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    ローマ教皇、同性カップルの法的保護を支持 「家族になる権利ある」

    の今回の発言は、同性愛者の権利容認について、これまでで最も明確なものと受け止められている。 しかし、BBCのマーク・ロウェン記者は、教皇ははっきりと同性愛者の権利について言及はしたものの、カトリック教会の教義自体が変更される兆しはないと指摘した。同性愛者などの重要な事柄について教義を変更するには通常、まずは内部で議論した後、もっと正式な形で提示されるという。 同性カップルも教会へ ドキュメンタリーには、教皇が男性同士のカップルに対し、子ども3人と一緒に教会へ来るよう勧めるシーンもあった。 教皇の伝記を執筆したオースティン・アイヴァリー氏はBBCに対し、今回の発言には「驚かなかった」と語った。 「教皇はブエノスアイレス大司教として、こういう立場をとっていたので」と、アイヴァリー氏は述べた。「同性カップルの婚姻には常に反対していたが、同性カップルに法的保護を与えるためのシビル・ユニオン法を教会が推奨すべきだと信じていた」。 カトリック教会の現在の教義では、同性愛は「常軌を逸した行為」とされている。 ローマ教皇庁(ヴァチカン)は2003年、「同性愛者の尊重は、同性愛者の行動や同性愛カップルの法的承認につながるものでは決してない」とした。 同性愛について教皇はこれまで何と 教皇のLGBT(性的少数者)の権利に関する今回の発言は、同性愛者を完全にではなく部分的に支持するという内容だった。 2013年に出版された「天と地の上で( On Heaven and Earth)」の中で、教皇は、法的に同性愛カップルを異性同士の結婚と同等にみなすことは、「人類学的退行」になりうると述べていた。 また、同性同士のカップルが養子縁組を認められれば、「子どもたちに影響を与える可能性がある。(中略)すべての人に男性の父親と女性の母親が必要だ。それが、彼らのアイデンティティの形成を助けるからだ」とも述べた。 教皇は同年、同性愛行為は罪だと断じるカトリック教会の立場を再度表明した一方で、同性に対する性的指向は罪ではないとした。 「同性愛者で、神を求める善意のある人間を、私は裁けるだろうか?」と問いかけた。 2014年には教皇が取材に対して、同性愛カップルのシビル・ユニオンへの支持を表明したと報じられたが、ローマ教皇庁の広報はこれを否定した。 教皇はその後2018年には、聖職者の間での同性愛は「深刻な問題」で「心配」だと述べた。 (英語記事 Pope indicates support for same-sex civil unions)

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    頭でつながった双子、手術成功でパキスタンに無事帰国

    2020年10月21日 18:00 公開 頭部でつながった結合双生児として生まれたサファちゃんとマルワちゃんが、2年ぶりにふるさとのパキスタンに戻った。 2人は2018年に英ロンドンのグレート・オーモンド・ストリート病院に入院し、昨年、分離手術を受けた。 3回の大手術は計50時間以上、4カ月に渡って行われた。

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    タイの反政府デモ、若者たちはポップカルチャーを活用

    2020年10月21日 15:25 公開 タイの首都バンコクで、若者たちによる反政府・王室デモが続いている。 学生らが主導して7月に始まったデモは、国王の権限の制限やプラユット・チャンオチャ首相の辞任を求めている。 若者たちは自分たちを表現するだけでなく、厳しい検閲や取り締まりを避けるために、さまざまなポップカルチャーを活用しているという。

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    女性10万人がフェイクヌード被害、人工知能で数分で「裸」に=オランダ企業報告書

    2020年10月21日 14:36 公開 パトリック・クラヘン、BBCニュース 女性10万人以上のフェイク・ヌード画像がソーシャルメディア上の画像から作られ、オンライン上で共有されていることが、オランダのインテリジェンス企業の最新報告書で明らかになった。 インテリジェンス企業「センシティ」の報告書によると、人工知能(AI)技術で服を消した女性の画像が、メッセージアプリ「テレグラム」上で拡散されている。 被害女性の中には「未成年のように見える」人もいたという。 しかし、このサービスを提供する人物は、「娯楽」に過ぎないと主張した。 センシティは「ディープフェイク・ボット」という技術が使われているとしている。 ディープフェイクとは、実際の画像や動画などをもとにコンピューターで生成されたリアルな画像などを指す。有名人のポルノ動画作成などに使われてきた。 しかし、センシティのジョルジオ・パトリーニ最高経営責任者(CEO)は、比較的最近では、一般個人の画像が使用されつつあると指摘した。 「ソーシャルメディアアカウントで画像を公開していれば、誰もが標的になりうる」と、パトリーニ氏は警告した。 テレグラム・ボット テレグラムのユーザーが、プライベートメッセージ・チャンネルのAIボットに女性の画像を送ると、数分で服が削除されるという。料金はかからない。 BBCが了承を得た上で複数の画像を試したところ、いずれも本物っぽい仕上がりにはならなかった。へその位置がずれているものもあった。 同様のアプリは昨年停止されており、欠陥のあるソフトウェアが出回っているとみられる。 このサービスを管理する「P」という人物は、「そこまで気にしていない。これは暴力を伴わない娯楽だ」と述べた。 「こういう画像で脅迫される人は誰もいない。リアルなクオリティではないので」 また、共有されている画像をチームで監視しており、「未成年者の画像が見つかれば、ユーザーを永久にブロックするようにしている」と述べた。 一方で、画像を他人と共有するかどうかの判断は、最初にその画像をボットを使って作成した人次第だとした。 管理者「P」は、「世界には戦争や病気といった有害なものは数多く存在する」とし、同サービスが及ぼす影響について弁解した。また、すぐに全ての画像を削除すると主張した。 テレグラム側にもコメントを求めたが、返答はない。 「小児性愛的コンテンツ」 センシティは2019年7月から2020年にかけて、10万4852人ほどの女性が標的にされ、フェイク・ヌード画像が共有されていたと発表した。 同社の調査では、一部の画像に未成年と思われる人が含まれていたことが判明。「一部ユーザーが主に小児性愛的なコンテンツを生成して共有するためにボットを使用していることがうかがえる」と指摘した。 また、このボットはロシアのソーシャルメディアサイトVKに多数の広告を掲載しており、ほとんどのユーザーがロシアや旧ソ連構成国の出身者であることが、同プラットフォームの調査で明らかになったという。 しかしVK側は、「当該プラットフォームのそのようなコンテンツあるいはリンクは容認しておらず、それらを広めるコミュニティはブロックしている」とした。 テレグラムは今年初めまで、ロシア国内で正式に禁止されていた 「こういったウェブサイトやアプリの多くは厳密に違法とされてはいないため、隠れてこそこそ運営されているわけではない」と、センシティのパトリーニCEOは述べた。 「本当に取り締まりが行われない限り、事態は悪化の一途をたどることになると心配している」 報告書の著者たちは、テレグラムやVK、関連する法執行機関と全ての調査結果を共有したものの、回答が得られていないとしている。 「Deep Fakes and the Infocalypse」(ディープフェイクとインフォカリプス、情報の終焉)の著者ニナ・シック氏は、ディープフェイクを作る人たちは世界中におり、法的保護がテクノロジーからの「遅れを取り戻そうとしている」と述べた。 「(ディープフェイクを使った)コンテンツが高性能なものになるのは時間の問題だ。ディープフェイクのポルノ動画の数は、6カ月ごとに倍増しているようだ」 「この問題に関しては、我々の法制度は目的にかなっていない。技術の急激な進歩により、社会は想像以上に急変している。我々はこの状況をどう規制すればいいのか判断できずにいる」と、シック氏は述べた。 「フェイクポルノの被害者にとって悲劇的な状況だ。暴行され、屈辱的な気分になり、人生が一変してしまう可能性がある」 昨年7月、米ヴァージニア州はディープフェイクの画像や動画を禁止した。 フェイクヌード画像に関するイギリスの現行法は、「一貫性がなく」、「時代遅れで分かりにくい」と、英大学の教授らの報告書で批判を受けた。 リベンジポルノや盗撮といった問題が拡大する中、「法律には明らかな欠陥が依然として多く残っている」と、英慈善団体「Women's Aid」のルーシー・ハドリー氏は指摘する。 様々な統計が、ディープフェイク画像がいかに広まっているかを示しているものの、現状では具体的な防御策はない。 英政府はイングランドやウェールズにおける、この問題に関する法律の見直しを法務委員会に指示した。調査結果は2021年に公表される予定。 (英語記事 Thousands of women 'stripped naked' using AI)

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    奈良のシカが食べても安全な紙袋 地元有志ら開発

    た。 地元の化粧品企画会社と印刷デザイン会社の経営者と話し合い、安全な紙袋を作る取り組みを始めたと、BBCに経緯を語った。 この紙袋は、牛乳パックの再生パルプと、鹿せんべいに使われている米ぬかで作られている。 中村さんによると、これまでに奈良市観光協会や地元の信用金庫、薬品メーカーなど6つほどの団体が計約3500枚を購入したという。 朝日新聞によると、紙袋は一般財団法人「日本食品分析センター」の検査で、食べても安全と認められたという。 紙袋は1枚約100円。一般的なプラスチック製の袋は1枚数円程度だという。 (追加取材・田村栄治) (英語記事 Deer-friendly carrier bags developed in Japan)

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    米探査機「オシリス・レックス」、小惑星での標本採取に成功か

    2020年10月21日 13:14 公開 ジョナサン・エイモス、BBC科学担当編集委員 アメリカ航空宇宙局(NASA)は20日、小惑星探査機「オシリス・レックス」が、小惑星「ベンヌ」での岩石採取のための着陸に成功したと発表した。 ベンヌは地球から3億3000キロメートル離れており、直径500メートルほど。オシリス・レックスからのデータでは、ベンヌに着陸できたことが確認できた。 しかしNASAは、標本が採取できたかどうかを確認するために、さらにデータを待っているという。 今回の計画では最低でも60グラム、できれば1キロ以上の岩石採取を目標としている。 ベンヌは非常に原始的な種類の小惑星に分類され、約45億年以上前に太陽や惑星を形成した化学物質の証拠が残っている可能性がある。 今回の計画で主任調査員を務めているアリゾナ大学のダンテ・ローレッタ氏は、「チームは熱狂している。感極まって、みんなが成功を誇りに思っている」と話した。 NASAのトーマス・ツーブヒェン科学次官も、「このミッションの重要な局面だった。我々はこの素晴らしい標本について数十年にわたって考え続けてきた。これから数日かけて、どれくらい採取できたかを調べていく」と語った。 適切な量の岩石が採取されていれば、オシリス・レックスは地球に2023年に帰還する予定となっている。一方、標本が足りない場合はもう一度タッチダウンを行う必要があるという。 オシリス・レックスは、ベンヌの北側に設定された採取地点「ナイチンゲール」へのタッチダウンを行った。 上空から4時間半をかけて8メートル四方の採取地点へと降下する最中には、「マウント・ドゥーム」と名付けられた2階建ての建物と同じ高さのがれきの間をくぐり抜けた。 オシリス・レックスには、「逆流する掃除機」のような装置が着けられており、これが地表面の岩石の採取を行う。 正式には「タッチ・アン・ドゴー標本採取メカニズム(TAG-SAM)」と呼ばれるこの装置には、長い棒の先に輪が着いている。この輪が地表面に接触すると、先端から窒素ガスが噴射され、岩石のかけらを吹き上げる仕組みになっている。 オシリス・レックスに搭載されたセンサーによると、標本採取に必要な動作は全て完遂され、成功している。探査機は数秒間の着陸の後、予定通りベンヌから離れている。 しかし、地球のエンジニアリングチームが何が採取されたのかを正確に把握するには時間がかかる。 まず今後数日間で、採取装置の輪の写真を分析する。 また、TAG-SAMの棒と輪を伸ばした状態でオシリス・レックスを回転させるという。標本採取前と後では、探査機内の質量が変わっているため、回転力にも変化が生じる。 これを比べることで、標本の正確な量を10分の1グラム単位で量ることができる。 オシリス・レックスはタッチダウン中にも画像を撮影しているが、現在はアンテナが地球の方角を向いていないため、すぐに画像を送信できない。探査機との接続が回復すれば、こうしたデータも取得できる。 ローレッタ教授は、「こうした画像から、きょうのミッションがどのように進んだか、膨大な情報が手に入るだろう」と述べた。 「見込みでの評価になるが、標本を採取できたかどうか、その可能性もはっきりするだろう」 NASAは21日中にも写真の一部を公開するとしている。 ベンヌで採取された標本を分析したいという科学者は数多くいる。英ロンドンの自然史博物館に務めるサラ・ラッセル氏もその一人だ。 ラッセル氏はBBCニュースの取材に対し、「ベンヌのような小惑星は太陽系の非常に、非常に初期に形成された」と説明する。 「基本的には惑星の建材のようなもので、太陽や惑星がどのように発展したのかを教えてくれるタイムカプセルだ。ベンヌの標本はその過程を見極めるのに非常に役立つはずだ」 (英語記事 Elation as Nasa probe tags asteroid in sample bid)

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    米司法省、グーグルを独占禁止法違反で提訴

    評」投稿者を特定せよ 豪裁判所が命令 アマゾンとグーグル、ネオナチや白人至上主義の商品を削除 BBC番組の指摘受け グーグル、政治思想でターゲット絞る広告を制限へ 米ワシントンの反トラスト団体、オープン・マーケッツ・インスティテュート(OMI)のサリー・ハバード氏は、グーグルを提訴するまで「時間がかかったが、提訴にこぎつけたことは素晴らしい」とツイートした。 ほかの複数の州も独自の調査を開始しており、今回の訴訟に加わるか、個別に提訴する可能性があるとしている。 米大統領選直前の提訴 11月3日に米大統領選を控える中での提訴をめぐっては、ドナルド・トランプ米大統領が2期目当選を果たした場合に、インターネット分野における企業の影響力に立ち向かうつもりだと示すためではないかとの疑問が上がっている。 しかし当局は、選挙前に提訴できるよう調査を急いだことはないとした。 ジェフリー・ローゼン司法副長官は、「我々は正当な事実と法がある場合に行動している」とし、同省による技術分野の競争慣行に関する見直しは今も続いていると付け加えた。 グーグルをめぐっては欧州連合(EU)も同様の提訴をしている。同社は総額82億ユーロの制裁金に不服を申し立てている。 内訳は次の通り。 2017年:オンライン検索で自社のショッピングサービスを競合他社よりも優遇したとして24億2000万ユーロの制裁金を科した 2018年:モバイルOS「アンドロイド」で自社アプリを不当に促進したとして43億ユーロの制裁金を科した 2019年:競合他社の広告をブロックしたとして15億ユーロの制裁金を科した 時価総額が1兆ドル(約110兆円)超のグーグルの親会社アルファベットは今後、司法省とも争うとみられる。 (英語記事 US files landmark lawsuit against Google)

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    ヴェトナムで大規模洪水 死者100人を超える

    2020年10月21日 11:18 公開 ヴェトナムが「二重の大災害」に見舞われている。すでに新型コロナウイルスで大きな影響を受けているところに、過去数十年で最悪規模の洪水が発生したと、赤十字社は話している。 ヴェトナムでは今月に入り、洪水と土砂崩れによって100人以上が死亡、数十人が行方不明となっている。多くは軍兵士だ。 ヴェトナム赤十字社は声明で、「見渡す限り、家や道路、インフラが水浸しになっている」とした。 ベトナムはここ数週間、激しい雨に見舞われている。 今後数日間、さらなる降雨が予測されている。洪水の水位も上昇する恐れが出ている。 「今回の破壊的な洪水は過去数十年で最悪の規模だ」とヴェトナム赤十字社のグエン・テイ・スアン・トゥー社長は述べた。 「(新型ウイルス感染症)COVID-19による困難で大変な何百万人もの暮らしに、ものすごい打撃が加わっている」(ヴェトナム赤十字社・トゥー社長) 洪水により、17万8000軒以上の住宅が浸水。農作物は全滅状態で、家禽(かきん)と家畜も70万ほどの個体が死ぬか流されるかした。 「船や航空機、車両を使い、人々が直ちに食料、安全な水、防水シート、他の必需品などの救援を得られるよう努力している」(ヴェトナム赤十字社・トゥー社長) 国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)は、ヴェトナムで何十万人もがさらなる危機に陥らないよう、避難場所や飲み水、食料の確保が早急に必要だとした。 IFRCのクリストファー・ラシ氏は、「この洪水で何百万人もが貧困のふちに追いやられるだろう」と述べた。 IFRCはこれまでに約32万5000ドル(約3400万円)相当の救援を行ったとしている。 写真は全て著作権者に帰属します

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    インスタグラムをEUが調査 子どもの個人情報の扱いめぐり

    、インスタグラムがビジネスアカウントの連絡先を、利用者全員に公開しているとの苦情に端を発したもの。 BBCはフェイスブックにコメントを求めている。 多くの米テクノジー大手企業が、欧州本部をアイルランドに置いている。同国のDPCは、2018年発効の欧州連合(EU)一般データ保護規則(GDPR)に基づく、EU側の代表的規制当局。オンラインの個人のプライバシー権を保護し、違反者に多額の罰金を科す権限をもつ。 保護と規制は十分か DPCは今回、フェイスブックが子どもの個人情報を処理する法的根拠をもっているか調査している。また、インスタグラムが子どもに対して十分な保護策と規制を備えているかも調べている。 さらに、インスタグラムのプロフィールとアカウント設定に関して、フェイスブックがGDPRの要求に従っているかも検証している。GDPRは子どもを弱い立場に置かれているとみなし、データ保護の権利が守られるべき存在だとしている。 インスタグラムは、13歳以上であればアカウントを開設できる。 「インスタグラムは、アイルランドと欧州各地で広く子どもに利用されているソーシャルメディアだ」と、DPCのグラハム・ドイル副委員長は指摘した。 「DPCは、この地域の個人からの苦情について積極的に調べている。インスタグラムの子どもの個人情報の処理に関して懸念が生じたため、さらに調査する」 電話番号とアドレスが 2019年2月、科学者デイヴィッド・スティアー氏は、世界中の20万人近いインスタグラム利用者のプロフィールを分析した。その結果、18歳未満の利用者6000万人以上が1年近くの間に、自らのプロフィールをビジネスアカウントに簡単に変更できるというオプションを提示されたとみられるとした。 インスタグラムのビジネスアカウントは、電話番号とメールアドレスを、他のインスタグラム利用者に公開することを義務付けている。 それらの個人情報は、コンピューターでインスタグラムを使ってウェブサイトにアクセスした場合、そのサイトのHTMLソースコードにも含まれる。そのため、ハッカーがかき集めることもできる。 スティアー氏がブログで公表した内容によると、同氏はこれらの発見をフェイスブックに通知した。しかし、インスタグラムはビジネスアカウントの電話番号とメールアドレスを隠すことを拒んだという。 ただフェイスブックは、インスタグラムのページのソースコードから連絡先情報を取り除くことを決めた。 ところが2019年5月に、4900万人分のユーザーの連絡先情報が、インド企業所有の無防備なデータベースに保存されていたことが判明。ハッカーがインスタグラムのウェブサイトから個人情報を盗み取った可能性があると、スティアー氏はみている。 「ボタンをクリックするだけで他人が子どもたちの連絡先を見つけられないように、電話番号とメールアドレスを隠すのは私たちの責任なのだろうか?」とスティアー氏は記した。 「親の立場から言えば、インスタグラムが10代に提供するサービスについて、できる限り『大人が監督している』という安心感を得たい」 (英語記事 EU investigates Instagram over children's data)

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    中国と台湾の外交官が衝突 フィジーのイベントで

    2020年10月20日 14:23 公開 中国と台湾の長年にわたる緊張が、南太平洋フィジーで開かれたイベントで、双方の外交官らによる身体的衝突として表出した。 台湾外交部によると、今月上旬にフィジーで開催した「建国記念日」を祝うイベントに、中国大使館員2人が乱入したという。 中国政府はこれを否定している。 双方とも、衝突によって自らの職員がけがを負い、フィジーの警察に捜査を要請したとしている。警察は捜査についてコメントしていない。 中国は台湾を中国の一部とみなしている。一方、台湾指導層は、台湾は主権国家だと主張している。 両国の緊張関係は続いており、暴力的な衝突が起こる恐れが常にある。有事の際には、台湾の同盟国であるアメリカも巻き込む可能性がある。 何があった? フィジーにある台湾の貿易事務所(事実上の大使館)は今月8日、フィジーの首都スヴァの高級ホテル、グランド・パシフィック・ホテルで、100人ほどを招待して祝賀会を開いた。 台湾外交部によると、その会場で中国当局者2人が写真を撮影し、招待客の情報を集めようとした。台湾の外交官が退出するよう求めたところ、暴行を受けて頭部にけがを負い、病院で治療を受けたという。 台湾外交部の報道官は、「フィジーの中国大使館職員による、法の支配と市民社会の行動規範に深刻に違反する行為を強く非難する」と述べた。 一方、中国側は異なる説明をしている。フィジーにある中国大使館は、職員がいたのは会場外の公共の場所だったとし、「公務」についていたと主張。台湾当局が「挑発的に」行動し、「中国の外交官1人にけがを負わせた」と非難した。 ケーキに「国旗」 中国外務省は19日の記者会見で、会場内で何があったのか認識していると述べた。台湾の旗が描かれたケーキがあったことも把握しているとした。 AFP通信によると、趙立堅報道官は、「会場には偽の国旗が大っぴらに掲示されていた。ケーキにも偽の国旗が描かれていた」と語った。 中国は台湾の外交活動を制限しようとしている。双方は太平洋地域での影響力を競っている。 台湾と国交を保持している国はわずかだ。しかし、民主的な選挙で成立している台湾政府は、多くの国と強力な経済的な関係と、非公式の交流をもっている。 (英語記事 China-Taiwan tensions erupt over diplomats' fight)

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    ベルギー、新型ウイルスの「津波」を懸念 飲食店は4週間営業停止

    2020年10月20日 12:51 公開 ベルギーで新型コロナウイルスの流行が急激に拡大している。フランク・ファンデンブルック保健相は19日、国内の新規感染が「津波」に近いと説明。当局は「現状を抑えきれなく」なると述べた。 ベルギーではこの日から新しい新型ウイルス対策が導入された。バーやレストランなどは全て、向こう4週間営業停止となった。 欧州では新型コロナウイルスの流行が再燃しており、各国が新たな制限を次々と発表している。 イタリアでは18日、1日あたりの感染者数が過去最多を記録し、規制措置が強化されることになった。フランスではすでにパリを含む9都市で夜間外出禁止令が敷かれている。 欧州大陸で最も感染率の高いチェコは、全国的なロックダウンを検討しているという。 アイルランドも、21日から6週間にわたって厳格な新型ウイルス対策を導入すると発表した。 <関連記事> イタリア、新型ウイルス規制を一層強化 欧州各国も新対策 フランス、1日の新規感染者が3万人突破 週末から夜間外出禁止 欧州各国が感染対策を強化 新型ウイルスの再拡大受け ベルギーは新型ウイルス流行の第1波でも、欧州で最も深刻な影響を受けた国のひとつだ。 米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、ベルギーの10万人当たりの新型ウイルス関連死の割合は、ペルーとサンマリノに続いて3番目に多い。 ベルギー政府は19日から、自宅以外で会える人数を1人に制限するほか、在宅勤務を推奨すると発表。 また、11月には午前0時から午前5時までの外出禁止令を敷き、午後8時以降のアルコール飲料の販売も禁止する。 ファンデンブルック保健相は、首都ブリュッセルや南部地域の状況について「欧州で最も危険」だと説明した。 その上で、ベルギー政府から「国民へのメッセージはひとつ。感染しないよう自分を守り、愛する人を守ってほしい」と話した。 ベルギーの保健当局によると、過去7日間の1日の新規感染者は平均7876人と、前の州から79%増えた。12日には24時間で1万2051人と、パンデミック開始以降で最多を記録している。 COVID-19による入院患者数も増えており、19日時点で2485人となっている。 当局は、このままのペースで入院患者が増えれば、11月半ばには国内2000床の集中治療室が満杯になると警告している。 アレクサンダー・ドゥクロー首相は、「状況は深刻だ。前回ロックダウンを決めた3月18日より悪い」と話している。 中欧でも流行拡大 ポーランドは先週、1日の新規感染報告が1万件近くに達した。同国は、3~4月には流行を抑制したと評価されていた。 政府は19日、首都ワルシャワの国立競技場に臨時病院を設置すると発表。また、ドライブスルーの検査施設に軍隊を配備する予定も明らかにした。 また、レストランの営業時間短縮や、大学や高等学校でのオンライン授業への切り替えも呼びかけられている。 感染者はチェコでも急増しており、16日には24時間で1万2000人を記録。欧州疾病予防管理センター(ECDC)によると、同国の10万人当たりのCOVID-19患者数(14日間平均)は、欧州大陸で最も多いという。 10月の新型ウイルスによる死者数は、パンデミックが始まってから8カ月間の総数を超えている。 こうした状況を受け、同国ではレストランやバーでは営業がテイクアウトのみに、劇場やスポーツクラブ、映画館などは営業停止となった。学校もリモート授業に切り替わっている。 首都プラハでは18日、一連の制限に反発した2000人のサッカーファンが警察と衝突する騒ぎが起きている。 このほかドイツ政府は19日、新型ウイルスの流行拡大を防ぐため、公共施設の建物の換気システム改善に5億ユーロ(約620億円)を投資すると発表した。ドイツでも感染者数が増加しており、17日に最多を記録している。 イギリスではウェールズ自治政府が、23日から2週間にわたる「短期間かつ厳しい」ロックダウンを実施すると発表している。 (英語記事 Belgium facing 'tsunami' of Covid cases )

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    東京五輪の妨害狙い、ロシアがサイバー攻撃 英政府が発表

    メールを使った攻撃を仕掛け、コンピューターシステムに侵入しようとした。 <分析>ゴードン・コレラ、BBC安全保障担当編集委員 イギリスとアメリカは何年間も、ロシアのハッカーの活動を明らかにして、彼らへの圧力を強めようとしてきた。ロシアがオリンピックのようなイベントを狙っていたというニュースが、他の国々の幅広い支援を呼ぶことを英米両国は期待している。 2018年冬季五輪への攻撃のような妨害工作は、ロシアがドーピング違反でスポーツ大会から排除されたことへの仕返しとみられる。同五輪の開会式では、参加者がチケットを印刷できず、空席ができた。英政府がこの攻撃をロシアによるものと正式に発表するのは、今回が初めてだ。 欧米の情報機関は、ロシアの行為や特定の技術を明らかにすることで、攻撃を防ぐとともに、ハッカーらに順応を強いると考えている。 しかし、攻撃を非難する公的なキャンペーンが、ハッカーらにそうした行為に関与すべきか再考を迫っている兆候は、あまり見られない。 (英語記事 Russian hackers targeted Tokyo Olympics, UK says)

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    アメリカの新規感染者、7月以降最多の1日7万人に 48州で増加傾向

    2020年10月20日 11:21 公開 アメリカ全土で新型コロナウイルスの新規感染者数が急速に増加し、入院患者数も増えていると、複数の専門家が指摘している。 アメリカの新規感染者数は16日に7万人近くに上り、7月以来で最多となった。 48の州ではこの1週間、感染者数が増加傾向にある。減少がみられるのはミズーリとヴァーモントの2州のみ。 <関連記事> トランプ大統領と平均的アメリカ人、受けられる新型ウイルス治療はどう違う? 新型ウイルスは「でっち上げ」 信じた男性の妻が死亡 トランプ氏や側近ら、ホワイトハウスのイベントで集団感染か 新型ウイルスのパンデミックをめぐる対応は依然、11月3日の米大統領選の重要課題のままだ。 今月初旬にウイルス検査で陽性と診断されて入院し、その後退院したドナルド・トランプ米大統領は、国内で感染者数が増加しているにも関わらず、対面式の大規模な選挙集会を行うため各地への移動を続けている。 トランプ氏はネヴァダ州で18日に開かれた屋外イベントで、野党・民主党の大統領候補ジョー・バイデン氏が「みなさんの未来を新型ウイルスに明け渡すだろう」と述べた。 「あの男はロックダウンしたがっている。科学者の言うことを聞こうとするからだ」とトランプ氏は述べ、「自分が科学者の話を完全に聞いていたら、今頃この国は大不況に陥っていただろう」と主張した。 トランプ氏の支持者の多くはマスクを着用しておらず、集会で社会的距離を保ってもいない。地元の保健当局は大規模集会を開かないよう警告している。 バイデン氏の広報担当者は、トランプ氏の主張は「現実とは正反対」な内容であり、不況の責任はトランプ氏にあるとした。 米保健当局トップを「大惨事」と糾弾 トランプ氏は19日、米政府の新型コロナウイルス対策を主導する、米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)所長のアンソニー・ファウチ博士を「大惨事」だと糾弾。自分がファウチ氏の言うことを聞いていたら、もっと多くの人が死んでいたと主張したという。 トランプ氏の発言を聞いた米メディアによると、同氏は選挙の電話会合で「ファウチは大惨事だ」、「彼は500年くらいここにいる」、「国民はファウチやばか全員の話にうんざりしている」と述べた。 ファウチ氏は先に、米CBSニュースに対して、トランプ氏が感染防止策を講じることに乗り気ではなかったことを理由に挙げ、トランプ氏が感染しても驚かなかったと発言していた。 アメリカの最新状況は 米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、アメリカではこれまでに820万8831人が感染し、22万88人が死亡している。世界全体の累計感染者数は4032万7407人に上っている(日本時間20日午前時点)。 アメリカの1日の新規感染者数は、9月初旬には3万4000人程度まで減少したものの、現在では1日平均5万5000人程度となっている。 16日には、新規感染者数が7月以来で最多となる約7万人となった。この日、コロラド、アイダホ、インディアナ、ミネソタ、ニューメキシコ、ノースカロライナ、ノースダコタ、ウェストバージニア、ウィスコンシン、ワイオミングの10州で、新規感染者数が過去最多となった。 アメリカ全体の新規感染者数は翌17日に5万7000人超に減少し、18日にも4万8000人超に減少した。 感染者数の増加と共に、39の州で過去2週間、入院者数も増加している。米大統領選の結果を左右する激戦州であるウィスコンシン州は、新型ウイルスで最も打撃を受けた州の1つ。 現在、同州の病床の10%近くが新型ウイルスの感染症COVID-19患者で埋まっている状況で、ウィスコンシン・ステート・フェア・パークに屋外病院を設置している。 複数の専門家は、新規感染者の多くはCOVID-19から回復する可能性が高い若年層のため、パンデミック初期ほどのスピードで死者数が増加することはないと予測している。 保健当局は、人々が屋内に密集しがちな寒い季節に感染者数が増加する恐れがあると警告している。 ファウチ博士はCBSニュースの報道番組「60ミニッツ」のインタビューで、「そもそも、この国は(感染予防の)制限措置に疲弊している」と切り出した。 「だから我々は、経済再開の妨げにはならない、安全な経済再開の入り口となるような公衆衛生対策を駆使したい」 ファウチ氏はまた、「『閉鎖』を取り除き、『公衆衛生対策を駆使して、我々が目指している状態に安全にたどりつけるようにするつもりだ』と伝えたい」とした。 (英語記事 New Covid-19 cases rising rapidly across US)

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    中国経済、第3四半期は4.9%拡大 新型ウイルスからの回復維持

    2020年10月19日 17:05 公開 中国の国家統計局は19日、2020年7月~9月期の国内総生産(GDP)が前年同期比4.9%増だったと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大による落ち込みから着実に回復しているが、エコノミスト予測(5.2%)は下回った。 世界第2位の経済大国の中国は現在、新型ウイルスからの景気回復で世界をリードしている。 5%近い成長率で、2020年初めに新型ウイルスのパンデミック(世界的流行)が発生した当初の中国経済の不振ぶりとはかけ離れたものとなった。 中国が全国的に製造工場などを閉鎖していた1月~3月期の成長率は6.8%縮小し、統計を取り始めた1992年以来初めてのマイナス成長となった。 回復の勢いが増す 19日発表の経済統計からは、中国経済の回復の勢いが増していることがうかがえる。ただ、中国政府による経済データの正確性は専門家の間で疑問視されることが多い。 ING銀行(香港)中華圏担当チーフ・エコノミストのアイリス・パン氏は、「この数字は悪くないと思う」、「中国の雇用創出はかなり安定していて、それがより多くの消費を生み出している」と述べた。 また、中国の9月の輸出額は前年同月比9.9%増と、力強い回復を示している。輸入は同13.2%増だった。 過去20年間の経済成長率は、ペースは徐々に鈍化しつつあったものの平均約9%だった。 新型ウイルスのパンデミックが中国の今年の成長目標実現を妨げるのに加え、中国とアメリカとの貿易戦争も依然として続き、これが中国経済への打撃となっている。 資金注入 中国政府は今年、新型ウイルスの打撃を受けた経済の再生と、雇用支援のために数多くの措置を展開してきた。 広範囲の渡航制限が経済活動を圧迫したことを受け、中央銀行は制策支援を強化したが、最近さらなる解除を先延ばしにした。 李克強首相は今月初め、通年の経済目標を達成するには多大な努力が必要だと警告した。 中国の第2四半期(2020年4~6月)の成長率は3.2%と、プラスに転じた。 第一生命経済研究所・首席エコノミストの嶌峰義清氏は、中国経済は輸出が回復したことで回復基調を維持しているとしつつ、新型ウイルスによる足かせを完全に振り切ったとは言えないとした。 旅行ブーム 何百万人もが旅行に出かける、毎年10月の中国版「ゴールデンウィーク」、国慶節が今年の中国経済を後押しすると予想される。 国外旅行が厳しく制限される中、数百万人の中国人は代わりに国内旅行に出かけたためだ。 同国の文化観光省のデータによると、8日間の大型連休中の国内旅行客数は延べ6億3700万人で、観光収入は4666億元(約6兆9990億円)に上った。 同国南部の島にある海南省では、免税品の売上高が150%近くまで急増し、昨年の2倍以上になったことが、地元の税関データで明らかになった。 (英語記事 China continues to bounce back from virus slump)

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    【解説】 批判も称賛も……トランプ氏「暴露本」、いろいろ読んで分かったこと

    2020年10月19日 15:02 公開 トム・プール、 BBCニュース ドナルド・トランプ米大統領の就任以来、トランプ氏とトランプ政権に関する「暴露本」の出版が相次いだ。特に最近の書き手は、忠誠を尽くした元側近や、不満を抱いて離職した元職員などさまざまだが、その内容を総合すると、トランプ氏についてどういう人物像が浮かび上がるのだろう。 「こんな大統領とこんな政権がかつてあったか?」。暴露本の筆者の1人はこう尋ねられ、「絶対になかったと保証した」のだそうだ。 有名なビジネスマンでリアリティー番組のスターだったトランプ氏は、大方の予想に反して大統領になった。その人に関する本が次々と出版されるのは、当然のことだった。 相次ぐトランプ本の出版は、とどまるところを知らない。 9月上旬だけでも、調査報道の大ベテラン、ボブ・ウッドワード記者の本と、長年にわたりトランプ氏の顧問弁護士だったマイケル・コーエン受刑者による本が、次々と登場した。 ほかにも、ジャーナリストによるベストセラー、親族による暴露本、そして保守派による好意的な著作が、「トランプ本」コーナーの書棚にひしめきあっている。 私は今回、選挙中に、あるいはホワイトハウスで、トランプ氏と働いた経験のある人の著作に絞って、内容をまとめてみた。 それだけでも、著者のリストはかなりのものになる。 ジョン・ボルトン: トランプ氏の国家安全保障問題担当の大統領補佐官だった。解任されたのか辞任されたのかは、見方によって異なる。トランプ氏は「あれほどばかな人間は、政府にそうそういない」と言ったことがある。 ジェイムズ・コーミー: トランプ氏が電撃解任した連邦捜査局(FBI)の前長官。トランプ氏の道徳性を厳しく批判しており、対するトランプ氏もコーミー氏を「げす野郎」などと攻撃している。コーミー氏の回顧録の索引には「トランプ、ドナルド・J。~がハグしようとした」という、珍しい項目がある。 アンドリュー・マケイブ: コーミー氏の次にトランプ氏に解任されたFBI前副長官。トランプ氏には「すごいげす野郎」と呼ばれている。 アンソニー・スカラムーチ: 2017年に一瞬だけホワイトハウス報道部長を務めた。回顧録はトランプ氏に好意的だが、今では批判している。愛称「ムーチ」のことをトランプ氏は、「おねがいだから戻らせて下さいと頼みこんできた負け犬」と呼んでいる。 ショーン・スパイサー: トランプ政権の初代大統領報道官。スカラムーチ氏の報道部長就任を受けて辞任。回顧録では特にトランプ氏に悪意を抱いている様子はない。 サラ・サンダース: 昨年7月まで大統領報道官を務めた。トランプ氏に今も忠実で、大統領からは「闘士」と呼ばれている。 クリス・クリスティー: 前ニュージャージー州知事(共和党)。2016年大統領選で州知事として真っ先にトランプ氏支持を表明した。政権移行チームを仕切ったが、政権発足前に解任された。これは、トランプ氏の娘婿、ジャレッド・クシュナー氏の指示によるものとされる。今年の大統領選では、民主党候補のジョー・バイデン氏相手の大統領討論会に備えて、トランプ氏の準備を手伝ったとされる。 オマローサ・マニゴールト・ニューマン: トランプ氏が司会していた当時のリアリティー番組「アプレンティス」の出場者。後に大統領選のトランプ陣営に参加し、ホワイトハウスでも働いた。トランプ氏はニューマン氏について、「誰からも毛嫌いされていた」と話している。 匿名: 「トランプ政権の幹部」を自認する著者。2018年9月に米紙ニューヨーク・タイムズに匿名で「自分はトランプ政権内の抵抗勢力」と寄稿した著者の正体は不明だが、選挙前には身元を明かすと約束している。トランプ氏はすでに誰か分かっていると主張していた(編注:10月28日に、この「匿名」著者は、トランプ政権の国土安全保障省首席補佐官だったマイルズ・テイラー氏だと、本人が明らかにした)。 コーリー・レワンドウスキ: 前回大統領選の最初のトランプ選挙対策本部長。副本部長だったデイヴィッド・ボシー氏と共に、トランプ氏に好意的。 クリフ・シムス: トランプ陣営の広報担当を務めた保守派ジャーナリスト。その著作の内容は攻撃一辺倒でも礼賛一色でもない。トランプ氏には「ぼろぼろ」の「下の方の」スタッフと呼ばれた。トランプ氏を一時訴えたものの、その後はトランプ陣営に戻ったという。 当事者による回顧録が描く出来事は当然ながら、本人が見聞した内容に限られている。また多くの場合、当事者が関わった私的な会話をもとにしているため、本当にそのようなやりとりがあったのかは、書き手の言い分でしかない。 トランプ氏に好意的な書き方をしている人は、政権に戻りたくて謝罪しているのだと言われるし、批判的な書き手は政権にわだかまりを残しているからそうなのだと言われる。 けれども、好意的な内容と批判的な内容をすべて合わせて受け止めた場合、どのような人物像が浮かび上がるのだろう。 「忠誠心が必要だ。忠誠を期待する」 筆者が最終的にトランプ氏にどんな判定を下すにしろ、「忠誠心」は何度も繰り返される大テーマだ。 「ドナルド・トランプには、忠誠心という強烈な規範がある」と、スパイサー氏は書く。「彼が何より傷つくのは、自分が信用した相手が自分に不実な真似をした時だ」と、レワンドウスキ氏とボシー氏は書いた。ボルトン氏は、トランプ氏による人事でカギとなるのは「忠誠心だった」と書いている。 「Disloyal(不実)」というそのものずばりの題名の本を書いたコーエン元弁護士も、「A Higher Loyalty(さらに高い忠誠)」を書いたコーミー前FBI長官も、「忠誠心」をキーワードに回顧録のタイトルを決めた。 コーミー前長官の本は、回顧録であると同時に、リーダーシップとは何かという考察でもあり、さらにはトランプ氏に関する暴露本だ。FBI長官だったコーミー氏に、「私は忠誠心が必要だ。君の忠誠を期待する」とトランプ氏が要求したとされる場面に触れている。その要求を断ったというコーミー氏は、それから間もなく職を去ることになった。 トランプ氏の世界では、誰が生き残り、誰が大統領に話しかけることができるかを決めるのは、忠誠心だ。時に、それは政策にも影響することがある。ボルトン氏は南米ヴェネズエラ政府とトランプ政権のやりとりをめぐり、野党指導者フアン・グアイド氏に関するトランプ氏の発言をこう紹介している。 「アメリカに、アメリカだけに、徹底的に忠誠を尽くすと、あの男にはそう言わせたい」と、トランプ氏は言ったのだという。 しかし、トランプ氏の世界に住むほとんどの人にとって、忠誠心は一方通行のものだ。シムス氏は自著の最終章で、「大統領と自分の個人的関係のせいで、ひとつのゆるぎない真実が見えなくなっていた。あの人と姓が一緒でない全ての人間にあてはまる真実。つまり我々は全員、使い捨てなのだ」と書いている。 「ユニコーン」大統領 相手に絶対的な忠誠を要求するトランプ氏を、マフィアのボスのようだと複数の筆者が書いている。そのうち少なくとも、FBIで犯罪捜査を長年していたコーミー氏とマケイブ氏には、そう書くだけの土台があると言える。 むしろ、「マフィアのボスのようだ」というのは優しい方で、「匿名」にとってトランプ氏は「まるで航空管制塔に紛れ込んだ12歳児」だった。トランプ氏はリーダーとしてまるで「山火事」だと、コーミー氏は書いている。オマローサ氏の筆はトランプ関連本の中でも特に辛らつで、大統領を「人種差別と偏見にまみれた女性蔑視の人」と呼んでいる。 一方、トランプ氏に好意的なクリスティー前州知事は、トランプ氏は「まるで私と同じだが、ジェット燃料を燃やしているみたいに勢いがものすごい」と書いている。特に印象的なのがスパイサー氏で、トランプ氏を「まるでユニコーン、ユニコーンに乗って虹を超えていく」人だと形容している。 大統領と過ごす日々 良い時もあれば…… トランプ氏はどういう人間なのか。批判する著者と称賛する著者の間に、一致点はあまりない。絶賛する書き手にとって、トランプ氏はカリスマ性あふれ、鋭い頭脳と政治手腕の持ち主だ。この人たちにとって、大統領の独特の話し方は(時にげんなりさせられるとしても)すばらしい長所なのだ。 「どうすれば国民と話ができるか(トランプ氏は)分かっていた」と、レワンドウスキ氏とボシー氏は書く。 スパイサー氏は自分の父親の発言を紹介し、「候補者の多くは、『私は経済を良くする政策のために闘う』とかなんとか言うが、トランプは『自分が、みなさんの仕事を取り戻してあげる』という言い方をする」と書いた。 シムス氏は、「トランプは自分の長所を何かと強調したがる。その中でも特に『元気』や『スタミナ』についての自慢は、紛れもなく事実だった」と書いている。複数の書き手がこれに同意見だ。だからこそトランプ氏はことさらに政敵を「無気力」や「体力のない」などと攻撃したがるのだと、解説する本もある。 撮影が終わるとトランプ氏はまったく別の表情を見せる――と言う人は誰もいない。「世間に見せていない姿」など、トランプ氏の場合はないのだと、シムス氏は書く。 ただし、本当の素顔が垣間見えたこともあるようだ。たとえば、大統領選の夜に自分の勝利が明らかになると、珍しく言葉を失った様子など(クリスティー氏による)。ほかにも、大切な人を失った家族へのお悔やみの電話や、自分の家族への愛情、米軍関係者への温かな態度などを、挙げる人たちもいる。サンダース氏は、クリスマスの時期にイラクを訪問したトランプ氏と、駐留米軍兵士とのやりとりをこう書く。 「米陸軍の一員が大統領に、自分はあなたのために軍に入り直したのだと話しかけた。すると大統領は、『そして今わたしがここにいるのは、君のためだ』と答えた」 ……悪い時もある 「ユニコーン」の話をするのは、スパイサー氏だけだ。推して知るべし。オマローサ氏はトランプ氏について「共感力がまったく欠けている。極端な自己愛のためだ」と書く。マケイブ氏は、「あれほど終始、うそをつきまくる人に会ったことがない」と書いている。 筆者「匿名」はトランプ氏のことを、無知で知的に怠慢で、あまりに注意力が散漫で長続きしないため政策についてのレクチャーなどほとんど不可能だと書いている。「匿名」による本の中で、大統領顧問の1人は、大統領が側近に要求する内容は3種類に分けられると話す。「まったくばかそのもの」か、「実施不可能」、あるいは「まったく違法そのもの」の3つだ。しかし、この本の筆者の正体が分かるまで、内容の信憑性(しんぴょうせい)には疑問がつきまとう。 一方で、ボルトン氏の本は決して軽視できない。実名で回顧録を発表したトランプ政権の関係者としては、今のところ最高位にいた政権幹部だからだ。国家安全保障問題担当の大統領補佐官だったボルトン氏は、政策決定の現場にいた。トランプ政権でも特に重要な出来事のいくつかに、直接立ち会っていた。 その著書の中でボルトン氏は、トランプ氏が中国の習近平国家主席に再選の支援を働きかけたと書いている。選挙で重要な激戦州の農産物を輸入するよう要請したのは、そのためだという。ボルトン氏はさらに、トランプ氏が「自分個人の利益と国の利益の違いが分かっていない」と書いている。 トランプ氏が権威主義的な指導者と仲良くしようとする例は、いくつかある。ボルトン氏はこれについて、トランプ氏は「自分が気に入った独裁者を、個人的にねぎらう」癖があり、そういう相手にはいいように扱われていたと書いている。北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長がトランプ氏に宛てた手紙のことを、「トランプの自尊心をくすぐる神経をどうすれば刺激できるか、完全に理解しているパブロフ学者が書いたかのような」内容だったと、ボルトン氏は形容した。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領との米ロ首脳会談については、両大統領を2人きりには「したくなかった」のだとも書いている。 シムス氏いわく、「トランプにとっては何もかも、個人的な問題だった。何もかも。国際情勢では、国同士が共有する国益や地政学より、自分と外国指導者との個人的関係が何より大事だと考えていた」。シムス氏によるとトランプ氏は、「まれな才能と驚異的な欠点」の持ち主なのだそうだ。 トランプ氏、ボタンを押す 著者たちはトランプ氏についてだけ書いているのではなく、自分が母親になった経験や、仕事上の功績、建国の父たちの言葉など、ほかにも色々なことを書いている。しかし、申し訳ないことだが、どうしても各自がトランプ氏について語るこれぞというエピソードを紹介したくなってしまう。 オマロサ氏が語るエピソードで特に目を引くのは、就任式に関するものだ。トランプ氏は就任式で宣誓する際、手を聖書ではなく「トランプ自伝」に載せてもいいのか質問したのだという。「冗談でそう言ったのだと、私に念押ししていた」。 サンダース氏は、トランプ氏が金正恩氏に口臭ケアのミント「ティックタック」を渡そうとした時のことを紹介している。 「昼食が始まろうとしていた。大統領は金に口臭ケアのミントを差し出した。『ティックタック?』。金は当惑した様子で、これは毒なのだろうかと心配していたのだろう。反応しあぐねていた。すると大統領はドラマチックに息を吐き出した。ただのミントだと、相手を安心させたのだ」 しかし、最高の中の最高なエピソードは、シムス氏が披露している。ホワイトハウスのオーヴァル・オフィス(大統領執務室)にある大統領の机の上には、小さい木箱があり、その中には赤いボタンがあるのだという。 「その箱にちらりと目を走らせる人がいれば(中略)トランプ氏は持ち上げて、自分から遠ざけて、そしてこう言う。『気にしないで。あのボタンは押さないでもらいたいと、みんな思ってるんだ』と」 「これを聞いた来客は誰もが不安そうにぎこちなく笑い、そして会話は続く。数分もたつとトランプはおもむろに、何も言わずに箱を引き寄せる。そしてさらにしばらくすると、会話の途中でいきなり、ボタンを押すのだ。客は誰もがどう反応していいか分からず、あっけにとられた様子でお互いを見やる。それから間もなく、給仕が入ってくる。銀の盆に、ダイエットコーラの入ったコップをのせて。トランプはそこで爆笑するというわけだ」 ファッションとカルチャー トランプ氏の写真を見ると、ネクタイをやたらと長く垂らしていることが多い。ネクタイの先がウエストより下まで届いているのが定番だ。クリスティー氏によるとこれは、こうした方がほっそり見えると本人が思っているからだという。 そしてあの有名な髪形については、シムス氏は常にポケットにヘアスプレーを入れて随行していたと書いている。お手入れが必要となったら直ちに取り出せるように。 オマローサ氏によるとホワイトハウスには、大統領専用の日焼け用ベッドがある。この日焼けベッドの「扱い」が良くないからと、トランプ氏に解雇されたホワイトハウスの案内係もいるという。 音楽の好みについて言えば、トランプ氏はガンズ・アンド・ローゼズの「November Rains」のビデオを「史上最高のミュージック・ビデオ」と評価していると、サンダース氏は書いている。また、エルトン・ジョンの「ロケットマン」のCDを、なんとしても北朝鮮の金正恩委員長に送りたがっていたと、ボルトン氏は書く。 政策要旨の書類や新聞を除いて、トランプ氏は特に熱心な読者家とは描かれていない。それでも、スカラムーチ氏によると「西部戦線異状なし」がトランプ氏の愛読書だという。レワンドウスキ氏とボシー氏は、心理学者カール・ユングの自伝も、大統領の愛読書なのだと書いている。 なぜ仕えるのか かつてはトランプ氏のために働いたものの、後に敵対することになった人は、そもそもなぜ最初に仕えたのだろう。 オマローサ氏にとっては、忠誠心の問題だったという。トランプ氏に対する批判はほかにも色々あるものの、多様性の少ない政権で働く黒人女性として、自分は政治的な言い訳になれると考えていた。 ほかの人は、大統領個人への忠誠心というよりは共和党や、政策課題への忠誠心が理由だったと説明する。党派性の力は決して過小評価してはならない。サンダース氏はトランプ陣営に参加することについて、こう書いた。 「トランプか、それともヒラリーかだった。国を救う手伝いをするか、国がどうなっても構わないと言うか。そのどちらかだった」 ボルトン氏は、「どういうリスクが待っているか」承知していたものの、自分ならなんとかできると思っていたと書く。トランプ氏との組み合わせは、奇妙なカップルのようなものだった。トランプ氏は「果てしない戦争」を終わらせると公約しながら、採用したのは「気に入らない戦争など見たことがない」と発言したことがあると言われる人物だった。ボルトン氏が政権にいた間、アメリカはイランやヴェネズエラなどに強硬策をとった。もっと強硬にすべきだったと、ボルトン氏は後悔している。 間違うこともある(私が、ではなく) 回顧録というジャンルにつきものの大いなる伝統にならい、筆者たちはミスや失敗があったことは認めつつ、自分の責任は回避する。 トランプ選対陣営とトランプ政権は、非常にお互いに容赦がないという印象だ。ほとんどの本には、特に陣営や政権スタッフによる本には、他のスタッフを長々と攻撃するくだりが含まれる。間違いの責任はトランプ氏にあると言うより、適材適所の反対だったせいだという説明も多い。 大統領補佐官に就任してホワイトハウスに到着したボルトン氏は、当時のジョン・ケリー首席補佐官に、「そのうち分かるはずだが、ここは良くない職場だ」と言われたという。 一方で、スパイサー氏とサンダース氏はマスコミを攻撃する。「主要メディアは一度たりとも、(トランプ氏の)成果を適切に評価しなかった。適切とはまったく程遠い評価しかしていない」と、スパイサー氏は書いた。 トランプ政権関係者は、肝心の時に一歩引いてしまっているという印象も受ける。ボルトン氏は、自分は何度も辞任を考えたものの、最後の一押しになったのはタリバンとの交渉決裂を理由にトランプ氏に叱責されたことだったと書いている。 FBIのコーミー氏とマケイブ氏は共に、トランプ氏にその場で面と向かって反論しなかった時のことを後悔している。 マケイブ氏は、自分が誰に投票したのか大統領に尋ねられた「異様な」面会について振り返り、こう書いている。「もっと率直に反論すべきだったのだろうか?(中略)たとえ相手がドナルド・トランプでも、トランプ大統領であることに変わりはない。なので、恭しく敬意をもって対応すべきだという思いが、自分の最も深い奥底から自動的に湧き上がった」。 今年の大統領選への教訓 トランプ関連本を読んで、11月3日に投開票される今年の大統領選の結果を予測しようとする人はそうはいないかもしれない。本の多くは筆者が解任されたり辞任したりする場面で始まるので、筆者たちが今のホワイトハウスの内情に詳しいとは思いにくい。ただし、いくつかのヒントは得られる。 トランプ界の中心にあるのは、支持者集会だ。トランプ氏にとっては何よりのエネルギー源で、自分の発信内容を研ぎ澄ますための聞き取り調査の場でもある。トランプ氏は2016年の驚異の勝利を今年も繰り返したいし、またあの思いを味わいたいと願っているはずだ。 「少なくとも意識下で何よりトランプをいらだたせているのは、大統領になった時のあれだけの高揚に見合うだけの気分が、大統領になって以降は経験できていないことだと思う」と、シムズ氏は書く。 レワンドウスキ、ボシー両氏の本の題名は「トランプはトランプのままで」だ。つまり、彼は決して変わらないし、前回の成功を思えば変わるべきですらないというのが、2人の描くトランプ氏の姿だ。 一方で、対立候補のジョー・バイデン民主党大統領候補は、各種の全国的世論調査で安定したリードを維持している。そうした状況でもしかして最も重要な教訓を書いているのは、2016年の共和党予備選でトランプ氏に敗れたクリスティー氏かもしれない。 「彼と争った人間として、これだけは言える。あの人を過小評価して損するのは自分だ」 (英語記事 I read all those Trump tell-alls. Here's what I learned)

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    アーダーンNZ首相、総選挙で圧勝 政権のこれまでを振り返る

    2020年10月19日 14:58 公開 ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相(40)率いる最大与党・労働党が、17日に投開票された総選挙(1院制、定数120)で単独過半数を獲得し圧勝した。これにより、アーダーン首相の続投が確実となった。 2017年にニュージーランド史上最年少の首相に就任したアーダーン氏は、翌年に第1子となる女の子を出産。現職の首脳が出産するのは世界で2人目だった。 2019年にクライストチャーチで発生した銃乱射事件では、犠牲者らに思いを寄せ、銃規制を強化した。 世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスをめぐっては、早期に厳格なロックダウンを敷き、いち早く国内の感染者ゼロを宣言した。 選挙で圧勝するだけの支持を得たアーダーン首相の、リーダーシップ・スタイルを振り返る。

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    イタリア、新型ウイルス規制を一層強化 欧州各国も新対策

    2020年10月19日 14:24 公開 イタリア政府は18日、新型コロナウイルスの感染者が同国で急増していることを受け、新しい対策を発表した。規制措置を一段と厳しくするとしている。 イタリアでは18日、新規感染者数が1万1705人確認された。前日の1万925人を上回り、1日あたりの感染者数は2日連続で最多を更新した。 ジュゼッペ・コンテ首相は同日夕、マスクを着用してテレビ演説に臨み、「新たなロックダウンを避けるため」必要な措置を実施すると述べた。 <関連記事> フランス、1日の新規感染者が3万人突破 週末から夜間外出禁止 欧州各国が感染対策を強化 新型ウイルスの再拡大受け イタリア、自宅以外でのマスク着用を全国で義務化 新たな措置では、各市の市長が夜9時以降の公共地域の閉鎖を命じることができる。また、レストランの開店時間や、入店できるグループの人数に関する規制は厳しくなる。 イタリアは新型ウイルスの世界的流行の初期に、大きな影響を受けた。これまで確認された感染者は約41万4000人、死者は3万6500人に上っている。ヨーロッパではイギリスに次いで死者が多い。 コンテ首相の発言 コンテ首相は、「時間を無駄にできない。全国的なロックダウンで経済が深刻な打撃を受けるのを避けるため、対策を取る必要がある」と説明。 「政府は対応をとるが、誰もがそれぞれ役割を果たさなくてはならない」と述べた。 さらに、「最も効果的な対策が、基本的な予防対策であることは変わらない。マスク、距離、手の清潔だ。親類や友人と一緒にいる時など、油断しがちな状況に注意しなくてはならない。そうした状況では、最高度の用心が必要だ」と付け加えた。 イタリアの新たな措置 学校に関する規制は、主に高学年に影響が及ぶ。始業時間が遅くなり、これまで以上に遠隔授業が奨励される バーやレストランは深夜0時に閉店となり、午後6時以降の営業はテーブル席に限定される。1グループの最大人数は6人となる 地域の会合や祭事は見合わされる プレーヤー同士が接触するアマチュアのコンタクト・スポーツは禁止される スポーツジムと水泳プールは7日以内に新たな規制に従わなくてはならない 欧州のその他の国では ヨーロッパの各国は、「第2波」による感染者の増加が続くなか、対策を強化している。 フランスは17日、新規感染者が過去最多の3万2427人を記録。18日も3万人近くに上っている。 ただ、フランスなどヨーロッパで確認されている感染者の増加は、ウイルス検査の大幅な増加を勘案して受け止める必要がある。 パリなどフランスの主要9都市では、夜9時~朝6時までの外出が最短でも1ヶ月間禁止されている。違反者には135ユーロ(約1万7000円)の罰金が科される。 ベルギーでは19日から、すべてのバーとレストランが4週間閉鎖される。また、深夜0時~早朝5時の外出や、夜8時以降の酒類の販売が禁止される。 ベルギーのアレクサンダー・デクロー首相は、「極めて厳しい規制なのはよく承知している」、「今後数週間はとても困難なものになるが、最悪の事態を避けるため規制が必要だ」と述べた。 スイスは19日から屋内の公共の場所において、マスクなど顔を覆う物の着用を義務付ける。公共の場所での15人超の集まりは禁止される。 チェコ政府は18日、全面的なロックダウンの必要性を、2週間かけて判断すると発表した。同国は現在、感染率がヨーロッパで最も高い。ほとんどのサービス業が停止状態にあり、学校は遠隔授業を実施している。 アイルランドは19日、より厳格な規制を発表する予定。閣僚の1人は、地域別の対策は不十分だとし、生活に不可欠ではない全ての事業所の閉鎖を内閣として検討するとの見通しを示した。 ドイツでは17日、1日あたりの新規感染者が過去最多となった。アンゲラ・メルケル首相は国民に、家から出ず、可能な限り移動しないよう呼びかけた。 オランダのマルク・ルッテ首相は、王室への助言が不十分だったと認めた。同国の王室は、政府が部分的なロックダウンを実施してまもなく、ギリシャに休暇で出かけた。国民から怒りの声が上がると、王室は休暇を切り上げた。 (英語記事 Italy tightens rules after Covid cases surge)

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    フランス教師殺害に反発、国内各地で大規模集会 「私は教師」

    2020年10月19日 12:17 公開 フランス・パリ近郊で、イスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を教材として生徒たちに見せた教師サミュエル・パティさん(47)が首を切断されて殺害された事件で、パティさんを支持する大規模な集会が18日、同国各地で開かれた。 パリのレピュブリック広場では、大勢が「私は教師」と書かれたプラカードを掲げた。「フランスの全ての敵を容赦しない」、「私は教授だ。私はあなたのことを思っている、サミュエル」などと書かれたプラカードも見られた。 1分間の黙とうに続き、国歌が演奏された。参加者は全員、新型コロナウイルス対策でマスクを着けていた。 <関連記事> 容疑者は学校前で生徒たちに探している教師がどれか教えろと パリ近郊の教師殺害 パリ近郊で教師が首を切られ死亡、当局はテロとして捜査 パリ刃物襲撃で2人重傷、テロとして捜査 シャルリ・エブド元本社近く ジャン・カステックス首相とアンヌ・イダルゴ・パリ市長も集会に参加。首相はツイッターに、大勢が国歌を歌う様子の動画を投稿し、「私たちを怖がらすことはできない。私たちは恐れない。私たちを分断することはできない。私たちはフランスだ!」と書いた。 https://twitter.com/JeanCASTEX/status/1317827195155456001 ジャン=ミシェル・ブランケール教育相は、フランスが団結すれば民主主義の敵に勝利できるとし、フランスのすべての教師が支援を必要としていると述べた。 シェルで教師をしているナタリーさんは、「教えることで死ぬかもしれないと気づいた」ためパリの集会に参加したと、仏紙ルモンドに述べた。 イスラム教徒のフランス人女性は、今回の殺人事件への嫌悪を示すために集会に参加したと、仏紙フィガロに語った。 この広場では、2015年1月に預言者ムハンマドの風刺画を掲載した仏週刊紙シャルリ・エブドが襲撃され死傷者が出た事件の後も、約150万人が抗議デモを繰り広げた。 襲撃事件をめぐっては現在、裁判が続いている。 フランス各地でデモ集会 北部リールの集会では、「私はサミュエル」というシンプルな言葉を記したプラカードを手にする人々が目立った。 南東部リヨンのベルクール広場には数千人が集結し、パティさんへの敬意を表明。西部ナントでも大規模な集会が開かれた。 さらに、トゥールーズ、ストラスブール、マルセイユ、ボルドーなどでもデモ集会が開かれた。 21日には政府主催の追悼式が開かれる予定。 エマニュエル・マクロン大統領は事件について、「イスラミスト(イスラム原理主義者)によるテロ攻撃」の特徴が明確に表れていると述べている。また、被害者は「表現の自由を教えた」ことで殺害されたとしている。 ボルドーのモスク(イスラム教寺院)指導者タレク・ウブルー師は、「罪のない人を殺すのは文明ではない。それは野蛮のすることだ」と公共ラジオのフランス・インテルに述べた。 逮捕者11人に 今回の事件は16日に発生。パリ近郊コンフラン=サントノリーヌの学校、コレージュ・デュ・ボワ・ドルヌの近くで、同校の教師パティさんが殺害された。現場では、「アブドゥラフ・A」という名の男性容疑者が警察に射殺された。 捜査当局はこれまで11人を逮捕している。詳細は明らかにしていないが、事件後まもなく、容疑者の近親者4人を逮捕。翌17日には、同校の生徒の父親や、地元メディアでイスラム過激派とされる宗教指導者ら、6人を逮捕した。その後さらに1人を逮捕した。 当局がマークしていた容疑者も 検察当局のジャン=フランソワ・リカール対テロ検察官は、パティさんが表現の自由の授業で預言者ムハンマドの風刺画を生徒たちに見せて以降、脅迫を受けていたと明らかにした。 歴史と地理を教えるパティさんは、過去何年かの同様の授業でもしてきたように、気分が害されると思う生徒には風刺画を見ないよう助言していたという。 この授業に対し、生徒1人の父親が強く反発し、学校に抗議した。 この父親と、宗教指導者で活動家の男性アブデルハキーム・セフリウイ容疑者が、パティさんを「悪党」と非難するビデオを複数製作した。 この2人はともに逮捕された。セフリウイ容疑者については、フランスの情報機関が長年マークしていたと報じられている。 パティさんと面識なし 検察当局によると、パティさんを襲ったとされる容疑者は、モスクワで生まれたチェチェン系の18歳で、子どもの頃に難民としてフランスに移住した。対テロ警察は、容疑者をこれまで把握していなかったという。 事件現場から約100キロ離れたノルマンディーのエヴルー在住で、殺害された教師や学校とは関係がなかったもよう。 訴追歴は軽犯罪についてのみだった。 事件当日の午後に学校へ向かい、生徒たちにどの人がパティ教師か教えるよう話しかけたという。 授業が終わり徒歩で帰宅するパティ教師を追いかけ、刃物で頭に複数のけがを負わせた後、首を切り落としたとされる。 複数の目撃者が、「アッラーフ・アクバル(神は偉大なり)」という叫び声を聞いたという。 駆けつけた警官たちにエアガンで複数回発砲したため、警官が銃撃した。男は計9発、撃たれたという。男の遺体の近くでは、刃渡り30センチの刃物が発見されたという。 (英語記事 Thousands rally to support beheaded French teacher)

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    中国で拘束された香港の60代女性、「諦めずに闘う」 14カ月ぶり公の場

    2020年10月19日 12:12 公開 犯罪容疑者を香港から中国大陸へ引き渡せるようにする「逃亡犯条例」改定案に端を発した反政府デモで、若者に混じり英国旗を振って抗議していた64歳の女性が17日、約1年2カ月ぶりに公の場に姿をみせた。 「ウォンおばあちゃん」ことアレクサンドラ・ウォンさんは香港で行ったこの日の記者会見で、中国大陸で拘束されていたと明かした。 香港・新界と接する広東省深セン在住のウォンさんは昨年8月、45日間にわたり拘束され、抗議活動をやめるよう念書を書かされたという。 拘束理由は不明のままで、中国国歌を歌わされ、中国国旗を振る様子を撮影されたりした。自分は拷問されていない、マスコミの取材に応じない、もう抗議活動には参加しないと宣言する姿の動画も撮影されたという。 その後に陕西省の施設に移送され、「口論や騒ぎを起こした罪」で起訴され、保釈された。罪状の内容を示す書面は受け取っていないという。 深センに戻ってから1年間は香港に入ることが許されなかった。この保釈条件は先月末に失効したという。 ウォンさんは記者会見で、もはや自分は「政治状況が激変しない限り」深センに戻る「勇気がない」と話した。 その上でウォンさんは、自分は抗議活動をやめるつもりはないと述べ、8月に中国当局に拘束された香港の活動家12人の釈放を呼びかけた。 (英語記事 Hong Kong protester 'held by China for 14 months')

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    【米大統領選2020】 4年前にトランプ氏に投票した白人女性は今

    2020年10月19日 12:01 公開 11月3日の米大統領選に向けて、世論投票では白人女性の支持動向が変化しつつあると言われる。前回選挙で白人女性は、ヒラリー・クリントン氏よりもドナルド・トランプ氏を多く支持したとされる。 4年前にトランプ氏に投票したという女性たちに、ステファニー・ヘガティー記者が話を聞いた。 (プロデューサー・ディレクター:ナタリア・ズオ)

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    南米ナスカの地上絵に巨大ネコ 2000年前に作成か

    2020年10月19日 9:59 公開 巨大な地上絵で有名な南米ペルーのナスカで、のんびり横たわっているように見える巨大なネコの地上絵が見つかった。 約2000年前に作成されたとみられるネコの絵は、ナスカの高原に描かれた他の動物の絵と同じように、地表の暗い色の岩を線状に取り除き、明るい色の岩を露出させることで描かれたものとみられる。 ネコが描かれた丘に登ると、他の様々な地上絵が良く見えるようになっている。 ペルー文化省は声明で、「自然の浸食作用を受けやすい急斜面に描かれているため、この絵はこれまでほとんど見えず、消えそうになっていた」と説明した。今月半ばに、清掃と保全作業を済ませたという。 文化省で地上絵保護を担当するジョニー・イスラ氏はスペインのEFE通信に対し、ネコの絵はナスカ文明より早い時期に描かれたものだと話した。ほとんどの地上絵はアンデス文明でナスカ文化が栄えた紀元200~700年の間に作成されたが、ネコの絵は紀元前500年から紀元200年の間に続いたパラカス後期のものだという。 「これは図像を比べることで分かる。たとえば、パラカス時代の織物には、様々な地上絵とよく似た鳥やネコや人間の模様がある」 (英語記事 Large 2,000-year-old cat discovered in Peru's Nazca lines)

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    アルメニア、アゼルバイジャンと新たな停戦合意も 「数分後に砲弾」

    2020年10月18日 17:42 公開 係争地ナゴルノ・カラバフ地域をめぐり戦闘中のアルメニアとアゼルバイジャンは17日、18日午前0時から停戦することで改めて合意したと発表した。しかし双方は、人道的停戦の発効から数分後に違反行為があったとして互いを非難している。 アルメニア防衛省の報道官によると、アゼルバイジャンは停戦開始から4分後に砲弾やロケット弾を発射した。 アゼルバイジャン側はその後、停戦合意に違反したのはアルメニアの方だと反論した。 両国は10日にロシアの仲介で一時停戦に合意したものの、17日には合意違反があったとする主張を繰り広げていた。 <関連記事> アルメニアとアゼルバイジャンの紛争、攻撃された双方の市民の思い アルメニアとアゼルバイジャンが一時停戦に合意 ロシアの仲介で ナゴルノ・カラバフ紛争が拡大 アゼルバイジャン主要都市に砲撃 両国は9月27日、係争地ナゴルノ・カラバフ地域をめぐり、近年で最大規模の武力衝突を起こした。これまでに数百人が死亡している。 同地域はアゼルバイジャンの一部として国際的に認められているが、アルメニア系の住民が実効支配している。 旧ソビエト連邦を構成していた両国は、ナゴルノ・カラバフ地域をめぐって1988~1994年に戦争となった。停戦に合意したが、問題の解決には至っていない。 今回の戦闘は、1994年の停戦以降で最悪の事態となっている。双方が相手に非があると主張し合っている。 新たな停戦合意 アルメニアとアゼルバイジャンは17日、18日午前0時から人道的な停戦をすることで改めて合意したが、詳細はほとんど明らかにされなかった。 アゼルバイジャンの外務省はこの決定について、欧州安全保障協力機構(OSCE)のミンスク・グループ議長国のアメリカ、フランス、ロシア各国首脳の声明に基づくものだとした。同グループはナゴルノ・カラバフ地域をめぐる紛争を仲裁するために1992年に設立された。 アルメニア外務省の報道官も同様の声明をツイートし、係争地における「停戦と緊張緩和」にむけた取り組みを歓迎すると付け加えた。 10日の停戦合意を仲介したロシアのセルゲイ・ラヴロフ外相は両国に対し、先の合意を「厳密に順守」する必要があると伝えた。 フランスのエマニュエル・マクロン大統領もロシアに同意し、停戦が続くかフランスは「注視する」と述べた。 双方が互いを非難 「敵国(アゼルバイジャン)が(18日)午前0時4分から2時45分までの間に、北方向に砲弾数発を発射し、同午前2時20分から2時45分の間に南方向にロケット弾数発を発射した」と、アルメニア国防省の報道官はツイートした。 アルメニア外務省は同日、アゼルバイジャンが停戦合意に違反したのはこれで2度目で、合意順守に「必要なあらゆる措置」を現場で実行すると述べた。 一方のアゼルバイジャンは17日、 ナゴルノ・カラバフ地域の戦線から100キロ離れている同国カンジャにミサイル攻撃があり、少なくとも13人の民間人が死亡し、45人が負傷したと、アルメニアを非難していた。 アゼルバイジャン外務省は声明で、アルメニアが「民間人を意図的かつ無差別に標的にした」と非難した。18日朝にも攻撃があったと主張している。 これに対してアルメニア国防省の報道官はフェイスブックに、ナゴルノ・カラバフ地域の惨状が映っているとする動画を投稿。アゼルバイジャン軍が同地域のステパナケルトなどで民間人をミサイル攻撃していると非難した。 (英語記事 Armenia accuses Azerbaijan of violating new truce)

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    容疑者は学校前で生徒たちに探している教師がどれか教えろと パリ近郊の教師殺害

    2020年10月18日 12:58 公開 パリ近郊で学校の教師が首を切断されて殺害された事件で、捜査当局によると容疑者は学校前で待ち伏せ、自分が探している教師がどれか教えるよう生徒たちに話しかけていたという。 事件は16日午後5時ごろ、パリ近郊コンフラン=サントノリーヌの学校、コレージュ・デュ・ボワ・ドルヌの近くで起きた。男が教師、サミュエル・パティさん(47)を殺害し、その遺体の写真などをソーシャルメディアに投稿した。かけつけた警官たちにエアガンで発砲し、警官たちに射殺された。 パティさんは授業で、2015年1月の週刊誌社屋襲撃事件につながったイスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を生徒たちに見せており、イスラム教徒の生徒の保護者から抗議の声が上がっていた。 対テロ検察官のジャン=フランソワ・リカール氏は、容疑者の氏名を「アブドゥラフ・A」とのみ発表。モスクワで生まれたチェチェン系の18歳で、子供の頃に難民としてフランスに移住した。対テロ警察は、容疑者をこれまで把握していなかったという。 事件現場から約100キロ離れたノルマンディーのエヴルー在住で、殺害された教師や学校とは関係がなかったもよう。 訴追歴は軽犯罪についてのみだった。 事件当日の午後に学校へ向かい、生徒たちにどの人がパティ教師か教えるよう話しかけたという。 授業が終わり徒歩で帰宅するパティ教師を追いかけ、刃物で頭に複数のけがを負わせた後、首を切り落としたとされる。 複数の目撃者が、「アッラーフ・アクバル(神は偉大なり)」という叫び声を聞いたという。 男はその後、教師の写真をツイッターに投稿し、エマニュエル・マクロン仏大統領やフランスの「異教徒」、「犬」などを罵倒する内容を書き込んだとされる。 駆けつけた警官たちにエアガンで複数回発砲したため、警官が銃撃した。いったん立ち上がった男に、警官はあらためて発砲し、射殺した。男は計9発、撃たれたという。男の遺体の近くでは、刃渡り30センチの刃物が発見されたという。 警察はテロ事件として捜査に着手。イスラム過激主義との結びつきを追及しており、17日には10人を逮捕した。 マクロン大統領は事件後、事件は「イスラミスト(イスラム原理主義者)によるテロ攻撃だ」と批判。被害者は「表現の自由を教えた」ことが理由で殺害されたと述べた。 21日にはパティ教師への全国的な追悼が予定されている。 風刺画を教材に使い脅迫され リカール検事によると、歴史と地理を教えるパティ教師は週刊誌シャルリ・エブド襲撃事件について教える教材として、事件のきっかけになった預言者ムハンマドの風刺画を授業で生徒たちに示した。シャルリ・エブド事件については現在、共犯に対する公判が行われている。 パティ教師はイスラム教徒の生徒たちには、風刺画を見ると不愉快になりそうなら、顔を背けたほうがいいと勧めていた。 これについて生徒1人の保護者が強く反発し、パティ教師がムハンマドの裸体像を生徒たちに見せたと非難した。この父親は学校に正式に抗議すると共に、パティ教師を非難するビデオを複数製作し、学校に抗議に行くよう広く呼びかけていた。 リカール検事によると、この父親も逮捕された1人。この男性の妹は2014年にシリアで過激派勢力「イスラム国」(IS)に参加していると補足した。 逮捕者10人のうち、少なくとも4人は容疑者の親族。少なくとも1人は以前から対テロ警察が把握していたという。 リカール検事は、シャルリ・エブド裁判が始まって以来、関連する攻撃は2件目だと指摘。9月下旬にはシャルリ・エブド本社だった建物の外で2人が襲撃され、重傷を負っている。 「フランス国内でテロ攻撃が起きる脅威は、引き続ききわめて高い」と検事は述べた。 フランス国内の反応は 人望のあった教師が残酷に殺害され、生徒たちは衝撃を受けているという。保護者の1人はツイッターに自分の娘が「激しく動揺している。あまりに暴力的なひどい行為に、恐れおののいている。想像を絶するような事態を、自分は娘にどう説明したらいいのだろう」と書いた。 パティ教師に教わったことがあるというマルティアルさん(16)は、パティさんが教師の仕事を愛していたと話した。「本当に自分たちに色々なことを教えようとしていた。時には議論したこともある」という。 仏大統領府は、パティ教師を追悼する全国行事の実施を発表。「#JeSuisSamuel(ジュ・スイ・サミュエル、私はサミュエル)」というハッシュタグがソーシャルメディアで広く拡散している。これは、シャルリ・エブド事件の際に大勢が支援と連帯を示して使った「#JeSuisCharlie(私はシャルリ)」のハッシュタグに呼応するもの。 事件発生から数時間後に現場を視察したマクロン大統領は、「(過激派は)決して勝たない。決して我々は分断しない」と述べ、国の一致団結を訴えた。 週刊誌シャルリ・エブドは事件後、「不寛容が新しい一線に達した。フランスに恐怖を与えようとする行為は、とどまるところを知らないようだ」とツイートした。 教員労組の幹部と17日に面会したジャン=ミシェル・ブランケール教育相は声明で、パティ教師が「自由の敵」に殺害されたと批判し、フランスは「テロや威圧に直面しても決して屈しない」と述べた。 フランス国内のイスラム教指導者たちも事件を強く非難。ボルドー市にあるモスク(イスラム教寺院)の指導者、タレク・ウブルー師は公共ラジオのフランス・インテルに対して、「罪のない人を殺すのは文明ではない。それは野蛮のすることだ」と話した。 ストラスブール拠点の欧州チェチェン人会議は、「すべてのフランス人と同じように、私たちもこの事件に戦慄(せんりつ)している」とコメントを発表した。 (英語記事 France teacher attack: Suspect 'asked pupils to point Samuel Paty out')

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    ニュージーランド総選挙、与党が単独過半数で圧勝 アーダーン首相の続投確実

    2020年10月18日 10:58 公開 17日に投開票されたニュージーランドの総選挙(1院制、定数120)で、ジャシンダ・アーダーン首相(40)率いる最大与党・労働党が単独過半数を獲得し圧勝した。アーダーン氏の続投が確実となった。 開票率100%で、中道左派・労働党の得票率は49.1%、64議席を獲得した。 中道右派の最大野党・国民党(NAT)は得票率26.8%で、35議席にとどまった。 総選挙は当初9月19日に行われる予定だったが、国内で新型コロナウイルスの感染が数カ月ぶりに確認されたことを受け、10月17日に延期された。 3日からの期日前投票で、100万人以上が投票を済ませた。 2017年総選挙では国民党が最多議席を獲得したものの、単独過半数には及ばなかった。このため労働党が中心となり、緑の党、ナショナリズムを掲げるニュージーランド・ファースト党との連立政権を樹立していた。 これまで連立与党だったニュージーランド・ファースト党は、今回の選挙で議席を失った。労働党は1996年以来の現行選挙制度で初めて、単独過半数の与党となる。 総選挙に合わせ、安楽死容認と嗜好(しこう)用大麻の合法化の是非を問う国民投票も行われた。 圧倒的過半数 アーダーン首相は支持者に対し、「ニュージーランドが約50年来で最大の支持を、労働党に示してくれた。私たちは皆さんの支持を当然のことだとは思わない。そして、すべてのニュージーランド人のために統治する政党になると約束する」と述べた。 国民党のジュディス・コリンズ党首はアーダーン氏の勝利を祝福し、「堅固な野党」になることを誓った。 コリンズ氏は「3年はあっという間に過ぎるだろう」と、次の総選挙について言及。「我々は戻ってくる」とした。 選挙管理委員会の集計結果によると、他の野党の得票率は、ACT党が8%(予想獲得議席10議席)、緑の党は7.6%(同10議席)、マオリ党は1%(同1議席)、その他7.7%(同0議席)だった。 ニュージーランドでは1996年に「小選挙区比例代表併用制」(MMP)を導入して以降、いずれの政党も圧倒的過半数を獲得できずにいた。 アーダーン首相は今回の総選挙を「新型コロナウイルス選挙」と呼び、気候変動対策の推進や恵まれない学校への助成金拡大、高額所得者への所得税増税などを約束した。 国民投票 ニュージーランドではこの日、安楽死容認と嗜好用大麻の合法化の是非を問う国民投票も行われた。 1つ目は、末期患者に安楽死という選択肢を与えるかどうかについての国民投票だ。これは拘束力のある投票で、賛成が50%を上回れば成立することになる。 一方で、嗜好品としての大麻使用の合法化に関する投票には拘束力はなく、過半数が賛成したとしても、すぐには合法化されない可能性がある。大麻を合法化する法案を提出するかどうかは、次期政権次第だ。 これらの国民投票の結果は30日に公表される。 ニュージーランドの投票制度 ニュージーランドの総選挙は3年に1度行われる。現在のMMP制度では、有権者は支持政党と選挙区の候補者にそれぞれに1票ずつ投票する。 政党が議席を獲得するには、比例区の得票率が5%を超えるか、小選挙区で1議席獲得しなければならない。マオリ族の候補者には一定の権利が保障されている。 (英語記事 Ardern wins by landslide in New Zealand election)

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    イギリス政府、EUとの通商交渉は「終わった」とけん制

    税が課せられたり、手続きの遅延などが起きたりすれば、食品や薬品などの自由なモノの移動が難しくなる」 BBCのジョナサン・ブレイク政治担当編集委員は、イギリスの首相報道官による「交渉は終わった」という発言は衝撃的なものだと指摘。イギリス政府はEUを動かすため、これ以上はないというほど明確な合図を送り、強い語調で次はEUが動く番だと明示したのだと解説した。 一方、ブリュッセル特派員のニック・ビークによると、EU側は英報道官の発言に「まったく感心していない」。 「ジョンソン首相の滑稽劇に巻き込まれることに慣れてきた」と話すEU幹部もおり、同首相が新型コロナウイルス対策に取り組む間、EU相手に時間稼ぎをしているという意見もあるという。 (英語記事 UK's trade talks with EU are over, says No 10)

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    「レムデシビル」、新型ウイルスには「ほとんど効果なし」=WHO 製薬会社は反論

    ギリスの集中治療室では、COVID-19患者に廉価のステロイド薬「デキサメタゾン」を投与している。 BBCのジェイムズ・ギャラガー保健・科学担当編集委員は、世界中の科学者が既存の治療薬をかき集めてCOVID-19への効果を試しているが、これまでに効果が認められたのはデキサメタゾンだけだと説明。 また、新しい治療法にも注目が集まっているものの、新しいことは「高価」ということでもあり、誰がその治療を受けられるのかという疑問が出てくると述べた。 (英語記事 Remdesivir 'has little effect' on Covid survival)

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    YouTube、「有害な陰謀論」コンテンツを排除へ Qアノンなどが対象

    2020年10月17日 13:37 公開 動画投稿サイトYouTubeは15日、「QAnon(Qアノン)」と呼ばれる陰謀論に関連するコンテンツを削除したと発表した。今後もQアノンを含む、特定の個人や組織への暴力を正当化する陰謀論を掲げるコンテンツを禁止する。 ソーシャルメディアのツイッターやフェイスブックはすでに、Qアノン関連のアカウントや投稿を禁止するなどの措置を取っており、これに続いた格好だ。 米連邦捜査局(FBI)は昨年、「陰謀論に鼓舞された国内過激派」について警告を発し、その中でQアノンの脅威を指摘している。 <関連記事> 2人別々の対話集会で違い鮮明、トランプ氏は陰謀論否定せず フェイスブック、陰謀論「Qアノン」関連のアカウントを全面禁止 【解説】 Qアノン陰謀論とは何か、どこから来たのか 米大統領選への影響は 【解説】 デマを広める7タイプの人々 新型ウイルス流行の影で YouTubeはブログに掲載した声明で、既存のコンテンツ規則に従って「数万件のQアノン関連の動画と、数百件の関連チャンネルを削除した」と説明。 また、「次々と変遷していく」コンテンツの管理は難しいとした上で、「ヘイト(憎悪)やハラスメント(嫌がらせ)を減らすためにはさらなる対策」が必要だと述べた。 「我々はヘイトおよびハラスメントに関する規則を拡大し、現実世界での暴力を正当化してきた陰謀論を駆使して、特定の個人や組織を標的にするコンテンツを禁止することにした」 こうしたコンテンツの例として同社は、「ある人が有害な陰謀論に関わっているとほのめかすことで、その人を脅したり嫌がらせしたりするコンテンツ」と述べている。 Qアノン陰謀論が最初に登場してからYouTubeがこうした規則の拡大に至るまでに、3年かかっている。 Qアノンの活動は、インターネットで拡散しているさまざまな偽情報と関連している。その多くが米民主党を標的とした根拠のない批判だ。 ドナルド・トランプ大統領はこれまで自身のツイッターアカウントを使い、Qアノン陰謀論関係のアカウントが発信している根も葉もない疑惑を拡散してきた。 また15日の対話集会では司会者にQアノンを否定するか質問され、「よく知らない」と確答を避けつつ、「私は(Qアノンについて)何も知らないが、小児性愛に強く反対していて、そのために猛烈に闘っているのは知っている」とも答えている。 一方で8月には、「Qアノンについては詳しく知らないが、僕のことが大好きなのは知っている、それは評価している」と話していた。 11月3日の米大統領選を前に、トランプ大統領の支持者がQアノンの旗を掲げたりTシャツを着たりしている姿が目撃されている。 今月14日、バラク・オバマ前大統領は、トランプ氏と共和党がQアノンに活動の場を与えたと批判した。 オバマ氏は出演したポッドキャストで、「トランプは、偽情報とその加速の原因と同義になっている」と指摘。「Qアノンのような狂った陰謀論が共和党の主流に流れ込んでいるのを見れば、共和党系のメディア体系にもはやガードレールなどないことが分かる」と話した。 Qアノンとは? Qアノンは根拠のない広範囲の陰謀論から成っている。その根幹には、トランプ大統領が政財界とマスコミのエリート層に巣くう、悪魔崇拝の小児性加害者らによる「ディープ・ステート(闇の政府)」と戦っているというテーマがある。 Qアノンは2017年10月ごろ、インターネット掲示板「4chan」への匿名投稿で始まった。投稿者は、トランプ大統領が率いる秘密の捜査チームに関わるという情報を次々と掲載した。 この情報が「Q承認」という、米政府でもトップレベルの機密情報だという触れ込みから、Qアノンという名前が付けられた。 一連の投稿はやがて、「Qドロップ」や「ぱんくず」と呼ばれるようになった。トランプ支持のテーマやスローガンや誓いの言葉などが散りばめられ、はたからは分かりにくい言葉遣いの内容が多かった。 Qアノンの内容は、2016年大統領選前に出回った、民主党の政治家らが首都ワシントンのピザ店で小児虐待組織を運営しているなどとした陰謀論「ピザゲート」から派生している。 (英語記事 YouTube cracks down on QAnon conspiracy theory)

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    パリ近郊で教師が首を切られ死亡、当局はテロとして捜査

    達した。フランスに恐怖を与えようとする行為は、とどまるところを知らないようだ」とツイートしている。 BBCのヒュー・スコーフィールド・パリ特派員は、もし教師のこの行動が今回の事件の動機だと確定すれば、フランス国民には大きな衝撃だと説明。国民はこの事件を単なる残酷な攻撃としてみるのではなく、表現の自由を説明しようと職務を果たした教師への残酷な攻撃と受け止めるはずだと、記者は話した。 事件への反応は フランス議会では殺害された教師を追悼するために議員が起立し、「残酷なテロ行為」を非難した。 モロッコを訪問していたジェラール・ダルマナン内相は、日程を変更してパリへ戻っている。 ジャン=ミシェル・ブランケール教育相はツイッターに、「共和国に仕える教師が卑劣な形で殺害された。これは共和国への攻撃だ」と投稿。「イスラム原理主義テロの非道に応えるには、私たちが揺るぎなく一致団結するしかない」と書いた。 https://twitter.com/jmblanquer/status/1317173219904937984 (英語記事 Terror inquiry after teacher beheaded near Paris )

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    【米大統領選2020】 期日前投票が記録的な人数に 4年前の4倍近く

    2020年10月17日 12:25 公開 11月3日の米大統領選投開票日を前に、アメリカ各地で記録的な人数が期日前投票を済ませている。各州の選挙管理委員会が相次ぎ報告している。 米フロリダ大学のマイケル・マクドナルド教授(政治学)たちが運営する選挙データサイト「U.S. Election Project」の集計によると、日本時間16日夜までに2330万人以上が期日前投票を、直接か郵送によって済ませた。 2016年大統領選の同時期には、期日前投票は約600万票に過ぎなかった。 この急増は、新型コロナウイルスのパンデミックに関係していると、複数の専門家が見ている。多くの有権者が、投票日当日の投票所の混雑を避けようとした結果とされている。 <関連記事> 【米大統領選2020】 どういう仕組みかなるべく簡単に解説 【米大統領選2020】 世論調査を追う どちらが有利か テキサス州は郵便投票が可能になる資格を厳しく制限しているものの、それでも13日に期日前投票の受付を開始した時点で、過去最高の投票数を記録した。 全国的な祝日だった12日には、ジョージア州の選挙管理委員会が州として新記録の12万6876人が投票を済ませたと発表した。 選挙結果に大きく影響する激戦州オハイオでは、これまでに230万人以上が郵便投票用の用紙を申請している。これは2016年の2倍だという。 共和、民主両党に党員登録している有権者の間で、期日前投票する人数に差が出ており、共和党員の倍以上の民主党員が期日前投票を済ませたという情報もある。早めに投票する民主党員の間では、特に女性や黒人が多くの割合を占めるという。 ただし、期日前投票が多いからといって、最終的に民主党が勝つと言えるわけではない。共和党支持者の多くは郵便投票は不正につながりやすいと警戒しており、たとえ期日前投票で民主党が優勢でも、投票日当日には共和党支持者がこぞって投票所を訪れると主張している。 ニューヨーク大学ロースクール・ブレナン正義センターの2017年の調査では、アメリカの選挙全般における不正投票の割合は0.00004%から0.0009%。 投票までに11時間行列 投票所の場所によっては期日前投票にも長蛇の列が続き、南部ジョージア州などでは11時間も並ぶ人が出ている。 同州アトランタのジョンタ・オースティンさんは、「ついにやった! みんなでこの11時間を一緒に過ごしたのは、名誉なことだった。投票しよう!」と動画をツイッターに投稿した。 https://twitter.com/johntalsr/status/1315774645061246976?s=21 期日前投票の初日には各地から同様の行列の写真や映像が、ソーシャルメディアに投稿された。 ジャーナリストのローランド・マーティン氏を初め大勢が、早朝から期日前投票のための大行列を見て、思わず涙が出たと書いている。 テキサス州ダラスの投票所を訪れたマーティン氏は、「投票開始から27分ですでに、大行列ができている」と気付き、泣けてしまったと動画を投稿。自分は、人種差別に抗議して今年夏に全米各地で流れた様々なプロテスト・ソングを聞きながら投票するつもりだと話した。 https://twitter.com/rolandsmartin/status/1315999639628324866?s=20 期日前投票をしたとインターネットで報告する有権者の多くは黒人で、自分たちの投票は公民権運動の延長にあると語っている。多くは、黒人男性ジョージ・フロイドさんが警官に取り押さえられ死亡したことで全米に広がった「Black Lives Matter(BLM、黒人の命も大切)」運動が、公民権運動を再燃させたとしている。 アメリカの黒人社会の間では、「Souls to polls(魂から投票へ)」というスローガンが繰り返しツイートされている。 歴史的に投票率の低い若者も、今年は例年より多く投票しているもよう。若者の投票率は、バラク・オバマ氏が当選した2008年以来の高水準になる見通しという。 米ニュースサイト「Axios」による最新調査では、大学生10人のうち4人が、もしトランプ大統領が再選されれば、抗議に参加するつもりだと答えた。10人に6人は、投票できるのにしない友人がいたら、非難するつもりだと答えた。 一方で、バイデン氏が当選したら抗議すると答えた学生は、3%にとどまった。 (英語記事 US election 2020: Early voting records smashed amid enthusiasm wave / US election 2020: World reaction to long queues of voters in US)

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    手洗いせっけん、一番効果があるのはどれ? 新型コロナウイルス

    2020年10月16日 17:00 公開 新型コロナウイルス対策として、小まめな手洗い(1回につき20秒以上)が推奨されるようになってから数カ月がたった。 しかし世の中にはさまざまなせっけんが存在する。一体どれが一番効果があるのだろうか。 美容ブロガーのミシェル・ウォン博士(化学専攻)が、あなたの肌に合ったせっけんの見つけ方や、子どもに手を洗わせるためのアドバイスなどを紹介する。

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    短期的なロックダウン「サーキットブレーカー」とは? 1分で解説

    定となっている。 どのような仕組みなのか、期間はどれくらいなのか、新型ウイルスとの戦いへの貢献は? BBCのローラ・フォスター保健担当編集委員が1分で解説する。 動画:ローラ・フォスター、テリー・サンダース、マッテア・ブバロ

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    【米大統領選2020】 2人別々の対話集会で違い鮮明、トランプ氏は陰謀論否定せず

    2020年10月16日 13:28 公開 ドナルド・トランプ米大統領の新型コロナウイルス感染がきっかけで中止になった2回目の大統領候補討論会に代わり、トランプ氏と野党・民主党のジョー・バイデン大統領候補は15日夜、それぞれ個別のタウンホール形式の対話集会に出席した。トランプ氏は「Qアノン」と呼ばれる陰謀論を否定せず、バイデン氏は連邦最高裁の定数を増やすかどうか言明しなかった。 トランプ氏のイベントはフロリダ州マイアミの屋外で開かれ、米NBCニュースが中継。バイデン氏は同じ時間にペンシルヴェニア州フィラデルフィアで有権者の質問に答え、米ABCニュースがこれを中継した。トランプ氏はマスク着用の是非や陰謀論などについて、司会者と激しく舌戦を展開。バイデン氏は新型コロナウイルス対策や税制、エネルギー対策、性的少数者の権利などについて、有権者や司会者の質問に穏やかに答えた。バイデン氏は、放送時間が終わっても参加者と対話を続けていた。 トランプ氏はサヴァナ・ガスリー司会者に、「QAnon(Qアノン)」と呼ばれるトランプ氏支持のオンライン陰謀論について、その内容を否定するか質問され、自分は何も知らないと答えた。 バイデン氏は、もし自分が当選したら連邦最高裁判事の定数を増やし、リベラルな判事を複数指名するのか質問され、明確に回答しなかった。 「Qアノン」の中心にあるのは根拠のない陰謀論で、「政財界とマスコミにエリートとして巣くう、悪魔崇拝の小児性加害者たちに対して、トランプ大統領は秘密の戦争を繰り広げている」というのが主要テーマ。この陰謀論をさまざまな形で吹聴する「信者」たちは、「トランプvs悪のエリート」という構造のこの戦いの結果、いずれヒラリー・クリントン氏など著名人が逮捕され処刑されることになると憶測を重ねている。 バイデン氏に対する最高裁判事の増員についての質問は、トランプ政権下で保守派判事が2人就任したことに加え、リベラル派の故ルース・ベイダー・ギンズバーグ判事の後任として保守派判事の指名・承認手続きが現在進行している事態を受けたもの。一部のリベラルや民主党支持者の間では、バイデン政権になったら現在の判事定員9人を増やして、保守・リベラルのバランスをリベラル有利に取り戻そうとする動きが出ている。 両候補はこの夜、米大統領候補討論会委員会(CPD)主催のタウンホール形式討論会に共に参加する予定だった。トランプ氏が新型コロナウイルスに感染したことを受け、CPDは遠隔のバーチャル形式で実施すると発表したが、トランプ氏がこれに反対。両候補が独自に集会を開くことにしたため、CPDは2回目の討論会の中止を発表した。 この日の討論会を司会する予定だった記者は同日、トランプ氏からの批判をきっかけとしたツイートをめぐり、自分のアカウントをハッキングされたと虚偽申告したことを認め、休職処分を受けた。 最後の大統領候補討論会は22日に予定されている。両候補ともこれには参加する意向を示しているが、バイデン氏は15日、トランプ氏が直前にウイルス検査を受けるよう求めると述べた。 <関連記事> 【米大統領選2020】 どういう仕組みかなるべく簡単に解説 【米大統領選2020】 世論調査を追う どちらが有利か 両候補の主張をファクトチェック 第1回大統領候補討論会 初の大統領選討論会、司会者やルール無視の激しい応酬 11月3日の投開票日へ向けて、すでに2000万人以上が期日前投票を済ませている。全国的な世論調査ではバイデン氏がリードを維持しているが、アメリカの大統領選では全国的な支持率よりも個別の激戦州の勝敗が大統領を決めることが多い。 Qアノンについてトランプ氏は NBC司会者のガスリー氏に、自分を支持する「Qアノン」を否定するかと尋ねられると、トランプ氏は「Qアノンについて自分は何も知らない」と答えた。 トランプ氏は8月18日の定例記者会見で「Qアノン」について意見を求められ、「この国を愛する人たちだと聞いた」、「おそらく僕のことが好きらしいというほかは、実際は何も知らないんだ」と答えていた。 ガスリー氏は質問に先立ちQアノンがどういう主張か説明したばかりだと問いただすと、トランプ氏は「君は説明したが、君が説明したからといって必ずしも事実とは限らない。こんなことを言うのは残念だが」と返した。 「私は(Qアノンについて)何も知らないが、小児性愛に強く反対していて、そのために猛烈に闘っているのは知っている」と、トランプ氏はさらに述べた。 トランプ氏はQアノンを否定する代わりに、「アンティファ」をしきりに攻撃した。「アンティファ」とは「反ファシズム」を掲げる、極左活動家を中心とした緩やかな結びつきの運動で、トランプ政権下の司法省はアメリカ各地でここ数カ月続く騒乱の責任は「アンティファ」にあるとしている。 トランプ氏は「それより自分が言っていることについて話そう。自分はアンティファと極左についてなら知っている。連中がどれだけ暴力的で残酷か。連中は、民主党が統治する都市を次々に燃やし尽くしている」と続けた。 2人の応酬は続き、ガスリー氏が「(Qアノンについて)知っているじゃないですか」と反論すると、トランプ氏は「知らない」と返した。 ガスリー氏はさらに、バラク・オバマ政権下で米海軍特殊部隊が過激派勢力アルカイダの指導者オサマ・ビン・ラディン容疑者をパキスタンで殺害したというのはでっちあげだとする陰謀論ツイートを、トランプ氏がリツイートしたことに言及。多くの共和党支持者や、作戦に参加した元兵士にも批判されたこのリツイートについて、なぜそんなことをしたのかと質問した。トランプ氏は「あれはただのリツイートだ。それを見た人が各自で判断すればいい」と反論した。 するとガスリー氏は、「あなたは大統領です。何でもかんでも好き勝手にリツイートしていい、誰かの頭のおかしいおじさんじゃないんですよ」と返した。 トランプ氏が「米疾病対策センター(CDC)はマスクを着ける人の85%が感染すると言っている」と述べると、ガスリー氏は「その報告の中身を知っていますが、そういう意味ではありません」と否定。トランプ氏は「自分はそう聞いた」と返した。CDCは同日、マスク着用が感染につながるという内容の報告ではないとツイートした。CDC報告は、たとえマスクを使用していても外食などで外した場合の感染リスクを指摘したものだった。 9月末に対面で行われた大統領候補討論会の日にウイルス検査を受けたのかと聞かれると、トランプ氏は「受けたかもしれないし、受けてないかもしれない」とはぐらかした。 もし負けた場合も選挙結果を受け入れ、平和的な権限移譲に応じるのかという質問には、トランプ氏は初めて応じると答えた。これまでは、自分が負けるとすればそれは不正選挙だからだとして、平和的に権限を移譲するか言明していなかった。この日のトランプ氏は初めて、「応じるかと聞かれれば、答えは『イエス』だ。そうする。ただし、正直な選挙であって欲しいし、誰もがそうだ」と述べた。その上で、「自分の名前が書かれた投票用紙が何千枚もゴミ箱に捨てられているのを見ると、嬉しくない」と、不正投票の懸念を繰り返した。 連邦選挙管理委員会は、広範な不正投票が起きていると示す証拠はないとしている。ニューヨーク大学ロースクール・ブレナン正義センターの2017年の調査では、アメリカの選挙全般における不正投票の割合は0.00004%から0.0009%という。 最高裁の増員についてバイデン氏は ABCニュースが中継した対話集会では有権者がバイデン氏に、連邦最高裁の判事増員を指示するのか質問した。定員9人の最高裁は現在、1人欠員で5対3で保守派が優勢。上院司法委員会が現在、指名承認公聴会を開いている保守派のエイミー・コーニー・バレット判事が就任すれば、6対3で保守派が圧倒的に優勢となる。最高裁判事の任期は終身。 このためリベラルの間では、バイデン政権になった場合に判事の定数を増やし、リベラル派の判事を増やすという案が取りざたされている。 判事増員を支持するかという質問に、バイデン氏はこのところ、確答を避けている。このため保守派は、バイデン氏が三権のひとつの司法の構成に介入するつもりだと強く反発している。 この夜のバイデン氏はまず、「自分は判事増員のファンではない」と答えた。 司会したジョージ・ステファノポロス氏がさらに、もしも共和党が多数を占める上院がこのままバレット判事を承認した場合、定数を増やすつもりはないか問いただすと、「その先どうなるか検討することはあり得る」と答えた。 ステファノポロス氏はこの件についてバイデン氏の考えを有権者は知る権利があると思うか、さらに質問。するとバイデン氏は、「(有権者は)私の意見を知る権利があるし、投票するまでに知る権利がある」、「今の事態がどうなるかによっては」と答えた。これは、バレット判事の就任がそれまでに決まった場合を意味すると思われる。 トランプ氏が重要テーマにしている「法と秩序」については、「警官が増えると犯罪が減ると思うか」と司会者が質問。 バイデン氏は、「地域の防犯活動に取り組むなら、そう思う」と答えた。 さらに、警官が攻撃された場合は、事態の沈静化を優先するべきだとして、「つまり、誰かが自分に向かってくる状況で、すぐさま相手を射殺するつもりで発砲するのではなく、相手の脚を狙って撃つべきだ」とバイデン氏は述べた。 新型ウイルス対策については、ワクチンの接種が広く可能になった場合、その接種を義務化するかと質問されると、バイデン氏は「どういうワクチンで、いつ使えるようになり、どうやって配布されるかによる」と確答を避けた。 (英語記事 US election: Trump declines to disavow QAnon conspiracy theory)

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    12歳少年、6900万年前の恐竜の化石を発見 カナダ

    ラシュキンさんとよく歩いているというネイサンさんは、最初に骨を見たときは「完全に言葉を失いました」とBBCに語った。 「興奮すべきだったと思うけど、そういう気持ちにすらなりませんでした」 「恐竜を実際に発見したことに、ものすごい衝撃を受けたんです」 1年前の破片きっかけに 今回の発見の元となったのは、1年前に同じ場所で、ラシュキンさん親子が小さな化石の破片を見つけたことだった。 父ディオンさんは、上にある岩から落ちたものだと推察。ネイサンさんは今夏、調査の実施を決めた。 ネイサンさんと現地を再訪したディオンさんは、「父さん、こっちに来て!」というネイサンさんの声の調子から、大発見を予感したという。 「それらはまるで、石でできた骨のようでした。絶対に骨だと思いました」 「大腿(だいたい)骨の末端のように見えました。骨独特の外見をしていて、地面からはっきり出ていました」とディオンさんは振り返った。 化石が法律で保護されているのを知っていたネイサンさんは、家に戻ってロイヤル・ティレル古生物学博物館にウェブサイトから連絡。発見場所の写真とGPSの座標を送り、同博物館が今回の発掘に当たった。 発掘の結果、ハドロサウルスの骨だとわかったことについてネイサンさんは、「ほとんどの子どもがそうだと思うけど、僕も一番好きな恐竜はティラノサウルスでした」と話した。 「でもこの発見で、間違いなくハドロサウルスが一番のお気に入りになりました」 (英語記事 Boy, 12, discovers rare dinosaur skeleton)

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    フランス、1日の新規感染者が3万人突破 週末から夜間外出禁止

    2020年10月16日 13:02 公開 フランスでは15日、新型コロナウイルスの新規感染が3万621件報告された。前日の2万2591件から大きく増加した。フランスをはじめとする欧州各国は流行の第2波に見舞われている。 フランスでは急激な感染拡大を受け、17日から首都パリなど9都市で夜間の外出が禁止されることになっている。 イギリスではロンドンをはじめとするイングランド各地で、COVID-19の警戒レベルが引き上げられる見通し。17日からはロンドンで、屋内での集会が禁止される。 イタリアやポーランド、ドイツなどでもこの日、春に大規模な検査が可能になって以降で1日の新規感染者が最多を記録した。 ロシアでは1日の死者数が、流行開始以降で最も多い286人となった。 世界保健機関(WHO)も、人命を守るためには厳しい制限が「絶対に必要だ」と指摘。特に欧州では1日の死者数が全体で1000人を超えており、対策を「強化」する必要があると警告している。 <関連記事> フランス、パリなど9都市に夜間外出禁止令 新型ウイルス第2波が加速 欧州各国が感染対策を強化 新型ウイルスの再拡大受け 新型コロナウイルス 地図と数字で見るパンデミック フランス政府は14日、パリのほか、マルセイユやリヨンなど合わせて9都市に夜間外出禁止令を発令した。これらの都市では17日から少なくとも4週間、相応の理由がない限り、午後9時から翌午前6時まで外出が制限される。 外出禁止を破ると135ユーロ(約1万7000円)の罰金が科せられるが、仕事や病院、薬局への行き来などは許可されるという。 エマニュエル・マクロン大統領は、感染者の1日当たりの純増数を3000人まで減らしたいとしている。 またジャン・キャステックス首相によると、外出禁止を徹底させるために警官が配備されるという。 一方でフランス政府は、医療機器不足やパンデミック対策の遅れなどで批判されている。フランスの警察当局は15日、パンデミック対策をめぐる捜査の一環で、政府や保健当局の高官の自宅を家宅捜索した。 欧州の現在の状況は? WHOのハンス・クルーゲ欧州地域事務局長によると、欧州の新型コロナウイルスによる死者数は3~4月に比べて5分の1以下となっている。 ここ数週間で感染者が増えている理由の一つとしてクルーゲ氏は、若年層が検査で陽性と判明しているからだと説明。若年層は高齢者よりも致死率が低いため、全体の死亡率も低くなっていると述べた。 しかし、欧州の今後の見通しは「楽観的ではない」という。 クルーゲ氏は、各国政府が制限を緩和すれば、2021年1月には1日の死者が今年4月の4~5倍まで膨れ上がる可能性があると警告した。 しかし人口の95%がマスクを着用し、他人と距離を取る対策を守れば、来年2月までに28万1000人が死を避けられると予測している。 また、外出制限などを敷く場合はメンタルヘルス(心の健康)や家庭内暴力(DV)への配慮をすること、できるだけ学校は閉鎖しないことなどを訴えた。 欧州連合(EU)の欧州委員会も、感染拡大に向けた準備をするよう各国に呼びかけている。接触者の追跡システムや、将来的なワクチンの供給網についても、助言した。 ウルズラ・フォン・デア・ライエン欧州委員長は15日、スタッフが検査で陽性と判明したため、EU首脳会議を退席した。フォン・デア・ライエン氏自身は陰性だったものの、「念のため」自主隔離を開始するとしている。 欧州では8月から9月にかけて感染者が再び増加し始め、ここ数週間で流行が加速している。 特に感染率の高いチェコでは、10月だけで感染者が2倍に増え、13万9290人となっている。 欧州各国で新たな制限 ポーランドでは15日から、首都モスクワを含む感染の危険が高い地域で学校とジムが閉鎖された イタリアでは、新規感染者が大規模検査の開始以降、最多を記録。ナポリのある南部カンパニア州では、学校が2週間閉鎖されることになった チェコではすでに飲食店や学校が閉鎖されている。政府は新型コロナウイルス専門病院を設置すると発表するとともに、国外で働く医師に帰国を呼びかけている ドイツでは、人口1000人当たり50人以上の感染者がいる地域では、飲食店の営業が午後11時までに制限される。15日には新規感染が6638件報告され、パンデミック以降で最多となった ポルトガル政府は15日から、6人以上の集会を禁止した。結婚式や洗礼式には50人まで参加可能だが、大学でのパーティーは禁止される スペイン北東部の人口750万人のカタルーニャ自治州では、15日から15日間、バーやレストランの営業がテイクアウトのみに制限される。ジムや文化施設では定員の50%まで、その他の店舗やショッピングセンターでは30%までに収容人数が制限される オランダでは14日以降、全てのバーやレストラン、カフェなどの営業がテイクアウトのみに制限された。また、家に招待できる人数が1日3人までとなった ロシアの首都モスクワでは移動制限が実施されている。週明け19日からは中学・高校が閉鎖される (英語記事 New Covid cases in France jump to more than 30,000 )

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    ハッキング虚偽申告の米ベテラン記者に休職処分 中止の2回目討論会を司会予定

    2020年10月16日 11:06 公開 米政治専門ケーブルチャンネル「C-SPAN」は15日、政治編集長が自分のツイッターアカウントがハッキングされたと虚偽申告したことを認めたため、休職処分にした。スティーヴ・スカリー編集長は、同日夜に予定されていたものの中止になった2回目の大統領候補討論会で司会をするはずだった。 ドナルド・トランプ米大統領と野党・民主党のジョー・バイデン大統領候補は同日、タウンホール形式の討論会に参加する予定だった。トランプ氏が新型コロナウイルスに感染したことを受け、米大統領候補討論会委員会(CPD)はバーチャル形式で実施すると発表したが、トランプ氏がこれに反対。両候補が独自に集会を開くことにしたため、CPDは2回目の討論会の中止を発表した。 この2回目の討論会で司会を務める予定だったスカリー氏は、トランプ政権の元広報部長で最近はトランプ氏を厳しく批判しているアンソニー・スカラムーチ氏に、ツイッター上で助言を求めたように見えていた。このやりとりが批判されると、スカリー氏は自分のアカウントがハッキングされたのだと弁明していた。 しかし、スカリー氏は15日、ハッキングされた事実はないと認めて謝罪。自分が司会をすることにトランプ大統領を始め大勢がツイッター上で自分を「たえまなく批判していた」ことに「いらだった」せいで、スカラムーチ氏に宛てて「@Scaramucci  トランプに返事すべきだろうか」とコメントしてしまったのだと説明した。 「翌朝になってこのツイートが、新しい物議を醸してしまったのに気付き、自分のツイッター・アカウントがハッキングされたと、虚偽の主張をしてしまった」とスカリー氏は認め、自分は2つの「判断ミス」を犯したと謝罪した。 このやりとりに先立ち、トランプ氏はスカリー氏を「Never Trumper(決してトランプを認めない共和党員)」と呼んで罵倒していた。 C-SPANがスカリー氏の処分を発表して間もなく、トランプ氏は自分の「直感」が正しかったとツイート。 「またしても自分が正しかった! スティーヴ・スカリーがたった今、自分のツイッターがハッキングされたというのはうそだと認めた」と書き、2回目の討論会は「仕組まれていた」という従来の主張を繰り返した。 C-SPANは声明で、スカリー記者が14日の時点でうそを認めていたと説明。「この知らせをとても悲しく思うし、その行動を支持しない」としつつ、「この出来事からしばらくたてば、引き続きC-SPANに貢献を続けられることと信じる」と述べた。 スカリー記者は30年近くC-SPANの大統領選報道を取りまとめ、バランスの取れた報道姿勢に定評がある。復帰の予定は不明だが、11月3日の開票報道には出演しないものとみられる。 (英語記事 Top US journalist suspended after false Twitter hacking claims)

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    タイで数万人の反政府デモ 集会禁止の翌日に

    政権の退陣や、憲法の改正、政府に批判的な人への弾圧の中止を求めている。 <分析>ジョナサン・ヘッド、BBCニュース 抗議デモ指導者らの逮捕や、集会や表現の自由の制限強化を知り、驚くタイ国民はほとんどいない。それよりも、過去に繰り返されたような流血の事態に今回はならなかったと、そこに胸をなでおろしている人さえいるだろう。 アノン・ナンパ弁護士がその穏やかそうな外見とは裏腹に、王室について率直な協議を求めたのは8月3日のことだった。あの時には、なんて大胆なことをするのか国中が仰天した。国民が一斉に息を飲む音が聞こえたかのようだった。学生リーダーのパヌサヤ・シチジラワタナクル氏が、王室改革をめぐる10項目の要求を大学の演壇で読み上げた時には、国中が報復を覚悟した。憲法が国王を崇拝対象に定めているタイでは、この行為は冒瀆(ぼうとく)とほぼ同じだった。 しかし、報復はなかった。経済の悪化やスキャンダルの続発に直面している政府は、国民の怒りをさらに強めるような行動に出るのをためらったとみられる。 だが、王室をあざける大規模デモが長期間続く事態は看過できなかった。国王が帰国している現在はなおさらだ。 デモ指導者が拘束され、集会が禁止されたことで、抗議運動を継続するのは難しくなるだろう。当局は今後、抗議運動を資金面で応援していた人を狙い撃ちする可能性がある。 それでも、王室についての発言をなかったことにはできない。タブーは破られた。熱心な王室支持者を除き、年齢や住む地域を問わず大勢が、タイの構造改革には王室改革も必要だとする学生リーダーらに賛同している。 抗議デモの再開は、時間の問題でしかない。 (英語記事 Thai protesters take to streets again in defiance )

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    【米大統領選2020】 アメリカでは黒人の投票権は抑圧されている?

    るまでの障壁の存在は、アメリカ型の民主主義を危うくしているのだろうか? アフリカで選挙を取材してきたBBCのラリー・マドウォ特派員が、ジョージア州を取材した。

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    修理サービスの男性を家に入れるのは不安……韓国で誕生した女性だけの修理会社

    2020年10月15日 15:11 公開 韓国では、暴力犯罪の被害者の9割が女性とだという統計がある。近年は特に、家宅侵入事件が相次いでいるという。 こうした中、自宅の修理が必要になったとき、見知らぬ男性を家に入れるのが不安だという女性のために、女性スタッフだけの修理会社を立ち上げた人物がいる。 制作:ヒョジュン・キム、ジュリー・ユン、撮影:ジュリー・ユン、編集:ケヴィン・キム、ララ・オウエン

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    フランス、パリなど9都市に夜間外出禁止令 新型ウイルス第2波が加速

    2020年10月15日 13:12 公開 フランスのエマニュエル・マクロン大統領は14日、新型コロナウイルスの流行拡大を受け、パリなど9都市に夜間外出禁止令を発布した。これらの都市では17日から少なくとも4週間、午後9時から翌午前6時まで外出が制限される。 テレビで放映されたインタビューでマクロン大統領は、公衆衛生の緊急事態も宣言した。今回の制限で経済的な打撃を受ける企業には、政府から補助金が支払われる。 この日はドイツでも、感染リスクの高い地域で、バーやレストランなどの閉店時間が前倒しされた。 ドイツでは4月以降で初めて、1日の新規感染報告が5000件を超えた。アンゲラ・メルケル首相の発表によると、人口1000人当たり50人以上の感染者がいる地域では、飲食店の営業が午後11時までに制限される。 私的な集まりも、2世帯10人までに制限された。 <関連記事> 欧州各国が感染対策を強化 新型ウイルスの再拡大受け イタリア、自宅以外でのマスク着用を全国で義務化 新型ウイルス再感染の米男性、1回目より「病状悪化」=米研究チーム フランスで夜間外出禁止が発令されたのは、パリとその周辺のほか、マルセイユ、リヨン、リール、サン=テティエンヌ、ルーアン、トゥールーズ、グルノーブル、モンペリエの各都市。 全体で2200万人に影響が出る見込み。期間は4週間とされているが、状況によっては6週間に延長される可能性もあるという。 この期間中、午後9時から翌午前6時まで、レストランなどの飲食店や他世帯を訪ねることが禁じられる。また、夜間に家を出るには相当の理由が必要になる。 マクロン大統領は、外出禁止を国民にお願いするのは「厳しい」ことだと理解していると話した。 外出禁止を破ると135ユーロ(約1万7000円)の罰金が科せられる。一方、重要な案件での外出は許可される。 また学校は授業が続けられ、日中であれば他地域への移動も可能だ。 これとは別に、個人宅に6人以上が集まることも禁止される。しかし大家族は例外だとマクロン大統領は説明した。 マクロン大統領は、2度目の全国的なロックダウンは「過剰な措置だ」と述べた。 「今晩、私が皆さんにお伝えしたいのは、皆さん一人ひとりが、私たちがお互いに、対策を考える必要があるということ。共にこの危機を乗り越よう」 フランスの現在の状況は? 同国では14日、新たに2万2951件の新規感染が報告された。1日に2万件を超えるのは、過去6日間で3回目となる。 これについてマクロン氏は「動かなければいけない。ウイルスの感染拡大にブレーキをかけなければならない」と話した。 また、ウイルスはパーティーや「祝いの席」などで広がっていると説明。今は「宴会」を開いている時ではないと述べた。 マクロン大統領は、1日当たりの感染者を3000人まで減らしたいとしている。 マクロン氏はさらに、今回の流行はフランス全土に広がっており、春の第1波とは違うものだと指摘した。 フランスはこの春に全国的なロックダウンを敷き、第1波を抑制した。 その後、経済を立て直すために夏の間はバーやレストランの営業を再開させ、外国人観光客も受け入れた。学校も再開し、大学では秋から対面での授業が行われるようになった。 しかし8月以降、新規感染報告は増え始めており、ここ数週間で急加速した。 COVID-19による入院患者も、6月以降で初めて9100人を超えている。 フランスではこれまでに3万3000人が新型ウイルスで亡くなっており、世界で9番目に多い。 欧州のその他の国では? 欧州には新型ウイルス流行の第2波が訪れており、各国政府が新たな制限を次々と発表している。 オランダでは一部地域でロックダウンが始まり、カフェやレストランが休業している スペイン北東部の人口750万人のカタルーニャ自治州では、15日から15日間、バーやレストランの営業がテイクアウトのみに制限される。ジムや文化施設では定員の50%まで、その他の店舗やショッピングセンターでは30%までに収容人数が制限される チェコでは一部地域で13日から3週間のロックダウンが始まり、飲食店や学校が閉鎖されている。同国では過去2週間にわたって人口10万人当たりの感染者が581.3人と、欧州で最も感染率が高い状態が続いている アイルランドでは15日夜から、他世帯の訪問が禁止される。ただし、育児支援などは除外となる ポルトガル政府は15日から、6人以上の集会を禁止した。結婚式や洗礼式には50人まで参加可能だが、大学でのパーティーは禁止される イタリアでは14日、1日の新規感染が7332件と、大規模検査が始まって以降で最多を記録した ポーランドでは14日、1日当たりの死者が116人と過去最多を更新。感染者も6526人とこれまでで最も多かった ベルギー政府は、現在の感染状況が続けば11月半ばには国内の集中治療室全2000床が満杯になると警告している (英語記事 France orders curfew in nine cities to battle virus)

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    黒人男性に「脅された」と通報の女性、2度電話していた=NY検察

    2020年10月15日 12:32 公開 米ニューヨークのセントラルパークで黒人男性に脅されたと虚偽の通報をしたとして7月に訴追された、白人のエイミー・クーパー被告(41)が当時、2度にわたって通報していたことが明らかになった。検察が14日に公表した。 クーパー被告は14日、ニューヨーク・マンハッタンの刑事裁判所での公判にリモートで臨んだ。 マンハッタン地区検事のサイラス・ヴァンス氏は14日の声明で、「我々は虚偽の人種差別的な911番通報(日本の110番通報に相当)をする人々に責任を負わせる」と述べた。 クーパー被告は罪状認否を行わなかった。 虚偽通報で有罪となれば、最大で禁錮1年の刑が言い渡される可能性がある。 2度目の通報 検察はこれまで明らかになっていなかった2度目の通報について詳細を公表。クーパー被告は、黒人男性クリスチャン・クーパー氏(57、被告とは血縁関係がない)が「暴行しようとしてきた」などと繰り返し訴えたという。 「エイミー・クーパーは、これまで明らかになっていなかった2度目の911への通報で、黒人男性が暴行しようとしてきたと嘘の主張をし、人種差別な犯罪行為を行った」と、ヴァンス検事は述べた。 「幸いにも、(エイミー・)クーパーのでっち上げで警察が出動した際、死傷した人は誰もいなかった」 <関連記事> 黒人男性に「脅された」と通報の女性、虚偽罪で訴追 米NY 犬をつなぐよう黒人男性に言われた女性、通報して解雇 米NY 何があったのか クーパー被告は5月25日、セントラルパークを飼い犬にリードを付けずに歩いていたところ、クリスチャン・クーパー氏から声をかけられた。この時2人がいたのは、犬に常にリードをつけるよう規制された「ランブル」と呼ばれるエリア内だった。 クリスチャン氏はニューヨークのバードウォッチング・コミュニティで著名な人物で、鳥を怖がらせないよう、被告に犬にリードを付けるよう頼んだ。しかし被告が拒否したため、やりとりを撮影した。 クリスチャン氏によると、被告を説得するために犬におやつを与えたという。 すると、クーパー被告はその場で、「私はランブルにいる」、「男が、アフリカ系アメリカ人がいて、自転車用のヘルメットを持って私のことを撮影している。私と犬を脅している」、「ランブルで男に脅されているからすぐに警官を出動させてください!」と通報した。 動画には、クーパー被告がクリスチャン氏に対し、「アフリカ系アメリカ人の男が私の命を脅かしている」と警察に通報すると脅す様子や、被告が犬の首輪を引っ張り上げ、犬の前足が宙に浮いて首が絞まっているような様子が映っていた。 この動画は拡散され、人種差別的だとの声や、動物虐待ではないかとの非難の声が上がった。 翌日、被告は勤務先の投資会社から「人種差別」を理由に解雇され、犬は保護施設に保護された。 その後、クーパー被告は公に謝罪した。 クリスチャン氏のきょうだいのメロディ・クーパー氏は、「常に犬をリードにつないでおかなければならないと明確に表記されているニューヨーク・セントラルパーク内の有名なエリアで、犬にリードをつけずに散歩している人がいると、私のきょうだい(熱心なバードウォッチャー)のような人が丁寧にお願いすることになる」とツイートした。 https://twitter.com/melodyMcooper/status/1264965252866641920 クーパー被告は駆けつけた警官に対し、クリスチャン氏と身体的接触はなかったと認めた。 クリスチャン氏は14日、「警察の取り締まりを改善し、あの事件で目の当たりにしたような制度的人種差別に対処することに引き続き」注力していくと米CNNに述べた。 この事件と同じ日には、米ミネソタ州ミネアポリスで武器を持たないアフリカ系アメリカ人ジョージ・フロイドさんが白人警官に首を圧迫されて死亡しており、アメリカ各地や世界中での人種差別に抗議するデモに発展した。 (英語記事 Central Park woman made 'second racist call')

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    タイ、緊急命令で4人超の集会を禁止 機動隊が反政府デモ排除

    2020年10月15日 12:15 公開 タイ政府は15日、首都バンコクで続く反政府デモに対抗する緊急命令を発し、4人を超える集会を禁じるなどした。その後まもなく、機動隊がデモ参加者らの排除に乗り出した。 警察当局は国営テレビで命令を発表。「多くの集団がバンコクで違法な公の集会を呼びかけ、誘発し、実行している」、「(デモ参加者らは)混乱と政情不安を扇動した」などとした。 また、「平和と秩序を保つ」ため緊急措置が必要だと述べた。 緊急措置は現地時間15日午前4時(日本時間同6時)に実施された。まもなく、機動隊が首相府周辺からデモ参加者らを排除した。数百人の警官らが出動している。 ロイター通信によると、参加者の一部はバリケードを作って抵抗を試みたが、機動隊に破られた。 弁護士の人権団体は、デモ指導者3人が逮捕されたと述べた。警察当局は逮捕に関してコメントを出していない。 最近の動き 学生らが主導して7月に始まったデモは、国王の権限の制限やプラユット・チャンオチャ首相の辞任を求めている。参加者は増え続けており、長年タイを支配してきた層にとっては困難な事態となっている。 先週土曜日(10日)のバンコクでのデモには、当局の発表で1万8000人が参加。近年で最大規模となった。多くの参加者が翌日もそのままとどまり、当局に排除された。 14日には、デモ参加者らは首相府近くに集まり、マハ・ワチラロンコン国王の車列に向かって抗議を表明。警官隊に押し戻されながら、デモのシンボルとなった3本指を立てるサインを見せた。 タイでは王室改革はデリケートな問題だ。王室に対する批判は、長期間刑務所に収監される刑罰の対象となっている。 緊急命令の内容 緊急命令は、集会を4人までとしたほか、メディアを規制。「恐怖を生み出したり、意図的に情報をゆがめて国の安全や平和、秩序に影響を及ぼす誤解を招いたりするようなニュースやオンライン情報などの公表」を禁止した。 ロイター通信によると、当局が「指定するいかなる場所」からも、人々を排除できることも認めているという。 反政府デモの背景 タイでは政情不安や抗議行動は珍しくないが、裁判所が結成まもない民主派の野党政党・新未来党(FFP)の解散を命じたことを受け、今年2月に新たな運動が始まった。 新未来党は特に若者の支持を集めており、2019年3月の議会選挙では3番目に得票が多い政党となった。この選挙では政権を握っていた軍事政権が勝利した。 反政府デモは、6月に著名な民主活動家ワンチャラーム・サタシット氏がカンボジアで行方不明になったことで再燃した。同氏は2014年の軍事クーデター以降、カンボジアに逃れていた。 デモ参加者らは、タイ政府がサタシット氏の拉致を計画したと批判。一方、政府や警察はこれを否定している。7月以降、学生を主体としたデモが続いている。 参加者らは、軍事クーデターで権力を掌握したプラユット政権の退陣や、憲法の改正、政府に批判的な人への弾圧の中止を求めている。 (英語記事 Thai PM declares emergency decree over protests)

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    瀬戸大也選手、不倫問題で日本水泳連盟が活動停止処分

    2020年10月15日 10:54 公開 日本水泳連盟は13日、東京オリンピックの競泳男子日本代表に内定している瀬戸大也選手(26)に対し、不倫問題を理由に、年内の活動停止などの処分を科した。瀬戸選手は世界選手権で通算4つのメダルを獲得している。 日本水泳連盟は、瀬戸選手がスポーツマンシップに違反し、連盟の名誉を著しく傷つけたとした。 これにより、瀬戸選手は日本水連の公式大会への出場や強化合宿、海外遠征への参加ができなくなる。2020年下半期のスポーツ振興基金助成金の推薦も停止される。 瀬戸選手は、2019年世界選手権の男子200メートル個人メドレーと400メートル個人メドレーで2冠を達成。東京五輪代表に内定していた。一部メディアで不倫問題が報じられると、それを認め、五輪競泳選手団主将を辞退した。 2021年に延期された東京五輪の代表内定は維持される。 瀬戸選手は2016年リオ五輪で、400メートル個人メドレーで銅メダルを獲得した。 マネジメント会社は13日、ホームページ上に瀬戸選手の謝罪文を掲載。 瀬戸選手は、「私にとってのお詫びはこれからも水泳で努力していくことだと考えています。私の無責任な行動で深く傷つけてしまった家族からの信頼を回復し、家族からも皆様からもスイマーとして再び認めていただけるよう、一からやり直す覚悟で真摯に水泳に向き合っていきたいと思います」などと表明した。 (英語記事 Japan's Seto suspended over affair)

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    トランプ氏息子も感染、その後陰性に メラニア夫人が公表

    2020年10月15日 9:59 公開 アメリカのドナルド・トランプ大統領(74)の息子バロンさん(14)が新型コロナウイルスに感染していたことが14日、明らかになった。バロンさんはその後のウイルス検査で陰性と判定されたという。メラニア大統領夫人(50)が公表した。 メラニア夫人は14日、「My Personal Experience with Covid-19」(私の個人的なCOVID-19体験)と題したエッセイをホワイトハウスのウェブサイトで公表。その中で、自身とトランプ大統領の感染が判明した後、息子がウイルス検査で陽性と判定されていたと明かした。 息子の陽性が分かり「不安が現実になった」と思ったと述べた。 ただ、「幸運にも息子は丈夫なティーンエイジャーなので、症状は現れなかった」とした。 トランプ大統領は14日、選挙活動のためアイオワ州へ移動する際に記者団の質問に応じ、バロンさんの体調は「良好」だと明かした。 <関連記事> トランプ大統領と平均的アメリカ人、受けられる新型ウイルス治療はどう違う? 【米大統領選2020】 トランプ氏、フロリダで支持者集会 「みんなにキスする」 トランプ氏、執務に復帰 陽性判定から1週間たたずに メラニア夫人の公表内容 メラニア夫人は、自身とトランプ大統領の陽性が判明した時のことを、「当然、私の頭の中にすぐに息子のことが浮かんだ」と振り返った。 直後のウイルス検査ではバロンさんは陰性と判定され、「大いにほっとした」ものの、後に陽性になるのではと不安だったという。「息子が再検査で陽性と判定され、私の不安が現実になった」。バロンさんに症状はなかったという。 「ある意味、3人が同時期に感染したことで、互いの世話をしたり、一緒に過ごしたりできたのは嬉しかった」 メラニア夫人は自身の感染が分かった時のことも振り返った。体の痛みや咳、倦怠(けんたい)感などに襲われ、「症状の急激な変化」を体験したと述べた。 そして、「治療の面では、ビタミンや健康的な食品を選ぶようにし、より自然な方法を選んだ」とつづった。 回復期間中に「1番インパクトがあった」のは、「家族や友情、仕事、そしてありのままの自分に忠実であり続けることなど、多くのことについて考える機会」があったことだとした。 メラニア夫人はできるだけ早く職務を再開させる方針だという。 トランプ氏は選挙活動を再開 感染が判明後、メラニア夫人はホワイトハウス内にとどまったが、トランプ大統領はワシントン近郊のウォルター・リード米軍医療センターに3日間入院。ステロイド剤「デキサメタゾン」や抗ウイルス薬「レムデシビル」、モノクローナル抗体など多数の薬物治療を受けた。 12日にはフロリダ州サンフォードで支持者集会を開き、選挙活動に復帰。支持者を前に「今は免疫がついているらしい」、「本当に力がみなぎっている気がする」などと話した。 トランプ氏の主治医は11日、トランプ氏には他の人を感染させるリスクはないと述べた。 トランプ氏が再選を狙う11月3日の米大統領戦までは残り3週間を切っている。 ホワイトハウス関係者が相次いで感染 9月26日にホワイトハウスで行われた最高裁判事候補の指名式典が、ホワイトハウス関係者の間での感染拡大につながったとみられている。 この式典に出席していたトランプ氏の元上級顧問のケリーアン・コンウェイ氏や、マイク・リー上院議員(共和党、ユタ州)やトム・ティリス上院議員(共和党、ノースカロライナ州)も陽性と診断された。 トランプ大統領夫妻は2日未明、新型ウイルス検査で陽性と判定されたと明らかにした。トランプ氏は治療のため一時入院したが、現在は回復している。 夫妻が感染を公表してから数時間後、メラニア夫人の首席補佐官ステファニー・グリシャム氏はバロンさんがウイルス検査で陰性だったと発表していた。 米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、アメリカではこれまでに790万人以上が新型ウイルスに感染し、21万6597人が死亡している(日本時間15日午前時点)。 (英語記事 Trump's son Barron had Covid-19, says first lady)

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    インフルエンザの予防接種、この冬は受けるべき?

    えるとしている。 でも、どうやって? 予防接種でどうやって医療従事者や周りの人を救えるのだろうか。 BBCのローラ・フォスター健康担当記者が説明する。 ビデオ製作:ローラ・フォスター、マッテア・ブバロ、テリー・サンダース

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    北朝鮮の「武器取引」に潜入 ドキュメンタリー「ザ・モウル」

    2020年10月14日 14:21 公開 北朝鮮が国際的な制裁を逃れ、武器の取引をしていることを明らかにしたとするドキュメンタリーが発表された。 タイトルは「ザ・モウル」(The Mole=モグラ、スパイ)。 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)政権の職員らをだまし、偽の武器取引を契約したとする模様などを映し出している。

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    アルメニアとアゼルバイジャンの紛争、攻撃された双方の市民の思い

    すと述べている一方、アルメニアは、この土地は歴史的に何世紀もアルメニアのものだったと主張している。 BBCのオルラ・グエリン特派員とスティーヴ・ローゼンバーグ特派員が、苦悩と愛国心に揺れる両国の市民を取材した。 アゼルバイジャン ――オルラ・グエリン特派員、BBCニュース アゼルバイジャン第2の都市ガンジャ。朝の太陽に包まれているその並木道にはガラスが飛び散っていた。道沿いの集合住宅は、缶詰めを開けたように中が丸見えになっていた。 ガンジャはナゴルノ・カラバフ地域の戦線から100キロ離れている。しかし一時停戦の1日目だった11日、その距離は決して遠くはなかった。 アゼルバイジャンは、アルメニアがガンジャの住宅街に弾道ミサイルを撃ち込んだと非難している。アルメニアも、アゼルバイジャン政府が民間人を爆撃したと批判している。 私たちはガンジャで、60歳のヌシャベ・ハイデロヴァさんと出会った。頭にスカーフを巻き、寝巻きにカーディガンを羽織り、スリッパを履いた姿だった。ハイデロヴァさんの腕はショックで震えていた。 「着の身着のままで逃げてきました。命からがらです。ひどかった」 私たちはがれきの中を歩いて、破壊されたハイデロヴァさんの家を訪ね、ハイデロヴァさんの孫たちが寝ていたというベッドルームに案内された。孫たちは軽傷で済んだという。 しかしアゼルバイジャンとアルメニアの双方で、こうした若い世代が数十年にわたる紛争で傷つけられている。時々、両国は鏡映しになっているように思うことがある。 「アルメニア人は平和的に去るべきです」とハイデロヴァさんは言った。 「戦争は望んでいない。ただ祖国の地を解放してほしいだけです」 アゼルバイジャンの人々は、ナゴルノ・カラバフ地域を失われた領土だと思っている。これは信仰としても、入念に準備された国家の物語としても浸透しており、国際社会の支持も得ている。 イフティヤル・ラスロフさん(22)は、ナゴルノ・カラバフ地域に足を踏み入れたことはない。しかしきれいにひげを剃り、男性アイドルのようないでたちのこの青年も、同地域を取り戻すために死ぬ覚悟をしている。私たちがアゼルバイジャンの首都バクーで出会ったとき、ラスロフさんは兵役に志願したところだった。 ラスロフさんは熱心な口調で、「国のため、祖国の地のために、心血を注いで戦うつもりです」と話した。 「父と母、そして祖父はかつてあの地域に住んでいました。今も、きょうだいが戦っています」 ラスロフさんが住む荒れ果てた住宅街には、1990年代前半にナゴルノ・カラバフ地域の戦火から逃れてきた家族が多く住んでいる。失われた土地、残虐な行為、アルメニアに対する歴史的な憎悪……。そういった人々の記憶と共に育ってきた。その記憶はここの住民の多くに深く根付いている。 「カラバフはアゼルバイジャンです」とラスロフさんは話す。 「アルメニア人がやって来て、私たちの国にたくさんのひどいことをした。もちろん、私自身はそれを見ていないけど、話は聞いています」 ラスロフさんはまた、アゼルバイジャンのイルハム・アリエフ大統領が言うことには何でも賛成すると言った。アゼルバイジャンは非常に統制された国家で、アリエフ氏は世襲で大統領となった。こうした国では、ラスロフさんのようなことを言う人はたくさんいる。 私たちが話していると、はげかかった快活な男性が退役軍人の身分証を見せにやってきた。ラスロフさんの隣人のアセフ・ハクヴェルディエフさんは、前回の戦闘に参加したという。 「私は51歳です。国のために死ぬ準備はできています」 「息子も戦いに送り出して、今は国境付近で戦っています。家族が死んでも、全員が死んでも、祖国の土地は1ミリも渡すつもりはありません」 戦線に近いタルタルの街でも、ある高齢の女性から同じような話を聞いた。街のいたるところが爆撃される中、アイベニツ・ジャファラヴァさんは地下に隠れはしたものの、街を出るのを拒否した。私たちと出会ったとき、ジャファラヴァさんは親族数人とその場しのぎのシェルターにいたが、その腕には生後6カ月の孫ファリズちゃんがいた。 シェルターの薄明かりの中、ジャファラヴァさんは笑いながら「私たちはこの時を28年間も待っていた」と話した。 「今起こっていることにワクワクしています。息子も娘も最前線で戦っています。私たちはこのシェルターで勝利の日を待って、それから祖国の地に引っ越すんです」 ここでは、ロシアの仲介による停戦が続くと思っている人は少ない。多くの人がそれを望んでいない。アゼルバイジャン軍はすでに、ナゴルノ・カラバフ地域の一部分を奪還している。住民らは戦場での勝利を待ち望み、大統領が戦闘を続行してくれることを期待している。 アゼルバイジャン ――スティーヴ・ローゼンバーグ特派員(ナゴルノ・カラバフ地域) ナゴルノ・カラバフ地域の中心都市、ステパナケルトを見下ろす丘を歩きながら、アショット・アガジャンヤンさんは私を家へと招いてくれた。しかしそこは家というよりは、家の残骸といったところだった。 リビングルームは割れたガラスに覆われ、天井の一部が抜け落ちていた。新しく買ったばかりだったというソファには、砲弾の破片が突き刺さっている。台所と浴室は完全に吹き飛んでいた。 アガジャンヤンさんの家には、アゼルバイジャンから飛んできたとみられる長距離ミサイルが直撃した。私たちは庭でその破片を見つけた。アガジャンヤンさんによると、攻撃は正式な一時停戦が始まった直後に起こったという。 幸運なことに、アガジャンヤンさんと息子は地下室にいて無事だった。しかし、アガジャンヤンさんが自らの手で建てた家は吹き飛んでしまった。 アルメニア人とアゼルバイジャン人が平和的に暮らせる日が来るかという質問に、アガジャンヤンさんは「絶対にない」と答えた。 ステパナケルトでは1日に数回、空襲警報が鳴り響き、住民に避難を呼びかける。セルゲイ・アヴァニシャンさんが耳をつんざくような爆音を聞いたのは、住宅街にあるシェルターに隠れていた時だった。 「建物全体が揺れました」 シェルターから出ると、自宅から数メートルのところに巨大なクレーターができており、道の反対側にあった建物はがれきの山になっていた。爆発があまりに大きかったため、道路のアスファルトの一部が飛んできた。そのアスファルトが、アヴァニシャンさんの住むアパートの屋根を破壊した。 アヴァニシャンさんは、アゼルバイジャンを支援しているトルコが戦争をたきつけ、暴力を奨励していると非難している。これに対抗するため、ロシアが公にアルメニアを支持し、軍事支援を送ってくれることを願う人がナゴルノ・カラバフ地域には大勢いる。しかし、アヴァニシャンさんはこれも、現実にはならないだろうと話した。 「昔はウラジーミル・プーチン大統領を尊敬しましたが、ずいぶんと前にアルメニアを裏切っています」 「プーチンはトルコと取引しています。トルコに原子力発電所を作ってあげています。プーチンには、もしアルメニアが破壊されれば、コーカサス地方とロシア南部がすべてトルコの支配下に置かれてしまうと気付いてほしい。我々が死ねば、ロシアも同じ道をたどるでしょう」 ナゴルノ・カラバフ地域の人口の大半を占めるアルメニア系住民(アルメニアでは「アルツァフ」と呼ばれている)は、数世代にわたってこの土地に住んでいる。 さらに、カラバフはアルメニア人にとって精神的・感情的にも重要な土地だ。 ステパナケルトのカフェで出会ったアラ・シャンリアンさんは、ロサンゼルスに住んでいるが、アルメニアにルーツを持つ。ナゴルノ・カラバフ地域が攻撃されていると知った時、シャンリアンさんは連帯を示すために慌ててこの地にやってきたという。 「来なければならなかった。私ができることすべて、祖国とその国民にできることすべてをささげようと思って来た」 ナゴルノ・カラバフ地域で出会った人たちからは、その情熱の強さがうかがえた。アゼルバイジャンと譲歩しようという気持ちはほとんど感じられなかった。 ロバート・アヴェティシャン氏は、「アルツァフに対する数々の攻撃を経て、アゼルバイジャンはこの土地を自分たちのものだと主張する倫理的な権利を失いました」と話した。アヴェティシャン氏は駐米ナゴルノ・カラバフ代表だが、私たちはステパナケルトで会談した。 私は、攻撃は双方で行われていると指摘した。ガンジャではアゼルバイジャン市民が殺され、同国はアルメニアを非難している。 アヴェティシャン氏はこれに、「同じ日にステパナケルトには5基の長距離ミサイルが撃ち込まれ、死者が出ました」と答えた。 「その数日前には、町中が100基ものミサイルで攻撃されました。我々は民間インフラを標的にしたことはない。ガンジャには軍事施設があります」 「でも、ガンジャの住宅地は軍事施設ではありませんが?」 「知りません」とアヴェティシャン氏は述べた。 「我々は軍事的に価値のない施設を意図的に標的にしたことはないと、そう言っているだけです」 (英語記事 Karabakh war leaves civilians shell-shocked and bitter)

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    ノルウェー外相、議会へのサイバー攻撃は「ロシアが関与」

    2020年10月14日 13:22 公開 ノルウェーのイーネ・エーリクセン・ソーライデ外相は13日、同国議会の電子メールシステムが8月にサイバー攻撃を受けた事案について、ロシアが関与していたと非難した。 ソーライデ外相は、8月のサイバー攻撃はノルウェーの「最も重要な民主的制度」に影響を及ぼす重大事件だと述べた。 「政府が入手した情報に基づき、ロシアがこの(サイバー攻撃)活動の黒幕だと判断した」としたが、証拠は示さなかった。 ソーライデ氏は13日の声明で、ノルウェーの安全保障および情報機関が「国家レベルでこの問題に対処するために緊密に連携している」と述べた。 ロシアは「意図的な挑発」と反発 ロシア政府は「深刻で意図的な挑発」だとし、ノルウェー側の主張をはねつけた。 ノルウェーの首都オスロにあるロシア大使館は、証拠が何ひとつ示されておらず、ノルウェーの発表は「容認できない」と反発した。 「ロシアの国家的インターネット資源に対して、毎年何百件ものサイバー攻撃が行われている。(中略)だからといって、その発生源かもしれない国の当局を見境なく非難する権利は、我々にはない」 ノルウェー当局は9月、サイバー攻撃で複数職員の電子メールアカウントが侵害され、一部の情報がダウンロードされたと明らかにした。しかし、ハッキングによる被害の全容は公表されていない。 国外追放、逮捕も ノルウェーは、北極圏で国境を接するロシアとの緊張関係が悪化する中、今回の発表に至った。 今年8月、ノルウェーはロシア人外交官1人をスパイ活動を行った疑いで国外追放した。ロシアはその報復として、数日後にノルウェー人外交官1人を国外追放した。 ノルウェーは2018年にも、同国の国会ネットワークの情報を収集していた疑いのあるロシア人1人を逮捕した。この人物はその後、証拠不十分として釈放された。 今年初めに公表された報告書の中で、ノルウェーの軍事諜報機関は、ロシアがいわゆる影響工作を通じて、ノルウェーの不和をあおろうとしていると警告した。ロシア側の目的は、政府や選挙プロセス、メディアに対するノルウェー市民の信頼を弱めることだとした。 立法府は政策関連の重要な情報源であることから、ハッキングの標的にされることが多い。 1月にはアンゲラ・メルケル独首相を含む、数百人のドイツの政治家の個人情報が盗まれ、オンライン上に公開された。 また昨年には、オーストラリア連邦議会のサーバーに侵入しようとしたとして、同国のサイバーインテリジェンス機関が中国を非難した。中国当局は関与を否定した。 (英語記事 Norway blames Russia for parliament cyber-attack)

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    第2次大戦の大型不発弾、処理中に大爆発 ポーランド

    2020年10月14日 13:05 公開 ポーランドで13日、第2次世界大戦の不発弾の処理作業中に大爆発が起きた。同国の海軍が明らかにした。不発弾としては同国最大だった。 この不発弾は長さ6メートル、重さ5.4トン。全体のほぼ半分が爆薬だった。 バルト海につながる運河で、深さ12メートルの底の部分に埋まり、先端部だけが表出していた。爆発する可能性は50%とみられていた。 ポーランド海軍は、遠隔操作の機器を使い、爆発を起こさずに爆弾の爆薬を燃焼させようとした。 海軍の広報担当によると、この作業の途中で爆発が発生した。これにより、爆弾の危険性はなくなったとみられるという。 処理作業に当たっていたダイバーらは全員、「危険地域外にいた」ため、けがなどはなかったという。 港湾都市シフィノウイシチェでは、住民約750人が避難していた。 イギリス空軍は第2次大戦中の1945年、この地域の空爆で「トールボーイ」または「地震」爆弾と呼ばれた爆弾を落とし、ドイツ軍の戦艦リュッツオウを撃沈した。 当時、シフィノウイシチェはドイツの一部で、スヴィーネミュンデと呼ばれていた。 今回の爆発の衝撃は、同市の一部でも感じることができたとされる。爆発の瞬間の映像からは、大きな水柱が空中に伸びた様子が確認できる。 (英語記事 'Earthquake' bomb explodes during defusing attempt)

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    米最高裁判事に指名のバレット氏、中絶などで見解示さず 公聴会2日目

    2020年10月14日 11:36 公開 米連邦最高裁判所の判事に指名されたエイミー・コーニー・バレット氏(48)の承認をめぐる2日目の公聴会が13日、連邦議会上院の司法委員会であった。バレット氏は主要問題に関して見解を求められると、直接の回答を避けた。 保守派のバレット氏はこの日、人工妊娠中絶や健康保険制度、性的少数者(LGBTQ)の権利をテーマにすることをたびたび回避。 それらの問題について特別な意図はもっていないとし、あくまで「法の支配」に固執すると誓った。 バレット氏は、リベラル派の最高裁判事だったルース・ベイダー・ギンズバーグ氏が先月、87歳で死去したことを受けて、ドナルド・トランプ大統領から後任に指名された。 「法の支配にこだわる」 公聴会では、司法委員会のリンジー・グレアム委員長(共和党)がバレット氏について、「トランプ大統領によるすばらしい人選」と称賛。同党のチャック・グラスリー委員は、これまでの記録から、バレット氏が個々の裁判に「偏見なしに」臨むことがわかると述べた。 一方、民主党の委員らは、バレット氏が第7巡回区控訴裁判所判事として出した判決をめぐって質問を重ねた。それらの判決の多くは、リベラル派だったギンズバーグ氏の哲学に逆らうものとみられている。 <関連記事> 米最高裁判事の公聴会始まる 与野党が激しく対立 米最高裁判事のバレット氏指名、何が争点? まもなく上院公聴会 トランプ氏、米連邦最高裁判事に保守派エイミー・コーニー・バレット判事を指名 司法委員会の民主党トップ、ダイアン・ファインスタイン委員は、人工妊娠中絶とLGBTQの権利について、バレット氏の意見を求めた。それに対し同氏は、現役の裁判官として「判例についての個人的意見を述べる」のは間違いだと答えた。 バレット氏はまた、「私は法の支配にこだわる意図をもっている」とし、他の判決を「覆そうとする意図はない」と述べた。 バレット氏は信心深いキリスト教カトリック教徒。この日は、公私ともに個人的な好みを他人に「押し付けようとしたことは一度もない」と述べた。 健康保険めぐる懸念 民主党側は、来月に最高裁で予定されている健康保険制度改革をめぐる裁判で、バレット氏が改革を否定する1人となることを懸念している。 バレット氏はこれまで、バラク・オバマ政権による医療保険制度改革法(オバマケア)を支持した2012年の最高裁判決を批判している。同法は数百万人のアメリカ人を医療保険の対象に加えた。 ただこの日の公聴会では、同法についての見解を求められると、まもなく最高裁で検討されると指摘し、「裁判官の行動規範から意見を表明できない」と答えた。 また、健康保険をめぐる裁判についての考えを、「大統領や彼のスタッフの誰にも話したことはない」と説明。裁判で「特定の結果」を得るために誰かを裁判官に据えるのは、「司法の独立に完全に違反する」と付け加えた。 バレット氏は、最高裁で大統領選の結果が争われた場合、その協議に加わらないと誓うことも拒んだ。不適格者に関する法律には「完全かつ誠実に」従うと誓ったが、「法的結論は今すぐには示せない」と述べた。 大統領選の結果をめぐって論争が起きたときは、最高裁の介入が理論上、認められている。ジョージ・W・ブッシュ氏(共和党)とアル・ゴア氏(民主党)が争った2000年大統領選では実際に介入した。 就任すれば保守優勢が鮮明に 司法委員会がバレット氏の指名を認めると、上院本会議で採決がある。承認されれば、終身制の最高裁判事への就任が決まる。 共和党は来月3日の大統領選挙までに承認したい考え。バレット氏が就任すると、最高裁のイデオロギー面でのバランスは、今後数十年にわたって6対3で保守派優勢となるとみられる。 野党・民主党は、政治的に微妙な裁判において、最高裁が共和党に有利な判決を出すことを懸念している。 また、大統領選の結果をめぐって最高裁で裁判になる場合に備えて、トランプ氏が保守派のバレット氏を判事に就任させたいと公言していたことから、民主党はバレット氏の最高裁判事としての中立性を疑問視している。 承認手続きはどう進む? 上院司法委員会の公聴会は、4日間にわたって開かれる。 委員会は、指名を承認して上院本会議にかけるか、採決によって決める。どの委員も、採決前に1週間の時間を求めることができる。議場外でリモート投票ができるのかは明らかになっていない。 委員会がバレット氏の指名を承認すれば、上院本会議での採決へと移る。共和党側はすでに、承認に必要な51票を確保しているとみられる。 共和党のミッチ・マコネル上院院内総務は、大統領選までに本会議での採決を終わらせると宣言している。 予想外のことが起こらない限り、民主党がバレット氏の最高裁判事就任を止めることは難しいとみられている。 共和党の矛盾を指摘する声も ギンズバーグ氏が9月18日にがんで死去して以降、共和党上院議員らは、大統領選に合わせて最高裁判事の指名を押し通そうとするのは偽善的だと批判されている。 マコネル上院院内総務は前回大統領選があった2016年、バラク・オバマ大統領(当時)によるメリック・ガーランド氏の最高裁判事指名について、公聴会を開くのを拒んだためだ。 大統領選の237日前に発表されたガーランド氏の指名は、上院で多数を占める共和党によって阻まれた。共和党上院議員らは当時、最高裁判事は大統領選のない年に決められるべきだと主張した。 民主党議員らは共和党議員らに対し、これまでと一貫した態度を取るべきだと主張。有権者の判断を仰ぐべきだとしている。共和党議員らは、民主党側も2016年以降、姿勢を変えていると反論している。 (英語記事 Trump Supreme Court pick deflects key questions)

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    欧州各国が感染対策を強化 新型ウイルスの再拡大受け

    2020年10月14日 11:31 公開 新型コロナウイルスの感染者が急増するヨーロッパで、各国が感染防止策を強化している。チェコでは14日から3週間の部分的なロックダウンが敷かれ、学校やバー、クラブが閉鎖される。 チェコでは10万人あたりの新規感染者数がこれまでで最多となるなど、感染が拡大している。レストランは閉鎖され、公共の場での飲酒は禁止となる。 オランダでも部分的なロックダウンが発表され、公共の屋内空間でのマスク着用が義務化された。 こうした中、欧州の多くの国で入院患者数が再び急増している。 フランス・パリ市内の病院では、来週末までに集中治療室の病床の90%が埋まる可能性があると、パリ公立病院連合(APHP)トップのマルタン・ヒルシュ氏は警告した。 エマニュエル・マクロン仏大統領は14日にも、テレビ演説でさらなる制限を発表するとみられる。パリなど感染のホットスポットと考えられている都市で、夜間外出禁止令が出される可能性があると地元メディアが伝えている。 ドイツのアンゲラ・メルケル首相は先に、欧州の状況を「大きな懸念を持って注視している」、「深刻な状態が続いていると言わざるを得ない」と述べた。 <関連記事> 新型ウイルス再感染の米男性、1回目より「病状悪化」=米研究チーム 集団免疫をあてにするのは「不道徳」=WHO事務局長が警告 新型ウイルス、ワクチンできても「来春までに元の生活には戻れない」 英研究チーム チェコの発表内容 学校やバー、クラブは11月3日まで閉鎖される。レストランの営業は20時までに短縮され、デリバリーとテイクアウトでの提供となる。 大学の寮も一時的に閉鎖され、すべての授業がオンラインに切り替わる。幼稚園の運営はそのまま続き、必要不可欠な仕事に就く親を持つ子どもたちへの特別規定が設けられる。 すでに店舗や公共交通機関で着用されているマスクについては、トラム(路面電車)の停留所や列車のプラットフォームでも着用が求められる。また、集会の人数は屋内外を問わず最大6人となる。 チェコでは初めて感染者が確認された3月1日以降、1106人が死亡している(米ジョンズ・ホプキンス大学の集計、日本時間14日午前)。9日には、1日の新規感染者数が過去最多の52人となったと、地元メディアCeske Novinyは報じている。 13日の欧州疾病予防管理センター(ECDC)の報告書によると、過去14日間にチェコ(人口約1069万人)で確認された新規感染者の数は合わせて5万5538人で、人口が8倍多い隣国ドイツ(約8315万人)の4万2032人を上回る。 チェコは3月、速やかに厳格なロックダウンを敷いて国境を封鎖し、マスク着用を義務付けた。 しかし6月下旬にはマスク着用義務を含む制限措置を解除。首都プラハのカレル橋で新型ウイルス危機に「別れ」を告げる大規模なパーティーを開催した。 オランダの発表内容 オランダでは14日夜から4週間にわたる部分的なロックダウンが敷かれる。バーやレストラン、大麻カフェなどが閉鎖され、飲食店はテイクアウトでの営業のみ認められる。食料品店は夜8時以降のアルコール販売が禁止される。 マルク・ルッテ首相は、「つらいことだが、これしか方法がない。もっと厳しく対応しなければ」と記者会見で述べた。 一方で学校の活動に変更はないという。市民は在宅勤務が奨励され、必要不可欠な場合のみ公共交通機関を使用することが求められている。 オランダ国内の感染者数は60%増加し、1週間で4万4000人近くが新たに感染している。ルッテ首相は感染者が増え続ければ、病院の通常業務の75%をキャンセルせざるを得なくなると警告した。 同国では13日、1日の新規感染者数が7400人近くに上った。 その他の国の状況は 今年3月に6000人以上の観光客に影響を及ぼした、オーストリア・イシュグル・スキーリゾートでの感染大流行について、地元市長や地元当局、さらにはセバスティアン・クルツ首相を批判する報告書が公表された。感染が確認された後もスキーが許可され、避難が開始されるまで3日間もかかったことや、避難時に混乱が生じたことなどを指摘した イタリアは修学旅行や公園でのサッカーなど、アマチュアのコンタクトスポーツを禁止する法令を導入した。個人的なパーティは禁止され、自宅を訪問する人の数が6人までに制限される ロシアでは13日、1日の新規感染者が1万4000人近くに上り、過去最多となったと発表した。また、新たに244人が死亡したが、当局は全国的なロックダンは行わない方針だとした 新型コロナウイルス特集 感染対策 基本情報:1分で解説 新型コロナウイルスについて知っておくべきこと 予防方法: 正しい手の洗い方 なぜ外出を控えるのか: 家にいることで人の命を助けられる 社会的距離とは: 2メートルってどれくらい? 感染対策に必要な距離 感染したか判断するには: 「具合が悪いんだけど、もしかして新型ウイルス?」 感染を判断する方法とは 心の健康:【解説】 新型コロナウイルス、心の健康はどう守る? (英語記事 Europe tightens measures amid sharp Covid rise)