検索ワード:BBC/609件ヒットしました

  • Thumbnail

    記事

    ブルームバーグ氏、パリ協定への米拠出金約5億円肩代わりを表明

    2018年04月23日 12:04 公開 米通信社ブルームバーグの創業者、マイケル・ブルームバーグ氏は22日、地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」に米国が拠出するはずだった今年の負担分450万ドル(約4億8000万円)を肩代わりすると表明した。 ブルームバーグ氏は米CBSテレビとのインタビューで、ドナルド・トランプ米大統領によるパリ協定脱退の決定も、環境をより良いものにする責任が自分にはあると語った。 ブルームバーク氏は、「米国は約束している。政府がやらないなら、米国人の我々全員に責任がある」、「私にはそれができる。だから、米国が約束したお金は私が小切手を書いて、あたかも連邦政府から受け取ったのと同じようにする」と述べた。 昨年6月のトランプ大統領による離脱表明には、国際社会から激しい非難の声が出た。米国は実質的に、パリ協定に参加していない唯一の国。 パリ協定は、米国とほか187カ国に対し、世界の平均気温の産業革命前からの上昇幅を2度未満に抑えるよう求めている。 ブルームバーグ氏の今回の表明とは別に、同氏創設の財団「ブルームバーグ・フィランソロピーズ」は昨年、国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)に1500万ドルの提供を申し出ていた。 トランプ大統領は今年1月、パリ協定で米国がもっと公平に扱われるなら、復帰も「ひょっとしたらあり得る」と語った。トランプ氏は記者団に対し、「協定に文句はないが、彼ら(オバマ前政権)が署名した協定には文句がある」と述べた。 ブルームバーグ氏は、トランプ氏が来年までにパリ協定に対する姿勢を変えるのを期待するとし、「彼(トランプ氏)が意見を変えるのはよく知られている。これは本当だ」とした上で、「問題の解決には米国が重要で、大惨事になる前に我々が出て行って世界を助けるべきだ」と語った。 パリ協定とは? パリ協定は、気候変動対策で世界各国が一致した協定としては史上初めてで、温暖化ガス排出削減の必要性で200カ国近くが合意したことに、多くの専門家らは大きな成果と評価し、「歴史的」だと称賛する声も出た。 世界平均気温の上昇抑制に加え、人間の活動による温暖化ガス排出への制限や、先進国による途上国の温暖化対策への資金援助も、協定には含まれている。 (英語記事 Climate change: Michael Bloomberg offers $4.5m for Paris deal)

  • Thumbnail

    記事

    【寄稿】 なぜ今? 金正恩氏が核・ミサイル実験を中止表明

    2018年04月21日 16:21 公開 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は20日、歴史的な南北首脳会談を目前に、そして前代未聞の米朝首脳会談を視野に入れ、核・ミサイル実験の中止と核実験場の廃棄を宣言した。北朝鮮は何を得ようとしているのか、外交専門誌「ディプロマット」編集者で全米科学者連盟(FAS)上級研究員のアンキット・パンダ氏が解説する(以下、敬称略)。 北朝鮮の宣言によって、核実験や長距離ミサイル実験の中止を強調した記事見出しがたくさん飛び交うだろう。しかし、あの国が過去にどう行動してきたかを振り返り、核・ミサイル開発計画の全体像の中に今回の宣言を位置づけるなら、あまり期待し過ぎないほうが良いのかもしれない。 まず、核実験について。21日に発表された声明は、金正恩が自主的に実験を凍結し、豊渓里(プンゲリ)核実験場(2006年以降6回の核実験場はすべてここで行われた)を閉鎖することにした理由を、はっきり明記している。自分たちは核実験の設計技術をマスターしたと、感じているからだ。 検証するのは難しいが、これは明らかに大げさな主張ではないし、あり得ないことでもない。 インドとパキスタンは1998年までに、それぞれ核実験を6回実施した。それ以降は、実験していない。そして両国とも今では核保有国のひとつに数えられているのだ。 北朝鮮の場合、それに加えて、核兵器設計に関する公開情報に8年間アクセスして知識を吸収してきたわけだ。6回の核実験で、インドやパキスタンと同じくらい、自分たちの技術に自信を抱いているのだろう。 <おすすめ記事> 米朝首脳会談 21世紀きっての政治的な大勝負 米朝首脳会談へ 制裁が効いたからか 【寄稿】 北朝鮮は均衡を破るのか そのきっかけは 【解説】核実験場の「トンネル崩落」に手がかりか 北朝鮮核実験 【寄稿】北朝鮮のICBM実験 「ゲーム・チェンジャー」か 「都市を破壊できる核出力」 さらに微細に検討するならば、北朝鮮が2016年9月と2017年9月に実施した5回目と6回目の実験は、重要な基準点となったと言える。2016年9月の実験では、北朝鮮の国営メディアによると、通常型で小型の核装置を使用した。様々な短距離ミサイル、中距離ミサイル、大陸間弾道ミサイル(ICBM)に搭載可能な核弾頭ということだ。 この核弾頭の予測核出力(爆発力)は、米国が第2次世界大戦の終盤で長崎に投下した原爆の2~3倍かもしれない。それは、北朝鮮の目的のためには十分な威力だ。 より深刻なのは、昨年9月の核実験だ。北朝鮮はこのとき、自分たちは莫大な核出力を発生させられると、実際に示したのだ。 北朝鮮は当時、水爆実験に成功したと発表した。民間の専門家や各国の情報当局はいまだに、北朝鮮が本当に水爆製造技術を習得したのかどうか、合意できずにいる。しかし、昨年9月3日に観測された震動データは、北朝鮮が「都市を破壊」できるだけの威力の核装置を手に入れたと、世界が結論するに十分な情報だった。 結論から言えば、金正恩が3月末に北京を訪れた時と同じだ。あの訪中は、自分の力を誇示するためだった(国外に出ても大丈夫なくらい、自分の国内権力基盤は磐石だという自信の合図だった)。今回の核実験凍結宣言もまた、金委員長の自信のほどをあらためて示している。 ミサイル実験中止によるマイナスは限定的 ミサイルについては、ICBMの実験をやめると金委員長は表明した。 それはある意味では意外な展開だ。 北朝鮮は、米国全土に核弾頭を打ち込めるICBMついては、3回しか実験していない。そしてどの実験も、実際のミサイル攻撃に必要となるものに近い軌道では、ミサイルを飛ばしていない。そのため、確かに米国本土を核ミサイル攻撃できると北朝鮮が自信を持つには、まだ発射実験が必要だろう。 しかし、北朝鮮には別の考えがあるのかもしれない。たとえば、米国に脅威を与えるために必要な技術の大部分は習得したとはいえ、ミサイル発射装置の数が少ないので、ミサイル攻撃力は依然として限定的だ。今の北朝鮮にはおそらく、ICBM発射装置は6台しかない。 金正恩は今年の「新年の辞」で「国家核戦力の完成という歴史的大業を成し遂げた」と宣言したものの、今後もICBM発射機の数を増やしたり、核攻撃司令・制御システムの部分部分を改良したりしようとするのではないかと思えるだけの理由は、十分にある。 だとするならば戦術的には、ICBM発射実験を自主的に凍結しても、マイナスな影響は限定的だ。 凍結解除は簡単 実験凍結の影響力は、究極的には限定的だ。 核実験中止は、たとえば豊渓里実験場で実験トンネルを破壊するなど、何か具体的な措置によって信ぴょう性を増す。21日発表の声明では、実験場を「解体」するとしか言っていない。 しかし、北朝鮮がミサイルを保有し続ける限り、自主的な実験凍結はたちまち解除できる。北朝鮮は1999年にもミサイル実験モラトリアムに応じたが、1994年の米朝枠組み合意が2002年に破綻(はたん)した後、2006年には実験を再開した。 実験凍結のほかに、金委員長は朝鮮労働党中央委員会の総会で、「並進(ビュンジン)路線」と呼ぶ自分の国家戦略の成功を強調した。「並進」とはこの場合、強力な国家核戦力の開発と、経済繁栄を同時に進展させようという概念だ。 今回の声明で金正恩は、核実験中止に伴い、「強力な社会主義経済の進展と国民の生活水準の改善に全精力を集中する」と明確に表明した。 この発言は本気で受け止めるべきだ。この目的実現のため、北朝鮮は予定される韓国や米国との首脳会談で、様々な制裁措置の解除を求めてくるだろう。 首脳会談が何よりの手柄 南北首脳会談と米朝首脳会談を前にして、北朝鮮は今回の譲歩を表明した。 核実験とICBM発射実験の中止を、なぜ今の時点で早くも手放すのか、なぜ交渉の切り札としてとっておかないのか、確かに疑問に思えるかもしれない。 しかし答えは単純だ。米大統領との首脳会談実現は、もはやそれ自体で手柄として十分なのだ。金委員長にとっては、祖父も父親も実現できなかった成果だ。 金委員長がトランプ大統領と並んで座る。それが実現できるならば、核実験場を廃棄してICBM発射を一方的に中止することによる損失は、北朝鮮としては十分に受け入れられることなのだ。 KCNAが伝えた21日の声明には、「非核化」の要素は一切なかった。韓国政府はこれまで、北朝鮮にその意思があると熱心に主張していたのだが。 それよりむしろ、北朝鮮の声明は核保有国としての弁舌にも聞こえる。自国の存続をついに保証してくれる武器を諦めるつもりなど、これぽっちもない国の物言いだ。 トランプ大統領は金委員長の表明を「すごい進展だ!」と称えた。しかし、金委員長の究極的な目的が何か、大統領はできるだけ早く認識した方がいい。 (英語記事 Why has Kim Jong-un halted North Korean tests now?)

  • Thumbnail

    記事

    英連邦の次の首長はチャールズ英皇太子に決定 女王の強い意向

    幕に際して、皇太子が「いつの日か」首長の地位を引き継いでくれることが「切なる願い」だと述べていた。 BBCのジェイムズ・ランデイル記者によると、加盟国の間で首長職を持ち回り制にすべきという案も出ていた。 首脳会議閉幕の記者会見で、テリーザ・メイ英首相は、英連邦を当初の8カ国から53カ国に成長させた女王の「ビジョンと義務感」を称えた。 メイ首相はさらに、「40年以上にわたり」英連邦を「誇り高く支援してきた」チャールズ皇太子が、女王の後継者として連邦首長になるのは「ふさわしいこと」だと述べた。 英連邦の首長職は主に象徴的な役職で、決まった任期はない。加盟53カ国を連帯させ、貿易や国際協力を通じて連邦の目的実現を確保するのが役割で、各国のつながりを促進するために自ら定期的に加盟国を訪問する。 エリザベス女王は首脳会議開催にあたり、「皆さんをお迎えするのは大きな喜びで、大変光栄なこと」だと挨拶し、「連邦の結びつきの発展を、誇らしく満足して見ている」と語った。 首長職の継承については、「英連邦が引き続き未来の世代に安定と一貫性を与えてくれること、そしてウェールズ公(チャールズ皇太子)がいつの日か、私の父が1949年に始めたこの重要な仕事を引き継いでくれること、これが私の切なる願いだ」と述べた。 2日間の首脳会議ではこのほか、海洋保護や気候温暖対策、オンラインの犯罪や脅威と戦うサイバーセキュリティ、加盟国間貿易などについて合意した。 メイ首相によると、貿易については連邦内貿易を2030年までに2兆ドル規模に拡大するため、「保護貿易主義と戦う」ことで各国首脳は同意したという。 さらに、連邦として暴力的な過激主義や人身売買と戦い、2023年までに連邦内のマラリア発生を半減させるほか、2030年までに連邦内の全児童が少なくとも12年間の義務教育を受けられるようにすると合意した。 英連邦53カ国には約24億人が暮らす。しかし、加盟国の構成はあまりに多岐にわたるため、「いったい何のための連邦なのか」本人たちも分かっていないという批判の声もあると、BBCのジョニー・ダイモンド王室担当編集委員は指摘する。 バッキンガム宮殿の大広間での開会式では、歌手のエミリー・サンデさんが英国の事実上の国歌「ゴッド・セイブ・ザ・クイーン(神よ、女王を守りたまえ)」を歌った。英国国歌は、英連邦の多くの国でも国歌として歌われている。 白人農場の強制徴用や対抗勢力の強権的取締りを理由に、英連邦の加盟資格を停止され、2003年に連邦を離脱したジンバブエについては、英政府は再加入を歓迎すると表明した。 37年間に及んだムガベ政権が昨年11月に終わり、エマーソン・ムナンガグワ新大統領のもとで「見事な前進」を見せていると、ボリス・ジョンソン英外相は称賛。ただし、7月に「自由で公平な選挙」を確実に実施する必要があると強調した。 次回の英連邦首脳会議は2020年、ルワンダで開かれる。 (英語記事 Prince Charles to be next Commonwealth head)

  • Thumbnail

    記事

    北朝鮮、ミサイル発射と核実験中止を表明 核実験場廃棄も

    7日には、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と軍事境界線の板門店で会談する予定。 ソウルで取材するBBCのローラ・ビッカー特派員は、核実験を6回重ねた北朝鮮は、これ以上の兵器刷新は不要だと考えているかもしれないと指摘する。 2007年以来となる27日の南北首脳会談に続き、金委員長は6月初めまでに前代未聞の米朝首脳会談をドナルド・トランプ米大統領と開く予定。実現すれば、米国の現職大統領が北朝鮮の最高指導者と初めて会うことになる。 金委員長の声明発表を受けて、トランプ大統領はツイッターで、「北朝鮮があらゆる核実験を中止し、主要な実験場を閉鎖すると合意した。これは北朝鮮と世界にとって、とても良い知らせだ。すごい進展だ! 首脳会談を楽しみにしている」とツイートした。 https://twitter.com/realDonaldTrump/status/987463564305797126 トランプ大統領は19日には、「北朝鮮が非核化を実現すれば、輝かしい道が手に入る」と発言していた。 韓国大統領府は北朝鮮の発表を受けて、「有意義な進展」と評価。「近く行われる南北首脳会談と米朝首脳会談の成功のため、非常に前向きな環境づくりに寄与する」と声明を出した。 韓国の文大統領も19日、北朝鮮は「完全な非核化」の用意があると述べたと明らかにしていた。文大統領は、南北首脳会談と米朝首脳会談の成功を確実なものにするため、「大胆な想像力と創造的な解決策」が求められていると呼びかけた。 <解説> それでも重要な一歩――ローラ・ビッカー、BBCニュース(ソウル) 北朝鮮の国営通信は今回、6点の劇的な箇条書きでミサイル実験中止を発表した。 金委員長は、核武装を達成したのでこれ以上のミサイル実験は不要だという姿勢だ。これは、自分たちは核保有国になったと自信を示した「新年の辞」と同様の論調だ。 核実験を6回重ねた北朝鮮は、すでに手にしたミサイルを刷新しなくてもいいと感じているのかもしれない。 これは国際社会が求めている非核化ではない。北朝鮮は、核実験場の廃棄を表明したが、核兵器の廃棄は約束していない。 それに北朝鮮はこれまでも、こうした約束を破ってきた。 それでもなお、文大統領との会談を前にして、そして実現するかもしれないトランプ大統領との会談を前にして、これは重要な一歩だ。 <おすすめ記事> 【寄稿】 なぜ今? 金正恩氏が核・ミサイル実験を中止表明 金正恩氏が習近平氏と会わなくてはならなかった理由 米朝首脳会談へ 制裁が効いたからか 米朝首脳会談 21世紀きっての政治的な大勝負 北朝鮮「核武力完成」を宣言 ICBM「火星15」発射成功と 昨年にかけて北朝鮮は核実験やミサイル発射実験を重ね、11月には米全土に到達できるICBMの開発に成功したと表明していた。これに対して、国際社会が国連安全保障理事会で決めた経済制裁を重ねたほか、米国は独自の制裁に加え、トランプ氏が激しい口調で北朝鮮を非難し、金委員長と舌戦を交わした。 米政府は2008年から北朝鮮制裁を拡大してきた。昨年11月には、北朝鮮の海運会社と船舶のほか、北朝鮮と取引のある中国の貿易会社3社を新たに制裁対象とした。 米国に続いて国連安全保障理事会は昨年12月、北朝鮮への石油精製品の年間輸出量を最大90%削減する追加制裁案を、15理事国の満場一致で可決した。 しかし今年に入ると、金委員長が元日の「新年の辞」で、韓国・平昌冬季五輪への選手団派遣の可能性など融和姿勢を示したのを機に、北朝鮮と韓国の高官級協議が相次ぎ、緊張緩和が進んだ。 この間も米国は「過去最大」の制裁を発表するなど圧力をかけ続けたが、韓国特使団が3月初めに訪朝し金委員長と会談した後、米朝首脳会談に臨みたいという委員長の意向を米政府に伝えると、トランプ氏が受諾して世界を驚かせた。 韓国特使団の訪朝時には、南北首脳同士のホットライン設置も合意された。ホットラインで4分17秒にわたり、北朝鮮当局者と会話した韓国政府関係者は地元メディアに、「まるですぐ隣にいる隣人と話しているみたいだった」と述べた。 <解説> 首脳会談が何よりの手柄――アンキット・パンダ、米科学者連盟(FAS)上級研究員 南北首脳会談と米朝首脳会談を前にして、北朝鮮は今回の譲歩を表明した。 核実験とICBM発射実験の中止を、なぜ今の時点で早くも手放すのか、なぜ交渉の切り札としてとっておかないのか、確かに疑問に思えるかもしれない。 しかし答えは単純だ。米大統領との首脳会談実現は、もはやそれ自体で手柄として十分なのだ。金委員長にとっては、祖父も父親も実現できなかった成果だ。 金委員長がトランプ大統領と並んで座る。それが実現できるならば、核実験場を廃棄してICBM発射を一方的に中止することによる損失は、北朝鮮としては十分に受け入れられることなのだ。 解説全文「【寄稿】 なぜ今? 金正恩氏が核・ミサイル実験を中止表明」はこちら。 相次ぐ制裁と北朝鮮の反応 2016年11月30日――国連安保理が北朝鮮と中国の石炭貿易を対象に、石炭の輸出を約60%制限。銅、ニッケル、銀、すずの輸出と彫像の販売も禁止された。 次に北朝鮮は――2017年5月14日、大型核弾頭を搭載できる「最新型の弾道ロケット」だというミサイルを発射実験。 2017年6月2日――国連は北朝鮮の海外諜報部門のトップを含む政府関係者14人を対象に、渡航禁止と資産凍結の制裁を追加。朝鮮人民軍の戦略ロケット部隊や軍に関連する商社など4社・機関の資産も凍結した。 次に北朝鮮は――7月4日に、初の大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験に成功したと発表した。 同8月6日――国連は、北朝鮮の石炭や鉄鉱石、海産物などの輸出を禁止するほか、投資を制限。年間推定10億ドルにあたる制裁規模は、北朝鮮の年間輸出額の3割にあたるとされた。 次に北朝鮮は――9月3日に水素爆弾実験を成功させたと発表。小型化して長距離ミサイルに搭載できると主張した。 同11月21日――米政府は、北朝鮮の海運会社と船舶のほか、北朝鮮と取引のある中国の貿易会社3社を新たに制裁対象にした。 次に北朝鮮は――11月29日、米本土全域に到達可能な新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星(ファソン)15」の発射を同日未明に成功させたと発表。 同12月22日――国連は、北朝鮮への石油精製品の年間輸出量を最大90%削減する追加制裁案を可決。 次に北朝鮮は――今年1月1日、金正恩氏が新年の辞で、核のボタンは「常に自分の机の上」にあると述べる一方で、平昌冬季五輪への選手団派遣の可能性に言及。2月9日の冬季五輪開会式に高位級代表団を派遣し、南北首脳会談の開催を韓国に呼びかけ。 2018年2月23日――米政府、北朝鮮による制裁逃れの密輸を取り締まるため、海運会社27社と船舶28隻を制裁対象に。 次に北朝鮮は――3月日に6平壌を訪れた韓国特使団と、南北首脳会談の4月実施合意。米朝首脳会談の開催と非核化の意向も伝達。 (英語記事 North Korea 'halts missile and nuclear tests', says Kim Jong-un)

  • Thumbnail

    記事

    もしも大統領がムラー検察官を解任したら……米警察が暴動に備え

    2018年04月20日 18:24 公開 米ペンシルベニア州ピッツバーグ市警は、2016年米大統領選のロシア介入疑惑を調べているロバート・ムラー特別検察官を、ドナルド・トランプ米大統領が近く解任するかもしれないと、暴動発生に備えている。警察本部長が捜査員たちに、「沙汰のあるまで」制服と暴動警備用の出動服を職場に持参するようメールで通達した。 米CBSニュースが入手したメールで、ビクター・ジョーセフ本部長は職員に、「中央ビジネス地区で大規模デモが起きる可能性について、情報を得た。デモは半ば自発的に、おそらくあっという間に起きる。トランプ大統領が近く、ムラー特別検察官を解任すると思われている。この場合、解任から24時間以内に大規模デモにつながる」と説明した。 「木曜日から追って沙汰のあるまで、すべての主要犯罪捜査員は、制服一式と身体防護用に支給されたすべての装備を、職場に持参するよう」と本部長は通達した。 しかしピッツバーグ市当局は、この判断はあくまでも念のためのもので、トランプ大統領の意向について何か承知しているわけではないと話している。 <おすすめ記事> 前FBI長官、トランプ氏は「道徳的に大統領として失格」 FBI、トランプ米大統領の弁護士事務所を家宅捜索 トランプ氏、ロシア疑惑捜査の特別検察官を解任しようと=米報道 ピッツバーグ市公共安全局のウェンデル・ヒスリック局長は、市当局があり得る出来事や脅威に備えるのは通常のことだと述べた。 「この場合、騒乱の可能性がどの程度あり得るのか検討していないし、大統領の意思決定過程について何も承知していない」 ムラー特別検察官は、2016年大統領選へのロシア介入疑惑のほか、トランプ陣営がロシア当局と結託していたかを調べている。 大統領は一貫して結託はなかったと主張し、ムラー検察官や連邦捜査局(FBI)による捜査を「魔女狩りだ」と呼ぶなど、強い不満を表明してきた。 リベラル派の市民団体「MoveOn.org」は、ムラー検察官解任に備えてデモ行動を計画している。しかし、CNNによると、同団体の計画と市警の通達との関連性は不明だ。 同団体のウエブサイトには、「あからさまな司法妨害に対して、素早く強力に反応するため、ピッツバーグで準備を整えている」と書いてあるほか、全米主要各都市で緊急デモが計画されているとも書いてある。 地元紙ピッツバーグ・ポスト・ガゼットによると、2300人以上がデモ参加者として登録している。 同市のビル・ペドゥート市長は、市警の捜査員に通達が送付されたと認めた。 市長はツイッターで、あくまでも警察の部内メモで、大統領が何をするつもりか何も内部情報を得ていないと批判に答えた。 「これは警察本部長が私服刑事たちに送った内部メールだ。大統領が何をするつもりなのか承知しているなど、言っていない。市民が合法的に集会してはならないとも言っていない。君たちの手が必要になるかもしれないから、制服を持ってくるようにと言っている。こういうのを用意周到と言う。陰謀論はもうたくさんだ」と市長は書いた。 https://twitter.com/billpeduto/status/986769803963785216 一方で、上院司法委員会のチャック・グラスリー委員長(共和党、アイオワ州選出)は、ムラー検察官の解任をあらかじめ阻止する法案を検討すると述べた。 共和党のミッチ・マコネル上院院内総務は、仮に委員会がそのような法案を可決したとしても、本会議での採決は阻止すると釘を刺している。 (英語記事 Pittsburgh police prepare for protests if Trump fires Mueller)

  • Thumbnail

    記事

    お姫様だって怯えることも……「アナ雪」ミュージカル主演俳優が舞台欠席

    2018年04月20日 18:19 公開 ブロードウェイで活躍する俳優のパティ・ムリンさんが、不安の発作で17日の公演を欠席した後、18日にソーシャルメディア上で自分の心の問題について明らかにして称賛されている。 米ニューヨークのブロードウェイで先月幕を開けたディズニーの「アナと雪の女王」ミュージカル版にアナ役で出演しているムリンさんは、自分のインスタグラムにこう記した。「ディズニーのプリンセスだって、時には怖くてたまらなくなる」。 ムリンさんは、公演を欠席するのは嫌だったが、ディズニーは自分を支えてくれたと書いた。 ムリンさんが自分の心の状態を告白したことについて、多くの人が称えている。弱さを認めることでかえって、強くたくましくなれると書いたファンもいる。 「私を含め、心の問題を抱える俳優全員に力をくれた」と称える人もいた。 ムリンさんは、今週になって経験した「とても重い」不安障害について、インスタグラムにこう記した。 「不安感はしばらく前から積みあがっていたんです。信じられないほど素晴らしいひと月を過ごしてきて、その間の浮き沈みやストレス、興奮がぜんぶ、私の心の状態に大きな負担となっていました」 「こういう状況は『なんとかする』とか『押し通す』ようなものではないと、私は今回学びました。不安やうつは、大勢が発症する本物の病気です。これに日常生活で対処できなくなったらいつも、癒やすのにたくさんの休息や自己管理が必要になるんです」 https://www.instagram.com/p/BhtxtEhhgzl/?taken-by=pattimurin ディズニーの支援に感謝しつつ、ムリンさんは付け加えた。「ただ覚えておいてほしい、あなたはひとりじゃないし、あなたが感じている気持ちは本物で、そしてそれはあなたのせいじゃない。ディズニーのプリンセスだって、時には怖くてたまらなくなるんです」。 あるファンは投稿にこうコメントした。「あなたの誠実さに感謝します、孤独な感覚が減りました(私は今日、強い不安に襲われて、音楽の実演に補助を頼まなければならなかったんです)」。 37歳のムリンさんは以前にも自分の不安やうつ状態について話していた。また、「アナと雪の女王」のブロードウェイ公演に先立ち、米コロラド州デンバーで同作品の公演があった昨年にも、ムリンはパニック発作を起こしたことがある。 (英語記事 Frozen star misses Broadway show: 'Even Disney princesses get terrified')

  • Thumbnail

    記事

    英国で最高気温29.1度 4月でこれほど暑いのは1949年以来

    1949年にロンドンで記録された29.4度となっている。 花粉量も英国の多くの都市で多くなっており、BBCが提供する天気予報BBCウェザーは、花粉症の人が「不快」になるかもしれないと注意喚起している。 22日に開催されるロンドン・マラソンに出場予定のランナーは、記録に残る中で最も暑いレースとなるかもしれないとの意見とともに、暑い気候を予測するよう警告を受けている。 ロンドン・マラソンのヒュー・ブラッシャー・イベントディレクターは、走者が飲んだり自分の体にかけたりするための水を予定より多く提供するなどの危機管理計画を、既に準備していると語った。 高い気温の影響で、英南西部チェルトナム競馬場での1レースが中止となった。ただ、短い距離の競争は予定通り行われた。 英百貨店デブナムズは、各地の気温が一気に上がった19日、2月の終わりに英国を襲った大寒波のせいで同社の売上と利益が落ち込んだと発表した。 英国のより詳しい天気予報は、BBCウェザーに掲載されている(英語)。 (英語記事 UK temperatures top 29C in hottest April day since 1949)

  • Thumbnail

    記事

    化学兵器の使用をどう調べるのか? シリア・ドゥーマ「攻撃」疑惑

    2018年04月20日 14:41 公開 ジョール・グンター BBCニュース シリアに到着した化学兵器禁止機関(OPCW)の査察官は17日、首都ダマスカス郊外ドゥーマ市街にある化学攻撃疑惑の現場へ入った。 救助隊員や反政府活動家によると、政府軍の飛行機は7日、有毒な化学物質で満たされた、たる爆弾をドゥーマに投下した。40人以上が死亡、100人以上がけがをしたという。 現地の医師団は、口から泡を吹く、肌や唇が青くなる、角膜熱傷や痙攣などの症状がある患者を診察していると報告した。医師団によるとこの症状は、塩素やおそらく神経剤に触れたことを示すという。 シリア政府とその友好国ロシアは、疑惑は捏造(ねつぞう)だとしたが、OPCWの事実調査団に疑惑の調査を求めた。 探すのは3種類の証拠 ドゥーマ入りした査察官たちは、攻撃に化学兵器が使われた証拠を集めなくてはならない。しかし、攻撃から約2週間たった現場で、しかも化学攻撃疑惑で非難されている軍隊自身が支配する環境の中で、それはどのような作業になるのか。 過去にシリア国内で化学兵器攻撃を調査した経験のある、英化学兵器専門家のハミッシュ・デ・ブレットン・ゴードン氏によると、査察官たちは3種類の証拠を探すことになる。環境的なもの、生物医学的なもの、記録の3つだ。 環境的証拠に含まれる可能性があるのは、軍需品の残骸や土壌サンプル、建物のコンクリート片だ。生物医学的証拠には被害者の血液や髪の毛、尿が含まれる。記録証拠は、目撃証言や動画、それにソーシャルメディアへの投稿が該当する。 「査察官たちは見つけたあらゆる兵器の残骸を分析試料として採取するだろう」とデ・ブレットン・ゴードン氏は話す。「可能な限り多くの人に話を聞き、目撃情報を確かめようとするだろう。負傷者や死者を発見することも試みるはずだ」。 負傷者や死者が鍵となると、同氏は言う。生物医学的試料が、もっとも信頼のおける化学薬品使用の証拠となる。 同氏はまた、「尿は塩素の存在を確認するのによい試料となることもある。そして血液の試料は、毛髪と同様に神経剤の存在を明らかにする」とも語った。 神経剤サリンは2013年8月、シリアの首都ダマスカス郊外のグータ地域で使われ、数百人の死者を出した。この時は、OPCWの専門家は国連調査団の一員として化学兵器使用から2日後に使用地域への立ち入り許可を得た。専門家たちは非常に多くの生物医学的証拠を生存者から手に入れた。環境的試料も同様に多数収集した。 この調査団はアンゲラ・ケイン前国連上級代表(軍縮問題担当)が率いた。 「グータで私たちがみつけたのは、サリンのとても複雑な合成物だった」とケイン氏は語った。「高純度だと、サリンはとても早く蒸発してしまい、検出するのは難しい。しかし2013年の攻撃では、サリンは他の化学物質と混ぜられており、より長い時間地面に残留していた」。 ドゥーマ住民から疑惑を立証する証拠を見つけ出すのは、より難しいかもしれない。米政府は17日、OPCWの査察官のドゥーマ市街への立ち入りの遅延は、地面に残留する証拠を「より劣化させる」と警告した。 ロシア軍の隊員は先週、反政府勢力が撤退を余儀なくされた攻撃地域を訪れたと考えられている。OPCWに駐在する米大使は「OPCW事実調査団の取り組みを妨害する意図を持って、ロシア軍が同地域に細工をした」かもしれないと恐れていると語った。 ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は一切の干渉を否定している。 デ・ブレットン・ゴードン氏によると、理論上、化学攻撃を受けた地域を浄化して痕跡を消したいなら、まずは砲弾など武器の残骸を発見し撤去する必要がある。次に、薬品に汚染されたあらゆるものをこすって洗い、残留物を取り除く。直観に反して、これには塩素系の溶剤がよく使われる。 目撃者を沈黙させたり、被害地区から移動させる手も、考えられる。18日付の英紙ガーディアン記事からは、ドゥーマにいた医療チームが脅され、コミュニケーションアプリ「WhatsApp」のやりとりを調べられた様子がうかがえる。 証拠の別の供給源となるのが死体だ。化学兵器禁止条約の下で、OPCWの査察官は望むあらゆる種類の証拠を、死体も含めて、手に入れる権利を持つ。しかしまずは、死体が発見されなければならない。 「もし査察官が一体も死体を見つけられなかったら、そのこと自体が意味を持つ」とデ・ブレットン・ゴードン氏は述べた。「もし死体が消えたのなら、なにかがとても変だという、非常に強い兆候になる」。 ドゥーマでは、査察官はこれら全ての業務をシリア政府とロシア軍の支配下で行わなくてはならない。業務の遂行をすべて撮影すること、そしてあらゆる証拠をしっかりと守ることが重要だとケイン氏は述べた。 「試料は常に自分で保管し続けなければならない」と同氏は話した。「絶対に視界から離してはならない。どこにいても、飛行機の機上でも、研究室までの道のりのどこでもだ」。 (英語記事 Douma 'attack': How do you test for chemical weapons?)

  • Thumbnail

    記事

    南ア大統領が英連邦サミットを切り上げ 暴動受け

    2018年04月20日 11:42 公開 南アフリカのシリル・ラマポーザ大統領は19日、北西州マフィケングで発生した暴動に対応するため、英ロンドンで開催されている英連邦首脳会議を切り上げて緊急帰国した。 抗議行動は18日に発生。抗議者たちは雇用や住宅事情の改善、汚職撲滅を求め、店舗での強奪や道路の封鎖、車両への放火などを行った。また、与党・アフリカ民族会議(ANC)所属のスプラ・マフマペロ州知事の更迭を求めている。 ラマポーザ氏は今年2月に大統領に就任したばかり。今回の訪英では、南アへの投資促進を模索しようとしていた。 同大統領は声明で「大統領は北西州での状況に注目するため、政府代表団を率いて参加しているロンドンでの英連邦首脳会議への参加を切り上げると決めた」と説明。20日にも、マフィケングでANCのトップらと会談を開く予定だ。 また、市民には沈静化を求めると共に、警察には行動を控えるよう命じた。 南アでは行政に対する不満から「サービス・デリバリー・プロテスト」と呼ばれるデモや暴動が頻繁に起きており、マフィケングは現在その中心地となっている。 19日には、略奪や警察との衝突の影響で、街が荒廃していると報じられた。 地元メディアは、バスへの放火や車両への投石に加え、火をつけたタイヤで道路封鎖しようとした抗議者に対し、警察が催涙ガスを使用したと報じている。 南アのニュースサイト、タイムズライブは警察のアデル・マイバーグ報道官の話として、18日の暴動発生から9人が逮捕されたと伝えた。 マフマペロ州知事の事務所は暴動に対し、マフマペロ氏をおとしめようとする動きだと非難した。 州政府の広報官は、「(今回の抗議活動は)反スプラ・マフマペロ氏の政治キャンペーンで、マフィケング住民を脅迫しようとしている」とコメントしている。 隣国のボツワナ政府は、北西州と接している国境の検問所を閉鎖したと発表した。 南アでは、ズマ前大統領時代の長年にわたる汚職体質の結果、経済成長は弱く、失業率も非常に高かった。ラマポーザ大統領にとっては、経済が最優先事項となっている。 先にブルームバーグが行った取材でラマポーザ氏は、経済復興に弾みをつけるために1000億ドル(10兆8000億円)規模の投資が必要だと述べた。また、現政権は強い意思で汚職撲滅に当たるとしている。 (英語記事 SA leader returns home early amid protests)

  • Thumbnail

    記事

    サッカーの試合でクマが演技 「非人道的」と批判

    2018年04月19日 18:30 公開 この映像には一部の方が不快に思われる内容が含まれています。 ロシアのサッカー試合でサーカスのクマが演技をしたことに対し、動物愛護団体から「ショッキングで非人道的だ」との批判が上がっている。 YouTubeに投稿された動画では、南部ピャチゴルスクで行われたマシュクーKMVとアングシュトの試合で、クマの「ティム」がボールを審判に手渡す様子が映っている。 動物の倫理的扱いを求める人々の会(PETA)のエリザ・アレン会長は「非人道的で同情の余地がないだけでなく、クマを召し使いのように扱いボールを運ばせるのは本当に危険だ」と述べた。 アングシュトは、7月にロシアで行われるワールドカップの開会式にこのクマが出演する予定と述べたが、国際サッカー連盟(FIFA)はこれを否定した。

  • Thumbnail

    記事

    ダイヤモンド含む隕石「失われた惑星に由来」 =欧州の共同研究

    2018年04月19日 16:38 公開 地球の大気圏内で2008年に爆発したダイヤモンドを含む隕石(いんせき)は、原始太陽系にかつて存在したが既に失われた惑星の一部なのかもしれない。そのことを示唆する研究論文が17日、科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに掲載された。 隕石の由来とみられる「原始惑星」は、数十億年前に星間衝突で消失するまで存在し、水星もしくは火星ぐらいの大きさだったとみられる。 研究によると、ダイヤモンドが生まれるには圧力が必要で、その圧力はこの大きさの惑星でしか生じない。 研究者たちは異なる3タイプの顕微鏡を用いて、ダイヤモンドを含む隕石のミネラルや化学組成の特性を明らかにした。研究対象となった隕石片は、隕石「2008 TC3」が2008年10月7日にスーダン北部のヌビア砂漠上空37キロ付近で爆発した後、同砂漠全体に飛び散っていた。 4メートルほどの大きさだったとみられる隕石のうち、1センチから10センチまでのかけら50個が、最終的に収集された。この隕石片はまとめて「アルマハータ・シッタ隕石」として知られている。アルマハータ・シッタはアラビア語で「6番駅」という意味。落下地点の近くにあった鉄道駅から名づけられた。 科学者たちの報告によると、いくつかの隕石片は組成物にダイヤモンドを含むという(組成の段階で含まれる物質は包有物と呼ばれる)。ダイヤモンドが含まれる隕石片は約20ギガパスカル(GPa)より強い圧力下でしか生まれない。そのような環境は「大きな惑星体の中でしか達成されない」という。 スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)のファーハン・ナビエイ氏と研究チームはこの計測が「このように大きな惑星体が、既に消失はしたもののかつて存在したことを示す、注目に値する初の証拠」をもたらしたと語る。 研究結果はまた、現在の太陽系惑星が数十個の巨大な「原始惑星」の残骸から作られたという理論を後押しするものともなる。 「2008 TC3」隕石の元となった惑星体は、太陽系の初期1000万年のうちに形成されたようだ。 この惑星体が衝突してできたかけらは、ユレイライトと呼ばれる種類の隕石となった。このユレイライト隕石は、地球にぶつかる物体の1%にも満たない。 研究者たちは、全てのユレイライト隕石が同じ原始惑星の残存物かもしれないと示唆している。 「火星ほどのサイズの惑星体(月を生んだような巨大な衝突体)が多数あり、融合してより大きな惑星になったか、太陽と衝突したか、太陽系の外にはじき出されたのだろう」と、研究チームは論文に書いている。 「この研究は、ユレイライト隕石の元となった惑星体が、星間衝突によって破壊されるまでは1つの大きな『失われた』惑星だったという、説得力ある証拠を提供している」 (英語記事 Meteorite diamonds 'came from lost planet')

  • Thumbnail

    記事

    機長に称賛の声集まる サウスウエスト機緊急着陸

    2018年04月19日 15:32 公開 米サウスウエスト航客機のエンジンが飛行中に爆発し、緊急着陸した17日の事故で、乗客からは機長への称賛の声があがっている。 ニューヨーク発ダラス行き1380便の機長だったタミー・ジョー・シュルツさんは、元米海軍のパイロット。17日の事故では、149人を乗せた飛行機をフィラデルフィアの空港に緊急着陸させ、「アメリカン・ヒーロー」と称えられた。 事故では客室の窓から空中に吸い出されそうになった女性が、1人亡くなっている。 事故原因は調査中だが、国家運輸安全委員会(NTSB)によると、初期調査でエンジンの折れたファンブレードに金属疲労の痕跡が発見されている。 機長はどういう人か サウスウエスト航空は事故機の機長の名前を公表していないが、乗客たちが、シュルツさんだったと明らかにした。シュルツさんの夫もAP通信に対し、彼女が機長だったと認めている。 米海軍によると、シュルツさんは、女性が戦闘機の操縦任務に着くようになった初期の1人 ニューメキシコ州出身のシュルツさんは大学で生物学と農業ビジネスの学位を取った後、1985年に海軍に入隊した。10年の勤務を経て1993年に現役を退き、予備役を経て退役した。攻撃機のパイロットなどを務め、最終的な階級は海軍少佐だった。 親類によると、夫のディーン・シュルツさんもサウスウエスト航空のパイロットだという。 ソーシャルメディアでは、2009年にニューヨーク発シアトル行きのUSエアウェイズ1549便のエンジンが停止し、ニューヨークのハドソン川に不時着水したいわゆる「ハドソン川の奇跡」で、飛行機を着水まで導いたチャズレー・サレンバーガー機長と比較する人もいた。 乗客の反応は? テキサス州在住のアルフレッド・タムリンソンさんは、シュルツ機長の「鉄の神経」をほめたたえた。 タムリンソンさんはAP通信に、「僕はあの女性に拍手を送る。彼女にクリスマスカードを送るつもりだ。しかも、僕を地上に戻してくれたお礼に、商品券を添えて」と語った。 クリストファー・ジョンソンさんはツイッターで乗務員の写真を公開し、「この人たちがサウスウエスト航空ニューヨーク発ダラス行き1380便のヒーローだ。フライト中にエンジンが故障したものの、彼らがフィラデルフィアまで誘導して149人の命を助けた」とツイートした。 https://twitter.com/EMMS_MrJohnson/status/986272629362495489 ダイアナ・マクブライド・セルフさんは、着陸後に乗客と会うシュルツ機長の写真をフェイスブックに投稿し、「パイロットのタミー・ジョー・シュルツさんが後ろへ来て、乗客ひとりひとりと話してくれた。これが本当のアメリカン・ヒーロー」と紹介した。 「彼女の知識と指示、そしてショッキングな状況での勇気に心から感謝している」 https://www.facebook.com/photo.php?fbid=10156392496902458&set=p.10156392496902458&type=3&theater 事故の状況は? 事故は、ボーイング737型機がニューヨークを出発して20分後に発生した。飛び散った破片が客室部分に刺さったため、飛行機は減圧状態となり、急降下した。 酸素マスクを着けた乗客は叫び、衝撃に備えた。 当局によると、数秒後に機体は41度まで回転したが、やがて安定し、緊急着陸態勢に入ったという。 管制官との交信では、シュルツ機長が「サウスウエスト航空1380便、エンジンが片方だけになった」と報告している。 その後、「機体の一部を損失したので、少し減速する必要がある」と述べ、乗客にけが人が出たことも付け加えた。 当局が公表した録音では、管制塔の男性が「乗客にけが人、了解、機体で火災は起きているか?」と質問している。 これにシュルツ機長は「機体で火災は起きていないが、一部が損失している」、「穴が開き、誰かが放り出されたらしい」と冷静に答えている。 死亡した女性は 死亡したのはジェニファー・ライオダンさん(43)。米金融機関ウェルズ・ファーゴのニューメキシコ州アルバカーキ支店の副頭取で、子供2人の母親だった。 破損したエンジンの破片が窓を割ったとき、ライオダンさんは空中に放り出されそうになった。 他の乗客が彼女を引き戻し、心肺蘇生措置を行ったが、後にライオダンさんの死亡が確認された。フィラデルフィアの医療調査員は18日、ライオダンさんの死因は頭部と首、胴体への打撲だと明らかにした。 このほか、7人が軽傷を負った。 調査で分かっていることは? NTSBのロバート・サムウォルト委員長は、エンジンが高速回転した際、24個あるファンブレードのうち1個が金属疲労で破損した可能性があることが初期調査で判明したと話した。 「このファンブレードは根元から壊れていた。破損部分には金属疲労の痕跡があった」 エンジンには外れた部品を留めておくために覆いがかけてあるが、高速だったため金属部品が覆いを突き破ったとしている。 同委員長はまた、破片は17日にフィラデルフィアから97キロ離れた地点で発見されたと話した。 米国の航空監督機関は、事故機のエンジン・ファンブレードと類似のものに対して点検を指示する方針だという。 該当のエンジンは米仏企業の合弁会社CFMインターナショナルが開発したもの。フランス当局は既に、調査に協力するために人員を派遣している。 CFMインターナショナルによると、現在8000基の同型エンジンがボーイング737型機に搭載されている。 (英語記事 'American hero' lands stricken airliner)

  • Thumbnail

    記事

    キューバ、最高指導者ラウル・カストロ議長後継にディアスカネル氏指名

    導者となるディアスカネル氏は、経済停滞中で変化を熱望する若い世代であふれる国を継承することになると、BBCキューバ特派員のウィル・グラント氏は伝えている。 ラウル氏と既に引退生活を送っており2016年11月に90歳で亡くなったフィデル氏のカストロ兄弟が実現してきた革命的な過去なしで国家を率いることには、複雑な課題もある。 ディアスカネル氏とはどんな人物か 2013年にキューバ国家評議会の第1副議長に選出された際には、ディアスカネル氏は比較的無名だった。しかしそれ以来、ディアスカネル氏はカストロ氏の重要な協力者となった。 この5年間、ディアスカネル氏は議長職と権力の継承者として準備を重ねてきた。しかし、同氏は第1副議長に指名された2013年以前から既に長い政治キャリアを積み重ねてきた。 ディアスカネル氏は1960年4月、フィデル・カストロ氏が首相となり権力を掌握した約1年後に生まれた。 同氏は電気工学を学び、20代前半でキューバ中央部にある都市サンタクララの共産青年同盟メンバーとなって政治キャリアを開始した。 地元の大学で工学を教えながら同盟内での地位を向上させていき、33歳で第2書記となった。 ラウル・カストロ氏はディアスカネル氏が「イデオロギー的に堅固」な部分を称賛している。 新議長は本当の変化をもたらすのか ディアスカネル氏は、特にカストロ氏が強力な政治力を維持する間は、短期的に大きな変化を起こすことはないとみられる。 あらゆる変化は少しずつ、ゆっくりと起こるとみられている。 その一方でカストロ氏は、議長就任後に米国との関係改善などの改革を実施した。関係改善は兄フィデル氏の統治下では、あり得ないと思われていた変化だった。 ディアスカネル氏には、友好国ベネズエラの経済崩壊が引き起こした諸問題をいかに乗り越えるか、あるいはカリブ諸島がトランプ大統領下の米国とどんな種類の関係を望んでいるかなどが課題となる。 トランプ大統領は昨年、オバマ政権下で緩和されていたキューバに対する旅行や貿易への規制をわずかに強化した。しかし、主要な外交関係および商業関係は覆さなかった。 ただし、ほとんどのキューバ人は次期指導者について、自らの日々の生活が向上するかどうかで判断するだろう。 「今のところ、どんな未来が待っているかはわからない」とハバナ市内の教師、アドリアナ・バルディビア氏(45)はロイター通信に語った。 「ラウルの時代は終わり、フィデルの時代は歴史だ。キューバ人の生活を改善する出口は見えず、給料は変わらず、家計のやりくりはできないし、今はトランプが経済封鎖で圧力を強めている。想像してみてほしい」 ハバナの国営レストランで働くディアデニス・サナブリア氏(34)は、「自分は政治には強くないが」と前置きした上で述べた。 「議長交代が私の人生を変えるとは思わない」 キューバ国会における議員選出の仕組み よく追認機関とみなされるものの、キューバ国会は現在、昨月の選挙で選ばれた議員605人を宣誓就任させるために開会中だ。 国会は、圧倒的な権限をもつ国家評議会の構成についても議決する。この国家評議会の議長が、国家と政府両方の長になる。 キューバは同国が世界で最も包括的で公正な選挙制度を有すると長い間主張しているが、批判者はこの主張をばかばかしいと指摘する。投票過程が、同国を一党支配する共産党によって完全に監視されているためだ。 3月の選挙では、605人の議員候補全員が対立候補のいない状態で出馬した。 <解説>カストロ・モデルの継承 ウィル・グラント ハバナ(キューバ)特派員、BBCニュース ミゲル・ディアスカネル氏はいくつかの点で、キューバのこれまでとは違う。50代で、キューバ革命軍が政権を掌握した際には生まれてすらいなかった。 それでも同氏は、カストロ・モデルの延長も象徴する。特に政治的な意味において。 権限移譲が発表された時からキューバ政府は、政治的連続性の確保を強調してきた。そのせいで、議長交代による刷新の感覚は薄れている。 ラウル・カストロ氏の側近のうち、80歳代後半の少なくとも2人が国家評議会に残る。 少なくとも短期的には、最大の課題は経済だ。ディアスカネル氏は一般市民にとってインフレが起きないようにしながら、複雑な二重通貨制度に取り組まなければならない。 また同氏は、停滞する経済への活性化にも挑戦しなくてはならない。キューバ政府が国内に私企業を容認するかをめぐり、ささやかでも指示の方向性を示す合図として、新規民間事業免許の凍結を解除するかどうかが注目されている。 こうしたことを全て、カストロ兄弟が得ていた国民の支援なしに実行しなくてはならないのだ。ディアスカネル氏のやるべきことはすでに決まっているのかもしれない。 (英語記事 Cuba nominates Castro replacement Miguel Díaz-Canel)

  • Thumbnail

    記事

    プエルトリコで再び全島停電 7カ月ぶり

    2018年04月19日 13:45 公開 人口340万人の米自治領プエルトリコで18日、全土が停電した。全島で電力供給が止まったのは、昨年9月にハリケーン「マリア」によってインフラや電力網が被害を受けて以来、7カ月近くぶりとなる。 自治政府は、島の南部で契約業者が操作していた掘削機が停電の原因と発表した。24~36時間内に復旧できるよう対応しているいという。 報道官によると、病院やサンフアン空港、水のくみ上げシステム、金融システムなどへの電力復旧を優先的に行っている。 昨年7月に破産したプエルトリコの電力当局は、過去90年で最悪のハリケーンと言われた「マリア」以来、ニュースになり続けている。 2番目に強い等級の「カテゴリー4」だった「マリア」以降、住民は何度も停電を経験している。18日の時点で、4万人がなお電力が使えない状況にあった。 サンフアンのカルロス・アルビズ大学で教えるシンシア・ガルシア・コル教授はCNNの取材に対し、「マリアから7カ月たって、またマリアの後の状態に戻された」と語った。 コンサルタント会社ロディウム・グループによると、ハリケーン「マリア」による停電は米国史上最大規模のものだった。 同社のトレバー・ハウザー氏はツイッターで「プエルトリコは昨日の時点で、米国で1番、世界でも2番目に大きな停電を経験していた。そしてきょう、また全島停電が起きた」と説明した。同氏がツイートしたグラフは、契約100万件当たりの停電時間を比較したもの。 https://twitter.com/TrevorGHouser/status/986629878098182145 (英語記事 Total blackout hits 3.4m Puerto Ricans)

  • Thumbnail

    記事

    米朝首脳会談、成果がなければ「途中退出する」=トランプ米大統領

    2018年04月19日 11:33 公開 ドナルド・トランプ米大統領は18日、日本の安倍晋三首相と共同記者会見を開き、北朝鮮の最高指導者、金正恩・朝鮮労働党委員長との首脳会談に実りがなければ「会談の途中で退出する」と話した。両首脳は北朝鮮の非核化に向けて、引き続き圧力を掛けていくことを確認した。 安倍首相はフロリダ州にあるトランプ氏のリゾート「マール・ア・ラーゴ」に滞在中。トランプ大統領は、米朝首脳会談に成功の見込みがない場合は出席せず、実現したとしても生産的でない場合は退席すると述べた。 また、「我々は北朝鮮が非核化するまで最大限の圧力を掛けていく」と付け加えた。 「前にも言ったように、非核化を完璧に、検証可能かつ不可逆な形で達成すれば、北朝鮮には明るい道筋が待っている。北朝鮮にとっても世界にとっても、素晴らしい日となるだろう」 トランプ氏は6月初めか「その少し前」に金氏との首脳会談を開きたいとしているが、開催地を含めた詳細はなお調整中だ。 <おすすめ記事> 米朝首脳会談の準備はどうやって 一筋縄でいくわけもなく 米朝首脳会談 21世紀きっての政治的な大勝負 <全文> 北朝鮮と米国の首脳会談について韓国政府代表の声明 拉致被害者問題にも言及 安倍首相は会見で、1970~80年代に北朝鮮に拉致された日本人の返還について、トランプ大統領に支援を求めたと述べた。 北朝鮮は、日本向けスパイの教育のために13人の日本人を拉致したことを認めているが、被害者はもっといると日本側は主張している。この問題は数十年にわたって両国の関係を悪化させてきた。 また、3人の米国人も北朝鮮に拘束されている。 トランプ大統領は会見で、日本人拉致被害者を家族の元に戻すために米国は「一生懸命、努力する」と話した。 さらに、「同じように、3人の米国市民を取り戻すためにとても精力的に戦っている」と付け足した。 「実現できるチャンスがかなりあると思う。非常に良い対話をしている」 ポンペオ長官訪朝の意図は? トランプ大統領は先に、米中央情報局(CIA)のマイク・ポンペオ長官が平壌で金正恩・朝鮮労働党委員長と会談していたとツイッターで認めたばかり。 この会談は2000年以降の両政府の接触としては最も高官レベルで、トランプ氏はかつて自分が「リトル・ロケットマン」と呼んだ金氏とポンペオ氏が「良い関係」を築き、会談は「とてもなめらかに」進んだとしている。 ポンペオ長官は3月、ポンペオ氏が国務長官に指名されて間もなく訪朝した。 米朝首脳会談に向けた話し合いをしたという他は、詳細は明らかにされていない。 ポンペオ氏は向こう数週間以内に、米上院で国務長官に承認される見通し。しかし、上院は共和党が過半数を占めるものの、民主党からの反発は強い。 上院外交委員会で民主党トップのロバート・メネンデス議員は、ポンペオ氏の「これまでの意見」が米国の価値観を反映しているとは思えないと述べている。 タカ派のポンペオ氏による同性婚反対発言がこれまで注目されてきたほか、イスラム教に関する発言でも物議をかもしてきた。 (英語記事 Trump 'will quit Kim talks if not fruitful')

  • Thumbnail

    記事

    【写真で見る】 過去50年を彩った力強い写真

    2018年04月18日 18:05 公開 英国に拠点を置く写真家組織「アソシエーション・オブ・フォトグラファーズ(AOP)」は、今年50周年を迎えた。記念展示の中から、世界的にも名高い写真家たちの作品を紹介する(敬称略)。 写真提供:Association of Photographers

  • Thumbnail

    記事

    「この肌の色のせい?」 スタバの別店舗でも問題に

    2018年04月18日 16:09 公開 黒人のブランドン・ウォードさんは、カリフォルニア州のスターバックス店舗でトイレの利用を断られた。しかし、白人のウェストンさんは、商品を購入する前にトイレの暗証番号を渡されていた。 ウォードさんが撮影し、今年1月に公開した動画は、フィラデルフィアでの人種差別事件をきっかけに注目を集めている。

  • Thumbnail

    記事

    飛行中にエンジン爆発、1人死亡 米サウスウエスト機が緊急着陸

    2018年04月18日 16:04 公開 米サウスウエスト航空の旅客機(乗客143人、乗員5人)が17日朝、飛行中にエンジンが爆発し、緊急着陸した。この事故で乗客1人が死亡、7人が手当てを受けた。死亡した女性は爆発によって、窓から外に吸い出されそうになったという。 米国の旅客機で乗客が死亡したのは2009年以来初めて。 事故を起こしたのはニューヨーク発ダラス行きのボーイング737-700型機1380便で、現地時間の午前11時20分にフィラデルフィア空港に緊急着陸した。当局によるとエンジンのほか、窓と翼、胴体にも損傷があった。 死亡したのはジェニファー・ライオダンさん。日刊紙フィラデルフィア・インクワイアーによると、米金融機関ウェルズ・ファーゴのニューメキシコ州アルバカーキ支店の副頭取で、子供2人の母親だった。 目撃者によると、左側のエンジンが爆発した影響で窓ガラスが割れたため、客室の気圧が急激に下がり、ライオーダンさんが空中に吸い出されそうになったという。 ライオーダンさんは他の乗客によって引き戻された。 NBCニュースは、航空管制官と操縦士の交信内容を公表した。それによると、パイロットのタミー・ジョー・シュルツさんが「機体の一部を損失したので、少し減速する必要がある」と話している。 火災は起きているかとの質問に起きていないと答えたシュルツさんは、「穴が開き、誰かが放り出されたらしい」と付け加えた。 米連邦航空局は調査を開始した。また国家運輸安全委員会(NTSB)は、予備調査でエンジンのファンブレードが損失しており、折れた部分に金属疲労の痕跡があると発表した。 NTSBのロバート・サムウォルト委員長は、エンジンを覆うカウリングの一部が、フィラデルフィアから112キロ離れたペンシルベニア州バーンビルで見つかったと説明した。 同委員長は「これはきわめて異例の事態で、重く受け止めている」と述べ、調査には12~15カ月かかると付け加えた。 また、使用されていたCFM56エンジンは「旅客機で広く使われている」と述べた。 サウスウエスト航空はCFM56エンジンの検査プログラムを「細心の注意を払って」加速させると発表。検査は、向こう30日間で終わらせる方針という。 同社は声明で事故によって「打ちのめされている」と述べ、「悲劇」の影響を受けた人々に哀悼の意を表した。 大きな爆発音 ソーシャルメディアでは、気体が激しく揺れる中、乗客が酸素マスクを着けて座っている様子などがシェアされた。 乗客の1人は「突然、大きな爆発音が聞こえて、ガラガラと音が鳴った」と話した。 クリストファー・ジョンソンさんはCNNの取材に対し、「左側のエンジンが完全にずたずたになっていた。怖かった」と話した。 ジョンソンさんはツイッターで乗務員の写真を公開し、「この人たちがサウスウエスト航空ニューヨーク発ダラス行き1380便のヒーローだ。フライト中にエンジンが故障したものの、彼らがフィラデルフィアまで誘導して149人の命を助けた」とツイートした。 https://twitter.com/EMMS_MrJohnson/status/986272629362495489 ニューヨーク市の牧師ティモシー・ボーアマンさんは、大きな音がしたとき、飛行機の後部に座っていた。 「突然30メートルくらい落ちたかと思いました」 「しばらくの間制御不能のような状況でした。パイロットが飛行機をコントロールするために苦労しているようでした。正直、その場の全員が落ちると思ったと思います」 客室乗務員から衝撃に備えるよう言われたとき、ボアマン牧師と妻は最悪の事態を考えたという。 「今生きていることを本当にありがたく思っています」、「神とパイロットに感謝しています」と牧師は話した。 乗客のマーティー・マーティネスさんはCBSニュースの取材に対し、飛行機が「自由落下」しているように感じたと説明した。また、救急隊員が負傷した女性を搬送するのを見たという。 「そこら中が血だらけでした」 「まず爆発が起きて、すぐに酸素マスクが降りてきました。それから10秒以内にエンジンが窓にぶつかって、窓が大きく割れたのです」 (英語記事 Woman dies in US jet engine 'explosion')

  • Thumbnail

    記事

    星の音を聞いたことがある?

    2018年04月18日 14:43 公開 星の音を聞いたことがあるだろうか。 英バーミンガム大学のビル・チャップリン教授によると、恒星が音を発する仕組みは楽器と同じ。 また、音からはその恒星の大きさや年齢などが分かるという。

  • Thumbnail

    記事

    バーバラ・ブッシュ元米大統領夫人が死去 識字率向上に貢献

    2018年04月18日 12:50 公開 ジョージ・H・W・ブッシュ元米大統領の妻、バーバラ・ブッシュ氏が亡くなったと、元大統領の事務所が17日、発表した。92歳だった。政治家一家の女家長的存在だったバーバラ氏の訃報に、米政界から追悼の言葉が相次いでいる。 バーバラ氏はこのところは体調を崩し、先には病院での治療を止めて緩和ケアに移行すると発表したばかりだった。 夫のブッシュ氏は1989~1993年に第41代大統領を務めた。一方、息子のジョージ・W・ブッシュ氏は2001年~2009年にかけて、43代大統領を務めた。 バーバラ氏は、夫と息子の両方が米国大統領となり、その政権を見守った唯一の女性。 バーバラ氏はそれまでの政治家の配偶者としてのファースト・レディーの役割を超え、「バーバラ・ブッシュ基金」を設立。疎外されていた地域の親や子供たちの識字率向上を支援した。公民権推進を強力に支持したほか、女性の中絶権についてはリベラルな姿勢を貫き、夫の所属する共和党支持者の多くと対立した。 夫のジョージ・H・W・ブッシュ氏は現在93歳で、大統領経験者としては史上最高齢を記録している。夫妻は今年1月に、結婚73周年を迎えたばかりだった。 息子のジョージ・W・ブッシュ氏は声明で、「私の愛しい母が92歳で亡くなりました。(妻の)ローラ、(娘の)バーバラとジェナ、そして私は悲しみにくれているが、母の魂が安らかだと知っているから、私たちの心も穏やかです。バーバラ・ブッシュは素晴らしいファースト・レディーで、何百万もの人々に明るさと愛、そして読み書きの能力を与えた比類なき女性です」と述べた。 ブッシュ氏はさらに、バーバラ氏が「最後まで私たちの気を引き締めると同時に、笑わせてくれました」と説明。「あの人が母で、私は幸運です。私たち家族は心から彼女の死を悼みますし、皆さんの祈りやお声がけに感謝します」と述べた。 夫のジョージ・H・W・ブッシュ氏の事務所は、バーバラ氏を「全力で米国家庭の識字率向上を支えた人物」と説明している。 バーバラ氏はその白髪で知られ、家族からは「銀ぎつね」とあだ名されていた。 夫の大統領在任中、政権に影響を与えているのではとの憶測が流れたときには、「私は夫の政権に口を出さないし、夫も私の家事に口を出さない」と反論したことがある。 2人のもう1人の息子、ジェブ・ブッシュ氏は1999~2007年までフロリダ州知事を務めたが、2016年の米大統領選では敗退している。 「家族の要」 バーバラ夫人の訃報を受けてホワイトハウスは、ドナルド・トランプ米大統領のコメントを発表。そのなかでトランプ氏は、バーバラ氏が米国とその国民に「ゆるぎなく奉仕し続けた」人物として長く悼まれるだろうとコメント。 バラク・オバマ前大統領とミシェル・オバマ夫人は、バーバラ氏を「公益への奉仕に自分たちをささげた家族の、要だった」と呼び、「米国の精神の最善の部分を反映した、謙虚と良識のお手本だった」と説明した。 ビル・クリントン元大統領も、バーバラ氏は「家族や友人、米国、そして彼女自身の理想を助けようとする元気にあふれた人だった」と話した。妻のヒラリー・クリントン夫人も自分も、「バーバラ氏とジョージ・H・W・ブッシュ氏が示してくれた厚意を、決して忘れることはない」としのんだ。 (英語記事 Former US First Lady Barbara Bush dies )

  • Thumbnail

    記事

    米スタバ8千店舗を一時閉鎖へ  人種差別防止トレーニングを実施

    2018年04月18日 12:15 公開 米コーヒー・チェーン大手スターバックスは、5月に全米で8000店舗以上の直営店舗を一時閉鎖し、「人種的偏見」に関するトレーニングを行うと発表した。フィラデルフィアの店舗で現地時間12日夕、友人を待っていただけの黒人男性2人が逮捕された事件を受けたもので、店舗内での差別を防止するため。 スターバックスはこの事件について謝罪したが、店舗の前には抗議を行う人々が集まったほか、ボイコットを呼びかける声もあがった。 同社のケビン・ジョンソン最高経営責任者(CEO)は、「我々は間違いを犯し、それを是正する手段をとる必要があると学んだ」と話した。 米国内のスターバックスの全直営店とオフィスが、5月29日の午後に閉鎖される予定。17万5000人近くのスタッフに加え、内定者もトレーニングを受ける。 店舗閉鎖による売り上げへの影響は、2000万ドル(2億1500万円)に上るとみられている。 事件による損害を最小限に抑えるため、スターバックスは市民権利団体のリーダーやエリック・ホルダー元米司法長官などに従業員向けの「カリキュラム」を作成するよう要請。このカリキュラムは今後、他社も利用できるようにする。 報道発表資料によると、トレーニングでは「暗黙の偏見を明らかにし、意識的に皆を受け入れることを促し、差別を防ぐと共に、スターバックス店舗内の全員が安心し歓迎されていると感じられるようにする」。 ジョンソンCEOは、「人種的偏見トレーニングのために店を閉めるのは、当社の全部署の真剣な取り組みや地域コミュニティーとのパートナーシップを必要とする旅路の、最初の一歩に過ぎない」と述べた。 事件では、男性2人が注文をしないまま友達を待っていたところ、店長が2人を不法侵入で通報した。客が撮った動画には、2人が手錠をかけられる様子が映っている。この客はツイッターで「私たち白人が同じことをしてもどうしてこんな目に遭ったことがないのか、ほかの白人はみんな考えてる」と書いた。 ジョンソンCEOは、客が撮影した動画は「見るに耐えない」もので、通報は「間違っており」「非難に値するもの」だと述べている。 また16日のインタビューで、警察を呼んだ支店長がスターバックスを退社したことを明らかにした。 ジョンソンCEOは事件以降、フィラデルフィアに滞在し、逮捕された2人に会った。2人の弁護士とスターバックスが発表した共同声明では、両者の話し合いは「建設的」だったとしている。 ジョンソンCEOは男性2人に会社代表として謝罪し、「この痛ましい事件をどのように前向きな社会変革の手段に変えていくか」について話し合ったという。 「Race Together」キャンペーン スターバックスは2015年、人種問題をめぐる「Race Together(人種共存)」キャンペーンを米国で展開し、批判や冷笑を浴びた。 店員がカップに「Race Together」と書いて渡し、人種問題について客に話しかけるよう求めたこのキャンペーンは、米国の黒人コミュニティーに対する警察暴力について各地で抗議が続くなかで始まった。「Race Together」と書かれたカップやシールは、人種問題について話し合うきっかけ作りとして意図されたものだった。 しかし、「人種問題の議論を商売道具にするのか」、「朝のコーヒーを買いに行った先で人種問題について店員と話すなんて」などと、反発がソーシャルメディアで広がる羽目になった。 (英語記事 Starbucks shuts US cafes for race training)

  • Thumbnail

    記事

    米CIA長官、金正恩氏と直接会談 トランプ大統領認める

    2018年04月18日 11:30 公開 実現すれば歴史的となる米朝首脳会談の準備のため、米中央情報局(CIA)のマイク・ポンペオ長官が平壌で金正恩・朝鮮労働党委員長と会談していたと、ドナルド・トランプ米大統領が18日、ツイッターで認めた。複数メディアが17日に伝えていた。トランプ氏は17日、フロリダ州にある自分のリゾート「マール・ア・ラーゴ」で日本の安倍晋三首相と会談し、記者団に北朝鮮と「非常に高いレベル」で直接対話をしたと述べていた。 トランプ大統領はツイッターで18日朝、「マイク・ポンペオが先週、北朝鮮で金正恩と会った。会談はとてもなめらかに進んで、良い関係が築けた。首脳会談の詳細はいま調整中だ。非核化は世界にとって最高なことになるだけでなく、北朝鮮にとってもだ!」と書いた。 https://twitter.com/realDonaldTrump/status/986555533535731712 米紙ワシントン・ポストとロイター通信によると、ポンペオ長官と金委員長の会談は3月31日から4月1日にかけての復活祭の週末に行われたという。ワシントン・ポストは「事情を直接承知している」2人の消息筋の話として、ポンペオ氏が国務長官に指名されて間もなく訪朝したと書いている。 報道に先立ち、トランプ大統領はマール・ア・ラーゴで記者団を前に、北朝鮮と「非常に高いレベル」で「直接対話」をしたと話していた。さらに、米朝首脳会談の開催候補地として5カ所が検討されていると述べた。 米朝首脳会談が実現すれば、現職の米国大統領が北朝鮮の最高指導者と直接会談するのは初めてのこととなる。 トランプ氏は、会談の日程は6月初めか「その少し前」になると話した。 大統領はさらに、今月27日に予定される南北首脳会談で、両国が朝鮮戦争以来の戦争状態を正式に終わらせる平和条約を締結できるよう、良い結果を願っていると話した。 <おすすめ記事> 米朝首脳会談 21世紀きっての政治的な大勝負 米朝首脳会談の準備はどうやって 一筋縄でいくわけもなく 米朝首脳会談へ 制裁が効いたからか 米国と北朝鮮の間には正式な国交がないため、両政府間のやり取りは通常、ニューヨークの国連代表団など他の外交ルートを通じて行われる。ポンペオ長官と金委員長の会談は、2000年に当時のマデリン・オルブライト国務長官が平壌で、当時の最高指導者、金正日氏と会談して以来の、高官会談にあたる。 首脳会談の候補地としては、北朝鮮と韓国の間の軍事境界線や北京、他のアジアの国、欧州などが専門家の間で挙げられている。公海上の船舶という意見も出ている。 日本では、米朝首脳会談の実現にあたり、日本が蚊帳の外に追いやられるのではないかとの懸念が出ている。 しかし、記者団を前にしたトランプ氏と安倍氏はなごやかな様子で、笑顔で握手をかわしていた。 さらにトランプ氏はこの日の記者会見で、米国と日本は「北朝鮮について、とても一致している」と強調し、米朝会談では日本にとって重要な懸案事項の拉致被害者問題にも言及すると言明した。 これに対して安倍氏は、北朝鮮が態度を軟化させているのはトランプ氏が昨年、強硬姿勢を貫いたからだと称えた。 北朝鮮は昨年、核・ミサイル実験を繰り返し、トランプ大統領とは激しい非難の押収が続いたものの、今年元日からは金委員長が融和姿勢を示し、韓国・平昌での冬季五輪参加や高官級会談と続いた。今月27日には2007年10月以来3回目の南北首脳会談が、軍事境界線にある板門店で開かれる予定。 こうした融和ムードのなか、安倍氏の今回の訪米目的のひとつは、米朝会談にあたってこれまでの欧米の強硬路線から離れないようにとトランプ氏に働きかけることだと、複数の専門家は指摘する。 トランプ氏の当選直後に外国首脳として真っ先にトランプ・タワーを訪れた安倍氏が、マール・ア・ラーゴを訪れるのは2度目。前回に続き今回も、共通の趣味のゴルフを共にする見通し。 安倍氏もトランプ氏も、国内で様々な問題を抱えているだけに、この首脳会談は息抜きになるものとみられる。安倍氏はいわゆる「森友・加計問題」で縁故主義の批判にさらされている。トランプ氏は、2016年大統領選に関するロシア疑惑捜査や、ポルノ女優に不倫関係の口止め料を払ったとされる疑惑などが、連日報道されている。さらに、トランプ氏に解任された前連邦捜査局(FBI)長官が回顧録発表を機に、痛烈なトランプ氏批判をマスコミで重ねている。 (英語記事 Mike Pompeo, CIA chief, met with North Korean leader Kim Jong-un - reports)

  • Thumbnail

    記事

    北朝鮮の隠された奴隷たち BBCパノラマが取材

    んどを上納させられているという。 専門家は、こうした資金が核プログラムに投じられていると指摘する。 BBC「パノラマ」はこの現代の奴隷労働について、中国とロシア、ポーランドで2年にわたって取材した。

  • Thumbnail

    記事

    楽しいから 83歳のランジェリー・モデルに聞く

    2018年04月17日 17:21 公開 ドリー・ジェイコブソンさんは83歳。世界最年長のランジェリー・モデルだという。 なぜそうするのかと言えば、「楽しい」から。そして、女性を元気づけるため。 何歳になっても新しいことに挑戦して、人生を楽しみたいからだとドリーさんは話す。

  • Thumbnail

    記事

    トランプ氏支持の米フォックス司会者、トランプ氏弁護士の依頼人だと判明

    2018年04月17日 17:19 公開 ドナルド・トランプ米大統領の私的な顧問弁護士で、司法当局から事務所などを家宅捜索されたマイケル・コーエン氏について、トランプ氏をかねてから強力に擁護してきた米フォックス・ニュースの司会者、ショーン・ハニティー氏が依頼人の1人だと明らかになった。ニューヨークの連邦地裁で16日、公表された。 米連邦捜査局(FBI)とニューヨーク州南部地区の連邦検察官事務所は9日、2016年米大統領選へのロシア介入を捜査しているロバート・ムラー特別検察官からの「照会」をもとに、コーエン弁護士の事務所や自宅を捜索し、資料を押収した。コーエン弁護士は、トランプ大統領と不倫関係にあったポルノ女優、ストーミー・ダニエルズ(本名ステファニー・クリフォード)氏に、2016年大統領選の直前に13万ドル(約1400万円)を支払ったことを認めている。 これに対してコーエン弁護士は、弁護士と依頼者の間の秘匿特権で守られているはずの資料が捜査資料として使われることに異議を唱え、ニューヨーク州南部地区連邦地裁に差し止め請求を提出していた。 同連邦地裁で開かれた16日の審理開始前、コーエン氏は過去1年の間に担当した依頼人は3人だけだと述べた。1人はトランプ氏、1人は男性誌プレイボーイのモデルと不倫関係にあった共和党関係者(女性の妊娠が発覚し、金銭を支払ったという)。3人目については、本人から氏名公表の許可を得ていないと説明していた。 しかし、キンバ・ウッド裁判官が審理中、3人目の依頼人の氏名公表を命じたため、コーエン弁護士の担当弁護士が、伏せられていた3人目の依頼人はハニティー氏だと明らかにした。 これまでフォックス・ニュースの番組で情熱的にトランプ氏を擁護し、ムラー検察官の捜査を攻撃してきたハニティー氏は、コーエン弁護士との関係について一切触れてこなかった。自分の名前が裁判所で明らかになると、あらためて自分はコーエン弁護士に依頼をしたことはないと強調した。 キンバ判事はさらに、捜査担当者による押収資料の閲覧差し止めを求めたコーエン弁護士の請求を却下した。 コーエン弁護士は、FBIが押収したコンピューターや電話や書類は、弁護士と依頼人の間の秘匿特権で保護されるべき内容だと主張している。しかし、キンバ判事は、弁護士による差し止め請求は時期尚早だと却下理由を説明した。 ハニティー氏がコーエン弁護士に何を依頼したのかは、明らかになっていない。 ハニティー氏はツイッターで、「荒唐無稽な一部の憶測に答える。マイケル・コーエンは、私のために差し止め請求をしたのではないと、はっきりさせておきたい。私はこの審判になんの個人的な利害関係も持っていない」と書いた。 https://twitter.com/seanhannity/status/985979632229941248 ハニティー氏はさらに声明で、「マイケル・コーエンが私の代理人だったことは、一切ない。法律問題について彼の意見や見解が知りたくて、短く意見交換をしたことは何度かある。その会話内容は2人の間のものだと思っていたが、私と第三者に関わる内容ではなかったことは、はっきりさせておきたい」と言明した。 司法当局が9日にコーエン弁護士の事務所や自宅を家宅捜索した際、ハニティー氏は番組で、「合衆国大統領への宣戦布告だ」と強い調子で非難していた。 16日の審判には、コーエン弁護士が大統領選直前に13万ドルを支払ったという、ストーミー・ダニエルズ氏も姿を現した。 ダニエルズ氏はこれまで、13万ドルはかつてトランプ氏と性的関係を持った自分への口止め料だったと主張している。コーエン弁護士は支払いについては認めているが、トランプ大統領のあずかり知らないことだったと説明している。 ホワイトハウスは、トランプ氏がダニエルズ氏と不倫関係にあったことはないと主張している。 法曹関係者の間には、ダニエルズ氏への支払いは選挙資金規制の違反にあたるかもしれないという意見もある。 (英語記事 Sean Hannity unmasked as Trump lawyer's mystery client)

  • Thumbnail

    記事

    ワニがいても大丈夫 ヘリコプターで豪州パブ巡り

    2018年04月17日 17:12 公開 パブでビールを一杯引っ掛けるのはオーストラリアの国民的スポーツのようなもの。しかし広大な内陸部では、長距離(とワニ)がパブ巡りを阻んでいる。 ヘリコプター会社はこの困難を新たなビジネスチャンスと捉え、ヘリでパブ巡りをするツアーを考案した。 他人の幸せのために自分を犠牲にしているのだと主張する、パブ経営者もいる。

  • Thumbnail

    記事

    「ミレニアル世代」の3割、一生借家住まい=英シンクタンク

    2018年04月17日 16:55 公開 カマル・アハメドBBCビジネス担当編集長 「ミレニアル世代」と呼ばれる若年層の最大3分の1が、一生借家で暮らす可能性がある――。英シンクタンクのレゾリューション財団はこのほど、こんな予測を発表した。 同財団が出した住宅改善に関する報告書によると、1980~1996年に生まれたミレニアル世代の40%は、30歳になった段階で借家に住んでいた。これは、1965~1980年に生まれた「X世代」の比率の2倍となっている。 英政府は、住宅市場の問題改善のため、すでに取り組みに着手済みだと説明している。 報告書は、一次取得層向けの手頃な住宅の建設や借家人の権利保護の強化など、「借家世代」への公的な支援を大幅に拡充する必要があると指摘する。 しがらみが少ない人にとっては借家は多くの場合、合理的な選択肢だ。しかし、子育て世帯となると、民間の借家は不安定なため、「理想的とは言いがたい」と報告書は言う。 報告書によると、民間の借家に住む子育て中の家族の数は180万と、過去最高で15年前の60万から増加している。 財団で政策シニアアナリストを務めるリンジー・ジャッジ氏は、「英国の住宅問題は本格的な危機に発展している。一番の打撃を受けているのが、若年層だ。借家で、かつ以前より狭い住宅のために払う家賃が収入に占める割合は、過去最高に達している」と話す。 「住宅建設および一次取得を後押しする政策が一部、最近実施されている。それでもなお、ミレニアル世代の最大3割が終生、ゆりかごから墓場まで、借家住まいを続ける可能性がある」 「英国の住宅危機を解決したいなら、民間の借家に住む大勢の家族の状況を改善しなくてはならない。そのためには、賃貸物件の水準を改善して、賃借制度の改革を通じて借家に関係するリスクを低下させる必要がある」 報告書は、住宅を1軒だけ所有する人の印紙税を下げ、セカンドハウスの所有者への増税をするという、セカンドハウスの所有を抑制する税制の導入を求めている。 賃貸料の上昇を3年間、物価上昇率以下に抑えるという「軽程度」の安定化策も呼びかけている。 借家住まい人口が増えるにつれ、政治的な課題としての重要性も大幅に高まっている。 大手会計事務所のプライスウォーターハウスクーパース(PWC)は、住宅価格の上昇に伴い、2001年に230万、現在は540万と増えてきた借家住まい世帯数は、2025年には720万に増えると予想している。 野党・労働党はすでに、賃貸料の上昇幅の上限設定に加えて、3年間の借用期間や大家の認可制を提案。公営住宅の建設増も政策に掲げている。 同じく野党の自由民主党は、居住する借家の買い取りを促進する制度や、共同で所有する住宅や福祉住宅の大幅増を打ち出している。 英住宅・コミュニティ・地方自治省の報道官は、「我々の住宅取得補助制度や最近の印紙税減税は、より多くの若い一次取得者が不動産すごろくを始められるようにしている。統計数字は、一次取得者の数が過去10年以上で最高に達しているのを示している」と述べた。 その上で、「しかし、我々は同時に(中略)不良な大家の取り締まりや、借家人自身を保護を強化するための助言の面で、地方自治体の権限を強めている」と説明した。 (英語記事 Up to a third of millennials 'face renting their entire life')

  • Thumbnail

    記事

    今年のピュリツァー賞 ハリウッドのセクハラ追及報道が受賞

    2018年04月17日 15:19 公開 ハリウッドのセクハラ問題を報じた米紙ニューヨーク・タイムズと米誌ニューヨーカーが17日、優れた報道などに与えられるピュリツァー賞の公益部門を受賞した。 両媒体は昨年10月、多数のアカデミー賞受賞作を世に送り出した大物プロデューサー、ハービー・ワインスティーン氏(66)が、性行為の強要を含む多数の性的加害行為を繰り返していたと報道。ワインスティーン氏は性交渉は合意の上だったと主張しているが、英米で警察が捜査に着手したほか、セクハラ被害者を支援する「Me Too」運動に発展した。この報道を機に、さまざまな業界でセクハラ問題が取り上げられている。 <おすすめ記事> 「Me Too」運動 韓国でも広がる 日本でも「#MeToo(私も)」の声 伊藤詩織さんの話 スペインで女性530万人がゼネスト 国際女性デー  ピュリツァー賞のダナ・キャニディー理事は、ニューヨーク・タイムズのジョディ・カンター氏とメガン・トゥヘイ氏が主導するチーム、およびニューヨーカーに寄稿したロナン・ファロー氏は「爆発的で強力な影響力のジャーナリズムによって、裕福で権力のある性搾取者を暴き立てた」と評価した。 ニューヨーク・タイムズとニューヨーカーが別々に取り上げたワインスティーン氏の性的加害疑惑を受け、100人以上の女性が同氏による被害体験を明らかにした。 ワインスティーン氏は疑惑を受けて謝罪したが、性行為を強制したことはないと主張している。同氏は自ら立ち上げた映画会社ワインスティーン・カンパニーから解雇されたほか、多くの民事提訴を受けている。また、これまでにロンドンとロサンゼルス、ニューヨークの警察がそれぞれ、捜査に着手している。 ヒップホップ歌手が初の受賞 ピュリツァー賞は文学やその他の芸術にも与えられる。今年はラッパーのケンドリック・ラマー氏(30)が、ジャズやクラシック以外のアーティストとして初めて、音楽部門を受賞した。 報道ではこのほか、米紙ワシントン・ポストが、米アラバマ州のロイ・ムーア元判事(71)による複数女性への性的暴行疑惑を報じ、調査報道部門を受賞した。昨年12月の上院補選に共和党から立候補していたムーア元判事は容疑を否定しているが、この選挙では民主党のダグ・ジョーンズ候補に敗北した。 ニューヨーク・タイムズとワシントン・ポストは、2016年米大統領選にロシアが干渉していた疑惑をめぐる報道でも、共同で国内報道部門にも選ばれた。 国際報道部門は、フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領の麻薬戦争を報じたロイター通信が受賞した。同社は、ミャンマーの少数派イスラム教徒ロヒンギャの人々が暴力を逃れて隣国バングラデシュに避難している問題についての報道で、特集写真部門も獲得した。 ピュリツァー賞は1917年の創設。公益部門や速報部門、アニメ部門、写真部門など21部門があり、毎年2400件以上の応募がある。 (英語記事 Joint Pulitzer prize for Weinstein exposé)

  • Thumbnail

    記事

    ロシア人記者が自宅アパートから転落死 調査報道で評価受ける

    2018年04月17日 13:01 公開 ロシア中部エカテリンブルク市で地元の記者、マクシム・ボロディン氏が自宅アパートのある5階から転落し、後に病院で死亡したことが憶測を呼んでいる。 ボロディン氏は最近、シリアで戦うロシア人の雇い兵について記事を執筆していた。 ボロディン氏は今月12日に大けがを負った状態で隣人たちに発見され、病院に搬送されたが15日に死亡。地元当局は、遺書は見つかっておらず事件性はない、との見方を示した。 しかし、ボロディン氏の友人は、自宅から転落する前日にアパートを治安要員の集団が囲んでいたと話す。 ボロディン氏のことを「信念があり、真摯なジャーナリスト」だったと語る友人のビャチェスラフ・バショフ氏は、11日午前5時にボロディン氏から電話があり、「バルコニーに武器を持った誰かがいて、階段の踊り場には迷彩服とマスクをかぶった人たちがいる」と語ったという。 ボロディン氏は弁護士を探していると話したが、その後、再びバシュコフ氏に電話をかけたボロディン氏は、自分は誤解していたと言い、治安要員たちは何かの訓練をしていたと語った。 翌日、ボロディン氏が大けがを負った状態で見つかったが、地元当局はアパートの鍵は内側からかかっており、アパートを出入りした形跡はうかがわれないと述べた。 ボロディン氏が働いていたニュースサイト「ノービ・デン」の編集長は、ボロディン氏が殺害された可能性は排除できないと述べ、同氏には自殺する理由がないと付け加えた。 欧州安保協力機構(OSCE)のアルレム・デジール氏は、ボロディン氏の死は「深刻な懸念」だとし、徹底的な調査を求めた。 ボロディン氏の報道活動 ボロディン氏は最近、「ワグナー・グループ」という名前で知られるロシアの軍事会社がシリアに送り込んだ雇い兵たちについて、記事を出した。雇い兵たちは2月7日に起きた米軍との衝突で死亡している。 ドナルド・トランプ米大統領から国務長官に指名されているマイク・ポンペオ中央情報局(CIA)長官は先週、シリア東部のデイル・アル・ズールでの衝突で、ロシアの雇い兵「数百人」が死亡したと語った。雇い兵たちは、米国が支援するシリア民主軍(SDF)に対する親シリア政権勢力による攻撃に参加していたもよう。 数週間後にロシアは、ロシア国籍の戦闘員数十人が死亡あるいは負傷した認めたが、戦闘員たちは通常の兵士とは別の立場だと強調した。 ボロディン氏は先月、死亡した戦闘員のうち3人がロシア・ウラル地方のスベルドロフスク州出身だったと報道した。ボロディン氏が住むエカテリンブルクはスベルドロフスク州の州都。そのうち2人はアスベストの出身で、もう1人はケドロボエ出身だったという。 ボロディン氏は政治スキャンダルの調査報道も行い、ロシアの野党指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏が動画で紹介した、ナスティヤ・リブカとの名前で知られるコールガールのベラルーシ人女性の主張についても取材していた。 ジャーナリズムはロシアでは危険な職業 ロシアでは、報道内容についてジャーナリストたちが、脅迫されたり危害を加えられたりすることは珍しくない。ボロディン氏が大けがを負った状態で見つかった同じ日、エカテリンブルクでは、公営の新聞の編集長が暴行を受けている。 ロシアのメディアの大半は国営で、米人権団体「フリーダムハウス」がまとめた各国の報道の自由度のランキングでは、ロシアは100カ国中83位になっている。 2006年には、ロシアで最も著名な調査報道記者の1人、アンナ・ポリトコフスカヤ氏が自宅アパートの建物のエレベーターで撃たれ死亡した。ポロトコフスカヤ氏は、チェチェン紛争の際のロシア軍による人権侵害について報道していた。 その2年後には、モスクワに近いヒムキで高速道路建設のための森林伐採計画について報じたジャーナリストのミハイル・ベケトフ氏が暴行を受け、脳を損傷する大けがを負った。ベケトフ氏は2013年に死亡した。 ヒムキの高速道路建設の反対運動を伝えたオレグ・カシン記者は、2010年にモスクワ市内で襲撃され、重傷を負った。 昨年には、ラジオ番組のパーソナリティーとして有名なタチアナ・フェルゲンガウエル氏が、勤務先の民間ラジオ「モスクワのこだま」で首を刺される事件が起きている。 (英語記事 Russian reporter Borodin dead after mystery fall)

  • Thumbnail

    記事

    英内相、カリブ海移民「ウィンドラッシュ世代」に謝罪 英国育ちでも強制退去の危険

    2018年04月17日 12:45 公開 アンバー・ラッド英内相は16日、第2次世界大戦後にジャマイカなどカリブ海地域の英領(当時)から英国に移住した「ウィンドラッシュ世代」と呼ばれる移民の子供たちが、強制退去に直面している問題について、「間違っている」「恐ろしい」ことだと議会で謝罪した。 ウィンドラッシュ世代とは、今では英連邦加盟国となった西インド諸島から最初の移民としてやってきた数千人とその子供たちを指す。戦後の労働力不足を補うため英国移民の呼びかけに応じた人たちで、「ウィンドラッシュ」という呼び方は、移民が乗ってきたエンパイア・ウィンドラッシュ号にちなんでいる。親に動向した子供の多くは、旅券や査証など公的書類のないまま入国して、定住した。 1971年制定の移民法は、すでに英国在住の英連邦加盟国民に永住権を与えたが、内務省は当時、対象となった人たちの記録を残さず、永住許可証などの証明書類を発行しなかった。そのため、ウィンドラッシュ世代は合法的に英国に住んでいることを証明しづらい状況にある。 2012年の同法改正で、移民は就労や不動産賃貸、医療を含む社会保障を受ける際に書類が必要となった。これにより問題が顕在化したとともに、ウィンドラッシュ世代は自分たちの置かれた立場に不安を抱えることになった。 9歳のときにバルバドスから移住してきたマイケル・ブレイスウェイトさんは特別支援学校で教師助手を15年間務めてきたが、雇用主から違法移民だと指摘され、解雇された。 ブレイスウェイトさんは「心はぼろぼろでした。表には出しませんでしたが、家に帰ってから泣きました」と語る。 「自分の全人生が足元に沈んだようで、取り乱しました」 ラッド内相は、ウィンドラッシュ世代を援助する新たな措置を下院に提出した。援助措置には次の内容が含まれる――。 作業部会の設置 政府各部局と協力し、移民に代わって必要な在住証明(毎年の銀行口座明細や給与明細など)を集める 新たな在住許可書類作成の費用全額免除 情報提供や問い合わせ窓口となるウェブサイトの設置 内相はまた、「内務省は政策や戦略にとらわれ過ぎており、自分たちが相手にしているのは1人の人間なのだと見失いがちなのが、懸念される」と答弁した。 一方、実際に何人のウィンドラッシュ世代が強制退去させられたのかという質問には、ラッド内相は「そのような事実は関知していない」とした上で、英連邦各国の高等弁務官に問い合わせる必要があると答えた。 内務省報道官は、自分や家族が誤って国外追放されたという人は、内務省に連絡するよう呼びかけた。 野党・労働党のデイビッド・ラミー議員は、「きょうは国家の恥ずべき日」だと批判し、政府が重い腰を上げるまでに長い時間を要したことが「非人道的で残酷」だと述べた。 下院審議に先立ち、キャロリン・ノークス移民相は民放ITVのニュース番組で国外追放の有無について質問され、「とんでもないケースは確かにあった。閣僚として、愕然とした」と答えた。 「それは肯定ですね」と記者に確認され、人数を質問された移民相は、「人数は知らないが、これ以上同じことを繰り返さないと決意している」と述べた。 労働党で影の内相を務めるダイアン・アボット氏は、政府は間違って強制退去させた人たちへの賠償を検討するべきだと主張した。 またテリーザ・メイ首相も、ラミー議員をはじめとする超党派の下院議員からの書簡を受け、17日にも英連邦各国の首脳とこの問題について話し合うと方針を明らかにした。首相はこれ以前は、英連邦各国首脳と会談しない予定だった。 ロンドンのサディク・カーン市長はメイ首相の判断を歓迎。一方で、「メイ首相は直ちに、英連邦市民の権利を確認・保護すると約束するべきだ」と述べた。 英オックスフォード大学の移民調査会によると、1971年までに英連邦加盟国から英国へ移住した人は50万人に上る。 特にジャマイカなどカリブ海地域からの移民は、身分証明書類を持たずに親のパスポートで渡航したため、他の英連邦諸国よりも、問題の影響が大きいと考えられている。 ウィンドラッシュ世代の子供たちは、自分を英国民だと認識しているため、移民としての身分証明書や自分自身のパスポートを申請したことがない人が多い。英紙ガーディアンによると、こうした人たちが強制退去の危険にさらされがちだという。 (英語記事 Windrush generation treatment 'appalling')

  • Thumbnail

    記事

    「火垂るの墓」 ジブリで最も暗い作品が今も持つ重要性

    2018年04月16日 18:54 公開 ヘザー・チェン記者 BBCニュース 日本アニメ界の巨人スタジオジブリは、「となりのトトロ」など明るい内容の名作で知られるが、同社が30年前に発表した、第2次世界大戦時を舞台にした「火垂るの墓」は、今も強く心に響くメッセージを持っている。 野坂昭如氏による1967年の同名小説を原作とし、今月5日に死去した伝説的なアニメーション監督でスタジオジブリの共同創設者、高畑勲氏が製作したアニメ映画は、第2次世界大戦末期の日本で必死に生き延びようとする、孤児の兄妹の物語だ。 映画の冒頭から結末は予告されている。独りぼっちの少年、清太は三宮駅で餓死する。所持品から清掃員が見つけたのは、ドロップ缶に入った少量の灰と骨のかけらだった。何の変哲もない缶は近くの野原に投げ捨てられ、空に向かった清太の魂は4歳の妹、節子の魂と再開する。 2人をホタルの群れが囲み、物語は始まる。「昭和20年9月21日夜、僕は死んだ」――清太の声による、耳に残るナレーションが入る。 ジブリ作品の一つではあるものの、「火垂るの墓」は一般的な子供向け映画とは全く違う。明るい気持ちにさせるそれまでの作品とは一線を画し、多くの人が観るのをためらうような悲惨な物語だ。しかし、映画評論家で歴史家の故ロジャー・イーバート氏は、「戦争映画として最も偉大な作品の一つ」だと称賛した。 2000年に書かれた批評で、イーバート氏は、「アニメ映画はその最初期から、子供たちや家族のための『漫画』だった。しかし、それらの映画が存在するのは安全地帯に限られ、涙は誘っても悲しみを味わせることはなかった。『火垂るの墓』による感情体験は、アニメに対する考えを変えさせるほど力強い」と述べた。 第2次世界大戦末期に激しさを増した米軍による空襲は、主人公たちが住む神戸も襲う。 戦争に悲劇は付き物だが、この映画が描く物語の力強さには、高畑監督自身の経験がかかわっている。戦争時に少年だった監督は、当時住んでいた岡山市で大規模な空襲に遭った。 細やかな描写と印象派的な効果によって、高畑監督は戦争が人々に与える影響をリアルによみがえらせている。 米国の編集者で、日本のマンガ・アニメ業界を論じた「Japanamerica(ジャパナメリカ)」の著者、ローランド・ケルツ氏は、「火垂るの墓」のワンシーンについて、非常に悲劇的ながら「心が奪われるような美しさ」があると話す。 ケルツ氏は、「漁師の集団が、湾の向こうで炎に包まれた神戸の街を見つめている。空をなめるように炎が上がるなか、漁師たちの後ろ姿が映し出される」と語る。「惨劇の静けさ。誰も動かないが、彼らの衝撃が伝わってくる。まさにシェルショック状態を表したシーンで、恐ろしいと同時にものすごく美しい」 戦争を生き延びる シンガポール国立大学・日本研究学科のリム・ベン・チュウ准教授は、「火垂るの墓」は現在でも色あせないどころか、重要性がこれまで以上に高まっていると指摘する。 リム氏は、「『火垂るの墓』が注目すべき映画なのは、さまざまなメッセージを含むなかで、命の大切さを強調している点が挙げられる。取り返しのつかない悲劇、戦争中の日本人が耐えなくてならなかった苦難を描いているが、観る人はなぜ第2次世界大戦が起きてしまったのかを自ら問う必要がある」と述べた。 「過去の日本の軍国主義を知ることも、映画中の出来事に対するより良い理解を助け、すべての戦争に対する一般的な人間感情を培う。それは将来の戦争を予防する、より効果的な方法になる」 前出のケルツ氏はこうも語っている。「『火垂るの墓』には、二義性や人生への後悔など豊かな物語性がある。その点だけで今も色あせていない。切羽詰った状況での英雄性や気高さの欠如の物語であり、その点では、ほぼアンチハリウッド映画だ」 「ハリウッド映画なら、困難なときにはヒーローが必要だと信じさせようとするだろう。高畑勲は反対の弱さを表現する。困難なときに最も必要なのは謙虚さ、忍耐、自己抑制だと。それによって生き延びられるのだと」 希望の象徴 「火垂るの墓」は、ジブリ映画としては最も暗い映画の一つだと言われているかもしれないが、熱心なファンたちは、「不当な評価を受けている」とするこの作品や、作品から得られる身につまされる教訓について、議論に再び火をつけるのをやめなかった。発表から30年がたった今でも、議論は活発だ。多くの人々にとって、戦争が人々に与える影響は今も、人々から強い反応を生む。 YouTubeのユーザーのとある「火垂るの墓」ファンは、「アニメが過剰な表情や、性的なコンテンツ、陳腐な10代の恋愛ばかりだと思っている人は、『火垂るの墓』を観るといい。自分の間違いが完璧に証明されるだろう」とコメントしている。 米掲示板サイト「レディット」ユーザーのあるファンは、ホタルが象徴するものについて語っている。「ホタルには、主人公たちの街を焼いた焼夷(しょうい)弾と希望と忍耐力を表す二重の意味が込められていて、いつまでも心に残る映画の象徴になっている」。 ジブリのファンのレベッカ・リーさんはフェイスブックに、「トランプ政権が誕生し、世界中で多くの人がナショナリズムに染まるなかで、この映画の必要性はこれまでになく高まっている」と書いた。 「この映画は第2次世界大戦の隠喩で、2人の登場人物が死ぬというだけの映画ではない。『火垂るの墓』は、盲目的で反省のないナショナリズムや、それに従った人々の苦い結末について語っている。この映画は悲しいから傑作なのではなく、得られる教訓によって傑作になっている」 (英語記事 Grave of the Fireflies: The haunting relevance of Studio Ghibli's darkest film)

  • Thumbnail

    記事

    シリア空爆 ロンドン市民の反応は?

    ムズの委託で行った世論調査では、英国のシリア空爆参加に賛成したのは全体の2割で、43%が反対した。 BBCはロンドンの街頭で、英国の空爆参加について人々に意見を聞いてみた。

  • Thumbnail

    記事

    バーバラ・ブッシュ氏、緩和ケアに移行と発表

    2018年04月16日 17:11 公開 ジョージ・H・W・ブッシュ元米大統領の妻、バーバラ・ブッシュ氏(92)が、病院での治療を止め、家族の元で「緩和ケア」を受けて過ごすことになった。元大統領の事務所が15日、発表した。 ブッシュ元大統領の事務所が発表した声明によると、バーバラ氏はこのところの通院を通じてこの結論に至ったとしている。 バーバラ夫人はファースト・レディ時代、成人の識字率向上など積極的な活動を行った。 声明は「バーバラ・ブッシュ氏を知る人にとっては驚くことではありませんが、健康の衰えを前にしても彼女はひるみません。自分のことではなく、その変わることのない信仰のおかげで、他者の心配をしています」と説明した。 さらに、「愛する家族に囲まれ、届けられる多くの優しいメッセージ、特に寄せられる祈りにありがたく感謝しています」と付け加えた。 声明ではバーバラ氏の病状などについて明らかにしていない。 1989~93年に第41代大統領を務めた夫のブッシュ氏は現在93歳で、大統領経験者としては史上最高齢を記録している。 ブッシュ夫妻は結婚73周年を迎える。ブッシュ氏も健康を害しており、昨年は肺炎で緊急治療を受けたほか、現在はパーキンソン病を患い車椅子を使っている。 息子のジョージ・W・ブッシュ氏は2000年に大統領に就任し、43代大統領を務めた。 バーバラ氏は、夫と息子の両方が米国大統領となった唯一の女性。 (英語記事 Ailing Barbara Bush declines treatment)

  • Thumbnail

    記事

    ドゥーマの少女が証言 シリア化学兵器疑惑

    2018年04月16日 14:43 公開 シリアの首都ダマスカス近郊のドゥーマで化学兵器による攻撃が疑われるなか、医療施設で治療を受けていた少女が自らの経験を語った。 15日に母親と共に取材に応じたマーサさん(7)は、家族と地下に隠れていた時に「たる」が落ちてきたと話した。

  • Thumbnail

    記事

    トランプ米大統領、「任務完了」批判に反論 シリア空爆

    Trump/status/985492862958698497 フィリップ・クローリー元国務次官補はBBCに対し、この時期にこの言葉を使うのは「困難に対する深刻な誤解を招く」とコメント。「しかしシリアはイラクではない。実際、シリア情勢はもっと複雑なものだ」と話した。 ドゥーマで何が起こったのか シリアでは7日、首都ダマスカス近郊にある東グータ地区のドゥーマでシリア政府軍が化学兵器を使用した疑いが持たれている。米国はシリアのアサド政権と、これ支持するロシアを激しく批判。これに対し両国は一貫して化学兵器使用を否定。ロシア派、ドゥーマでの攻撃は英国が主導した計画だとしている。 シリア軍は14日、ドゥーマの反政府勢力は一掃され、シリア政府が完全に制圧したと発表した。 化学兵器禁止機関(OPCW)の調査員は15日、ダマスカスでシリアのファイサル・メクダッド外務次官およびロシアの政府高官と3時間にわたって会談。今後、ドゥーマで化学兵器が使用されたとされる場所で調査を開始するとみられている。 西側諸国は、ドゥーマでサリンが使用された可能性を含め塩素などの使用によって数十人が死亡したとの見方を示している。一方ロシアは、化学物質の痕跡はないと主張。西側諸国が、調査員の報告を待たずに空爆を行ったことに疑問を投げかけている。 OPCWは、誰が化学兵器攻撃を実行したかについて判断を下したり、公表したりすることは目的としていない。 (英語記事 Trump defends 'mission accomplished')

  • Thumbnail

    記事

    トランプ米大統領はシリアから軍を撤退させない=マクロン仏大統領

    2018年04月16日 13:00 公開 フランスのエマニュエル・マクロン大統領は15日、ドナルド・トランプ米大統領はシリアから軍を撤退させず、「長期にわたり」関与すると確信していると述べた。 トランプ氏は先月末、米国は「シリアからすぐに撤退する」と語っていた。 シリアのアサド政権が化学兵器を使用した疑惑を受けて、米国と英国、フランスは14日、シリア空爆の合同作戦を実施。アサド政権が持つ化学兵器の製造施設とみられる場所など攻撃した。 15日にテレビで生放送されたインタビューでマクロン大統領は、攻撃の規模を限定的なものにとどめるようトランプ大統領を説得したことを明らかにした。 良好な関係にあると報じられる米仏両大統領は、軍事行動を前に複数回、会談を重ねていた。 マクロン大統領の発言を受け、サラ・サンダース米大統領報道官は、「米国の目的は変わっていない。米軍をできるだけ早期に帰国させたいと、大統領は明確にしてきた」と述べた上で、米国は過激派組織「イスラム国」(IS)を「壊滅させ」、再び勢力を得させないと決意していると付け加えた。 トランプ大統領は、13日夜にワシントンで行ったシリア空爆発表の演説で、「いかなる場合でも、米国は無期限のシリア駐留を望まない」と語った。 米軍は、クルド人とアラブ人で構成された民兵組織、シリア民主軍(SDF)を支援するため、シリア東部に2000人を駐留させている。 マクロン大統領のインタビュー いくつかの内容で厳しい追求を受けたインタビューでマクロン大統領は、「10日前、トランプ大統領は『米国はシリアから撤退すべきだ』と語っていた。我々は、長期にわたり駐留する必要があると彼を納得させた」と述べた。 マクロン氏は、トランプ氏との複数回にわたる電話会談で、「(トランプ氏の)ツイートをめぐって事が大きくなってしまった後、攻撃対象を化学兵器(関連施設)に限定する必要があると彼を説得した」と明らかにした。 トランプ大統領が先週出したツイートには、「ロシアは準備しろよ。(ミサイルが)やってくるぞ。素晴らしくて新しくて『スマート』なやつだ! 自分の国の人々を殺して、それを楽しむようなガス殺人のけだものと協力すべきじゃない」と書かれている。 トランプ氏と強力な関係を築いているとみられるマクロン大統領は、トランプ政権発足後初の国賓として、米国を今月訪問する予定。 トランプ大統領は昨年、7月14日のフランス革命記念日にパリで行われた軍事パレードを観覧した。 マクロン大統領は、西側にはシリアで「行動する完全な国際的正当性がある」と述べた。今月7日にシリアの首都ダマスカス近郊のドゥーマで化学兵器が使用された明確な証拠があるとし、アサド政権が使用したと主張した。アサド政権はこれに激しく反論している。 マクロン氏は、シリア政府を後押しするロシアのウラジーミル・プーチン大統領に直接、ロシアは共犯者だと指摘したと語った。 「塩素を自分たちで使用したのではないが、化学兵器の使用をやめさせようとする外交チャンネルを通じた国際社会の努力をすべて無効化してきた」 マクロン氏は、シリアに対する現地時間14日未明の軍事攻撃は「完璧に遂行された」としたが、シリアに対する宣戦布告ではないと述べた。 今回の攻撃は、シリアで内戦が勃発してからの7年間で、西側主要国によるアサド政権に対する最も大きな攻撃となった。 マクロン大統領は、政治的な解決策を得るため、ロシアを含む全ての関係国・勢力との対話を依然として望んでいるとし、来月には予定通りモスクワを訪問すると語った。 仏BFMTVとのインタビューは3時間と長時間にわたり、ツイッターでは、「#MacronBFMTV」が15日夜遅くにトレンドのランキング1位になった。 現地の状況 化学兵器禁止機関(OPCW)の調査チームがダマスカスに到着しており、ドゥーマの化学兵器攻撃があったとされる場所を訪れる。西側は、サリンが使用された可能性も含め、塩素ガスなどによって数十人が殺害されたと考えている。 調査チームは週末にドゥーマを訪れる予定だったが、到着したとの情報は現時点でない。 ロシアは、化学兵器の痕跡は見つかっていないとし、なぜ調査チームによる報告の前に西側が攻撃を実施したのかと、疑問を呈している。 ロシアはドゥーマの攻撃はでっちあげで、英国が計画したと非難している。 OPCWは、誰が化学兵器攻撃を実行したかについて判断を下したり、公表したりすることは目的としていない。 外交の最新の動き 米国のニッキー・ヘイリー国連大使は15日、米CBSテレビとのインタビューで、バッシャール・アル・アサド大統領と関係のあるロシア企業への新たな制裁が16日に発表されると語った。 ロシアのシリア政権支援に関連したロシア企業への制裁は、過去1カ月間で2回目となる。 ヘイリー大使は、アサド大統領との直接対話の可能性を否定した。 ボリス・ジョンソン英外相は、シリアに対するさらなる攻撃は予定されていないが、もし化学兵器攻撃が起きた場合には再検討すると述べた。 プーチン大統領は、イランのハサン・ロウハニ大統領との15日の電話会談で、西側がさらにシリアを攻撃すれば「国際的な混乱」を引き起こすと語った。 米英仏が攻撃で標的にした場所 攻撃対象となった3カ所のうち、ダマスカス近郊バルゼにある施設は化学・生物兵器の開発、製造、実験を行っていると、米国は主張している。シリア政権は否定している。 このほか、ホムス郊外のヒム・シンシャルにある化学兵器関連とされる施設2カ所が攻撃を受けた。 米国は発射されたミサイルの数は105発で、シリアの防空システムによって迎撃されたミサイルはないとみられると説明している。シリアの化学兵器開発は何年もの単位で大きく後退させられたとしている。 一方でロシアは、シリアの防空システムがミサイル71発を迎撃したとしている。 (英語記事 Syria air strikes: Macron says he convinced Trump not to pull out troops)

  • Thumbnail

    記事

    米スタバ謝罪、友人を待っていた黒人男性逮捕 人種差別の批判受け

    2018年04月16日 11:38 公開 米コーヒー・チェーン大手スターバックは14日、フィラデルフィアの店舗で友人を待っていただけの黒人2人が逮捕された件について謝罪した。 店にいた客が撮った動画では、店員に不法侵入だと責められた2人に、警官が手錠をはめている様子が映っている。動画はツイッターで拡散され、人種差別との批判を受けた。 動画を撮った客はツイッターで「男性たちが注文しなかったので、警察が呼ばれた。友達が来るのを待っていただけなのに。何もしていない2人が手錠姿で連れ出されたその時、その友達は現れたのに。私たち白人が同じことをしてもどうしてこんな目に遭ったことがないのか、ほかの白人はみんな考えてる」と書いた。 https://twitter.com/missydepino/status/984539713016094721 この動画は日本時間16日午前現在で960万回以上、再生された。16万回以上リツイートされ、スターバックスは批判を浴びた。ボイコット運動にも発展している。15日には、事件のあった店舗の前で複数の人が抗議行動を展開した。 事件は現地時間12日夕(現地時間に)に発生。警察によると、男性2人が注文をしないまま店のトイレを使わせて欲しいと頼んだところ、店長に店から出るよう言われた。これに対し男性たちは、友達を待っていると述べて退店を拒否した。 フィラデルフィア警察のリチャード・ロス警察本部長は、店員が男性2人を営業妨害と不法侵入で通報しため、警官が逮捕したのは正しいと説明。 「事業所内に望ましくない人物がいると企業から通報があれば、(警官には)職務を遂行する法的義務がある」と本部長は述べたた。 同社のケビン・ジョンソン最高経営責任者(CEO)は、14日に声明を発表し、2人に対して「深いお詫びの気持ち」を表し、スターバックスは「物事を正すためにできることは何でもする」と述べた。 ジョンソン氏はさらに、客が撮影した動画は「見るに耐えない」もので、その中の店員の行動は「スターバックスの使命や価値観を表すものではない」と述べた。 その上でジョンソンCEOは、フィラデルフィア警察への通報は過去の事例に「基づいた」ものだったが、今回は不適切だったと認めた。「こうした出来事の再発を防ぐため」、店舗の運営状況を調査する予定だという。 (英語記事 Starbucks 'sorry' over black men arrest)

  • Thumbnail

    記事

    「化学兵器の使用を正常化させられない」 メイ英首相

    2018年04月14日 15:55 公開 英国政府は14日未明(米東部時間13日夜)、米仏と合同でシリアの化学兵器製造施設と疑われる複数拠点を空爆したと発表した。 テリーザ・メイ英首相は声明で、武力行使に代わる実用的な選択肢がなかったと説明し、英国の国益につながると判断したと述べた。さらに、シリア以外の当事者にも「何のとがめもなく化学兵器を使えると思わせてはならない」、「化学兵器の使用を正常化させるわけにはいかない」と強調した。 英国では今年3月、南部ソールズベリーで暮らす元ロシア情報将校と娘が神経剤を浴びて重体になる事件が発生した。英政府はロシア政府による犯行だと断定しているが、ロシアは関与を否定している。

  • Thumbnail

    記事

    化学攻撃は「人間のやることではない」 シリア空爆発表のトランプ氏

    2018年04月14日 14:45 公開 ドナルド・トランプ米大統領は東部時間13日午後9時(日本時間14日午前10時)、シリア・アサド政権の「化学兵器施設」に対する局所攻撃を命じたと発表した。 シリア政府軍による化学兵器使用が疑われる7日の東グータ地区ドゥーマへの攻撃に対応する英仏との合同作戦で、攻撃の目的は「化学兵器の製造・拡散・使用に対して強力な抑止力を確立すること」だと説明した。

  • Thumbnail

    記事

    米軍、シリア化学兵器施設への攻撃開始 英仏合同作戦

    子供たちが化学兵器で虐殺された」、「越えてはならない一線を越えてしまった」とアサド政権を批判した。 BBC外報プロデューサーのリアム・ダラティは、「ダマスカスからの映像に、対空ミサイルが発射される様子が映っている」とツイートした。 https://twitter.com/Dalatrm/status/984968585859739648 シリアは、ドゥーマを化学兵器で攻撃した事実はないと否定している。ロシアは、欧米諸国が軍事行動に出れば、戦争が始まるおそれがあると警告していた。 ドゥーマの住民や医療関係者、複数の支援団体は、7日の攻撃の結果、化学兵器の使用が疑われる症状で500人以上が治療施設に運ばれ、数十人が死亡したと主張している。 米軍は昨年4月、シリア北西部イドリブ県に対してサリンとされる化学兵器攻撃があったことを受けて、巡航ミサイル攻撃を実施した。 米政府関係者はロイター通信に対して、今回の空爆ではトマホーク巡航ミサイルがシリア国内の複数の標的に使われていると述べた。同通信はさらに、ダマスカスにいる目撃者が「少なくとも6回の大きな爆発」が聞こえたと話していると伝えた。 シリア国営テレビも、ダマスカスへの爆撃があったと伝えた。国の防空システムが発動しているという。 ロンドンにある民間団体「シリア人権監視団」も、複数の軍事施設のほか、ダマスカスにあるシリア科学研究施設が爆撃されたと話している。 <解説> 今回は今までと違うのか――ジョナサン・マーカス防衛担当編集委員 米国による今回の攻撃は昨年4月のシリア空軍基地攻撃よりも重要な意味を持つが、トランプ大統領の口ぶりに比べると内容は限定的だったように今のところは思える。 昨年の攻撃では59基のミサイルが使われたとされる。今回は、その2倍強のミサイルが使われたという。 今回の空爆はいったん終わった。しかし、アサド政権がもし今後も化学兵器を使い続けるならば、シリアへの空爆も続くぞという明確な警告が発せられた。 米国は、シリア人と外国人(ロシア人の意味)の犠牲を避けるため、慎重に標的を選んだと説明している。 しかし、根本的な疑問は残る。これは、アサド大統領に対する抑止になるのか。 米国による昨年の空爆では、アサド氏の行動は変わらなかった。今回は何か変わるのだろうか。 (英語記事 US and allies launch strikes on Syria chemical weapons sites)

  • Thumbnail

    記事

    ロイヤル・ベイビー間近? 病院前で王室ファンたちが野営

    2018年04月13日 18:03 公開 妊娠中の英ケンブリッジ公爵夫人キャサリン妃がもうすぐ第3子を出産するとの憶測が広がり、王室ファンたちはロンドン市内のセント・メアリーズ病院の前にテントを張り、誕生を待ち受けている。

  • Thumbnail

    記事

    ゴリラが逆立ち習得 米フロリダの動物園

    2018年04月13日 17:45 公開 米フロリダ州で、オスのゴリラ・ボリンゴが逆立ちをして飼育員を驚かせた。 動物園と遊園地の複合娯楽施設ブッシュ・ガーデンズで働く飼育員のレイチェルさんは、逆立ちはボリンゴの健康を増進すると語る。

  • Thumbnail

    記事

    習国家主席、南シナ海での観艦式に参加 過去最大規模

    2018年04月13日 16:21 公開 中国の習近平国家主席は12日、南シナ海で行われた大規模な海軍の観艦式に参加した。資源の豊富な南シナ海では周辺国がそれぞれ領有権を主張しているが、ここ数年は中国がその動きを強めている。 習国家主席は、強力な海軍の必要性が「これまで以上に高まっている」と話した。観艦式が行われた場所は明らかにされていない。 <おすすめ記事> 金正恩氏が習近平氏と会わなくてはならなかった理由 中国・全人代の記者会見 おべっか質問にうんざり顔の記者 米ホワイトハウス、中国の報復関税を批判 中国メディアが過去最大規模と報じる今回の観艦式には、海兵1万人と戦闘機76機、48隻の軍艦と潜水艦からなる小艦隊が参加した。 国営メディアの中国中央テレビ(CCTV)では、習国家主席が中国唯一の航空母艦「遼寧」から戦闘機が離陸しているのを見守った後、駆逐艦上の兵士に演説する姿が放映された。 中国は、18日には台湾海峡で軍事演習を実施する予定。 中国は継続的に国防費を拡大させており、世界最大の陸軍を保有するほか、近年は海軍の増強を進めている。 南シナ海問題には中国やベトナム、フィリピンなどが関与。うち中国は領有権主張の一環として、南沙諸島で人工島を建設した。 一方、米国は「航行の自由作戦」の名の元に、この海域に軍艦や軍用機を送り込んでいる。直近では、今年3月に米国の原子力空母カール・ビンソンがこの海域を航行した。 (英語記事 China's Xi inspects massive naval display)

  • Thumbnail

    記事

    解任の前FBI長官、トランプ氏を「マフィアのボス」に例え 回顧録出版へ

    2018年04月13日 16:14 公開 ドナルド・トランプ米大統領に昨年5月に解任されたジェイムズ・コーミー前連邦捜査局(FBI)長官の回顧録「A Higher Loyalty: Truth, Lies & Leadership(より高い忠誠――真実と嘘とリーダーシップ)」が、17日に発売される予定だ。発売に先駆けて12日には一部の米メディアに抜粋と書評が掲載され、コーミー氏がトランプ氏を「マフィアのボス」になぞらえていることが明らかになった。これに対してトランプ氏の支持者たちはオンラインで、コーミー氏を「うそつきコーミー」と非難する運動を展開している。 米紙ワシントン・ポストに掲載された抜粋によると、コーミー氏はFBI長官としてトランプ大統領とやりとりした経験について、「自分がかつて検事としてマフィアと戦っていたころを思い出した。暗黙の了解の輪が広がり、ボスがその場を完全に支配している。忠誠の誓い。身内かどうかで決まる敵対的な世界観。忠誠の掟(おきて)のために、大なり小なり、あらゆることについて嘘をつくのが当たり前になっている世界だ。道徳よりも真実よりも、何よりも組織を最優先する忠誠の掟のため」と書いている。 その結果として今あるのが「トランプ大統領政権という山火事だ」とコーミー氏は書いたという。 新著のプロモーションで、コーミー氏は数々のテレビ出演や講演が予定されている。その皮切りとして米ABCニュースとのインタビューが、15日に放送されるほか、月末には、CNN主催のタウンホールにも出席する予定。 <おすすめ記事> コーミー前FBI長官、ホワイトハウスはFBIについて「嘘をついた」 【解説】FBI長官解任――知りたかった5つのこと トランプ米大統領、コーミーFBI長官を解任  ロシア――トランプ氏にどこまでもつきまとう醜聞 【米大統領選2016】渦中に身を投じたコーミーFBI長官とは 「A Higher Loyalty」は予約のみですでにオンライン書店アマゾンでベストセラーとなっている。 前長官は、ロシア専門家の元英情報部員、クリストファー・スティール氏がまとめたいわゆる「スティール文書」の話題を、トランプ氏が少なくとも4回は自分に対して話題にしたと書いているという。 ロシア情報機関がトランプ氏を脅迫できる問題情報をつかんでいるというスティール文書の内容について、トランプ氏はFBIが捜査するよう何度か自分に求めてきたとコーミー氏は書いたという。特に、2013年のモスクワ訪問時にホテルで複数の売春婦を過ごしていたという内容について、メラニア夫人が心を痛めているので、事実無根だと証明して欲しいと要請してきたという。 さらに、複数の女性が自分を性的暴行などで告発していることに自ら言及し、1人1人の名前や訴えの内容を細かく覚えているようだったと前長官は書いていると、ワシントン・ポストは伝えている。 同紙によるとコーミー氏は、大統領が笑うのを一度も見なかったと書き、それは大統領の「根深い不安」の表れで、「自分の弱みを見せられず、他人のユーモアを受け止めて楽しむことで自分をリスクにさらすことができない」からだろうと分析している。「振り返れば、それは指導者において本当にとても悲しいことだし、大統領においていささか怖い特徴だ」とも付け足しているという。 米ニュースサイト「デイリー・ビースト」はさらに、コーミー氏が自分の解任について、当時は国土安全保障長官だったジョン・ケリー首席補佐官が、大統領のやり方は「不名誉」だと強く反発していたと書いたことを伝えている。 トランプ支持者はコーミー氏攻撃 共和党全国委員会は「嘘つきコーミー」というサイトを立ち上げ、民主党の大統領候補だったヒラリー・クリントン元国務長官の私用メール問題捜査をめぐり民主党がいかにコーミー長官を罵倒してきたかを強調している。 サイト上のビデオのひとつでは、「コーミーは信用できない。民主党に聞いてみればいい」というナレーションに続けて、民主党幹部のナンシー・ペロシ下院院内総務やチャック・シューマー上院院内総務がコーミー氏を批判する映像を並べている。 カリフォルニア州選出のマクシーン・ウォーターズ下院議員(民主党)が、「FBI長官には信用がまったくない」と話すビデオも紹介されている。 共和党のロナ・マクダニエル委員長はCNNに対して声明で、「コーミーは嘘つきで、リーク常習者で、問題行動を繰り返したせいで、共和党も民主党も罷免を要求した」と述べた。 「もしコーミーがまたスポットライトを浴びたいなら、私たちは米国民が確実に理解できるように説明する。まったく信用されていないのは、あくまでも本人のせいでしかないのだと」 コーミー氏はなぜ解任された 2016年米大統領選にロシアが介入しトランプ陣営と結託していたのではないかという疑惑を捜査していたFBIの長官を、トランプ大統領は昨年5月に電撃解任した。 米政界に激震が走り、司法省はロシア疑惑捜査の指揮に、元FBI長官のロバート・ムラー氏を任命した。 2013年に長官に就任したコーミー氏は、任期10年の4年目半ばを過ぎたところだった。 トランプ氏は当初、解任の理由についてコーミー氏の能力不足を挙げていたが、後に「例のロシアのこと」が念頭にあったと認めている。 コーミー氏は、トランプ氏とのやりとりについて昨年6月の上院情報委員会公聴会で証言したほか、ときおりツイッターで婉曲的な批判にも思える内容を書いているが、それ以外はトランプ氏についてほとんど公の場で発言してこなかった。 ただし、3月18日にトランプ氏がFBIのロシア疑惑捜査を連続ツイートで非難し、コーミー氏のことも名指しで非難すると、コーミー氏もツイッターで、「大統領、私の言い分はもう間もなく、米国民の知るところとなります。そうすれば、誰が高潔で、誰がそうでないか、米国の人たちは自分で判断できます」と反論した。 (英語記事 James Comey: Republican website trashes 'lyin' FBI memoir)

  • Thumbnail

    記事

    イスラエルで車列が2分間停止 ホロコースト犠牲者悼む

    2018年04月13日 16:00 公開 イスラエルは12日、ナチス・ドイツによるユダヤ人虐殺の犠牲者を悼むホロコースト・メモリアルデーを迎えた。サイレンが鳴るなか人々は手を止め、2分間黙祷した。

  • Thumbnail

    記事

    ロシアはどう動く?米がシリアにミサイル攻撃警告で

    1日にミサイル攻撃による制裁を警告した。 シリア政権を軍事的にも後押しするロシアはどう対応するのか。BBCのモスクワ特派員、スティーブ・ローゼンバーグ記者が解説する。

  • Thumbnail

    記事

    大韓航空「ナッツ・リターン」事件の妹 会議でボトル投げ謝罪

    2018年04月13日 13:43 公開 韓国の財閥、韓進グループ経営一家のとっぴな行動が騒ぎになった。傘下の大韓航空の趙顕旼(チョ・ヒョンミン)専務(36)が12日、会議中に水の入ったボトルを壁や同僚に向かって投げたことが話題となり、同専務は謝罪した。 趙顕旼氏は韓進グループの趙亮鎬(チョ・ヤンホ)会長の二女。日本語では「ナッツ・リターン」、英語では「Nuts Rage」などと呼ばれる事件で解雇され服役した大韓航空の趙顕娥(チョ・ヒョンア)前副社長の妹にあたる。 現地メディアによると、顕旼氏は会議中、自分の質問への答えが不満で、怒り出した。中央日報は、同氏が従業員の顔にコップの水をかけたと報じた。 https://twitter.com/JoongAngDaily/status/984380627817381888 顕旼氏はフェイスブックに謝罪文を投稿。「自分の愚かで向こう見ずな行いについて、頭を垂れて謝罪します」と書いた。 「どのような状況でもあのような真似をするべきではありませんでした。謝罪の言葉もありません」 一方、大韓航空の広報担当者は、同氏が従業員の顔に水をかけたという疑惑を否定した。 広報担当はロイター通信に対し、「顕旼氏は会議中、ある管理職者の回答が十分ではないと思い、水の入ったボトルを床に投げた。この管理職者の顔に向けてではない」と説明した。 新たなスキャンダルは、韓進グループ経営一家に対する批判に再び火をつけ、ツイッター上でも話題となった。 大韓航空の経営陣は、2014年12月に顕娥氏の姉に当たる顕娥・前大韓航空副社長が米ニューヨークのケネディ空港から搭乗した旅客機内で、客室乗務員がマカデミアナッツを提供する際に皿にあけてではなく、袋のまま提供したことに対して騒ぎを起こして以降、世間の監視の目にさらされている。 この事件は韓国国内で大きな注目を集め、チェボルといわれる韓国特有の過度で特権的な財閥文化に対する議論が再燃した。 顕娥氏は航空安全の侵害、抑圧と職権の乱用の罪で2015年に懲役1年の有罪判決を受けた。控訴審の結果、量刑は懲役10カ月(執行猶予2年)まで減刑され、同氏は3月に韓進グループに復帰した。4つのホテルを運営するKALホテルネットワークを経営することになった。 (英語記事 'Nut rage' sister apologises for outburst)

  • Thumbnail

    記事

    「まるで審判の日」 2013年化学攻撃の被害者

    グータから脱出し、現在はレバノンの難民キャンプで暮らすシリア人家族が、自身が経験した化学攻撃についてBBCに詳細を語った。

  • Thumbnail

    記事

    トランプ米大統領、「ひどい」TPPへの復帰検討を指示

    2018年04月13日 12:03 公開 ドナルド・トランプ米大統領は12日、環太平洋経済連携協定(TPP)への復帰の検討を指示した。トランプ大統領は昨年1月にTPPからの離脱を表明していた。 同日開かれた上院議員らとの会合には、貿易戦争を懸念する農業州から選出された議員らも参加していた。 トランプ大統領はこれまでTPPについて、「ひどいこと」になる可能性があると強く反対していた。しかし、中国との対立がエスカレートするなかで、トランプ大統領の貿易戦略を批判する声が高まっていた。 トランプ政権が鉄鋼やアルミニウム製品への関税を導入し、幅広い中国製品に対する追加関税を検討するなか、与党・共和党の一部議員を含む政治家たちは、トランプ氏が米国を大きな損害をもたらす中国との経済戦争に導くのではないかと不安視している。 政治家らは、農業など米国の産業への報復措置を招くような関税を手段にするよりも、ほかの国と協調して中国に圧力をかけるべきだと主張している。 関税に強く反対してきたベン・サス上院議員(ネブラスカ州選出)はツイッターで、トランプ大統領が復帰検討を通商代表部(USTR)のロバート・ライトハイザー代表と国家経済会議(NEC)のラリー・クドロー委員長に指示したのは「良いニュース」だとコメントし、「今、中国の不正行為に対抗するために米国ができる最良の策は、自由貿易と法の支配を掲げるほかの太平洋11カ国を主導することだ」と述べる発表文をツイートに添付した。 https://twitter.com/SenSasse/status/984473089546375168 当初、米国を含む12カ国の間で交渉が行われていたTPPは、オバマ前政権時に、アジア地域における中国の台頭への対抗策として考え出された。 これに対して労働組合などは、TPPが大企業を優遇していると批判。2016年の大統領選では、トランプ氏の対立候補だった民主党のヒラリー・クリントン元国務長官も、TPPへの反対を表明していた。 トランプ氏は大統領就任直後にTPP脱退を決め、主要な選挙公約の一つを果たした。 米国が脱退した後も、残った11カ国は交渉を継続。参加国は今年3月に協定に署名した。 産品を輸出する農家などは、米国がアジア地域との貿易で不利な立場に立たされることへの懸念を表明してきた。 トランプ大統領は12日の会合で、「我々(米国)の要求が受け入れられる形」でのTPP復帰を検討するよう指示したという。トランプ氏は以前にも、TPP復帰を再検討する考えを示していた。 (英語記事 Trump to take another look at TPP 'disaster')

  • Thumbnail

    記事

    トランプ氏、シリア攻撃について「間もなく」決定と 化学兵器疑惑で

    2018年04月13日 11:52 公開 ドナルド・トランプ米大統領は12日、シリアを軍事攻撃するかどうか「もう間もなく」決定すると発表した。 トランプ大統領は記者団に対し、首都ダマスカス近郊の東グータ地区ドゥーマで化学兵器が使用された疑惑を受けて、自分もスタッフも状況を「とても、とても真剣に」検討していると話した。 西側諸国は軍事攻撃に向けて準備を進めていると考えられている。一方、シリア政府を支援するロシアは、こうした動きに反対している。 ロシアのワシーリー・ネベンジャ国連大使は、米露間で戦争が起こる可能性を「除外できない」と発言。記者団に対して12日、「最優先事項は戦争の危険性を避けることだ」と述べた。 <おすすめ記事> シリア空軍基地への空爆、イスラエルが実施=シリアとロシア 「地上の地獄」シリア・東グータの日常をイラストに 空爆下の様々な愛の形 「地上の地獄」東グータ地域からの脱出 この日にはフランスのエマニュエル・マクロン大統領が、シリア政府がドゥーマ攻撃に化学兵器を使用した「証拠」を得ていると話している。 英国のテリーザ・メイ首相は、閣僚会議で「さらなる化学兵器使用を避けるため」、シリアに対する「何らかの措置を行う必要がある」ことが確認されたと明らかにした。 メイ首相は12日夜にトランプ大統領と電話会談し、この件に対して「緊密に連携していく」ことで一致した。また、トランプ大統領はマクロン大統領とも協議するとしている。 国連安全保障理事会でも、臨時会合を開く予定。 トランプ大統領のこれまでの発言 ドゥーマ攻撃翌日の8日にトランプ大統領は、「残虐行為」の責任は、シリア政府を支援するウラジーミル・プーチン露大統領にあると述べている。 また、英仏首脳から対抗措置への支持を取り付けるため、南米訪問の予定をキャンセルした。11日にはミサイルが「やってくるぞ」とツイッターに投稿したが、翌12日には「シリア攻撃がいつになるとは一度も言っていない」とあらためてツイートした。 「今すぐかもしれないし、そうではないかもしれない! いずれにしろ、僕の政権下の米国はこの地域からイスラム国を見事追い出した。『ありがとうアメリカ』はどうした?」と大統領は書いた。 https://twitter.com/realDonaldTrump/status/984374422587965440 さらに同日、ホワイトハウス記者団に対しては、「今日これからシリアについて会議を開く。(中略)もっと決定しないとならないから、もう間もなくだろう」と話していた。 12日には、ジェイムス・マティス米国防長官が下院軍事委員会で、「化学兵器攻撃があったと私は思っている。具体的な証拠を探している」と述べた。 ドゥーマで何が起きたのか シリアの反政府活動家たちや救急医療関係者は、シリア政府軍が7日、ドゥーマに毒性のある化学物質が詰め込まれた爆弾を落とし、数十人が死亡したと主張している。これに対し同国のバッシャール・アル・アサド大統領は、疑惑を否定している。 化学兵器禁止機関(OPCW)は、証拠収集のためシリアに査察チームを間もなく派遣する予定。 また、犠牲者から得た検体から塩素と神経剤の陽性反応が出たとの証言が米国の政府関係者から出ている。 ドゥーマは首都ダマスカスの近郊では反政府勢力の最後の牙城となっていた。現地活動家によると、先に交わされたロシアと反政府勢力の合意に伴い、反政府側の指導者たちは町から撤退しているという。 ロシアの立場は? ロシアは化学兵器使用の疑惑について、西側諸国の介入を正当化するための「挑発行為」だとしている。 ロシア高官は、駐シリア露軍を狙うミサイルは迎撃するし、発射場所を攻撃すると警告している。 プーチン露大統領は11日、分別が優勢となり、状況が安定することを望んでいると話した。 (英語記事 US decision on Syria action 'soon' - Trump)