今年5月に政権に批判的だったブロガーの夫が出馬を禁じられ、収監された後に出馬を決めた。 ルカシェンコ大統領にとってはここ数年で最も強力な対立候補となり、投票前には大規模な集会を開くまでに至った。 しかしルカシェンコ氏は、女性はベラルーシを統治できないと一蹴。チハノフスカヤ氏の支持者を、外国に操られた「ヒツジ」とやゆしていた。 チハノフスカヤ氏は、選挙での得票率が10%ほどとされた。その結果について不服を申し立てるため、10日に選挙管理委員会を訪れたところ、7時間にわたって拘束された。 その後、11日朝にはリトアニアに到着していた。 近親者によると、自陣の選挙運動責任者の解放と引き換えに、当局に付き添われて国外に出たという。 11日には、当局に拘束されていた10日に撮影されたとみられる動画が浮上した。その中でチハノフスカヤ氏は、支持者に「法律に従い」、抗議行動に加わらないよう求めるメッセージを、緊張した面持ちで読み上げた。 <解説>警察の暴力の証言相次ぐ ――オルガ・イヴシナ、BBCロシア語 市内や収容施設で警察暴力が横行していると裏づける証拠が、相次いでいる。拘束されているのは反政府活動家だけでなく、多くのジャーナリストや、通りがかりの一般市民も含まれている。 ロシアのニュースサイト「Znak.com」に所属するニキータ・テリツェンコ氏は、3日間にわたる刑務所での恐怖体験を報道した。すでにロシアに戻ったテリツェンコ氏は、収容センターでは人々が互いに重なり合うように床に横たわり、辺りには血や排泄物がプールのようにたまっていたと話している。拘束された人々は何時間もトイレを使うことを許されず、体の向きを変えることも禁じられていたという。 また、腕や脚が折れたり、ひどい打撲傷を負っている人たちも見かけたものの、この人たちも治療を受けるどころか、守衛からさらに殴る蹴るの暴行を加えられていたと報じた。 テリツェンコ氏の証言内容は、ソーシャルメディア上の数々の写真や動画からも確認が取れる。 私自身、ミンスクに住むボーイフレンドに会いに来たというアメリカ人女性から話を聞くことができた。このボーイフレンドは何の理由もなく拘束されたという。抗議に参加していたわけでもなく、家で寝ていたところ、いきなり警察が玄関の扉を蹴破り、外に連れ出されたというのだ。 (英語記事 'Widespread torture' against Belarus protesters)

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    トランプ氏、ハリス議員についても「アメリカ人ではない」論に言及

    2020年08月14日 12:36 公開 ドナルド・トランプ米大統領は13日、野党・民主党の副大統領候補になることが決まったカマラ・ハリス上院議員について、その生い立ちを理由に「副大統領になる資格がない」とする少数派の極論を、「尊敬されている法学者の意見」としてホワイトハウス会見で取り上げた。ハリス議員に関するこの少数意見は、多くの法学者から否定されており、人種差別的だという批判も高まっている。 トランプ氏はかつてバラク・オバマ前大統領についても、「アメリカで生まれていないので大統領になる資格がない」と根拠なく主張し続けた。 ハリス議員は1964年10月20日、ジャマイカ出身の経済学者のドナルド・ハリス氏(スタンフォード大学名誉教授)と、インド出身の内分泌学研究者シャマラ・ゴパラン=ハリス博士の間に、カリフォルニア州オークランドで生まれた。 国籍についてアメリカは出生地主義を採用している。合衆国憲法修正第14条の冒頭が、「合衆国内で生まれ、または合衆国に帰化し、かつ、合衆国の管轄に服する者は、合衆国の市民であり、かつ、その居住する州の市民である」という、出生地主義の原則を定めている。 さらに大統領になる資格については、憲法第2章第1条第5項が、「出生により合衆国市民である者、または、この憲法の成立時に合衆国市民である者でなければ、大統領の職に就くことはできない」と定めている。 しかし、カリフォルニア州のチャップマン大学のジョン・イーストマン教授は米誌ニューズウィークへの寄稿で、ハリス議員の資格を疑問視した。さらに、保守系法律家グループがこの記事をツイートしたのを、トランプ陣営顧問がリツイートしていた。 トランプ氏は13日の定例会見で、この内容について質問され、「彼女に資格がないというのを今日聞いたばかりだ。ちなみに、あの記事を書いた弁護士は、とても優れた、とても有能な弁護士だ」と答えた。 「あの説が正しいのか、自分にはまったく分からない。副大統領候補に選ばれる前に民主党がそういうことは確認したはずだと思う。けれども、この国で生まれていないから資格がないというなら、それはとても深刻な話だ」 これに対して記者が、ハリス議員がアメリカ国内で生まれたことに疑いはないものの、両親は当時、合法的な永住資格を持っていなかったかもしれないことから、疑問が生じているのだと説明した。 トランプ氏はかつて、オバマ前大統領が「アメリカ国外で生まれた」という陰謀論の拡散に大きく関わった。オバマ氏は「ケニア出身ではないか」といううわさが消えなかったため、ハワイで生まれたと記載された出生証明書を2011年4月に公表するに至った。しかし、トランプ氏はその後も、オバマ氏の出生証明書は「偽造」だと根拠なく主張し続けた。 「Birtherism(出生主義、バーサー主義)」、「Birther(バーサー)」と呼ばれるこの陰謀論は、人種差別的だと批判されている。 「資格がない」説と憲法学者の反論 ニューズウィーク記事でイーストマン教授は、憲法の国籍条項や大統領資格の規定について触れながら、ハリス議員の出生時に両親がたとえば学生ビザで入国していたとするなら、彼女は生まれながらのアメリカ市民と言えないのではないかと主張している。 イーストマン教授は2010年に、カリフォルニア州司法長官に共和党候補として出馬したものの、予備選でロサンゼルス郡のスティーヴ・クーリー連邦検事に敗れた。本選ではハリス氏がクーリー氏を押さえ、州司法長官になった。 イーストマン氏の記事を掲載したことで、ニューズウィーク誌には激しい非難が寄せられているものの、ナンシー・クーパー編集長は13日、記事の内容は「人種差別的なバーサー主義とは無関係だ」として、掲載判断は正しかったと主張した。 一方、カリフォルニア大学バークリー校ロースクールのアーウィン・チェメリンスキー学長は米BCSニュースに対し、イーストマン教授の主張は「心底ばかげている」と批判した。 「修正第14条第1項は、合衆国で生まれた者は誰でも合衆国の市民だと定めている」と、チェメリンスキー教授はメールで書いた。「最高裁は1890年代から、この解釈を維持している。そしてカマラ・ハリスは合衆国内で生まれた」。 ハーヴァード大学の憲法学教授で、トランプ大統領に対して終始批判的なローレンス・トライブ教授は、イーストマン氏の説について「ナンセンスよりひどい。ごみだ」とツイート。ハリス議員の資格に疑念を生じさせるその意見は、「悪意に満ちて、法的な根拠は何もない。人種差別的なバーサー主義の復活だ。こんなものに紙面や放送時間を割くマスコミは恥を知れ」と非難した。 カリフォルニア州にあるロヨラ・ロースクールのジェシカ・レヴィンソン教授はAP通信に対して、「この正体について、正直に語りましょう。両親がこの国の国民ではなかった両親を持つ有色人種の候補に対して、お約束のように使われる、人種差別的なお約束です」と話した。 オバマ氏に対する「バーサー」陰謀論をしきりに広めたトランプ氏は、大統領選の投票日を控えた2016年9月、バーサー陰謀論について記者団の質問に答えて、「自分が終わらせた。オバマ大統領はアメリカで生まれた。以上だ」と、陰謀論を終わらせたのは自分だと主張した。 さらにこの年の共和党予備選では、最後まで争ったテッド・クルーズ上院議員(テキサス州選出)について、アメリカ人の母親とキューバ出身の父親の間にカナダで生まれたから、大統領資格がないと主張していた。 (英語記事 Trump stokes 'birther' theory about Kamala Harris)

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    300頭のイルカの群れが一斉に「突進」 米カリフォルニア沖で撮影

    2020年08月13日 17:21 公開 米カリフォルニア南部沖のダナ・ポイントで、300頭近いイルカが一斉に「突進」する様子が撮影された。 「ポーポイジング」とも呼ばれるこの泳ぎ方はとても速く、イルカは水中よりも空中にいる時間の方が長いという。

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    偽情報で800人以上死亡 新型ウイルスめぐり=研究

    2020年08月13日 14:34 公開 アリスター・コールマン、BBCモニタリング 新型コロナウイルスをめぐる偽情報によって、世界で少なくとも800人が亡くなったことが、最新の研究で明らかになった。 学術誌「American Journal of Tropical Medicine and Hygiene」に掲載されたこの研究によると、ソーシャルメディアで拡散された偽情報に従った結果、約5800人が病院に搬送された。 犠牲者の多くはメタノールなどアルコール性の消毒製品を飲んだことが原因で亡くなった。これらの製品で新型ウイルスが治療できると誤って信じていたという。 世界保健機関(WHO)はこれまでに、COVID-19をめぐる「インフォデミック(情報の流行)」が、ウイルスそのものと同じくらい急速に広まっていると指摘。陰謀論やうわさ、文化的な偏見といったものが、けがや死亡事故などにつながっているとしている。 <関連記事> テニスのジョコヴィッチ選手、新型ウイルスに感染 大会開催を「謝罪」 ナイジェリアの若者、なぜチャットアプリで母親をブロック? 【解説】 デマを広める7タイプの人々 新型ウイルス流行の影で 偽情報が命を脅かしている 研究では、犠牲者の多くが信頼の置ける医療情報に似た助言に従っていたことが分かった。これには、感染予防として大量のニンニクを食べること、ビタミンを多量に摂取することといった内容が含まれる。中には、ウシの尿を飲むといった情報もあった。 論文では、こうした行動が「健康に深刻な影響を及ぼす可能性があった」と指摘している。 その上で、「インフォデミック」に立ち向かうのは国際機関や各国政府、ソーシャルメディア各社の責任だと結論付けている。一方、SNS各社はその対応の遅さやまばらさについて批判を受けている。イギリスでは、オンラインで起きたこうした被害についての法律ができるのは数年先だと言われている。 BBCが5月に行った独自調査では、新型ウイルスの偽情報を発端とする暴行や放火、死亡事件などが起きていることが明らかになった。 インターネットで拡散されたうわさによって、インドでは暴動が、イランでは集団中毒が起きている。イギリスなどでは陰謀論を受け、通信会社のエンジニアが脅迫にあったり、電波塔が放火されたりした。 ソーシャルメディアでは、パンデミックに乗じた詐欺も横行している。新型ウイルスを寄せ付けないという、実際には効果のないバッジや「奇跡のミネラルサプリ」と称して希釈した漂白剤が売られていた。 ワクチンにも陰謀論の脅威 新型ウイルスに対するワクチン開発が進む中、ソーシャルメディアではワクチン反対派による脅迫行為が行われている。 SNS各社はワクチンに関する偽情報の削除やラベリングを行っている。それでも、アメリカで行われた世論調査では、回答者の28%が、マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツ氏が人々のマイクロチップを埋め込むためにワクチン開発に携わっていると信じていた。 医師らは、有効なワクチンが発見されてもこうした偽情報によって台無しにされてしまう可能性があると指摘している。 (英語記事 'Hundreds dead' because of Covid-19 misinformation)

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    バイデン氏とハリス氏、「泣き言だらけ」のトランプ氏非難

    2020年08月13日 13:40 公開 11月の米大統領選に野党・民主党の正副大統領候補として臨むことになった、ジョー・バイデン前副大統領(77)とカマラ・ハリス上院議員(55)は12日、コンビとして初めて登壇し、ドナルド・トランプ大統領(74)を「泣き言だらけ」の無能な指導者だと非難した。 ハリス氏は、先進国の中で新型コロナウイルスの被害が特にアメリカでこれほど甚大なものになったのは、トランプ氏の責任だと糾弾した。

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    香港で保釈の新聞社主、活動家に「もっと用心」するよう呼びかけ

    違反の疑いで逮捕され保釈された、香港メディア界の大物で民主活動家の黎智英(ジミー・ライ)氏(71)がBBCのインタビューに応じ、若い抗議行動者は今後「もっと用心」する必要があると注意を促した。 黎氏は12日、BBCワールド・サービスの番組ニューズアワーに出演。逮捕は「ほんの始まり」だとし、香港の自由のための「長い闘い」が控えていると述べた。 黎氏は外国勢力と結託した疑いがあるとして、他の民主活動家9人とともに10日、香港の警察に逮捕された。香港市民らには、中国政府が国安法を使って、香港の民主活動家やメディア関係者に対する広範な弾圧に乗り出すのではないかとの不安が高まっている。 <関連記事> 香港の民主活動家ら保釈 政府批判の新聞、株価が急上昇 社主逮捕の香港紙、当局との対決姿勢鮮明に 1面に連行写真 香港警察、民主派のメディア界大物を逮捕 黎氏の経営する新聞社・蘋果日報(アップルデイリー)が数百人の警官による家宅捜索を受けたことも、多くの市民に衝撃を与えた。 黎氏は12日未明に保釈された。 中国の国営メディアは、黎氏の逮捕を歓迎していた。黎氏を「暴動支持者」と呼び、発行する新聞などで「長年にわたって憎悪をあおり、うわさを広め、香港当局と中国本土を中傷してきた」と説明した。 「過激になってはいけない」 インタビューで黎氏は、10日朝に警察が自宅に現れたときは驚いたと説明。逮捕は初めてではなかったが、今回は中国が制定した国安法に基づくものだったことから「以前より恐ろしかった」と述べた。 息子2人も「でたらめの容疑」で逮捕されたという。また、自らの民主活動家としての行動は後悔していないと付け加えた。 「拘束中は眠れなかった(中略)これが自分の身に起こり、さらにつらい目にあうとわかっていたら、私は同じことをしただろうかと考えていた」 「それでも、別のやり方はしなかったはずだ。自分はこういう性格なので」 さらに、国安法によって活動家は危険が増したと指摘。抗議行動者らに対し、「香港の法の支配と自由を守るため、抵抗を示す際にはもっと用心」する必要があると警告した。 「私たちは抗議行動において、より注意深く、創造的にならなくてはいけない(中略)以前のように過激にはなれない。若者は特にそうだ。過激になるほど、闘いが短いものになってしまう」 「頭を使い、耐えなくてはならない。長い闘いだからだ」 黎智英氏はどんな人 黎氏の資産総額は10億ドル(約1060億円)以上とされる。 服飾産業で成功した後、メディア業界に参入し、蘋果日報を創刊。香港自治政府や中国政府に批判的な報道を展開した。 蘋果日報は昨年、香港の新聞の中で、販売部数とオンライン購読者数の両方で1位だった(香港中文大学調べ)。 昨年夏から香港で本格化した民主派デモでは、黎氏は全面的な支援を表明し、自らも参加した。 蘋果日報の持ち株会社は今月11日、株価が4倍に跳ね上がった。黎氏の逮捕を受け、香港市民らは同氏に対する支援行動として、同紙と同社株を購入した。 他に逮捕されたのは 10日には、黎氏の同僚らと息子2人も逮捕された。 さらに、著名な若手活動家の周庭(アグネス・チョウ)氏、英ITVニュースと仕事をしているフリーランス記者のウィルソン・リ氏、活動家アンディ・リ氏も逮捕された。 周氏は11日遅くに保釈され、「政権が政治的な反対者を抑え込むために国安法を利用しているのは明確だ」と記者団に述べた。 (英語記事 Arrested HK tycoon tells protesters to be 'careful')

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    【米大統領選2020】 カマラ・ハリス上院議員とは 野党・民主党の副大統領候補に

    2020年08月13日 11:52 公開 アメリカ大統領を目指していたカマラ・ハリス上院議員(55)は、昨年末に出馬を取りやめた。しかし今度は副大統領候補としてホワイトハウスを目指すことになった。 カリフォルニア州選出のハリス議員は昨年夏、複数の民主党討論会で優れた論戦を展開し、混戦模様の民主党候補の中から頭ひとつリードしたかに見えた。ジョー・バイデン前副大統領がかつて長い議員生活の中で、人種差別主義者の議員とも協調していたことも批判していた。しかし、知名度は政治資金につながらず、昨年12月初めには大統領選撤退を発表した。 そのハリス議員は今、バイデン氏と共に、ホワイトハウスを目指すことになった。 ハリス議員とはどういう人か、その経歴を振り返る――。 <関連記事> 【 民主党の副大統領候補にカマラ・ハリス上院議員 バイデン氏が発表 【米大統領選2020】 世論調査を追う どちらが有利か インド系のルーツとのつながり ハリス氏は、ジャマイカ出身の経済学者のドナルド・ハリス氏(スタンフォード大学名誉教授)と、インド出身の内分泌学研究者シャマラ・ゴパラン=ハリス博士の間にカリフォルニア州オークランドで生まれた。 7歳のときに両親が離婚した後は主に、母親に育てられた。母ゴパラン=ハリス博士はがんを研究するかたわら、公民権運動にも参加していた。 娘たちにインド系の名前をつけ、娘たちをインドにたびたび連れていった母親の影響で、ハリス議員は自分のインド系のルーツを自覚しながら育った。しかしそれと同時に、ハリス議員によるとゴパラン=ハリス博士はオークランドのブラックカルチャーを暮らしに取り入れていた。そのため、ハリス氏は妹のマヤさんと共にその中で育った。 「母は自分が黒人の女の子2人を育てているのだと、重々理解していた」と、ハリス議員は自伝「The Truths We Hold(私たちの真実)」でこう書いている。 「自分の住む場所として選んだこの国は、マヤと私を黒人の女の子として見るはずだ。そのことは、母も承知していた。そして母は、私たちを自信ある誇り高い黒人女性に育てると、決心していた」 ハリス氏は少女時代、カナダでもしばらく過ごした。ゴパラン=ハリス博士がカナダのマギル大学で教えるようになると、娘たちも同行し、5年にわたりモントリオールの学校で学んだ。 その後は、歴史的に黒人が通う大学として全米有数のハワード大学に入った。ハワード大で過ごした4年間が、自分の人格形成に特に大きい影響を与えたとハリス氏は話している。 ハリス氏は、自分のアイデンティティーについて混乱したことはなく、ただ単に自分を「アメリカ人」と呼ぶのだと話していた。 2019年には米紙ワシントン・ポストに対して、政治家は出身や肌の色がどうだからこうあらねばならないという「箱」に押し込まれるべきではないと発言。「自分は自分。私はそれで満足です。迷う人もいるかもしれないけど、私はそれでいい」と話していた。 法と秩序の階段を上る ハワード大の次は、カリフォルニア大学ヘイスティングス・ロースクールを経て、カリフォルニア州アラミーダ郡地方検事事務所で働き始めた。 2003年にはサンフランシスコの検察トップ、連邦検事となった。2011年からは、カリフォルニア州で初のアフリカ系で女性の司法長官となった。全米人口最多の州で、司法のトップになったのだ。 私生活では、2009年に母シャマラ・ゴパラン=ハリス博士ががんのために亡くなった。 2014年には、ユダヤ系のダグラス・エムホフ弁護士と結婚した。 州司法長官として2期を務める間、民主党の中でも新進気鋭の若手として注目されるようになり、2017年にはカリフォルニア州選出の連邦上院議員になった。 上院議員としては、民主党左派の間で、公聴会におけるその検察官らしい質問の仕方が好評を博した。特に、連邦最高裁判事に指名されたブレット・キャヴァノー判事の承認公聴会での厳しい尋問ぶりや、ロシア疑惑捜査報告書についてウイリアム・バー司法長官を追及した様子が評判となった。 ホワイトハウスを目指す 2019年1月に大統領選出馬を発表した当初は、大勢が歓迎した。しかし、明確な出馬理由や政策目標を明示することができず、医療改革など主要論点で主張が迷走することもあり、支持は低迷した。 テレビ討論会では、バイデン氏がかつて人種差別的な議員たちとも協力したことがあるなどとバイデン氏の過去の言動を批判し、論戦を展開したものの、これも支持獲得にはつながらなかった。 犯罪を取り締まる法執行官としての経歴をもつカリフォルニア州の民主党候補として、ハリス氏は党内進歩派と穏健派の間で慎重にバランスをとろうとした。しかしその結果、どちらの支持も得られず、結局は2020年に民主党予備選が始まる前に、撤退を余儀なくされた。 バイデン氏の指名獲得が確実視されるようになった3月には、バイデン氏を支持すると表明した。「彼が次の合衆国大統領に選ばれるよう、自分にできることは何でもする」と宣言した。 犯罪取り締まりの実績 2020年大統領選に出馬したことで、カリフォルニア州の検察トップとしての経歴があらためてスポットライトを浴びることになった。 同性結婚や死刑制度などについては左派寄りの姿勢だったものの、進歩派からは、進歩派としてはまったく不十分だと繰り返し攻撃された。サンフランシスコ大学のローラ・ベイズロン法学教授は昨年1月、「カマラ・ハリスは進歩的な検事ではなかった」と題した痛烈な論考を米紙ニューヨーク・タイムズに寄稿している。 ハリス氏が大統領選出馬を表明して間もないこの寄稿で、ベイズロン教授はハリス議員が警察改革や麻薬取り締まり改革、冤罪(えんざい)など、進歩派にとって重要な課題に、正面から向き合ってこなかったと批判した。 ハリス氏は「進歩的な検察官」を自認し、自分の経歴の中でも特に左派寄りの成果を強調した。その中には、カリフォルニア州司法省の特別捜査官にボディカメラの着用を初めて義務づけたことや、市民が活用できる犯罪統計データベースの公開なども含まれた。 容疑者に厳しい検事だったという評価や「カマラはおまわりだ」という表現が、民主党の予備選中には批判として広まり、リベラル派の間の支持拡大を妨げた。しかし、犯罪に手ごわい検察官で司法長官だったという経歴は、中道派や浮動票の獲得が必要な本選では有利に働くかもしれないと言われている。 そして今、アメリカが人種差別問題にあらためて直面し、警察暴力の問題にもあらためて注目している中で、ハリス議員は今再び、世間の注目を浴びる最前列に座ることになった。その影響力をもってして、進歩派の意見を広める機会を得た。 様々なマスコミのトークショーで、ハリス氏は全米で警察改革が必要だと主張してきた。ツイッターでは、ケンタッキー州の自宅で警察に射殺された26歳のアフリカ系女性、ブリオナ・テイラーさんの事件を取り上げ、彼女を死なせた警官たちの逮捕を求める。さらには、国内にはびこる制度的な人種差別を解体する必要があると繰り返している。 進歩派が声高に主張し続ける警察予算の削減(防犯対策として警察予算を減らし、その分を社会福祉対策に使うよう求める意見)については、バイデン氏ははっきりと反対しているが、ハリス氏は立場を明確にしていない。それよりも、市民の安全対策を「イメージし直す」ことが大事だとしている。 自分は、自分ならではのアイデンティティーがあるからこそ、アメリカ社会の隅に追いやられた人たちを代弁することができる。ハリス議員はそう繰り返してきた。バイデン氏に副大統領候補として選ばれた今、ハリス氏はもしかすると、それをホワイトハウスの内側から実現する機会を手に入れるかもしれない。 (英語記事 Kamala Harris: Who is Biden's running mate in 2020 US election?)

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    【米大統領選2020】 バイデン、ハリス両氏、トランプ政権は国を「ボロボロに」

    2020年08月13日 11:44 公開 11月の米大統領選に野党・民主党の正副大統領候補として臨むことになった、ジョー・バイデン前副大統領(77)とカマラ・ハリス上院議員(55)は12日、コンビとして初めて登壇し、ドナルド・トランプ大統領(74)を無能な指導者だと非難した。 バイデン氏の地元、デラウェア州ウィルミントンの高校体育館で開かれたイベントは、新型コロナウイルスの感染対策のためとして一般支持者の入場はなかった。バイデン氏とハリス氏は黒いマスクをつけて登壇し、マスクをした報道陣を前に演説した。 バイデン氏は、カリフォルニア州選出のハリス上院議員が、米2大政党の副大統領候補となる初の有色人種の女性だと指摘。「この11月に迎える選択は、アメリカの未来をこれからずっと長いこと決定する」と述べた。 さらに、「ドナルド・トランプは早くも攻撃を始めた。カマラが、いわく『不快でいやな』人間で、自分が役職に指名した相手に彼女がいわく『意地悪』だったと、泣き言だらけだ。予想通りだ。というのも、泣き言をたれながすのがドナルド・トランプの得意技なので。アメリカの歴史であれほど、泣き言だらけの大統領はいない」と批判した。 「まったく予想通りの反応だ。ドナルド・トランプは強い女性が苦手なので。強い女性はおしなべて苦手なんだ」 バイデン氏はさらに、トランプ大統領のパンデミック対策や気候変動対策、失業率上昇を次々と批判し、「(トランプ氏の)分断に呼びかける、人種差別的な言動の政治」を攻撃した。 「アメリカはリーダーシップを切望」 次に登壇したハリス議員は、「自分は準備万端だ」と話した。 ジャマイカ出身の父とインド出身の母の間に生まれた検察官出身のハリス氏は、「アメリカに実際に影響を及ぼす、大事な節目にさしかかっている」と強調。「私たちが大事と思うものすべて、経済と健康と子供たちと、自分がどういう国に住んでいるのか、こうしたことが全て危うい状態にある」と述べた。 <関連記事> カマラ・ハリス上院議員とは 野党・民主党の副大統領候補に 民主党の副大統領候補にカマラ・ハリス上院議員 バイデン氏が発表 さらにハリス氏は、「アメリカはリーダーシップを切望している。それなのに今いる大統領は、自分を当選させた人たちより、自分自身を大事にしている」と、トランプ大統領を非難した。 「(トランプ氏は)バラク・オバマとジョー・バイデンから、この国の史上最長の経済拡大を相続した。そして、それまで相続してきたあらゆるものを破産させてきたように、この国の経済もだめにした」 「ひたすら実力不足の人間を当選させてしまうと、まさにこうなる。おかげで、この国はボロボロになってしまった。世界中でのこの国の評判も、ボロボロになってしまった」 トランプ氏の反応は 一方のトランプ氏は、ホワイトハウスで12日に開いた定例会見で、ハリス氏が民主党の大統領選予備選で苦戦したことを嘲笑した。 「彼女の支持率がどん、どん、どんとほとんどゼロにまで落ちていくのを見ていた。彼女は怒り心頭で撤退したんだよ」 「彼女ほどバイデンに失礼な人はいなかった。彼についてひどいことを言った。バイデンを告発した女性の言い分も信じていたようだ」 「それなのに今になっていきなり、副大統領候補になって、バイデンは素晴らしいと言っているんだ」 トランプ氏が言及しているのは、2019年4月に複数の女性がバイデン氏から不適切なスキンシップを受けたと名乗り出たことについて。ハリス議員は当時、女性たちの言うことを「信じる」と述べていた。当時のバイデン氏は当初、女性たちの言い分を否定していたが、後に「社会規範は変化している」、「今後は他人の個人的スペースを尊重する」と問題を認めていた。 昨年になるとこの女性の1人でバイデン氏のアシスタントだったタラ・リード氏が、1993年に当時上院議員だったバイデン氏から性的暴行を受けたと告発。バイデン氏はこれを否定している。 リード氏の告発が明らかになった当時、すでに大統領選を撤退していたハリス氏は、リード氏には「自分の言い分を話す権利がある」と伸べていた。 トランプ氏自身、複数の女性から性的加害行動や強姦を訴えられているが、いずれも否定している。 バイデン、ハリス両氏のイベントに先立ち、トランプ氏はパンデミックの最中にバイデン氏が自宅で多くの時間を過ごしていたことを嘲笑した。 秋からの学校再開を後押ししているトランプ氏は、ホワイトハウスを訪れた教師たちを前に、学生や生徒がずっと自宅学習を続けるのは不健康ではないかと尋ねた。 その上で、「だから、自分が大統領候補で、地下室にいてコンピューターを眺めてるとしたら、それも良くないんじゃないか」と、バイデン氏をあてこすった。 トランプ氏はこのほか、もしバイデン氏らが当選すれば、ハリス氏と親しく、かつ民主党予備選ではライバル同士だったコーリー・ブッカー上院議員(ニュージャージー州選出)が、郊外住宅地の低所得者向け住宅の担当になるだろうとツイートした。これは、ブッカー議員が黒人だということを念頭に置いたものだとみられ、人種差別的だと大勢が批判している。 今後の日程は 民主党が大統領候補と副大統領候補を正式に指名する全国党大会は今月17日から20日まで、ウィスコンシン州ミルウォーキーで開かれる。通常なら全国から大人数が参加する盛大なイベントだが、今年はほとんどの行事がバーチャルで行われる。 バイデン氏も、指名受諾演説を地元から行う予定。 与党・共和党はその翌週の24日から27日にノースカロライナ州シャーロットで党大会を開くが、これも大方バーチャルになる予定。トランプ氏はホワイトハウスで指名受諾演説をする見通し。 大統領選の投票日は11月3日。 それまでの10週間の間に、トランプ氏とバイデン氏は9月29日、10月15日、10月22日に討論会に出席する予定。 ハリス氏はマイク・ペンス副大統領と、10月7日にユタ州ソルトレイクシティで討論する。 (英語記事 Joe Biden and Kamala Harris say Trump has left US 'in tatters')